JPH07287544A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JPH07287544A
JPH07287544A JP7713394A JP7713394A JPH07287544A JP H07287544 A JPH07287544 A JP H07287544A JP 7713394 A JP7713394 A JP 7713394A JP 7713394 A JP7713394 A JP 7713394A JP H07287544 A JPH07287544 A JP H07287544A
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JP
Japan
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electrode
electrodes
flow control
electron beam
pulse
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JP7713394A
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English (en)
Inventor
Naoki Shintani
直樹 新谷
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏平型陰極線管による画像表示装置におい
て、ビーム流制御電極に加わる信号波形のリンギング
や、ビーム流制御電極に近接するビーム引き出し電極や
集束電極に加わる電圧の高周波ノイズを抑制し、良好な
画像を得ることのできる画像表示装置の駆動手段を提供
することを目的とする。 【構成】 ビーム流制御電極用導電板15に印加する信
号を出力するPWM回路の出力部55において、同時に
オンオフ反転したパルス信号も出力し、その信号を導電
板15と同一面上に設けた高周波電流打ち消し電極57
へ印加する駆動手段を用いることにより、各波形のリン
ギングやノイズを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スクリーン板面上に映
出された画面を垂直方向に複数区分に分割したときのそ
れぞれの区分ごとに電子ビームを発生させ、各区分ごと
にそれぞれの電子ビームを垂直方向に偏向して複数のラ
インを表示し全体として画像を表示する画像表示装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、テレビジョン画像を映出する装置
の偏平化が各種提案されている。
【0003】従来この種の偏平型カラー受像管としての
画像表示装置は、たとえば、特開昭57−135590
号公報に示すような構成となっている。以下、その構成
について図面を参照しながら説明する。
【0004】図6に示すようにこの画像表示装置は後方
からアノ−ド側に向かって順に背面電極1、電子ビ−ム
放出源としての線陰極2、ビ−ム引き出し電極3、ビー
ム流制御電極4、集束電極5、水平偏向電極6、垂直偏
向電極7、スクリ−ン板8、等々が配置されて構成さ
れ、これらが真空容器の内部に収納されている。
【0005】以上のように構成された偏平型画像表示装
置について、以下その動作を説明する。図6に示すよう
に、電子ビ−ム放出源としての線陰極2は水平方向に線
状に分布する電子ビ−ムを発生するように水平方向に張
られており、線陰極2はさらに垂直方向に一定間隔をも
って複数本(図6では2a〜2gの7本のみ示す)設け
られている。本構成では線陰極の間隔は4.4mm、本数
は19本設けられているものとして、前記線陰極を2a
〜2sとする。前記線陰極の間隔は自由に大きくとるこ
とはできず、後述する垂直偏向電極7とスクリ−ン板8
の間隔により規制されている。これらの線陰極2の構成
として10〜30μmφのタングステン棒の表面に酸化
物陰極材料を塗布している。前記線陰極は後述するよう
に、上方の線陰極2aから下方の2sまで順番に一定時
間ずつ電子ビ−ムを放出するように制御される。
【0006】背面電極1は該当する線陰極以外の線陰極
からの電子ビ−ムの発生を抑止するとともに、電子ビ−
ムをアノ−ド方向のみに押し出す作用もしている。図6
では真空容器は記してないが、背面電極1を利用して真
空容器と一体となす構造をとることも可能である。ビ−
ム引き出し電極3は線陰極2a〜2sのそれぞれと対向
する水平方向に一定間隔で多数個並べて設けられた貫通
孔10を有する導電板11であり、線陰極2から放出さ
れた電子ビ−ムをその貫通孔10を通して取り出す。
【0007】次にビーム流制御電極4は線陰極2a〜2
sのそれぞれと対向する位置に貫通孔14を有する垂直
方向に長い導電板15で構成されており、所定間隔を介
して水平方向に複数個並設されている。本構成では11
4本のビーム流制御電極用導電板15a〜15nが設け
られている(図6では8本のみ示す)。ビーム流制御電
極4は前記ビ−ム引き出し電極3により水平方向に区分
された電子ビ−ムのそれぞれの通過量を、映像信号の絵
素に対応して、しかも後述する水平偏向のタイミングに
同期させて制御している。
【0008】集束電極5は、ビーム流制御電極4に設け
られた各貫通孔14と対向する位置に貫通孔16を有す
る導電板17で、電子ビ−ムを集束している。
【0009】水平偏向電極6は、前記貫通孔16のそれ
ぞれ水平方向の両サイドに沿って垂直方向に複数本配置
された導電板18、18′で構成され、それぞれの導電
板には水平偏向用電圧が加えられている。各絵素ごとの
電子ビ−ムはそれぞれ水平方向に偏向され、スクリ−ン
板8上でR、G、Bの各蛍光体を順次照射して発光して
いる。本構成では、電子ビ−ムごとに2トリオ分偏向し
ている。
【0010】垂直偏向電極7は、前記貫通孔16のそれ
ぞれ垂直方向の中間の位置に水平方向に複数本配置され
た導電板19、19′で構成され、垂直偏向用電圧が加
えられ、電子ビ−ムを垂直方向に偏向している。本構成
では、一対の電極19、19′によって1本の線陰極か
ら生じた電子ビ−ムを垂直方向に12ライン分偏向して
いる。そして20個で構成された垂直偏向電極7によっ
て、19本の線陰極のそれぞれに対応する19対の垂直
偏向導電体対が構成され、スクリ−ン板8の面上に垂直
方向に228本の水平走査ラインを描いている。
【0011】前記に説明したように本構成では水平偏向
電極6、垂直偏向電極7をそれぞれ複数本クシ状に張り
巡らしている。さらに水平、垂直の各偏向電極間の距離
に比べるとスクリ−ン板8までの距離を長く設定するこ
とにより、小さな偏向量で電子ビ−ムをスクリ−ン板8
の面上に照射させることが可能となる。これにより水
平、垂直とも偏向歪みを少なくすることが出来る。
【0012】スクリ−ン板8は図6に示すように、ガラ
ス板21の裏面に蛍光体20をストライプ状に塗布して
構成している。また図示していないがメタルバック、カ
−ボンも塗布されている。蛍光体20はビーム流制御電
極4の1つの貫通孔14を通過する電子ビ−ムを水平方
向に偏向することによりR、G、Bの3色の蛍光体対を
2トリオ分照射するように設けられており、垂直方向に
ストライプ状に塗布している。図6において、スクリ−
ン板8に記入した破線は複数本の線陰極2のそれぞれに
対応して表示される垂直方向の区分を示し、2点鎖線は
複数本のビーム流制御電極4の各々に対応して表示され
る水平方向の区分を示す。破線、2点鎖線で仕切られた
1つの区画は図7の拡大図に示すように、水平方向では
2トリオ分のR、G、Bの蛍光体、垂直方向では12ラ
イン分の幅を有している。1区画の大きさは本例では水
平方向1mm、垂直方向4.4mmである。
【0013】なお図7ではR、G、Bの各々3色の蛍光
体はストライプ状に図示しているが、デルタ状に配置し
ても良い。ただしデルタ状に配置したときはそれに適合
した水平偏向、垂直偏向波形の電圧を加える必要があ
る。なお図7では説明の都合で縦横の寸法比が実際のス
クリ−ンに表示したイメ−ジと異なっている。
【0014】また本構成では、ビーム流制御電極4の1
つの貫通孔14に対してR、G、Bの蛍光体が2トリオ
分設けられているが、1トリオ分あるいは3トリオ分以
上で構成されていてもよい。ただしビーム流制御電極4
には1トリオ、あるいは3トリオ以上のR、G、B映像
信号が順次加えられ、それに同期して水平偏向をする必
要がある。
【0015】つぎにこの画像表示素子を駆動するための
駆動回路の動作を、図8を参照しながら説明する。
【0016】まず電子ビ−ムをスクリ−ン板8に照射し
て表示する駆動部分の説明を行う。電源回路22は画像
表示素子の各電極に所定のバイアス電圧を加えるための
回路で、背面電極1にはV1、ビ−ム引き出し電極3に
はV3、集束電極5にはV5、スクリ−ン板8にはV8
の直流電圧を加える。
【0017】パルス発生回路39は、垂直同期信号Vと
水平同期信号Hを用いて線陰極駆動パルスを作成する。
図9にそのタイミングの一例を示す。
【0018】線陰極駆動回路26は、線陰極駆動パルス
を受けて駆動パルスが高電位の間は、線陰極2を加熱す
る。このとき、加熱されている線陰極は、背面電極1と
ビ−ム引き出し電極3とに加えられているバイアス電圧
によって定められた線陰極2の周辺における電位よりも
線陰極2に加えられている電位のほうが高くなるため、
線陰極からは電子が放出されない。
【0019】また一方、駆動パルスが低電位の間、線陰
極2は電子を放出する。このときの線陰極2は、背面電
極1とビ−ム引き出し電極3とに加えられているバイア
ス電圧によって定められた線陰極2の周辺における電位
よりも線陰極2に加えられている電位のほうが低くなる
ため、線陰極2から電子が放出される。
【0020】以上の説明から明らかなように19本の線
陰極2a〜2sより、それぞれ低電位の駆動パルス(a
〜s)が加えられた12水平走査期間のみ電子が放出さ
れる。1画面を構成するには、上方の線陰極2aから下
方の線陰極2sまで順次12走査期間ずつ電位を切り替
えて行けば良い。
【0021】つぎに偏向部分の説明を行う。図8に示す
ように、偏向電圧発生回路40は、ダイレクトメモリア
クセスコントロ−ラ(以下DMAコントロ−ラと称す)
41、偏向電圧波形記憶用メモリ(以下偏向メモリと称
す)42、水平偏向信号発生器43h、垂直偏向信号発
生器43vなどによって構成され、垂直偏向信号v、
v′および水平偏向信号h、h′を発生する。本構成に
おいては垂直偏向信号に関して、オ−バ−スキャンを考
慮して、1フィ−ルドで228水平走査期間表示してい
る。またそれぞれのラインに対応する垂直偏向位置情報
を記憶しているメモリアドレスエリアを第1フィ−ルド
および第2フィ−ルドに分けそれぞれ1組のメモリ容量
を有している。表示する際は該当の偏向メモリ42から
デ−タを読みだして垂直偏向信号発生器43vでアナロ
グ信号に変換して、垂直偏向電極7に加えている。
【0022】前記の偏向メモリ42に記憶された垂直偏
向位置情報は12水平走査期間ごとにほぼ規則性のある
デ−タで構成され、偏向信号に変換された波形もほぼ1
2段階の垂直偏向信号となっているが前記のように2フ
ィ−ルド分のメモリ容量を有して、各水平走査線ごとに
位置を微調整できるようにしている。
【0023】また水平偏向信号に対しては、1水平走査
期間に6段階に電子ビ−ムを水平偏向させる必要性と水
平走査ごとに偏向位置を微調整可能なようにメモリを有
している。したがって1フレ−ム間に456水平走査期
間表示するとして、456×6=2736バイトのメモ
リが必要であるが、第1フィ−ルドと第2フィ−ルドの
デ−タを共用しているために、実際には1368バイト
のメモリを使用している。表示の際は各水平走査ライン
に対応した偏向情報を前記偏向メモリ42から読み出し
て、水平偏向信号発生器43hでアナログ信号に変換し
て、水平偏向電極6に加えている。
【0024】以上を要約すると、垂直周期のうちの垂直
帰線期間を除いた表示期間に、線陰極2a〜2sのうち
の低電位の駆動パルスが加えられている線陰極から放出
された電子ビ−ムは、ビ−ム引き出し電極3によって水
平方向に114区分に分割され、114本の電子ビ−ム
列を構成している。この電子ビ−ムは、後述するように
各区分ごとにビーム流制御電極4によってビ−ムの通過
量が制御され、集束電極5によって集束されたのち、図
9に示すようにほぼ6段階に変化する一対の水平偏向信
号h、h′を加えられた水平偏向電極18、18′など
により、各水平表示期間にスクリ−ン板8のR1、G
1、B1およびR2、G2、B2などの蛍光体に順次、
水平表示期間/6ずつ照射される。
【0025】かくして、各水平ラインのラスタ−は11
4個の各区分ごとに電子ビ−ムをR1、G1、B1およ
びR2、G2、B2に該当する映像信号によって変調す
ることにより、スクリ−ン板8の面上にカラ−画像を表
示することができる。
【0026】つぎに電子ビ−ムの変調制御部分について
説明する。まず図8において、信号入力端子23R、2
3G、23Bに加えられたR、G、Bの各映像信号は、
114組のサンプルホ−ルド回路組31a〜31nに加
えられる。各サンプルホ−ルド組31a〜31nはそれ
ぞれR1用、G1用、B1用、およびR2用、G2用、
B2用の6個のサンプルホ−ルド回路で構成されてい
る。
【0027】サンプリングパルス発生回路34は、水平
周期(63.5μsec)のうちの水平表示期間(約50.
0μsec)に、前記114組のサンプルホ−ルド回路3
1a〜31nの各々R1用、G1用、B1用、およびR
2用、G2用、B2用のサンプルホ−ルド回路に対応す
る684個(114×6)のサンプリングパルスRa1
〜Rn2を順次発生する。前記684個のサンプリング
パルスがそれぞれ114組のサンプルホ−ルド回路組3
1a〜31nに6個ずつ加えられ、これによって各サン
プルホ−ルド回路組には、1ラインを114個に区分し
たときのそれぞれの2絵素分のR1、G1、B1、R
2、G2、B2の各映像信号が個別にサンプリングされ
ホ−ルドされる。サンプルホ−ルドされた114組のR
1、G1、B1、R2、G2、B2の映像信号は1ライ
ン分のサンプルホ−ルド終了後に114組のメモリ32
a〜32nに転送パルスtによって一斉に転送され、こ
こで次の1水平走査期間保持される。保持された信号は
114個のスイッチング回路35a〜35nに加えられ
る。
【0028】スイッチング回路35a〜35nはそれぞ
れがR1、G1、B1、R2、G2、B2の個別入力端
子とそれらを順次切り替えて出力する共通出力端子とを
有する回路により構成されたもので、スイッチングパル
ス発生回路36から加えられるスイッチングパルスr
1、g1、b1、r2、g2、b2によって同時に切り
替え制御される。前記スイッチングパルスr1、g1、
b1、r2、g2、b2は、各水平表示期間を6分割し
て、水平表示期間/6ずつスイッチング回路35a〜3
5nを切り替えR1、G1、B1、R2、G2、B2の
各映像信号を時分割して順次出力し、パルス幅変調回路
37a〜37nに供給している。各スイッチング回路3
5a〜35nの出力は、114組のパルス幅変調回路
(以下PWM回路と称す)37a〜37nに加えられ、
R1、G1、B1、R2、G2、B2の各映像信号の大
きさに応じてパルス幅変調され出力される。このPWM
回路の出力部37a〜37nの出力は電子ビ−ムを変調
するための制御信号として表示素子のビーム流制御電極
4の114本の導電板15a〜15nにそれぞれ個別に
加えられる。
【0029】また、ビーム流制御電極4の前後には、通
常直流電圧の加えられるビーム引き出し電極3、集束電
極5が近接しており、114本の導電板15a〜15n
にパルス制御信号を出力するPWM回路の出力部37a
〜37nの負荷としては、図5(a)に示すような等価
回路であらわすことができる。ここで、51a〜51n
は、真空容器の内部で発生する管内放電からPWM回路
の出力部を保護する目的でその出力段に挿入してある抵
抗器、52a〜52nは電極間の容量成分、53はビー
ム引き出し電極3あるいは集束電極5への電源、54は
回路や配線などのインピーダンス成分である。
【0030】114個のPWM回路の出力部37a〜3
7nの内、1つのPWM回路の出力部37aだけがパル
ス制御信号を出力した場合のその出力部(図5(a)の
A点)の信号波形を図5(b)に、実際にビーム流制御
電極用導電板15a(図5(a)のB点)に加わる信号
波形を図5(c)に示す。ここで、Tは最大パルス幅、
dtはパルス幅の変化単位であり、映像信号に応じてd
t単位で最大輝度時にはTまでそのパルス幅が変化す
る。実際にはこの出力波形は抵抗器51aおよび容量成
分52aにより積分され、訛った波形となってビーム流
制御電極用導電板15aに印加される。
【0031】つぎに水平偏向と表示のタイミングについ
て説明する。スイッチング回路35a〜35nにおける
R1、G1、B1、R2、G2、B2の映像信号の切り
替えと、水平偏向信号発生器43hによる電子ビ−ムR
1、G1、B1、R2、G2、B2の蛍光体への水平偏
向の切り替えタイミングと順序が完全に一致するように
同期制御されている。これにより電子ビ−ムがR1蛍光
体に照射されているときには、その電子ビ−ムの照射量
がR1制御信号によって制御され、以下G1、B1、R
2、G2、B2についても同様に制御されて、各絵素の
R1、G1、B1、R2、G2、B2各蛍光体の発光が
その絵素のR1、G1、B1、R2、G2、B2の映像
信号によってそれぞれ制御されることなり、各絵素が入
力の映像信号にしたがって発光表示されるのである。か
かる制御が1ライン分の114組(各2絵素ずつ)分同
時に実行されて、1ライン228絵素の映像が表示さ
れ、さらに1フィ−ルド228本のラインについて上方
のラインから順次行われて、スクリ−ン板8の面上に画
像が表示される。さらに上記の諸動作が入力映像信号の
1フィ−ルドごとに繰り返されて、テレビジョン信号な
どがスクリ−ン板8に表示される。
【0032】なお、本構成に必要な基本クロックは図8
に示すパルス発生回路39から供給されており、水平同
期信号H、および垂直同期信号Vでタイミングをコント
ロ−ルしている。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の画像表示装置では、表示素子の複数個のビーム流制
御電極を同じ期間内に駆動するために、パルス幅変調さ
れた制御信号の立ち上がりや立ち下がりのタイミングが
多数そろってしまった時などに、ビーム流制御電極に近
接するビーム引き出し電極や集束電極との間の容量成分
を充放電する高周波電流が非常に大きくなってしまい、
ビーム引き出し電極や集束電極への配線や回路などのイ
ンピーダンス成分(特にインダクタンス成分)のため、
ビーム引き出し電極や集束電極に加わる電圧に高周波ノ
イズが発生したり、ビーム流制御電極に加わる信号波形
にリンギングを生じたりし、そのために表示画像の輝度
が変化して映像信号を忠実に再現できなかったり、電子
ビームを適切に集束できずに画質を劣化させてしまった
り、また、不要な妨害を輻射してしまったりするという
問題点を有していた。
【0034】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、ビーム流制御電極に近接するビーム引き出し電極
や集束電極に加わる電圧に発生する高周波ノイズや、ビ
ーム流制御電極に加わる信号波形に生じるリンギングを
抑制し、不要な妨害の輻射を抑え、良好な画像を得るこ
とのできる画像表示装置の駆動手段を提供することを目
的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の画像表示装置は、 (1)映像信号に応じてパルス幅変調した制御信号を印
加する複数のビーム流制御電極と同一面上に、ビーム流
制御電極を駆動したときに生じる高周波の充放電電流を
打ち消すための同じ複数の高周波電流打ち消し電極を設
け、ビーム流制御電極に印加するところの信号を出力す
るPWM回路の出力部において、通常のパルス幅変調さ
れた制御信号を出力すると同時に、同じタイミングでオ
ンオフ反転したパルス信号を上記高周波電流打ち消し電
極に印加する駆動手段を用いる。 (2)ビーム流制御電極に印加するところの信号を出力
するPWM回路の出力部において、通常のパルス幅変調
された制御信号を出力すると同時に、同じタイミングで
オンオフ反転したパルス信号を、ビーム流制御電極に近
接するビーム引き出し電極および集束電極に直列に抵抗
器とコンデンサを介して印加する駆動手段を用いる。
【0036】
【作用】これらの駆動手段によって、ビーム流制御電極
を駆動する際にそれに近接するビーム引き出し電極や集
束電極との間の容量成分を充放電する高周波電流が、ビ
ーム引き出し電極や集束電極への電極端子や回路および
配線などのインピーダンス成分に作用してしまうのを打
ち消し、ビーム引き出し電極や集束電極に加わる電圧に
発生する高周波ノイズや、ビーム流制御電極に加わる信
号波形に生じるリンギングを抑制し、不要な妨害の輻射
を抑え、良好な画像を得ることのできる画像表示装置を
実現することができる。
【0037】
【実施例】
(実施例1)まず、本発明の第1の実施例について、図
面を参照しながら説明する。
【0038】図1は本発明の第1の実施例におけるビー
ム流制御電極を駆動するPWM回路の出力部の回路図で
ある。57a〜57nはビーム流制御電極と同一面上に
設けた高周波電流打ち消し電極で、それぞれビーム流制
御電極用導電板15a〜15nと一対をなし、近接する
ビーム引き出し電極3および集束電極5との間に容量成
分58a〜58nで容量結合している。55a〜55n
は通常のパルス幅変調された制御信号およびその制御信
号とオンオフ反転したパルス信号を出力するPWM回路
の出力部、56a〜56nは管内放電からPWM回路の
出力部を保護する目的の抵抗器である。
【0039】以上のように構成されたビーム流制御電極
を駆動する回路の出力部について、以下、その動作を説
明する。
【0040】PWM回路の出力部55a〜55nは、ビ
ーム流制御電極用導電板15a〜15nに対して、映像
信号の大きさに応じた幅をもつパルス制御信号を出力す
る。そのパルス制御信号は、ビーム引き出し電極3およ
び集束電極5と容量成分52a〜52nで容量結合して
いる導電板15a〜15nへ、それぞれ抵抗器51a〜
51nを介して加えられる。また同時にPWM回路の出
力部55a〜55nは、ビーム引き出し電極3および集
束電極5と容量成分58a〜58nで容量結合している
高周波電流打ち消し電極57a〜57nに対して、上記
パルス制御信号とオンオフ反転したパルス信号を、それ
ぞれ直列に抵抗器56a〜56nを介して出力する。こ
のように構成し、通常のパルス制御信号とオンオフ反転
したパルス信号の振幅値、抵抗器56a〜56nの値お
よび容量成分58a〜58nを適切に設定することによ
り、ビーム流制御電極を駆動する際にそれに近接するビ
ーム引き出し電極3や集束電極5との間の容量成分52
a〜52nを充放電する高周波電流が、ビーム引き出し
電極3や集束電極5への電極端子や回路および配線など
のインピーダンス成分54に大きく作用してしまうのを
打ち消すことができる。
【0041】114本のビーム流制御電極用導電板15
a〜15nに同時に、立ち上がりと立ち下がりのそろっ
たパルス制御信号が印可される場合について、各部の波
形を図2に示す。
【0042】図2(a)は従来の回路(図5(a))に
よるもので、AはPWM回路の出力部37aの出力信号
波形、Bはビーム流制御電極用導電板15aに加わる信
号波形、Cはビーム引き出し電極3あるいは集束電極5
に加わる電圧波形の例である。図2(b)は本実施例に
よる回路(図1)によるもので、DはPWM回路の出力
部55aの通常の出力信号波形、EはPWM回路の出力
部55aのオンオフ反転した出力信号波形、Fはビーム
流制御電極用導電板15aに加わる信号波形、Gは高周
波電流打ち消し電極57aに加わる信号波形、Hはビー
ム引き出し電極3あるいは集束電極5に加わる電圧波形
の例である。
【0043】図2(b)に示すように、本実施例におい
ては、パルス幅変調された制御信号の立ち上がりや立ち
下がりのタイミングが多数そろってしまった時などに従
来発生し易かった、ビーム流制御電極に加わる信号波形
のリンギングや、ビーム流制御電極に近接するビーム引
き出し電極3や集束電極5に加わる電圧の高周波ノイズ
を抑制することができる。
【0044】なお、本実施例においては、全114本の
ビーム流制御電極用導電板を同時に駆動する構成の画像
表示装置に対して、ビーム流制御電極と同一面上に同1
14本の高周波電流打ち消し電極を設ける構成とした
が、ビーム流制御電極用導電板を時分割で数回に分けて
駆動する構成に対しては、通常の駆動を施していないビ
ーム流制御電極用導電板自身を本実施例の高周波電流打
ち消し電極と同様の目的で駆動する構成をとることも可
能である。
【0045】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
について、図面を参照しながら説明する。
【0046】図3は本実施例によるビーム流制御電極を
駆動するPWM回路の出力部の回路図である。55a〜
55nは通常のパルス幅変調された制御信号およびその
制御信号とオンオフ反転したパルス信号を出力するPW
M回路の出力部、56a〜56nは管内放電からPWM
回路の出力部を保護する目的の抵抗器51a〜51nに
対応する抵抗器、57a〜57nは電極間の容量成分5
2a〜52nに対応するコンデンサである。
【0047】以上のように構成されたビーム流制御電極
を駆動する回路の出力部について、以下、その動作を説
明する。
【0048】PWM回路の出力部55a〜55nは、ビ
ーム流制御電極用導電板15a〜15nに対して、映像
信号の大きさに応じた幅をもつパルス制御信号を出力す
る。そのパルス制御信号は、ビーム引き出し電極3およ
び集束電極5と容量成分52a〜52nで容量結合して
いる導電板15a〜15nへ、それぞれ抵抗器51a〜
51nを介して加えられる。また同時にPWM回路の出
力部55a〜55nは、上記パルス制御信号とオンオフ
反転したパルス信号をビーム引き出し電極3および集束
電極5へ、それぞれ直列に抵抗器56a〜56nとコン
デンサ57a〜57nを介して出力する。このように構
成し、通常のパルス制御信号とオンオフ反転したパルス
信号の振幅値、抵抗器56a〜56nおよびコンデンサ
57a〜57nの値を適切に設定することにより、ビー
ム流制御電極とそれに近接するビーム引き出し電極3や
集束電極5との間の容量成分52a〜52nを充放電す
る高周波電流が、ビーム引き出し電極3や集束電極5へ
の配線や回路などのインピーダンス成分54に大きく作
用してしまうのを打ち消すことができる。
【0049】114本のビーム流制御電極用導電板15
a〜15nに同時に、立ち上がりと立ち下がりのそろっ
たパルス制御信号が印可される場合について、各部の波
形を図4に示す。
【0050】図4(a)は従来の回路(図5(a))に
よるもので、AはPWM回路の出力部37aの出力信号
波形、Bはビーム流制御電極用導電板15aに加わる信
号波形、Cはビーム引き出し電極3あるいは集束電極5
に加わる電圧波形の例である。図4(b)は本実施例に
よる回路(図3)によるもので、DはPWM回路の出力
部55aの通常の出力信号波形、EはPWM回路の出力
部55aのオンオフ反転した出力信号波形、Fはビーム
流制御電極用導電板15aに加わる信号波形、Hはビー
ム引き出し電極3あるいは集束電極5に加わる電圧波形
の例である。
【0051】同図に示すように、本実施例においては、
パルス幅変調された制御信号の立ち上がりや立ち下がり
のタイミングが多数そろってしまった時などに従来発生
し易かった、ビーム流制御電極に加わる信号波形のリン
ギングや、ビーム流制御電極に近接するビーム引き出し
電極3や集束電極5に加わる電圧の高周波ノイズを抑制
することができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、 (1)映像信号に応じてパルス幅変調した制御信号を印
加する複数のビーム流制御電極と同一面上に、ビーム流
制御電極を駆動したときに生じる高周波の充放電電流を
打ち消すための同じ複数の高周波電流打ち消し電極を設
け、ビーム流制御電極に印加するところの信号を出力す
るPWM回路の出力部において、通常のパルス幅変調さ
れた制御信号を出力すると同時に、同じタイミングでオ
ンオフ反転したパルス信号を上記高周波電流打ち消し電
極に印加する駆動手段を用いる構成により、ビーム流制
御電極を駆動する際にそれに近接するビーム引き出し電
極や集束電極との間の容量成分を充放電する高周波電流
が、ビーム引き出し電極や集束電極への電極端子や回路
および配線などのインピーダンス成分に作用してしまう
のを打ち消すことになり、表示画像の輝度の変化や電子
ビームのフォーカスボケなどの原因となっていた、ビー
ム引き出し電極や集束電極に加わる電圧に発生する高周
波ノイズや、ビーム流制御電極に加わる信号波形に生じ
るリンギングを抑制することができ、不要な妨害の輻射
を抑え、良好な画像を得ることのできる画像表示装置を
提供することができる (2)ビーム流制御電極に印加するところの信号を出力
するPWM回路の出力部において、通常のパルス幅変調
された制御信号を出力すると同時に、同じタイミングで
オンオフ反転したパルス信号を、ビーム流制御電極に近
接するビーム引き出し電極および集束電極に直列に抵抗
器とコンデンサを介して印加する駆動手段を用いる構成
により、ビーム流制御電極とそれに近接するビーム引き
出し電極や集束電極との間の容量成分を充放電する高周
波電流が、ビーム引き出し電極や集束電極への配線や回
路などのインピーダンス成分に作用してしまうのを打ち
消すことになり、表示画像の輝度の変化や電子ビームの
フォーカスボケなどの原因となっていた、ビーム引き出
し電極や集束電極に加わる電圧に発生する高周波ノイズ
や、ビーム流制御電極に加わる信号波形に生じるリンギ
ングを抑制することができ、不要な妨害の輻射を抑え、
良好な画像を得ることのできる画像表示装置を提供する
ことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるPWM回路の出
力部の回路図
【図2】(a)従来のPWM回路の出力部の各電圧波形
の図 (b)本発明の第1の実施例におけるPWM回路の出力
部の各電圧波形の図
【図3】本発明の第2の実施例におけるPWM回路の出
力部の回路図
【図4】(a)従来のPWM回路の出力部の各電圧波形
の図 (b)本発明の第2の実施例におけるPWM回路の出力
部の各電圧波形の図
【図5】(a)従来のPWM回路の出力部の回路図 (b)本発明で用いられる画像表示装置の動作説明のた
めのPWM回路の出力部からの出力波形の図 (c)本発明で用いられる画像表示装置の動作説明のた
めのビーム流制御電極用導電板への印加波形の図
【図6】本発明で用いられる画像表示装置の分解斜視図
【図7】本発明で用いられる画像表示装置の蛍光面の拡
大図
【図8】本発明で用いられる画像表示装置の駆動回路の
ブロック図
【図9】本発明で用いられる画像表示装置の動作説明の
ための波形図
【符号の説明】
3 ビーム引き出し電極 5 集束電極 15a〜15n ビーム流制御電極用導電板 51a〜51n 抵抗器 52a〜52n 容量成分 53 電源 54 インピーダンス成分 55a〜55n PWM回路の出力部 56a〜56n 抵抗器 57a〜57n 高周波電流打ち消し電極 58a〜58n 容量成分 59a〜59n コンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子ビームを発生する複数の線陰極と、
    電子ビーム総量を制御する背面電極およびビーム引き出
    し電極と、上記線陰極から放射された電子ビームの流量
    を制御する複数のビーム流制御電極と、電子ビームを集
    束する集束電極と、電子ビームを偏向するための電極
    と、電子ビームが照射されて発光する蛍光体が塗布され
    たスクリーン板と、映像信号に応じてパルス幅変調した
    制御信号を上記ビーム流制御電極に印加する駆動回路と
    を備えた画像表示装置であって、上記複数のビーム流制
    御電極と同一面上に同じ複数の高周波電流打ち消し電極
    を設け、上記駆動回路において同じタイミングで上記制
    御信号とオンオフ反転したパルス信号を上記高周波電流
    打ち消し電極に印加したことを特徴とする画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 電子ビームを発生する複数の線陰極と、
    電子ビーム総量を制御する背面電極およびビーム引き出
    し電極と、上記線陰極から放射された電子ビームの流量
    を制御する複数のビーム流制御電極と、電子ビームを集
    束する集束電極と、電子ビームを偏向するための電極
    と、電子ビームが照射されて発光する蛍光体が塗布され
    たスクリーン板と、映像信号に応じてパルス幅変調した
    制御信号を上記ビーム流制御電極に印加する駆動回路と
    を備えた画像表示装置であって、上記駆動回路において
    上記制御信号に対してオンオフ反転したパルス信号を同
    時に出力し、上記オンオフ反転したパルス信号をビーム
    流制御電極に近接するビーム引き出し電極および集束電
    極へ直列に抵抗器とコンデンサを介して印加したことを
    特徴とする画像表示装置。
JP7713394A 1994-04-15 1994-04-15 画像表示装置 Pending JPH07287544A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100393671B1 (ko) * 1996-08-08 2003-10-17 삼성전자주식회사 결합 커패시터를 갖는 액정표시장치를 위한 구동장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100393671B1 (ko) * 1996-08-08 2003-10-17 삼성전자주식회사 결합 커패시터를 갖는 액정표시장치를 위한 구동장치

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