JPH07276951A - 路面傾斜角度表示装置 - Google Patents

路面傾斜角度表示装置

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JPH07276951A
JPH07276951A JP7758094A JP7758094A JPH07276951A JP H07276951 A JPH07276951 A JP H07276951A JP 7758094 A JP7758094 A JP 7758094A JP 7758094 A JP7758094 A JP 7758094A JP H07276951 A JPH07276951 A JP H07276951A
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JP
Japan
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road surface
body frame
surface inclination
inclination angle
wheels
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Pending
Application number
JP7758094A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Yokota
和憲 横田
Takashi Kuritani
尚 栗谷
Kazufumi Fujii
一史 藤井
Shunichi Shibazaki
俊一 柴崎
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】車輪を車体フレームに対して上下動させて姿勢
制御を行う車両に使用しても正確な路面傾斜角度を表示
し、その車両を運転し易くすることができる路面傾斜角
度表示装置を提供する 【構成】山地走行車は、各車輪16a〜16dを車体フ
レームの上下方向に対して移動させることにより車体フ
レームが常に水平となるように姿勢制御される。移動量
検出センサは各車輪16a〜16dの車体フレームの上
下方向に対する移動量h1 〜h4 を検出する。CPUは
移動量検出センサにより検出された各車輪16a〜16
dの移動量h1 〜h4 に基づいて車体フレームの前後及
び左右方向に対応する路面傾斜角度α,βを演算し、路
面傾斜角度α,βに基づいて路面傾斜表示計の点灯部を
点灯させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は路面傾斜角度表示装置に
係り、詳しくは車輪を車体フレームに対して上下方向に
移動させて車両フレームの姿勢制御を行う車両の路面傾
斜角度表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の路面傾斜角度表示装置では、車両
の車体フレームに傾斜角センサが設けられ、この傾斜角
センサにより車体フレームの傾斜角度を検出する。そし
て、検出した車体フレームの傾斜角度を路面傾斜角度と
して車両に設けられた路面傾斜表示部に表示し、運転者
は路面の傾斜角度を確認して走行可能な斜面かどうかを
判断していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば山地
を走行する山地走行車は、車体フレームに支持された各
車輪を車体フレームに対して上下方向に移動させて同フ
レームの姿勢制御を行い、斜面走行中の車体フレームを
水平に保持して運転者が山地走行車を運転し易いように
している。即ち、山地走行車では斜面走行中は車体フレ
ームが水平に保持されるため、従来の路面傾斜角度表示
装置では正確な路面傾斜角度を表示することができなか
った。従って、運転者は走行可能な斜面かどうか判断し
ずらく、山地走行車の運転がしにくくなっていた。
【0004】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、第1の目的は、車輪を車体フレーム
に対して上下動させて姿勢制御を行う車両に使用しても
正確な路面傾斜角度を表示し、その車両を運転し易くす
ることができる路面傾斜角度表示装置を提供することに
ある。
【0005】又、第2の目的は、路面の傾斜方向を表示
して前記車両を更に運転をし易くすることができる路面
傾斜角度表示装置を提供することにある。更に、第3の
目的は、車体フレームの前後及び左右方向に対する路面
傾斜角度をそれぞれ表示して路面の傾斜角度を認識し易
くし、前記車両を更に運転し易くすることができる路面
傾斜角度表示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、車体フレームに支持された
左右一対の前車輪及び後車輪をそれぞれ車体フレームに
対して上下方向に移動させて同フレームが常に所定の傾
斜角度となるように姿勢制御を行う車両に路面傾斜表示
部を設け、前記車両の走行する路面の傾斜角度を路面傾
斜表示部に表示させる路面傾斜角度表示装置において、
前記各車輪の車体フレームの上下方向に対する移動量を
検出する移動量検出センサと、前記移動量検出センサの
検出信号に基づいて路面傾斜角度を演算する演算手段
と、前記演算手段により演算された路面傾斜角度を前記
路面傾斜表示部に表示させる表示制御手段とを備えた。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の路
面傾斜角度表示装置において、移動量検出センサの検出
信号に基づいて路面の傾斜方向を判断する判断手段と、
前記判断手段の判断結果に基づいて路面の傾斜方向を路
面傾斜表示部に表示させる表示制御手段とを備えた。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の路
面傾斜角度表示装置において、各車輪の車体フレームの
上下方向に対する移動量を検出する移動量検出センサ
と、前記移動量検出センサの検出信号に基づいて車体フ
レームの前後方向に対する路面傾斜角度を演算する第1
の演算手段と、前記移動量検出センサの検出信号に基づ
いて車体フレームの左右方向に対する路面傾斜角度を演
算する第2の演算手段と、前記第1及び第2の演算手段
により演算された車体フレームの前後及び左右方向に対
する各路面傾斜角度を路面傾斜表示部に表示させる表示
制御手段とを備えた。
【0009】
【作用】従って、請求項1の発明では、車体フレームを
常に所定の傾斜角度となるように各車輪が車体フレーム
に対して上下方向に移動される。この時、移動量検出セ
ンサは各車輪の車体フレームの上下方向に対する移動量
を検出し、演算手段は移動量検出センサの検出信号に基
づいて路面傾斜角度を演算する。そして、表示制御手段
が演算手段により演算された路面傾斜角度を路面傾斜表
示部に表示させる。従って、車体フレームを姿勢制御す
る車両においても正確な路面傾斜角度が表示される。
【0010】請求項2の発明では、請求項1の発明の作
用に加えて、移動量検出センサの検出信号に基づいて判
断手段が路面の傾斜方向を判断し、表示制御手段はその
判断結果に基づいて路面の傾斜方向を路面傾斜表示部に
表示させる。そのため、運転者が路面の傾斜方向を認識
できる。
【0011】請求項3の発明では、車体フレームを常に
所定の傾斜角度となるように各車輪が車体フレームに対
して上下方向に移動される。この時、移動量検出センサ
は各車輪の車体フレームの上下方向に対する移動量を検
出する。第1の演算手段は移動量検出センサの検出信号
に基づいて車体フレームの前後方向に対する路面傾斜角
度を演算し、第2の演算手段は移動量検出センサの検出
信号に基づいて車体フレームの左右方向に対する路面傾
斜角度を演算する。そして、表示制御手段が第1及び第
2の演算手段の演算結果に基づいて車体フレームの前後
及び左右方向に対する路面傾斜角度を路面傾斜表示部に
表示させる。そのため、運転者は路面傾斜角度を認識し
易くなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を山地走行車に具体化した一実
施例を図1〜図8に従って説明する。
【0013】図1〜図3に示すように、山地走行車1の
車体フレーム2の中央部には運転席3が設けられてい
る。車体フレーム2の上側には屋根フレーム4が配設さ
れ、屋根フレーム4は車体フレーム2から上方に向かっ
て突出形成された複数の支持フレーム5により支持され
ている。又、車体フレーム2の左前部,右前部,左後部
及び右後部にはそれぞれ懸架装置9a〜9dが上下方向
に延びるように配設され、これら各懸架装置9a〜9d
は車体フレーム2及び屋根フレーム4に支持されてい
る。
【0014】各懸架装置9a〜9dは車体フレーム2及
び屋根フレーム4に支持された外筒10a〜10dと、
同外筒10a〜10dに進退可能に挿入された内筒11
a〜11dと、同内筒11a〜11dに内蔵された図示
しない油圧シリンダとから構成されている。前記外筒1
0a〜10dの上端にはサーボバルブ12a〜12dが
それぞれ設けられ、この各サーボバルブ12a〜12d
を介して前記油圧シリンダが図示しない作動油供給源に
接続されている。そして、油圧シリンダに作動油を供給
することにより内筒11a〜11dが外筒10a〜10
dから進退する。又、サーボバルブ12a〜12dはバ
ルブ開度を変更することにより油圧シリンダに供給され
る作動油の量を調節し、内筒11a〜11dの進退量を
変更できるようになっている。
【0015】図2,図3に示すように、懸架装置9a,
9bの各内筒11a,11bの先端には,前側支持ブラ
ケット15がそれぞれ取着され、各前側支持ブラケット
15には前車輪16a,16bが回転可能に軸支されて
いる。又、懸架装置9c,9dの各内筒11c,11d
の先端には後側支持ブラケット17が取着され、各後側
支持ブラケット17には後車輪16c,16dが回転可
能に軸支されている。前側支持ブラケット15には前車
輪16a,16bを駆動するための油圧モータ18fが
支持され、油圧モータ18fは前車輪16a,16bの
ホイール内に位置するように配置されている。又、後側
支持ブラケット17には後車輪16c,16dを駆動す
るための油圧モータ18rが支持され、油圧モータ18
rは後車輪16c,16dのホイール内に位置するよう
に配置されている。尚、図2には左側の前車輪18a,
後車輪18cの油圧モータ18f,18rのみを図示す
る。
【0016】図1に示すように、車体フレーム2の前部
にはステアリングシリンダ19が設けられ、ステリング
シリンダ19は前側の懸架装置9a,9bに連結されて
いる。そして、運転席3に設けられたステアリングハン
ドル20を回動させると、前記ステアリングシリンダ1
9が駆動して懸架装置9a,9bがその各軸線を中心と
して同方向に同量だけ回動するようになっている。
【0017】又、図2,図3に示すように、各懸架装置
9a〜9dには内筒11a〜11dの進退方向の移動量
を検出する移動量検出センサ21a〜21dが設けられ
ている。即ち、移動量検出センサ21a〜21dにより
車体フレーム2の上下方向に対する各車輪16a〜16
dの移動量を知ることができるようになっている。
【0018】前記車体フレーム2の下面であって運転席
3に対応する位置には前後傾斜角センサ22及び左右傾
斜角センサ23が取り付けられている。前後傾斜角セン
サ22は水平面に対する車体フレーム2の前後方向の傾
斜角度を検出し、左右傾斜角センサ23は水平面に対す
る車体フレーム2の左右方向の傾斜角度を検出するよう
になっている。そして、山地走行車1が走行中に斜面に
さしかかり車体フレーム2が傾斜すると、各サーボバル
ブ12a〜12dは前記各傾斜センサ22,23の検出
信号に基づいて同バルブ12a〜12dのバルブ開度を
変更し、各内筒11a〜11dを進退させる。この各内
筒11a〜11dの進退により各車輪16a〜16dが
車体フレーム2に対して上下方向に移動し、車体フレー
ム2が水平となるように姿勢制御される。
【0019】図1,図4に示すように、前記屋根フレー
ム4の前部には路面傾斜表示部としての路面傾斜表示計
25が取り付けられている。路面傾斜表示計25には同
表示計25に対して上下方向にのびるように前後傾斜レ
ベルメータ26が形成されている。前後傾斜レベルメー
タ26には複数の点灯部27が区画形成され、車体フレ
ーム2の前後方向に対する路面の傾斜角度が大きくなる
につれて上下両端に向かって順次点灯部27が点灯す
る。
【0020】路面傾斜表示計25には前後傾斜レベルメ
ータ26の中心部から左右方向に延びるように左右傾斜
レベルメータ28が形成されている。左右傾斜レベルメ
ータ28には複数の点灯部29が区画形成され、車体フ
レーム2の左右方向に対する路面の傾斜角度が大きくな
るにつれて順次左右両端に向かって点灯部29が点灯す
るようになっている。
【0021】又、各レベルメータ26,28の外側には
同一円周上に等間隔をおいて8個の傾斜方向表示部30
〜37が形成され、上端の傾方向斜表示部30は前後傾
斜レベルメータ26の上側に配置されている。そして、
傾斜方向表示部30から時計まわりに他の傾斜方向表示
部31〜37が順次配置され、そのうちの一つを点灯さ
せることにより路面の傾斜方向を表示するようになって
いる。
【0022】次に、本実施例の路面傾斜角度表示装置の
電気的構成を説明する。図5に示すように、,第1の演
算手段,第2の演算手段,判断手段,表示制御手段とし
ての中央処理装置(以下CPUという)41には、読出
し専用メモリ(ROM)42,読出し及び書き込み可能
なメモリ(RAM)43が接続されている。CPU41
はROM42に記憶された所定のプログラムデータに従
って各種の処理を実行し、RAM43にはCPU41の
各種演算結果が一時記憶されるようになっている。CP
U41にはインターフェース44を介して前記各傾斜角
センサ22,23及び各移動量検出センサ21a〜21
dが接続されている。又、CPU41には前記路面傾斜
表示計25及びサーボバルブ12a〜12dが接続され
ている。
【0023】前記前後傾斜角センサ22は水平面に対す
る車体フレーム2の前後方向の傾斜角度を検出し、左右
傾斜角センサ23は水平面に対する車体フレーム2の左
右方向の傾斜角度を検出する。CPU41はインターフ
ェース44を介して入力した各斜角センサ22,23の
検出信号に基づいて車体フレーム2が水平となるように
サーボバルブ12a〜12dのバルブ開度を変更する。
そして、バルブ開度の変更により内筒11a〜11dを
進退し、車体フレーム2が水平となるように車輪16a
〜16dを車体フレーム2に対して上下方向に移動させ
る。この時、CPU41は車輪16a〜16dの移動量
の和が常に一定となるようにサーボバルブ12a〜12
dを駆動制御する。尚、車輪16a〜16dの移動量
は、車輪16a〜16dが水平面走行中の車輪16a〜
16dの位置から車体フレーム2に対して下方に移動し
た時にプラスの値をとり、上方に移動した時にマイナス
の値をとる。
【0024】前記移動量検出センサ21a〜21dは各
内筒11a〜11dの進退量から各車輪16a〜16d
の車体フレーム2の上下方向に対するそれぞれの移動量
を検出する。CPU41はインターフェース44を介し
て入力した移動量検出センサ21a〜21dの検出信号
に基づいて図6に示すように、その時の移動量h1 〜h
4 を割り出す。尚、図6の実線は山地走行車1が水平路
面を走行している時の車輪16a〜16dの位置を示
す。又、2点鎖線は斜面を走行して車体フレーム2を水
平に姿勢制御するために車輪16a〜16dがそれぞれ
移動量h1 〜h4だけ移動した時の車輪16a〜16d
の位置を示す。
【0025】CPU41は左前車輪16aの移動量h1
と右前車輪16bの移動量h2 との平均移動量H1 及
び、左後車輪16cの移動量h3 と右後車輪16dの移
動量h4 との平均移動量H2 を演算する。更に、CPU
41は各平均移動量H1 ,H2の差H1 −H2 と前側懸
架装置9a,9bと後側懸架装置9c,9dとの間の距
離Xに基づいて車体フレーム2の前後方向に対する路面
傾斜角度αを演算する。そして、CPU41は演算した
前後方向の路面傾斜角度αに基づいて前後傾斜レベルメ
ータ26の点灯部27を上下両端に向かって順次適宜の
個数だけ点灯させる。
【0026】次に、CPU41は左前車輪16aの移動
量h1 と左後車輪16cの移動量h3 との平均移動量H
3 及び、右前車輪16bの移動量h2 と右後車輪16d
の移動量h4 との平均移動量H4 を演算する。更に、C
PU41は各平均移動量H3,H4 の差H3 −H4 と左
側懸架装置9a,9cと右側懸架装置9b,9dとの間
の距離Yに基づいて車体フレーム2の左右方向に対する
路面傾斜角度βを演算する。そして、CPU41は演算
した左右方向の路面傾斜角度βに基づいて左右傾斜レベ
ルメータ28の点灯部29を左右両端に向かって順次適
宜の個数だけ点灯させる。
【0027】又、CPU41は車輪16a〜16dの移
動量h1 〜h4 に基づいて路面の傾斜方向を判断する判
断処理を行い、その判断結果に従って傾斜方向表示部3
0〜37を点灯させる。即ち、車輪16a〜16dの
内、車輪16a,16bが車体フレーム2側に同じ量だ
け移動した場合(この場合、車輪16c,16dは反車
体フレーム2側に同じ量だけ移動する)、CPU41は
上り斜面であると判断して図4に示す傾斜方向表示部3
0を点灯させる。
【0028】車輪16a〜16dの内、車輪16c,1
6dが車体フレーム2側に同じ量だけ移動した場合(こ
の場合、車輪16a,16bは反車体フレーム2側に同
じ量だけ移動する)、CPU41は下り斜面であると判
断して傾斜方向表示部34を点灯させる。
【0029】車輪16a〜16dの内、車輪16a,1
6cが車体フレーム2側に同じ量だけ移動した場合(こ
の場合、車輪16b,16dが反車体フレーム2側に同
じ量だけ移動する)、CPU41は左上がりの斜面であ
ると判断して傾斜方向表示部36を点灯させる。
【0030】車輪16a〜16dの内、車輪16b,1
6dが車体フレーム2側に同じ量だけ移動した場合(こ
の場合、車輪16a,16cが反車体フレーム2側に同
じ量だけ移動する)、CPU41は右上がりの斜面であ
ると判断して傾斜方向表示部32を点灯させる。
【0031】又、車輪16a〜16dの内、車輪16a
のみが最も車体フレーム2側に移動した場合、CPU4
1は左前上がりの斜面であると判断して傾斜方向表示部
37を点灯させる。車輪16a〜16dの内、車輪16
bのみが最も車体フレーム2側に移動した場合、CPU
41は右前上がりの斜面であると判断して傾斜方向表示
部31を点灯させる。車輪16a〜16dの内、車輪1
6cのみが最も車体フレーム2側に移動した場合、CP
U41は左後上がりの斜面であると判断して傾斜方向表
示部35を点灯させる。車輪16a〜16dの内、車輪
16dのみが最も車体フレーム2側に移動した場合、C
PU41は右後上がりの斜面であると判断して傾斜方向
表示部33を点灯させる。
【0032】次に、上記の路面傾斜角度表示装置の作用
を説明する。図7に示すように、山地走行車1が斜面を
まっすぐに上る場合、車体フレーム2を水平にするため
に前車輪16a,16bが車体フレーム2に対して上方
に同じ量だけ移動し、後車輪16c,16dが車体フレ
ーム2に対して下方に同じ量だけ移動する。尚、図7に
は車輪16a,16cのみを示す。
【0033】この時、各移動量検出センサ21a〜21
dは各車輪16a〜16dの移動量h1 〜h4 を検出
し、CPU41は移動量h1 〜h4 に基づいて平均移動
量H1〜H4 を演算する。この場合、平均移動量H1 =
移動量h1 =移動量h2 ,平均移動量H2 =移動量h3
=移動量h4 ,平均移動量H3 ,H4 =0となる。CP
U41は平均移動量H1 ,H2 の差H1 −H2 と前側懸
架装置9a,9bと後側懸架装置9c,9dとの間の距
離Xに基づいて車体フレーム2の前後方向に対する路面
の傾斜角度αを演算する。そして、CPU41は前後方
向の路面傾斜角度αに基づいて前後傾斜レベルメータ2
6の点灯部27を点灯させる。
【0034】又、CPU41は平均移動量H3 ,H4 の
差H3 −H4 と左側懸架装置9a,9cと右側懸架装置
9b,9dとの間の距離Yに基づいて車体フレーム2の
左右方向に対する路面の傾斜角度をβを演算する。この
場合、H3 −H4 =0となるためβが0となり、CPU
41は左右傾斜レベルメータ28の点灯部29を点灯さ
せない。
【0035】更に、各車輪16a〜16dの内、車輪1
6a,16bが車体フレーム2側に同じ量だけ移動する
ため、CPU41は路面が上り斜面であると判断して傾
斜方向表示部30を点灯させる。
【0036】次に、図8に示すように山地走行車1が斜
面を横方向に走行する場合、車体フレーム2を水平にす
るために左車輪16a,16cが車体フレーム2に対し
て上方に同じ量だけ移動し、右車輪16b,16dが車
体フレーム2に対して下方に同じ量だけ移動する。尚、
図8には車輪16c,16dのみを示す。
【0037】この時、各移動量検出センサ21a〜21
dは各車輪16a〜16dの移動量h1 〜h4 を検出
し、CPU41は移動量h1 〜h4 に基づいて平均移動
量H1〜H4 を演算する。この場合、平均移動量H1 ,
H2 =0,平均移動量H3 =移動量h1 =移動量h3 ,
平均移動量H4 =移動量h2 =移動量h4 となる。CP
U41は平均移動量の差H1 −H2 と前側懸架装置9
a,9bと後側懸架装置9c,9dとの間の距離Xに基
づいて車体フレーム2の前後方向に対する路面の傾斜角
度αを演算する。この場合、平均移動量H1 ,H2 の差
H1 −H2 が0となるためαが0となり、CPU41は
前後傾斜レベルメータ26の点灯部27を点灯させな
い。
【0038】又、CPU41は平均移動量H3 ,H4 の
差H3 −H4 と左側懸架装置9a,9cと右側懸架装置
9b,9dとの間の距離Yに基づいて車体フレーム2の
左右方向に対する路面の傾斜角度βを演算する。そし
て、CPU41は左右方向の路面傾斜角度βに基づいて
左右傾斜レベルメータ28の点灯部29を点灯させる。
【0039】更に、各車輪16a〜16dの内、車輪1
6a,16cが車体フレーム2側に同じ量だけ移動する
ため、CPU41は路面が左上がり斜面であると判断
し、傾斜方向表示部36を点灯させる。
【0040】尚、山地走行車1が斜面をはすに上がった
り下ったりした場合も、上記と同様に車体フレーム2の
前後及び左右方向に対する各路面傾斜角度α,βが演算
され、その角度α,βは各傾斜レベルメータ26,28
に表示される。
【0041】以上詳述したように本実施例では、車輪1
6a〜16dの移動量h1 〜h4 に基づいて平均移動量
H1 〜H4 を演算し、平均移動量の差H1 −H2 ,H3
−H4 及び距離X,Yに基づいて車体フレーム2の前後
及び左右方向に対する傾斜角度α,βを演算した。従っ
て、車体フレーム2が常に水平になるように姿勢制御さ
れる山地走行車1に実施しても正確な路面傾斜角度α,
βを表示することができ、山地走行車1を運転し易くす
ることができる。
【0042】又、本実施例では、各車輪16a〜16d
の車体フレーム2の上下方向に対する移動量h1 〜h4
に基づいて路面の傾斜方向を表示するようにした。従っ
て、運転者が路面の傾斜方向を確認することができるよ
うになり、山地走行車1を更に運転し易くすることがで
きる。
【0043】更に、本実施例では、路面傾斜角度を、車
体フレーム2の前後方向に対する路面傾斜角度αと左右
方向に対する路面傾斜角度βに分けて表示するようにし
た。そのため、運転者が路面の傾斜角度を認識しやすく
なり、更に山地走行車1を運転し易くすることができ
る。
【0044】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば以下のように変更して具体化してもよ
い。 (1)本実施例では、車体フレーム2が常に水平となる
ように姿勢制御したが、車体フレーム2を常に所定の傾
斜角度となるように姿勢制御してもよい。例えば車体フ
レーム2の前後及び左右方向の傾斜角度が共に5°とな
るように姿勢制御した場合、演算した路面傾斜角度α,
βに5°を加えれば正確な路面傾斜角度α,βを表示す
ることができる。
【0045】(2)本実施例では、車体フレーム2の前
後及び左右方向の路面傾斜角度α,βを演算したが、車
体フレーム2の前後方向の路面傾斜角度αのみを演算す
るようにしてもよい。又、車体フレーム2の左右方向の
路面傾斜角度βのみを演算するようにしてもよい。この
場合、路面傾斜表示装置の回路構成を簡略化することが
できる。
【0046】(3)本実施例では、各車輪16a〜16
dの移動量h1 〜h4 に基づいて路面の傾斜方向を判断
する判断処理を行ったが、この判断処理を省略してもよ
い。この場合、路面傾斜表示装置の回路構成を簡略化す
ることができる。
【0047】(4)本実施例では、前後及び左右方向の
路面傾斜角度α,βに基づいて各レベルメータ26,2
8の点灯部27,29の点灯個数を変化させ、路面傾斜
角度α,βを表示するようにしたが、本発明はこれに限
定されない。即ち、路面傾斜表示計25に2つのデジタ
ル表示部を設け、路面傾斜角度α,βに基づいて一方の
デジタル表示部に路面傾斜角度αを表示し、他方のデジ
タル表示部に路面傾斜角度βを表示してもよい。この場
合、更に細かい正確な路面傾斜角度の表示ができるた
め、更に運転者が路面傾斜角度を認識し易くなる。
【0048】(5)本実施例では、サーボバルブ12a
〜12dを懸架装置9a〜9dの上端に設けたがサーボ
バルブ12a〜12dの設ける位置を適宜変更してもよ
い。この場合、サーボバルブ12a〜12dを都合のよ
い位置に設けることができる。
【0049】(6)本実施例では山地走行車1に本発明
を具体化したが、車輪を車体フレームに対して移動させ
て同フレームの姿勢制御を行う車両ならば山地走行車1
以外の車両に実施してもよい。例えば路面の整地されて
いない不整地を走行する不整地走行車や、林地を走行す
る林業用車両に実施してもよい。この場合も路面の傾斜
角度α,βを正確に表示することができるため、運転者
がそれらの車両を運転し易くなる。
【0050】次に、以上の実施例から把握できる請求項
以外の技術的思想をその効果とともに以下に記載する。 (1)請求項3記載の路面傾斜角表示装置において、移
動量検出センサの検出信号に基づいて路面の傾斜角度を
判断する判断手段と、前記判断手段の判断結果に基づい
て路面の傾斜方向を路面傾斜表示部に表示させる表示制
御手段とを備えた路面傾斜表示装置。
【0051】この場合、車体フレームの前後及び左右方
向に対する路面傾斜角度を表示できるとともに路面の傾
斜方向も表示でき、運転者は更に車両を運転し易くな
る。尚、本明細書において、山地走行車とは車輪を車体
フレームに対して上下方向に移動させて車体フレームの
姿勢制御を行う車両のことであり、路面の整地されてい
ない不整地を走行する不整地走行車や林地を走行する林
業用車両を含むものとする。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の発明
では、車体フレームの上下方向に対する各車輪の移動量
を検出する移動量検出センサの検出信号に基づいて路面
傾斜角度を演算した。そのため、車輪を車体フレームの
上下方向に移動させて同フレームが常に所定の傾斜角度
となるように姿勢制御する車両に実施しても正確な路面
傾斜角度を表示することができ、その車両を運転し易く
することができる。
【0053】請求項2記載の発明では、移動量検出セン
サの検出信号に基づいて路面の傾斜方向を表示するよう
にした。そのため、運転者が路面の傾斜方向を確認する
ことができるようになり、更に山地走行車を運転し易く
することができる。
【0054】請求項3記載の発明では、移動量検出セン
サの検出信号に基づいて、車体フレームの前後及び左右
方向に対する路面傾斜角度を演算し、その各路面傾斜角
度をそれぞれ表示するようにした。そのため、運転者が
路面傾斜角度を認識し易くなり、更に山地走行車を運転
し易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の山地走行車を示す斜視図である。
【図2】本実施例の山地走行車を示す概略側面図であ
る。
【図3】懸架装置,前側支持ブラケット,後側支持ブラ
ケット及び車輪を示す斜視図である。
【図4】路面傾斜表示計を示す正面図であれる。
【図5】路面傾斜角度表示装置の電気的構成を示すブロ
ック回路図である。
【図6】路面が傾斜して各車輪が移動した時の状態を示
す模式図である。
【図7】山地走行車が斜面をまっすぐ上った時の車輪の
動きを示す模式図である。
【図8】山地走行車が斜面を横方向に走行した時の車輪
の動きを示す模式図である。
【符号の説明】 1…車両としての山地走行車、2…車体フレーム、16
a,16b…前車輪としての車輪、16c,16d…後
車輪としての車輪、21a〜21d…移動量検出セン
サ、25…路面傾斜表示部としての路面傾斜表示計、4
1…第1の演算手段,第2の演算手段,判断手段,表示
制御手段としてのCPU、h1 〜h4 …車体フレームの
上下方向に対する車輪の移動量、α,β…車体フレーム
の前後及び左右方向に対する路面傾斜角度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴崎 俊一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームに支持された左右一対の前
    車輪及び後車輪をそれぞれ車体フレームに対して上下方
    向に移動させて同フレームが常に所定の傾斜角度となる
    ように姿勢制御を行う車両に路面傾斜表示部を設け、前
    記車両の走行する路面の傾斜角度を路面傾斜表示部に表
    示させる路面傾斜角度表示装置において、 前記各車輪の車体フレームの上下方向に対する移動量を
    検出する移動量検出センサと、 前記移動量検出センサの検出信号に基づいて路面傾斜角
    度を演算する演算手段と、 前記演算手段により演算された路面傾斜角度を前記路面
    傾斜表示部に表示させる表示制御手段とを備えた路面傾
    斜角度表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の路面傾斜角度表示装置に
    おいて、 移動量検出センサの検出信号に基づいて路面の傾斜方向
    を判断する判断手段と、 前記判断手段の判断結果に基づいて路面の傾斜方向を路
    面傾斜表示部に表示させる表示制御手段とを備えた路面
    傾斜角度表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の路面傾斜角度表示装置に
    おいて、 各車輪の車体フレームの上下方向に対する移動量を検出
    する移動量検出センサと、 前記移動量検出センサの検出信号に基づいて車体フレー
    ムの前後方向に対する路面傾斜角度を演算する第1の演
    算手段と、 前記移動量検出センサの検出信号に基づいて車体フレー
    ムの左右方向に対する路面傾斜角度を演算する第2の演
    算手段と、 前記第1及び第2の演算手段により演算された車体フレ
    ームの前後及び左右方向に対する各路面傾斜角度を路面
    傾斜表示部に表示させる表示制御手段とを備えた路面傾
    斜角度表示装置。
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