JPH07308489A - 洗濯機の操作部構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】洗濯機の操作部構造において、シートインモー
ルド成形によるパネルを採用し、信頼性の高い構造を提
供する。 【構成】操作キーを示す円ボス部２ａ，バネ状のアクチ
ュエータ部２ｂ，ゴムボタン取付部２ｃを備えたシート
インモールド成形の操作パネル２と、トップカバー１，
ゴムボタン３，スイッチ４により構成される。 【効果】従来の飾りシート５を貼り付けていた方式に比
べ、品位・信頼性が高く、部品数削減，貼付作業廃止，
上方組立により、大幅な作業性の向上を実現する構造が
可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、洗濯機における操作部
の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の洗濯機の操作部構造は、図１の様
に合成樹脂製のパネル２，スイッチ４，ゴムボタン３，
飾りシート５により構成され、パネル２のボタン挿入孔
に前方よりゴムボタン３を挿入し、その前面に飾りシー
ト５を両面接着テープで貼り付ける様になっていた。ま
た、パネル２には、裏面にスイッチ４が取り付けられ、
更にゴムボタン３に一致した位置の飾りシート５にはキ
ー位置を示す円ボス加工がなされていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記の従来技術は、飾
りシートを両面接着テープで貼り付けているためはがす
ことが可能であり、はがされた場合、ゴムボタンをはじ
め、他部品が露出してしまうという問題があった。接着
力を上げて、自然はく離を防止することは出来るが人為
的なものは防ぐことが出来なかった。そのため、スイッ
チ等の電気部品は、はがされても触れない様に、パネル
の裏側に取り付けられることになり、組立作業性，構造
が複雑になるという問題があった。

【０００４】本発明は、上記課題に対し、部品数を削減
し、組立性を向上させた上、品質，信頼性をも向上させ
る洗濯機の操作部構造を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、合成樹脂製のパネルにシートインモー
ルド成形を採用し、操作キーを示す円ボスも成形中に絞
り、その下にシートと非接着で可動するバネ状のアクチ
ュエータを設け、更にアクチュエータ中央に、スイッチ
を押すためのゴムボタンを配設出来る様な構造とした。
インモールド成形されたシートは、端面からはがすこと
は困難であるがより信頼性を高めるためパネルを相手部
品に組み込む際、他の部品で覆われる端面部分にシート
の端部が位置する様な構造とした。

【０００６】

【作用】本発明の操作部構造では、パネルをシートイン
モールド成形により製作し、且つシートの端部を相手部
品により覆われる位置にしたため、はがされる心配はな
く、更に上からスイッチ等を組み立てる構造がとれ、部
品数が減り、飾りシートの貼付け作業が無くなることか
ら、信頼性，作業性が向上する。

【０００７】

【実施例】以下、添付図面の図２〜図４に基づいて、本
発明の一実施例について説明する。

【０００８】図２〜図４において従来例と同一の構成部
分は同一の符号を用いる。１は洗濯機の上部に置かれる
トップカバー，２はトップカバー１の上からはめ込み爪
嵌合する合成樹脂製の操作パネル、３はゴムボタン、４
はボタン３に押され動作するスイッチである。操作パネ
ル２には、飾りシート５をシートインモールド成形（ポ
リエステルフィルムシートをインモールドし同時に成
形）により一体化し、操作キーを示す円ボス部２ａ，バ
ネ状のアクチュエータ部２ｂ，ゴムボタン３の取付部２
ｃ，ＬＥＤレンズ部２ｄから構成される。本発明の構造
では、トップカバー１の凹部１ａにスイッチ４を置き、
ゴムボタン３を取り付けた操作パネル２を上からはめ込
み、トップカバー１と嵌合する様になっており、上から
の組み立てで作業性が良くなっている。又、操作パネル
２の組み込み後は図３に示すように、シート端面がトッ
プカバー１の前面１ｂより内側に後退した位置になる様
にしているため、シート端面からはがされる心配はなく
（端面が従来の飾りシート５の様に上部に出ていてもイ
ンモールド成形であるため簡単にはがすことは出来な
い）、従来の飾りシートに比べ信頼性は大きく向上して
いる。各部について詳細に説明する。スイッチ４はトッ
プカバー１の上に結露した場合でも直接水が触れない様
ギャップをとり、リブ１ｃ上に置かれている。又、操作
パネル２を上から組み込んだ後は、アクチュエータ２ｂ
周囲の円筒リブによって、ガタ付きの無い様に押さえら
れ、スイッチ４とゴムボタン３のギャップが一定に保た
れる様にしている。操作パネルの操作キーを示す円ボス
２ａはインモールド成形中に絞られるが、その際、アク
チュエータ２ｂとシートとは非接着とし、アクチュエー
タ２ｂのスムースな動作とキー操作力の低減を図ってい
る。ゴムボタン３の取付部２ｃは、円筒形のリブであ
り、ゴムボタン３のボスを押し込む様になっている。ス
イッチ４上には、洗濯行程等を表示するためのＬＥＤ４
ａがあるが、その光をより効果的に明るく見せるため、
操作パネル２を透明樹脂で成形し、凸のレンズ効果を持
たせたＬＥＤレンズ部２ｄを設けている。

【０００９】以上の様な構造をとることにより、従来の
飾りシート５を貼り付けていた方式に比べ、製品信頼性
も向上し、視覚的にも品位を高め、更に、部品数を減ら
すことが出来る上、貼付け作業も無くなり、全て上から
組み立てられるため大幅に作業性を向上させることが出
来る。

【００１０】

【発明の効果】本発明によれば、従来技術に比べ、品位
・信頼性が高く、更に部品数削減，組立性の良い洗濯機
の操作部構造が実現出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例を示す洗濯機の操作部構造断面図。

【図２】本発明の一実施例を示す操作部構造断面図。

【図３】図２のＡ部詳細断面図。

【図４】ゴムボタン部を図２のＰ方向から見た図であ
る。

【符号の説明】

１…トップカバー、２…操作パネル、３…ゴムボタン、
４…スイッチ、５…飾りシート。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】合成樹脂のパネル，ゴムのボタン、及びス
   イッチ等により構成される洗濯機の操作部において、合
   成樹脂製のパネルの前面にシートインモールド成形によ
   りポリエステルフィルムの飾りシートを一体にモールド
   し、更に、シール表面に操作キーの凸形状を形成し、そ
   の下にバネ状のアクチュエータ部、更にその中央に、ス
   イッチを押すためのボタンを設けたことを特徴とする洗
   濯機の操作部構造。