JPH0729267Y2 - ベーンポンプ - Google Patents
ベーンポンプInfo
- Publication number
- JPH0729267Y2 JPH0729267Y2 JP1989065064U JP6506489U JPH0729267Y2 JP H0729267 Y2 JPH0729267 Y2 JP H0729267Y2 JP 1989065064 U JP1989065064 U JP 1989065064U JP 6506489 U JP6506489 U JP 6506489U JP H0729267 Y2 JPH0729267 Y2 JP H0729267Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spool
- valve
- spool valve
- flow rate
- vane pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
- Safety Valves (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、スプール弁の肩部の形状を改良した流量調整
弁を有するベーンポンプに関する。
弁を有するベーンポンプに関する。
《従来の技術》 一般に、ベーンポンプは、ロータの回転に応じてこのロ
ータと一体的に回転するベーン間の作動室に流動体を流
入させ、これをカムリングのカム面に摺接するベーンの
働きにより加圧し、吐出するように作動する。
ータと一体的に回転するベーン間の作動室に流動体を流
入させ、これをカムリングのカム面に摺接するベーンの
働きにより加圧し、吐出するように作動する。
この種のベーンポンプは例えば第３図に示すように、駆
動軸15を中央に枢支するハウジング本体２及び同ハウジ
ング本体２に固着されるリヤサイドプレート３を有し、
これらの間に駆動軸15と一体のロータ４を収容したカム
リング５を配備している。このカムリング５の前後開口
はリヤサイドプレート３及びフロントサイドプレート６
により閉じられており、これらにより互いに隣り合うベ
ーン７間に作動室（不図示）を形成している。この作動
室は、これに吸入路９から油を流入させ、これを加圧し
て流量調整弁12を介して吐出路11を形成している。
動軸15を中央に枢支するハウジング本体２及び同ハウジ
ング本体２に固着されるリヤサイドプレート３を有し、
これらの間に駆動軸15と一体のロータ４を収容したカム
リング５を配備している。このカムリング５の前後開口
はリヤサイドプレート３及びフロントサイドプレート６
により閉じられており、これらにより互いに隣り合うベ
ーン７間に作動室（不図示）を形成している。この作動
室は、これに吸入路９から油を流入させ、これを加圧し
て流量調整弁12を介して吐出路11を形成している。
第４図において、前記流量調整弁12は、前記ハウジング
本体２の上部に配設され、スプール穴2aに設けられる段
部2bと、該スプール穴2a内に摺動自在に配されるスプー
ル弁１とにより吐出量を規制するもので、所定量以内の
油を吐出口14に、これを上回る高圧油はスプール弁１が
ドレーンポート16を開弁することにより吸入横向路13側
（第３図参照）に戻されるという構成を採るものであ
る。なお第５図に示すように、スプール弁１の表面には
硬質アルマイト層1cが施こされている。
本体２の上部に配設され、スプール穴2aに設けられる段
部2bと、該スプール穴2a内に摺動自在に配されるスプー
ル弁１とにより吐出量を規制するもので、所定量以内の
油を吐出口14に、これを上回る高圧油はスプール弁１が
ドレーンポート16を開弁することにより吸入横向路13側
（第３図参照）に戻されるという構成を採るものであ
る。なお第５図に示すように、スプール弁１の表面には
硬質アルマイト層1cが施こされている。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、上記従来のベーンポンプにおける流量調
整弁12において、前記スプール穴2aの段部2bに形成され
た面取り角部2cと、前記スプール弁１の肩部1bに設けら
れるドレン開始点1aにはｃ面取りを施こす際に生じたエ
ッジ1dがある。（第５図参照） そこで、スプール弁１がスプール穴２内を摺動する際
に、前記面取り角部2cと、前記エッジ1dとで引っかかり
が生じる。このため、スプール弁１の表面に施こされた
アルマイト層1cが欠け易くなり、スプール弁１と、スプ
ール穴２とで摩耗が生じる等の問題点がある。
整弁12において、前記スプール穴2aの段部2bに形成され
た面取り角部2cと、前記スプール弁１の肩部1bに設けら
れるドレン開始点1aにはｃ面取りを施こす際に生じたエ
ッジ1dがある。（第５図参照） そこで、スプール弁１がスプール穴２内を摺動する際
に、前記面取り角部2cと、前記エッジ1dとで引っかかり
が生じる。このため、スプール弁１の表面に施こされた
アルマイト層1cが欠け易くなり、スプール弁１と、スプ
ール穴２とで摩耗が生じる等の問題点がある。
本考案は、このような従来の問題点に着眼してなされた
ものであって、その目的とするところは、スプール弁が
スプール穴内で摺動しても、このスプール弁に施こされ
たアルマイト層が欠けることなくスプール弁の異常摩耗
の発生を防止し得る流量調整弁を備えたベーンポンプを
提供することにある。
ものであって、その目的とするところは、スプール弁が
スプール穴内で摺動しても、このスプール弁に施こされ
たアルマイト層が欠けることなくスプール弁の異常摩耗
の発生を防止し得る流量調整弁を備えたベーンポンプを
提供することにある。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するため本考案は、 ハウジング本体に配設される流量調整弁を有し、該流量
調整弁の内部に設けられ、ポンプからの吐出通路とポン
プへのドレーン通路とが開口するスプール穴と、該スプ
ール穴に摺接する複数のランド部が形成され、該ランド
部のうち一端側のランド部によって前記吐出通路側とド
レーン通路側とを画成するようになしたスプール弁とを
備えたベーンポンプであって、前記一端側のランド部の
前記吐出通路に面する側の肩部をＲ形状にするととも
に、該スプール弁の外周表面全体に硬質アルマイト層に
よる表面処理が施されたことを特徴とする。
調整弁の内部に設けられ、ポンプからの吐出通路とポン
プへのドレーン通路とが開口するスプール穴と、該スプ
ール穴に摺接する複数のランド部が形成され、該ランド
部のうち一端側のランド部によって前記吐出通路側とド
レーン通路側とを画成するようになしたスプール弁とを
備えたベーンポンプであって、前記一端側のランド部の
前記吐出通路に面する側の肩部をＲ形状にするととも
に、該スプール弁の外周表面全体に硬質アルマイト層に
よる表面処理が施されたことを特徴とする。
《作用》 ベーンポンプにおける流量調整弁において、この流量調
整弁に配設されるスプール弁の肩部をＲ形状としてい
る。このため、前記スプール弁が前記スプール穴内で摺
動しても、前記スプール穴に設けられた段部において、
該段部に形成されたエッジに引っかりが発生しない。
整弁に配設されるスプール弁の肩部をＲ形状としてい
る。このため、前記スプール弁が前記スプール穴内で摺
動しても、前記スプール穴に設けられた段部において、
該段部に形成されたエッジに引っかりが発生しない。
《実施例》 以下、本考案の実施例を第１図と第２図に基づいて説明
する。第１図は、本考案に係るベーンポンプにおける流
量調整弁の一実施例を示す断面図である。
する。第１図は、本考案に係るベーンポンプにおける流
量調整弁の一実施例を示す断面図である。
第１図に示すように、この流量調整弁120は、図示しな
いベーンポンプのハウジング本体20に取付けられる。こ
のハウジング本体20にはアルミ製のスプール弁10が嵌挿
されるスプール穴20aが形成されている。このスプール
穴20aの中央には段部20bが設けられ、段部20bには面取
角部20cが形成される。また、前記スプール弁10は、軸
方向に２つのランド部21,22が形成されており、そのう
ち一端側のランド部21は、吐出通路140に連通する一次
圧力室23とドレーン通路26とを画成しており、また他端
側のランド部22は、ドレーン通路26と前記一次圧力室23
と連携してスプール弁10を摺動調整する二次圧力室24を
画成している。そしてスプール弁10の肩部10bは、ドレ
ン開始点10aより先端10e部に掛けてＲ形状をしている。
なお、このスプール弁10の外周表面全体には、第２図に
示すような硬質アルマイト層10cによる表面処理が施こ
されている。次に作用を説明する。ポンプが高回転にな
るとスプール弁が図１において、右側へ摺動し、吐出オ
イル（不図示）を吐出口140よりポンプ内部の吸入側へ
吐出する。また吐出コネクタ140a外部の油圧が低圧から
高圧へ交互に変化すると、圧力の変化に応じてスプール
弁10が、スプール穴20a内を左右に摺動し、吐出通路140
とドレーン26とを適宜連通開口させて、作動油量の調整
を行う。この時、スプール弁10は、段部20bに形成され
る面取角部20cと引っかかることなくスムーズに摺動が
なされる。このため、スプール弁10に施こされた硬質ア
ルマイト層10cが、スプール弁10より欠けることもな
く、摺動による異常摩耗の発生を防止することができ
る。
いベーンポンプのハウジング本体20に取付けられる。こ
のハウジング本体20にはアルミ製のスプール弁10が嵌挿
されるスプール穴20aが形成されている。このスプール
穴20aの中央には段部20bが設けられ、段部20bには面取
角部20cが形成される。また、前記スプール弁10は、軸
方向に２つのランド部21,22が形成されており、そのう
ち一端側のランド部21は、吐出通路140に連通する一次
圧力室23とドレーン通路26とを画成しており、また他端
側のランド部22は、ドレーン通路26と前記一次圧力室23
と連携してスプール弁10を摺動調整する二次圧力室24を
画成している。そしてスプール弁10の肩部10bは、ドレ
ン開始点10aより先端10e部に掛けてＲ形状をしている。
なお、このスプール弁10の外周表面全体には、第２図に
示すような硬質アルマイト層10cによる表面処理が施こ
されている。次に作用を説明する。ポンプが高回転にな
るとスプール弁が図１において、右側へ摺動し、吐出オ
イル（不図示）を吐出口140よりポンプ内部の吸入側へ
吐出する。また吐出コネクタ140a外部の油圧が低圧から
高圧へ交互に変化すると、圧力の変化に応じてスプール
弁10が、スプール穴20a内を左右に摺動し、吐出通路140
とドレーン26とを適宜連通開口させて、作動油量の調整
を行う。この時、スプール弁10は、段部20bに形成され
る面取角部20cと引っかかることなくスムーズに摺動が
なされる。このため、スプール弁10に施こされた硬質ア
ルマイト層10cが、スプール弁10より欠けることもな
く、摺動による異常摩耗の発生を防止することができ
る。
《考案の効果》 以上のように、本考案によるベーンポンプでは、ハウジ
ング本体に配設される流量調整弁を有し、該流量調整弁
の内部に設けられ、ポンプからの吐出通路とポンプへの
ドレーン通路とが開口するスプール穴と、該スプール穴
に摺接する複数のランド部が形成され、該ランド部のう
ち一端側のランド部によって前記吐出通路側とドレーン
通路側とを画成するようになしたスプール弁とを備えた
ベーンポンプであって、前記一端側のランド部の前記吐
出通路に面する側の肩部をＲ形状にするとともに、該ス
プール弁の外周表面全体に硬質アルマイト層による表面
処理が施されている。
ング本体に配設される流量調整弁を有し、該流量調整弁
の内部に設けられ、ポンプからの吐出通路とポンプへの
ドレーン通路とが開口するスプール穴と、該スプール穴
に摺接する複数のランド部が形成され、該ランド部のう
ち一端側のランド部によって前記吐出通路側とドレーン
通路側とを画成するようになしたスプール弁とを備えた
ベーンポンプであって、前記一端側のランド部の前記吐
出通路に面する側の肩部をＲ形状にするとともに、該ス
プール弁の外周表面全体に硬質アルマイト層による表面
処理が施されている。
このため、前記スプール弁が、前記スプール穴内で摺動
しても、前記スプール穴に設けられた段部において、該
段部に形成された面取角部との引っかかりが発生しない
ため、硬質アルマイト層が欠けることもなく、摺動によ
る異常摩耗の発生を防止することができる。
しても、前記スプール穴に設けられた段部において、該
段部に形成された面取角部との引っかかりが発生しない
ため、硬質アルマイト層が欠けることもなく、摺動によ
る異常摩耗の発生を防止することができる。
第１図は、本考案の一実施例である流量制御弁を示す断
面図、第２図は、第１図のスプール弁の要部拡大断面
図、第３図は、従来のベーンポンプを示す断面図、第４
図は、従来の流量調整弁のスプール弁を示す断面図、第
５図は、第４図のスプール弁の要部拡大断面図である。 10……スプール弁、10b……肩部、10c……硬質アルマイ
ト層、20……ハウジング本体、20a……スプール穴、20b
……段部、120……流量調整弁。
面図、第２図は、第１図のスプール弁の要部拡大断面
図、第３図は、従来のベーンポンプを示す断面図、第４
図は、従来の流量調整弁のスプール弁を示す断面図、第
５図は、第４図のスプール弁の要部拡大断面図である。 10……スプール弁、10b……肩部、10c……硬質アルマイ
ト層、20……ハウジング本体、20a……スプール穴、20b
……段部、120……流量調整弁。
Claims (1)
- 【請求項１】ハウジング本体に配設される流量調整弁を
有し、該流量調整弁の内部に設けられ、ポンプからの吐
出通路とポンプへのドレーン通路とが開口するスプール
穴と、該スプール穴に摺接する複数のランド部が形成さ
れ、該ランド部のうち一端側のランド部によって前記吐
出通路側とドレーン通路側とを画成するようになしたス
プール弁とを備えたベーンポンプであって、前記一端側
のランド部の前記吐出通路に面する側の肩部をＲ形状に
するとともに、該スプール弁の外周表面全体に硬質アル
マイト層による表面処理が施されたことを特徴とするベ
ーンポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989065064U JPH0729267Y2 (ja) | 1989-06-02 | 1989-06-02 | ベーンポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989065064U JPH0729267Y2 (ja) | 1989-06-02 | 1989-06-02 | ベーンポンプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH035991U JPH035991U (ja) | 1991-01-21 |
| JPH0729267Y2 true JPH0729267Y2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=31596562
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989065064U Expired - Lifetime JPH0729267Y2 (ja) | 1989-06-02 | 1989-06-02 | ベーンポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0729267Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102005011356B3 (de) * | 2005-03-04 | 2006-11-02 | Hannes Perkunder | Eingabevorrichtung mit Drehregler und Eingabeverfahren sowie ein entsprechendes computerlesbares Speichermedium |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58146168U (ja) * | 1982-03-26 | 1983-10-01 | 自動車機器株式会社 | 流量制御弁 |
| EP0199833B1 (de) * | 1985-04-27 | 1988-08-24 | Vickers Systems GmbH | Hydraulikpumpe |
-
1989
- 1989-06-02 JP JP1989065064U patent/JPH0729267Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH035991U (ja) | 1991-01-21 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4971535A (en) | Tandem rotary pump with pressure chamber between two intermediate side plates | |
| EP0829643B1 (en) | Vane type rotary pump | |
| US5188522A (en) | Vane pump with a throttling groove in the rotor | |
| JPS6035192A (ja) | 可変容量型ベ−ンポンプ | |
| EP1312802A2 (en) | Rotary vane pump | |
| JP3112544B2 (ja) | 可変容量型ベーンポンプ | |
| JPH01247767A (ja) | 内接歯車モータ | |
| JP2004245151A (ja) | オイルポンプ | |
| JPH0729267Y2 (ja) | ベーンポンプ | |
| JP3813783B2 (ja) | ベーンポンプ | |
| JP2592588Y2 (ja) | 油圧ベーンポンプ | |
| US6045338A (en) | Compound gear pumps and engine hydraulic circuits using same | |
| JP3884280B2 (ja) | ベーンポンプ | |
| JPWO2005005837A1 (ja) | ベーンポンプ | |
| JP2582863Y2 (ja) | ベーンポンプ | |
| JPS641504Y2 (ja) | ||
| KR100742866B1 (ko) | 베인 펌프 | |
| JPS6329899Y2 (ja) | ||
| JP2525723Y2 (ja) | ベーンポンプ | |
| JP2587597Y2 (ja) | ベーンポンプ | |
| JPS6211349Y2 (ja) | ||
| JPS6329898Y2 (ja) | ||
| JPS61142381A (ja) | ベ−ンポンプ | |
| JP2749128B2 (ja) | ベーンポンプ | |
| JP2764864B2 (ja) | 可変容量型圧縮機 |