JPH073080U - 電子機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ジャーナル窓を備える電子機器において、そ
のジャーナル窓にコイン等の異物が落ちても、その異物
がプリンター内に入らないようにする。 【構成】 開口部１６を有する機器ケースと、この機器
ケース内に開口部１６と対応して設けた書込台１３と、
この書込台１３にプリンター１１で印字された用紙を送
り出す用紙送出口１２とを備える電子機器１において、
開口部１６から用紙送出口１２へ異物が進入するのを防
止する規制部材１８を機器ケースと一体的に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電子式キャッシュレジスタ等のプリンタ付きの電子機器に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

取引の記録・演算・金銭管理等を行う電子式キャッシュレジスタにおいて、図 ５に示すように、プリンター５１の上方のプリンターカバー５５にはジャーナル 窓５６が開口しており、このジャーナル窓５６の中には、プリンター５１の用紙 送出口５２に連続する書込台５３が設けられている。 このように、ジャーナル窓５６を開けているのは、書込台５３上を送られる図 示せぬジャーナルペーパーにオペレータがメモを書き込むためである。そのメモ 内容としては、例えば、返品があった場合の理由等である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このようなジャーナル窓５６において、図５に示すように、その中にコインＣ を落とすと、用紙送出口５２からプリンター５１の中にコインＣが入り、プリン ター５１の印字ヘッドを壊してしまう欠点があった。 また、コインＣがプリンター５１内に入らないようにするため、用紙送出口５ ２を狭くすることも考えられるが、その用紙送出口５２の幅が２ｍｍ以下になる と、紙詰まりを起こしてしまう。

【０００４】 本考案の課題は、ジャーナル窓等の開口部を備える電子機器において、その開 口部にコイン等の異物が落ちても、その異物がプリンター内に入らないようにす ることである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の手段は次の通りである。 ジャーナル窓等の開口部を有する機器ケースと、この機器ケース内に前記開口 部と対応して設けられ、例えば、ジャーナルペーパーにメモ等を書き込む際に用 いる書込台と、この書込台にプリンターで印字された用紙を送り出す用紙送出口 とを備える電子機器において、前記開口部から前記用紙送出口へ異物が進入する のを防止する規制部材を前記機器ケースと一体的に設けた構成である。

【０００６】

【作用】

本考案の手段の作用は次の通りである。 開口部にコイン等の異物が落ちても、その異物は、規制部材により用紙送出口 への進入を阻止されて、プリンター内に落下することはない。

【０００７】

【実施例】

以下に、本考案に係る電子機器の一実施例を図１乃至図４に基づいて説明する 。 先ず、本考案を適用した電子機器の一例としての電子式キャッシュレジスタ１ を示す図１において、２は下部ケース、３は上部ケース、４はドロア、５はキー 部、６はフラットキーおよびオペレータ用表示部、７はテンキー、８はレシート 出口、９は客用表示部、１５はプリンターカバー、１６は開口部（ジャーナル窓 ）、１９は透明板、Ｒはレシートである。

【０００８】 電子式キャッシュレジスタ１は、取引の記録・演算・金銭管理等を行うもので 、その機器ケースは、下部ケース２に上部ケース３を設置してなり、これらの下 にドロア４が備えられている。そして、上部ケース３には、右半部のフラットキ ーおよびオペレータ用表示部６、左下部のテンキー７、その左上部のレシート出 口８、その上方部に起立する客用表示部９が備えられている。 また、上部ケース３の左上部には、前記レシート出口８を有するプリンターカ バー１５が設けられ、このプリンターカバー１５の右半部には、メモ書込用開口 部であるジャーナル窓１６が形成されている。

【０００９】 即ち、図２にも示すように、プリンターカバー１５は、上部ケース３内に設置 したプリンター１１の上方を傾斜して配置されており、このプリンター１１には 、用紙送出口１２に連続する書込台１３が傾斜して備えられている。この書込台 １３の位置に対応して、プリンターカバー１５にジャーナル窓１６が開口してい る。 このように、書込台１３上を送られるジャーナルペーパーＰに、オペレータが 、例えば、返品があった場合の理由等のメモ内容を書き込むために、ジャーナル 窓１６が設けられている。

【００１０】 そして、このジャーナル窓１６の内方には、プリンターカバー１５と樹脂一体 成形による左右の側片１７，１７および手前の規制片１８が形成されている。 特に、規制片１８は、その先端が、前記用紙送出口１２の上方をその奥側の前 記書込台１３の面に向かって伸びており、即ち、図３および図４に示すように、 コインＣがジャーナル窓１６から前記用紙送出口１２に進入するのを阻止する規 制部材となっている。また、この規制部材の位置としては、書込台１３と数ｍｍ 離れ、用紙送出口１２と数ｍｍずれた位置が好ましい。 さらに、このジャーナル窓１６の開口面には、透明板１９が開閉自在に取り付 けられている。この透明板１９は、例えば、規制片１８側でヒンジ結合されてい る。

【００１１】 このような内部構成のジャーナル窓１６によれば、ジャーナルペーパーＰへの 書き込みの必要が生じなければ、図１および図２に示す状態のように、透明板１ ９により閉じられている。従って、通常はジャーナル窓１６内へのコイン落下の 心配はない。 そして、ジャーナルペーパーＰへのメモの書き込みが生じた場合、透明板１９ を開けて行うことから、ジャーナル窓１６内にコインを落とすこともある。しか し、規制片１８を設けてあるので、プリンター１１の用紙送出口１２へのコイン の進入の心配は無い。

【００１２】 即ち、図３に示すように、コインＣが規制片１８上に落ちて、その規制片１８ の面に沿って倒れた場合、コインＣは書込台１３の面に突き当たって止まる。 また、図４に示すように、コインＣが書込台１３上に落ちて、その書込台１３ の面に沿って倒れた場合、コインＣは用紙送出口１２を避けるようにプリンター １１上面に突き当たって止まる。しかも、その状態からのコインＣの起きる角度 は規制片１８により規制されて、用紙送出口１２に向かって進入しようとするの が阻止される。 このようにして、コインＣが用紙送出口１２に進入するのを阻止でき、また、 他の異物に対しても同様に進入阻止できる。ここで、図３および図４においては 、説明の便宜上、ペーパーＰを省略している。

【００１３】 なお、以上の実施例においては、電子式キャッシュレジスタとしたが、本考案 はこれに限定されるものではなく、ジャーナル窓を備える他の電子機器であって もよい。さらに、実施例では、ジャーナル窓に透明板を設けたが、透明板は必ず しも設けなくてもよい。 また、異物の進入を防止する規制部材の形状等も任意であり、その他、具体的 な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。

【００１４】

【考案の効果】

以上のように、本考案に係る電子機器によれば、開口部に落ちたコイン等の異 物が用紙送出口へ進入しようとするのを規制部材により阻止することができ、し かも、機器ケースの形状でプリンター内へのコイン等の異物の落下防止を行うた め、コストアップを招くこともない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を適用した電子機器の一例としての電子
式キャッシュレジスタを示す概略斜視図である。

【図２】その本考案に係るジャーナル窓部分の内部構造
を示す要部縦断側面図である。

【図３】そのジャーナル窓内にコインが落下した例を示
す要部縦断側面図である。

【図４】同じくジャーナル窓内に落下したコインが用紙
送出口で止まった状態を示す要部縦断側面図である。

【図５】従来のジャーナル窓からプリンター内へのコイ
ン落下の問題を指摘する要部縦断側面図である。

【符号の説明】 １ 電子機器（電子式キャッシュレジスタ） ２ 下部ケース ３ 上部ケース ４ ドロア ５ キー部 ６ フラットキーおよびオペレータ用表示部 ７ テンキー ８ レシート出口 ９ 客用表示部 １１ プリンター １２ 用紙送出口 １３ 書込台 １５ プリンターカバー １６ 開口部（ジャーナル窓） １７ 側片 １８ 規制部材（規制片） １９ 透明板 Ｃ コイン Ｐ ペーパー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 開口部を有する機器ケースと、この機器
   ケース内に前記開口部と対応して設けた書込台と、この
   書込台にプリンターで印字された用紙を送り出す用紙送
   出口とを備える電子機器において、 前記開口部から前記用紙送出口へ異物が進入するのを防
   止する規制部材を前記機器ケースと一体的に設けたこと
   を特徴とする電子機器。