JPH0730254Y2 - 複数ポジション位置決め装置 - Google Patents

複数ポジション位置決め装置

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JPH0730254Y2
JPH0730254Y2 JP14650689U JP14650689U JPH0730254Y2 JP H0730254 Y2 JPH0730254 Y2 JP H0730254Y2 JP 14650689 U JP14650689 U JP 14650689U JP 14650689 U JP14650689 U JP 14650689U JP H0730254 Y2 JPH0730254 Y2 JP H0730254Y2
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康久 白神
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、各種ワークを扱う機器等においてワーク等を
複数ポジションで停止させるための位置決め装置に関す
る。
(従来の技術) 自動車の駆動力伝達系の等速継手部に、第18図および第
19図に示されるようなツェッパジョイント1が使われて
いる。ツェッパジョイント1は、軸部2と椀状部3を有
する外輪4と、外輪4の内側に揺動自在に収容されるケ
ージ5と、ケージ5の内側に揺動自在に収容される内輪
6と、6個のボール7を備えて構成されている。ボール
7は、外輪4に設けられたボール溝8と、ケージ5に設
けられた開口窓9と、内輪6に設けられたボール溝10に
嵌合させられる。内輪6の中心部には内歯状のセンタ孔
11が設けられている。内輪6の外周部には周方向6箇所
に等間隔で歯12が突設されており、互いに隣り合う歯1
2,12の間に上記ボール溝10が形成されている。
上記のような外輪4,ケージ5,内輪6等からなるツェッパ
ジョイント1を組立てるには、ある種の「こつ」が必要
であるため、機械による自動組立は困難であると考えら
れていた。従って従来は人手によって組立作業を行って
いたが、本考案者らはツェッパジョイント1の組立を自
動的に行える自動組立機を開発した。
本考案者らが開発した自動組立機において、ケージ5に
対する内輪6の組付けは、第20図ないし第27図に示され
る動作を経て遂行される。まずこの組付手順の概略につ
いて説明する。
第20図および第21図に示されるように、ケージ5は端面
5aを上に向けた状態で保持される。一方、内輪6はケー
ジ5の上方において垂直に立てた姿勢、すなわち水平軸
H1回りに回転可能に保持される。そして第20図に示され
るように、内輪6の径方向の中心C1をケージ5の中心線
O−Oに対して内輪6の径方向にΔだけ偏心させると
ともに、第21図に示されるように内輪6の厚み方向の中
心C2がケージ5の中心線O−O上にくるように内輪6を
位置させる。この明細書では以上の一連の工程を内輪セ
ッティング工程と呼ぶ。なお、ケージ5の開口窓9の開
口幅Wは、内輪6の厚みtよりも若干大きい。ケージ5
の内周面は半径r1の球面をなしている。内輪6の外周面
(外球)の中心C3は、厚み方向の中心C2の横に数mm程度
ずれている。内輪6の外球半径r2は、ケージ5の内周球
面の半径r1よりも僅かに小さい。
上記内輪セッティング工程終了後、内輪6をケージ5の
上方からケージ5に向かって降下させる。こうすると、
第22図に示されるように内輪6の歯12の一部12aがケー
ジ5の端面5aの縁に当たるため、内輪6が前記水平軸H1
回りに回転しつつ、内輪6の歯の先端部分12bがケージ
5の開口窓9に進入する。
開口窓9の幅Wは内輪6の厚みtよりも僅かに広い程度
であるが、前述した内輪セッティング工程によって内輪
6の厚み方向中心C2をケージ5の中心線O−O上、すな
わち開口窓9の中心に位置させてあるから、歯12の先端
部分12bを開口窓9に円滑に挿入することができる。そ
して第23図に示されるように、内輪6の径方向中心C1
高さがケージ5の中心C0の高さにほぼ一致する位置まで
内輪6を降下させることによって、内輪挿入工程を終了
する。
次に、第24図に示されるように、内輪6の径方向中心C1
がケージ5の中心C0と一致するように内輪6を横方向に
移動させる。この状態では、第25図に示されるように内
輪6の外球中心C3がケージ5の中心C0の横にΔだけ偏
心したままであるから、この偏心量Δを解消させるた
めに内輪6を厚み方向にΔだけ移動させることによ
り、第26図に示されるように内輪6の外球中心C3とケー
ジ5の中心C0を一致させる。以上の一連の工程が中心合
わせ工程である。
上記中心合わせ工程が終了したのち、内輪6を図示時計
回り方向に90°回転させ、水平に倒すことによって、第
27図に示されるようにケージ5内に内輪6を収める。以
上の工程が内輪倒し工程である。
上述した各工程を経ることによって、内輪6をケージ5
の所定位置に組付けることができる。
上記各工程のうち、内輪セッティング工程においては、
内輪6の外球中心C3をケージ5の中心C0からΔだけ偏
心させたポジションに内輪6を位置させる必要がある。
また、中心合わせ工程においては、内輪6を厚み方向に
Δだけ戻したポジションに位置させる必要がある。Δ
は数mm程度の短いストロークである。
このように複数のポジションでワークを停止させる必要
がある場合、いわゆるデュアルシリンダを用いるとか、
複数のシリンダを組合わせるといった従来例が検討され
た。
(考案が解決しようとする課題) しかしいずれの従来例も、シリンダ構造が複雑化すると
か、シリンダ制御用の弁の配線あるいは配管構造が複雑
化するといった問題があり、コストも高くなる。
従って本考案の目的は、比較的簡単な構造で複数ポジシ
ョンの位置決めをなすことができるような複数ポジショ
ン位置決め装置を提供することにある。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 第1図および第2図に概念的に示したように、本考案に
係わる複数ポジション位置決め装置15は、ガイド26に沿
って第1のストロークSで往復移動自在に設けられた可
動体30と、この可動体30の一方のストロークエンドを規
制するストッパ手段33と、可動体30に接続されかつ流体
圧によって可動体30をストッパ手段33に向かって第1の
ストロークSいっぱいに駆動可能な流体式アクチュエー
タ32と、ばね式押戻し機構35とを具備している。ばね式
押戻し機構35は、上記第1のストロークSよりも短い第
2のストロークΔで軸線方向に移動自在な可動シャフ
ト37と、この可動シャフト37を上記軸線方向に付勢する
ばね38とを有しており、アクチュエータ32に供給される
流体圧が所定値以下になった時にばね38の弾力によって
可動体30を第2のストロークΔ分だけ押し返すように
構成されている。アクチュエータ32は、圧搾空気あるい
は油圧等の流体によって作動する。なお、可動体30の他
方側ストロークエンドを規制するために第2のストッパ
手段43を設けるようにしてもよい。
(作用) アクチュエータ32に流体圧を作用させることにより、ア
クチュエータ32をストッパ手段33に向かって第1のスト
ロークSいっぱに作動させると、可動体30はストッパ手
段33によって規制される位置、すなわち第1のポジショ
ンP1まで移動する。アクチュエータ32への流体圧を解消
させると、押戻し機構35のばね38の弾力によって、可動
体30が第2のストロークΔ分だけ押し返され、第2の
ポジションP2のところで止まる。第2のストッパ手段43
が設けられている場合、アクチュエータ32に流体を供給
することによって可動体30を第2のストッパ手段43側に
移動させると、可動体30を第3のポジションP3のところ
で停止させることができる。
(実施例) 以下に本考案の一実施例について図面を参照して説明す
る。本考案に関わる複数ポジション位置決め装置15は、
第3図ないし第17図に示されたツェッパジョイント用の
内輪組付装置20の一部分に使われている。以下にこの内
輪組付装置20について説明する。
第3図に示されるように、ケージ5はケージホルダ21に
よって端面5aを上に向けた状態で保持される。ケージホ
ルダ21はクランプ機構22によってケージ5を抜出不能に
保持するものである。このケージホルダ21は、図示しな
い回転方向位置決め機構によって、ケージ5の開口窓9
のうち任意の一対の開口窓9,9が第3図において紙面と
直交する方向に位置するように、予めケージ5の回転方
向の位置決めがなされている。
ケージホルダ21の横に内輪ホルダ23が設けられている。
この内輪ホルダ23に、内輪6が端面6aを上に向けた状態
で保持される。この内輪6は内輪ホルダ23の上方に取出
すことができる状態にある。各ホルダ21,23は水平面内
で間欠的に回転する図示しないターンテーブルに取付け
られている。上記ターンテーブルの側方に固定ベース25
が設けられている。固定ベース25には左右一対の水平方
向に延びるガイド26,27が設けられている。ガイド26,27
上に、可動体30を備えたスライドユニット31が水平方向
に往復移動自在に乗っている。可動体30は、エアシリン
ダ等の流体式直動形アクチュエータ32によって、ガイド
26,27に沿って前進および後退させられるようになって
いる。
第11図および第12図に示されるように、固定ベースの垂
直壁25aに、可動体30の後退側ストロークエンドを規制
するためのストッパ手段33が取付けられている。ストッ
パ手段33の隣りに、ばね式押戻し機構35が設けられてい
る。
この押戻し機構35は、円筒状のケーシング36と、このケ
ーシング36の軸線方向に移動自在に設けられた可動シャ
フト37と、この可動シャフト37を可動体30側に押圧する
圧縮ばね38と、可動シャフト37の突出量を規制するエン
ドストッパ39などからなる。可動シャフト37の先端に設
けられた端部材40は、可動体30の後端面30aに対向して
いる。
この押戻し機構35は、可動体30が前記アクチュエータ32
によってストッパ手段33に当たる位置まで後退させられ
たのちアクチュエータ32の流体圧が開放された時に、ば
ね38の弾力によって前述した偏心量Δに相当する距離
だけ可動体30を前進方向に押返す機能をもっている。
可動体30が後退側ストロークエンドと前進側ストローク
エンドまで移動させられた時の衝撃を緩和するために、
ショックキラー41,42が設けられている。これらショッ
クキラー41,42は、可動体30の前進側ストロークエンド
と後退側ストロークエンドを規制するストッパとしての
機能をもたせてもよい。
可動体30の上に基体45が立設されている。この基体45の
前面側に、左右一対の垂直方向のガイド部材46,47が設
けられている。ガイド部材46,47に沿って、昇降ユニッ
ト50が昇降自在に設けられている。昇降ユニット50は、
エアシリンダ等の流体式直動形アクチュエータ51によっ
て、所定のストロークで昇降駆動される。昇降ユニット
50の下限側ストロークエンドは、ストッパ57によって規
制される。
昇降ユニット50は水平方向に延びるベース構体52を有し
ており、このベース構体52の下面側に、下方に延びる左
右一対の脚部材53,54が設けられている。第6図に示さ
れるように、脚部材53,54に水平方向の軸受55,56が設け
られており、この軸受55,56によってヘッドアセンブリ6
0が水平軸回りに回動可能に支持されている。
ヘッドアセンブリ60は、軸受55,56によって回転自在に
支持された左右一対の軸61,62と、これらの軸61,62間に
設けられた逆U形のブリッジ構体63と、このブリッジ構
体63の内側に配置されたアームユニット65などを備えて
構成されている。第4図等に示されるように、アームユ
ニット65は、軸受66によって揺動可能に支持された揺動
アーム67と、この揺動アーム67の背面側に連結されたア
ームベース68と、揺動アーム67の下端に設けられたチャ
ック69と、後述する平行リンク機構70などにより構成さ
れる。
チャック69は、圧縮ばね73によって開方向に付勢される
一対のチャック爪74,75を備えている。チャック69が内
輪6のセンタ孔11に挿入されると、ばね73が撓むことに
より、チャック爪74,75によって内輪6が保持される構
造である。チャック69の中心C4は、軸61,62の中心と一
致している。
軸61,62にそれぞれロアアーム78が取付けられており、
ロアアーム78は垂直方向に延びる連動部材79の下端に接
続されている。連動部材79の上端はアッパアーム80に連
結されている。アッパアーム80の基部は駆動軸81に固定
されている。この駆動軸81は、エアシリンダ等の直動形
アクチュエータ82によって回動させられるようになって
いる。すなわちアクチュエータ82のロッド83が伸び側に
動くと、アッパアーム80が回動降下し、連動部材79が降
下することによって、ロアアーム78が回動降下し、ヘッ
ドアセンブリ60が第3図に示される位置、すなわちチャ
ック69を水平方向に向ける姿勢まで回動する。アクチュ
エータ82のロッド83が縮み側に動くと、ヘッドアセンブ
リ60が第5図に示される位置、すなわちチャック69を下
に向ける姿勢まで回動するといった構成である。このよ
うに、ヘッドアセンブリ60はチャック69を中心に水平軸
回りに90°の角度範囲で回動する。この回動範囲はスト
ッパ84,85によって規制される。上述したアクチュエー
タ82やアーム78,80および連結部材79等は、ヘッド回動
手段89を構成する。
揺動アーム67の背面側に軸86が突設されており、この軸
86はアームベース68に設けられた孔87に挿着されてい
る。アームベース68に設けられたインデックスプランジ
ャ88を引くと、揺動アーム67をアームベース68から取外
すことができる。
第8図に示されるように、ブリッジ構体63の上部に左右
一対のストッパ90,91が設けられている。これらストッ
パ90,91によって、揺動アーム67が第8図に示される初
期中立位置から第10図に示される偏心位置にわたる範囲
を揺動できるようになっている。
また、アームベース68の下部にカム部92が設けられてい
る。ブリッジ構体63に、左右一対の軸95,96を中心に回
動する一対の揺動リンク97,98が設けられている。揺動
リンク97,98の端部同志は互いに連結リンク99,100によ
ってつながれていて平行リンク機構70を構成している。
図示下側の連結リンク100に、前記カム部92に係合可能
なカムフォロア101が設けられている。連結リンク100
は、第1の引張りばね102によってカムフォロア101がカ
ム部92に係合する方向に付勢されている。また、連結リ
ンク99,100とアームベース68との間に第2の引張りばね
103,104が張力を与えた状態で設けられている。この引
張りばね103,104は、アームベース68を図示反時計回り
方向に付勢する機能をもっている。
第3図あるいは第8図等に示されるように、基板52の下
面側に偏心駆動用アクチュエータ110が設けられてい
る。このアクチュエータ110のロッド111は駆動部材112
の第1端113に連結されている。駆動部材112は軸114を
中心に回動自在としてある。駆動部材112の第2端115
は、ヘッドアセンブリ60が第3図に示される位置まで回
動した時に図示上側の連結リンク99の端部116に対向す
るようになっている。駆動部材112は、アクチュエータ1
10によって第8図に示される位置から第10図に示される
位置にわたって回動させることができる。第10図に示さ
れる状態では、駆動部材112の第2端115が連結リンク99
の端部116を押すことによって、連結リンク99が図示左
方向に押圧されるようになっている。
次に上記構成の一実施例装置20の作用について説明す
る。
第3図に示されるように、ケージ5と内輪6がそれぞれ
ホルダ21,23によって保持された状態で、内輪組付装置2
0のところまで移送されてくる。内輪6の外周部に予め
グリスが塗布されている。
第5図に示されるように、チャック69が下を向くように
アクチュエータ82によってヘッドアセンブリ60が回動さ
せられるとともに、水平方向駆動用アクチュエータ32に
よって可動体30が前進させられ、内輪ホルダ23の真上に
チャック69が下を向いて位置させられる。そして昇降用
アクチュエータ51が伸び側に動作し、昇降ユニット50が
降下するとともに、ヘッドアセンブリ60が降下すること
によって、第13図に示されるようにチャック69が内輪6
のセンタ孔11に挿入させられ、チャック爪74,75によっ
て内輪6が保持される。この状態で昇降ユニット50がア
クチュエータ51によって上昇させられることにより、第
14図に示されるように内輪6がチャック69に保持された
状態のまま上昇する。
こうして内輪6が内輪ホルダ23から取出されたのち、第
10図に示されるように偏心用アクチュエータ110のロッ
ド111が縮み側に作動することにより、駆動部材112の第
2端115によって図示上側の連結リンク99が左方向に押
される。そうすると、図示下側の連結リンク100が右方
向に移動するため、カムフォロア101も右方向、すなわ
ちカム部92から離れる方向に移動する。このため、アー
ムベース68が引張りばね103,104の弾力によって軸86を
中心に図示反時計回りに回動することにより、チャック
69に保持されている内輪6が第20図に示されるようにΔ
だけ偏心する。
更に、水平方向駆動用アクチュエータ32が縮み側に作動
することによって可動体30が後退し、可動体30の後端面
30aがストッパ手段33(第12図参照)に当たる位置まで
後退した状態でこのアクチュエータ32への流体圧が維持
されることにより、可動体30が後退ストロークいっぱい
に後退した位置に保持される。こうすることにより、内
輪6は第21図に示されるように、厚み方向の中心C2がケ
ージ5の中心線O−O上に位置する。以上が内輪セッテ
ィング工程に相当する。
そののち、昇降用アクチュエータ51が伸び側に作動し、
昇降ユニット50が所定量降下させられることにより、内
輪6がケージ5に向かって挿入される。この時、第22図
に示されるように内輪6の歯12の一部12aがケージ5の
端面5aの縁に当たることにより、内輪6が水平軸回りに
回転しつつ、歯12の先端部分12bがケージ5の開口窓9
に進入する。そして、最終的に第16図および第23図に示
されるように内輪6の中心C1の高さとケージ5の中心C0
の高さがほほ一致する位置まで内輪6が降下させられ
る。以上が内輪挿入工程である。
上記工程を経たのち、偏心駆動用アクチュエータ110の
ロッド111が伸び側に作動することによって第8図の初
期状態に戻り、駆動部材112による連結リンク99の押圧
が解除される。これにより、第1の引張りばね102の張
力によって揺動アーム67の偏心が解消され初期位置に戻
るため、第24図に示されるように内輪6の径方向の中心
C1がケージ5の中心C0に一致する。また、それまで水平
方向駆動用アクチュエータ32に供給されていた流体圧が
開放されることにより、押戻し機構35に内蔵されている
ばね38の弾力によって可動体30がΔだけ前進方向に押
戻される。これにより、内輪6がケージ5内において厚
み方向にΔだけ前進し、第26図に示されるように内輪
6の外球中心C3がケージ5の中心C0に一致するようにな
る。以上が中心合わせ工程である。
次に、ヘッド回動用アクチュエータ82のロッド83が伸び
側に作動することにより、ヘッドアセンブリ60がチャッ
ク69を中心として、水平軸回りに回転する。これによっ
て、第17図および第27図に示されるようにケージ5内に
おいて内輪6が水平方向に倒れ、内輪6がケージ5内の
所定位置に収まる。以上が内輪倒し工程である。
そののち、昇降用アクチュエータ51が縮み側に動作する
ことにより、昇降ユニット50と一体にヘッドアセンブリ
60が上昇させられる。この時、既に内輪6がケージ5内
に収まっているとともに、ケージ5がクランプ機構22に
よってケージホルダ21に抜出不能に保持されているか
ら、ヘッドアセンブリ60が上昇すると、チャック69のば
ね73が撓んでチャック爪74,75が内輪6のセンタ孔11か
ら抜け出る。こうして一連の内輪組付サイクルが終了す
るとともに、新たなケージ5と内輪6が保持されたホル
ダ21,23が本実施例装置20の下まで移動してくることに
より、第3図に示される初期状態に戻り、新たな内輪組
付サイクルが繰返される。
なお本考案の複数ポジション位置決め装置15は、内輪組
付装置20以外の各種機器に利用することができる。
[考案の効果] 本考案によれば、1つの流体式アクチュエータと構造の
簡単なばね式押戻し機構とを併用して、ワーク等を保持
する可動体を複数のポジションに停止させることができ
る。このためアクチュエータの制御が簡単であり、しか
もアクチュエータに必要な配線や配管等も簡易なもので
よく、低コスト化が図れ、メンテナンスも容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の位置決め装置を概念的に示す側面図、
第2図は第1図に示された装置の作動態様を示す側面
図、第3図は本考案の一実施例装置を備えた内輪組付装
置を一部断面で示す側面図、第4図は第3図に示された
装置のヘッドアセンブリ部分の拡大断面図、第5図はチ
ャックが内輪ホルダのところまで移動した状態を一部断
面で示す側面図、第6図は第3図に示された装置を一部
断面で示す正面図、第7図はヘッドアセンブリの正面
図、第8図はヘッドアセンブリの背面図、第9図は揺動
アームが偏心した状態を示すヘッドアセンブリの正面
図、第10図は揺動アームが偏心した状態を示すヘッドア
センブリの背面図、第11図はばね式押戻し機構の断面
図、第12図はばね式押戻し機構の可動シャフトが後退し
た状態を示す断面図、第13図はチャックが内輪に挿入さ
れた状態を示すヘッドアセンブリの断面図、第14図は内
輪が取出された状態を示すヘッドアセンブリの断面図、
第15図は内輪がケージ内に挿入された状態を示す断面
図、第16図は内輪がケージ内に挿入された状態を一部断
面で示すヘッドアセンブリの正面図、第17図は内輪がケ
ージ内で倒された状態を示す断面図、第18図はツェッパ
ジョイントの斜視図、第19図はツェッパジョイントの分
解斜視図、第20図は内輪挿入前の状態を示す断面図、第
21図は第20図中のI−I線に沿う断面図、第22図は内輪
を挿入する途中の状態を示す断面図、第23図は内輪を所
定高さまで挿入した状態を示す断面図、第24図は内輪の
偏心を戻した状態を示す断面図、第25図は第24図中のII
−II線に沿う断面図、第26図は内輪の厚み方向の中心を
ケージの中心に合わせた状態を示す断面図、第27図は内
輪を倒した状態を示す断面図である。 26,27…ガイド、30…可動体、32…流体式アクチュエー
タ、33…ストッパ手段、35…ばね式押戻し機構、37…可
動シャフト、38…ばね。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 浜辺 照明 東京都港区芝5丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)考案者 羽崎 裕一 愛知県岡崎市橋目町字中新切1番地 三菱 自動車エンジニアリング株式会社岡崎事業 所内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガイドに沿って第1のストロークで往復移
    動自在に設けられた可動体と、上記可動体のストローク
    エンドを規制するストッパ手段と、上記可動体に接続さ
    れかつ流体圧によって上記可動体を上記ストッパ手段に
    向かって第1のストロークいっぱいに駆動可能な流体式
    アクチュエータと、上記第1のストロークよりも短い第
    2のストロークで軸線方向に移動自在な可動シャフトお
    よびこの可動シャフトを上記軸線方向に付勢するばねを
    有していて上記アクチュエータに供給される流体圧が所
    定値以下になった時に上記ばねの弾力によって上記可動
    体を上記第2のストローク分だけ押し返すばね式押戻し
    機構と、を具備したことを特徴とする複数ポジション位
    置決め装置。
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