JPH07301113A - Ｄｐｆに使用されるシール材及びその製造方法 - Google Patents
Ｄｐｆに使用されるシール材及びその製造方法Info
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- JPH07301113A JPH07301113A JP6116067A JP11606794A JPH07301113A JP H07301113 A JPH07301113 A JP H07301113A JP 6116067 A JP6116067 A JP 6116067A JP 11606794 A JP11606794 A JP 11606794A JP H07301113 A JPH07301113 A JP H07301113A
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- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
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- Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 強度が高く、シール性に富んだディーゼルパ
ーティキュレートフィルタ（ＤＰＦ）に使用するシール
材及びその製造方法を提供する。 【構成】 このシール材３は、セラミックス粉末８０ｗ
ｔ％と無機繊維２０ｗｔ％とから成る混合物にそれと同
量の低融点の硼珪酸ガラスを加えて混練し、粘土状物に
して該粘土状物から成形した成形体を乾燥した後、９０
０℃で２時間焼成して作製されている。このシール材
は、ディーゼルエンジンの排気通路１の途中に組み込ま
れたケース２内に配置され、排気ガス中に含まれるパテ
ィキュレートを捕集するフィルタ４に排気ガスが流れる
ように、フィルタ近傍を排気ガスに対してシールするた
め使用される。
ーティキュレートフィルタ（ＤＰＦ）に使用するシール
材及びその製造方法を提供する。 【構成】 このシール材３は、セラミックス粉末８０ｗ
ｔ％と無機繊維２０ｗｔ％とから成る混合物にそれと同
量の低融点の硼珪酸ガラスを加えて混練し、粘土状物に
して該粘土状物から成形した成形体を乾燥した後、９０
０℃で２時間焼成して作製されている。このシール材
は、ディーゼルエンジンの排気通路１の途中に組み込ま
れたケース２内に配置され、排気ガス中に含まれるパテ
ィキュレートを捕集するフィルタ４に排気ガスが流れる
ように、フィルタ近傍を排気ガスに対してシールするた
め使用される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジン等から排出
される排気ガスを浄化処理するため、排気系に組み込ま
れるディーゼルパティキュレートフィルタ及びその製造
方法に関する。
される排気ガスを浄化処理するため、排気系に組み込ま
れるディーゼルパティキュレートフィルタ及びその製造
方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ディーゼルパティキュレートフィ
ルタ即ちＤＰＦは、ディーゼルエンジンの排気ガス中の
黒煙を除去する装置とその効果が確認されている。ディ
ーゼルエンジンの排気ガスよりカーボン、煤、ＨＣ等の
パティキュレート即ち粒子状物質を捕集するディーゼル
パティキュレートフィルタにおいて、排気通路の途中に
組み込まれたケース内に配置され且つ排気ガス中に含ま
れるパティキュレートを捕集するフィルタに排気ガスが
流れるように、フィルタ近傍を排気ガスに対してシール
するシール材について、加熱により膨張するバーミキュ
ライト鉱物を使用したものが知られている。このような
ものとして、例えば、特開平４−１５９４１１号公報、
特開平４−２８８３８８号公報、特開平５−１６４４７
２号公報に開示されたものがある。
ルタ即ちＤＰＦは、ディーゼルエンジンの排気ガス中の
黒煙を除去する装置とその効果が確認されている。ディ
ーゼルエンジンの排気ガスよりカーボン、煤、ＨＣ等の
パティキュレート即ち粒子状物質を捕集するディーゼル
パティキュレートフィルタにおいて、排気通路の途中に
組み込まれたケース内に配置され且つ排気ガス中に含ま
れるパティキュレートを捕集するフィルタに排気ガスが
流れるように、フィルタ近傍を排気ガスに対してシール
するシール材について、加熱により膨張するバーミキュ
ライト鉱物を使用したものが知られている。このような
ものとして、例えば、特開平４−１５９４１１号公報、
特開平４−２８８３８８号公報、特開平５−１６４４７
２号公報に開示されたものがある。
【０００３】前掲特開平４−１５９４１１号公報に開示
されたディーゼル機関の排気ガス浄化装置は、排気ガス
が通過するジャケットと、該ジャケット内に配設された
ディーゼルパティキュレートフィルタと、該ジャケット
と該ディーゼルパティキュレートフィルタとの間を封止
すべく配設されたバーミキュライトを含むシール材とを
備え、該シール材は該ジャケットに接する側を除いて耐
熱性セラミッククロスで被覆されているものである。
されたディーゼル機関の排気ガス浄化装置は、排気ガス
が通過するジャケットと、該ジャケット内に配設された
ディーゼルパティキュレートフィルタと、該ジャケット
と該ディーゼルパティキュレートフィルタとの間を封止
すべく配設されたバーミキュライトを含むシール材とを
備え、該シール材は該ジャケットに接する側を除いて耐
熱性セラミッククロスで被覆されているものである。
【０００４】前掲特開平４−２８８３８８号公報に開示
された高温用ガスケットは、セラミック系無機繊維を１
０〜３０ｗｔ％、ＮＢＲラテックス等の有機質弾性物質
を２〜５ｗｔ％、モンモリロナイト等の無機質結合材を
２〜５ｗｔ％、天然マイカを５〜３０ｗｔ％、及び未膨
張バーミキュライトを６０〜８０ｗｔ％を湿式混合した
組成物を原料とするものである。
された高温用ガスケットは、セラミック系無機繊維を１
０〜３０ｗｔ％、ＮＢＲラテックス等の有機質弾性物質
を２〜５ｗｔ％、モンモリロナイト等の無機質結合材を
２〜５ｗｔ％、天然マイカを５〜３０ｗｔ％、及び未膨
張バーミキュライトを６０〜８０ｗｔ％を湿式混合した
組成物を原料とするものである。
【０００５】前掲特開平５−１６４４７２号公報に開示
された膨張性繊維質断熱材及び高気密性断熱材は、セラ
ミックス繊維と無機質の熱膨張性物質からなる熱膨張性
材料とからなる芯材をＳｉＯ2 が９６モル％以上且つＴ
ｉＯ2 が４モル％以下の組成を有する石英ガラス質長繊
維からなる織物または編組物で包んで構成されているも
のである。
された膨張性繊維質断熱材及び高気密性断熱材は、セラ
ミックス繊維と無機質の熱膨張性物質からなる熱膨張性
材料とからなる芯材をＳｉＯ2 が９６モル％以上且つＴ
ｉＯ2 が４モル％以下の組成を有する石英ガラス質長繊
維からなる織物または編組物で包んで構成されているも
のである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ディーゼルパティキュレートフィルタ即ちＤＰＦに使用
されるシール材は、上記のようにバーミキュライトから
作製されており、その鉱物租税が（Ｍｇ，Ｆｅ）3 （Ｓ
ｉ，Ａｌ，Ｆｅ）4 Ｏ1 0 （ＯＨ）2 ・４Ｈ2 Ｏであ
り、熱によって膨張し、シール材中に空隙が発生し、強
度上弱くなり、シール性も低下するという問題を有して
いる。ＤＰＦに使用されるシール材の特性としての必要
事項は、１０００℃以上の温度に耐える耐熱性材料であ
ること、フィルタを強固に固定できてシール性が優れて
いること、及びフィルタ構成部品に対して腐食性がない
こと等が要求される。しかし、シール材として現在使用
されているバーミキュライト鉱物は、耐熱性が７５０℃
であるが、強度が低く、シール性に劣るという点で上記
の必要事項を満足していないものである。
ディーゼルパティキュレートフィルタ即ちＤＰＦに使用
されるシール材は、上記のようにバーミキュライトから
作製されており、その鉱物租税が（Ｍｇ，Ｆｅ）3 （Ｓ
ｉ，Ａｌ，Ｆｅ）4 Ｏ1 0 （ＯＨ）2 ・４Ｈ2 Ｏであ
り、熱によって膨張し、シール材中に空隙が発生し、強
度上弱くなり、シール性も低下するという問題を有して
いる。ＤＰＦに使用されるシール材の特性としての必要
事項は、１０００℃以上の温度に耐える耐熱性材料であ
ること、フィルタを強固に固定できてシール性が優れて
いること、及びフィルタ構成部品に対して腐食性がない
こと等が要求される。しかし、シール材として現在使用
されているバーミキュライト鉱物は、耐熱性が７５０℃
であるが、強度が低く、シール性に劣るという点で上記
の必要事項を満足していないものである。
【０００７】そこで、この発明の目的は、上記の課題を
解決することであり、ディーゼルエンジンから排出され
る排気ガス中に含まれるカーボン、すす、スモーク等の
パティキュレートを捕集するディーゼルパティキュレー
トフィルタ即ちＤＰＦに使用されるシール材及びシール
材の製造方法を提供することであり、低温で熱処理する
ことによって製造でき、高強度でシール性の優れたＤＰ
Ｆに使用されるシール材及びその製造方法を提供するこ
とである。
解決することであり、ディーゼルエンジンから排出され
る排気ガス中に含まれるカーボン、すす、スモーク等の
パティキュレートを捕集するディーゼルパティキュレー
トフィルタ即ちＤＰＦに使用されるシール材及びシール
材の製造方法を提供することであり、低温で熱処理する
ことによって製造でき、高強度でシール性の優れたＤＰ
Ｆに使用されるシール材及びその製造方法を提供するこ
とである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、排気通路の途中に組み込まれたケース内に
配置され且つ排気ガス中に含まれるパティキュレートを
捕集するフィルタに排気ガスが流れるように、フィルタ
近傍を排気ガスに対してシールするＤＰＦに使用される
シール材において、セラミックス粉末、無機繊維及び低
融点ガラスの混合粉末を熱処理して作製されていること
を特徴とするＤＰＦに使用されるシール材に関する。
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、排気通路の途中に組み込まれたケース内に
配置され且つ排気ガス中に含まれるパティキュレートを
捕集するフィルタに排気ガスが流れるように、フィルタ
近傍を排気ガスに対してシールするＤＰＦに使用される
シール材において、セラミックス粉末、無機繊維及び低
融点ガラスの混合粉末を熱処理して作製されていること
を特徴とするＤＰＦに使用されるシール材に関する。
【０００９】また、このＤＰＦに使用されるシール材に
おいて、前記セラミックス粉末として、アルミナ、シリ
カ、コーディエライト、チタン酸アルミニウム、スポジ
ュメン、ジルコニアのうち少なくとも１種以上含み、ま
た、前記無機繊維として、アルミナ繊維、シリカ繊維、
アルミナ−シリカ繊維、炭化ケイ素系繊維（Ｓｉ−Ｃ−
Ｏ，Ｓｉ−Ｔｉ−Ｃ−Ｏ等）のうち少なくとも１種以上
含んでいるものである。更に、前記低融点ガラスとし
て、水ガラス或いは硼珪酸ガラスのうち少なくとも１種
以上含んでいるものである。
おいて、前記セラミックス粉末として、アルミナ、シリ
カ、コーディエライト、チタン酸アルミニウム、スポジ
ュメン、ジルコニアのうち少なくとも１種以上含み、ま
た、前記無機繊維として、アルミナ繊維、シリカ繊維、
アルミナ−シリカ繊維、炭化ケイ素系繊維（Ｓｉ−Ｃ−
Ｏ，Ｓｉ−Ｔｉ−Ｃ−Ｏ等）のうち少なくとも１種以上
含んでいるものである。更に、前記低融点ガラスとし
て、水ガラス或いは硼珪酸ガラスのうち少なくとも１種
以上含んでいるものである。
【００１０】又は、この発明は、排気通路の途中に組み
込まれたケース内に配置され且つ排気ガス中に含まれる
パティキュレートを捕集するフィルタに排気ガスが流れ
るように、フィルタ近傍を排気ガスに対してシールする
ＤＰＦに使用されるシール材の製造方法において、セラ
ミックス粉末８０ｗｔ％と無機繊維２０ｗｔ％とから成
る混合物に、該混合物と同量の少なくとも低融点の硼珪
酸ガラスを加えて粘土状物にし、該粘土状物から成形体
を成形し、該成形体を乾燥した後、乾燥した前記成形体
を９００℃で２時間焼成したことを特徴とするＤＰＦに
使用されるシール材の製造方法に関する。
込まれたケース内に配置され且つ排気ガス中に含まれる
パティキュレートを捕集するフィルタに排気ガスが流れ
るように、フィルタ近傍を排気ガスに対してシールする
ＤＰＦに使用されるシール材の製造方法において、セラ
ミックス粉末８０ｗｔ％と無機繊維２０ｗｔ％とから成
る混合物に、該混合物と同量の少なくとも低融点の硼珪
酸ガラスを加えて粘土状物にし、該粘土状物から成形体
を成形し、該成形体を乾燥した後、乾燥した前記成形体
を９００℃で２時間焼成したことを特徴とするＤＰＦに
使用されるシール材の製造方法に関する。
【００１１】或いは、この発明は、排気通路の途中に組
み込まれたケース内に配置され且つ排気ガス中に含まれ
るパティキュレートを捕集するフィルタに排気ガスが流
れるように、フィルタ近傍を排気ガスに対してシールす
るＤＰＦに使用されるシール材の製造方法において、セ
ラミックス粉末８０ｗｔ％と無機繊維２０ｗｔ％とから
成る混合物に、該混合物と同量の少なくとも低融点の水
ガラスを加えて混練物にし、該混練物から成形体を成形
し、該成形体を３５０℃で２時間乾燥したことを特徴と
するＤＰＦに使用されるシール材の製造方法に関する。
み込まれたケース内に配置され且つ排気ガス中に含まれ
るパティキュレートを捕集するフィルタに排気ガスが流
れるように、フィルタ近傍を排気ガスに対してシールす
るＤＰＦに使用されるシール材の製造方法において、セ
ラミックス粉末８０ｗｔ％と無機繊維２０ｗｔ％とから
成る混合物に、該混合物と同量の少なくとも低融点の水
ガラスを加えて混練物にし、該混練物から成形体を成形
し、該成形体を３５０℃で２時間乾燥したことを特徴と
するＤＰＦに使用されるシール材の製造方法に関する。
【００１２】
【作用】この発明によるＤＰＦに使用されるシール材及
びその製造方法は、上記のように構成されており、次の
ような作用をする。即ち、このＤＰＦに使用されるシー
ル材は、パティキュレートを捕集するフィルタに排気ガ
スが流れるように、フィルタ近傍を排気ガスに対してシ
ールするものであり、セラミックス粉末、無機繊維及び
低融点ガラスの混合粉末を低温で熱処理して作製されて
いるので、耐熱性を有すると共に、熱で空隙ができるこ
とがなく、従来のシール材の強度１０ＭＰａに比較して
強度が３０〜４０ＭＰａと高く、しかもシール性に優れ
ると共に、耐腐食性に富んだシール材を提供できる。
びその製造方法は、上記のように構成されており、次の
ような作用をする。即ち、このＤＰＦに使用されるシー
ル材は、パティキュレートを捕集するフィルタに排気ガ
スが流れるように、フィルタ近傍を排気ガスに対してシ
ールするものであり、セラミックス粉末、無機繊維及び
低融点ガラスの混合粉末を低温で熱処理して作製されて
いるので、耐熱性を有すると共に、熱で空隙ができるこ
とがなく、従来のシール材の強度１０ＭＰａに比較して
強度が３０〜４０ＭＰａと高く、しかもシール性に優れ
ると共に、耐腐食性に富んだシール材を提供できる。
【００１３】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明によるＤＰ
Ｆに使用されるシール材及びその製造方法の実施例を説
明する。図１はこの発明によるシール材が組み込まれた
ＤＰＦの一例を示す概略説明図である。
Ｆに使用されるシール材及びその製造方法の実施例を説
明する。図１はこの発明によるシール材が組み込まれた
ＤＰＦの一例を示す概略説明図である。
【００１４】この発明によるシール材が組み込まれるデ
ィーゼルパティキュレートフィルタ（ＤＰＦ）は、ディ
ーゼルエンジンから排出される排気ガス中に含まれる黒
煙、カーボン、煤、ＨＣ等のパティキュレートをフィル
タで捕集し、捕集されたパティキュレートを加熱焼却
し、クリーンな排気ガスを外部に放出するものである。
フィルタは、捕集されているパティキュレートを加熱焼
却することによって再生されるものである。ＤＰＦにつ
いては、フィルタ自体は多孔体をフォームセラミック構
造のタイプ又はウォールスルー構造のタイプにも構成す
ることができ、或いはフェルトタイプに構成することが
できるものである。また、フィルタに捕集されたパティ
キュレートを加熱するためには、フィルタ自体を導電性
に作製するか、フィルタに対してヒータを設けることに
よって達成できる。
ィーゼルパティキュレートフィルタ（ＤＰＦ）は、ディ
ーゼルエンジンから排出される排気ガス中に含まれる黒
煙、カーボン、煤、ＨＣ等のパティキュレートをフィル
タで捕集し、捕集されたパティキュレートを加熱焼却
し、クリーンな排気ガスを外部に放出するものである。
フィルタは、捕集されているパティキュレートを加熱焼
却することによって再生されるものである。ＤＰＦにつ
いては、フィルタ自体は多孔体をフォームセラミック構
造のタイプ又はウォールスルー構造のタイプにも構成す
ることができ、或いはフェルトタイプに構成することが
できるものである。また、フィルタに捕集されたパティ
キュレートを加熱するためには、フィルタ自体を導電性
に作製するか、フィルタに対してヒータを設けることに
よって達成できる。
【００１５】ＤＰＦは、一般に、図１に示すように、排
気通路１の途中に組み込まれたケース２内にフィルタ４
が配置されている。フィルタ４は、ケース２内にシール
材３を介在させて配置されており、排気ガス中に含まれ
るパティキュレートを捕集する。シール材３は、排気通
路１を流れる排気ガスがケース２における排気ガス入口
５から排気ガス出口６へ流れる場合に、排気ガスがフィ
ルタ４に流れるように、フィルタ４の周囲近傍を排気ガ
スに対してシールするものである。シール材３は、ケー
ス２とフィルタ４との間の隙間、複数のフィルタ４を並
列に配置して使用する場合にはフィルタ４とフィルタと
の間の隙間、或いはフィルタ４をケース２内にフレーム
で支持する場合にはフィルタ４とフレームとの間の隙間
をシールするため、ＤＰＦに使用されるものである。
気通路１の途中に組み込まれたケース２内にフィルタ４
が配置されている。フィルタ４は、ケース２内にシール
材３を介在させて配置されており、排気ガス中に含まれ
るパティキュレートを捕集する。シール材３は、排気通
路１を流れる排気ガスがケース２における排気ガス入口
５から排気ガス出口６へ流れる場合に、排気ガスがフィ
ルタ４に流れるように、フィルタ４の周囲近傍を排気ガ
スに対してシールするものである。シール材３は、ケー
ス２とフィルタ４との間の隙間、複数のフィルタ４を並
列に配置して使用する場合にはフィルタ４とフィルタと
の間の隙間、或いはフィルタ４をケース２内にフレーム
で支持する場合にはフィルタ４とフレームとの間の隙間
をシールするため、ＤＰＦに使用されるものである。
【００１６】この発明によるＤＰＦに使用されるシール
材は、アルミナ、シリカを主成分とするセラミックス粉
末に無機繊維と硼珪酸ガラス又は水ガラスの低融点ガラ
スを混合して混合粉末を作り、該混合粉末を９００℃以
下の低温で焼成し熱処理して作製されているものであ
る。
材は、アルミナ、シリカを主成分とするセラミックス粉
末に無機繊維と硼珪酸ガラス又は水ガラスの低融点ガラ
スを混合して混合粉末を作り、該混合粉末を９００℃以
下の低温で焼成し熱処理して作製されているものであ
る。
【００１７】セラミックス粉末即ち無機粉末としては、
アルミナ、シリカ、コーディエライト、チタン酸アルミ
ニウム、スポジュメン、ジルコニアのうち少なくとも１
種以上含んでいるものを使用できる。これらの他に、無
機粉末としてはフォルステライトを使用することができ
る。
アルミナ、シリカ、コーディエライト、チタン酸アルミ
ニウム、スポジュメン、ジルコニアのうち少なくとも１
種以上含んでいるものを使用できる。これらの他に、無
機粉末としてはフォルステライトを使用することができ
る。
【００１８】また、無機繊維としては、アルミナ繊維、
シリカ繊維、アルミナ−シリカ繊維、炭化ケイ素系繊維
（Ｓｉ−Ｃ−Ｏ，Ｓｉ−Ｔｉ−Ｃ−Ｏ等の繊維）のうち
少なくとも１種以上含んでいるものを使用できる。これ
らの他に、無機繊維としてはジルコニア繊維、チタン酸
カリウムを使用することができる。
シリカ繊維、アルミナ−シリカ繊維、炭化ケイ素系繊維
（Ｓｉ−Ｃ−Ｏ，Ｓｉ−Ｔｉ−Ｃ−Ｏ等の繊維）のうち
少なくとも１種以上含んでいるものを使用できる。これ
らの他に、無機繊維としてはジルコニア繊維、チタン酸
カリウムを使用することができる。
【００１９】また、低融点ガラスとして、水ガラス或い
は硼珪酸ガラスのうち少なくとも１種以上含んでいるも
のを使用できる。
は硼珪酸ガラスのうち少なくとも１種以上含んでいるも
のを使用できる。
【００２０】このＤＰＦに使用されるシール材は、上記
のように、低温での熱処理によって強度の高い、シール
性の優れた材料となり、高温の排気ガスのパティキュレ
ートを捕集するＤＰＦに使用して極めて好ましいもので
ある。
のように、低温での熱処理によって強度の高い、シール
性の優れた材料となり、高温の排気ガスのパティキュレ
ートを捕集するＤＰＦに使用して極めて好ましいもので
ある。
【００２１】次に、このＤＰＦに使用するシール材の製
造方法の一実施例を説明する。図２はこの発明によるＤ
ＰＦに使用されるシール材の製造方法の一実施例を示す
処理フロー図である。このＤＰＦに使用するシール材の
製造方法において、セラミックス粉末であるアルミナ粉
末８０ｗｔ％と無機繊維であるアルミナ繊維２０ｗｔ％
とを配合して混合物を作り、該混合物と低融点の硼珪酸
ガラスとを重量比で同率だけ配合して原料混合物を作る
（ステップ１１）。この原料混合物をニーダにて混合し
（ステップ１２）、次いで５ｗｔ％のポリビニルアルコ
ールＰＶＡ溶液を加えて（ステップ１３）、混練して粘
土状物にし（ステップ１４）、該粘土状物から試験片形
状の成形体を成形する（ステップ１５）。該成形体を乾
燥した後に（ステップ１６）、乾燥した前記成形体を９
００℃で２時間焼成を行ってシール材の試料即ち本発明
品を作製した（ステップ１７）。
造方法の一実施例を説明する。図２はこの発明によるＤ
ＰＦに使用されるシール材の製造方法の一実施例を示す
処理フロー図である。このＤＰＦに使用するシール材の
製造方法において、セラミックス粉末であるアルミナ粉
末８０ｗｔ％と無機繊維であるアルミナ繊維２０ｗｔ％
とを配合して混合物を作り、該混合物と低融点の硼珪酸
ガラスとを重量比で同率だけ配合して原料混合物を作る
（ステップ１１）。この原料混合物をニーダにて混合し
（ステップ１２）、次いで５ｗｔ％のポリビニルアルコ
ールＰＶＡ溶液を加えて（ステップ１３）、混練して粘
土状物にし（ステップ１４）、該粘土状物から試験片形
状の成形体を成形する（ステップ１５）。該成形体を乾
燥した後に（ステップ１６）、乾燥した前記成形体を９
００℃で２時間焼成を行ってシール材の試料即ち本発明
品を作製した（ステップ１７）。
【００２２】本発明品のシール材を比較するため、比較
品のシール材を作製した。比較品のシール材は、従来耐
火物のシール材等に使用されているアルミナ粉末、アル
ミナ繊維及び粘土から成る混合物を１２００℃で焼成し
たものである。そこで、本発明品のシール材と比較品の
シール材との強度を測定したところ、本発明品のシール
材の強度は４０ＭＰａであったのに対して、比較品のシ
ール材の強度は１０ＭＰａであった。即ち、本発明品の
シール材の強度は、従来のシール材に比較して高強度で
あることが分かった。
品のシール材を作製した。比較品のシール材は、従来耐
火物のシール材等に使用されているアルミナ粉末、アル
ミナ繊維及び粘土から成る混合物を１２００℃で焼成し
たものである。そこで、本発明品のシール材と比較品の
シール材との強度を測定したところ、本発明品のシール
材の強度は４０ＭＰａであったのに対して、比較品のシ
ール材の強度は１０ＭＰａであった。即ち、本発明品の
シール材の強度は、従来のシール材に比較して高強度で
あることが分かった。
【００２３】次に、このＤＰＦに使用するシール材の製
造方法の別の実施例を説明する。図３はこの発明による
ＤＰＦに使用されるシール材の製造方法の別の実施例を
示す処理フロー図である。別の実施例シール材の製造方
法において、セラミックス粉末であるアルミナ粉末８０
ｗｔ％と無機繊維であるアルミナ繊維２０ｗｔ％とを配
合して混合物を作ると共に、水ガラスと水とを重量比で
同率だけ混合して低融点ガラスを作る（ステップ２
１）。次いで、上記混合物と低融点ガラスとを重量比で
同率だけ配合して原料混合物を作る（ステップ２２）。
この原料混合物をニーダにて混練して混練物にし（ステ
ップ２３）、該混練物から試験片形状の成形体を成形す
る（ステップ２４）。該成形体を３５０℃で２時間乾燥
してシール材の試料即ち本発明品を作製した（ステップ
２５）。
造方法の別の実施例を説明する。図３はこの発明による
ＤＰＦに使用されるシール材の製造方法の別の実施例を
示す処理フロー図である。別の実施例シール材の製造方
法において、セラミックス粉末であるアルミナ粉末８０
ｗｔ％と無機繊維であるアルミナ繊維２０ｗｔ％とを配
合して混合物を作ると共に、水ガラスと水とを重量比で
同率だけ混合して低融点ガラスを作る（ステップ２
１）。次いで、上記混合物と低融点ガラスとを重量比で
同率だけ配合して原料混合物を作る（ステップ２２）。
この原料混合物をニーダにて混練して混練物にし（ステ
ップ２３）、該混練物から試験片形状の成形体を成形す
る（ステップ２４）。該成形体を３５０℃で２時間乾燥
してシール材の試料即ち本発明品を作製した（ステップ
２５）。
【００２４】本発明品のシール材を比較するため、上記
実施例と同様に比較品のシール材を作製した。比較品の
シール材は、上記実施例の比較品と同様にシール材であ
る。そこで、本発明品のシール材と比較品のシール材と
の強度を測定したところ、本発明品のシール材の強度は
３０ＭＰａであったのに対して、比較品のシール材の強
度は１０ＭＰａであった。即ち、本発明品のシール材の
強度は、従来のシール材に比較して高強度であることが
分かった。
実施例と同様に比較品のシール材を作製した。比較品の
シール材は、上記実施例の比較品と同様にシール材であ
る。そこで、本発明品のシール材と比較品のシール材と
の強度を測定したところ、本発明品のシール材の強度は
３０ＭＰａであったのに対して、比較品のシール材の強
度は１０ＭＰａであった。即ち、本発明品のシール材の
強度は、従来のシール材に比較して高強度であることが
分かった。
【００２５】この発明によるＤＰＦに使用されるシール
材の製造方法では、上記実施例のように、無機粉末８０
ｗｔ％に対して無機繊維を２０ｗｔ％を配合して混合し
たが、材料強度の点から無機繊維の配合量を３〜４０ｗ
ｔ％の範囲で調整することができる。即ち、無機繊維の
配合量を無機粉末の配合量より多くすることによってシ
ール材の強度をアップすることができる。
材の製造方法では、上記実施例のように、無機粉末８０
ｗｔ％に対して無機繊維を２０ｗｔ％を配合して混合し
たが、材料強度の点から無機繊維の配合量を３〜４０ｗ
ｔ％の範囲で調整することができる。即ち、無機繊維の
配合量を無機粉末の配合量より多くすることによってシ
ール材の強度をアップすることができる。
【００２６】
【発明の効果】この発明によるＤＰＦに使用するシール
材及びその製造方法は、上記のように構成されており、
次のような効果を有する。即ち、このＤＰＦに使用する
シール材は、セラミックス粉末、無機繊維及び低融点ガ
ラスの混合粉末を９００℃以下の低温で熱処理して作製
されているので、強度の高い、シール性の優れたものを
提供できる。しかも、シール材の要求強度に合わせて、
無機繊維の配合量をセラミックス粉末の配合量に対して
選定すれば、最適の強度を有するシール材を得ることが
できる。
材及びその製造方法は、上記のように構成されており、
次のような効果を有する。即ち、このＤＰＦに使用する
シール材は、セラミックス粉末、無機繊維及び低融点ガ
ラスの混合粉末を９００℃以下の低温で熱処理して作製
されているので、強度の高い、シール性の優れたものを
提供できる。しかも、シール材の要求強度に合わせて、
無機繊維の配合量をセラミックス粉末の配合量に対して
選定すれば、最適の強度を有するシール材を得ることが
できる。
【図１】この発明によるＤＰＦに使用するシール材を組
み込んだディーゼルパティキュレートフィルタを示す概
略説明図である。
み込んだディーゼルパティキュレートフィルタを示す概
略説明図である。
【図２】この発明によるＤＰＦに使用するシール材の製
造方法の一実施例を示す処理フロー図である。
造方法の一実施例を示す処理フロー図である。
【図３】この発明によるＤＰＦに使用するシール材の製
造方法の別の実施例を示す処理フロー図である。
造方法の別の実施例を示す処理フロー図である。
１ 排気通路 ２ ケース ３ シール材 ４ フィルタ ５ 排気ガス入口 ６ 排気ガス出口
Claims (5)
- 【請求項１】 排気通路の途中に組み込まれたケース内
に配置され且つ排気ガス中に含まれるパティキュレート
を捕集するフィルタに排気ガスが流れるように、フィル
タ近傍を排気ガスに対してシールするＤＰＦに使用され
るシール材において、セラミックス粉末、無機繊維及び
低融点ガラスの混合粉末を熱処理して作製されているこ
とを特徴とするＤＰＦに使用されるシール材。 - 【請求項２】 前記セラミックス粉末として、アルミ
ナ、シリカ、コーディエライト、チタン酸アルミニウ
ム、スポジュメン、ジルコニアのうち少なくとも１種以
上含み、また、前記無機繊維として、アルミナ繊維、シ
リカ繊維、アルミナ−シリカ繊維、炭化ケイ素系繊維の
うち少なくとも１種以上含んでいることを特徴とする請
求項１に記載のＤＰＦに使用されるシール材。 - 【請求項３】 前記低融点ガラスとして、水ガラス或い
は硼珪酸ガラスのうち少なくとも１種以上含んでいるこ
とを特徴とする請求項１に記載のＤＰＦに使用されるシ
ール材。 - 【請求項４】 排気通路の途中に組み込まれたケース内
に配置され且つ排気ガス中に含まれるパティキュレート
を捕集するフィルタに排気ガスが流れるように、フィル
タ近傍を排気ガスに対してシールするＤＰＦに使用され
るシール材の製造方法において、セラミックス粉末８０
ｗｔ％と無機繊維２０ｗｔ％とから成る混合物に、該混
合物と同量の少なくとも低融点の硼珪酸ガラスを加えて
粘土状物にし、該粘土状物から成形体を成形し、該成形
体を乾燥した後、乾燥した前記成形体を９００℃で２時
間焼成したことを特徴とするＤＰＦに使用されるシール
材の製造方法。 - 【請求項５】 排気通路の途中に組み込まれたケース内
に配置され且つ排気ガス中に含まれるパティキュレート
を捕集するフィルタに排気ガスが流れるように、フィル
タ近傍を排気ガスに対してシールするＤＰＦに使用され
るシール材の製造方法において、セラミックス粉末８０
ｗｔ％と無機繊維２０ｗｔ％とから成る混合物に、該混
合物と同量の少なくとも低融点の水ガラスを加えて混練
物にし、該混練物から成形体を成形し、該成形体を３５
０℃で２時間乾燥したことを特徴とするＤＰＦに使用さ
れるシール材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6116067A JPH07301113A (ja) | 1994-05-06 | 1994-05-06 | Ｄｐｆに使用されるシール材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6116067A JPH07301113A (ja) | 1994-05-06 | 1994-05-06 | Ｄｐｆに使用されるシール材及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07301113A true JPH07301113A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14677895
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6116067A Pending JPH07301113A (ja) | 1994-05-06 | 1994-05-06 | Ｄｐｆに使用されるシール材及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07301113A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100882071B1 (ko) * | 2001-05-25 | 2009-02-10 | 이비덴 가부시키가이샤 | 알루미나 실리카계 섬유, 세라믹 섬유, 세라믹 섬유집합체, 유지 실링재 및 그들 제조 방법, 및 알루미나섬유 집합체의 제조 방법 |
| EP2210919A1 (en) * | 2009-01-22 | 2010-07-28 | Ibiden Co., Ltd. | Exhaust pipe paint, method for forming surface coat layer on exhaust pipe base, and exhaust pipe |
| EP2210920A1 (en) * | 2009-01-22 | 2010-07-28 | Ibiden Co., Ltd. | Exhaust pipe paint, method for forming surface coat layer on exhaust pipe base, and exhaust pipe |
-
1994
- 1994-05-06 JP JP6116067A patent/JPH07301113A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100882071B1 (ko) * | 2001-05-25 | 2009-02-10 | 이비덴 가부시키가이샤 | 알루미나 실리카계 섬유, 세라믹 섬유, 세라믹 섬유집합체, 유지 실링재 및 그들 제조 방법, 및 알루미나섬유 집합체의 제조 방법 |
| US7790121B2 (en) | 2001-05-25 | 2010-09-07 | Ibiden Co., Ltd. | Alumina-silica-based fiber, ceramic fiber, ceramic fiber complex, retaining seal material, production method thereof, and alumina fiber complex production method |
| US8303901B2 (en) | 2001-05-25 | 2012-11-06 | Ibiden Co., Ltd. | Alumina-silica-based fiber, ceramic fiber, ceramic fiber complex, retaining seal material, production method thereof, and alumina fiber complex production method |
| US8540941B2 (en) | 2001-05-25 | 2013-09-24 | Ibiden Co., Ltd. | Alumina-silica-based fiber, ceramic fiber, ceramic fiber complex, retaining seal material, production method thereof, and alumina fiber complex production method |
| US8790581B2 (en) | 2001-05-25 | 2014-07-29 | Ibiden Co., Ltd. | Alumina-silica-based fiber, ceramic fiber, ceramic fiber complex, retaining seal material, production method thereof, and alumina fiber complex production method |
| EP2210919A1 (en) * | 2009-01-22 | 2010-07-28 | Ibiden Co., Ltd. | Exhaust pipe paint, method for forming surface coat layer on exhaust pipe base, and exhaust pipe |
| EP2210920A1 (en) * | 2009-01-22 | 2010-07-28 | Ibiden Co., Ltd. | Exhaust pipe paint, method for forming surface coat layer on exhaust pipe base, and exhaust pipe |
| JP2010168473A (ja) * | 2009-01-22 | 2010-08-05 | Ibiden Co Ltd | 排気管用塗料、排気管用塗料の使用方法及び排気管 |
| US8292999B2 (en) | 2009-01-22 | 2012-10-23 | Ibiden Co., Ltd. | Exhaust pipe paint, method for producing exhaust pipe, and exhaust pipe |
| US8303703B2 (en) | 2009-01-22 | 2012-11-06 | Ibiden Co., Ltd. | Exhaust pipe paint, method for forming surface coat layer on exhaust pipe base, and exhaust pipe |
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