JPH0727311Y2 - 組込み照明付ユニットバス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は組込み照明付ユニットバスに関する。

（従来の技術） ユニットバスは、従来建物躯体内に床パンを設置し、こ
の床パンの外周部に壁パネルを建廻らせ、壁パネルの上
部間に天井パネルを張設し、壁パネルによって画成され
る空間に洋式便器、洗面器付カウンター、鏡、浴槽など
を配設した構成になっており、照明は壁パネルや天井パ
ネルに直接取付けていた。又、鏡、特にカウンターを臨
んで大型の鏡を壁パネル一面に取付ける場合、鏡の縁に
近い部分に適宜孔を穿設してボルトを挿通することで行
なっていた。

（考案が解決しようとする課題） ところがユニットバスとして余りスペースを取れない場
合には、壁パネルや天井パネルに直接照明を取付ける
と、照明が狭い室内に突出するために狭い空間が一層狭
く感じられ、又、内装デザイン上もバランスをとりにく
く、ユニットバスの室内をすっきりとしたものにできな
かった。更に大型の鏡を壁パネル一面に取付けた場合、
孔を穿設しているために、一寸の衝撃で鏡が割れ易くな
り、取付上改善が望まれていた。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決するために本考案は、床パンの外周部に
壁パネルを建巡らし、壁パネルの上部間に天井パネル取
付けて形成され、内部に浴槽、洗面器付のカウンター及
びカウンター上方の天井パネルに壁パネルと当接して上
方に突出した凹部を形成し、この凹部内に照明器具を設
けると共に、凹部の壁パネル側とカウンターの壁パネル
側に対向して夫々係止部を設け、両係止部に鏡の上部及
び下部を係止させた。

（作用） 上記手段によれば、照明を天井パネルから室内側に突出
させることなく、天井パネルと路面一に収めることが可
能となり、ユニットバスの内装デザインがすっきりとし
たものになる。又、大型の鏡を孔を穿設することなく壁
パネルに取付けることが可能となる。

（実施例） 次に本考案の一実施例を添付した図面に基づいて説明す
る。

第１図は本考案の組込み照明付ユニットバスの平面図、
第２図は同じく要部の斜視図、第３図は同じく要部の側
断面図である。

組込照明付ユニットバス１は、建物躯体Ｂ内に床パン３
を設置し、床パン３の外周部に壁パネル５…を建廻らし
てドア７を取付け、壁パネル５…の上部間に天井パネル
９を張設している。壁パネル５…によって画成される空
間内のドア７の右手側には浴槽11が設置され、浴槽11の
短手間の一方の壁パネル５には浴槽11を臨んで混合水栓
13が取付けられている。又、浴槽11の長手側の一方の縁
11aを臨む壁パネル５には手摺り15が設けられている。

ドア７の正面には、壁パネル５を臨んで洋式便器17が設
置され、洋式便器17の上方の壁パネル５にはタオルなど
を置くための台19が取付けられている。

ドア７の左手側には壁パネル５に沿ってカウンター21が
設置され、カウンター21の上面21aには混合水栓23付の
洗面器25が取付けられている。又、カウンター21の下部
には洗面器25への図示せぬ配管系や収納部が設けられ、
カウンター21の前面には配管系を点検、修理したり、収
納部への物の出し入れを行なうための扉21b,21bが設け
られている。カウンター21の左手の壁パネル５にはタオ
ルなどを吊るすバー27が取付けられている。

カウンター21上方の天井パネル９は、壁パネル５と当接
する側が室内と反対側に突出して凹部9aが形成され、こ
の凹部9aに第３図に示すように照明取付枠29が嵌合して
いる。照明取付枠29は、第３図に示すように２つのこの
耳片29a,29aと両耳片を連結する基片29bとから成る側面
視逆チャンネル状で、カウンター21の幅方向の長さと略
同じ長さを有している。又、照明取付枠29の基片29bに
は補強板31が重ね合せになっており、係止具33,35によ
って夫々照明取付枠29及び壁パネル５に係止されてい
る。

照明取付枠29の基片29bには蛍光灯、白熱電灯などの照
明器具37が取付けられており、両耳片29a,29aの先端部
でチャンネルの開口部29cには、格子状の枠から成る保
護カバー39が取外し自在に取付けられている。この時保
護カバー39が天井パネル９から室内側に突出することな
く、天井パネル９の面とほとんど段差がないように照明
取付枠29の上下方向の長さを天井パネル９の凹部9aの上
下方向の長さと略同じになるように形成しておく。

開口部29cの壁パネル５側には段部状の係止部29dが設け
られている。一方カウンター21の壁パネル５と当接する
部分には、上方に向けて開口したチャンネル状の係止部
21cが設けられている。そしてカウンター21を臨む壁パ
ネル５には幅方向及び上下方向一面に鏡41が設けられ、
鏡41は下部41aがカウンター21の係止部21cに係止され、
上部41bが照明取付枠29の係止部29dに係止されて、保持
固定されている。

照明取付枠29の手前の天井パネル９には、左右対称の位
置に１対の切欠部9b,9bが形成され、ここに嵌込み式の
ダウンライト43,43が取付けられて、カウンター21を照
らしている。

（考案の効果） 以上詳述したように本考案によれば、カウンター上方の
天井パネルに壁パネルと当接して上方に突出した凹部を
形成し、この凹部内に照明器具を設けると共に、凹部の
壁パネル側とカウンターの壁パネル側に対向して夫々係
止部を設け、両係止部に鏡の上部及び下部を係止させた
ので、例え狭いユニットバスであっても利用者に圧迫を
与えることなく広々とした感じを出すことができ、内装
デザイン上もすっきりとバランス良くまとめることがで
きる。又、鏡の上部及び下部を夫々壁パネル側の係止部
で係止させたので、鏡を凹部側の係止部内で持上げて下
部をカウンター側の係止部に嵌め込むだけで取付けがで
き、固定するための特別な金具や工具等は必要なく、簡
単に取付けることができる。更に鏡に取付けの為の孔も
開けないので、割れ難い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は本考案
の組込み照明付ユニットバスの平面図、第２図は同じく
要部の斜視図、第３図は同じく要部の側断面図である。 尚、図面で１は組込み照明付ユニットバス、５は壁パネ
ル、９は天井パネル、9aは天井パネルの凹部、11は浴
槽、21はカウンター、21cはカウンターの係止部、25は
洗面器、29は照明取付枠、29dは照明取付枠の係止部、3
7は照明器具、41は鏡である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】床パンの外周部に壁パネルを建巡らし、壁
   パネルの上部間に天井パネル取付けて形成され、内部に
   浴槽、洗面器付のカウンター及びカウンターを臨む壁パ
   ネルに鏡を備えたユニットバスにおいて、 前記カウンター上方の天井パネルに壁パネルと当接して
   上方に突出した凹部を形成し、この凹部内に照明器具を
   設けると共に、凹部の壁パネル側とカウンターの壁パネ
   ル側に対向して夫々係止部を設け、両係止部に前記鏡の
   上部及び下部を係止させたことを特徴とする組込み照明
   付ユニットバス。