JPH07293185A - クローラドリルの制御装置及び制御方法 - Google Patents

クローラドリルの制御装置及び制御方法

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JPH07293185A
JPH07293185A JP8970194A JP8970194A JPH07293185A JP H07293185 A JPH07293185 A JP H07293185A JP 8970194 A JP8970194 A JP 8970194A JP 8970194 A JP8970194 A JP 8970194A JP H07293185 A JPH07293185 A JP H07293185A
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JP
Japan
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rod
work
working
auxiliary rod
auxiliary
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Application number
JP8970194A
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English (en)
Inventor
Takashi Odagiri
高 小田切
Takaaki Hashi
孝明 橋
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TOKYO RIYUUKI SEIZO KK
Nabco Ltd
Original Assignee
TOKYO RIYUUKI SEIZO KK
Nabco Ltd
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Publication date
Application filed by TOKYO RIYUUKI SEIZO KK, Nabco Ltd filed Critical TOKYO RIYUUKI SEIZO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 穿孔作業の全自動化または半自動化(自動及
び手動微調整)を実現するとともに、ロッドの継足、回
収等の補助作業も可能な限り自動化したクローラドリル
の制御装置及び制御方法を提供すること。 【構成】 オペレータが所望の作業種別を選択する作業
種別選択スイッチ22と、このスイッチ22により選択
された作業の操作方向をオペレータが選択する操作方向
選択レバー24と、クローラドリルの作業状態を検出す
る作業状態検出手段(37)と、この検出手段(37)
の検出値に基づいてビット11の送り速度、回転数、打
撃数等を含む複数の作業パラメータを自動的に設定し、
かつ上記検出値の変化に応じて各作業パラメータの設定
値を逐次補正する自動設定手段38と、上記自動設定手
段38により設定された各作業パラメータをオペレータ
が微調整する操作レバー23とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プログラムに基づく全
自動または半自動(自動及び手動微調整の組合せ)によ
る穿孔制御を可能とするとともに、穿孔作業の進行に伴
って付加される補助ロッドの継足及び回収等の作業も可
能な限り自動化したクローラドリルの制御装置及びこの
制御装置を使用した制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クローラドリルは主として採石場、ダム
工事現場等にて、ダイナマイトを仕掛けるための深孔を
岩盤に明ける際に使用される装置である。従来のクロー
ラドリルでは穿孔に際して、オペレータがキャビン前方
にある多数のレバーを圧力計等の検出値に基づいて手動
操作することにより穿孔用ビットの打撃圧力、打撃数、
回転数、送り速度等の各作業パラメータを調整するよう
になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような穿孔作業は
オペレータの熟練と勘に頼る部分が大きいが、近年、建
設業界ではオペレータの高齢化、熟練オペレータ不足が
進行しつつあり、深刻な人手不足を招いている。このた
め、若年または女性オペレータ等でも簡単に操縦可能な
クローラドリルの開発が求められていた。
【0004】また、従来のクローラドリルでは、上記の
ように、ギャビン内にレバー等の操作具が各作業パラメ
ータに対応して多数設けられていたため、居住性、視認
性が共に悪くなる不具合があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、プログラムに基づいてクローラドリルにおける
穿孔制御の全自動化または半自動化を実現しうるプログ
ラムドリリングの手法(PDシステム)を採用し、更に
補助ロッドの継足及び回収等も可能な限り自動化すると
ともに、操作レバー等の操作具を可能な限り簡略化でき
るクローラドリルの制御装置及びこの制御装置を使用し
た制御方法を提供することを技術的課題とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るクローラド
リルの穿孔制御装置及び穿孔制御方法は、上記技術的課
題を達成するため、以下に示すように構成したことを特
徴とする。即ち、請求項1に係る制御装置は、穿孔用の
ビットが設けられたロッドを分離自在に保持して軸方向
に進退するとともに上記ロッドに正逆方向の回転力及び
打撃力を付与する油圧ドリフタを備えたクローラドリル
において、クローラドリルによる作業に含まれる複数の
作業種別の内からオペレータが所望の作業種別を選択す
る作業種別選択手段と、この作業種別選択手段により選
択された作業の操作方向をオペレータが選択する操作方
向選択手段と、クローラドリルの作業状態を検出する作
業状態検出手段と、この作業状態検出手段の検出値に基
づいてビットの送り速度、回転数、打撃数等を含む複数
の作業パラメータを自動的に設定し、かつ上記検出値の
変化に応じて各作業パラメータの設定値を逐次補正する
自動設定手段と、上記自動設定手段により設定された各
作業パラメータをオペレータが微調整する手動調整手段
とを備えることを特徴とするものである。
【0007】請求項2に係る制御装置は、上記複数の作
業種別が少なくとも口切穿孔、軟岩穿孔及び硬岩穿孔等
の複数の穿孔モードを含み、更にホールクリーニング、
無回転打撃、ロッド継足及びロッド回収等の複数の補助
作業モードを任意に含むものである。
【0008】請求項3に係る制御装置は、上記各作業パ
ラメータにつきそれぞれ複数段階に設定した設定値を組
み合わせて成る複数の作業条件を予め記憶した作業条件
記憶手段と、上記作業状態検出手段の検出値に基づいて
上記作業条件記憶手段から最適の作業条件を選択する選
択手段とを上記自動設定手段が含むものである。
【0009】請求項4に係る制御装置は、上記ロッドに
補助的に連結される補助ロッドをクランプして上記ロッ
ドの延長線上における供給位置と、上記延長線から外れ
た退避位置との間で移動可能な補助ロッド供給回収手段
と、上記ロッドを一定位置で保持するロッド保持手段と
を備え、上記作業状態検出手段は補助ロッド供給回収手
段が供給位置または退避位置にあるか否かを検出する位
置検出手段と、上記ロッド保持手段が上記ロッドを保持
しているか否かを検出する保持状態検出手段とを含み、
かつ上記ロッドと補助ロッドとの対応する端部及び上記
油圧ドリフタの出力端部に連結用のねじ部が設けられて
いるものである。
【0010】請求項5に係る制御装置は、上記手動調整
手段が2方向の傾動及び軸心回りの回動が可能で、その
傾動及び回動に伴って最大限3種類の作業パラメータを
手動調整できる操作レバーを含むものである。
【0011】請求項6に係るクローラドリルの制御方法
は、請求項3の制御装置において、作業種別として硬岩
穿孔が選択された時に上記作業状態検出手段の検出結果
に基づいて作業条件記憶手段から選択手段により最適の
作業条件が選択され、この作業条件に基づいて自動的に
穿孔が行われるようにしたものである。
【0012】請求項7に係る制御方法は、請求項3また
は5の制御装置において、作業種別として口切穿孔また
は硬岩穿孔が選択された時に、上記検出手段の検出結果
に基づいて作業条件記憶手段から選択手段により最適の
作業条件が選択され、この作業条件に基づいて自動的に
穿孔が行われるとともに、オペレータの所望により上記
操作レバーによって付加的に作業条件の手動調整を行え
るようにしたものである。
【0013】請求項8に係る制御方法は、請求項4の制
御装置において、作業種別としてロッド継足が選択され
た時に、上記ロッド保持手段により上記ロッドが保持さ
れ、上記油圧ドリフタが逆回転されることにより上記ロ
ッドと油圧ドリフタとが切り離され、続いて上記補助ロ
ッド供給回収手段により補助ロッドが上記供給位置に供
給され、上記油圧ドリフタが回転されることにより油圧
ドリフタと補助ロッドとが上記ねじ部で連結され、引き
続き上記油圧ドリフタが回転されることにより上記補助
ロッドと上記ロッドが連結された後に、上記補助ロッド
供給回収手段が退避し、以上の工程が上記位置検出手段
及び保持状態検出手段等の検出値等に基づいて自動で行
われるようにしたものである。
【0014】請求項9の制御方法は、請求項4の制御装
置において、作業種別としてロッド回収が選択された時
に、上記ロッド保持手段により上記ロッドが保持され、
上記油圧ドリフタが逆回転されることにより上記ロッド
と上記補助ロッドが切り離され、更に上記補助ロッド供
給回収手段により補助ロッドが上記供給位置でクランプ
された状態で上記油圧ドリフタが逆回転されることによ
り油圧ドリフタと補助ロッドとが切り離され、引き続き
上記補助ロッド供給回収手段が補助ロッドをクランプし
た状態で退避した後、上記油圧ドリフタが回転されるこ
とにより上記ロッドと上記油圧ドリフタが連結され、以
上の工程が上記位置検出手段及び保持状態検出手段等の
検出値等に基づいて自動で行われるようにしたものであ
る。
【0015】
【作用】上記請求項1の制御装置によれば、オペレータ
による各作業パラメータの微調整ができる手動調整手段
を備えているので、幅広い作業条件を得ることができ
る。
【0016】操作方向選択手段は、例えばレバーから成
り、選択された作業種別を実行するに際して、オペレー
タが操作方向を決定するためのものである。例えば、穿
孔であれば、この操作方向選択手段によりビットを前進
させるか後退させるか等の選択が行える。
【0017】また、本制御装置は、作業状態検出手段の
検出値に基づいて作業条件(複数の作業パラメータの組
合せ)を自動的に設定する自動設定手段を有するため、
作業種別によっては、この自動設定手段の働きにより作
業を全自動で行うことができる。
【0018】しかも、自動設定手段は作業状態が変化
し、それに伴って上記作業状態検出手段の検出値が変化
すると、この変化に応じて作業条件を逐次補正して再設
定するものであるから、例えば、穿孔作業の途中で岩盤
の硬さが変化したような場合にもそれに対応することが
でき、穿孔の全工程において良好な作業条件が与えられ
続けるようになる。なお、作業種別により手動調整が必
要な場合は、上記手動調整手段により微調整を行うこと
ができる。
【0019】請求項3に係る制御装置によれば、例え
ば、クローラドリルにおいて全自動で穿孔を行う場合、
上記作業状態検出手段により、具体的には例えばビット
の回転圧力等を検出し、その検出値に基き、選択手段が
作業条件記憶手段に記憶されている複数の作業条件の内
で最適のものを選択することにように構成したので、作
業の全自動化を達成できる。
【0020】請求項4に係る制御装置によれば、例え
ば、補助ロッドの供給時には、上記補助ロッド供給回収
手段により補助ロッドをクランプしてロッドの延長線上
に供給し、上記油圧ドリフタの回転によりロッドと補助
ロッドを連結を行うことができ、また、補助ロッドの回
収時には上記と逆の手順により補助ロッドの回収を行え
る。しかも、補助ロッド供給回収手段の位置を検出する
位置検出手段と、ロッド保持手段の保持状態を検出する
保持状態検出手段等を設けたので、上記補助ロッドの供
給及び回収作業をオペレータの簡単な操作で行うことが
できる。
【0021】請求項5に係る制御装置によれば、手動調
整手段として2方向の傾動及び軸心回りの回動が可能な
操作レバーを採用したため、この操作レバー1本で最大
限3種類の作業パラメータの制御が行える。従来であれ
ば、3種類の作業パラメータの制御には3本のレバーを
使用していたが、上記のような操作レバーを使用すれ
ば、レバー等操作具の個数を減少させることができる。
【0022】なお、各穿孔モードの内、制御を全自動で
行うのが好ましいのは、請求項6に記載したように、硬
岩穿孔モードである。一方、口切穿孔モードまたは硬岩
穿孔モードの場合、請求項7に記載したように、自動穿
孔に加えて手動調整手段による手動微調整を行うことが
好適である。即ち、この場合も、まず、上記作業状態検
出手段の検出値に基づいて作業条件記憶手段から選択手
段により最適の作業条件が選択され、作業条件が自動設
定されるが、その後、オペレータが手動調整手段を操作
することにより、作業条件を手動によって微調整し、岩
盤の状態に応じた最適な穿孔を行える。
【0023】請求項8の制御方法によれば、上記の手順
で補助ロッドの継足を自動で行え、また、請求項9の制
御方法によれば、補助ロッドの回収を自動で行えるた
め、未熟練オペレータであってもクローラドリルが容易
に操縦できるようになるものである。
【0024】
【実施例】以下、本発明に係るクローラドリルの制御装
置及び制御方法の実施例を図面に基づいて説明する。図
2に示すように、クローラドリル1における走行装置2
の左右両側方には正逆転駆動可能なクローラ3、4が配
設されている。走行装置2の前方にはブーム5が傾動可
能に支持され、このブーム5の先端部に穿孔装置6が配
設されている。
【0025】この穿孔装置6は、ベルトまたはチェーン
等からなる伝達手段7の駆動により案内機構8に沿って
軸方向移動自在とされた油圧ドリフタ9を備えている。
油圧ドリフタ9の前方(図2の下方)にはロッド10が
連結され、上記油圧ドリフタ9は、内蔵のモータ及び打
撃機構によりロッド10に正逆両方向の回転力及び打撃
力を付与する一方、このロッド10を伴って軸方向に往
復移動できるように構成されている。なお、ロッド10
の後端部にはスリーブ10aが一体に設けられ、油圧ド
リフタ9の出力軸9a上に設けた雄ねじがスリーブ10
aの内周に設けた図示しない雌ねじに螺合することによ
り、油圧ドリフタ9とロッド10が分離可能に接続され
ている。
【0026】ロッド10の先端には、穿孔用のビット1
1が設けられている。ビット11の周囲には、筒状のフ
ード12が配設されている。また、ビット11には、供
給ホース13から供給され、穿孔時に生じる土砂を吹き
飛ばすための圧縮空気を噴出する噴出口(図示せず)が
設けられている。なお、上記吹き飛ばされた土砂は排出
ホース14を介して図示しない集塵機により外部に排出
される。
【0027】上記穿孔装置6には案内機構8とほぼ平行
に支柱15が回動自在に配設されている。支柱15上に
は上下1対のアーム16が支柱15と直交する方向に設
けられ、アーム16は支柱15と一体的に回動するよう
になっている。アーム16は外装体16aと、この外装
体16a内で摺動可能な内装体16bとにより構成さ
れ、長手方向に伸縮自在とされている。
【0028】そして、アーム16における内装体16b
の先端部には、上記ロッド10の後方に、必要により1
または複数本の補助ロッド17を継ぎ足す際、または補
助ロッド17を回収する際に、この補助ロッド17を両
側からはさみ込んで保持するためのクランプ18が設け
られ、クランプ18はクランプ力を複数段階、例えば、
2段階に切り換えられるようになっている。クランプ1
8は、アーム16の伸縮及び支柱15の回動に伴って、
補助ロッド17をロッド10の延長線上における供給位
置と、この延長線から外れた退避位置との間で移動させ
るとともに、補助ロッド17と油圧ドリフタ9を連結ま
たは分離する作業中、この補助ロッド17を保持して置
く役割を果たす。上記支柱15、アーム16及びクラン
プ18は補助ロッド供給回収手段を構成する。
【0029】案内機構8の前端部付近には、上記補助ロ
ッド17の継足または回収時に、油圧ドリフタ9から分
離されたロッド10をスリーブ10aの部位で保持する
ためのスリーブ保持機構19(ロッド保持手段)が配設
され、案内機構8により前後進不能に支持されている。
なお、図示しないが、上記補助ロッド17が供給位置ま
たは退避位置にあるか否かを検出するための位置検出手
段及び上記スリーブ保持機構19によりスリーブ10a
が保持されているか否かを検出するための保持状態検出
手段が設けられている。
【0030】図3は、上記走行装置2におけるキャビン
2a内部を示す概略平面図であって、オペレータの座る
座席21の右側には作業種別選択スイッチ22(作業種
別選択手段)と操作レバー23(手動調整手段)とが設
けられる一方、座席21の左側には操作方向選択レバー
24(操作方向選択手段)が配設されている。
【0031】本クローラドリルは、運転時に作業モード
と走行モードのいずれかを選択的に実行するようになっ
ており、作業モードは更に口切穿孔、軟岩穿孔、硬岩穿
孔を含む各穿孔モードと、ホールクリーニング、無回転
打撃、ロッド継足及びロッド回収等を含む補助作業モー
ドとを有している。図4にも示すように、作業種別選択
スイッチ22は作業モードにおける各作業種別をそれぞ
れ選択するための複数の選択ボタン22aと、走行モー
ドを選択するための選択ボタン22bとを備えている。
操作レバー23は図4中前後方向、左右方向の傾動及び
軸心回りの回動が可能となっており、作業モードと走行
モードとで共用されるようになっている。
【0032】操作レバー23はその2方向の傾動及び回
動に伴って、作業モードにおいては、ビット11の打撃
圧力、打撃数、回転速度、送り速度等の複数の作業パラ
メータの内、ビット11の送り速度、打撃回数、回転速
度の3種類のパラメータの手動微調整を行う構成として
いる。一方、操作レバー23は走行モードにおいては、
前後方向の傾動及び軸心回りの回動に伴って走行方向及
び走行速度の手動制御を行うようになっている。
【0033】図5に示すように、操作方向選択レバー2
4は図中前後方向及び左右方向の傾動が可能であり、前
後方向の傾動に伴って穿孔作業時におけるビット11の
進行方向の選択を行えるようになっている。つまり、操
作方向選択レバー24を前方向に傾動させるとビット1
1が前進し、後方向に傾動するとビット11が後退する
ように構成されている。
【0034】また、補助ロッド17の継足または回収作
業時において、操作方向選択レバー24を図5中左側に
傾動すると、アーム16の内装体16bがセンター方
向、つまり、補助ロッド17をロッド10の延長線上に
位置させうる方向に移動し、操作方向選択レバー24を
図5の右側に傾動すると、アーム16の内装体16bが
退避するように構成されている。
【0035】ここで、本クローラドリルの制御回路部の
概略を説明する。図1に示すように、操作レバー23の
aーb方向の傾動、cーd方向の回動及びeーf方向の
傾動はそれぞれ前後傾動検出手段25、回動検出手段2
6及び左右傾動検出手段27により検出される。各検出
手段25、26、27は例えばそれぞれポテンショメー
タにより構成される。
【0036】2個の検出手段25、26からの出力信号
X1、X2は制御手段28を経由して、走行装置2にお
ける走行指令装置31に送出され、この走行指令装置3
1が走行用油圧回路32を制御することにより、上記左
右のクローラ3、4がそれぞれ正逆転駆動または停止す
るように構成されている。
【0037】更に、上記3個の検出手段25、26、2
7からの出力信号X1、X2、X3は制御手段28を経
由して、穿孔装置6における微調整指令部34に送出さ
れ、この微調整指令部34からの指令信号が穿孔指令装
置35に送出される。穿孔指令装置35は基本的には穿
孔用油圧回路36を、後述の自動設定手段38からの信
号に基づいて自動制御し、穿孔装置6のフィード速度、
打撃数及び回転数を決定するが、制御手段28から信号
が入力されると、この信号に応じて自動設定手段38の
設定値を微調整した上で穿孔用油圧回路36を駆動制御
するようになっている。
【0038】本制御回路部は作業モードにおける穿孔時
のビット11の回転圧力を検出する回転圧力検出手段3
7を備えている。この回転圧力検出手段37は前述の位
置検出手段及び保持状態検出手段等とともに作業状態検
出手段を構成する。また、本制御回路部は、作業モード
における各作業パラメータ、具体的には、例えば、穿孔
時におけるビット11の送り速度、回転数、打撃数等を
自動的に設定する自動設定手段38を備えている。
【0039】この自動設定手段38は、各作業種別毎
に、例えば上記回転圧力検出手段37により検出される
回転圧力の大小に応じて複数段階に設定された作業条件
を記憶した作業条件記憶手段40と、作業状態検出手段
37の検出値に応じて上記作業条件記憶手段40から最
適の作業条件を選択して、この最適作業条件を穿孔指令
装置35に送出する選択手段41とを備えている。な
お、上記制御手段28、走行指令装置31、微調整指令
部34、穿孔指令装置35及び選択手段41等は、単一
のマイクロコンピュータで構成することができる。
【0040】上記作業条件記憶手段40に記憶されてい
る作業条件につき簡単に述べる。この作業条件は、ビッ
ト11の送り速度、ビット11の回転数、ビット11に
よる打撃数及び打撃圧力、ビット11の噴出口から噴出
される圧縮空気によるブロー圧等を組み合わせてなるも
のである。例えば、送り速度は微速、低速、高速の3段
階(前進または後進の送り方向を含めれば6段階)、回
転数は微速、低速、高速、超高速の4段階(正回転また
は逆回転の回転方向を含めれば8段階)、打撃数は最小
値、中間値、最大値の3段階等、各作業パラメータにつ
き2段階〜数段階程度の設定値を定め、これらの各作業
パラメータの段階設定値を組み合わせて作業条件とす
る。
【0041】例えば、口切穿孔については、それぞれ2
段階〜数段階程度に設定した各作業パラメータの設定値
を組み合わせることにより、数種類〜10種類程度の作
業条件を設定することができる。その内の一部を表1に
示す。
【0042】
【表1】
【0043】また、軟岩穿孔についても、それぞれ2段
階〜数段階程度に設定した各作業パラメータの設定値を
組み合わせることにより、数種類〜10種類程度の作業
条件を設定することができる。その内の一部を表2に示
す。表1及び2の作業条件I〜IIIはそれぞれ対応してお
り、これらを比較すれば明らかなように、軟岩穿孔にお
いては口切穿孔に比べて、全体的に送り速度、回転数を
増加させ、ブロー圧を増大させている。
【0044】
【表2】
【0045】硬岩穿孔についても、上記と同様にして作
業条件が設定されているが、口切及び軟岩穿孔が通常自
動及び手動微調整で穿孔制御が行われるのに対し、硬岩
穿孔は全自動で行いうるように構成したため、硬岩穿孔
に対して設定される作業条件の種類数は口切及び軟岩穿
孔より増加させて、例えば、10数種類〜20種類程度
とされている。すなわち、口切及び軟岩穿孔では手動微
調整を行うため、結果的に送り速度、回転数の各作業パ
ラメータが無段階的に調整可能であるのに対して、硬岩
穿孔のように作業条件を全て自動設定する場合、各作業
パラメータは段階的に変更されるのみであるので、段階
数はできるだけ多くするのが好ましい。なお、硬岩穿孔
における作業条件の一部を表3に示す。
【0046】
【表3】
【0047】次に、作業種別選択スイッチ22によりク
ローラドリルの走行を行う走行モードに選択された場合
の操作レバー23による走行制御と、作業種別選択スイ
ッチ22により当該クローラドリルにより穿孔等の各作
業を行う作業モードに選択された場合の操作レバー23
による各作業パラメータの手動微調整について説明す
る。まず、作業種別選択スイッチ22により走行モード
が選択されていた時の場合において、操作レバー23を
aーb方向に傾動変位させた時には、その変位角度の大
小に応じた出力信号X1が、前後傾動検出手段25から
制御手段28に送出され、これに伴って制御手段28か
ら上記変位角度の大きさに対応する第1制御信号A1が
走行指令装置31に送出される。
【0048】この第1制御信号A1に基づいて走行用油
圧回路32が左右のクローラ3、4を上記変位角度の大
きさに応じた速度で正逆転駆動し、これによりクローラ
ドリル1の前後進走行時における走行速度が操作レバー
23の傾動操作量に応じて比例制御される。
【0049】また、上記走行モードにおいて、操作レバ
ー23を中立位置またはaーb方向に傾動させた位置か
らcーd方向に回動変位させた時には、aーb方向の変
位角度の大小に応じた出力信号X1に加えて、cーd方
向の変位角度の大小に応じた出力信号X2が回動検出手
段26から制御手段28に送出され、これに伴って左右
のクローラ3、4相互間の駆動速度または駆動方向が異
なるようにされ、クローラドリル1は操作レバー23の
aーb方向及びcーd方向の操作量に応じた速度及び旋
回半径で右または左旋回を行う。
【0050】一方、作業種別選択スイッチ22により作
業モードに選択されており、且つ、この作業モードが口
切穿孔または軟岩穿孔が選択されて作業パラメータの手
動微調整を行う場合において、操作レバー23をaーb
方向に傾動変位させた時には、前後傾動検出手段25か
ら制御手段28にその変位角度に応じた出力信号X1が
送出される。これに伴って制御手段28から穿孔装置6
における微調整指令部34にaまたはb側への変位量に
応じた第2制御信号A2が送出され、これに応じて上記
送り速度の制御が行われる。なお、図1中a方向は送り
速度の増加方向、b方向は送り速度の減少方向である。
【0051】また、同様の口切または軟岩穿孔モードに
おいて、操作レバー23をcーd方向に回動変位させた
場合には、回動検出手段26から制御手段28に出力信
号X2が送出され、これにより制御手段28から微調整
指令部34に対してcまたはd方向への変位量に応じた
第2制御信号A2が送出される。これに伴ってビット1
1の回転数の制御が行われる。なお、c方向は回転数の
減少方向、d方向は回転数の増加方向である。
【0052】更に、操作レバー23をeーf方向に傾動
変位させた場合には、左右傾動検出手段27から制御手
段28に出力信号X3が送出され、これにより制御手段
28から微調整指令部34に対してeまたはf方向への
変位量に応じた第2制御信号A2が送出される。これに
伴ってビット11による打撃数の制御が行われる。図1
中e方向は打撃数の増加方向、f方向は打撃数の減少方
向である。
【0053】なお、上記操作レバー23による送り速
度、回転数及び打撃数の手動による増減は、それぞれ自
動設定手段38により与えられた送り速度、回転数及び
打撃数の設定値を基準として行われる。また、操作方向
選択レバー24の2方向の傾動に対応する信号処理は、
操作レバー23の場合と同様に行われるものであるか
ら、説明を省略する。
【0054】次に、補助ロッド17の継足につき説明す
る。ビット11により穿孔を行う内に、油圧ドリフタ9
の前進に伴って、図6に示すように、ロッド10のスリ
ーブ10aがスリーブ保持機構19の位置に到達する
と、補助ロッド17の継足が必要となる。この場合、ま
ず、スリーブ保持機構19によりスリーブ10aが回転
不能かつ軸方向移動不能に保持される。
【0055】この状態で油圧ドリフタ9の出力軸9aが
逆回転されると、出力軸9a外周の雄ねじとスリーブ1
0a内周の雌ねじとの螺合が解除され、油圧ドリフタ9
とロッド10とが分離される。その後、油圧ドリフタ9
は、図7に示すように、案内機構8の上端付近まで後退
する。
【0056】続いて、図8に示すように、支柱15が矢
印方向に回動され、かつ、アーム16が伸長されること
により、予めクランプ18により保持された補助ロッド
17がロッド10の延長線上に供給される。次に、図9
に示すように、油圧ドリフタ9が前進され、出力軸9a
が正回転されることにより、出力軸9a外周の雄ねじが
補助ロッド17後端のスリーブ17aの内周に位置する
雌ねじに螺合され、油圧ドリフタ9と補助ロッド17と
が連結される。
【0057】その後、図10に示すように、油圧ドリフ
タ9が更に前進されるとともに正回転され、補助ロッド
17前端の雄ねじがスリーブ10a内周の雌ねじに螺合
されることにより、補助ロッド17とロッド10が連結
される。このようにしてロッド10に補助ロッド17が
継ぎ足された後、アーム16が収縮されるとともに支柱
15が上記と逆方向に回動されることにより上記補助ロ
ッド供給回収手段が退避し、その後穿孔作業が継続され
る。また、穿孔作業終了後における補助ロッド17の回
収は、上記の継足時と逆の手順で行われる。
【0058】上記の補助ロッド17の継足または回収に
際しては、オペレータが操作方向選択レバー24により
補助ロッド17の供給及び退避を指示するのみで簡単に
行える。すなわち、補助ロッド17の継足が必要な場
合、図4の選択ボタン22aにより、オペレータが作業
種別として補助ロッド17の継足を選択する。これによ
り、ロッド継足モードが開始され、引き続き、オペレー
タが図5の操作方向選択レバー24を左方向に傾動する
と、アーム16が伸長されることにより、クランプ18
で保持されている補助ロッド17がロッド10の延長線
上に供給される。その後、上記の手順で油圧ドリフタ9
と補助ロッド17が連結された後、オペレータが図5の
操作方向選択レバー24を右方向に傾動すると、アーム
16が収縮し、クランプ18が退避位置に復帰する。
【0059】そして、補助ロッド17の供給及び退避以
外の各動作、すなわち、上述した油圧ドリフタ9の正ま
たは逆方向への回転、油圧ドリフタ9の前進または後退
等の動作及びその順序は、作業条件記憶手段40に作業
条件として予め記憶されており、オペレータが指示を与
えなくとも、上記位置検出手段及び保持状態検出手段の
検出値等に基づいて自動的に制御が行われる。
【0060】また、補助ロッド17の回収の場合も、オ
ペレータは操作方向選択レバー24を図5の左方向に傾
動することにより、クランプ18を補助ロッド17を保
持する位置に供給し、かつ、操作方向選択レバー24を
図5の右側に傾動することにより、油圧ドリフタ9と分
離後の補助ロッド17を退避位置に移動させるのみで良
い。
【0061】補助作業モード中の無回転打撃は、油圧ド
リフタ9を回転させずに打撃を与える動作を意味し、補
助ロッド17とロッド10を切り離す前にこの無回転打
撃を行うことにより、補助ロッド17前端の雄ねじとス
リーブ10a内周の雌ねじとの間の螺合力を緩和させる
効果が得られる。また、ホールクリーニングは穿孔作業
の終了後に、穿孔された孔内部の砂利等を確実に排出す
る目的で行われる。
【0062】図11及び図12にシステムフローチャー
トを示す。図11にて、電源が投入されると、S1にお
いてプログラムの初期設定が行われ、続いてS2で最初
の故障診断が行われ、操作レバー23が中立位置にある
か否か、電源電圧が低下していないか等がチェックされ
る。この時、異常があれば、キャビン2a内の図示しな
い液晶ディスプレー等に表示される。
【0063】S3でエンジンが始動されたか否かが判定
され、始動されていなければ、S4でテンキーによる入
力が行われたか否かが判定される。入力が行われていな
ければS3に戻り、一方、テンキーによる入力が行われ
ていれば、S5に進んでテンキーモードが実行されて入
力データの読込みが行われる。
【0064】続いてS6でテンキー入力が終了したか否
かが判定され、終了していなければS5に戻って読込み
が継続される。一方、テンキー入力が終了していれば、
S3に戻る。なお、上記テンキー入力は、例えば油圧系
の設定圧力値、後述するタイマの設定時間等を入力する
ためのものである。
【0065】S3でエンジンが始動されていれば、続い
てS7で暖機完了フラグがオンであるか否かが判定さ
れ、オフであれば、S8に進んで温度スイッチがオンか
または5分タイマ終了のいずれかの条件が満たされてい
るか否か、言い換えれば、暖機が完了しているか否かが
判定される。
【0066】暖機が完了していれば、続いてS9で暖機
完了フラグがオンとされるとともに、エンジン始動直後
であるから自動的に走行モードが選択され、走行モード
がオンとされる。一方、S8で暖機が終了していない場
合、図12のS10に進んでシリンダモードが実行され
る。
【0067】引き続き、S11では走行モードがオンで
あるか否かが判定され、オンであれば、S12で走行モ
ードが実行された後、後述のS17に進む。一方、S1
1で走行モードがオフであれば、S13に進んで手動モ
ードがオンであるか否かが判定され、オンであれば、S
14で手動モードが実行された後、後述のS17に進
む。
【0068】S13で手動モードがオフであれば、続い
てS15でPDシステムがオンであるか否かが判定され
る。PDシステムがオンであれば、引き続きS16でP
Dシステムが実行された後、S17に進む。なお、PD
システムの内容については前述した通りである。
【0069】一方、S15でPDシステムがオフであれ
ば、S17に進んで全てのソレノイドの出力がオフであ
るか否かが判定される。全てのソレノイドの出力がオフ
であれば、S18において第2の故障診断、具体的に
は、ソレノイドの断線、短絡、圧力センサの異常の有無
等が検出された後、図11のS3に戻る。また、S17
でいずれかのソレノイドの出力がオンであれば、第2の
故障診断は行わず、そのままS3に戻る。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明に係るクローラドリ
ルの制御装置によれば、選択された作業種別によっては
ビットの打撃数、回転数、送り速度等複数の作業パラメ
ータの組合せである作業条件を作業状態検出手段の検出
値に基づいて自動設定手段で設定することにより、全自
動で穿孔が行えるので、未熟練オペレータであっても容
易にクローラドリルを操縦できるようになる。
【0071】しかも、自動設定手段は作業状態が変化
し、それに応じて作業状態検出手段の検出値が変化する
と、この変化に応じて作業条件を逐次補正して再設定す
るものであるから、例えば、穿孔作業の途中で岩盤の硬
さ等が変化した場合にもそれに対応することができ、作
業の全工程において良好な作業条件が与えられ続けるよ
うになる。なお、作業種別により手動調整が必要な場合
は、上記手動調整手段により微調整を行うことができ
る。
【0072】上記自動設定手段が上記各作業パラメータ
につきそれぞれ複数段階に設定した設定値を組み合わせ
て成る複数の作業条件を記憶する作業条件記憶手段と、
上記作業状態検出手段の検出値に基づいて最適の作業条
件を選択する選択手段とを含むように構成すれば、例え
ば、自動穿孔に際して、上記作業状態検出手段により検
出された検出値、例えば、ビットの回転圧力等に基づ
き、選択手段により作業条件記憶手段における複数の作
業条件の内で最適のものが選択されて、この選択された
作業条件に基づいて穿孔制御が自動的に行われるように
なる。ここで、穿孔制御を全自動で行うのが好ましいの
は、作業種別として硬岩穿孔が選択された場合である。
【0073】また、作業種別によっては、自動設定手段
による作業条件の自動設定に加えて、手動調整手段によ
り作業条件を手動で微調整することにより、最適の作業
条件で作業が行える。例えば、口切穿孔及び軟岩穿孔モ
ードではこのような制御方法が好適である。
【0074】また、上記手動調整手段として2方向の傾
動及び軸心回りの回動が可能な操作レバーを採用すれ
ば、この操作レバー1本により最大限3種類の作業パラ
メータの制御が行えるので、操作性が向上するととも
に、レバー等操作具の個数を減少させて、オペレータが
位置するキャビン等の居住性、視認性を向上させること
が可能になる。
【0075】また、上記ロッドに補助的に連結される補
助ロッドをクランプして上記ロッドの延長線上における
供給位置と、上記延長線から外れた退避位置との間で移
動可能な補助ロッド供給回収手段と、上記ロッドを一定
位置で保持するロッド保持手段とを設け、上記作業状態
検出手段が補助ロッド供給回収手段が供給位置または退
避位置にあるか否かを検出する位置検出手段と、上記ロ
ッド保持手段が上記ロッドを保持しているか否かを検出
する保持状態検出手段とを含み、かつ上記ロッドと補助
ロッドとの対応する端部及び上記油圧ドリフタの出力端
部に連結用のねじ部を設けているので、上記ロッド保持
手段でロッドを保持した状態で上記補助ロッド供給回収
手段により補助ロッドを供給し、上記油圧ドリフタの回
転により当該油圧ドリフタと補助ロッドとを連結した
後、更にこの油圧ドリフタの回転により補助ロッドとロ
ッドとを連結する補助ロッドの継足作業または上記と逆
の手順で補助ロッドを回収する回収作業を上記位置検出
手段及び上記保持状態検出手段の検出値等に基づいて自
動で行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るクローラドリルの回転制
御部を示す概略構成図。
【図2】上記クローラドリルの概略斜視図。
【図3】上記クローラドリルのキャビンを示す概略平面
図。
【図4】上記キャビン内の作業種別選択スイッチ及び操
作レバーを示す平面図。
【図5】上記キャビン内の操作方向選択レバーを示す平
面図。
【図6】上記クローラドリルの穿孔装置におけるロッド
継足手順を示す模式図。
【図7】上記穿孔装置におけるロッド継足手順の次ステ
ップを示す模式図。
【図8】上記穿孔装置におけるロッド継足手順の次ステ
ップを示す模式図。
【図9】上記穿孔装置におけるロッド継足手順の次ステ
ップを示す模式図。
【図10】上記穿孔装置におけるロッド継足手順の次ス
テップを示す模式図。
【図11】上記クローラドリルにおける制御手順を示す
フローチャート。
【図12】上記クローラドリルにおける後続の制御手順
を示すフローチャート。
【符号の説明】
23 操作レバー(手動調整手段) 37 回転圧力検出手段(作業状態検出手段) 38 自動設定手段 40 作業条件記憶手段 41 選択手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穿孔用のビットが設けられたロッドを分
    離自在に保持して軸方向に進退するとともに上記ロッド
    に正逆方向の回転力及び打撃力を付与する油圧ドリフタ
    を備えたクローラドリルにおいて、 クローラドリルによる作業に含まれる複数の作業種別の
    内からオペレータが所望の作業種別を選択する作業種別
    選択手段と、この作業種別選択手段により選択された作
    業の操作方向をオペレータが選択する操作方向選択手段
    と、クローラドリルの作業状態を検出する作業状態検出
    手段と、この作業状態検出手段の検出値に基づいてビッ
    トの送り速度、回転数、打撃数等を含む複数の作業パラ
    メータを自動的に設定し、かつ上記検出値の変化に応じ
    て各作業パラメータの設定値を逐次補正する自動設定手
    段と、上記自動設定手段により設定された各作業パラメ
    ータをオペレータが微調整する手動調整手段とを備える
    ことを特徴とするクローラドリルの制御装置。
  2. 【請求項2】 上記複数の作業種別が少なくとも口切穿
    孔、軟岩穿孔及び硬岩穿孔等の複数の穿孔モードを含
    み、更にホールクリーニング、無回転打撃、ロッド継足
    及びロッド回収等の複数の補助作業モードを任意に含む
    請求項1記載の制御装置。
  3. 【請求項3】 上記各作業パラメータにつきそれぞれ複
    数段階に設定した設定値を組み合わせて成る複数の作業
    条件を予め記憶した作業条件記憶手段と、上記作業状態
    検出手段の検出値に基づいて上記作業条件記憶手段から
    最適の作業条件を選択する選択手段とを上記自動設定手
    段が含む請求項2記載の制御装置。
  4. 【請求項4】 上記ロッドに補助的に連結される補助ロ
    ッドをクランプして上記ロッドの延長線上における供給
    位置と、上記延長線から外れた退避位置との間で移動可
    能な補助ロッド供給回収手段と、上記ロッドを一定位置
    で保持するロッド保持手段とを備え、上記作業状態検出
    手段は補助ロッド供給回収手段が供給位置または退避位
    置にあるか否かを検出する位置検出手段と、上記ロッド
    保持手段が上記ロッドを保持しているか否かを検出する
    保持状態検出手段とを含み、かつ上記ロッドと補助ロッ
    ドとの対応する端部及び上記油圧ドリフタの出力端部に
    連結用のねじ部が設けられている請求項2または3記載
    の制御装置。
  5. 【請求項5】 上記手動調整手段が2方向の傾動及び軸
    心回りの回動が可能で、その傾動及び回動に伴って最大
    限3種類の作業パラメータを手動調整できる操作レバー
    を含む請求項2、3または4記載の制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項3の制御装置において、作業種別
    として硬岩穿孔が選択された時に、上記作業状態検出手
    段の検出値に基づいて作業条件記憶手段から選択手段に
    より最適の作業条件が選択され、この作業条件に基づい
    て全自動で穿孔が行われるようにした制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項3または5の制御装置において、
    作業種別として口切穿孔または軟岩穿孔が選択された時
    に、上記作業状態検出手段の検出値に基づいて作業条件
    記憶手段から選択手段により最適の作業条件が選択さ
    れ、この作業条件に基づいて自動的に穿孔が行われると
    ともに、オペレータが上記手動調整手段により作業条件
    の手動微調整を行えるようにした制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項4の制御装置において、作業種別
    としてロッド継足が選択された時に、上記ロッド保持手
    段により上記ロッドが保持され、上記油圧ドリフタが逆
    回転されることにより上記ロッドと油圧ドリフタとが切
    り離され、続いて上記補助ロッド供給回収手段により補
    助ロッドが上記供給位置に供給され、上記油圧ドリフタ
    が回転されることにより油圧ドリフタと補助ロッドとが
    上記ねじ部で連結され、引き続き上記油圧ドリフタが回
    転されることにより上記補助ロッドと上記ロッドが連結
    された後に、上記補助ロッド供給回収手段が退避し、以
    上の工程が上記位置検出手段及び保持状態検出手段等の
    検出値等に基づいて自動で行われるようにした制御方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項4の制御装置において、作業種別
    としてロッド回収が選択された時に、上記ロッド保持手
    段により上記ロッドが保持され、上記油圧ドリフタが逆
    回転されることにより上記ロッドと上記補助ロッドが切
    り離され、更に上記補助ロッド供給回収手段により補助
    ロッドが上記供給位置でクランプされた状態で上記油圧
    ドリフタが逆回転されることにより油圧ドリフタと補助
    ロッドとが切り離され、引き続き上記補助ロッド供給回
    収手段が補助ロッドをクランプした状態で退避した後、
    上記油圧ドリフタが回転されることにより上記ロッドと
    上記油圧ドリフタが連結され、以上の工程が上記位置検
    出手段及び保持状態検出手段等の検出値等に基づいて自
    動で行われるようにした制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010531402A (ja) * 2007-06-26 2010-09-24 アトラス コプコ ロツク ドリルス アクチボラグ 削岩リグ制御方法及び装置
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JP2022524131A (ja) * 2019-03-19 2022-04-27 ソ キム,ジョン コアドリル制御装置

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