JPH07285187A - 伸縮性、透湿性複合シート及びそれを用いた使いすておむつ - Google Patents

伸縮性、透湿性複合シート及びそれを用いた使いすておむつ

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JPH07285187A
JPH07285187A JP7015600A JP1560095A JPH07285187A JP H07285187 A JPH07285187 A JP H07285187A JP 7015600 A JP7015600 A JP 7015600A JP 1560095 A JP1560095 A JP 1560095A JP H07285187 A JPH07285187 A JP H07285187A
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JP
Japan
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stretchable
sheet
diaper
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composite sheet
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Application number
JP7015600A
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Miyuki Saisaka
美雪 齋坂
Yoshie Takahashi
美江 高橋
Yoshio Hirai
好夫 平井
Sadayoshi Terada
定義 寺田
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伸縮性、透湿性複合シート及びこれを用いて
***物の漏れがなく、フィット性、透湿性に優れ、肌触
りの良い使いすておむつを提供する。 【構成】 吸収性本体と外装部材からなる使いすておむ
つにおいて、外装部材を構成する最外層シートあるいは
サイドシートに、非多孔質で透湿性を有するポリウレタ
ンフィルムに、非伸縮性で横伸び可能な不織布を貼り合
わせた伸縮性、透湿性複合シートを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乳児用、または失禁者用
おむつとして供される使いすておむつの最外層シートも
しくはサイドシートに使用する伸縮性、透湿性複合シー
トに関し、より詳しくは優れた伸縮性と布様の風合いと
を有する伸縮性、透湿性複合シートと、該シートを使用
した使いすておむつに関する。
【0002】
【従来の技術】伸縮性不織布の内側に伸縮性フィルムを
間欠的に接合したシートをバックシートに使用する使い
すてショーツが特開平3−80859号公報において提
案されている。また伸縮性不織布の内側に伸縮性フィル
ムを間欠的に接合したシートの伸縮性フィルムの両側に
通気孔群を設けた使いすて着用物品が特開平3−162
854号公報において提案されている。
【0003】さらに、トップシートとバックシートと両
シート間に置かれた吸収体とからなる吸収性本体と、吸
収性本体を固定し、着用者にあてて保持するための最外
層シートとからなるパンツ型使いすておむつが、特表平
1−503473号公報、特開平4−161152号公
報、特開平5−76565号公報、特開平6−6307
4号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平3−808
59号公報、特開平3−162854号公報に開示され
ている伸縮性不織布の内側に伸縮性フィルムを間欠的に
接合したシートをバックシートに使用した使いすておむ
つは、一般に伸縮性の不織布は非伸縮性の素材に比べる
と、それらの原料素材、及び製造工程のいずれにおいて
もコスト高の傾向にあり、そのために一般消費者の経済
的負担が大きくなる。
【0005】また、このような伸縮性複合シートはバッ
クシートとして使用する場合、防漏シートとしての役割
を果す必要があるため一般に液不透過性であるが、着用
者の体温や室温等の環境温度が高くなると蒸れが生じ
る。このような蒸れを防ぐためにバックシートのサイド
フラップ部等の股下部分をのぞく位置に通気孔を設けて
いるが、おむつ着用者が横たわった状態、特に睡眠中に
***をすると***物が通気孔から漏れ、衣服等を汚す心
配があり、おむつのバックシート全面に防漏性を付与す
る必要がある。
【0006】さらに、上記特表平1−503473号公
報、特開平4−161152号公報、特開平5−765
65号公報、特開平6−63074号公報に開示されて
いる使いすておむつは、最外層シートが単層の不織布か
らなるもの、あるいは吸収性本体が最外層シートに部分
的に接合されているものであるため、時として着用の際
に最外層シートが破れたり、裂けたりする欠点を有する
ものであり、あるいは着用時に吸収性本体が最外層シー
トから剥がれ、型くずれを生じやすいものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明は、伸縮性不織布に比べ安価な非伸縮性の不織
布と非多孔質でかつ透湿性を有する伸縮性のフィルムを
積層し貼合わせて構成される、使いすておむつの最外層
シートもしくはサイドシートとして有用な伸縮性、透湿
性を有する複合シートに関する。
【0008】より詳細には、本発明は、非多孔質でか
つ、2000〜6000g/m2 ・24hrの透湿性を
有する伸縮性ポリウレタンフィルムの少なくとも片面に
非伸縮性かつ横伸び可能な不織布を貼り合わせてなる複
合シートであり、該複合シートの伸び可能な方向におけ
る50%伸張時の弾性応力が300g/25mm幅以下
であり、応力緩和時の回復率が80%以上であることを
特徴とする伸縮性、透湿性複合シートに関する。
【0009】また本発明は、前記伸縮性、透湿性複合シ
ートを液不透過性最外層シート又は該最外層シートの両
側部に配置されるサイドシートとして使用し、液透過性
トップシート、液不透過性バックシート及び両シート間
に配置されている吸収体からなる吸収性本体と組み合わ
せた構成の使いすておむつに関する。
【0010】より詳細には、前記本発明の使いすておむ
つは、液透過性トップシートと、液不透過性バックシー
トと、前記両シート間に配置された吸収体とからなる吸
収性本体と、前記吸収性本体が接合され、着用時に着用
者の腹から腰周りを囲んで前記吸収性本体を着用者にあ
てて保持する外装部材とからなり、前記外装部材のウエ
スト周り部及び一対の脚周り部には伸縮弾性部材が配置
されている使いすておむつであって、前記外装部材は、
おむつの幅方向に伸長可能な最外層シートと、前記最外
層シート上の、前記吸収性本体が配置される位置であ
る、幅方向中央部分の長手方向全域にわたって積層され
た所定幅の非伸縮性の中間シートと、前記中間シートの
長手方向両側縁部から最外層シートの側縁にわたって配
置され、前記中間シート側の側縁が前記中間シートの側
縁に接合されている、おむつの幅方向に伸縮可能な一対
のサイドシートとからなり、かつ前記サイドシートが、
おむつの幅方向に伸縮可能な伸縮性シートと、おむつの
幅方向に伸長可能な伸長シートとを張り合わせた複合シ
ートからなることを特徴とするものである。
【0011】さらに本発明の使いすておむつは、前記外
装部材が、おむつの幅方向に伸縮可能な最外層シート
と、前記最外層シート上の、前記吸収性本体が配置され
る位置である、幅方向中央部分の長手方向両側部領域か
ら最外層シートの両側縁にわたって積層された所定幅
の、おむつの幅方向に伸長可能なサイドシートとからな
り、かつ前記最外層シートが、おむつの幅方向に伸縮可
能な伸縮性シートと、おむつの幅方向に伸長可能な伸長
シートとを張り合わせた複合シートからなることを特徴
とするものである。
【0012】本発明の伸縮性、透湿性複合シートに使用
されるウレタンフィルムは、ポリウレタンエラストマー
からなるフィルムであり、特にポリエーテル系を主成分
とするポリウレタンエラストマーからなるフィルムであ
る。使用できるウレタンフィルムは、非多孔質でかつ、
2000〜6000g/m2 ・24hrの透湿性を有
し、5〜40μm、好ましくは10〜20μmの厚さ
で、1000mmH2 O/cm2 以上の耐水圧を有する
ものが好ましい。このようなウレタンフィルムとして
は、例えば商品名「ソフランパームフィルム」(東洋ゴ
ム工業株式会社)として市販されているウレタンフィル
ム等が挙げられる。また、ウレタンフィルムとしては、
特開昭62−292412号公報及び特開昭62−29
0714号公報記載のウレタンフィルムが使用できる。
これらのものは、ポリエーテル−エステルポリオールよ
りなるウレタンフィルムである。
【0013】本発明の伸縮性、透湿性複合シートに使用
される非伸縮性かつ横伸び可能な不織布は、繊維を流体
で繊維交絡して形成される通気性かつ透水性で、10〜
90g/m2 、好ましくは20〜40g/m2 の坪量を
有する不織布である。不織布に使用される繊維は、ポリ
エチレンテレフタレートのようなポリエステル繊維、ポ
リオレフィン繊維、ナイロン繊維のようなポリアミド繊
維、パルプ繊維及びそれらの混合物を含む群から選択さ
れる繊維長が10〜80mm、好ましくは38〜63m
m程度のものであり、特にポリエチレンテレフタレート
繊維と他の熱融着性繊維とを組合わせて使用することが
好ましい。
【0014】不織布は、例えばカーディング法によって
支持体上に前記合成繊維の層を形成し、ジェット水流を
用いて繊維交絡することによって製造される。水流交絡
は、3〜300kg/cm2 、好ましくは20〜60k
g/cm2 の高圧水流を、例えば0.5〜2mm間隔で
配置された、直径0.07〜2mmのノズルから、30
〜100m/分の速度で移動する70〜100メッシュ
の支持体網上に載置された前記合成繊維層に加えること
によって行われる。また、熱融着性繊維を組合せ混合
し、熱処理することによって不織布の表面強度を高める
ことができる。
【0015】伸縮性複合シートを形成するための前記非
伸縮性かつ横伸び可能な不織布と伸縮性フィルムとの貼
合わせは、該フィルムを伸長させていない状態で、合成
ゴム系のホットメルト接着剤でおこなうことで解決でき
る。この種の接着剤として市販されているものには、商
品名「ディスポメルトME−4」(カネボウN.S.C
株式会社)が挙げられる。
【0016】
【作用】上記おむつに使用する伸縮性、透湿性複合シー
トは、優れた伸縮性で着用者の体におむつをフィットさ
せ漏れが少なく、また優れた透湿性を有するので蒸れる
ことがない。また非伸縮性かつ横伸び可能な不織布は布
様の風合いを有するので肌触りが良好である。
【0017】
【実施例】以下に本発明を実施例によってさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例により何等制限さ
れるものではない。 (複合シート)繊度1.4d、繊維長51mmのポリエ
チレンテレフタレート繊維と、繊度2d、繊維長51m
mのポリエステル芯とポリエチレン鞘からなる複合繊維
(商品名「ソフィット」株式会社クラレ)との1:1重
量比の積層体を、前記した水流交絡法により、繊維交絡
して坪量24g/m2 、横方向伸度250%で、自己融
着性を有する不織布を製造した。
【0018】つぎに、市販のウレタンフィルム(厚さ1
5μm、透湿度5000g/m2 ・24hr、耐水圧≧
1000mmH2 O/cm2 、50%伸長時応力80g
/25mm幅、100%伸長時応力100g/25mm
幅(商品名「ソフランパームフィルム」東洋ゴム工業株
式会社)を使用し、前記不織布と貼り合わせて複合シー
トを形成した。接着剤としては、得られるシートの伸縮
性を阻害することのない合成ゴム系の低粘度タイプの接
着剤(商品名「ディスポメルトME−4」(カネボウ
N.S.C株式会社)を使用し、カーテンコーターによ
り、ウレタンフィルム面に微細、繊維状に均一塗布し、
前記不織布を張り合わせた。得られた複合シートは、風
合い(手触り感)が良く、伸縮性に富み、高透湿性を有
するものである。(50%伸長時応力135g/25m
m幅、100%伸長時応力200g/25mm幅、50
%伸長緩和時の回復率85%)
【0019】(使いすておむつ)つぎに、上記のように
製造した複合シートを用いた立体パンツ型使いすておむ
つを添付図面にしたがって説明する。図1は本発明の立
体パンツ型使いすておむつ1の斜視図であって、本発明
に係わる伸縮性複合シートをサイドシート16として使
用している。
【0020】図1の立体パンツ型使いすておむつ1はウ
エスト開口部2、脚開口部3とを有し、後述する図2に
示すように最外層シート4のウエスト開口部に沿う少な
くとも一部に伸縮弾性部材5が取り付けられ、脚開口部
に沿う少なくとも一部に伸縮弾性部材15が取り付けら
れており、前記両開口部の間に延びて形成された、前身
頃6と後身頃7の両側縁を接合したサイドシーム24を
有している。サイドシーム24は、吸収性本体9が内側
になるように股部を介して最外層シート4を折り畳み、
前身頃6と後身頃7をその両側縁を外側に突き出した状
態で重ね合わせ、接合されている。両側縁の接合は、ホ
ットメルト接着剤、加圧溶融、超音波等の処理を単独又
はそれらを組み合わせることにより行うことができる。
さらに両側縁の接合状態は、両側縁を内側に突き出した
状態、あるいは一方の側縁を外側にし、他方の側縁を内
側にして重ね合わせた状態等であってもよい。
【0021】図2は図1で示した本発明の立体パンツ型
使いすておむつ1のサイドシームを解放展開した伸長状
態における吸収性本体9と外装部材8の分解斜視図であ
り、図3は図2とは別の実施例における図1の立体パン
ツ型使いすておむつ1の吸収性本体と外装部材8の分解
斜視図である。また図4は立体パンツ型使いすておむつ
1のサイドシームを解放展開した斜視図である。さらに
図5は、図4のA−A´線断面図であり、図6は、図2
の別の実施例であり、図7は、図6の積層構造を有する
おむつの股部を、図4と同様にA−A´線で切断したと
きの断面図である。図2に示すように、本発明の立体パ
ンツ型使いすておむつは、基本的には外装部材8と吸収
性本体9とから構成されている。
【0022】前記吸収性本体9は、液透過性のトップシ
ート10、液不透過性のバックシート11及び両シート
間に該両シートより小さな長さ及び幅を有する吸収体1
2を介在させ、該吸収体12より側方に延出する該バッ
クシート11部分を吸収体12上に折り返してフラップ
13を形成すると共に、吸収体12の両側縁に沿う両端
部領域において吸収体12の外側に延在するフラップ1
3とトップシート10との重なり部分をそれぞれ貼合
せ、吸収体上面に長手方向にわたって形成されるフラッ
プ13の各自由縁の少なくとも長さの一部に沿って1本
以上の伸縮弾性部材14を設け、この伸縮弾性部材14
を拘束しないようにして放置すると、伸縮弾性部材14
が自由に収縮して伸縮弾性部材の配置されたフラップ1
3の各自由縁は、図5に示すように基端23から立ち上
がり、前記吸収体12より離間してギャザーのある開口
部となり、バックシート11が吸収体12と共に小袋を
形成している。
【0023】上記実施例では、吸収体12より側方に延
在するバックシート11部分を該吸収体12上に折り返
し、その長手方向端部を固定してフラップ13を形成し
ているが、該フラップ13は、該吸収体12より側方に
延在するバックシート11部分を該吸収体12上に折り
返すことなく、そのままの状態で両側縁部(自由縁)の
少なくとも一部に沿って1本以上の伸縮弾性部材14を
配置した構造のものとすることができる。
【0024】ここで使用されるトップシート10はポリ
エチレン、ポリプロピレン、その他の熱可塑性繊維から
なる液透過性不織布を用いる。フラップ13の自由縁に
配置された伸縮弾性部材14、脚開口部伸縮弾性部材1
5及びウエスト開口部伸縮弾性部材5はウレタンフィル
ム、ウレタン糸、ウレタンフォーム、糸ゴム等、通常の
紙おむつで使用されるものをそのまま用いることができ
る。また前記伸縮弾性部材は、そのまま伸長状態でフラ
ップ13の自由端、脚開口部及びウエスト部に配設さ
れ、ホットメルト接着剤により接着固定されている。
【0025】吸収体12はフラッフパルプを主材として
高吸水性ポリマーを併用したものが好ましく、その他吸
収紙単独又は熱融着性繊維などの混合物や積層物が用い
られる。また上層17にフラッフパルプ、下層18にフ
ラッフパルプと高吸水性ポリマーを混合又は積層し、テ
ィッシュで包み込んだ積層構成とすることが好ましい。
また吸収体12の形状は砂時計型でも矩型でもよいが、
砂時計型の方がより良好なフィット性を得られる。
【0026】バックシート11は液不透過性ポリエチレ
ンシート、好ましくは微孔を設けたポリエチレンシー
ト、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した透湿性の
ある液不透過性シート等が用いられる。これらの液不透
過性シートは、透湿性が付与されていると蒸れる心配が
なくより快適である。バックシート11は厚さが20〜
40μmであることが好ましい。またフラップ13は、
バックシート11に用いたものよりも薄く、柔らかい別
体の厚さ5〜20μmの不透水性シート19と、坪量1
0〜25g/m2 の不織布20からなる積層シートで形
成しても良い。
【0027】非透水性シート19と不織布20からなる
積層シートは、不織布全面に非透水性シートを貼合わせ
た積層シート、不織布の一部に非透水性シートを貼合わ
せた積層シート等いずれであってもよい。また非透水性
シートと不織布の側縁が一致した貼合わせ、非透水性シ
ートの両側縁より外側に不織布が存在するような貼合わ
せ等いずれであってもよい。貼合わせの方法は、押し出
しラミネート法、ドライラミネート法、熱エンボスによ
る加圧溶融接着、ホットメルト接着剤による接合、超音
波接合等いずれであってもよい。
【0028】伸縮弾性特性を有するサイドシート16に
は、前記したように製造される本発明の伸縮性、透湿性
の複合シートが用いられる。またサイドシート16は、
目付量が20〜100g/m2 、伸び可能な方向におけ
る50%伸長時の弾性応力が300g/25mm幅以下
であり、応力緩和時の回復率が80%以上であることが
好ましい。
【0029】非伸縮弾性最外層シート4としては、ポリ
エチレンテレフタレート繊維のようなポリエステル繊
維、ポリオレフィン繊維、ナイロン繊維のようなポリア
ミド繊維、コットン繊維のようなセルロース繊維、パル
プ繊維及びそれらの混合物を含む材料から選択される繊
維を水流交絡して得られる、親水性又は撥水性の不織布
が用いられる。これらの不織布は、引張力が加わると伸
びるが、引張力から解放されても元に戻る収縮力はな
い。
【0030】吸収性本体9は、最外層シート4の中央部
を被っている中間シート21上に設けられた接着領域2
2を介して外装部材8に取り付けられている。接着領域
22はホットメルト接着剤により構成され、直線状、破
線状、点状、曲線状、螺旋状等、各種の形状のものを中
間シート21上の全面あるいは部分的に適用することが
できるが、吸収性本体9を外装部材8に良好に接着し、
かつおむつを着用した際に着用者に良好な肌触りを付与
する点から、中間シート21の両側縁に沿って設けた2
本の直線からなるもの(図2参照)、あるいは中間シー
ト21の長手方向中央部全長に渡って設けた直線と、中
間シートのウエスト開口部に沿って設けた2本の直線と
を組み合わせたH字状のもの(図3参照)を用いること
が好ましい。
【0031】図5に示すように、フラップ13は脚開口
部の伸縮弾性部材15よりも内側に位置している。フラ
ップ13に非透水性シート19の両側縁より外側に不織
布20が存在するように貼合わせた積層シートを用い、
伸縮弾性部材14を設けたフラップ13を形成すると、
より肌触りが良く、ごわごわすることなく優れたフィッ
ト性を得ることができる。また、伸縮弾性特性を有する
サイドシート16が積層されない最外層シート4の中央
域には、該部分を補強するためにポリエチレンシート等
からなる中間シート21が貼合わせられている。
【0032】中間シートとして微孔を設けたポリエチレ
ンシートや、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸した
透湿性のあるシート等を用い、通気性や透湿性を付与す
ると蒸れる心配がなくより快適である。さらに、脚開口
部に複数本の伸縮弾性部材15を配設することで、幅の
ある面状領域を脚周りによくフィットさせ、脚周りから
の漏れを最小限に抑えることができる。図5に示すよう
に、サイドシート16の側縁と中間シート21の側縁は
重なって接着される。前記接着幅は、おむつの中央部側
のサイドシートの側縁から1〜20mmの幅であること
が望ましい。
【0033】上記構造の本発明のおむつは、おむつのサ
イドシートが本発明の複合シートで形成されているため
に、着用者が横向きになったときにも、該サイドシート
で形成されているギャザー部から尿等が漏れ出すことが
ないのみならず、該部分が透湿性に富むため、バックシ
ートが透湿性を持たない場合でも、蒸れを生じることが
ない。
【0034】上記実施例では、おむつの外装部材8は、
中間シート21と、伸縮弾性特性を有する複合シートか
らなるサイドシート16と、非伸縮性かつ横伸び可能な
不織布からなる最外層シート4で構成されているが、別
の実施例として、伸縮弾性特性を有する複合シートから
なる最外層シート4と、非伸縮性かつ横伸び可能な不織
布からなるサイドシート16で構成された外装部材8で
あってもよい。
【0035】図6及び図7に本発明の立体パンツ型使い
すておむつの別の実施例を示す。図6の立体パンツ型使
いすておむつは、伸縮弾性特性を有する複合シートから
なる最外層シート4とトップシート10及び該両シート
間に介在する吸収体12とから構成される。脚開口部に
沿う少なくとも一部に伸縮弾性部材15を取り付け、該
伸縮弾性部材15を被い、さらに吸収体12の両側縁に
かかるように、非伸縮性かつ横伸び可能な不織布からな
るサイドシート16を配設し、トップシート10の両側
自由縁からなるフラップ13に伸縮弾性部材14を伸長
状態で配設することでダブルギャザーとしている。
【0036】本発明の伸縮性、透湿性複合シートからな
る最外層シート4は非多孔質でかつ優れた透湿度を有す
る液不透過性シートであるため、より簡単な構造のおむ
つを提供することができる。この場合、最外層シート4
の不織布面をおむつの外側に向けて使用する。
【0037】上記実施例では、予め立体パンツ型とした
使いすておむつを示したが、サイドシーム24を接合す
ることなく、前後身頃の両側縁部に締結手段を設け、お
むつ使用時に締結手段によりおむつの前後身頃を接着固
定して装着する形状であってもよい。
【0038】
【発明の効果】以上、本発明の伸縮性、透湿性複合シー
トにより、***物の漏れがなく、良好なフィット性を有
し、さらに透湿性に優れ、肌触りが良好で快適に装着す
ることができるおむつを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立体パンツ型使いすておむつの斜視
図。
【図2】図1の立体パンツ型使いすておむつの吸収性本
体と外装部材の分解斜視図。
【図3】図2の別の実施例の分解斜視図。
【図4】図1の立体パンツ型使いすておむつのサイドシ
ームを解放した状態を示す斜視図。
【図5】図4の立体パンツ型使いすておむつのA−A´
線断面図。
【図6】図2とは異なる実施例の立体パンツ型使いすて
おむつの分解斜視図。
【図7】図6の実施例のものの股部を図4のA−A´線
と同様に切断した断面図。
【符号の説明】
1:立体パンツ型使いすておむつ 2:ウエスト開口部 3:脚開口部 4:最外層シート 5:ウエスト開口部伸縮弾性部材 6:前身頃 7:後身頃 8:外装部材 9:吸収性本体 10:トップシート 11:バックシート 12:吸収体 13:フラップ 14:伸縮弾性部材 15:脚開口部伸縮弾性部材 16:サイドシート 17:上層吸収体 18:下層吸収体 19:フラップ部の不透水性シート 20:フラップ部の不織布 21:中間シート 22:接着領域 23:フラップ基端部 24:サイドシーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61F 5/44 H 7108−4C (72)発明者 寺田 定義 東京都江東区東雲1丁目10番6号 新王子 製紙株式会社東京商品研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非多孔質でかつ、2000〜6000g
    /m2 ・24hrの透湿性を有する伸縮性ポリウレタン
    フィルムの少なくとも片面に非伸縮性かつ横伸び可能な
    不織布を貼り合わせてなる複合シートであり、該複合シ
    ートの伸び可能な方向における50%伸張時の弾性応力
    が300g/25mm幅以下であり、応力緩和時の回復
    率が80%以上であることを特徴とする伸縮性、透湿性
    複合シート。
  2. 【請求項2】 前記非伸縮性かつ横伸び可能な不織布
    は、高圧流体で繊維を交絡して形成していることを特徴
    とする請求項1記載の伸縮性、透湿性複合シート。
  3. 【請求項3】 前記非伸縮性かつ横伸び可能な不織布と
    伸縮性ポリウレタンフィルムとの貼合わせは、該フィル
    ムを伸長させていない状態で、ホットメルト接着剤でお
    こなわれていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    伸縮性、透湿性複合シート。
  4. 【請求項4】 液透過性トップシートと、液不透過性バ
    ックシートと、前記両シート間に配置された吸収体とか
    らなる吸収性本体と、前記吸収性本体が接合され、着用
    時に着用者の腹から腰周りを囲んで前記吸収性本体を着
    用者にあてて保持する外装部材とからなり、前記外装部
    材のウエスト周り部及び一対の脚周り部には伸縮弾性部
    材が配置されている使いすておむつであって、前記外装
    部材は、おむつの幅方向に伸長可能な最外層シートと、
    前記最外層シート上の、前記吸収性本体が配置される位
    置である、幅方向中央部分の長手方向全域にわたって積
    層された所定幅の非伸縮性の中間シートと、前記中間シ
    ートの長手方向両側縁部から最外層シートの側縁にわた
    って配置され、前記中間シート側の側縁が前記中間シー
    トの側縁に接合されている、おむつの幅方向に伸縮可能
    な一対のサイドシートとからなり、かつ前記サイドシー
    トが、おむつの幅方向に伸縮可能な伸縮性シートと、お
    むつの幅方向に伸長可能な伸長シートとを張り合わせた
    複合シートからなることを特徴とする使いすておむつ。
  5. 【請求項5】 前記外装部材が、おむつの幅方向に伸縮
    可能な最外層シートと、前記最外層シート上の、前記吸
    収性本体が配置される位置である、幅方向中央部分の長
    手方向両側部領域から最外層シートの両側縁にわたって
    積層された所定幅の、おむつの幅方向に伸長可能なサイ
    ドシートとからなり、かつ前記最外層シートが、おむつ
    の幅方向に伸縮可能な伸縮性シートと、おむつの幅方向
    に伸長可能な伸長シートとを張り合わせた複合シートか
    らなることを特徴とする請求項4記載の使いすておむ
    つ。
  6. 【請求項6】 前記複合シートが、非多孔質で、200
    0〜6000g/m2 ・24hrの透湿性を有する幅方
    向に伸縮可能な伸縮性ポリウレタンフィルムの少なくと
    も片面に非伸縮性で幅方向に伸長可能な不織布を張り合
    わせてなり、かつ50%幅方向伸長時の弾性応力が30
    0g/25mm幅以下であり、応力緩和時の回復率が8
    0%以上であることを特徴とする請求項4又は5記載の
    使いすておむつ。
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