JPH0727130A - 動圧軸受装置用スリーブ - Google Patents
動圧軸受装置用スリーブInfo
- Publication number
- JPH0727130A JPH0727130A JP13917193A JP13917193A JPH0727130A JP H0727130 A JPH0727130 A JP H0727130A JP 13917193 A JP13917193 A JP 13917193A JP 13917193 A JP13917193 A JP 13917193A JP H0727130 A JPH0727130 A JP H0727130A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sleeve
- peripheral surface
- inner peripheral
- radial inner
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】スリーブ４内への軸１２の挿入作業の容易化を
図り、挿入作業に伴って軸１２の外周面及びスリーブの
内周面を傷付けにくくする。 【構成】スリーブ４のラジアル内周面１５の直径がスリ
ーブ４の開口部分で開口端縁に向かう程漸次大きくな
る。従って、軸１２のスリーブ４への挿入作業が容易に
なり、軸１２が多少傾斜しても、この軸１２の外周面と
スリーブ４のラジアル内周面１５の開口周縁部とが擦れ
にくくなる。
図り、挿入作業に伴って軸１２の外周面及びスリーブの
内周面を傷付けにくくする。 【構成】スリーブ４のラジアル内周面１５の直径がスリ
ーブ４の開口部分で開口端縁に向かう程漸次大きくな
る。従って、軸１２のスリーブ４への挿入作業が容易に
なり、軸１２が多少傾斜しても、この軸１２の外周面と
スリーブ４のラジアル内周面１５の開口周縁部とが擦れ
にくくなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明に係るスリーブを組み込
んだ動圧軸受装置は、例えば光偏向装置、ビデオテープ
レコーダ等に利用する。
んだ動圧軸受装置は、例えば光偏向装置、ビデオテープ
レコーダ等に利用する。
【０００２】
【従来の技術】動圧軸受装置は、図５に示す様に、軸１
２の周囲に円筒状のスリーブ４を設け、このスリーブ４
の円筒状のラジアル内周面１５と軸１２の円筒状のラジ
アル外周面とを、微小な軸受隙間を介して対向させる
が、ヘリングボーン状の動圧溝３、３は、スリーブ４の
内周面に形成する。ラジアル内周面１５と軸１２のラジ
アル外周面とが動圧ラジアル軸受を構成し、又、スリー
ブ４の内周面の軸方向両端部にはラジアル内周面１５に
接続する面取り２０を設けている。スリーブ４のラジア
ル内周面１５の内径Ｒを軸１２の外径Ｄよりも僅かに大
きく（Ｒ＞Ｄ）すると共に、上記内径Ｒがラジアル内周
面１５の全面で一定である。又、上記スリーブ４の内周
面中間部には大径部１０を形成し、この大径部１０と軸
１２の外周面との間に形成される個所が、潤滑剤溜り又
は摩擦トルク低減の為の逃げとして機能する様にしてい
る。
２の周囲に円筒状のスリーブ４を設け、このスリーブ４
の円筒状のラジアル内周面１５と軸１２の円筒状のラジ
アル外周面とを、微小な軸受隙間を介して対向させる
が、ヘリングボーン状の動圧溝３、３は、スリーブ４の
内周面に形成する。ラジアル内周面１５と軸１２のラジ
アル外周面とが動圧ラジアル軸受を構成し、又、スリー
ブ４の内周面の軸方向両端部にはラジアル内周面１５に
接続する面取り２０を設けている。スリーブ４のラジア
ル内周面１５の内径Ｒを軸１２の外径Ｄよりも僅かに大
きく（Ｒ＞Ｄ）すると共に、上記内径Ｒがラジアル内周
面１５の全面で一定である。又、上記スリーブ４の内周
面中間部には大径部１０を形成し、この大径部１０と軸
１２の外周面との間に形成される個所が、潤滑剤溜り又
は摩擦トルク低減の為の逃げとして機能する様にしてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様な
従来の動圧軸受装置用スリーブの場合、スリーブ４のラ
ジアル内周面１５に軸１２を挿入する作業が面倒なだけ
でなく、スリーブ４が軸１２に対して斜めになった場合
には、挿入作業に伴って上記スリーブ４のラジアル内周
面１５の開口部内周縁が軸１２でかじられ、傷付く恐れ
がある。特に、動圧気体軸受装置の場合は、軸受隙間に
潤滑剤が存在しないので、スリーブ４が傷付き易い。
従来の動圧軸受装置用スリーブの場合、スリーブ４のラ
ジアル内周面１５に軸１２を挿入する作業が面倒なだけ
でなく、スリーブ４が軸１２に対して斜めになった場合
には、挿入作業に伴って上記スリーブ４のラジアル内周
面１５の開口部内周縁が軸１２でかじられ、傷付く恐れ
がある。特に、動圧気体軸受装置の場合は、軸受隙間に
潤滑剤が存在しないので、スリーブ４が傷付き易い。
【０００４】本発明の動圧軸受装置用スリーブは、上述
の様な不都合を解消すべく考えられたものである。
の様な不都合を解消すべく考えられたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の動圧軸受装置用
スリーブは、円筒形のラジアル内周面を有するスリーブ
と、円筒形のラジアル外周面を有する軸と、上記ラジア
ル内周面とラジアル外周面との少なくとも一方に形成さ
れた動圧溝とを備え、上記ラジアル内周面とラジアル外
周面とを微小な軸受隙間を介して対向させる動圧軸受装
置に組み込まれるスリーブであって、上記ラジアル内周
面の直径が、スリーブの一端開口部分で、開口端縁に向
かう程漸次大きくなる事を特徴としている。
スリーブは、円筒形のラジアル内周面を有するスリーブ
と、円筒形のラジアル外周面を有する軸と、上記ラジア
ル内周面とラジアル外周面との少なくとも一方に形成さ
れた動圧溝とを備え、上記ラジアル内周面とラジアル外
周面とを微小な軸受隙間を介して対向させる動圧軸受装
置に組み込まれるスリーブであって、上記ラジアル内周
面の直径が、スリーブの一端開口部分で、開口端縁に向
かう程漸次大きくなる事を特徴としている。
【０００６】
【作用】上述の様に構成される本発明の動圧軸受装置用
スリーブの場合、スリーブの開口部の直径が大きくなる
分、軸をこのスリーブ内に挿入する作業が容易になっ
て、軸の外周面及びスリーブの内周面を傷付ける恐れも
少なくなる。
スリーブの場合、スリーブの開口部の直径が大きくなる
分、軸をこのスリーブ内に挿入する作業が容易になっ
て、軸の外周面及びスリーブの内周面を傷付ける恐れも
少なくなる。
【０００７】
【実施例】図１は本発明の第一実施例を示している。前
述した従来構造と同等部分には同一符号を付して重複す
る説明を省略し、以下本発明の特徴部分に就いて説明す
る。スリーブ４の両端部のラジアル内周面１５の軸方向
外側部には円錐凹面状の傾斜面部１１、１１を形成して
いる。従って、上記ラジアル内周面１５の直径が、スリ
ーブ４の両端開口部分で、開口端縁に向かう程漸次大き
くなる。そして、スリーブ４の内周面の軸方向両端部に
は、ラジアル内周面１５に接続する面取り２０を設けて
いる。
述した従来構造と同等部分には同一符号を付して重複す
る説明を省略し、以下本発明の特徴部分に就いて説明す
る。スリーブ４の両端部のラジアル内周面１５の軸方向
外側部には円錐凹面状の傾斜面部１１、１１を形成して
いる。従って、上記ラジアル内周面１５の直径が、スリ
ーブ４の両端開口部分で、開口端縁に向かう程漸次大き
くなる。そして、スリーブ４の内周面の軸方向両端部に
は、ラジアル内周面１５に接続する面取り２０を設けて
いる。
【０００８】本発明の動圧軸受装置用スリーブの場合、
この様な傾斜面部１１、１１を有し、スリーブ４のラジ
アル内周面１５の開口部の直径が大きくなる分、軸１２
をこのスリーブ４のラジアル内周面１５内に挿入する作
業が容易になって、軸１２の外周面及びスリーブ４のラ
ジアル内周面１５を傷付ける恐れも少なくなる。尚、動
圧軸受装置としての性能を確保しつつ、軸１２の挿入作
業の容易化を図る為には、上記各傾斜面部１１、１１の
傾斜角度θを０．０１〜０．３０度程度とし、ラジアル
内周面１５の開口部の直径と、各傾斜面部１１、１１よ
りも内側部分の内径との差を、４〜３０μｍ程度とする
のが好ましい。
この様な傾斜面部１１、１１を有し、スリーブ４のラジ
アル内周面１５の開口部の直径が大きくなる分、軸１２
をこのスリーブ４のラジアル内周面１５内に挿入する作
業が容易になって、軸１２の外周面及びスリーブ４のラ
ジアル内周面１５を傷付ける恐れも少なくなる。尚、動
圧軸受装置としての性能を確保しつつ、軸１２の挿入作
業の容易化を図る為には、上記各傾斜面部１１、１１の
傾斜角度θを０．０１〜０．３０度程度とし、ラジアル
内周面１５の開口部の直径と、各傾斜面部１１、１１よ
りも内側部分の内径との差を、４〜３０μｍ程度とする
のが好ましい。
【０００９】次に、図２は本発明の第二実施例を示して
いる。本実施例の場合、スリーブ４は軸方向両端部のラ
ジアル内周面１５の間の部分がラジアル内周面１５の軸
方向内側部と等しい内径を有する。又、スリーブ４の一
方のラジアル内周面１５（図２の右端部）にのみ、傾斜
面部１１を形成している。その他の構成及び作用は、上
述した第一実施例と同様である。
いる。本実施例の場合、スリーブ４は軸方向両端部のラ
ジアル内周面１５の間の部分がラジアル内周面１５の軸
方向内側部と等しい内径を有する。又、スリーブ４の一
方のラジアル内周面１５（図２の右端部）にのみ、傾斜
面部１１を形成している。その他の構成及び作用は、上
述した第一実施例と同様である。
【００１０】次に、図３は本発明の第三実施例を示して
いる。本実施例の場合、スリーブ４の一方のラジアル内
周面１５（図３の左端部）にのみ、傾斜面部１１を形成
すると共に、上記スリーブ４の他端（図３の右端）開口
をボール１３により塞いでいる。スリーブ４の外周面に
はフランジを形成していない。一方のラジアル内周面１
５の直径が軸方向内方端から開口端縁に向かう程漸次大
きくなる。従って、ラジアル内周面１５の開口端の直径
を大きく出来るので軸１２のスリーブ４への挿入が容易
である。又、ラジアル内周面１５の軸心に対する角度を
小さく出来るので軸受性能の変化がない。その他の構成
及び作用は、前述した第一実施例と同様である。
いる。本実施例の場合、スリーブ４の一方のラジアル内
周面１５（図３の左端部）にのみ、傾斜面部１１を形成
すると共に、上記スリーブ４の他端（図３の右端）開口
をボール１３により塞いでいる。スリーブ４の外周面に
はフランジを形成していない。一方のラジアル内周面１
５の直径が軸方向内方端から開口端縁に向かう程漸次大
きくなる。従って、ラジアル内周面１５の開口端の直径
を大きく出来るので軸１２のスリーブ４への挿入が容易
である。又、ラジアル内周面１５の軸心に対する角度を
小さく出来るので軸受性能の変化がない。その他の構成
及び作用は、前述した第一実施例と同様である。
【００１１】次に、図４は本発明の第四実施例を示して
いる。本実施例の場合、スリーブ４の両端部のラジアル
内周面１５の全面に形成した傾斜面部１１ａ、１１ａの
母線形状を凸に湾曲させている。ラジアル内周面１５の
直径が軸方向内方端から開口端縁に向かう程漸次大きく
なる。又、２個所のラジアル内周面１５の間の部分がラ
ジアル内周面１５と滑らかに接続する。その他の構成及
び作用は、前述の第一実施例と同様である。尚、動圧溝
３はラジアル内周面１５とラジアル外周面との少なくと
も一方に設けても良い。
いる。本実施例の場合、スリーブ４の両端部のラジアル
内周面１５の全面に形成した傾斜面部１１ａ、１１ａの
母線形状を凸に湾曲させている。ラジアル内周面１５の
直径が軸方向内方端から開口端縁に向かう程漸次大きく
なる。又、２個所のラジアル内周面１５の間の部分がラ
ジアル内周面１５と滑らかに接続する。その他の構成及
び作用は、前述の第一実施例と同様である。尚、動圧溝
３はラジアル内周面１５とラジアル外周面との少なくと
も一方に設けても良い。
【００１２】
【発明の効果】本発明の動圧軸受装置用スリーブは、以
上に述べた通り構成され作用するが、スリーブ内への軸
の挿入作業が容易となって軸の外周面及びスリーブの内
周面を傷付ける恐れが少なくなるので、動圧軸受装置の
組立作業の能率化を図れる。特に、軸受隙間に潤滑剤が
存在しない動圧気体軸受装置でも、上記内周面が傷付き
にくい。
上に述べた通り構成され作用するが、スリーブ内への軸
の挿入作業が容易となって軸の外周面及びスリーブの内
周面を傷付ける恐れが少なくなるので、動圧軸受装置の
組立作業の能率化を図れる。特に、軸受隙間に潤滑剤が
存在しない動圧気体軸受装置でも、上記内周面が傷付き
にくい。
【図１】本発明の第一実施例を示す断面図。
【図２】同第二実施例を示す断面図。
【図３】同第三実施例を示す断面図。
【図４】同第四実施例を示す断面図。
【図５】従来の動圧軸受装置用スリーブの１例を示す断
面図。
面図。
３ 動圧溝 ４ スリーブ ５ フランジ １０ 大径部 １１、１１ａ 傾斜面部 １２ 軸 １３ ボール １５ ラジアル内周面 ２０ 面取り
Claims (1)
- 【請求項１】 円筒形のラジアル内周面を有するスリー
ブと、円筒形のラジアル外周面を有する軸と、上記ラジ
アル内周面とラジアル外周面との少なくとも一方に形成
された動圧溝とを備え、上記ラジアル内周面とラジアル
外周面とを微小な軸受隙間を介して対向させる動圧軸受
装置に組み込まれるスリーブであって、上記ラジアル内
周面の直径が、スリーブの一端開口部分で、開口端縁に
向かう程漸次大きくなる事を特徴とする動圧軸受装置用
スリーブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13917193A JPH0727130A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-19 | 動圧軸受装置用スリーブ |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5-132387 | 1993-05-12 | ||
| JP13238793 | 1993-05-12 | ||
| JP13917193A JPH0727130A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-19 | 動圧軸受装置用スリーブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0727130A true JPH0727130A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=26466971
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13917193A Pending JPH0727130A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-19 | 動圧軸受装置用スリーブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0727130A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001018413A1 (fr) * | 1999-09-03 | 2001-03-15 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Palier a pression dynamique et moteur a broche comprenant le palier a pression dynamique |
| US7059052B2 (en) | 1997-03-06 | 2006-06-13 | Ntn Corporation | Hydrodynamic type porous oil-impregnated bearing |
| WO2023125043A1 (zh) * | 2021-12-28 | 2023-07-06 | 华为技术有限公司 | 一种导向连接结构及电子设备 |
-
1993
- 1993-05-19 JP JP13917193A patent/JPH0727130A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7059052B2 (en) | 1997-03-06 | 2006-06-13 | Ntn Corporation | Hydrodynamic type porous oil-impregnated bearing |
| DE19809770B4 (de) * | 1997-03-06 | 2006-06-29 | Ntn Corp. | Hydrodynamisches, poröses, ölimprägniertes Lager |
| WO2001018413A1 (fr) * | 1999-09-03 | 2001-03-15 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Palier a pression dynamique et moteur a broche comprenant le palier a pression dynamique |
| US6749339B1 (en) | 1999-09-03 | 2004-06-15 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Hydrodynamic bearing assembly and spindle motor having the same |
| US7033078B2 (en) | 1999-09-03 | 2006-04-25 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Hydrodynamic bearing assembly and spindle motor having the same |
| US7360950B2 (en) | 1999-09-03 | 2008-04-22 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Hydrodynamic bearing assembly |
| WO2023125043A1 (zh) * | 2021-12-28 | 2023-07-06 | 华为技术有限公司 | 一种导向连接结构及电子设备 |
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