JPH07293243A - ラジエータの目詰まり防止装置 - Google Patents

ラジエータの目詰まり防止装置

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JPH07293243A
JPH07293243A JP8826194A JP8826194A JPH07293243A JP H07293243 A JPH07293243 A JP H07293243A JP 8826194 A JP8826194 A JP 8826194A JP 8826194 A JP8826194 A JP 8826194A JP H07293243 A JPH07293243 A JP H07293243A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジン冷却水中の不純物を冷却水路からリ
ザーブタンクへの一方向に流し、不純物が逆戻りするこ
とを防止する。 【構成】 エンジン冷却水循環システムの冷却水路の一
部を構成するラジエータは、リザーブタンクとの間で呼
吸作用を行う。加温に伴う冷却水の膨張時、冷却水循環
システム中を流れる冷却水中の不純物は、冷却水路から
リザーブタンクへの一方向に流れ、リザーブタンクの容
器内に堆積する。エンジンの運転と停止を繰り返すこと
により冷却水中の不純物をリザーブタンクに堆積する。
リザーブタンク内には、冷却水中に浸漬される浸漬パイ
プ17と、冷却水の流れにより排出口25を開閉するボ
ール27と、この弁位置よりもラジエータ側に設けられ
るメッシュフィルタ20とを備える。メッシュフィルタ
20の通路抵抗は排出口25の通路抵抗よりも大であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラジエータの目詰まり
防止装置およびそれを用いた冷却水循環システムに関す
る。冷却水循環システムに用いる媒体は、明細書記載の
便宜上、「冷却水」なる用語を使用しているが、ここに
いう「冷却水」は水以外の成分、例えば防錆剤、不凍液
等を含む冷却用の液体をいう。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンの冷却水を放熱冷却す
るラジエータの目詰まり防止装置として、実開昭60−
23214号公報が知られている。これは、エンジンと
ラジエータとを連結する冷却水配管の最も高所位置部分
に脱着自在なフィルタを設け、水抜き操作無しにフィル
タの交換を簡単に行え、この交換によってラジエータの
シール性を確保するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動車用エンジンの冷
却水循環システムとして、簡易密閉式システムが多く採
用されているが、この簡易密閉式システムは、ラジエー
タのアッパータンクに取付けられるプレッシャーキャッ
プからホースを介してリザーブタンクが接続され、この
リザーブタンクの上部空間部を大気開放状態にしている
ものである。
【0004】この自動車用エンジンの冷却水循環システ
ムにおいては、エンジン始動後に冷却水が加温され冷却
水の熱膨張により冷却水が冷却水路内からオーバフロー
する場合そのオーバフローする冷却水を一時的にリザー
ブタンク内に貯蔵し、またエンジン停止後に冷却水が熱
収縮し冷却水路内の圧力が大気圧以下になるとリザーブ
タンクから冷却水をラジエータに補給することにより冷
却水路内の冷却水の減少を防止するようにしている。
【0005】このように自動車用エンジンの冷却水循環
システムにおいては、冷却水の温度変化に伴う冷却水路
中の冷却水の供給および排出はリザーブタンクと冷却水
路間の冷却水の往復移動によりまかなわれる。これによ
り、冷却水循環システム中の冷却水の減少を長期間にわ
たり防止することが可能となっている。しかし、一方で
冷却水中に不純物が外部から混入あるいは内部から発生
することが事実として知られている。例えばこの不純物
には腐蝕生成物、水垢等があるが、腐蝕生成物について
は冷却水循環システム内部の錆等によるものが多い。ま
たこのように冷却水中に存在する不純物は、チューブ目
詰まり、キャップのシール不良等を引き起こし、その結
果エンジンのオーバヒートを起こしやすいという問題が
ある。
【0006】この問題解決策として、冷却水路内にフィ
ルタを設置する方法も公開されているが、この技術によ
ってはフィルタにより捕集された堆積物を冷却水路の外
部に排出させる機能はない。またフィルタ交換が必要で
ある。さらに場合によってはフィルタ部の目詰まりによ
りエンジン冷却性能への影響を及ぼすこともあり場合に
よってはエンジンのオーバヒートに至るという不具合も
発生しかねない。
【0007】本発明の目的は、エンジンの始動と停止を
繰り返すことを利用して、エンジン冷却水中の不純物を
冷却水路からリザーブタンクへの一方向に流すように
し、この不純物をリザーブタンク内に堆積させ、リザー
ブタンク内から冷却水路内に不純物が逆戻りすることを
防止するラジエータの目詰まり防止装置ならびにそれを
用いた冷却水循環システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の請求項1記載のラジエータの目詰まり防
止装置は、エンジンの温度上昇および温度降下により冷
却水循環システムの冷却水路とリザーブタンクとの間で
行う呼吸作用に伴い、前記冷却水循環システム中を流れ
る冷却水中の不純物を前記冷却水路から前記リザーブタ
ンクへの一方向に流すことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項2記載のラジエータの目詰
まり防止装置は、請求項1記載の構成において、前記リ
ザーブタンクは、冷却水中の不純物を冷却水から分離し
前記リザーブタンクの容器内に堆積させることを特徴と
する。本発明の請求項3記載のラジエータの目詰まり防
止装置は、エンジンの運転と停止を繰り返すことにより
冷却水中の不純物をリザーブタンクに堆積することを特
徴とする。
【0010】本発明の請求項4記載のラジエータの目詰
まり防止装置は、リザーブタンクと、このリザーブタン
ク内の冷却水中に浸漬される浸漬パイプと、前記浸漬パ
イプの下端に設けられ、冷却水の流れにより前記浸漬パ
イプの内部通路を開閉する弁と、この弁位置よりもラジ
エータ側の前記浸漬パイプに設けられるフィルタとを備
えたことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項5記載のラジエータの目詰
まり防止装置は、請求項4記載のラジエータの目詰まり
防止装置において、前記フィルタの通路抵抗が前記パイ
プに設けられた排出口の通路抵抗よりも大であることを
特徴とする。
【0012】
【作用および発明の効果】本発明の請求項1、2または
3記載のラジエータの目詰まり防止装置によると、エン
ジンの運転と停止を繰り返すことを利用して冷却水中の
不純物を冷却水路外のリザーブタンクへと一方向に排出
し、このリザーブタンク内に不純物を堆積し逆方向への
不純物の移動を阻止するため、冷却水中の不純物の除去
効果が大である。
【0013】本発明の請求項4記載のラジエータの目詰
まり防止装置によると、冷却水の流れによりパイプ通路
を開閉する弁が設けられているため、リザーブタンクか
ら冷却水循環システムの冷却水内に冷却水を補給すると
き、リザーブタンク内の冷却水中の不純物は、フィルタ
を通過しないためリザーブタンク内から冷却水路に戻る
ことはない。
【0014】本発明の請求項5記載のラジエータの目詰
まり防止装置によると、フィルタの通路抵抗がパイプに
設けられた排出口の通路抵抗よりも大きいため、リザー
ブタンクから冷却水循環システムの冷却水内に冷却水を
補給するとき、リザーブタンクから冷却水路側への冷却
水の流れにより弁を確実に閉じ、フィルタを通過した実
質的に不純物を含まない冷却水を冷却水路中に戻すこと
ができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (第1実施例)本発明の第1実施例を図1〜図5に示
す。本発明を適用した自動車用エンジン冷却水循環シス
テムは、図3に示す構成になっている。エンジン1の図
示しないウォータジャケットを循環する冷却水路は、冷
却水戻し管2、ラジエータ3、冷却水供給管4、ウォー
タポンプ7等から構成されている。ラジエータ3を迂回
する冷却水バイパス管5は、一方の端部が冷却水戻し管
2に接続され、他方の端部が冷却水供給管4に接続さ
れ、この接続部にサーモスタット6が設けられている。
【0016】ラジエータ3は、そのアッパータンク8に
冷却水戻し管2の出口端部が接続され、ロアタンク9に
冷却水供給管4の入口端部が接続されている。ラジエー
タ3とエンジン1とを循環する冷却水は、図3に示す矢
印A方向に循環する。またバイパス管5を流れるときは
矢印B方向に流れる。ラジエータ3のアッパータンク8
に設けられるプレッシャーキャップ10は、最高圧力を
制御する加圧弁と、冷却系統内圧が大気圧以下時に開弁
する負圧弁から構成される。このプレッシャーキャップ
10の機能は、冷却水と空気の接触を抑制することに
よる冷却水の酸化防止、加圧弁によるオーバヒート限
界向上とキャビテーション抑制さらに水温上昇による冷
却性能向上、エンジン冷却回路のエア抜き性向上等で
ある。
【0017】リザーブタンク12には、図4、5に示す
ように、キャップコンダクション14が取付けられてい
る。キャップコンダクション14は、大気開放パイプ1
5と冷却水パイプ16と浸漬パイプ17とが樹脂により
一体成形されている。そして冷却水パイプ16は、ホー
ス18によりプレッシャーキャップ10に接続されてい
る。冷却水パイプ16は、浸漬パイプ17の上端に接続
され、浸漬パイプ17の下端は、リザーブタンク12の
容器19内に溜められる冷却水中に浸漬されている。
【0018】浸漬パイプ17は、図1、図2および図5
に示すようにその下端近傍に円筒状のメッシュフィルタ
20と排出弁24とが設けられている。メッシュフィル
タ20は、円筒状にメッシュ状の網で作られたもので、
その上端20aと下端20bは、パイプ17に液密に取
付けられている。このメッシュフィルタ20を通過して
浸漬パイプ17の内部通路17aに冷却水が流入可能で
ある。また不純物はメッシュフィルタ20を通過できな
いため外部から内部通路17aには入らない。
【0019】排出弁24は、内部通路17aに連通する
排出口25と、弁座26と、弁体としてのボール27
と、ボール支持部28とからなる。排出口25は、内部
通路17aの最下端に形成される穴である。弁座26
は、内部通路17aの下端部に円錐台状に内壁が下端に
行くほど広がるように形成される円錐台斜面の上部の環
状部分をいう。ボール27は、弁座26の内径よりも大
きい外径をもつ球体である。このボール27は例えば樹
脂からなる。ボール支持部28は、ボール27が排出口
25から下方に落下するのを三点支持する突起部分であ
り、この突起の形成されない非突起部分29とボール2
7との隙間に不純物排出口30が円弧状に三カ所形成さ
れている。不純物排出口30は、不純物が内部通路17
aの内部と外部に出入り可能な大きさであり、メッシュ
フィルタ20のメッシュ径よりも十分に大きな隙間に形
成されている。
【0020】メッシュフィルタ20は、容器19の内部
の冷却水中の不純物を除却し冷却水のみを内部通路17
aに流入させる。ボール27は、容器19内の冷却水が
排出口25を経て内部通路17aに侵入する場合、その
冷却水の流れにより図1に示す実線位置から点線位置に
動くよう形成されており、点線部分に示す位置に動いた
とき内部通路17aを塞ぐ役割がある。一方、図1に示
す実線位置にボール27がある場合、内部通路17aを
下方に流れる冷却水中の不純物は不純物排出口30を経
由して排出口25からリザーブタンク12の容器19の
内部に通過する。
【0021】次に本実施例の作用について説明する。エ
ンジン1が始動されると、通常、冷却水温が十分に低い
場合は冷却水がバイパス管5を流れてサーモスタット6
を経由してウォータポンプ7からエンジン1のウォータ
ジャケットに汲み上げられ、エンジン内の冷却水は再び
冷却水戻し管2に戻りバイパス管5を循環する。次い
で、ある程度冷却水温が上昇すると、サーモスタット6
が切替わりバイパス管5の流れを停止し、冷却水は冷却
水戻し管2、ラジエータ3、冷却水供給管4を経由して
ウォータポンプ7からエンジン1のウォータジャケット
内に入るという循環を行う。
【0022】そしてエンジン1の発熱により冷却水が暖
められ膨張し、ラジエータ3に備えられたプレッシャー
キャップ10の弁を押し上げると、アッパタンク8内の
冷却水の一部はホース18から冷却水パイプ16を経由
して浸漬パイプ17の内部通路17aからボール27の
周囲を通って不純物排出口30を経由して排出口25か
ら容器19内に入る。冷却水中の不純物もまた内部通路
17aからボール27の近傍を通って不純物排出口30
より排出口25を経て容器19内に排出されストックさ
れる。
【0023】次いでエンジン1が停止されると、熱の自
然放散によりエンジン1が次第に冷却される。すると、
膨張していた冷却水が次第に収縮し、冷却水路内が大気
圧以下(負圧)になり、リザーブタンク12の容器19
内にストックされていた冷却水を冷却水路側が吸水しよ
うとする。すると、このとき浸漬パイプ17の内部通路
17aには上向きの流れが発生し、ボール27は図1に
示す点線位置に吸い上げられ弁座26に着座し排出口2
5と内部通路17aとの間をシールする。そのため内部
通路17への吸水は容器19内からメッシュフィルタ2
0を通過する冷却水により行われる。ここで冷却水中の
不純物は、メッシュフィルタ20を通過することができ
ないため、リザーブタンク12内に捕集されたままリザ
ーブタンク12内から冷却水路に戻ることができない。
【0024】この作動は、車両の走行と車両の停止の繰
返しつまりエンジンの発熱と放熱の繰り返しにより、少
なくとも一回は行われ、この繰返しにより冷却水路内に
発生する不純物または外部から侵入する冷却水中の不純
物は自動的に取り除かれリザーブタンク12内に堆積す
る。上記の作動が行われるためにはリザーブタンク12
からラジエータ3側への吸水時、ボール27が吸い上げ
られて弁座26に着座することが必要である。そのた
め、メッシュフィルタ20を構成する通路断面積の和を
1 、排出口25近傍の不純物排出口30の隙間面積の
断面積の和をS2 とすると、単純にはS1 <S 2 であれ
ばよい。
【0025】理論的には、ボールの吸い上げ条件は、抗
力D、ボールの浮力F、ボールの質量m、重力g、ボー
ルの比重量γ、冷却水の流速v、ボールの表面積Sとす
ると、次式(1) : D=γ/2g×v2 ×S − (1) で表される。上式(1) を満たすvが不純物排出口30に
発生すれば、ボール27は上方に吸い上げられて弁座2
6に着座し、以後の給水はメッシュフィルタ20によっ
て行われる。
【0026】また、冷却水がラジエータ3側からリザー
ブタンク12側へ流入するときには、S1 とS2 との差
によって冷却水の微少部分はメッシュフィルタ20を通
過する。このとき、メッシュフィルタ20に付着した不
純物は冷却水の流れによって剥離されるため、メッシュ
フィルタ20の目詰まりが防止される。上記実施例によ
れば、ラジエータ3あるいは冷却水路内で発生した腐蝕
生成物あるいは水垢はプレッシャーキャップ10、ホー
ス18、冷却水パイプ16、浸漬パイプ17を経由して
リザーブタンク12に入る。これに対し、リザーブタン
ク12中の冷却水中の腐蝕生成物、水垢等はメッシュフ
ィルタ20により除却される。すなわち、リザーブタン
ク12からラジエータ3側に排出口25を経由して冷却
水が流れようとすると、ボール27が弁座26に着座
し、内部通路17aからラジエータ3側に冷却水は実質
的には流れず、メッシュフィルタ20を経由してのみ内
部通路17aからラジエータ3側に冷却水が流れる。し
たがって腐蝕生成物や水垢等はメッシュフィルタ20を
通過できないためリザーブタンク12の容器19の内部
に残存したままであり、これらの腐蝕生成物、水垢等が
内部通路17a、ホース18を経由してラジエータ3側
の冷却水路内に侵入することが防止される。これによ
り、冷却水循環システム内で発生した腐蝕生成物あるい
は水垢等は冷却水路からリザーブタンク12側に一方向
に流れるが、その逆方向の流れはメッシュフィルタ20
より小径のものを除いては防止される。したがって、冷
却水循環システム内で発生した腐蝕生成物や水垢等は基
本的にリザーブタンク12の内部に導入され次第に堆積
されていく。
【0027】この腐蝕生成物や水垢等の堆積は、冷却水
循環システム内のあらゆる機能を阻害することなく、冷
却水の水質も良好な状態を保つ。さらには冷却水循環シ
ステムの耐久寿命向上につなげられる。このような構成
に基づく作用効果は、本実施例に特有のものであり、従
来のものでは得られない一方向にのみストックされ堆積
される不純物除却効果といえる。
【0028】なお、本発明では、メッシュフィルタ20
に代えて、浸漬パイプの一部に細孔を多数加工してこの
細孔にフィルタ機能をもたせることによっても代用可能
である。 (第2実施例)本発明の第2実施例を図6に示す。
【0029】第2実施例は、前記ボール27に代えて、
冷却水の比重よりも軽い比重をもち、耐食性に優れた材
質からなるボール37を使用した例である。この例で
は、ボール37を冷却水の比重よりも軽くしたことによ
り常時は弁座26にボール37が着座しているが、エン
ジン1側から膨張した冷却水がリザーブタンク12内に
流れようとするときには、この冷却水の流れによりボー
ル37を押し下げてリザーブタンク12内に冷却水の侵
入を許容する。したがって冷却水中の不純物は内部通路
17aからボール37の周囲を通って排出口25から容
器19内に入る。エンジン1側からの冷却水の流入が止
まると、ボール37は再び弁座26に着座し、内部通路
17aを塞ぐ。ボール37が点線に示す弁座26の位置
にあって内部通路17aを塞いでいるときには、リザー
ブタンク12の容器19内の冷却水はメッシュフィルタ
20を経由してのみ内部通路17aに通過する。
【0030】上記の構成とすることにより、エンジンの
発熱と放熱を繰り返す毎に、エンジン冷却水中に発生し
た不純物、水垢等を一方向に流し、リザーブタンク12
の容器19内に冷却水中の不純物を堆積することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の主要部を示すもので、図
5に示すI部分の部分断面図である。
【図2】図1に示すII方向矢視図である。
【図3】本発明を適用した簡易密閉式冷却水循環システ
ムの実施例の概略冷却水回路図である。
【図4】本発明の第1実施例によるリザーブタンクの周
囲を示す側面図である。
【図5】本発明の第1実施例によるキャップコンダクタ
の周囲を示す側面図である。
【図6】本発明の第2実施例の主要部を示す部分断面図
である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 冷却水戻し管 3 ラジエータ 4 冷却水供給管 8 アッパータンク 10 プレッシャーキャップ 12 リザーブタンク 14 キャップコンダクタ 16 冷却水パイプ 17 浸漬パイプ 17a 内部通路 18 ホース 19 容器 20 メッシュフィルタ 24 排出弁 25 排出口 26 弁座 27 ボール(弁) 37 ボール(弁)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの温度上昇および温度降下によ
    り冷却水循環システムの冷却水路とリザーブタンクとの
    間で行う呼吸作用に伴い、前記冷却水循環システム中を
    流れる冷却水中の不純物を前記冷却水路から前記リザー
    ブタンクへの一方向に流すことを特徴とするラジエータ
    の目詰まり防止装置。
  2. 【請求項2】 前記リザーブタンクは、冷却水中の不純
    物を冷却水から分離し前記リザーブタンクの容器内に堆
    積させることを特徴とする請求項1記載のラジエータの
    目詰まり防止装置。
  3. 【請求項3】 エンジンの運転と停止を繰り返すことに
    より冷却水中の不純物をリザーブタンクに堆積すること
    を特徴とするラジエータの目詰まり防止装置。
  4. 【請求項4】 リザーブタンクと、 このリザーブタンク内の冷却水中に浸漬される浸漬パイ
    プと、 前記浸漬パイプの下端近傍の排出口に設けられ、冷却水
    の流れにより前記浸漬パイプの内部通路を開閉する弁
    と、この弁位置よりもラジエータ側の前記浸漬パイプに
    設けられるフィルタとを備えたことを特徴とするラジエ
    ータの目詰まり防止装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタの通路抵抗が前記排出口の
    通路抵抗よりも大であることを特徴とする請求項4記載
    のラジエータの目詰まり防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101436963B1 (ko) * 2008-09-29 2014-09-02 한라비스테온공조 주식회사 인터쿨러
DE102019111829A1 (de) * 2019-05-07 2020-11-12 Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. Regelventil zur Regelung eines Kühlmittelstroms in einem Kühlsystem

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DE102019111829B4 (de) 2019-05-07 2022-12-29 Deutsches Zentrum für Luft- und Raumfahrt e.V. Regelventil zur Regelung eines Kühlmittelstroms in einem Kühlsystem

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