JPH07296418A - 情報記録媒体及びその基体と製造方法 - Google Patents

情報記録媒体及びその基体と製造方法

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JPH07296418A
JPH07296418A JP6114644A JP11464494A JPH07296418A JP H07296418 A JPH07296418 A JP H07296418A JP 6114644 A JP6114644 A JP 6114644A JP 11464494 A JP11464494 A JP 11464494A JP H07296418 A JPH07296418 A JP H07296418A
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JP
Japan
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substrate
recording medium
outer end
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surface side
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JP6114644A
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English (en)
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Shinichiro Tamura
眞一郎 田村
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 基板11の一方の面12側にピット3等の情報が
記録されるように構成された光ディスク20等の情報記録
媒体において、基板11の外側端面17の少なくとも一部
が、基板11の一方の面12側からこれとは反対側の他方の
面18側に向かって内向きに傾斜していること。 【効果】 基板の他方の面側への塗布液の廻り込み(付
着)を阻止できるため、ピット又はグルーブ、更には記
録層等からなる信号記録部分に対する読み取りビームの
入射及び反射を十分にかつ支障なく行うことができ、信
号の再生を良好に行えると共に、信号記録も良好に行う
ことができる。しかも、基板の外側端面に対する塗布液
の付着量も減少するから、その乾燥、固化後の脱落が減
り、信号の記録又は再生時のエラーレートを少なくする
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基体の一方の面側に情
報が記録されるように構成された情報記録媒体、特にデ
ィスク状の光学的情報媒体及びその基体と製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光学的情報媒体、例えば
光ディスク10は、図10及び図11に示すように、光学的に
透明なディスク基板1の一方の面2に情報記録のための
ピット3(又はプリグルーブ)が予めディスク有効領域
の15〜25%のエリアに形成され、この上に記録層4(又
は光反射層)が形成された構造からなっている。
【0003】そして、この媒体を回転させながら、光学
ピックアップ(図示せず)からレーザ光5を基板1の一
方の面2と同径の他方の面8の側から照射し、その反射
光6の光量差によってピットの記録信号、更には記録層
4への光学的書込み情報が読み取られ、記録情報の再生
が行われる。記録層4への情報の記録は、書込み用のレ
ーザ光の照射によって行われる。
【0004】ここで、有機色素のみ又は有機色素と高分
子化合物等のバインダとの組成物を主成分とし、場合に
よっては耐光性を改善するための添加剤等を配合して形
成された薄膜4は、光学的情報を記録するためのCD
(コンパクトディスク)信号規格対応の光反射層或いは
MD(ミニディスク)信号規格対応の媒体の記録層とし
て使用されるものである。
【0005】記録層4(又は光反射層)は、有機色素の
み又は有機色素と高分子化合物等のバインダとの組成物
を主成分とし、場合によっては耐光性を改善するための
添加剤等を配合した材料によって形成されている。
【0006】このような情報媒体の作製においては、工
業的生産性が高くまた製造コストを低減できることか
ら、記録層4の形成にスピンコート法が採用されている
場合が多い。
【0007】スピンコート法とは、ディスク状媒体の基
板の塗布面に、有機色素のみ又は有機色素と高分子化合
物等のバインダとの組成物を主成分とし、場合によって
は耐光性を改善するための添加剤等を配合した材料を適
当な有機溶媒に溶解して成る溶液を載せた後、基板を回
転させて余剰の溶液を塗布面から取り去る方法である。
真空蒸着法やスパッタ法と比較して、製造機器にかかる
投資が少なく、また保守も容易である。
【0008】しかしながら、これまでのスピンコート法
によるディスク状の情報媒体の製造においては、図12に
仮想線で示すように、基板1を回転させながら記録層4
をスピンコートする際、塗布面2から基板の外周の側端
面(外側端面)7、更には塗布面2とは反対側の面8の
外周部分に塗布溶液4aが廻り込んでしまうという問題
があった。
【0009】これでは、商品価値を損なうばかりではな
く、塗布面2の反対側8から見てピット3(又はグルー
ブ)が形成された部分にまで塗布溶液が付着した場合に
は、図10に示すようにレーザ光5が廻り込んだ塗布部分
4aによって妨げられ、信号再生或いは記録が不可能と
なる。
【0010】また、塗布面2の反対側8から見てピット
3(又はグルーブ)が形成された部分にまで塗布溶液が
至らない場合においても、塗布溶液が乾燥、固化後に脱
落して、ディスク状光学情報媒体10上のグルーブ或いは
ピットが形成された部分或いは光学ピックアップのレン
ズ等に付着することにより、信号の記録或いは再生時の
エラーレートの増加等の悪影響を及ぼす。
【0011】これまで、このようなグルーブ或いはピッ
トが形成された部分7の塗布溶液の付着を防止する方法
として、いくつかの方法が検討されてきた。例えば、特
開平3−203836号公報には、透光性基板上に塗布した色
素層の上に保護層を形成して得られる記録媒体の周囲を
切断することにより、基板側端面に色素類が付着してい
ない光学媒体を得ることが記述されている。
【0012】また、特開平3−203835号公報には、光情
報記録媒体の少なくとも周面の一部を色素が溶解される
洗浄液に浸漬し、かつ記録媒体を回転させることによ
り、基板側端面に色素類が付着していない光情報記録媒
体を得る方法が記述されている。
【0013】しかしながら、これらの方法では製造工程
中に色素類を除去する工程を付け加えねばならず、生産
性が低下する上に、色素類の所定部分を確実かつ再現性
良く除去するには難があり、必要な部分までも除去して
しまうこともある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
したディスク状の光学情報媒体の如き情報記録媒体にお
いて、最外周面の断面形状を最適化することにより、従
来技術のように製造工程を増やすことなく、有機色素の
み又は有機色素と高分子化合物等のバインダとの組成物
を主成分とした(場合によっては耐光性を改善するため
の添加剤等を配合した)材料を適当な有機溶媒に溶解し
て成る溶液等の塗布液をスピンコート法により塗布した
場合に塗布面と反対側への廻り込みをなくし、その廻り
込みによる悪影響を著しく軽減できる情報媒体と、その
基板及び製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、基体の
一方の面側に情報が記録されるように構成された情報記
録媒体において、前記基体の外側端面の少なくとも一部
が、前記基体の前記一方の面側からこれとは反対側の他
方の面側に向かって内向きに傾斜していることを特徴と
する情報記録媒体に係るものである。
【0016】本発明の情報記録媒体によれば、基体の外
側端面の少なくとも一部が情報記録される一方の面側か
ら他方の面側に向かって内向きに傾斜している(即ち、
内向き傾斜面を有している)ので、一方の面上に記録層
等の所定の層をスピンコートによって形成する際、塗布
液が媒体の外側端面から他方の面側へ漏れて廻り込もう
としても、これを上記の内向き傾斜面が効果的に防止す
る作用をなす。これは、この内向き傾斜面によって、基
体の外側端面に対して塗布液が内向きに引き込まれる如
くに付着し、しかも塗布液自体その重量による下方への
流動力が内向き傾斜面側へ分散されるためであると考え
られる。
【0017】この結果、他方の面側への塗布液の廻り込
み(付着)を阻止できるため、ピット又はグルーブ、更
には記録層からなる信号記録部分に対する読み取りビー
ムの入射及び反射を十分にかつ支障なく行うことがで
き、信号の再生を良好に行えると共に、信号記録も良好
に行うことができる。しかも、基体の外側端面に対する
塗布液の付着量も減少するから、その乾燥、固化後の脱
落が減り、信号の記録又は再生時のエラーレートを少な
くすることができる。
【0018】こうした顕著な効果を奏する本発明の情報
記録媒体は、基体の外側端面の形状を工夫すること(上
記の内向き傾斜面の形成)によって、製造工程を追加す
ることなく、生産性良く確実に得ることができる。
【0019】本発明の情報記録媒体において、基体の外
側端面の少なくとも一部に存在する内向き傾斜面は、上
記した塗布液の廻り込み又は付着を一層確実に減少させ
る上で、前記基体の一方の面の法線に対し20度〜80度
(更には30〜80度)の範囲で直線的に傾斜した部分を少
なくとも1箇所に有することが望ましい。この傾斜角が
20度未満では上記の廻り込み防止効果に乏しく、また80
度を超えると基体のエッジがシャープになりすぎてその
機械的強度等が劣化し易い。
【0020】また、上記の内向き傾斜面は、直線状のも
のに限らず、凹状の傾斜部分を少なくとも1箇所に有す
るものであってもよい。或いは、上記の直線的傾斜部分
と凹状傾斜部分とをそれぞれ少なくとも1箇所に有して
いてもよい。
【0021】本発明の情報記録媒体は、具体的には、基
体の一方の面側にピット又はグルーブが形成された光学
的情報媒体として構成されてよいが、この場合、基体の
一方の面側に、光学的情報を記録するための記録層、光
反射層及び保護層の少なくとも1つがスピンコート法に
よって形成されていてよい。
【0022】また、基体がディスク状に形成され、その
外側端面の少なくとも一部に存在する内向き傾斜面にお
いて、前記ディスク状基体の一方の面側からその他方の
面側に向かって前記ディスク状基体の直径が小さくなっ
ていること、特に、ディスク状基体の一方の面側の直径
がその他方の面側の直径よりも大きくなっていることが
望ましい。
【0023】本発明はまた、本発明の情報記録媒体用の
上記した基体も提供するものである。
【0024】そして、本発明の情報記録媒体は、上記し
た基体の一方の面側に所定の層(例えば、光学的情報を
記録するための記録層、光反射層及び保護層の少なくと
も1つ)をスピンコート法によって形成する工程を経て
製造することが望ましい。
【0025】この製造方法において、スピンコート時
に、基体の他方の面側からその外側端面に向けてガス
(例えば窒素ガス)を吹き付けると、基体側端面への塗
布液の付着を更に減少させることができる。
【0026】この製造方法では、基体を射出成形法によ
って作製するのがよく、ポリカーボネート樹脂、アクリ
ル樹脂等の高分子化合物を成形材料として使用すること
ができる。
【0027】そして、この際、成形空間(キャビティ)
側の金型面には、上記したピット又はグルーブとは逆の
凹凸を予め形成しておけばよいが、これは通常の原盤工
程(マスタリングプロセス)及び成形工程を経て容易に
形成できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0029】図1〜図5は、本発明を光ディスクに適用
した第1の実施例を示すものである。但し、図10〜図12
に示した従来例と共通する部分には共通符号を付し、そ
の説明を省略することがある(以下、同様)。
【0030】本実施例の光ディスク20によれば、図1及
び図2に示すように、図10に示した従来例とは根本的に
異なり、光学的に透明なディスク基板11の最外周の側端
面(外側端面)17が、ピット3(又はプリグルーブ)及
び記録層4(又は光反射層)を設けた一方の面12の側か
ら反対側の他方の面18の側に向かって内向きに直線状に
傾斜している。従って、一方の面12の直径φ1 は他方の
面18の直径φ2 よりも大となっている(図2参照)。
【0031】この直線的な傾斜面17は、図3に示すよう
に、基板11の面12の法線30に対して20度〜80度の角度
θ、例えば約40度の角度で他方の面18に向けて内向きに
傾斜している。
【0032】このように基板の外側端面を傾斜面17とす
ることによって、図3に仮想線で示すようにスピンコー
ト法により基板11を回転させながら記録層4(又は光反
射層)用の塗布液4Aを塗布したとき、この塗布液が外
側端面17の上端から漏れて廻り込もうとしても、これを
効果的に防止することができる。即ち、傾斜した外側端
面17に塗布液4Aが引き込まれる如くに濡れ、かつ、塗
布液4Aの重量による下方への流動力が外側端面17側へ
分散されて落下量が著しく低減する現象が生じているも
のと考えられる。
【0033】この結果、他方の面18側への塗布液4Aの
廻り込み(付着)を阻止できるため、ピット又はグルー
ブ、更には記録層からなる信号記録部分に対する読み取
りビームの入射及び反射(図1参照)を十分にかつ支障
なく行うことができ、信号の再生を良好に行えると共
に、信号記録も良好に行うことができる。しかも、基板
の外側端面17に対する塗布液4Aの付着量も減少するか
ら、その乾燥、固化後の脱落による信号記録部分又は光
学的ピックアップへの付着が大幅に減り、信号の記録又
は再生時のエラーレートを少なくすることができる。
【0034】そして、こうした顕著な効果は、基板の外
側端面17の形状を上記のように工夫すること(上記の内
向き傾斜面の形成)によって、製造工程を追加すること
なく、生産性良く確実に得ることができる。従って、光
ディスク製造の歩留りの向上、製造時間の短縮が可能と
なり、更に、商品としての美観改善の効果も得られるば
かりではなく、光学的情報媒体としての信頼性の向上も
実現できる。
【0035】本実施例においては、スピンコート法によ
って、有機色素のみ又は有機色素と高分子化合物等のバ
インダとの組成物を主成分とし、場合によっては耐光性
を改善するための添加剤等を配合して形成された薄膜4
は、光学的情報を記録するためのCD(コンパクトディ
スク)信号規格対応の光反射層或いはMD(ミニディス
ク)信号規格対応の媒体の記録層として使用されるもの
である。
【0036】そして、こうした薄膜4(記録層又は光反
射層)をスピンコートするための基板11は、図4及び図
5に示す如くに射出成形法によって作製することができ
る。
【0037】即ち、従来公知の原盤工程(マスタリング
プロセス)において、例えばガラス原版上に塗布したフ
ォトレジスト層を記録信号で変調されたレーザ光でカッ
ティングし、これによって得た記録原盤から電気めっき
によって金属原盤(スタンパ)を作製する。
【0038】そして、ディスク化工程において、上記の
スタンパを図4のように一方の金型21とし、他方の金型
22との間に形成された成形空間(キャビティ)23内に成
形材料である例えばポリカーボネート融液11Aを射出注
入する。成形材料11Aの固化後、図5のように金型21、
22から基板11を分離する。
【0039】金型21、22にはそれぞれ、ピット又はグル
ーブに対応した凹凸3A、傾斜面17Aがそれぞれ形成し
ているので、成形された基板11には、一方の面12にピッ
ト3(又はグルーブ)を、外側端面に傾斜面17を形成す
ることができる。
【0040】図6は、本発明を光ディスクに適用した第
2の実施例を示すものである。
【0041】この実施例では、光ディスク20の最外周部
分において、基板11上への薄膜4のスピンコート工程の
最中に、塗布面12の反対面18の方向からその塗布面に向
かって(即ち、外側端面17に対して下方から)空気或い
は窒素ガス等のガス13を吹き付ける。
【0042】このガス吹き付けによって、外側端面17上
を流下しようとする塗布液4Aを下方から押し上げる力
が作用し、塗布液4Aの流下を抑えて、他方の面18上へ
の廻り込み防止は勿論のこと、外側端面17上への薄膜の
付着を一層減らすことができるため、上述した第1の実
施例で得られる効果を更に向上させることができる。
【0043】図7は、本発明を光ディスクに適用した第
3の実施例を示すものである。
【0044】この実施例による光ディスク30は、上述の
第1及び第2の実施例とは異なり、基板11の塗布面12に
はピット又はグルーブを形成せずに有機色素のみ又は有
機色素とバインダとの組成物からなる記録層24を基板11
の最外周部分を残して形成し、この上に紫外線硬化膜を
保護膜21として形成したものである。
【0045】この保護膜21は、スピンコート法によって
形成するが、この際に、基板11の外側端面17が上述した
と同様の直線的な内向き傾斜面17となっているので、保
護膜用の塗布液が外側端面17に付着する量を減らすこと
ができ、他方の面18への廻り込みも勿論防止することが
できる。
【0046】そして、保護膜21は、記録層24の外周端部
にも完全に密着し、記録層24を十二分に被覆し、保護す
るものとなっている。これは、傾斜面17による塗布液の
引込み効果によって保護膜21の密着性が向上するからで
あると考えられる。
【0047】図8は、本発明を適用した光ディスクに使
用可能な他の基板11の要部を種々示すものである。
【0048】図8(A)〜(C)は、基板11の各外側端
面17が上述したと同様の直線的な内向き傾斜面17Aと基
板厚み方向と平行の鉛直面17Bとの組み合わせからなっ
ていて、この鉛直面17Bが面12に連設されている例
(A)、面18に連設されている例(B)、両面12及び18
にそれぞれ連設されている例(C)を示す。
【0049】このように鉛直面18Bがいずれの位置に存
在していても、内向き傾斜面17Aが形成されていれば、
この面で塗布液の流下現象を抑制でき、上述したと同様
に、面18への廻り込み及び外側端面17への付着量の減少
を達成することができる。
【0050】図8(D)〜(F)は、基板11の各外側端
面17が内向きの凹状の曲線的な傾斜面17A’又はこれと
基板厚み方向と平行の鉛直面17Bとの組み合わせからな
っていて、曲線的傾斜面17A’のみの例(D)、鉛直面
17Bが面12に連設されている例(E)、面18に連設され
ている例(F)を示す。鉛直面17Bは両面12及び18にそ
れぞれ連設されていてもよい(図示省略)。
【0051】このように曲線的傾斜面17A’のみ存在
し、或いは鉛直面18Bがいずれの位置に存在していて
も、曲線的な内向き傾斜面17A’が形成されていれば、
この面において上述の直線的傾斜面と同様の作用により
塗布液の流下現象を抑制でき、上述したと同様に、面18
への廻り込み及び外側端面17への付着量の減少をやはり
達成することができる。
【0052】この場合、曲線的な内向き傾斜面17A’
は、一方の面12側から他方の面18側へ向かって基板11の
直径が順次減少するように形成される(即ち、面12での
直径が面18での直径よりも大きくなる)ことが望まし
い。また、曲線的傾斜面17A’の曲率は円弧の場合で通
常は3mmφ以下とするのがよい。
【0053】図8(G)及び(H)は、基板11の各外側
端面17が上述したと同様の直線的な内向き傾斜面17Aと
曲線的な内向き傾斜面17A’との組み合わせからなって
いて、直線的な内向き傾斜面17Aが面12に連設されてい
る例(G)、面12及び18にそれぞれ連設されている例
(H)を示す。直線的な内向き傾斜面17Aは面18にのみ
連設されていてもよい(図示省略)。また、傾斜面17
A’に代えて直線的な傾斜面17Aとし、他の直線的傾斜
面より勾配を大又は小としてよい。
【0054】このように両傾斜面17Aと17A’とを組み
合わせると、これら両面で塗布液の流下現象を一層抑制
でき、面18への廻り込み及び外側端面17への付着量の減
少の効果を更に向上させる。
【0055】図8(I)は、基板11の外側の端面17が、
面12に連設された上記した直線的な内向き傾斜面17Aと
外向きの凸状面17Cとの組み合わせからなっている例を
示し、また、図8(J)は、基板11の外側端面17が面12
に連設された上記した直線的な内向き傾斜面17Aと直線
的な外向き傾斜面17Dとの組み合わせからなっている例
を示す。傾斜面17Aは、上記した凹状傾斜面17A’とし
てもよい。
【0056】このように外向きの面17C、17Dが存在し
ていても、内向き傾斜面17Aが形成されていれば、この
面で塗布液の流下現象を抑制でき、上述したと同様に、
面18への廻り込み及び側端面17への付着量の減少をやは
り達成することができる。
【0057】なお、図9には、ピット43が有効エリアの
例えば70%以上を占め、ピット43上に金属反射膜44、保
護膜41が積層されたCD(コンパクトディスク)の例を
参考までに示す。
【0058】このCDにおいては、保護膜41が反射膜44
の外周端部を十分に被覆する必要があるため、基板11の
外周部にあえて段差42を形成し、ここに保護膜を付着さ
せることによって十分な厚みで堅固に付着した保護膜41
としている。
【0059】このCDでは、上述した実施例のように基
板11の外側端面に傾斜面17又は17A、17A’を設ける
と、この傾斜面への塗布液付着量が少なくなるため、上
記の十分な厚みに保護膜41を形成できなくなる。従っ
て、図9の如きCDでは、基板の外側端面に傾斜面を設
けることはできないので、本発明に基づく光ディスクは
そうしたCDとは著しく異なる基板形状を有しているこ
とになる。
【0060】次に、本発明の上述した実施例を具体例に
よって更に詳細に説明する。
【0061】具体例1 厚さが 1.2mmであって、直径 117mmより内側の内周部分
にCDフォーマットの信号ピット(上述の3:以下、同
様)を形成した面(上述の12:以下、同様)の外径φ1
が 120mmであり、これとは反対側の信号読み出し側の面
(上述の18:以下、同様)の外径φ2 が 118mmであり、
最外周端面(上述の17)のディスクの動径方向の断面形
状が直線である(即ち、上述の外側端面17(以下、同
様)が内向きの直線的な傾斜面を有する図1に示す)よ
うなディスク基板(上述の11:以下、同様)をポリカー
ボネート樹脂を用いて射出成形により作製した。上記傾
斜面とディスク面の法線とのなす角度は40度であった。
【0062】次に、このディスク基板の信号記録面に、
重量濃度で 2.0%のペンタメチン系シアニン色素(日本
感光色素社製NK512)をメチルセロソルブに溶解し
た溶液をスピンコート法により塗布した。
【0063】この場合、ディスク基板を毎分50から 300
回転の回転数の中から選ばれる回転数で回転させなが
ら、上記の色素溶液をスピンコート用のディスペンサを
用いて連続して最内周部分にリング状に塗布した後、回
転数を毎分1000回転から5000回転の中から選ばれる回転
数まで上昇させて、余分な色素溶液を取り除いた。その
後、回転数を毎分1500回転に保ち、ディスク面上に塗布
された色素溶液中に含まれる溶媒を気化、乾燥させた。
乾燥に用いた回転数はこれに限定されるものでないこと
は勿論である。
【0064】こうして作製した光ディスクを観察したと
ころ、最外周面(外側端面)に若干の色素の付着が認め
られるものの、塗布面とは反対の面の最外周部分への色
素の廻り込みは見られず、本発明の効果が確かめられ
た。
【0065】具体例2 具体例1と同様に、厚さが 1.2mmであって、直径 117mm
より内側の内周部分にCDフォーマットの信号ピットを
形成した面の外径φ1 が 120mmであるが、これとは反対
側の信号読み出し側の面の外径φ2 が 119mmであり、最
外周端面のディスクの動径方向の断面形状(外側端面の
内向き傾斜面)が直線であるようなディスク基板をポリ
カーボネート樹脂を用いて射出成形により作製した。上
記傾斜面とディスク面の法線とのなす角度は22度であっ
た。
【0066】このディスク基板を用い、具体例1と同様
に色素溶液をスピンコート法で塗布して作製した光ディ
スクは、例1と同様に塗布溶液の外側端面への付着が少
なく、反対側の面への廻り込みも見られなかった。
【0067】具体例3 具体例1と同様に、色素溶液をディスペンサを用いてデ
ィスク面上に塗布した後、塗布面とは反対の面側からデ
ィスクの最外周部分(外側端面)に向かって毎分 500ml
で窒素ガスを吹き付けた状態で、スピンコータの回転数
を毎分2000回転に上昇させた。
【0068】こうして作製した光ディスクを観察したと
ころ、最外周面に若干の色素の付着が認められるもの
の、その程度は窒素ガスを使用しない場合と比べて著し
く軽微であった。また、塗布面とは反対側の面への塗布
液の廻り込みも勿論なかった。
【0069】具体例4 具体例1と同様に、厚さが 1.2mmであって、直径 117mm
より内側の内周部分にCDフォーマットの信号ピットを
形成した面の外径φ1 が 120mmであるが、これとは反対
側の信号読み出し側の面の外径φ2 が 119.5mmのディス
ク基板を作製した。この基板の最外周端面とディスク面
の法線とのなす角度は12度であった。
【0070】このディスク基板を用い、具体例1と同様
に色素溶液をスピンコート法で塗布して作製した光ディ
スクは、塗布面とは反対側の面の外周において直径 117
mmから内側にあるピット形成部分まで色素が廻り込んで
いる箇所が殆ど見られなかった。
【0071】比較例1 厚さが 1.2mmであって、直径 117mmより内側の内周部分
にCDフォーマットの信号ピットを形成した面(図10の
面2:以下、同様)の外径が 120mmであり、これとは反
対側の信号読み出し側の面(図10の面8:以下、同様)
の外径も 120mmであり、最外周端面(図10の外側端面
7:以下、同様)のディスクの動径方向の断面形状が直
線であるようなディスク基板(図10の基板1:以下、同
様)をポリカーボネート樹脂を用いて射出成形により作
製した。
【0072】そして、具体例1と同じ条件で色素溶液を
スピンコート法で塗布したが、色素を塗布した面とは反
対側の面の最外周部分に色素の廻り込みが認められ、直
径 117mmから内側にあるピット形成部分まで色素が廻り
込んでいる箇所が外周の2%で見られた。
【0073】比較例2 厚さが 1.2mmであって、直径 117mmより内側の内周部分
にCDフォーマットの信号ピットを形成した面の外径が
118mmであり、これとは反対側の信号読み出し側の面の
外径が 120mmであり、最外周端面のディスク基板の動径
方向の断面形状が直線であるようなディスク基板をポリ
カーボネート樹脂を用いて射出成形により作製した。
【0074】次に、このディスク基板の信号記録面に、
重量濃度で 2.0%のペンタメチン系シアニン色素(日本
感光色素社製NK512)をメチルセロソルブに溶解し
た溶液をスピンコート法により塗布した。
【0075】この場合、ディスクを毎分 100回転で回転
させながら、上記の色素溶液をスピンコート用のディス
ペンサを用いて連続して最内周部分にリング状に塗布し
た後、回転数を毎分2000回転まで上昇させて、余分な色
素溶液を取り除いた。その後、回転数を毎分1500回転に
保ち、ディスク面上に塗布された色素溶液中に含まれる
溶媒を気化、乾燥させた。
【0076】こうして作製した光ディスクを観察したと
ころ、色素を塗布した面とは反対側の面の最外周部分に
色素の廻り込みが認められ、直径 117mmから内側にある
ピット形成部分まで色素が廻り込んでいる箇所が外周の
5%で見られた。
【0077】具体例5 厚さが 1.2mmであって、直径 117mmより内側の内周部分
にCDフォーマットの信号ピットを形成した面の外径が
120mmであり、これとは反対側の信号読み出し側の面の
外径が 118mmであるディスク基板をポリカーボネート樹
脂を用いて射出成形により作製した。但し、最外周端面
のディスク基板の動径方向の断面形状は、信号ピットを
形成した面から始まる、ディスク面の法線と成す角度が
0度の直線部分(上述の17B)が法線方向に 0.3mmあ
り、この点からもう一方の直径 118mmの面の最外周部分
へ向かって法線に対し40度で内向きに傾斜した直線部分
(上述の17Aが存在する図8(A)に示す)のような形
状とした。
【0078】次に、このディスク基板の信号記録面に、
重量濃度で 2.0%のペンタメチン系シアニン色素(日本
感光色素社製NK512)をヒドロキシメチルブタノ
ン、ジアセトンアルコール、メチルセロソルブ等に溶解
した溶液をスピンコート法により塗布した。
【0079】この場合、ディスク基板を毎分 100回転で
回転させながら、上記の色素溶液をスピンコート用のデ
ィスペンサを用いて連続して最内周部分にリング状に塗
布した後、回転数を毎分1500回転若しくは2000回転まで
上昇させて、余分な色素溶液を取り除いた。その後、回
転数を毎分1500回転に保ち、ディスク面上に塗布された
色素溶液中に含まれる溶媒を気化、乾燥させた。
【0080】こうして作製した光ディスクを観察したと
ころ、最外周面(外側端面)のディスク面の法線と成す
角度が0度の部分に若干の色素の付着が認められるもの
の、塗布した面とは反対の面の最外周部分への色素の廻
り込みは見られなかった。
【0081】具体例6 具体例5と同様に、最外周面のディスクの動径方向の断
面形状が、信号ピットを形成した面から始まりかつディ
スク面の法線と成す角度が0度の部分(上述の17B)が
法線方向に 0.3mmあり、またピット形成面とは反対の面
から始まりかつディスク面の法線と成す角度が0度の部
分(上述の17B)が法線方向に 0.3mmあり、これらの間
の法線方向で 0.6mmの間を直線(上述の17A)で結んで
成る形状のディスク基板(図8(C)のもの)に関して
具体例5と同様にスピンコートを行ったところ、同様の
効果が得られた。
【0082】具体例7 厚さが 1.2mmであって、直径 117mmより内側の内周部分
にCDフォーマットの信号ピットを形成した面の外径φ
1 が 120mmであり、これとは反対側の信号読み出し側の
面の外径φ2 が 118mmであるディスク基板をポリカーボ
ネート樹脂を用いて射出成形により作製した。この基板
の外側端面は、上記の2つの面をディスク側が 0.1〜0.
5mm 凹状となるような円弧(上述の17A')で結んだ形状
(図8(D)のもの)をしていた。
【0083】次に、このディスク基板の信号記録面に、
重量濃度で 2.0%のヘプタペンタメチン系シアニン色素
(日本感光色素社製NK114)をヒドロキシメチルブ
タノン、ジアセトンアルコール、メチルセロソルブ等に
溶解した溶液をスピンコート法により塗布した。
【0084】この場合、ディスク基板を毎分 100回転で
回転させながら、上記の色素溶液をスピンコート用のデ
ィスペンサを用いて連続して最内周部分にリング状に塗
布した後、回転数を毎分1500回転若しくは2000回転まで
上昇させて、余分な色素溶液を取り除いた。その後、回
転数を毎分1500回転に保ち、ディスク面上に塗布された
色素溶液中に含まれる溶媒を気化、乾燥させた。スピン
コート条件は勿論、これに限定されるものではない。
【0085】こうして作製した光ディスクを観察したと
ころ、色素の付着は最外周端面の凹状部分には見られる
が、塗布した面とは反対の面の最外周部分への色素の廻
り込みは見られなかった。
【0086】比較例3 厚さが 1.2mmであって、直径 117mmより内側の内周部分
にCDフォーマットの信号ピットを形成した面の外径が
120mmであり、これとは反対側の信号読み出し側の面の
外径も 120mmであるディスク基板をポリカーボネート樹
脂を用いて射出成形法により作製した。この場合、最外
周面のディスク基板の動径方向の断面形状が円弧(両面
の最外周端間を結ぶ直線から 0.1〜0.5mm ディスク外方
へ凸)となっていた。
【0087】そして、具体例1と同じ条件で信号記録面
に色素溶液を塗布したが、色素を塗布した面とは反対側
の面の最外周部分に色素の廻り込みが認められ、直径 1
17mmから内側にあるピット形成部分まで色素が廻り込ん
でいる箇所が外周の5%以上で見られた。
【0088】以上、本発明の実施例を説明したが、上述
の実施例は本発明の技術的思想に基いて更に変形が可能
である。
【0089】例えば、上述した基板の外側端面17の形状
(特にその傾斜面の形状)は種々変化させてよい。ま
た、その形成方法も上述した射出成形法以外であってよ
く、基板の平面形状や材質も上述したものに限定されな
い。
【0090】また、本発明は上述した以外の光ディスク
にも適用可能であり、記録層又は光反射層、更には保護
層の如く、スピンコート法で塗布層を設けたものであれ
ば上述したと同様に本発明を適用できる。
【0091】
【発明の作用効果】本発明は上述した如く、基体の一方
の面側に情報が記録されるように構成された情報記録媒
体において、前記基体の外側端面の少なくとも一部が、
前記基体の前記一方の面側からこれとは反対側の他方の
面側に向かって内向きに傾斜しているので、基体の一方
の面上に記録層等の所定の層をスピンコートによって形
成する際、塗布液が基体の外側端面から他方の面側へ漏
れて廻り込もうとしても、これを上記の内向き傾斜面が
効果的に防止する作用をなす。
【0092】この結果、基体の他方の面側への塗布液の
廻り込み(付着)を阻止できるため、ピット又はグルー
ブ、更には記録層等からなる信号記録部分に対する読み
取りビームの入射及び反射を十分にかつ支障なく行うこ
とができ、信号の再生を良好に行えると共に、信号記録
も良好に行うことができる。しかも、基体の外側端面に
対する塗布液の付着量も減少するから、その乾燥、固化
後の脱落が減り、信号の記録又は再生時のエラーレート
を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による光ディスクの要部の拡大
断面図(図2のI−I線断面図)である。
【図2】同光ディスクの概略平面図である。
【図3】同光ディスクの基板とスピンコート時の状況を
示す図1と同様の断面図である。
【図4】同基板の射出成形に用いる金型の要部の拡大断
面図である。
【図5】同射出成形により成形された基板と金型とを分
離した図4と同様の断面図である。
【図6】本発明の他の実施例において基板上にスピンコ
ート法で塗布層を形成するときの状況を示す図1と同様
の断面図である。
【図7】本発明の他の実施例による光ディスクの図1と
同様の断面図である。
【図8】本発明の更に他の各実施例による各種基板の要
部の拡大断面図である。
【図9】他の光ディスク(CD)の要部の拡大断面図で
ある。
【図10】従来例による光ディスクの要部の拡大断面図
(図11のX−X線断面図)である。
【図11】同光ディスクの概略平面図である。
【図12】同光ディスクの基板とスピンコート時の状況を
示す図10と同様の断面図である。
【符号の説明】
1、11・・・ディスク基板 2、12・・・一方の面 3・・・ピット又はグルーブ 4・・・記録層又は光反射層 4a・・・塗布液の廻り込み部分 5・・・読み取りビーム(レーザ光) 6・・・反射光 7、17・・・基板の外側端面(最外周端面) 17A、17A’・・・内向き傾斜面 8、18・・・他方の面 10、20・・光ディスク 13・・・ガス 21、22・・・金型 30・・・法線

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体の一方の面側に情報が記録されるよ
    うに構成された情報記録媒体において、前記基体の外側
    端面の少なくとも一部が、前記基体の前記一方の面側か
    らこれとは反対側の他方の面側に向かって内向きに傾斜
    していることを特徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 基体の外側端面の少なくとも一部に存在
    する内向き傾斜面が、前記基体の一方の面の法線に対し
    20度〜80度の範囲で直線的に傾斜した部分を少なくとも
    1箇所に有する、請求項1に記載した情報記録媒体。
  3. 【請求項3】 基体の外側端面の少なくとも一部に存在
    する内向き傾斜面が、凹状の傾斜部分を少なくとも1箇
    所に有する、請求項1に記録した情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 基体の外側端面の少なくとも一部に存在
    する内向き傾斜面が、請求項2に記載した直線的傾斜部
    分と、請求項3に記載した凹状傾斜部分とをそれぞれ少
    なくとも1箇所に有する、請求項1に記載した情報記録
    媒体。
  5. 【請求項5】 基体の一方の面側にピット又はグルーブ
    が形成された光学的情報媒体として構成された、請求項
    1〜4のいずれか1項に記載した情報記録媒体。
  6. 【請求項6】 基体の一方の面側に、光学的情報を記録
    するための記録層、光反射層及び保護層の少なくとも1
    つがスピンコート法によって形成されている、請求項5
    に記載した情報記録媒体。
  7. 【請求項7】 基体がディスク状に形成され、その外側
    端面の少なくとも一部に存在する内向き傾斜面におい
    て、前記ディスク状基体の一方の面側からその他方の面
    側に向かって前記ディスク状基体の直径が小さくなって
    いる、請求項5又は6に記載した情報記録媒体。
  8. 【請求項8】 ディスク状基体の一方の面側の直径がそ
    の他方の面側の直径よりも大きくなっている、請求項7
    に記載した情報記録媒体。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載し
    た、情報記録媒体用の基体。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載した基体の一方の面側に
    所定の層をスピンコート法によって形成する、情報記録
    媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 光学的情報を記録するための記録層、光
    反射層及び保護層の少なくとも1つとして所定の層を形
    成する、請求項10に記載した製造方法。
  12. 【請求項12】 スピンコート時に、基体の他方の面側か
    らその外側端面に向けてガスを吹き付ける、請求項10又
    は11に記載した製造方法。
  13. 【請求項13】 基体を射出成形法によって作製する、請
    求項1〜12のいずれか1項に記載した製造方法。
  14. 【請求項14】 基体の一方の面側にピット又はグルーブ
    を形成する、請求項10〜13のいずれか1項に記載した製
    造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7083502B2 (en) 2002-10-10 2006-08-01 Maxtor Corporation Method for simultaneous two-disk texturing
US7083376B2 (en) 2002-10-10 2006-08-01 Maxtor Corporation Automated merge nest for pairs of magnetic storage disks
US7180709B2 (en) * 2002-05-09 2007-02-20 Maxtor Corporation Information-storage media with dissimilar outer diameter and/or inner diameter chamfer designs on two sides

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