JPH07298499A - 電力系統の電力動揺検出装置 - Google Patents

電力系統の電力動揺検出装置

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JPH07298499A
JPH07298499A JP6089356A JP8935694A JPH07298499A JP H07298499 A JPH07298499 A JP H07298499A JP 6089356 A JP6089356 A JP 6089356A JP 8935694 A JP8935694 A JP 8935694A JP H07298499 A JPH07298499 A JP H07298499A
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寿孝 木村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力系統に電力動揺が発生している状態にお
いて系統事故が発生した場合でも、また、電力動揺検出
リレーだけが動作するような遠方事故後に保護区間内事
故に進展した場合でも、動揺検出保持用タイマーの限時
復帰と2段保護用タイマーおよび3段保護用タイマーの
限時動作の大小関係に左右されることなく、保護継電装
置が遮断指令を速やかに出力する。 【構成】 インピーダンスリレー32が電力系統のイン
ピーダンスの変化が一定値以下であることを検出し、こ
のインピーダンスリレー32の検出動作が事故検出タイ
マー33に設定された一定時間以上継続すると、解除回
路34が保護継電装置1への遮断指令出力阻止を解除す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電力系統において電力
動揺検出出力に応じ保護継電装置から出力される遮断指
令を阻止する電力動揺検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は日本の電力会社各社と電源開発
株式会社とでJIS規格にもとづき制定された電力用規
格B−401「保護継電器および保護継電装置」の第9
0頁に示された、従来の直接接地系(短絡)の保護継電
方式を示す構成図、図13は例えば昭和56年6月5日
に社団法人電気共同研究会から発行された雑誌「電気共
同研究」の第37巻;第1号の第65頁に示されたモー
リレーの設置位置を原点とする一般的な動作波形図であ
って、図13の横軸はインピーダンスの抵抗分Rを表
し、図13の縦軸はインピーダンスのリアクタンス分X
を表し、この図13上においてモーリレーの位相特性を
表現でき、図14乃至図17は同従来の作用を説明する
ためのタイミングチャートである。
【0003】図12において、1は電力系統の事故検出
に応じ遮断指令を電力系統に設けられた図外の遮断器や
図外の開閉器などに出力する保護継電装置、2は電力系
統の電力動揺検出に応じ保護継電装置1の遮断指令を阻
止する電力動揺検出装置、3,4,5は電力系統の線間
第1相、線間第2相および線間第3相それぞれの1段保
護を行う短絡1段モーリレー(図中には記号、44S−
1X1,44S−2X1,44S−3X1を付してあ
る)、6,7,8は電力系統の線間第1相、線間第2相
および線間第3相それぞれの2段保護を行う短絡2段モ
ーリレー(図中には記号、44S−1X2,44S−2
X2,44S−3X2を付してある)、9,10,11
は電力系統の線間第1相、線間第2相および線間第3相
それぞれの3段保護を行う短絡3段モーリレー(図中に
は記号、44S−1D,44S−2D,44S−3Dを
付してある)、12は電力系統の線間第1相、線間第2
相および線間第3相のうちでの線間1相の電力動揺を検
出する短絡オフセットモーリレー(図中には記号、44
0Mを付してある)、13,14,15は短絡1段モー
リレー3乃至5の出力と短絡3段モーリレー9乃至11
の出力とを入力とするアンド回路、16はアンド回路1
3乃至15の出力を入力とする1段出力用オア回路、1
7は1段出力用オア回路16の出力を入力とし電力動揺
検出装置2からの出力を禁止入力とする1段保護出力用
禁止回路、18,19,20は短絡2段モーリレー6乃
至8の出力と短絡3段モーリレー9乃至11の出力とを
入力とするアンド回路、21はアンド回路18乃至19
の出力を入力とする2段出力用オア回路、22および2
7は短絡3段モーリレー9乃至11の出力を入力とする
3段出力用オア回路、23はオア回路22の出力を入力
とする2段保護用の限時動作回路を構成する2段保護用
タイマー、24はオア回路22の出力を入力とする3段
保護用の限時動作回路を構成する3段保護用タイマー、
25は2段保護用タイマー23とオア回路21を入力と
する2段保護出力用のアンド回路、26は1段保護出力
用禁止回路17の1段保護出力と2段保護出力用アンド
回路25の2段保護出力と3段保護用タイマー24の3
段保護出力とを入力とする遮断指令出力用オア回路、2
8は3段出力用オア回路27の3段出力を禁止入力とし
短絡オフセットモーリレー12の出力を入力とする禁止
回路、29は禁止回路28の出力を入力とする限時動作
回路を構成する電力動揺検出用タイマー、30は禁止回
路28の出力を入力とする限時動作・限時復帰回路を構
成する電力動揺検出保持用タイマー、31は電力動揺検
出保持用タイマー30の出力と電力動揺検出用タイマー
29の出力とを入力とする電力動揺検出出力用オア回路
である。
【0004】上記従来例の動作を図13乃至図17を参
照しつつ説明する。電力系統において電力動揺が発生す
ると、電流の変化および電圧の変化は系統事故時の電流
の変化および電圧の変化よりも緩慢に変化し、図13に
示す動揺時のインピーダンス軌跡をたどる。この動揺時
のインピーダンス軌跡によれば、時刻t1において短絡
オフセットモーリレー12が動作した後、時刻t2にお
いて短絡モーリレー9乃至11が動作する。この動作時
刻t1と動作時刻t2との間の時間差t1−t2が電力
動揺検出用タイマー29の限時動作値以上であれば、電
力系統に電力動揺が発生していることを意味するものと
し、電力動揺検出装置2が電力動揺検出出力として高電
位の「1」を1段保護出力用禁止回路17の禁止入力に
出力する。よって、上記短絡モーリレー3乃至5が短絡
モーリレー9乃至11と同時かまたは遅れて動作して
も、1段保護出力用禁止回路17が遮断指令出力用オア
回路26に無効信号として低電位の「0」を出力し続け
るので、遮断指令出力用オア回路26が遮断指令を出力
しない。つまり、電力動揺検出装置2が高電位の「1」
なる電力動揺検出出力を1段保護出力用禁止回路17の
禁止入力に出力することによって、保護継電装置1が遮
断指令を不要に出力するのを、電力動揺検出装置2があ
らかじめ阻止する。
【0005】また、図13に示す動揺時のインピーダン
ス軌跡が短絡モーリレー9乃至11の保護範囲内から短
絡オフセットモーリレー12の保護範囲内に移動する
と、3段出力用オア回路27が低電位の「0」を禁止回
路28の禁止入力に出力し、禁止回路28が高電位の
「1」を動揺検出用タイマ29および動揺検出保持用タ
イマ30に出力し、電力動揺検出出力用オア回路31が
上記動揺検出用タイマ29または動揺検出保持用タイマ
30のいずれか一方の短い方の限時動作を以て高電位の
「1」を1段保護出力用禁止回路17の禁止入力に出力
する。引き続き、動揺時のインピーダンス軌跡が上記短
絡モーリレー9乃至11の保護範囲と短絡オフセットモ
ーリレー12の保護範囲との間から短絡オフセットモー
リレー12の保護範囲外に移動すると、禁止回路28が
低電位の「0」を動揺検出用タイマ29および動揺検出
保持用タイマ30に出力し、動揺検出用タイマ29から
の出力が低電位の「0」となった状態において、電力動
揺検出出力用オア回路31が動揺検出保持用タイマ30
の限時復帰を以て低電位の「0」を1段保護出力用禁止
回路17の禁止入力に出力する。よって、上記動揺時の
インピーダンス軌跡が短絡モーリレー9乃至11の保護
範囲内から短絡オフセットモーリレー12の保護範囲外
に移動すると、1段保護出力用禁止回路17が動揺検出
保持用タイマ30の限時復帰後に遮断指令出力用オア回
路26に有効信号として高電位の「1」を出力し得るこ
とになる。つまり、電力動揺検出装置2が動揺検出保持
用タイマ30の限時復帰後に低電位の「0」なる電力動
揺検出出力を1段保護出力用禁止回路17の禁止入力に
出力することによって、保護継電装置1が遮断指令を出
力し得る状態に復帰する。
【0006】一方、動揺検出中において短絡モーリレー
9乃至11の保護範囲内に図13に符号F1で示す系統
事故が発生すると、図14に示すように動揺検出保持用
タイマ30の限時復帰Trが2段保護用タイマー23お
よび3段保護用タイマー24の限時動作Ttより大きい
場合(Tr>Tt)には、2段保護用タイマー23およ
び3段保護用タイマー24が限時動作後に動作信号とし
て高電位の「1」を遮断指令出力用オア回路26に出力
し、この遮断指令出力用オア回路26が遮断指令を出力
し、逆に図15に示すように動揺検出保持用タイマ30
の限時復帰Trが2段保護用タイマー23および3段保
護用タイマー24の限時動作Ttより小さい場合(Tr
<Tt)には、電力動揺検出保持用タイマー30が限時
復帰を待って動作信号として低電位の「0」を1段保護
出力用禁止回路17の禁止入力に出力し、この1段保護
出力用禁止回路17が有効信号として「1」を遮断指令
出力用オア回路26に出力し、この遮断指令出力用オア
回路26が遮断指令を出力する。
【0007】また、短絡オフセットモーリレー12が動
作し、短絡モーリレー9乃至11が不動作となる図13
に符号F2で示す遠方の系統事故に引き続き、短絡モー
リレー9乃至11の保護範囲内に図13に符号F1で示
す系統事故が発生すると、図16に示すように動揺検出
保持用タイマ30の限時復帰Trが2段保護用タイマー
23および3段保護用タイマー24の限時動作Ttより
大きい場合(Tr>Tt)には、2段保護用タイマー2
3および3段保護用タイマー24が限時動作後に動作信
号として高電位の「1」を遮断指令出力用オア回路26
に出力し、この遮断指令出力用オア回路26が遮断指令
を出力し、逆に図17に示すように動揺検出保持用タイ
マ30の限時復帰Trが2段保護用タイマー23および
3段保護用タイマー24の限時動作Ttより小さい場合
(Tr<Tt)には、電力動揺検出保持用タイマー30
が限時復帰を待って動作信号として低電位の「0」を1
段保護出力用禁止回路17の禁止入力に出力し、この1
段保護出力用禁止回路17が有効信号として「1」を遮
断指令出力用オア回路26に出力し、この遮断指令出力
用オア回路26が遮断指令を出力する。
【0008】さらに、図外の地絡保護継電装置の保護区
間内の1相地絡事故が発生した場合でも、上記短絡オフ
セットモーリレー12の保護範囲が広いために、この短
絡オフセットモーリレー12が動作し、電力動揺検出装
置2が高電位の「1」なる電力動揺検出出力を1段保護
出力用禁止回路17の禁止入力に出力し、保護継電装置
1の遮断指令が不要に阻止される状態となる。このよう
な1相地絡事故に引き続き2相以上の系統事故が発生し
た場合には、短絡オフセットモーリレー12が動作し、
保護継電装置1からの電力系統を遮断するための遮断指
令が、上記と同様に動揺検出保持用タイマ30の限時復
帰Trと2段保護用タイマー23および3段保護用タイ
マー24の限時動作Ttとの大小関係にもとづき、2段
保護用タイマー23および3段保護用タイマー24の限
時動作後に、または電力動揺検出保持用タイマー30の
限時復帰を待って、遮断指令出力用オア回路26が遮断
指令を出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の系統電力動揺検
出装置2は以上のように構成されているので、電力動揺
検出中に系統事故が発生した場合、または遠方の系統事
故に引き続く保護区間内の系統事故が発生した場合、さ
らには1相地絡事故に引き続く2相以上の系統事故が発
生した場合などにあっては、動揺検出保持用タイマ30
の限時復帰Trが2段保護用タイマー23および3段保
護用タイマー24の限時動作Ttより小さい(Tr<T
t)と、電力動揺検出保持タイマー30の限時復帰後で
ないと、保護継電装置2が遮断指令を出力できないとい
う問題が内在した。
【0010】また、系統電力動揺において商用周波数が
変化する場合がある。この場合、地絡事故検出要素を構
成する零相過電流リレーなどの検出動作の設定の仕方に
よっては、系統電力動揺検出装置2が動作し、地絡保護
継電装置から不必要な遮断指令が出力されるという問題
もあった。
【0011】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、第1の目的は電力系統の系統
電力動揺中に、系統電力動揺検出装置により保護継電装
置の遮断指令の出力が阻止された状態において、系統事
故が発生した場合に、動揺検出保持用タイマの限時復帰
と2段保護用タイマーおよび3段保護用タイマーの限時
動作との大小関係に左右されることなく、保護継電装置
の遮断指令出力に対する阻止を速やかに解除し、保護継
電装置が遮断指令を出力して電力系統を保護することで
ある。
【0012】この発明の第2の目的は電力動揺検出リレ
ーだけが動作するような遠方事故後に、保護区間内事故
に進展した場合でも、動揺検出保持用タイマの限時復帰
と2段保護用タイマーおよび3段保護用タイマーの限時
動作との大小関係に左右されることなく、上記保護継電
装置の遮断指令出力に対する阻止を速やかに解除し、保
護継電装置が遮断指令を出力して電力系統を保護するこ
とである。
【0013】この発明の第3の目的は1相地絡事故後
に、2相以上の事故に進展した場合でも、電力動揺検出
検出リレーの整定の大きさによらず、上記保護継電装置
の遮断指令出力に対する阻止を速やかに解除し、保護継
電装置が遮断指令を出力して電力系統を保護することで
ある。
【0014】この発明の第4の目的は電力系統の電力動
揺により商用周波数に変化が生じた場合においても、地
絡保護継電装置が不要な遮断指令を出力しないようにす
ることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した第1
の発明に係る電力動揺検出装置は、インピーダンス変化
率検出回路と事故検出タイマーと解除回路とを備えたも
のである。
【0016】請求項2に記載した第2の発明に係る電力
動揺検出装置は、第1の発明のインピーダンス変化率検
出回路の出力が電力動揺検出出力を入力とする系統潮流
不動作用回路にて第1の発明の事故検出タイマーの入力
に接続されたものである。
【0017】請求項3に記載した第3の発明に係る電力
動揺検出装置は、第2の発明の系統潮流不動作用回路が
3入力の論理回路にて構成され、この論理回路の3入力
それぞれにはインピーダンス変化率検出回路の出力と電
力動揺検出出力と電力系統の過電流を検出する事故検出
回路の出力とを入力とする構成としたものである。
【0018】請求項4に記載した第4の発明に係る電力
動揺検出装置は、第1の発明のインピーダンス変化率検
出回路と事故検出タイマーおよび解除回路が電力系統の
相ごとに設けられたもである。
【0019】請求項5に記載した第5の発明に係る電力
動揺検出装置は、第4の発明のインピーダンス変化率検
出回路が電力系統の線間および相ごとに設けられたもで
ある。
【0020】請求項6に記載した第6の発明に係る電力
動揺検出装置は、地絡1相検出回路を備え、この地絡1
相検出回路の検出出力にて電力系統の電力動揺を検出す
る電力動揺検出リレーの電力動揺検出出力を禁止する構
成としたものである。
【0021】
【作用】第1の発明の電力動揺検出装置は、インピーダ
ンス変化率検出回路が電力系統のインピーダンスの変化
が一定値以下であることを検出し、このインピーダンス
変化率検出回路の検出動作が事故検出タイマーに設定さ
れた一定時間以上継続すると、解除回路が保護継電装置
への遮断指令出力阻止を解除する。
【0022】第2の発明の電力動揺検出装置は、インピ
ーダンス変化率検出回路の出力を受けた系統潮流不動作
用回路が電力動揺検出出力を入力として事故検出タイマ
ーを不要に起動しない。
【0023】第3の発明の電力動揺検出装置は、インピ
ーダンス変化率検出回路の出力を受けた系統潮流不動作
用回路が電力動揺検出出力または電力系統の事故時の過
電流検出出力を入力として事故検出タイマーを不要に起
動しない。
【0024】第4の発明の電力動揺検出装置は、電力系
統の相ごとに設けられたインピーダンス変化率検出回路
が電力系統の電力動揺時に商用周波数が変化した場合で
も地絡保護継電装置が遮断指令を不要に出力しないよう
に阻止する。
【0025】第5の発明の電力動揺検出装置は、電力系
統の線間および相ごとに設けられたインピーダンス変化
率検出回路が電力系統の電力動揺時に商用周波数が変化
した場合でも地絡保護継電装置が遮断指令を不要に出力
しないように阻止する。
【0026】第6の発明の電力動揺検出装置は、地絡1
相検出回路が1相地絡事故に引き続き2相以上の事故に
進展した場合に電力動揺検出リレーの電力動揺検出出力
を禁止する。
【0027】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図1乃至図11
を用い上記従来例と同一部分に同一符号を付して説明す
る。 実施例1(請求項1に対応).図1はこの発明の実施例
1としての電力系統の保護継電装置を含む電力動揺検出
装置を示す構成図である。図1において、保護継電装置
1は短絡1段モーリレー3乃至5と短絡2段モーリレー
6乃至8と短絡3段モーリレー9乃至11とアンド回路
13乃至15と1段出力用オア回路16と1段保護出力
用禁止回路17とアンド回路18乃至20と2段出力用
オア回路21と3段出力用オア回路22と限時動作回路
を構成する2段保護用タイマー23と限時動作回路を構
成する3段保護用タイマー24と2段保護出力用アンド
回路25と遮断指令出力用オア回路26とを備えてい
る。電力動揺検出装置2は短絡オフセットモーリレー1
2と3段保護出力用オア回路27と禁止回路28と限時
動作回路を構成する電力動揺検出用タイマー29と限時
動作・限時復帰回路を構成する電力動揺検出保持用タイ
マー30と電力動揺検出出力用オア回路31とインピー
ダンスリレー32と事故検出タイマー33と解除回路3
4とを備えている。インピーダンスリレー32は電力系
統の電流および電圧によるインピーダンスの変化率を検
出し、その変化率(変化幅)が一定値以下であれば動作
するインピーダンス変化率検出回路を構成している。事
故検出タイマー33はインピーダンスリレー32の出力
に接続され、解除回路34は事故検出タイマー33の出
力を禁止入力とするとともに電力動揺検出出力用オア回
路31の出力を入力とする禁止回路になっており、この
解除回路34の出力が保護継電器1の1段保護出力用禁
止回路17の禁止入力に入力されている。上記インピー
ダンスリレー32は、具体的には、 |R(t)−R(t−180)|<0.5Ω ………(1) |X(t)−X(t−180)|<0.5Ω ………(2) の両式が成立するとき、動作する。上記式において、R
(t)、X(t)はインピーダンスの抵抗分とリアクタ
ンス分を各々示し、R(t−180)、X(t−18
0)は半サイクル前のデータを示す。よって、図3にお
いて、例えば、F3=10Ω、F4=2Ωとすれば、
(1)式が不成立、(2)が成立、したがって、インピ
ーダンスリレー32は不動作となる。また、F3=10
Ω、F4=9.6Ωとすれば、(1)式と(2)とが共
に成立、したがって、インピーダンスリレー32は動作
する。
【0028】次に実施例1の動作について図2を参照し
つつ説明する。電力系統において電力動揺が発生する
と、電流の変化および電圧の変化は系統事故時のそれよ
りも緩慢に変化し、図2に示すようなインピーダンス軌
跡をたどる。この動揺時のインピーダンス軌跡によれ
ば、時刻t1において短絡オフセットモーリレー12が
動作した後、時刻t2において短絡モーリレー9乃至1
1が動作する。この動作時刻t1と動作時刻t2との間
の時間差t1−t2が電力動揺検出用タイマー29の限
時動作値以上であれば、前記従来例と同様に、電力系統
に電力動揺が発生しているとみなし、電力動揺検出装置
2が高電位の「1」なる電力動揺検出出力を1段保護出
力用禁止回路17の禁止入力に出力することによって、
保護継電装置1が遮断指令を不要に出力するのを、電力
動揺検出装置2があらかじめ阻止する。また、図2に示
す動揺時のインピーダンス軌跡が短絡モーリレー9乃至
11の保護範囲内から短絡オフセットモーリレー12の
保護範囲外に移動した場合も、前記従来例と同様に、電
力動揺検出装置2が動揺検出保持用タイマ30の限時復
帰後に低電位の「0」なる電力動揺検出出力を1段保護
出力用禁止回路17の禁止入力に出力することによっ
て、保護継電装置1が遮断指令を出力し得る状態に復帰
する。
【0029】一方、電力動揺検出中において短絡モーリ
レー9乃至11の保護範囲内に系統事故が発生すると、
それまで緩慢に変化していたインピーダンスの軌跡は、
図2に示すような事故点F1に移動する。事故点F1の
インピーダンスはほぼ一定した値となるため、インピー
ダンスリレー32がその系統事故を検出し、検出タイマ
ー33が一定時間後に限時動作し、オア回路31による
保護継電装置1への高電位の「1」なる電力動揺検出出
力がアンド回路34により解除される。結果として、動
作検出保持用タイマー30の限時復帰と2段保護用タイ
マー23および3段保護用タイマー24の限時動作との
大小に関係なく、2段保護用タイマー23および3段保
護用タイマー24の限時動作後に、または、動作検出保
持用タイマー30の限時復帰を待つことなく、遮断指令
出力用オア回路26が遮断指令を出力する。
【0030】また、短絡オフセットモーリレー12が動
作し、短絡モーリレー9乃至11が不動作となる図2に
符号F2で示す遠方の系統事故に引き続き、短絡モーリ
レー9乃至11の保護区間内に符号F1で示す系統事故
が発生した場合には、上記と同様に、インピーダンスリ
レー32がその系統事故F1を検出することにより、検
出タイマー33が限時動作し、この限時動作による一定
の遅れ時間後に、検出タイマー33が高電位の「1」を
アンド回路34の禁止入力に出力し、このアンド回路3
4が動作検出出力用オア回路31による保護継電装置1
への高電位の「1」なる電力動揺検出出力を解除し、動
作検出保持用タイマー30の限時復帰と2段保護用タイ
マー23および3段保護用タイマー24の限時動作との
大小に関係なく、2段保護用タイマー23および3段保
護用タイマー24の限時動作後に、または、動作検出保
持用タイマー30の限時復帰を待つことなく、遮断指令
出力用オア回路26が遮断指令を出力する。
【0031】さらに、図外の地絡保護装置の保護区間内
の1相地絡事故が発生した場合でも、短絡オフセットモ
ーリレー12の保護範囲が広いために、この短絡オフセ
ットモーリレー12が動作し、系統電力動作検出装置2
が高電位の「1」なる系統動作検出出力を1段保護出力
用禁止回路17の禁止入力に出力し、保護継電装置1の
遮断指令が不要に阻止される。このような1相地絡事故
に引き続き2相以上の系統事故が発生した場合、上記と
同様に、インピーダンスリレー32が上記系統事故を検
出することにより、アンド回路34が動作検出出力用オ
ア回路31による保護継電装置1への阻止信号を解除す
るので、遮断指令出力用オア回路26が遮断指令を出力
する。
【0032】実施例2(請求項2に対応).図4はこの
発明の実施例2としての電力系統の保護継電装置を含む
電力動揺検出装置を示す構成図である。図4において、
この実施例2は上記実施例1のインピーダンスリレー3
2(図中には記号ΔRXを付してある)と検出タイマー
33との間に系統潮流不動作用アンド回路35を挿入
し、この系統潮流不動作用アンド回路35にインピーダ
ンスリレー32の出力と電力動揺検出出力用オア回路3
1の出力とを入力し、この系統潮流不動作用アンド回路
35の出力を検出タイマー33に入力した点に特徴があ
る。
【0033】したがって、この実施例2によれば、系統
潮流不動作用アンド回路35が電力動揺検出出力用オア
回路31の出力とインピーダンスリレー32の出力とを
起動条件とするので、電力系統の潮流状態において、検
出タイマー33が動作することがなくなるため、電力系
統に電力動揺が発生した場合、電力動揺検出装置2がそ
の電力動揺を速やかに検出し、実施例1の動作に加え、
保護継電装置1の遮断指令が出力されるを阻止すること
ができる。具体的には、電力系統は、通常、その電圧お
よび電流をほぼ一定とするように潮流が流れるため、イ
ンピーダンスの値が或る一定値以下で動作するインピー
ダンスリレー32は動作状態となっている。したがっ
て、系統潮流不動作用アンド回路35がない場合は、解
除回路34から出力される電力動揺検出出力が阻止され
た状態となるので、電力動揺が発生した場合、インピー
ダンスリレー32の復帰時間だけ遅れて電力動揺検出出
力が動作し、保護継電装置1の遮断指令への阻止が遅れ
る可能性がある。このことから、電力系統が正常であれ
ば、系統潮流不動作用アンド回路35が電力動揺検出出
力を阻止しないように動作し、結果として、電力動揺検
出装置2がその電力動揺を速やかに検出して保護継電装
置1の遮断指令が出力されるを阻止することができる。
【0034】実施例3(請求項3に対応).図5はこの
発明の実施例3としての電力系統の保護継電装置を含む
電力動揺検出装置を示す構成図である。図5において、
この実施例3は上記実施例2の系統潮流不動作用アンド
回路35を3入力の素子構成とするとともに、過電流検
出リレーなどのような事故検出回路36を設け、この事
故検出回路36の出力をアンド回路35の増加分の入力
に接続した点に特徴がある。
【0035】したがって、この実施例3によれば、事故
検出回路36が一定の系統事故電流値以上あるいは一定
の系統電圧値以下で動作するので、電力動揺検出装置2
が不要に不動作状態となることなく、電力系統に電力動
揺が発生した場合、電力動揺検出装置2がその電力動揺
を速やかに検出し、実施例2の動作に加え、保護継電装
置1の遮断指令が出力されるのを阻止することができ
る。
【0036】実施例4(請求項4に対応).図6はこの
発明の実施例4としての電力動揺検出装置を示す構成
図、図7はこの実施例4の動作を説明するためのタイミ
ングチャートである。図6において、この実施例4は上
記実施例2のインピーダンスリレー32を地絡第1相イ
ンピーダンスリレー51(図中には記号ΔRXG−1を
付してある)と地絡第2相インピーダンスリレー52
(図中には記号ΔRXG−2を付してある)と地絡第3
相インピーダンスリレー53(図中には記号ΔRXG−
3を付してある)とで構成し、上記実施例2の系統潮流
不動作用アンド回路35を地絡第1相アンド回路54と
地絡第2相アンド回路55と地絡第3相アンド回路56
とで構成し、これら地絡第1相・地絡第2相・地絡第3
相アンド回路54乃至56の1つの入力に電力動揺検出
出力用オア回路31の出力を入力し、地絡第1相・地絡
第2相・地絡第3相アンド回路54乃至56のもう1つ
の入力それぞれに地絡第1相・地絡第2相・地絡第3相
インピーダンスリレー51乃至53の出力を個別に入力
し、上記実施例2の事故検出タイマー33を地絡第1相
事故検出タイマー66と地絡第2相事故検出タイマー6
7と地絡第3相検出タイマー68と短絡事故検出タイマ
ー69とで構成し、上記実施例2の解除回路33を地絡
第1相解除回路70と地絡第2相解除回路71と地絡第
3相解除回路72と短絡解除回路73とで構成する一
方、地絡第1相・地絡第2相・地絡第3相アンド回路5
4乃至56の出力を入力とするアンド回路57と、地絡
第1相・地絡第2相アンド回路54,55の出力を入力
とするアンド回路58と、地絡第2相・地絡第3相アン
ド回路55,56の出力を入力とするアンド回路59
と、地絡第1相・地絡第3相アンド回路54,56の出
力を入力とするアンド回路60と、これらアンド回路5
8乃至60の出力を入力とするオア回路61と、このオ
ア回路61の出力を入力とするとともにアンド回路57
の出力を禁止入力とする禁止回路62と、この禁止回路
62の出力を禁止入力とするとともに地絡第1相・地絡
第2相・地絡第3相アンド回路54乃至56の出力を入
力とする禁止回路63乃至65とを備え、これら禁止回
路63乃至65の出力それぞれが地絡第1相・地絡第2
相・地絡第3相検出タイマー66乃至68に個別に接続
され、オア回路61の出力が短絡事故検出タイマー69
に接続され、この短絡事故検出タイマー69の出力が短
絡解除回路73の禁止入力に接続され、この短絡解除回
路73の入力に電力動揺検出出力用オア回路31の出力
が接続されている。
【0037】したがって、この実施例4によれば、地絡
第1相・地絡第2相・地絡第3相検出出力および短絡検
出出力を個別に出力するように構成したので、電力系統
の電力動揺において、商用周波数が変化した場合でも、
上記実施例1の動作に加え、地絡保護継電装置からの不
要な遮断指令を阻止することができる。具体的には、1
相地絡事故が発生した場合、図7のA図に示すように、
地絡第1相・地絡第2相・地絡第3相インピーダンスリ
レー51乃至53のうちの事故相に対応した1要素が動
作し、アンド回路57乃至60とオア回路61および禁
止回路62が不動作となり、アンド回路63乃至65の
うちの1回路のみ動作する。また、2相地絡事故が発生
した場合、図7のB図に示すように、地絡第1相・地絡
第2相・地絡第3相インピーダンスリレー51乃至53
のうちの事故相に対応した2要素が動作し、アンド回路
58乃至60およびオア回路61が動作し、アンド回路
57が不動作となり、禁止回路62が動作し、アンド回
路63乃至65が不動作となる。さらに、3相地絡事故
が発生した場合、図7のC図に示すように、地絡第1相
・地絡第2相・地絡第3相インピーダンスリレー51乃
至53の全要素が動作し、アンド回路57乃至60およ
びオア回路61が動作し、禁止回路62が不動作とな
り、アンド回路63乃至65が動作する。結果として、
電力系統の電力動揺において、商用周波数が変化した場
合でも、地絡保護継電装置からの不要な遮断指令を阻止
することができる。
【0038】実施例5(請求項5に対応).図8はこの
発明の実施例5としての電力動揺検出装置を示す構成図
である。図8において、この実施例5は上記実施例4の
インピーダンスリレー32を地絡第1相・地絡第2相・
地絡第3相インピーダンスリレー51乃至53に加え短
絡第1相インピーダンスリレー(図中には記号ΔRXS
−1を付してある)81と短絡第2相インピーダンスリ
レー(図中には記号ΔRXS−2を付してある)82と
短絡第3相インピーダンスリレー(図中には記号ΔRX
S−3を付してある)83とで構成し、上記実施例5の
系統潮流不動作用アンド回路35を地絡第1相・地絡第
2相・地絡第3相アンド回路54乃至56に加え短絡第
1相・短絡第2相・短絡第3相アンド回路84乃至86
とで構成し、上記実施例5の事故検出タイマー33を地
絡第1相・地絡第2相・地絡第3相検出タイマー66乃
至68に加え短絡第1相・短絡第2相・短絡第3相事故
検出タイマー87乃至89とで構成した点に特徴があ
る。なお、この実施例5においても、上記実施例4と同
様に、解除回路33は地絡第1相解除回路70と地絡第
2相解除回路71と地絡第3相解除回路72と短絡解除
回路73とで構成されている。
【0039】したがって、この実施例5によれば、上記
実施例4に比べて、インピーダンスリレーおよび事故検
出タイマーを全相ごとに設けたので、論理回路構成を簡
素にしつつ、電力系統の電力動揺において、商用周波数
が変化した場合でも、地絡保護継電装置からの不要な遮
断指令を阻止することができる。
【0040】実施例6(請求項5に対応).図9はこの
発明の実施例6としての電力動揺検出装置を示す構成図
である。この実施例6は図9に示すように、上記実施例
5における短絡解除回路73を短絡第1相・短絡第2相
・短絡第3相解除回路91乃至93で構成し、短絡事故
検出出力を各相ごとに出力するようにしたものである。
【0041】なお、図6、図8および図9では、図面を
簡明にするために、短絡および地絡保護継電器の図は省
略してある。
【0042】実施例7(請求項6に対応).図10はこ
の発明の実施例7としての電力系統の保護継電装置を含
む電力動揺検出装置を示す構成図、図11はこの実施例
7の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図10において、この実施例7は上記実施例1の禁止回
路28を2つの禁止入力を有する3入力の素子構成とす
るとともに、この禁止回路28の1つの禁止入力に地絡
1相検出回路47の出力を入力する点に特徴がある。こ
の地絡1相検出回路47は、地絡3段モーリレー37,
38,39(図中には記号、44G−1D、44G−2
D、44G−3Dを付してある)と、この地絡3段モー
リレー37乃至39の出力を入力とするオア回路40
と、地絡3段モーリレー37,38の出力を入力とする
アンド回路41と、地絡3段モーリレー38,39の出
力を入力とするアンド回路42と、地絡3段モーリレー
37,39の出力を入力とするアンド回路43と、これ
らのアンド回路41乃至43の出力を入力とするオア回
路44と、このオア回路44の出力およびオア回路40
の出力を入力とするアンド回路45と、このアンド回路
45の出力を入力とする限時動作回路を構成する地絡1
相検出用タイマー46とで構成され、この地絡1相検出
用タイマー46の出力が禁止回路28の禁止入力に接続
されている。
【0043】したがって、この実施例7によれば、地絡
1相検出回路47の出力を保護継電装置1の遮断指令阻
止信号として使用するようにしたので、1相地絡事故に
引き続く2相以上の系統事故に進展した場合でも、実施
例1の動作に加え、電力動揺検出装置2が保護継電装置
1の遮断指令を阻止しないようにすることができる。具
体的には、1相地絡事故が発生した場合、図11のA図
に示すように、地絡3段モーリレー37乃至39のうち
の事故相に対応した1要素が動作し、次段のオア回路4
0が動作し、アンド回路41乃至43が不動作となり、
アンド回路45が動作し、地絡1相検出用タイマー46
が限時動作する。また、2相以上の地絡事故が発生した
場合、図11のB図に示すように、地絡3段モーリレー
37乃至39のうちの事故相に対応した2要素が動作
し、次段のオア回路40とアンド回路41乃至43とが
共に動作し、アンド回路45が不動作となり、地絡1相
検出用タイマー46が起動しない。結果として、1相地
絡事故に引き続く2相以上の系統事故に進展した場合で
も、動揺検出保持用タイマー30の限時復帰と2段保護
用タイマー23および3段保護用タイマー24の限時動
作の大小関係に左右されることなく、保護継電装置1が
遮断指令を速やかに出力する。
【0044】
【発明の効果】第1の発明によれば、インピーダンス変
化率検出回路が電力系統のインピーダンスの変化が一定
値以下であることを検出し、このインピーダンス変化率
検出回路の検出動作が事故検出タイマーに設定された一
定時間以上継続すると、解除回路が保護継電装置への遮
断指令出力阻止を解除する構成としたので、電力系統に
電力動揺が発生している状態において系統事故が発生し
た場合でも、また、電力動揺検出リレーだけが動作する
ような遠方事故後に保護区間内事故に進展した場合で
も、動揺検出保持用タイマーの限時復帰と2段保護用タ
イマーおよび3段保護用タイマーの限時動作の大小関係
に左右されることなく、保護継電装置が遮断指令を速や
かに出力できるという効果がある。
【0045】第2の発明によれば、インピーダンス変化
率検出回路の出力を受けた系統潮流不動作用回路が電力
動揺検出出力を入力として事故検出タイマーを不要に起
動しない構成としたので、電力系統の潮流に対する電力
動揺検出装置の誤動作を防止できるという効果がある。
【0046】第3の発明によれば、インピーダンス変化
率検出回路の出力を受けた系統潮流不動作用回路が電力
動揺検出出力または電力系統の事故時の過電流検出出力
を入力として事故検出タイマーを不要に起動しない構成
としたので、電力動揺検出装置を不要に不動作とせず、
系統潮流に対する電力動揺検出装置の誤動作を確実に阻
止できるという効果がある。
【0047】第4の発明によれば、インピーダンス変化
率検出回路を各相ごとに設け、電力動揺検出装置が地絡
各相ごとと短絡とを出力する構成としたので、系統電力
動揺時において商用周波数が変化しても地絡保護継電装
置が遮断指令を不要に出力しないようにできるという効
果がある。
【0048】第5の発明によれば、インピーダンス変化
率検出回路を電力系統の線間および相ごとに設け、電力
動揺検出装置が地絡各相ごとと短絡とを出力する構成と
したので、系統電力動揺時において商用周波数が変化し
ても地絡保護継電装置が遮断指令を不要に出力しないよ
うにできるという効果がある。
【0049】第6の発明によれば、地絡1相検出回路を
設け、1相地絡事故に引き続き2相以上の事故に進展し
た場合に電力系統の電力動揺を検出する電力動揺検出リ
レーの出力を禁止する構成としてたので、動揺検出保持
用タイマーの限時復帰と2段保護用タイマーおよび3段
保護用タイマーの限時動作の大小関係に左右されること
なく、保護継電装置が遮断指令を速やかに出力できると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の保護継電装置を含む電力動揺検出
装置を示す構成図である。
【図2】 実施例1の作用を説明するためのモーリレー
の動作波形図である。
【図3】 実施例1のインピーダンスリレーの作用を示
す説明図である。
【図4】 実施例2の保護継電装置を含む電力動揺検出
装置を示す構成図である。
【図5】 実施例3の保護継電装置を含む電力動揺検出
装置を示す構成図である。
【図6】 実施例4の電力動揺検出装置を示す構成図で
ある。
【図7】 実施例4の作用を示すタイミングチャートで
ある。
【図8】 実施例5の電力動揺検出装置を示す構成図で
ある。
【図9】 実施例6の電力動揺検出装置を示す構成図で
ある。
【図10】 実施例7の電力動揺検出装置を示す構成図
である。
【図11】 実施例7の作用を示すタイミングチャート
である。
【図12】 従来の保護継電装置を含む電力動揺検出装
置を示す構成図である。
【図13】 従来例の作用を説明するためのモーリレー
の動作波形図である。
【図14】 従来例の作用を説明するためのタイミング
チャートである。
【図15】 従来例の作用を説明するためのタイミング
チャートである。
【図16】 従来例の作用を説明するためのタイミング
チャートである。
【図17】 従来例の作用を説明するためのタイミング
チャートである。
【符号の説明】 1 保護継電装置、2 電力動揺検出装置、3〜11
短絡モーリレー、12 短絡オフセットモーリレー(電
力動揺検出リレー)、31 電力動揺検出出力用オア回
路、32 インピーダンスリレー(インピーダンス変化
率検出回路)、33 事故検出タイマー、34 解除回
路、35 系統潮流不動作用アンド回路(系統潮流不動
作用回路)、36 過電流検出リレー(事故検出回
路)、37〜39 地絡3段モーリレー、46 地絡検
出タイマー、47 地絡1相検出回路、51 地絡第1
相検出リレー、52 地絡第2相検出リレー、53 地
絡第3相検出リレー、81 短絡第1相検出リレー、8
2 短絡第2相検出リレー、83 短絡第3相検出リレ
ー。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の電力動揺検出出力に応じ上記
    電力系統の保護を行うための保護継電装置から出力され
    る遮断指令を阻止する電力系統の電力動揺検出装置にお
    いて、 電力系統のインピーダンスの変化率を検出するインピー
    ダンス変化率検出回路と、 このインピーダンス変化率検出回路の出力によって動作
    する事故検出タイマーと、 この事故検出タイマーの出力および上記電力揺動検出出
    力の論理積によって上記保護継電装置への遮断指令阻止
    を解除する解除回路と、を備えたことを特徴とする電力
    系統の電力動揺検出装置。
  2. 【請求項2】 前記インピーダンス変化率検出回路の出
    力と事故検出タイマーの入力とが電力動揺検出出力を入
    力とする系統潮流不動作用回路を介して接続されたこと
    を特徴とする請求項第1項記載の電力系統の電力動揺検
    出装置。
  3. 【請求項3】 前記系統潮流不動作用回路がインピーダ
    ンス変化率検出回路の出力と電力動揺検出出力と電力系
    統の過電流を検出する事故検出回路の出力とを入力とす
    る論理回路にて構成されたことを特徴とする請求項第2
    項記載の電力系統の電力動揺検出装置。
  4. 【請求項4】 前記インピーダンス変化率検出回路と事
    故検出タイマーおよび解除回路が電力系統の相ごとに設
    けられたことを特徴とする請求項第1項記載の電力系統
    の電力動揺検出装置。
  5. 【請求項5】 前記インピーダンス変化率検出回路が電
    力系統の線間および相ごとに設けられたことを特徴とす
    る請求項第4項記載の電力系統の電力動揺検出装置。
  6. 【請求項6】 電力系統の電力動揺を検出する電力動揺
    検出リレーを備え、この電力動揺検出リレーの検出出力
    に応じ上記電力系統の保護を行うための保護継電装置か
    ら出力される遮断指令を阻止する電力系統の電力動揺検
    出装置において、 前記電力系統の地絡1相事故を検出しこの検出出力にて
    電力動揺検出リレーの出力を禁止する地絡1相検出回路
    を備えたことを特徴とする電力系統の電力動揺検出装
    置。
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