JPH07283983A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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Publication number
JPH07283983A
JPH07283983A JP6073648A JP7364894A JPH07283983A JP H07283983 A JPH07283983 A JP H07283983A JP 6073648 A JP6073648 A JP 6073648A JP 7364894 A JP7364894 A JP 7364894A JP H07283983 A JPH07283983 A JP H07283983A
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Japan
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area
video information
display
control means
mode
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JP6073648A
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English (en)
Inventor
Katahide Hirasawa
方秀 平沢
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測距・測光領域を動作モードにかかわりなく
表示画面上に表示できるようにすることを目的とする。 【構成】 撮像素子113から得られる映像情報を取り
込んで液晶ファインダ118上に表示するとともに、操
作者101からの指示に基づいて上記液晶ファインダ1
18上の所定領域を映像情報取り込み領域として区画す
るようにし、かつ上記区画した領域を表示制御手段(マ
イコン123、シスコン125およびLCD表示回路1
17)の制御により上記液晶ファインダ118上に表示
するようにすることにより、上記映像情報取り込み領域
から得られた映像情報でもって自動制御が行われている
か手動制御が行われているかに関係なく、上記映像情報
取り込み領域を上記液晶ファインダ118上に任意に表
示できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は撮像装置に関し、特に、
撮影画面内に映像情報の取り込み領域を表示するように
なされた撮像装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】ビデオ一体型カメラをはじめとする民生
用撮像機器の分野では、より高品位な画像をより簡単に
得ることができるようにするために、様々な工夫がなさ
れてきている。例えば、近年では標準的に装備されてい
るオートフォーカス(AF)や自動露出調節(AE)の
機能は、焦点や露出を撮影の度に調節するという煩わし
さを排除するためのものであって、高品質な画像を簡単
に得ることができるようにするという目的を果たすため
の機能の端的な例であると言える。
【0003】ところで、上述のAFやAEは、カメラ等
の撮像機器が云わば「勝手に」撮影状況を判断し、その
状況に適するであろう状態にレンズ位置や絞りを調節す
る機構であるから、撮影者の撮影意図が映像に反映され
ない場合も少なからず発生する。
【0004】例えば、遠くの被写体と近くの被写体とが
混在する複数の被写体が表示されている場合、撮像画面
全体の情報を用いてAF動作を実行すると、上記複数の
被写体のうちの何れかには合焦するであろうが、それが
果たして撮影者がピントを合わせようとしている主被写
体であるかどうかの判断が撮像機器にはつかないことが
多い。
【0005】また、同様に明るい空を背景として主被写
体を撮影する場合、画面全体の情報を用いてAE動作を
実行すると、空の明るさに合わせて絞りを調節すること
になるので、主被写体が黒くつぶれてしまう結果にな
る。
【0006】このような状況をできるだけ回避するた
め、撮像画面の中央にある被写体について重点的に測距
および測光を行い、その結果をもとにAFおよびAEの
各動作を実行する手法をとるのが一般的である。このこ
とは、撮影者が撮影するとき、主被写体を画面中央に据
える場合が多いことを根拠としている。
【0007】ところが、このような手法は、主被写体を
画面中央以外の場所に置いた場合、ピントや露出を主被
写体に対して適切に調節できないことがあるという欠点
を有している。そこで、この欠点による撮影の失敗を少
なくするために、ファインダ画面内に測距や測光を行う
ための領域を示す表示を行っている撮像機器が従来数多
くあった。
【0008】これに対して、特願平4−154165号
で示されるように、主被写体が撮像画面内のどこにあっ
ても、その主被写体に最適なピントや露出が得られるよ
うにした撮影装置が提案されている。この撮影装置は、
ファインダを見ている撮影者が、視線で主被写体を選択
することができるようにしたものである。この撮影装置
によれば、測距・測光領域を限定しながら、主被写体の
位置を自由に変更することができる。
【0009】一方、主被写体を選択するための位置指定
手段は、上述のような視線の位置を検出するための視線
検出手段には限られず、例えば、ジョイスティックやマ
ウス等のように、2軸上の移動量を合成して移動方向と
移動位置とを決定する手段によっても良いであろうこと
が予想される。
【0010】この場合、撮影装置は、撮影者の視線位置
またはその他の位置指定手段による指定位置を検出し、
その検出位置に対応させて測距・測光領域を移動させ
る。したがって、撮像装置側で認識している位置に移動
した測距・測光領域の位置を撮影者に知らせることによ
り、撮影者の指定位置と撮像装置の認識位置とが一致し
ていることを撮影者自信で確認できるようにした方が正
確かつ便利である。
【0011】そして、このことを実現するために、特願
平3−218574号で示されるように、視線位置の検
出結果をファインダ画面上にスーパーインポーズする手
段を有するビデオカメラが提案されている。
【0012】ところで、AF機能を搭載した民生用ビデ
オカメラの場合、AF機能の動作を停止させるスイッチ
を搭載しているものが一般的である。この場合、現在ビ
デオカメラがAFモードなのか否かを表示して撮影者に
知らせるようにした方が撮影者にとって使いやすい。
【0013】そこで、上述のファインダ画面内に測距・
測光領域を示す表示を行う方式の場合、AFモードのと
きには画面内に上記測距・測光領域を表示するようにす
る。また、手動焦点調節(マニュアルフォーカス:M
F)モード等、AF機能が停止している場合(以下「M
Fモード」と称す)には、上記測距・測光領域を表示し
ないようにした方法が広く用いられている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例で説明した
ように、AF動作やAE動作を実行するために用いる映
像情報の取り込み領域(測距・測光領域)については、
位置指定手段による指定に応じて測距・測光領域を変更
する機能が動作している間は、その領域をファインダ画
面内に表示するようにした方が、その領域の位置を撮影
中に確認できるので便利である。
【0015】しかしながら、上記従来例においては、測
距・測光領域をファインダ内に表示するか否かが、現在
AFモードであるかMFモードであるかによって決めら
れてしまう。このため、例えば、位置指定手段を用いて
測距・測光領域を移動させ、所望の位置にある被写体に
ついて露出制御を自動的に行いながら、フォーカスレン
ズをMFモードで手動操作したいような場合には次のよ
うな問題があった。
【0016】すなわち、フォーカスレンズを手動で操作
するためにMFモードを選択すると、ファインダ内には
測距・測光領域が表示されなくなってしまうので、測距
・測光領域の状態が実際にはどうなっているのかを確認
できなくなってしまうという欠点を有していた。
【0017】本発明のこのような問題を解決するために
なされたものであり、測距・測光領域を動作モードにか
かわりなく表示できるようにすることを目的としてい
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】第1の発明による撮像装
置は、撮像素子から得られる映像情報を取り込んで画面
上に表示するとともに、操作者からの指示に基づいて上
記画面上の所定領域を映像情報取り込み領域として区画
するようにした撮像装置において、上記操作者からの命
令に応じて区画された領域を映像情報取り込み領域とし
て上記画面上に表示するようにした表示制御手段を設
け、上記映像情報取り込み領域から得られた映像情報で
もって自動制御が行われているか手動制御が行われてい
るかに関係なく、上記映像情報取り込み領域を上記画面
上に表示できるようにしたものである。
【0019】第2の発明による撮像装置は、撮像素子か
ら得られる映像情報を表示する表示手段と、上記表示手
段に表示される映像情報を取り込んで複数の領域に分割
する分割手段と、上記分割手段により分割された複数の
分割領域内の映像情報を取り込んで、その映像情報に従
って所定の自動制御を行う複数の自動制御手段と、上記
複数の自動制御手段に対応して設けられていて、上記自
動制御手段に対応する制御を手動で行う複数の手動制御
手段と、上記自動制御手段を用いるか手動制御手段を用
いるかを選択する複数の選択手段と、上記選択手段によ
る選択の内容にかからわず、上記撮像素子から得られる
映像に上記分割領域の状態を示す表示を重畳させる表示
制御手段とを備えたものである。
【0020】第3の発明による撮像装置は、撮像素子か
ら得られる映像情報を表示する表示手段と、上記表示手
段に表示される映像情報を取り込んで複数の領域に分割
する分割手段と、上記分割手段により分割された複数の
分割領域内の映像情報を取り込んで、その映像情報に従
って所定の自動制御を行う複数の自動制御手段と、上記
複数の自動制御手段に対応して設けられていて、上記自
動制御手段に対応する制御を手動で行う複数の手動制御
手段と、上記自動制御手段を用いるか手動制御手段を用
いるかを選択する複数の選択手段と、上記選択手段によ
り少なくとも1つの自動制御手段が選択されているとき
は、上記撮像素子から得られる映像に上記分割領域の状
態を示す表示を重畳させる表示制御手段とを備えたもの
である。
【0021】第4の発明による撮像装置は、撮像素子か
ら得られる映像情報を表示する表示手段と、上記表示手
段に表示される映像情報を取り込んで複数の領域に分割
する分割手段と、上記分割手段により分割された複数の
分割領域内の映像情報を取り込んで、その映像情報に従
って所定の自動制御を行う複数の自動制御手段と、上記
複数の自動制御手段に対応して設けられていて、上記自
動制御手段に対応する制御を手動で行う複数の手動制御
手段と、上記自動制御手段を用いるか手動制御手段を用
いるかを選択する複数の選択手段と、上記選択手段によ
り選択されている自動制御手段に対応する分割領域の状
態を示す表示を、上記撮像素子から得られる映像に重畳
させる表示制御手段とを備えたものである。
【0022】第5の発明による撮像装置は、上記複数の
選択手段により手動制御手段が全て選択されているとき
は、上記撮像素子から得られる映像のみを表示するよう
に上記表示制御手段を構成したものである。
【0023】第6の発明による撮像装置は、上記複数の
分割領域を変更する分割領域変更手段を備えるととも
に、上記分割領域変更手段によって行われる分割領域の
変更に伴って、上記分割領域の状態を示す表示を変更す
るように上記表示制御手段を構成したものである。
【0024】
【作用】第1の発明は上記技術手段より成るので、自動
制御を行っているか手動制御を行っているかに関係な
く、撮影者が指定した位置に映像情報取り込み領域が表
示されるようになり、映像情報の取り込み領域の位置や
大きさ等を撮影者が常に確認することが可能となる。
【0025】第2の発明は上記技術手段より成るので、
選択手段により自動制御手段が選択されているか手動制
御手段が選択されているかに関係なく、分割領域の状態
を示す表示が表示手段に表示されるようになり、映像情
報の取り込み領域の位置や大きさ等を撮影者がいつでも
確認することが可能となる。
【0026】第3の発明によれば、少なくとも1つの自
動制御手段が選択されていれば、分割領域の状態を示す
表示が表示手段に表示されるようになるので、例えば、
ある1つの選択手段により手動制御手段が選択されてい
る場合であっても、他の選択手段で自動制御手段が選択
されていれば、分割領域の状態を示す表示は表示手段に
表示されるようになり、上記自動制御手段に必要な映像
情報の取り込み領域の位置や大きさ等を撮影者が確認す
ることが可能となる。
【0027】第4の発明によれば、選択手段により選択
されている自動制御手段に対応する分割領域の状態を示
す表示自体が表示手段に表示されるようになるので、各
自動制御手段に必要な映像情報の取り込み領域の位置や
大きさ等を撮影者がより正確に確認することが可能とな
る。
【0028】第5の発明によれば、何れの自動制御手段
も選択されていないときは、分割領域の状態を示す表示
は表示手段に表示されないようになるので、撮影画面上
から不要な表示をなくすことが可能となる。
【0029】第6の発明によれば、分割領域を撮影者が
所望の位置に移動させることが可能となるとともに、撮
影者が分割領域を移動させた場合には、その移動後の位
置に上記分割領域の状態を示す表示が表示されるように
なる。
【0030】
【実施例】まず、本発明による撮像装置の第1の実施例
として、本発明の効果が最も顕著に現れる場合について
説明する。この第1の実施例による撮像装置は、映像情
報取り込み領域が所定位置に固定している場合よりも、
所望の位置に移動し得る場合にその効果を多くもたらす
ものである。
【0031】図1は、本発明の撮像装置の第1の実施例
であるビデオ一体型カメラの基本的な構成を表すブロッ
ク図である。図1において、101はビデオ一体型カメ
ラの液晶ファインダ118を覗く撮影者の目(眼球)で
ある。また、102は赤外発光ダイオード(IRED)
であり、撮影者の視線位置を検出するため、眼球101
に赤外線を照射する。
【0032】次いで、103はセンサであり、眼球10
1で反射した赤外発光ダイオード102からの赤外線を
受光をする。また、104は赤外発光ダイオードドライ
バ(IREDドライバ)、105は上記イメージセンサ
103の出力信号を増幅する増幅器、106は視線検出
回路であり、増幅器105の出力信号によって撮影者の
視線位置を解析する。
【0033】次いで、107は被写体、108は固定の
第1群レンズ、109は変倍レンズ、110は絞り、1
11は固定の第3群レンズ、112はフォーカスコンペ
レンズであり、焦点調節機能と変倍時におけるピント面
の移動補正機能とを兼ね備えている。
【0034】次いで、113は撮像素子(CCD)、1
14は上記撮像装置113の出力信号を増幅する増幅
器、115はカメラ信号処理回路であり、上記増幅器1
14から出力される信号を処理してテレビジョン信号を
生成する。また、116は上記カメラ信号処理回路11
5の出力信号を増幅する増幅器、117は液晶ファイン
ダ118内の液晶モニタを駆動するLCD表示回路であ
る。また、上記液晶ファインダ118は撮像画像を表示
するためのものである。
【0035】次いで、119は絞り制御回路であり、上
記増幅器114の出力信号に基づいて絞り110を調節
し、撮像光量を適切に保つようにする。また、120は
IGメータ駆動回路(IGドライバ)、121は絞り1
10を駆動するIGメータ等の駆動モータである。
【0036】次いで、122はAF評価値処理回路であ
り、増幅器114の出力信号から焦点評価用の信号(A
F評価値)を生成する。後述するように、このAF評価
値処理回路122には、上記AF評価値を生成するため
に、枠生成回路124で設定される映像情報取り込み領
域内における撮像信号のみをサンプリングするゲート回
路やフィルタが含まれている。
【0037】次いで、123はマイコンであり、AF評
価値処理回路122の出力信号に基づいてフォーカシン
グや変倍時のピント補正を実行する。また、マイコン1
23は、後述する切換スイッチ128の開閉を制御する
ことにより、映像情報取り込み領域を液晶ファインダ1
18に表示させるか否かを制御する。
【0038】次いで、上記枠生成回路124は、絞り制
御回路119やAF評価値処理回路122で撮像画面の
映像情報を取り込むときの取り込み領域を定義し、上記
絞り制御回路119やAF評価値処理回路122にゲー
ト信号を出力する。また、枠生成回路124は、映像情
報の取り込み領域を表示するための領域表示信号(枠信
号)をLCD表示回路117に供給している。LCD表
示回路117は、枠生成回路124から供給される領域
表示信号を、増幅器116から与えられる映像信号と重
畳して液晶ファインダ118に出力する。
【0039】次いで、125はビデオ一体型カメラのシ
ステム制御を行うためのシステムコントローラ(シスコ
ン)、126はAFモードとMFモードを切り換えるた
めのAF切換スイッチ、127は視線検出のために用い
られるCCDなどのイメージセンサ103を駆動するC
CDドライバである。
【0040】次いで、128は切換スイッチであり、枠
生成回路124から出力される映像情報取り込み領域の
表示信号を、LCD表示回路117に供給するか否かを
切り換える。
【0041】すなわち、マイコン123から与えられる
制御信号によって切換スイッチ128が閉じられている
ときには、上記領域表示信号がLCD表示回路117に
供給される。これにより、液晶ファインダ118には、
映像情報取り込み領域を示す映像が増幅器116から与
えられる撮像信号と重畳されて表示される。一方、切換
スイッチ128が開いているときには、上記映像情報取
り込み領域を示す映像は、増幅器116から与えられる
撮像信号に重畳されない。
【0042】次いで、129はAE切換スイッチであ
り、その操作により自動露出補正(AE)モードと露出
固定(AEロック)モードとを切り換える。また、13
0はフォーカスコンペレンズドライバであり、上記フォ
ーカスコンペレンズ112を動かすためのアクチュエー
タ(フォーカスコンペレンズモータ)131を駆動す
る。また、132は変倍レンズドライバであり、上記変
倍レンズ109を動かすためのアクチュエータ(変倍レ
ンズモータ)133を駆動する。
【0043】次いで、134は視線機能オン/オフスイ
ッチであり、その操作により上記眼球101、赤外発光
ダイオード102、イメージセンサ103、IREDド
ライバ104、増幅器105および視線検出回路106
で検出される視線位置に上記映像情報取り込み領域を移
動させる領域移動モードと、所定位置に上記映像情報取
り込み領域を固定する領域固定モードとを切り換える。
【0044】ここで、以上のように構成されたビデオ一
体型カメラにおいて、映像情報取り込み領域の位置指定
手段として用いられる視線検出部の詳細な構成を、図2
に示す。なお、図2において、図1と同じ機能を有する
部分には、図1に示した符号と同じ符号を付してある。
【0045】図2に示すIREDドライバ104は、視
線検出回路106から与えられる所定の制御信号によっ
て、2つの赤外発光ダイオード(IRED)1021
1022 を駆動する。赤外発光ダイオード1021 、1
022 から発せられた赤外光は、撮影者の目101で反
射する。そして、その反射した赤外光は、接眼レンズ2
01を介してダイクロイックミラー202に至る。
【0046】ダイクロイックミラー202は、上記接眼
レンズ201を通して受けた赤外光を反射する。そし
て、このダイクロイックミラー202で反射した赤外光
は、結像レンズ203を介してイメージセンサ103に
至る。イメージセンサ103は、このようにして受光し
た赤外光を電気信号に変換する。
【0047】上記ダイクロイックミラー202は、赤外
光のみを反射して可視光は透過するようになされてい
る。したがって、撮影者は接眼レンズ201を通して液
晶ファインダ118を観察できるようになっている。よ
って、上記イメージセンサ103での光電変換によって
得られる電気信号は、撮影者が液晶ファインダ118上
のどこを見ているかによって異なっている。
【0048】次に、イメージセンサ103により変換さ
れた電気信号は、増幅器105で増幅された後、視線検
出回路106に入力される。そして、こうして入力され
た電気信号に基づいて、視線検出回路106で撮影者が
液晶ファインダ118上のどこを見ているのか、すなわ
ち、液晶ファインダ118上における撮影者の視線位置
の座標が検出される。
【0049】このようにして検出された視線位置の座標
情報は、視線検出回路106から図1に示すマイコン1
23へ供給される。マイコン123では、この視線位置
座標情報に基づいて、上記映像情報取り込み領域の大き
さと位置とに関する情報が生成される。
【0050】ところで、図1に示す構成からなるビデオ
一体型カメラは、オートフォーカス(AF)の方式とし
て、TVAF方式と呼ばれる方式を採用している。この
TVAF方式は、撮像信号の高周波成分をAF評価値処
理回路122で取り出す。そして、この高周波成分のレ
ベルが極大になるように、マイコン123の制御によ
り、フォーカスコンペレンズドライバ130とフォーカ
スコンペレンズモータ131とを用いてフォーカスコン
ペレンズ112を光軸と平行に移動させるようにするピ
ント合わせの方式である。
【0051】このTVAF方式は、上述のように、映像
信号に含まれる高周波成分を検出するものであるから、
AF評価値処理回路122に取り込まれる映像信号に
は、エッジ部分(レベル変化部分)が含まれていなけれ
ばならない。すなわち、最低でも1水平走査線分の映像
信号を用いなければならないが、実用上は所定面積の取
り込み領域を必要とする。
【0052】次に、映像情報取り込み領域の位置指定手
段として、図1および図2に示した視線検出部を用いる
代わりに、別の位置指定手段を用いた場合のビデオ一体
型カメラの概略的な構成を、図3に示す。なお、図3に
おいて、図1に示したビデオ一体型カメラと同じ機能を
有する部分には同じ符号を付してある。
【0053】図3において、301は映像情報取り込み
領域検出・設定回路であり、映像情報取り込み領域位置
設定装置302から与えられる位置情報を基に、映像情
報取り込み領域を検出して設定する。上記映像情報取り
込み領域位置設定装置302は、撮影者が映像情報取り
込み領域を設定したり、変更したりしようとするとき
に、その取り込み領域を指定するための入力装置であ
る。
【0054】また、303は映像情報取り込みモード選
択スイッチであり、上記映像情報取り込み領域検出・設
定回路301と映像情報取り込み領域位置設定装置30
2とを用いて映像情報取り込み領域を変更するモード
か、固定の中央重点領域の映像情報を取り込むモードか
の何れかを選択するためのスイッチである。
【0055】ここで、上記映像情報取り込み領域位置設
定装置302の具体例を、図4に示す。この図4は、近
年パーソナルコンピュータ等に一般的に使われているマ
ウスの基本構成を示すものである。
【0056】図4の(a)において、401は2つのロ
ーラ402、404を回転させるためのボールであり、
操作者が2次元平面上でマウスを移動させると、このボ
ール401が回転するようになっている。上述のローラ
402、404は、それぞれボール401の回転を水平
方向(X軸方向)と垂直方向(Y軸方向)とに分解する
ローラである。そして、それぞれのローラ402、40
3には、X軸方向回転検出センサ403、Y軸方向回転
検出センサ405が装着されている。
【0057】図5の(b)に示すように、X軸方向回転
検出センサ403の出力信号Xa、XbおよびY軸方向
回転検出センサ405の出力信号Ya、Ybは、例えば
406、407、408で示すような波形を有してい
る。ここで、波形406は、出力信号XaまたはYaの
波形を示すものであり、操作者がマウスを操作していな
いときに得られる波形である。
【0058】例えば、操作者がマウスを操作することに
より、ローラ401がある1つの方向(便宜上正転と称
す)に回転すると、X軸方向回転検出センサ403の出
力信号XbまたはY軸方向回転検出センサ405の出力
信号Ybは、波形407に示すように、波形406に対
して位相が90°シフトしたような信号となる。
【0059】一方、ローラ401が逆転すると、出力信
号XbまたはYbは、波形408に示すように、波形4
07の位相が反転したような信号となる。これにより、
出力信号XaまたはYaを基準として出力信号Xbまた
はYbの位相の変化を検出すれば、ボール401の回転
方向が判る。また、出力信号XaまたはYaと出力信号
XbまたはYbとの信号変化の周期を検出すれば、ボー
ル401の回転スピードが判る。さらに、信号変化が全
くなければ、マウスの停止も検出できる。
【0060】次に、図3に示した映像情報取り込み領域
入力装置302のもう一つの具体例を、図5に示す。こ
の図5は、コンピュータに対して位置情報を入力すると
きによく用いられるジョイスティックの基本構成を示す
ものである。
【0061】図5の(a)において、501は操作レバ
ー、502、503はそれぞれ操作レバー501の動き
を水平方向(X軸方向)と垂直方向(Y軸方向)とに分
解する操作量検出ボリウムである。
【0062】また、X軸方向操作量検出ボリウム50
2、Y軸方向操作量検出ボリウム503の出力信号は、
例えば、図5の(b)に示すようになっている。すなわ
ち、各操作量検出ボリウム502、503からは、その
回転角に比例した電圧が得られる。これにより、X軸方
向操作量検出ボリウム502およびY軸方向操作量検出
ボリウム503の出力電圧を読み取って、これをX座標
とY座標とにそれぞれ割り当てることにより、2次元平
面上の絶対位置を決定するこができる。
【0063】なお、図4に示したマウスや、図5に示し
たジョイスティックの動作は、周知のとおりであるか
ら、詳細な説明は省略する。
【0064】上述のように、マウスやジョイスティック
の2次元平面上の動きや位置が映像情報取り込み領域検
出・設定回路401で読み取ることにより、映像情報取
り込み領域検出・設定回路401では、マウスやジョイ
スティックの動きに従った座標変化情報を得ることがで
きる。そして、この座標変化情報は、マイコン123に
送出される。マイコン123では、上記座標変化情報に
基づいて映像情報取り込み領域が変更される。
【0065】図6は、図1および図3に示した枠生成回
路124で映像情報取り込み領域を定義するとともに、
この枠生成回路124で定義した上記取り込み領域から
映像情報を取り込むためのゲート処理を行う機構を示す
図である。この図6から明らかなように、この機構は、
LCD表示回路117、絞り制御回路119、AF評価
値処理回路122、枠生成回路124および切換スイッ
チ128から構成されている。
【0066】図6において、まず、枠生成回路124の
内部にあるゲートタイミング発生回路609に、マイコ
ン123から上記映像情報取り込み領域の大きさと位置
とに関する情報が供給される。なお、この情報は、図1
の視線検出手段または、図3の映像情報取り込み領域検
出・設定回路301から与えられる上述のような座標情
報に基づいて定められるものである。
【0067】ゲートタイミング発生回路609は、上記
映像情報取り込み領域の大きさと位置とに関する情報に
基づいて、枠信号発生回路606、AFゲートパルス発
生回路607およびAEゲートパルス発生回路608の
それぞれに、ゲートタイミング信号を出力する。
【0068】ここで、枠信号発生回路606は、ゲート
タイミング発生回路609から与えられるゲートタイミ
ング信号に基づいて、上記取り込み領域を表示するため
の枠信号(領域表示信号)を発生し、これを切換スイッ
チ128を介してLCD表示回路117に送出するもの
である。切換スイッチ128は、後述するような条件で
マイコン123によって開閉され、切換スイッチ128
が閉じているときだけ上記枠信号がLCD表示回路11
7に送られる。
【0069】また、AFゲートパルス発生回路607
は、AF用の映像情報取り込み領域に相当するゲートパ
ルスを発生し、これを後述するゲート回路601に送出
するものである。さらに、AEゲートパルス発生回路6
08は、AE用の映像情報取り込み領域に相当するゲー
トパルスを発生し、これを後述するゲート回路604に
送出するものである。
【0070】次いで、AF評価値処理回路122の内部
は、基本的にゲート回路601とバンドパスフィルタ
(BPF)602と検波回路603とで構成されてい
る。そして、ゲート回路601がAFゲートパルス発生
回路607から出力されるゲートタイミング信号によっ
て閉じられている間だけ、増幅器114からBPF60
2に撮像信号が供給される。上記BPF602でフィル
タ処理が施された撮像信号は、検波回路603で検波処
理が行われた後、マイコン123に供給される。
【0071】また、絞り制御回路119の内部は、基本
的にゲート回路604と絞り制御回路605とで構成さ
れている。そして、ゲート回路604がAEゲートパル
ス発生回路608から出力されるゲートタイミング信号
によって閉じられている間だけ、増幅器114から絞り
制御回路605に撮像信号が供給される。
【0072】絞り制御回路605では、増幅器から供給
される撮像信号に基づいて、最適な露出が得られるよう
に絞り110の開閉を制御するための制御信号が生成さ
れる。そして、この制御信号は、IGドライバ120に
供給される。
【0073】次に、図6のように構成された機構の動作
を、図7の具体例を用いて更に詳細に説明する。まず、
図7の(b)は、従来から用いられている映像情報取り
込み領域の一例を示す図である。図7の(b)におい
て、701は撮影画面、708はAF評価値用取り込み
領域、709はAE評価値用取り込み領域である。
【0074】従来例のところで述べたように、撮影者は
主として撮影したい被写体(主被写体)を画面中央に置
いて撮影することが多い。また、主被写体を撮影すると
きに別の被写体からの影響を受けにくくするために、A
F評価値用取り込み領域708およびAE評価値用取り
込み領域709は、全撮影画面701よりも狭くなって
いるのが一般的である。このような理由により、上記A
F評価値用取り込み領域708およびAE評価値用取り
込み領域709は、図7の(b)に示されるような撮影
画面701のほぼ中央に固定されている。
【0075】しかしながら、撮影者は主被写体を常に画
面中央に固定して撮影するとは限らない。このため、画
面中央にない主被写体を撮影する際には、上記各取り込
み領域708、709を撮影画面701上で移動させな
くてはならない。
【0076】そこで、撮影者が指定する位置に映像情報
取り込み領域を移動することができるようにするため
に、図1の視線検出回路106や、図3の映像情報取り
込み領域検出・設定回路301からマイコン123に送
出される位置座標情報をもとにして、映像情報取り込み
領域の位置や大きさに関する情報をマイコン123で生
成する。そして、こうして生成した情報を枠生成回路1
24に送出する。
【0077】枠生成回路124は、指定された位置に映
像情報取り込み領域を移動させるべく、図6に示したよ
うに、AF評価値処理回路122の中のゲート回路60
1や、絞り制御回路119の中のゲート回路604の開
閉タイミングを操作する。これと同時に、マイコン12
3は、映像情報取り込み領域に相当する部分を液晶ファ
インダ118に表示するようにするために、切換スイッ
チ128を閉じる。これにより、上記映像情報取り込み
領域該当部を示す表示信号が枠生成回路124からLC
D表示回路117に送られる。
【0078】ところで、映像情報取り込み領域該当部を
液晶ファインダ118に表示するのは、撮影者がその取
り込み領域の位置を確認するため等、撮影者が一種の目
安として用いるためである。したがって、液晶ファイン
ダ118に表示する取り込み領域は、例えばAF評価値
用取り込み領域の1種類であっても構わない。
【0079】次に、LCD表示回路117は、増幅器1
16から与えられる撮像信号と上記枠生成回路124か
ら与えられる表示信号とを重畳し、こうして生成した映
像信号を液晶ファインダ118に送出する。このとき液
晶ファインダ118に映し出される映像の様子を、図7
の(a)に示す。
【0080】図7の(a)において、402は撮影者が
位置指定手段によって現在指定している撮影画面上の位
置である。マイコン123は、この位置402を中心と
して、AF評価値用取り込み領域403とAE評価値用
取り込み領域404とを設定する。そして、この設定内
容に基づいて、図6のように、枠生成回路124を介し
てAF評価値処理回路122および絞り制御回路119
の中の各ゲート回路601、604を操作するととも
に、切換スイッチ128を閉じてAF評価値用取り込み
領域403を、図7の(a)に示す位置に表示する。
【0081】次に、例えば、撮影者が撮影画面上の位置
405に映像情報取り込み領域の指定位置を移したとす
ると、マイコン123は、上述と同様の処理により、位
置405を中心とするAF評価値用取り込み領域406
とAE評価値用取り込み領域407とを設定し、AF評
価値用取り込み領域402の表示をAF評価値用取り込
み領域409の位置に移動して表示する。
【0082】ところで、図1および図3に示したシスコ
ン125は、視線機能オン/オフスイッチ134、また
は映像情報取り込みモード選択スイッチ303の出力を
常に受け取っている。そして、シスコン125は、受け
取った視線機能オン/オフスイッチ134または映像情
報取り込みモード選択スイッチ303の出力状態を、通
信路を通してマイコン123に送出している。
【0083】これにより、撮影者は、以下のようなモー
ド選択を行うことができる。すなわち、視線機能オン/
オフスイッチ134または映像情報取り込みモード選択
スイッチ303の出力信号は、1または0の2値信号で
ある。
【0084】ここでは便宜上、視線機能オン/オフスイ
ッチ134または映像情報取り込みモード選択スイッチ
303の出力が1のとき、上述の位置指定手段による指
定位置に従って映像情報取り込み領域を移動するモード
(領域移動モード)とする。また、視線機能オン/オフ
スイッチ134または映像情報取り込みモード選択スイ
ッチ303の出力が0のとき、映像情報取り込み領域を
図7の(b)のように撮影画面の中央に固定するモード
(中央重点モード)とする。
【0085】中央重点モードの場合、上記映像情報取り
込み領域は、図7の(b)のように撮影画面の中央に固
定されるから、映像情報取り込み領域を液晶ファインダ
118上に表示する必要はない。むしろ、液晶ファイン
ダ118上の画面を煩雑にすることを避けるために、映
像情報取り込み領域の表示を禁止する方が好ましい。そ
こで、視線機能オン/オフスイッチ134または映像情
報取り込みモード選択スイッチ303の出力が0の場合
には、中央重点モードに切り換えるとともに、切換スイ
ッチ128を開いて映像情報取り込み領域の表示を禁止
する。
【0086】また、シスコン125は、図1および図3
に示したように、AFモードとMFモードとを切り換え
るためのAF切換スイッチ126、およびAEモードと
AEロックモードとを切り換えるためのAE切換スイッ
チ129の出力を受け取っている。
【0087】そして、視線機能オン/オフスイッチ13
4または映像情報取り込みモード選択スイッチ303が
オンにされて映像情報取り込み領域の移動機能が動作中
で、AF切換スイッチ126、AE切換スイッチ129
によりAFモードとAEモードとが選択されているとき
は、図7の(a)に示したように、AF評価値用取り込
み領域703、706を撮影者の指定位置に表示するよ
うにする。これにより、撮影者は映像情報取り込み領域
の位置についての確認を行うことができる。
【0088】このように、液晶ファインダ118に表示
される映像情報取り込み領域は、AF評価値用の取り込
み領域である。ところが、AF切換スイッチ126でM
Fモードが選択されるとともに、AE切換スイッチ12
9でAEモードが選択されているときに、MFモードが
選択されているからといってAF評価値用取り込み領域
の表示をなくしてしまうと、以下の点で好ましくない。
【0089】すなわち、この場合、AEモードが選択さ
れているので、AE評価値用取り込み領域704、70
7は、撮影者による指定位置に追従して移動している。
それにもかかわらず、映像情報取り込み領域の表示を行
わないようにすると、撮影者は映像情報取り込み領域の
位置についての確認を行うことが全くできなくなってし
まう。そこで、MFモードであっても、AEモードが選
択されている場合には、あるいは、領域移動モードが選
択されている場合にはいつでも、映像情報取り込み領域
を表示するようにするのが望ましい。
【0090】ここで、視線機能オン/オフスイッチ13
4または映像情報取り込みモード選択スイッチ303に
よるモードの変更処理や、そのモード変更に伴う映像情
報取り込み領域の表示/非表示の切換処理の内容を、図
8のフローチャートに示す。なお、これらの処理はマイ
コン123によって行われるものである。
【0091】図8において、ステップP801で処理の
実行が開始されると、マイコン123は、次のステップ
P802で視線機能オン/オフスイッチ134または映
像情報取り込みモード選択スイッチ303の出力状態を
検出する。
【0092】このとき、視線機能オン/オフスイッチ1
34または映像情報取り込みモード選択スイッチ303
の出力が1(領域移動モード)であるときは、ステップ
P803で切換スイッチ128を閉じて映像情報取り込
み領域を液晶ファインダ118上に表示するとともに、
ステップP804で視線検出手段106または映像情報
取り込み領域検出・設定回路301から出力される指定
位置の座標情報を取り込む。
【0093】そして、ステップP805で上記指定位置
を基準として映像情報の取り込み領域を設定し、ステッ
プP809で、図7の(a)に示したような映像情報取
り込み領域の変更を実行する。その後、ステップP81
0で一連の処理の実行を完了する。
【0094】一方、上記ステップP802で、視線機能
オン/オフスイッチ134または映像情報取り込みモー
ド選択スイッチ303の出力が0(中央重点モード)で
あると判断した場合には、ステップP806で映像情報
取り込み領域が撮影画面の中央部分に既に設定されてい
るかどうかを確認し、設定されている場合には、ステッ
プP810で処理を完了する。
【0095】また、ステップP806で撮影画面の中央
部分に映像情報取り込み領域がまだ設定されていないと
判断した場合には、ステップP807で切換スイッチ1
28を開いて映像情報取り込み領域を液晶ファインダ1
18へ表示しないようにする。そして、ステップP80
8で撮影画面の中央部分に映像情報取り込み領域を設定
し、ステップP809で映像情報取り込み領域を上記中
央部分に変更してからステップP810で処理を完了す
る。
【0096】以上のように、第1の実施例によれば、視
線機能オン/オフスイッチ134または映像情報取り込
みモード選択スイッチ303を用いて領域移動モードか
中央重点モードかの何れかを選択することができるとと
もに、領域移動モードを選択しているときにはいつでも
映像情報取り込み領域を液晶ファインダ118に表示す
るようにすることができる。
【0097】これにより、映像情報取り込み領域の移動
中に撮影画面中のどの部分の映像情報を現在取り込んで
いるかの確認が必要な場合には、AFモードであるかM
Fモードであるかに関係なく、映像情報取り込み領域を
液晶ファインダ118に表示することができるようにな
るので、操作の誤りを少なくすることができる。
【0098】例えば、撮影者は、MFモードを選択して
いる場合でも、AE動作に必要な映像情報取り込み領域
を確認することができ、撮影者が意図する位置に映像情
報取り込み領域を設定することが容易になる。したがっ
て、撮影者が意図する通りの映像を容易に得ることがで
きるようになる。
【0099】また、中央重点モードの場合には、撮影画
面の中央に固定された映像情報取り込み領域は、液晶フ
ァインダ118上に表示しないようにしているので、得
られる映像が煩雑にならないようにすることができる。
さらに、映像情報取り込み領域が表示されていないこと
を目印にして、中央重点モードが選択されていることが
知ることができる。
【0100】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。この第2の実施例は、図8に示したマイコン12
3による処理が異なるものであり、その他の構成につい
ては、図1または図3に示したビデオ一体型カメラの構
成と同じである。
【0101】したがって、第2の実施例によるビデオ一
体型カメラの構成については図示を省略し、本実施例の
マイコンによる処理の流れを図9のフローチャートに示
す。なお、図9において、図8と同じ処理を表す部分に
は、図8に示した番号と同じ番号を付してある。以下に
述べる第3〜第5の実施例も同様である。
【0102】図9において、ステップP901で処理の
実行が開始されると、本実施例のマイコンは、ステップ
P802で視線機能オン/オフスイッチ134または映
像情報取り込みモード選択スイッチ303の出力状態を
検出する。
【0103】ここで、視線機能オン/オフスイッチ13
4または映像情報取り込みモード選択スイッチ303の
出力が1(領域移動モード)であるときは、ステップP
902でAF切換スイッチ126の状態がAFモードで
あるかMFモードかを検出する。
【0104】このステップP902でAFモードを検出
した場合は、ステップP803で切換スイッチ128を
閉じて映像情報取り込み領域を液晶ファインダ118上
に表示するとともに、ステップP804で視線検出回路
106または映像情報取り込み領域検出・設定回路30
1から出力される指定位置の座標情報を取り込む。
【0105】そして、ステップP805で上記指定位置
を基準として映像情報取り込み領域を設定し、ステップ
P809で、図7の(a)に示したような映像情報取り
込み領域の変更を実行する。その後、ステップP904
に進んで一連の処理の実行を完了する。
【0106】上記ステップP902でMFモードを検出
した場合は、ステップP903でAE切換スイッチ12
9の状態がAEモードであるかAEロックモードである
かを更に検出する。ここで、AEモードを検出した場合
は、操作者に映像情報取り込み領域の位置を示す必要が
あるので、ステップP803に処理を移す。
【0107】また、ステップP903でAEロックモー
ドを検出した場合には、MFモードとAEロックモード
とを撮影者が選択しており、映像情報取り込み領域から
得られる情報を全く使用していない状態ということにな
る。したがって、この場合には、ステップP904で切
換スイッチ128を開いて映像情報取り込み領域を液晶
ファインダ118に表示しないようにしてからステップ
P904に進んで一連の処理を完了する。
【0108】一方、上記ステップP802で、視線機能
オン/オフスイッチ134または映像情報取り込みモー
ド選択スイッチ303の出力が0(中央重点モード)で
あると判断した場合には、ステップP806で映像情報
取り込み領域が撮影画面の中央部分に既に設定されてい
るかどうかを確認し、設定されている場合には、ステッ
プP904で処理を完了する。
【0109】また、ステップP806で撮影画面の中央
部分に映像情報取り込み領域がまだ設定されていないと
判断した場合には、ステップP807で切換スイッチ1
28を開いて映像情報取り込み領域を液晶ファインダ1
18へ表示しないようにする。そして、ステップP80
8で撮影画面の中央部分に映像情報取り込み領域を設定
し、ステップP809で映像情報取り込み領域を上記中
央部分に変更してからステップP904で処理を完了す
る。
【0110】以上のように、第2の実施例によれば、視
線機能オン/オフスイッチ134または映像情報取り込
みモード選択スイッチ303を用いて領域移動モードか
中央重点モードかの何れかを選択することができる。
【0111】そして、領域移動モードを選択していると
きに、その映像情報取り込み領域内の情報を用いた制御
を行っている場合(AFモードまたはAEモードを選択
している場合)には、その映像情報取り込み領域を液晶
ファインダ118に表示し、AFモードおよびAEモー
ドの何れも選択していない場合には映像情報取り込み領
域を表示しないようにすることができる。
【0112】これにより、映像情報取り込み領域の移動
中に撮影画面中のどの部分の映像情報を現在取り込んで
いるかの確認が必要な場合には、AFモードまたはAE
モードを選択していれば、映像情報取り込み領域を液晶
ファインダ118に表示することができるようになるの
で、操作の誤りを少なくすることができる。
【0113】例えば、撮影者は、MFモードを選択して
いる場合でも、AE動作に必要な映像情報取り込み領域
を確認することができ、撮影者が意図する位置に映像情
報取り込み領域を設定することが容易になる。したがっ
て、撮影者が意図する通りの映像を容易に得ることがで
きるようになる。
【0114】また、中央重点モードの場合には、撮影画
面の中央に固定された映像情報取り込み領域は、液晶フ
ァインダ118上に表示しないようにしているので、得
られる映像を煩雑にさせないようにすることができる。
【0115】上述のように、この第2の実施例において
は、AFモードおよびAEモードの何れも選択していな
い場合には映像情報取り込み領域を表示しないようにし
ている。これにより、領域移動モードを選択している場
合でも、映像情報取り込み領域から情報を取り込む必要
がないときには、映像情報取り込み領域の表示は行わな
いようにすることができるので、液晶ファインダ118
上の映像が煩雑にならないようにすることができる。
【0116】次に、本発明の第3の実施例を、図10の
フローチャートに従い説明する。この第3の実施例は、
中央重点モードにおいて映像情報取り込み領域の表示を
実行する場合に関するものであり、AFモードであると
き、およびMFモードかつAEモードであるときには、
映像情報取り込み領域を液晶ファインダ118上に表示
する。また、MFモードかつAEロックモードであると
きには、映像情報取り込み領域を表示しないようにする
ための処理に関するものである。
【0117】図10において、ステップP1001で処
理の実行が開始されると、本実施例のマイコンは、次の
ステップP902でAFモードとMFモードとの何れが
選択されているかを検出する。ここで、AFモードを検
出した場合には、ステップP803で切換スイッチ12
8を閉じて映像情報取り込み領域を液晶ファインダ11
8上に表示する。
【0118】一方、ステップP902でMFモードを検
出した場合は、ステップP903でAEモードとAEロ
ックモードとの何れが選択されているかを更に検出す
る。そして、AEモードを検出した場合は、ステップP
803切換スイッチ128を閉じ、AEロックモードを
検出した場合は、ステップP904で切換スイッチ12
8を開いて映像情報取り込み領域を液晶ファインダ11
8に表示しないようにしてからステップP1002に進
んで一連の処理を完了する。
【0119】以上のように、第3の実施例によれば、中
央重点モードであっても映像情報取り込み領域内の情報
を用いた制御を行っている場合には、映像情報取り込み
領域を液晶ファインダ118に表示し、そうでない場合
には映像情報取り込み領域を表示しないようにすること
ができる。
【0120】したがって、撮影者は、中央重点モードに
おいてMFモードを選択している場合でも、AE動作に
必要な映像情報取り込み領域を確認することができ、撮
影者が意図する位置に映像情報取り込み領域を容易に設
定することができるようになるので、MFモードの選択
時におけるAE動作時の誤りを少なくすることができ
る。
【0121】次に、本発明の第4の実施例を、図11の
フローチャートに従い説明する。この第4の実施例は、
中央重点モードにおいて映像情報取り込み領域の表示を
実行する場合に関するものであり、AFモードかつAE
モードであるときには、代表してAF評価値用取り込み
領域を液晶ファインダ118上に表示し、MFモードか
つAEモードであるときにはAE評価値用取り込み領域
を表示する。また、MFモードかつAEロックモードで
あるときには、映像情報取り込み領域を表示しないよう
にするための処理に関するものである。
【0122】図11において、ステップP1101で処
理の実行が開始されると、本実施例のマイコンは、次の
ステップP902でAFモードとMFモードとの何れが
選択されているかを検出する。ここで、AFモードを検
出した場合には、ステップP1103でAF評価値用取
り込み領域を液晶ファインダ118に表示するように設
定を行い、ステップP803で切換スイッチ128を閉
じてAF評価値用取り込み領域の表示を実行する。
【0123】一方、ステップP902でMFモードを検
出した場合は、ステップP903でAEモードとAEロ
ックモードとの何れが選択されているかを更に検出す
る。そして、AEモードを検出した場合は、ステップP
1102でAE評価値用取り込み領域を液晶ファインダ
118に表示するように設定を行った後、ステップP8
03切換スイッチ128を閉じてAE評価値用取り込み
領域を表示する。
【0124】また、ステップP903でAEロックモー
ドを検出した場合は、ステップP904で切換スイッチ
128を開いて映像情報取り込み領域を液晶ファインダ
118に表示しないようにしてからステップP1104
に進んで一連の処理を完了する。
【0125】以上のように、第4の実施例によれば、中
央重点モードであっても映像情報取り込み領域内の情報
を用いた制御を行っている場合には、映像情報取り込み
領域を液晶ファインダ118に表示する。このとき、M
FモードかつAEモードのときにはAE評価値用取り込
み領域を表示し、MFモードかつAEロックモードのと
きには映像情報取り込み領域は表示しないようにする。
【0126】したがって、撮影者は、MFモードかつA
Eモードのときの映像情報取り込み領域、すなわち、A
E評価値用取り込み領域を確実に把握することができる
ので、MFモード選択時におけるAE動作時の操作の誤
りを少なくすることができるばかりでなく、ファインダ
を覗くだけで現在どのモードが選択されているのかを判
断することができるようになる。
【0127】次に、本発明の第5の実施例を、図12の
フローチャートに従い説明する。この第5の実施例は、
図9に示した処理と図11に示した処理とを併せたもの
である。すなわち、領域移動モードにおいてAFモード
かつAEモードが選択されているときは、代表してAF
評価値用取り込み領域を表示し、MFモードかつAEモ
ードが選択されているときにはAE評価値用取り込み領
域を表示する。また、MFモードかつAEロッークモー
ドのときには、映像情報取り込み領域を表示しないよう
にするための処理に関するものである。
【0128】上述したように、図12に示す第5の実施
例は、図9および図11のフローチャートを併せたもの
であるので、図9および図11と同じ処理を表す部分に
は同じ番号を付して、本実施例で特徴的な処理について
のみ説明する。
【0129】まず、ステップP802で現在領域移動モ
ードが選択されていることを検出して、次のステップP
902でAFモードとMFモードとの何れが選択されて
いるかを検出した結果、AFモードを検出した場合に
は、ステップP1103でAF評価値用取り込み領域を
液晶ファインダ118に表示するように設定する。そし
て、ステップP803で切換スイッチ128を閉じてA
F評価値用取り込み領域を液晶ファインダ118に表示
して、ステップP804に進む。
【0130】一方、ステップP902でMFモードを検
出した場合は、ステップP903でAEモードとAEロ
ックモードとの何れが選択されているかを更に検出す
る。ここで、AEモードを検出した場合は、ステップP
1102でAE評価値用取り込み領域を液晶ファインダ
118に表示するように設定してからステップP804
に進む。この場合には、液晶ファインダ118にAE評
価値用取り込み領域が表示される。
【0131】また、上記ステップP903でAEロック
モードを検出した場合は、ステップP904で切換スイ
ッチ128を開いて映像情報取り込み領域を液晶ファイ
ンダ118に表示しないようにする。
【0132】以上のように、第5の実施例によれば、領
域移動モードで映像情報取り込み領域内の情報を用いた
制御を行っている場合には、映像情報取り込み領域を液
晶ファインダ118に表示する。このとき、MFモード
かつAEモードのときにはAE評価値用取り込み領域を
表示し、MFモードかつAEロックモードのときには映
像情報取り込み領域は表示しないようにする。
【0133】したがって、撮影者は、MFモードかつA
Eモードのときの映像情報取り込み領域、すなわち、A
E評価値用取り込み領域を確実に把握することができる
ので、MFモード選択時におけるAE動作時の操作の誤
りを少なくすることができるばかりでなく、ファインダ
を覗くだけで現在どのモードが選択されているのかを判
断することができるようになる。
【0134】また、中央重点モードの場合には、撮影画
面の中央に固定された映像情報取り込み領域は、液晶フ
ァインダ118上に表示しないようにしているので、得
られる映像を煩雑にさせないようにすることができる。
【0135】次に、本発明の第6の実施例について説明
する。以上に述べた第1〜第6の実施例では、オートフ
ォーカス(AF)と自動露出調節(AE)との2つの操
作対象を有する場合について説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、2つ以上の操作対象を有す
る場合にも対応することができる。
【0136】図13は、図1または図3に示したビデオ
一体型カメラに、自動ホワイトバランス調整機能(AW
B)を追加した場合の構成の主要部を示したものであ
る。この図13において、図1および図3に示したビデ
オ一体型カメラと同じ機能を有する部分には同じ符号を
付して重複する説明を省略する。
【0137】図13において、1301はAWB制御回
路であり、カメラ信号処理回路115から出力される撮
像信号を取り込んで、上記撮像信号のホワイトバランス
を調整する。また、枠生成回路1302は、枠生成回路
124と同等の機能を有するが、上記枠生成回路124
の構成にAWB用のブロックが追加されている点で差異
がある。
【0138】次いで、1303はAWB切換スイッチで
あり、自動ホワイトバランス調整を行うか行わないかを
選択するためのものである。自動ホワイトバランス調整
を行わないとは、例えばAWB機能をロックしてしまう
等ということである。
【0139】図14は、AWB制御回路1301および
枠生成回路1302の構成を示すブロック図であり、図
6に示した構成と同じ機能を有する部分には同じ符号を
付してある。
【0140】枠生成回路1302の内部には、上述した
枠生成回路124の構成に加えて、ホワイトバランス用
ゲートパルス発生回路1401が追加されている。この
ホワイトバランス用ゲートパルス発生回路1401は、
ゲートタイミング発生回路609から与えられるゲート
タイミング信号に基づいて、AWB用の映像情報取り込
み領域に相当するゲートパルスを発生し、これをAWB
制御回路1301の中のゲート回路1402に送出する
ものである。
【0141】また、AWB制御回路1301の内部は、
ホワイトバランス用ゲートパルス発生回路1401から
出力されるゲートタイミング信号によって開閉するゲー
ト回路1402と、このゲート回路1402の出力信号
を受けてホワイトバランスを調節するホワイトバランス
制御回路1403から成っている。
【0142】これにより、ゲート回路1402の開閉に
よって、カメラ信号処理回路115で所定の処理が施さ
れた映像信号の一部が、ホワイトバランス制御回路14
03に取り込まれる。
【0143】次に、図15の(a)および(b)は、図
7の(a)および(b)にそれぞれ対応している。図1
5が図7と異なっているのは、ホワイトバランス制御用
取り込み領域1501、1502、1503が追加され
ているところである。
【0144】次に、図16および図17に示すフローチ
ャートは、それぞれ図9および図10に示したフローチ
ャートに対して、AWB切換スイッチ1303によりA
WBモードが選択されているか否かを判断するステップ
P1602の処理を追加したものである。
【0145】すなわち、図9および図10の場合は、M
FモードかつAEロックモードであるときは直ちに切換
スイッチ128を開くようにしている。これに対して、
図16および図17の場合は、MFモードかつAEロッ
クモードであっても、AWB機能が働いていれば、切換
スイッチ128を閉じて映像情報取り込み領域について
の情報を液晶ファインダ118上に表示するようになっ
ている。
【0146】次に、図18および図19に示すフローチ
ャートは、それぞれ図11および図12に示したフロー
チャートに対して、AWB切換スイッチ1303により
AWBモードが選択されているか否かを判断するステッ
プP1602の処理と、ホワイトバランス制御用取り込
み領域を液晶ファインダ118に表示するように設定す
るステップP1802の処理とを追加したものである。
【0147】すなわち、図11および図12の場合は、
MFモードかつAEロックモードである場合は直ちに切
換スイッチ128を開くようにしている。これに対し
て、図18および図19の場合は、MFモードかつAE
ロックモードであっても、AWB機能が働いていれば、
ホワイトバランス制御用取り込み領域についての情報を
液晶ファインダ118上に表示するようになっている。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明によれ
ば、撮影者からの命令に応じて区画された映像情報取り
込み領域を、映像情報取り込み領域から得られた映像情
報でもって自動制御が行われているか手動制御が行われ
ているかに関係なく、画面上に表示できるようにしたの
で、撮影者が指定した位置に映像情報取り込み領域が実
際に区画されているかどうかを常に確認することができ
るようになり、撮影者の操作の誤りを少なくすることが
でき、撮影者が意図する通りの映像を容易に得ることが
できる。
【0149】以上説明したように第2の発明によれば、
選択手段により自動制御手段が選択されているか手動制
御手段が選択されているかに関係なく、分割領域の状態
を示す表示を表示手段に表示するようにしたので、分割
領域の状態を示す表示をいつでも表示手段に表示するよ
うにすることができる。したがって、映像情報取り込み
領域の状態を撮影者が常に確認することができるように
なり、撮影者の操作の誤りを少なくすることができ、撮
影者が意図する通りの映像を容易に得ることができる。
【0150】また、第3の発明によれば、少なくとも1
つの自動制御手段が選択されているときは、分割領域の
状態を示す表示を表示手段に表示するようにしたので、
全ての選択手段により手動制御手段が選択されない限
り、映像情報取り込み領域の状態を表示手段に表示する
ようにすることができる。したがって、選択された自動
制御手段が現在どの部分の映像情報を取り込んでいるの
かを撮影者が常に確認することができるようになり、自
動制御の実行時における撮影者の操作の誤りを少なくす
ることができる。
【0151】また、第4の発明によれば、現在動作中の
自動制御手段に対応する分割領域の状態を示す表示自体
を表示手段に表示するようにしたので、全ての選択手段
により手動制御手段が選択されない限り、現在動作中の
自動制御手段に対応する映像情報取り込み領域の状態を
表示手段に表示するようにすることができる。したがっ
て、現在動作中の自動制御手段がどの部分の映像情報を
取り込んでいるのかを撮影者がより正確に確認すること
ができるようになり、自動制御の実行時における撮影者
の操作の誤りを更に少なくすることができる。
【0152】また、第5の発明によれば、複数の選択手
段により手動制御手段が全て選択されているときは、撮
像素子から得られる映像のみを表示するようにしたの
で、自動制御を行うために映像情報を全く取り込んでい
ないときには映像情報取り込み領域の状態は表示しない
ようにすることができ、撮影画面上から不要な表示をな
くすことができる。したがって、撮影画面上の映像が煩
雑にならないようにすることができるとともに、映像情
報取り込み領域が表示されていないことを手掛かりにし
て、何れの自動制御手段も選択されていないことを確認
することができる。
【0153】また、第6の発明によれば、複数の分割領
域を変更する分割領域変更手段を備えるとともに、上記
分割領域変更手段によって行われる分割領域の変更に伴
って、上記分割領域の状態を示す表示を変更するように
したので、上記分割領域を撮影者が所望の位置に移動さ
せることができるとともに、撮影者が分割領域を移動さ
せた場合には、その移動後の位置に映像情報取り込み領
域の状態を表示するようにすることができる。このよう
に、撮影者が映像情報取り込み領域を画面上で移動させ
る場合に、自動制御手段が現在どの部分の映像情報を取
り込んでいるのかを確認することができるので、撮影者
が意図した位置に上記映像情報取り込み領域が実際に移
動したか否かを確認することができ、自動制御の実行時
における撮影者の操作の誤りを少なくして撮影者が意図
する通りの映像を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の撮像装置の第1の実施例であるビデオ
一体型カメラの基本構成を示すブロック図である。
【図2】映像情報取り込み領域の位置指定手段として用
いられる視線検出部の詳細な構成を示す図である。
【図3】本発明の撮像装置の第1の実施例であるビデオ
一体型カメラの他の構成例を示すブロック図である。
【図4】映像情報取り込み領域の位置指定手段として用
いられるマウスの構成および出力波形を示す図である。
【図5】映像情報取り込み領域の位置指定手段として用
いられるジョイスティックの構成および出力波形を示す
図である。
【図6】絞り制御回路、AF評価値処理回路および枠生
成回路の構成を示すブロック図である。
【図7】撮影画面の表示例を示す図である。
【図8】第1の実施例におけるマイコンの処理の流れを
示すフローチャートである。
【図9】第2の実施例におけるマイコンの処理の流れを
示すフローチャートである。
【図10】第3の実施例におけるマイコンの処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図11】第4の実施例におけるマイコンの処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図12】第5の実施例におけるマイコンの処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図13】本発明の撮像装置の第6の実施例であるビデ
オ一体型カメラの基本構成を示すブロック図である。
【図14】絞り制御回路、AF評価値処理回路、枠生成
回路およびホワイトバランス制御回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図15】撮影画面の他の表示例を示す図である。
【図16】第6の実施例におけるマイコンによる処理の
流れを示すフローチャートである。
【図17】第6の実施例におけるマイコンによる他の処
理の流れを示すフローチャートである。
【図18】第6の実施例におけるマイコンのその他の処
理の流れを示すフローチャートである。
【図19】第6の実施例におけるマイコンの更にその他
の処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
118 液晶ファインダ 119 絞り制御回路 122 AF評価値処理回路 123 マイコン 124 枠生成回路 125 シスコン 126 AF切換スイッチ 128 切換スイッチ 129 AE切換スイッチ 134 視線機能オン/オフスイッチ 303 映像情報取り込みモード選択スイッチ 703、706 AF評価値用取り込み領域 704、707 AE評価値用取り込み領域 1301 AWB制御回路 1302 枠生成回路 1303 AWB切換スイッチ 1501、1502 ホワイトバランス制御用取り込み
領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像素子から得られる映像情報を取り込
    んで画面上に表示するとともに、操作者からの指示に基
    づいて上記画面上の所定領域を映像情報取り込み領域と
    して区画するようにした撮像装置において、 上記操作者からの命令に応じて区画された領域を映像情
    報取り込み領域として上記画面上に表示するようにした
    表示制御手段を設け、 上記映像情報取り込み領域から得られた映像情報でもっ
    て自動制御が行われているか手動制御が行われているか
    に関係なく、上記映像情報取り込み領域を上記画面上に
    表示できるようにしたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 撮像素子から得られる映像情報を表示す
    る表示手段と、 上記表示手段に表示される映像情報を取り込んで複数の
    領域に分割する分割手段と、 上記分割手段により分割された複数の分割領域内の映像
    情報を取り込んで、その映像情報に従って所定の自動制
    御を行う複数の自動制御手段と、 上記複数の自動制御手段に対応して設けられていて、上
    記自動制御手段に対応する制御を手動で行う複数の手動
    制御手段と、 上記自動制御手段を用いるか手動制御手段を用いるかを
    選択する複数の選択手段と、 上記選択手段による選択の内容にかからわず、上記撮像
    素子から得られる映像に上記分割領域の状態を示す表示
    を重畳させる表示制御手段とを備えたことを特徴とする
    撮像装置。
  3. 【請求項3】 撮像素子から得られる映像情報を表示す
    る表示手段と、 上記表示手段に表示される映像情報を取り込んで複数の
    領域に分割する分割手段と、 上記分割手段により分割された複数の分割領域内の映像
    情報を取り込んで、その映像情報に従って所定の自動制
    御を行う複数の自動制御手段と、 上記複数の自動制御手段に対応して設けられていて、上
    記自動制御手段に対応する制御を手動で行う複数の手動
    制御手段と、 上記自動制御手段を用いるか手動制御手段を用いるかを
    選択する複数の選択手段と、 上記選択手段により少なくとも1つの自動制御手段が選
    択されているときは、上記撮像素子から得られる映像に
    上記分割領域の状態を示す表示を重畳させる表示制御手
    段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 撮像素子から得られる映像情報を表示す
    る表示手段と、 上記表示手段に表示される映像情報を取り込んで複数の
    領域に分割する分割手段と、 上記分割手段により分割された複数の分割領域内の映像
    情報を取り込んで、その映像情報に従って所定の自動制
    御を行う複数の自動制御手段と、 上記複数の自動制御手段に対応して設けられていて、上
    記自動制御手段に対応する制御を手動で行う複数の手動
    制御手段と、 上記自動制御手段を用いるか手動制御手段を用いるかを
    選択する複数の選択手段と、 上記選択手段により選択されている自動制御手段に対応
    する分割領域の状態を示す表示を、上記撮像素子から得
    られる映像に重畳させる表示制御手段とを備えたことを
    特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 上記表示制御手段は、上記複数の選択手
    段により手動制御手段が全て選択されているときは、上
    記撮像素子から得られる映像のみを表示するようになさ
    れていることを特徴とする請求項3または4に記載の撮
    像装置。
  6. 【請求項6】 上記複数の分割領域を変更する分割領域
    変更手段を備え、 上記表示制御手段は、上記分割領域変更手段によって行
    われる分割領域の変更に伴って、上記分割領域の状態を
    示す表示を変更するようになされていることを特徴とす
    る請求項2、3、4または5に記載の撮像装置。
JP6073648A 1994-04-12 1994-04-12 撮像装置 Pending JPH07283983A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008028960A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Fujifilm Corp 撮影装置及び露出制御方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008028960A (ja) * 2006-07-25 2008-02-07 Fujifilm Corp 撮影装置及び露出制御方法
JP4730553B2 (ja) * 2006-07-25 2011-07-20 富士フイルム株式会社 撮影装置及び露出制御方法

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