JPH07280543A - 物品の寸法測定方法および寸法測定装置 - Google Patents

物品の寸法測定方法および寸法測定装置

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JPH07280543A
JPH07280543A JP9585694A JP9585694A JPH07280543A JP H07280543 A JPH07280543 A JP H07280543A JP 9585694 A JP9585694 A JP 9585694A JP 9585694 A JP9585694 A JP 9585694A JP H07280543 A JPH07280543 A JP H07280543A
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JP9585694A
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Terumi Toufun
照実 藤墳
Fumitaka Yoshimura
文孝 吉村
Yoji Ozawa
陽二 小澤
Takeo Kobayashi
威夫 小林
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧延加工において圧延途中にあるワークな
ど、固定的に位置決めされたワークについて、高い精度
をもって寸法測定を行う測定技術を提供する。 【構成】 固定的に位置決めされたワークWの寸法を測
定するに際して、エアシリンダ4により同軸上に移動可
能とされた一対の対向する測定子2,3と、これら測定
子2,3の相対的移動量を計測する1台の測定器5とを
用いて、まず前記両測定子2,3同士を当接させて、測
定器5の測定基準値を決定する。この後、第1の測定子
2をワークWの一側面に当接させ、続いて第2の測定子
3をワークWの他側面に当接させる。ついで、測定器5
により、前記測定基準値から両測定子2,3の相対的移
動量を演算して、ワークWの寸法を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は物品の寸法測定方法およ
び寸法測定装置に関する。さらに詳しくは、板材や形材
などを成形する圧延加工工程や線材やパイプなどを成形
する引抜き加工工程において、被測定物である素材や成
形品などの物品の外形寸法を計測する測定技術の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、平鋼材などを成形する圧延加工
において、成形された物品の外形寸法をその圧延途中に
おいて測定して、その測定寸法が所定の公差内にあるか
否かの判定がなされているが、従来のこの種の測定に使
用する寸法測定装置は、一般に図5に示すような構成と
されている。
【0003】すなわち、この寸法測定装置は、一対のシ
リンダ装置a,bが、被測定物である物品(以下ワーク
と称する)Wの搬送経路の両側に固定的に配置されてな
り、これらシリンダ装置a,bのピストンロッドc,d
が、ワークWの測定すべき寸法方向(図中左右矢符A方
向)へ突出退入可能とされるとともに、その先端部e,
fが測定子とされている。また、各シリンダ装置a,b
のシリンダ本体には、前記ピストンロッドc,dの突出
・退入量を検出する測定器g,hがそれぞれ設けられて
いる。
【0004】しかして、まず、図5(a) に示すように、
前記両ピストンロッドc,dを突出させることにより、
測定子e,f同士を当接させて、測定器g,hの測定基
準値を決定する(リセットする)。
【0005】続いて、図5(a) の二点鎖線で示す位置ま
で測定子e,fを後退させて、ワークWが測定位置に搬
送されてくるのを待機する。
【0006】ワークWが測定位置に搬送されてくると、
この位置でワークWを正確に位置決め固定する。
【0007】次に、図5(b) に示すように、再び前記両
ピストンロッドc,dを突出させることにより、両測定
子e,fをワークWの両側面に当接させる。そして、こ
の時の両ピストンロッドc,dの移動量を測定器g,h
によりそれぞれ検出して加えることにより、ワークWの
寸法Tを測定する。
【0008】ところで、近時は、圧延加工等の塑性加工
により成形される物品に要求される寸法精度も、他の技
術分野同様に非常に高くなっているところ、前述したよ
うな従来の寸法測定装置の構造ではこの要求に応えるこ
とができなくなってきており、その改良が要望されてい
た。
【0009】すなわち、圧延加工等の加工工程において
圧延途中にあるワークWの寸法を一旦停止させて測定す
る場合、ワークWは前記寸法測定装置に対して常に一定
位置に固定的に位置決めされることになるため、前記両
測定子e,fとワークWとの精密な接触状態を確保する
必要から、これら両測定子e,fは図示されるごとく互
いに別個独立したシリンダ装置a,bにより駆動され、
測定器g,hも2台必要とされている。
【0010】この場合、両測定器g,hの測定精度が全
く同じとしても、各測定器における測定誤差(測定精
度)を±εmmとすると、2台用いることにより、装置
全体としての測定誤差は、これら各測定器の測定誤差が
累積されて、最大±2εmmと低下してしまい、近時要
求される高い測定精度を満たすことができない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の問題点に鑑みてなされたものであって、圧延加工に
おいて圧延途中にあるワークなど、固定的に位置決めさ
れたワークについて、高い精度をもって寸法測定をする
ことができる寸法測定方法および寸法測定装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の寸法測定方法
は、同軸上に移動可能にかつ対向して配された一対の測
定子と、これら測定子の相対的移動量を計測する測定手
段とを用いて、固定的に位置決めされたワークの寸法を
測定するものであって、前記両測定子同士を当接させ
て、前記測定手段の測定基準値を決定する工程と、一方
の測定子を移動させて、前記ワークの一側面に当接させ
る工程と、他方の測定子を、前記一方の測定子に対し相
対的に移動させることにより、この一方の測定子が当接
した側面と反対側の他側面に当接させる工程と、前記測
定手段により、測定基準値から前記両測定子の相対的移
動量を演算し、前記ワークの寸法を算出する工程とから
なることを特徴とする。
【0013】また、本発明の寸法測定装置は、前記測定
方法を実施するためのものであって、ワークの測定すべ
き寸法方向へ移動可能とされた装置本体と、この装置本
体に装着され、前記ワークの測定すべき寸法方向へ移動
可能にかつ対向して設けられた一対の測定子と、この測
定子を前記ワークの測定すべき寸法方向へ移動させる駆
動手段と、前記両測定子の相対的移動量を測定する測定
手段とを備えてなることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明においては、固定的に位置決めされたワ
ークの寸法を測定するに際して、同軸上に移動可能にか
つ対向して配された一対の測定子と、これら測定子の相
対的移動量を計測する測定器とを用いて、まず、前記両
測定子同士を当接させて、前記測定器の測定基準値を決
定する。
【0015】この後、一方の測定子を移動させて、前記
ワークの一側面に当接させ、続いて、他方の測定子を前
記一方の測定子に対し相対的に移動させて、この一方の
測定子が当接した側面と反対側の他側面に当接させる。
【0016】そして、前記測定器により、前記測定基準
値から前記両測定子の相対的移動量を演算して、前記ワ
ークの寸法を算出する。
【0017】この場合、前記一対の測定子を、ワークの
測定すべき寸法方向へ移動可能とされた装置本体上に装
着させることにより、1台の測定器で、両測定子の相対
的移動量を測定することが可能となり、2台の測定器を
使用する場合の測定誤差の累積を防止することができ
る。
【0018】また、各測定子の移動量をそれぞれ独立し
て測定する一対の測定器を用いる場合でも、前記装置本
体を移動調整しながら複数回の所定の測定動作を行った
後、その測定結果を平均することにより、2台の測定器
による測定誤差を可及的に低減させることができる。
【0019】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明の実施
例に基づいて説明するが、本発明はかかる実施例のみに
限定されるものではない。
【0020】実施例1 本発明の実施例1にかかわる寸法測定装置を図1に示
し、この寸法測定装置は、具体的には、装置本体1と、
この装置本体に装着された一対の測定子2,3と、これ
ら測定子2,3を移動操作する駆動装置(駆動手段)4
と、測定子2,3の相対的移動量を測定する測定器(測
定手段)5とを備えてなる。
【0021】装置本体1は、図示のごとくほぼC字形な
いしはコ字形の形状を有するもので、図示しない案内構
造により、ワークWの測定すべき寸法方向(図中左右矢
符A方向)へ移動可能とされている。
【0022】また、この装置本体1の基端部には、第1
の測定子2が駆動装置4を介して前記寸法方向Aへ移動
可能に取り付けられるとともに、先端部には、第2の測
定子3が固定的に一体形成されている。これら両測定子
2,3は、図示のごとく、その軸心が同軸上とされると
ともに、互いに対向して配置されている。
【0023】駆動装置4は、具体的にはエアシリンダの
形態とされ、このエアシリンダ4は、前記装置本体1の
基端部に一体的に設けられて、そのピストンロッド6が
前記寸法方向Aへ突出退入可能とされている。また、こ
のピストンロッド6の先端部が前記第1の測定子2とさ
れている。エアシリンダ4におけるシリンダ本体7の圧
力室7a,7bは、図示しないが、エア供給路を介して
エア供給源に連通されている。
【0024】そして、前記エアシリンダ7の圧力室7
a,7bへの圧力空気の供給制御により、前記ピストン
ロッド6が突出退入されて、前記第1の測定子2が、ま
た、エアシリンダ7自体が移動することで前記第2の測
定子3が後述するごとく、ワークWに対して矢符A方向
へ移動操作される。
【0025】測定器5は、具体的には前記ピストンロッ
ド6の突出・退入量を検出する構造とされ、エアシリン
ダ4のシリンダ本体7の後端部に一体的に設けられてい
る。この測定器5としては、ピストンロッド6の直線移
動量を測定できればいずれの構成のものでもよく、例え
ば、磁気センサ、リニア式エンコーダ、リニア式スケー
ル等が好適に使用されるが、図示の実施例においては磁
気センサが用いられている。
【0026】そして、測定器5により、その測定基準値
(後述)からのピストンロッド6の矢符A方向への直線
移動量が測定され、この測定値に基づいて前記両測定子
2,3の相対的移動量が算出される。
【0027】次に、以上のように構成された寸法測定装
置を用いたワークWの測定方法を説明する。
【0028】図1(a) に示すように、エアシリンダ4
のピストンロッド6が突出することにより、その先端の
第1の測定子2は、左方向へ前進して第2の測定子3に
当接し、このときの前記測定器5の測定値が測定基準値
として設定される(リセットされる)。
【0029】エアシリンダ4のピストンロッド6が退
入することにより、第1の測定子2が再び右方向へ後退
して、両測定子2,3はワークWの搬送経路(二点鎖線
枠参照)外へ退避し、この開放状態のまま、測定すべき
ワークWが所定の測定位置に搬送されてくるのを待機す
る(二点鎖線位置参照)。
【0030】図1(b) に示すように、測定すべきワー
クWが前記測定位置(実線位置参照)に位置決め固定さ
れると、再びピストンロッド6が突出することにより、
第1の測定子2は、左方向へ前進して前記ワークWの一
側面Waに当接する。
【0031】さらに、前記ピストンロッド6が突出す
ると、第1の測定子2は固定されたワークWに当接して
これ以上左方向へ移動しないため、今度はこの第1の測
定子2を固定支持部材として、シリンダ本体7さらには
これと一体となった装置本体1が右方向へ移動する。
【0032】この移動により、装置本体1に固設された
第2の測定子3も右方向へ前進して前記ワークWの他側
面Wbに当接し、これにより、ワークWが前記両測定子
2,3により両側から挟み込まれた状態となる。
【0033】 前記測定器5により、前記測定基準値
からのピストンロッド6の直線移動量が測定され、この
測定値に基づいて、前記両測定子2,3の相対的移動量
が演算されて、求める前記ワークWの寸法Tが算出され
る。
【0034】以上説明したように、本実施例1では、一
対の測定子2,3の相対的移動量を1台の測定器5で測
定する構成とすることにより、従来のように2台の測定
器を使用する場合の測定誤差の累積を防止することがで
き、測定精度が向上するとともに、測定時間も短縮する
ことができる。
【0035】実施例2 本発明の実施例2にかかわる寸法測定装置を図2に示
し、この寸法測定装置は具体的には、一対の測定子1
2,13に対して、それぞれ独立した駆動装置(駆動手
段)14A,14Bと測定器(測定手段)15A,15
Bが設けられた構成とされている。
【0036】装置本体11は、実施例1と同様に、ほぼ
C字形ないしはコ字形の形状を有するとともに、図示し
ない案内構造により、ワークWの測定すべき寸法方向A
へ移動可能とされている。
【0037】また、この装置本体11の両端部には、第
1および第2の測定子12,13が、駆動装置14A,
14Bを介して、それぞれ前記寸法方向Aへ移動可能に
取り付けられるとともに、これら両測定子12,13
は、図示のごとく、その軸心が同軸上とされるととも
に、互いに対向して配置されている。
【0038】なお、駆動装置14A,14Bの具体的構
造および両測定子12,13の具体的取付構造は、実施
例1と同様である。16A,16Bはそれぞれ駆動装置
14A,14Bのピストンロッド、17A,17Bはそ
れぞれ駆動装置14A,14Bのシリンダ本体、および
17a,17bはシリンダ本体17A,17Bの圧力室
をそれぞれ示している。
【0039】測定器15A,15Bは、基本的には実施
例1の測定器5と同一構成とされており、それぞれ前記
ピストンロッド16A,16Bの突出・退入量を検出す
る。
【0040】そして、これら測定器15A,15Bによ
り、その測定基準値(後述)からのピストンロッド16
A,16Bの矢符A方向への直線移動量が測定され、こ
の測定値に基づいて、図示しない制御装置により前記両
測定子12,13の相対的移動量が算出される。
【0041】次に、以上のように構成された寸法測定装
置を用いたワークWの測定方法を説明する。
【0042】i)図2(a) に示すように、エアシリンダ
14A,14Bのピストンロッド16A,16Bが突出
することにより、その先端の第1および第2の測定子1
2,13は、互いに前進して当接し、このときの前記測
定器15A,15Bの測定値が測定基準値として設定さ
れる(リセットされる)。
【0043】ii) エアシリンダ14A,14Bのピスト
ンロッド16A,16Bが退入することにより、前記両
測定子12,13が再び後退して、ワークWの搬送経路
(二点鎖線枠参照)外へ退避し、この開放状態のまま、
測定すべきワークWが所定の測定位置に搬送されてくる
のを待機する(二点鎖線位置参照)。
【0044】iii)図2(b) に示すように、測定すべきワ
ークWが前記測定位置(実線位置参照)に位置決め固定
されると、再びピストンロッド16A,16Bが突出す
ることにより、前記両測定子12,13が前進して、前
記ワークWの両側面Wa,Wbにそれぞれ当接し、ワー
クWを両側から挟み込んだ状態になる。
【0045】iv) 前記測定器15A,15Bにより、前
記測定基準値からのピストンロッド16A,16Bの直
線移動量がそれぞれ測定され、この両測定値に基づい
て、前記両測定子12,13の相対的移動量が演算され
て、求める前記ワークWの寸法Tの仮決定値として算出
される。
【0046】v)以上i)〜iv) の一工程が実行されて
一つのサンプリングが完了すると、この状態のままピス
トンロッド16A,16Bが突出退入動作して、装置本
体1を左右いずれかの方向へ移動調整し、このときの測
定器15A,15Bの測定値が新たな測定基準値として
設定される(リセットされる)。
【0047】vi) 以後前記i)〜v)の工程が順次繰り
返されて、所定回数のサンプリングが完了した後、これ
ら複数回のサンプリングにおける算出結果(前記仮決定
値)が平均されて、その平均値が求める前記ワークWの
寸法Tの最終値として算出される。
【0048】以上説明したように、実施例2では、一対
の測定子12,13の相対的移動量を2台の測定器15
A,15Bで測定するとともに、この測定を複数回繰り
返してその平均値を最終値として算出する構成とするこ
とにより、実施例1と同様、従来のように2台の測定器
を使用する場合の測定誤差の累積を可及的に防止するこ
とができ、測定精度が向上する。
【0049】また、前記測定精度は、サンプリング回数
の増減により適宜変更することができるため、要求され
る測定レベルに最適な測定条件を設定することも可能と
なり、効率的な寸法測定が実現する。
【0050】実施例3 本実施例にかかわる寸法測定装置を図3および図4に示
し、この寸法測定装置は、実施例1の構成をさらに具体
化したもので、平鋼材を成形する圧延加工において使用
されるものである。
【0051】この寸法測定装置においては、図示される
ように、その測定方向つまりワークWの測定すべき寸法
方向Aが上下方向とされてなり、基台100上に装着さ
れる装置本体1が、鉛直方向Aへ昇降動作可能とされる
とともに、エアシリンダ4のピストンロッド6も同様に
鉛直方向Aへ突出退入可能とされている。
【0052】具体的には、前記基台100の側面部に、
リニアレール101が鉛直方向へ延びて設けられるとと
もに、このリニアリール101上を装置本体1に取付け
固定されるリニアガイド102,102が鉛直方向Aへ
往復動可能とされている。
【0053】前記装置本体1は図示のごとく[形状のブ
ロック体とされて、その自重により降下する構造とされ
ている。これに関連して、前記基台100には、装置本
体1の最降下位置を規定する位置決めストッパ103が
設けられている。
【0054】第1の測定子2は、前記ピストンロッド6
の先端に交換可能に螺合固定されており、その下面2a
が水平面からなる当接面とされている。一方、第2の測
定子3は前記装置本体1の下端部の上面に一体形成さ
れ、その上面3aが水平面からなる当接面とされるとと
もに、前記第1の測定子2の当接面2aと平行するよう
に対向して位置されている。
【0055】104は前記基台100の脚部下端に取り
付けられた移動キャスタを示しており、これにより寸法
測定装置が移動可能な構造とされている。
【0056】しかして、以上のように構成された寸法測
定装置においては、前述した実施例1の測定方法が実行
されるが、この場合、装置本体1は、その初期状態にお
いて、自重により位置決めストッパ103上に降下して
最降下位置にある。
【0057】そして、この状態のまま前記の工程から
順次連続して実行されていき、測定すべきワークWが図
面の紙面に対して垂直方向へ搬送されて、その測定位置
(二点鎖線位置参照)に位置決め固定された状態(図1
(b) の状態)で、前記の工程が行われる。
【0058】このとき、前記ピストンロッド6が下方へ
突出すると、このピストンロッド6の突出力により、装
置本体1が自重に抗して上方向へ上昇して、第2の測定
子3がワークWの下側面Wbに当接し、これにより、ワ
ークWが前記両測定子2,3により上下両側から挟み込
まれた状態となる。
【0059】最後に、前記の工程が完了して、前記ワ
ークWの寸法Tが算出された後、ピストンロッド6が退
入すると、まず装置本体1の自重により、第2の測定子
3が前記最降下位置(図示の位置)へ復帰し、続いて第
1の測定子2が上昇する。
【0060】このような構成とすることにより、第2の
測定子3はその初期状態において常に最降下位置にあ
り、これが前記測定基準値を設定するリセット位置にも
なることから、測定基準値の設定操作(前記の工程)
は最初の1回のみで良く、以後の測定サイクルタイムが
短縮される。
【0061】なお、上述した実施例1〜実施例3はあく
までも本発明を説明するための好適な実施態様であっ
て、本発明はこれに限定されることなく、本発明の範囲
内で種々設計変更可能である。
【0062】例えば、寸法測定装置を構成する具体的な
構成部は、同一機能を有する限り図示の実施例と異なる
構造を採用することが可能である。
【0063】一例として、図示の実施例においては、駆
動装置4を構成するシリンダ装置としてエアシリンダが
用いられているが、油圧シリンダが用いられてもよく、
また、シリンダ装置に替えて、ボールねじ装置等の他の
直線運動機構を備える駆動装置を用いることも可能であ
る。
【0064】また、実施例3の寸法測定装置において、
その測定方向つまりワークWの測定すべき寸法方向Aを
水平方向とすることも可能であり、この場合には、装置
本体1の自重による初期位置復帰機能に替えて、装置本
体1を水平方向の初期位置へ向けて常時付勢するバネ等
を利用した付勢手段が設けられる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
同軸上に移動可能にかつ対向して配された一対の測定子
と、これら測定子の相対的移動量を計測する測定手段と
を用いて、まず、前記両測定子同士を当接させて、前記
測定手段の測定基準値を決定した後、一方の測定子を移
動させて、前記ワークの一側面に当接させ、さらに他方
の測定子を前記一方の測定子に対し相対的に移動させ
て、この一方の測定子が当接した側面と反対側の他側面
に当接させ、この状態で、前記測定手段により、前記測
定基準値から前記両測定子の相対的移動量を演算して、
前記ワークの寸法を算出するようにしたから、圧延加工
において圧延途中にあるワークなど、固定的に位置決め
されたワークについて、高い精度をもって寸法測定をす
ることができる。
【0066】すなわち、前記一対の測定子を、ワークの
測定すべき寸法方向へ移動可能とされた装置本体上に装
着させることにより、単一の測定手段で、両測定子の相
対的移動量を測定することが可能となる。これにより、
従来の2つの測定手段を使用する場合の測定誤差の累積
を防止して、測定精度を向上させることができるととも
に、測定時間も短縮することができ、高精度で迅速な測
定が実現する。
【0067】また一方、各測定子の移動量をそれぞれ独
立して測定する一対の測定手段を用いる場合でも、前記
装置本体を移動調整しながら複数回の所定の測定動作
(サンプリング)を行った後、その測定結果を平均する
ことにより、2つの測定手段による測定誤差を可及的に
低減させることができ、やはり従来の測定技術に比較し
て測定精度が向上する。
【0068】しかも、前記測定精度は、サンプリング回
数の増減により適宜変更することができるため、要求さ
れる測定レベルに最適な測定条件を設定することも可能
となり、効率的な寸法測定が実現することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1にかかわる物品の寸法測定装
置の構成とその寸法測定方法を説明するための概略構成
図である。
【図2】本発明の実施例2にかかわる物品の寸法測定装
置の構成とその寸法測定方法を説明するための概略構成
図である。
【図3】本発明の実施例3にかかわる物品の寸法測定装
置の構成を一部断面で示す正面図である。
【図4】同寸法測定装置の要部構成を拡大して示す斜視
図である。
【図5】従来の物品の寸法測定装置の構成とその寸法測
定方法を説明するための概略構成図である。
【符号の説明】
1,11 装置本体 2,12 第1の測定子 3,13 第2の測定子 4,14A,14B エアシリンダ(駆動手段) 5,15A,15B 測定器(測定手段) 6,16A,16B エアシリンダのピストンロッド W ワーク(被測定物品) A ワークの測定すべき寸法方向

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸上に移動可能にかつ対向して配され
    た一対の測定子と、これら測定子の相対的移動量を計測
    する測定手段とを用いて、固定的に位置決めされた物品
    の寸法を測定する方法であって、前記両測定子同士を当
    接させて、前記測定手段の測定基準値を決定する工程
    と、一方の測定子を移動させて、前記物品の一側面に当
    接させる工程と、他方の測定子を、前記一方の測定子に
    対し相対的に移動させることにより、この一方の測定子
    が当接した側面と反対側の他側面に当接させる工程と、
    前記測定手段により、測定基準値から前記両測定子の相
    対的移動量を演算し、前記物品の寸法を算出する工程と
    からなることを特徴とする物品の寸法測定方法。
  2. 【請求項2】 前記測定手段が1台使用され、該測定手
    段に、一方の測定子が固定的とされるとともに、他方の
    測定子が相対的に移動可能とされていることを特徴とす
    る請求項1記載の物品の寸法測定方法。
  3. 【請求項3】 前記測定手段が2台使用されるととも
    に、これら両測定手段に、前記測定子がそれぞれ相対的
    に移動可能とされ、請求項1記載の一連の工程を複数回
    繰り返した後、その算出結果を平均して前記物品の寸法
    を算出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    物品の寸法測定方法。
  4. 【請求項4】 物品の測定すべき寸法方向へ移動可能と
    された装置本体と、該装置本体に装着され、前記物品の
    測定すべき寸法方向へ移動可能にかつ対向して設けられ
    た一対の測定子と、該測定子を前記物品の測定すべき寸
    法方向へ移動させる駆動手段と、前記両測定子の相対的
    移動量を測定する測定手段とを備えてなることを特徴と
    する物品の寸法測定装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動手段は、前記装置本体に設けら
    れた単一のシリンダ装置からなり、該シリンダ装置のピ
    ストンロッドは、前記物品の測定すべき寸法方向へ突出
    退入可能とされるとともに、その先端に第1の測定子が
    設けられ、前記装置本体に、第2の測定子が第1の測定
    子と対向して固定的に設けられ、前記測定手段は、前記
    ピストンロッドの突出・退入量を検出するように構成さ
    れてなることを特徴とする請求項4記載の物品の寸法測
    定装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動手段は、前記装置本体に設けら
    れた一対のシリンダ装置からなり、これらシリンダ装置
    のピストンロッドは、前記物品の測定すべき寸法方向へ
    突出退入可能とされるとともに、その先端に第1および
    第2の測定子がそれぞれ設けられ、前記測定手段は、前
    記ピストンロッドの突出・退入量を検出するように構成
    されてなることを特徴とする請求項4記載の物品の寸法
    測定装置。
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