JPH07276396A - 表皮一体成形品の成形方法 - Google Patents

表皮一体成形品の成形方法

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JPH07276396A
JPH07276396A JP9706094A JP9706094A JPH07276396A JP H07276396 A JPH07276396 A JP H07276396A JP 9706094 A JP9706094 A JP 9706094A JP 9706094 A JP9706094 A JP 9706094A JP H07276396 A JPH07276396 A JP H07276396A
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JP
Japan
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skin
decorative sheet
mold
molding
smc
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Pending
Application number
JP9706094A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Yoshikawa
浩久 吉川
Kazuhisa Kobayashi
和久 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通気性のない化粧シートを用いた場合でも表
面に欠陥のない表皮一体SMC成形品を得る。 【構成】 上型1と下型2の間にSMC4と化粧シート
3を重ねてセットした後、上型1と下型2を合わせ、真
空引きを行いながら加熱加圧することにより成形品を成
形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SMC(シートモール
ディングコンパウンド)の圧縮成形方法に係り、詳しく
は、SMCに化粧シート等を一体成形してなる表皮一体
成形品の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、SMCに化粧シートを一体成形し
て表皮一体成形品を作成する場合、残留エアの問題から
通気性を有するシート(例えば、絵付けされたガラス繊
維の不織布、絵付け含浸紙等)が用いられている。すな
わち、通気性のない化粧シートを用いた場合には、化粧
シートとSMC成形体の間にエア溜まりが生じて表皮材
表面に膨れが発生するからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたよ
うに化粧シートとして不織布や紙を用いた場合、表皮材
表面に欠陥(エア溜まりによる膨れ)は発生しないとい
う利点はあるが、化粧シートの表面がポーラスなために
鮮明な印刷ができず、意匠性に劣るという問題点があ
る。
【0004】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、通気性の
ある化粧シートを用いた場合はもちろん、通気性のない
化粧シートを用いた場合でも表面に欠陥のない表皮一体
成形品を得ることのできる成形方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る表皮一体成形品の成形方法は、上型と
下型の間にSMCと化粧シートを重ねてセットした後、
上型と下型を合わせ、真空引きを行いながら加熱加圧す
るようにしたものである。そして、本方法を実施するに
は、上型と下型の少なくとも一方の金型に通気孔を有す
る金型を使用するか、或いは上型と下型の少なくとも一
方の金型におけるキャビティ壁の少なくとも一部を多孔
質材料で構成するとともに、この多孔質材料からなるキ
ャビティ壁の背後を真空源に接続した成形装置を使用す
る。
【0006】また、特に通気性のない化粧シートを用い
る場合には、上型と下型の間にSMCと化粧シートを重
ねてセットした後、上型と下型を合わせ、化粧シートと
接する反対側の金型から真空引きを行いながら加熱加圧
するようにしたものであり、この方法にあっては、化粧
シートと接する反対側の金型から圧空し及び/又は化粧
シートと接する側の金型から真空引きしてSMCと化粧
シートをプレフォームする工程を加えるようにしてもよ
い。そして、本方法を実施するには、上型と下型の何れ
か一方の金型に通気孔を有する金型を使用するか、或い
は上型と下型の何れか一方の金型におけるキャビティ壁
の少なくとも一部を多孔質材料で構成するとともに、こ
の多孔質材料からなるキャビティ壁の背後を真空源に接
続した成形装置を使用する。
【0007】SMCは、熱硬化性樹脂である不飽和ポリ
エステル、エポキシ、フェノール等の樹脂に、ガラス繊
維などの強化材を混合したシート状の成形材料であり、
金型に入れて加熱加圧することによってFRP製品が得
られる。その製造方法としては、例えば、ポリエチレン
フィルム等の第1のセパレーターフィルムの片面に、樹
脂のプレポリマー、硬化触媒、促進剤、硬化遅延剤、空
気乾燥剤等および、炭酸カルシウム、タルク、クレー等
の充填剤等を混練してなる樹脂コンパウンドをナイフコ
ート法等により塗布した上に、ガラス繊維を束ねてなる
ガラスロービングを切断してなるチョップストランドを
散布し、別に第2のセパレーターフィルムの片面に、第
1のセパレーターフィルムの片面に塗布したのと同様な
樹脂コンパウンドを、同様な塗布方法により塗布した
後、第1のセパレーターフィルムと第2のセパレーター
フィルムを両セパレーターフィルムの樹脂コンパウンド
塗布面どうしが散布されたチョップストランドを介して
対向するように重ね合わせ、ロール加圧にて加圧するこ
とにより樹脂コンパウンドを散布されたチョップストラ
ンドに含浸・脱泡し、加湿して養生する方法が採られ
る。代表的なSMCの配合は、ガラス繊維30%、不飽
和ポリエステル20%、炭酸カルシウム40%、その他
10%である。また、このSMCを用いてFRP製品を
製造するSMC成形法は、通常の場合、成形温度80〜
170℃、圧力15〜20気圧である。なお、成形され
たFRPは、ユニットバス壁面、車両内装品、家具、建
築内装材、弱電機器キャビネット等に好適に用いられて
いる。
【0008】上記の化粧シートとしては、熱硬化性樹
脂、熱可塑性樹脂、不織布、紙等に印刷を施したシー
ト、若しくはこれらの複合シートに印刷を施したシート
等がいずれも使用できる。そして、本発明は通気性を有
しないシートを使用する場合に特に有効である。
【0009】上記の多孔質材料としては、なるべく微細
な、例えばミクロン単位の孔が多数あり、しかも真空引
きの妨げにならない十分な通気性を有するものを使用す
る。これらは多孔質セラミックス、焼結金属などの中か
ら適切なものを見出すことができる。セラミックスの粉
末に金属の粉末及び/又は繊維を混合して焼結したも
の、例えば市販されている「ポーセラミックス」(新東
工業(株))などが好適である。金型全体を多孔質の材
料で製作してもよいが、真空引きに伴う空気の流通に関
与しない部分は多孔質である意味がないから、排気孔の
ある部分だけ多孔質にすればよい。また、キャビティを
形成する側だけを多孔質とし、裏から金属で支える構造
にした方が、強度が確保できて好ましい。多孔質材料
は、通気度にして3〜25m3 /cm2 ・sec程度の
ものを用いると、真空ポンプの負荷が重過ぎなくてよ
い。
【0010】
【作用】上述の構成からなる本発明の成形方法において
は、化粧シートとSMC成形体の間で発生するエアが金
型の中から排出され、化粧シートとSMC成形体の間に
エア溜まりが発生するのが防止される。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。
【0012】本実施例で使用する金型の概略を図1に示
す。図示の如く上型1には極めて細い通気孔aが内面の
上部に開口するようにして複数設けられており、この通
気孔aを通して吸引又は圧空ができるようになってい
る。また、下型2には上型1の周囲縁部11と当接する
周囲段部21に気密用のシール部材22が一体に設けら
れている。なお、図示はしないが下型2には成形品に目
地を形成するための突条が設けられている。
【0013】化粧シート3としては、厚さ50μmのP
ETフィルムに印刷にて大理石模様を施し、印刷面側に
ポリエステル系不織布を裏打ちしたものを使用した。
【0014】一方、SMC4としては、不飽和ポリエス
テル樹脂(日本ライヒーホールド製、ポリライトKC−
38):30重量部、スチレンモノマー:12重量部、
炭酸カルシウム:40重量部、ガラス繊維:30重量
部、メチルエチルパーオキシド1重量部、ステアリン酸
亜鉛:1.5重量部、収縮防止用ポリマー溶液:10重
量部からなる計124.5重量部の成分のものを使用し
た。
【0015】そして、化粧シート3の不織布側にSMC
4に接するようにして重ね合わた状態で図示の如く下型
2の上にセットした後、真空ポンプ((株)大阪空気機
械製)を使用して真空度760mmHgまで真空引きを
行いながら上型1と下型2を合わせて閉じ、そのまま真
空引きを行いながら加熱加圧して圧縮することによりパ
ネルの成形を行った。成形条件は金型温度を150℃、
金型圧力を100kg/cm2 とし、成形時間は5mi
nとした。成形後、上型1の通気孔aから圧空を入れて
製品を離型させた。
【0016】これにより図2及び図3に示すような表皮
一体成形品である化粧パネル5が得られた。この化粧パ
ネル5は化粧シートとSMCの間にエア溜まりがなく、
表面意匠の優れたものであった。なお、図中6は化粧シ
ート3の表面に形成された目地を示している。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の表皮一体
成形品の成形方法によれば、得られる表皮一体成形品に
おけるSMC成形体と化粧シートとの表面にエア溜まり
が発生することがない。したがって、表面意匠の優れた
表皮一体成形品を成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上型と下型の間にSMCと化粧シートを重ねて
セットした状態を示す概略図である。
【図2】本発明の成形方法により得られた表皮一体成形
品を示す断面図である。
【図3】同じく斜視図である。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 化粧シート 4 SMC 5 表皮一体成形品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型と下型の間にSMCと化粧シートを
    重ねてセットした後、上型と下型を合わせ、真空引きを
    行いながら加熱加圧することを特徴とする表皮一体成形
    品の成形方法。
  2. 【請求項2】 上型と下型の少なくとも一方に通気孔を
    有する金型を使用することを特徴とする請求項1記載の
    表皮一体成形品の成形方法。
  3. 【請求項3】 上型と下型の少なくとも一方の金型にお
    けるキャビティ壁の少なくとも一部を多孔質材料で構成
    するとともに、この多孔質材料からなるキャビティ壁の
    背後を真空源に接続した成形装置を使用することを特徴
    とする請求項1記載の表皮一体成形品の成形方法。
  4. 【請求項4】 上型と下型の間にSMCと化粧シートを
    重ねてセットした後、上型と下型を合わせ、化粧シート
    と接する反対側の金型から真空引きを行いながら加熱加
    圧することを特徴とする表皮一体成形品の成形方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の表皮一体成形品の成形方
    法において、化粧シートと接する反対側の金型から圧空
    し及び/又は化粧シートと接する側の金型から真空引き
    してSMCと化粧シートをプレフォームする工程を加え
    ることを特徴とする表皮一体成形品の成形方法。
  6. 【請求項6】 上型と下型の何れか一方の金型に通気孔
    を有する金型を使用することを特徴とする請求項4又は
    5記載の表皮一体成形品の成形方法。
  7. 【請求項7】 上型と下型の何れか一方の金型における
    キャビティ壁の少なくとも一部を多孔質材料で構成する
    とともに、この多孔質材料からなるキャビティ壁の背後
    を真空源に接続した成形装置を使用することを特徴とす
    る請求項4又は5記載の表皮一体成形品の成形方法。
JP9706094A 1994-04-12 1994-04-12 表皮一体成形品の成形方法 Pending JPH07276396A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106042584A (zh) * 2016-01-19 2016-10-26 南京航空航天大学 一种复合层板制件的制备方法

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