JPH0728390Y2 - 小窓付きドア - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ドア本体に小窓を設けた小窓付きドアに関す
る。

〔従来の技術〕

ドア本体に小窓を設けた小窓付きドアとしては種々のも
のが知られている。

例えば、実開昭59-126080号公報に示すように、ドア本
体に開口部を形成し、この開口部に小窓フレームを取付
け、その小窓フレームにガラス板を押縁により取付けて
小窓とした小窓付きドアが知られている。

〔考案が解決しようとする課題〕

かかる小窓付きドアであると、小窓フレームがドア本体
の表面を挟持するように取付けてあると共に、小窓フレ
ームの大部分が開口部内に突出しているので、小窓フレ
ームとドア本体の表面とに段差が生じると共に、ドア本
体の表面と異なる材質より成る小窓フレームの大部分が
外部に露出して見えるので、外観体裁が悪くなる。

また、ガラス板を交換できるようにするために押縁を用
いているから、押縁連結用ビスの頭部が見えて見栄えが
悪くなる。

そこで、本考案は前述の課題を解決できるようにした小
窓付きドアを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段及び作用〕

上横框１と下横框２と左右堅框3,3より成る框組体４の
面外方向の一側面と面外方向の他側面に、開口部ｂを有
する表面板５をそれぞれ取付けてドア本体ａとし、その
各表面板５の開口部ｂに、上フレーム23、下フレーム2
4、左右縦フレーム25,25を方形状に枠組みした小窓フレ
ーム６を取付け、その小窓フレーム６にガラス板７を装
着して小窓ｃとした小窓付きドアにおいて、 前記小窓フレーム６を構成する上フレーム23、下フレー
ム24、左右縦フレーム25,25を、面外方向に向う内横板2
6と、その内横板26の面内方向外面における面外方向両
端寄りにそれぞれ設けた面内方向に向う縦板27を有する
ものとし、 その各縦板27に表面板５を、その開口部ｂの開口端面が
各内横板26の面内方向外面における面外方向両端部に接
して各内横板26の面外方向両端面が表面板５と面一に接
着し、 前記上横框１にガラス板挿入用のスリットを形成すると
共に、前記上フレーム23にガラス板挿入用の空隙部を形
成した小窓付きドア。

これにより、小窓フレームとドア本体を面一にできると
共に、小窓フレームのドア本体より露出する部分を小さ
くでき、しかも押縁を用いずにガラスを交換可能にでき
る。

〔実施例〕

第４図に示すように、ドア枠Ａ内に小窓付きドアＢが取
付けられ、該小窓付きドアＢはドア本体ａの開口部ｂに
小窓Ｃが設けてある。

前記ドア本体ａは上横框１と下横框２と左右堅框3,3を
方形状に枠組みした框組体４を備え、その框組体４の面
外方向の一側面と他側面に表面板５をそれぞれ添着して
あり、その表面板５に開口部ｂを形成し、その開口部ｂ
に小窓フレーム６を取付け、小窓フレーム６にガラス板
７を装着して小窓Ｃとしてある。

前記上横框１と下横框２は第１図に示すように、面外方
向一側寄りの一側板10と面外方向他側寄りの他側板11と
に亘って内横板12、中間横板13、外横板14を一体連結し
た矩形中空形状となり、かつ外向凹部15を有し、その一
側板１と他側板11に表面板５が接着してある。

前記堅框３は第２図のように、面外方向一側寄りの一側
板16と面外方向他側寄りの他側板17と内横板18と外横板
19とで矩形中空形状となり、その内横板18に一対の突起
20,20が長手方向に亘って一体形成されている。

前記下横框２と堅框３は第３図のように連結してある。

つまり、下横框２の内横板12と一側板10、他側板11の一
部を切欠き、堅框３の一側板16、他側板17、内横板18を
切欠きすると共に、一対の突起20,20の中間部を切欠き
し、下横框２の端部を外横板10と内横板18に当接して一
側板10と他側板11の内面を一対の突起20,20の外面に当
接して下横框２と堅框３を左右にガタつかないように連
結し、外横板19よりビス止めてある。

前記小窓フレーム６は第１図、第２図に示すように、一
側小窓フレーム21と他側小窓フレーム22とより成り、一
側・他側小窓フレーム21,22は上フレーム23、下フレー
ム24、縦フレーム25を方形状に枠組みしてある。

前記各フレームは面外方向に向う内横板26の面外方向一
側寄りで面内方向外面に縦板27を面内方向に向けて一体
形成し、その縦板27に外横板28を形成すると共に、内横
板26の面外方向他側寄りに受け片29を形成した断面略コ
字状となって、凹陥部30を有し、上フレーム23、下フレ
ーム24、縦フレーム25は凹陥部30に嵌合したＬ字状のコ
ーナーブロック31で連結してあり、各フレームの縦板27
に表面板５が両面接着テープ32で接着してあって、内横
板26の面外方向端面と表面板５が面一となり、表面板５
の開口部ｂの開口端面が内横板26の面内方向外面に接
し、内横板26の面外方向端面のみが開口部ｂより面内方
向に突出している。

次にドアの組立て順序を説明する。

框組体４及び一側小窓フレーム21、他側小窓フレーム22
を枠組みし、表面板５に開口部ｂを形成する。

一側小窓フレーム21の各縦板27に表面板５を両面接着テ
ープ32で接着し、その表面板５を框組体４の各一側板1
0,10,16,16に接着して取付ける。

なお、実施例においては框組体４内に芯材33が設けてあ
るので、表面板５を芯材33の一側面にも接着する。

他側小窓フレーム22の各縦板27に表面板５を両面接着テ
ープ32で接着し、その表面板５を框組体４の各他側板1
1,11,17,17に接着して取付け、一側小窓フレーム21と他
側小窓フレーム22を間隔を置いて対向させる。

上横框１の内横板12、中間横板13、外横板14に形成した
スリット12a,13a,14aよりガラス板７を挿入して一側小
窓フレーム21と他側小窓フレーム22との間にガラス板７
を配設し、バックアップ材34を介してパッキング材35を
装着してガラス板７を一側小窓フレーム21と他側小窓フ
レーム22との間に装着する。

上横框１の外横板14にパッキン36を介して蓋37をビス止
めしてスリット14aを閉塞し、スリット14aより雨水が上
横框１の中空部に浸入しないようにすると共に、スリッ
ト14aにより強度低下した上横框１を補強する。

以上の実施例においては、表面板５を両面接着テープ32
で縦板27に接着したが、接着剤で接着しても良い。

また、小窓フレーム６を一側小窓フレーム21と他側小窓
フレーム22より構成したが、一側小窓フレーム21の各フ
レームと他側小窓フレーム22の各フレームとを一体とし
て小窓フレームとしても良く、その場合には上フレーム
にガラス板挿入用のスリットを形成する必要がある。

〔考案の効果〕

内横板26の面外方向両端面と表面板５が面一となり、し
かも内横板26の面外方向両端面のみが開口部ｂより突出
して縦板27は表面板５で覆われている。

したがって、ドア本体ａと小窓フレーム６を面一とする
ことができると共に、小窓フレーム６のドア本体ａより
露出する部分を極く僅かにでき、外観体裁を良くでき
る。

また、各フレームの面内方向に向う縦板27に表面板５を
接着したので、表面板５の小窓フレーム６への接着面積
が広くなって表面板６を強固に接着保持できる。

また、上横框１のスリット及び上フレーム23の空隙部よ
りガラス板７を小窓フレーム６内に挿入して装着でき、
ガラス板７を交換できると共に、押縁等を用いる必要が
なく見栄えが良くなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図、第２図は第４図
のＩ−Ｉ線、II-II線断面図、第３図は下横框と堅框の
連結部斜視図、第４図は小窓付きドアの正面図である。 １は上横框、２は下横框、３は堅框、４は框組体、５は
表面板、６は小窓フレーム、７はガラス板、23は上フレ
ーム、24は下フレーム、25は縦フレーム、26は内横板、
27は縦板、ａはドア本体、ｂは開口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上横框１と下横框２と左右堅框3,3より成
   る框組体４の面外方向の一側面と面外方向の他側面に、
   開口部ｂを有する表面板５をそれぞれ取付けてドア本体
   ａとし、その各表面板５の開口部ｂに、上フレーム23、
   下フレーム24、左右縦フレーム25,25を方形状に枠組み
   した小窓フレーム６を取付け、その小窓フレーム６にガ
   ラス板７を装着して小窓ｃとした小窓付きドアにおい
   て、 前記小窓フレーム６を構成する上フレーム23、下フレー
   ム24、左右縦フレーム25,25を、面外方向に向う内横板2
   6と、その内横板26の面内方向外面における面外方向両
   端寄りにそれぞれ設けた面内方向に向う縦板27を有する
   ものとし、 その各縦板27に表面板５を、その開口部ｂの開口端面が
   各内横板26の面内方向外面における面外方向両端部に接
   して各内横板26の面外方向両端面が表面板５と面一に接
   着し、 前記上横框１にガラス板挿入用のスリットを形成すると
   共に、前記上フレーム23にガラス板挿入用の空隙部を形
   成したことを特徴とする小窓付きドア。