JPH0727106U - 吸着具の止め構造 - Google Patents

吸着具の止め構造

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JPH0727106U
JPH0727106U JP6174693U JP6174693U JPH0727106U JP H0727106 U JPH0727106 U JP H0727106U JP 6174693 U JP6174693 U JP 6174693U JP 6174693 U JP6174693 U JP 6174693U JP H0727106 U JPH0727106 U JP H0727106U
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政一 長谷川
道行 小林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製作、組付けが容易であり、しかも破損など
の不都合を生ずることがなく、外観、体裁が良好である
と共に、永久磁石の有する吸着力を損ねることのない吸
着具の止め構造の提供。 【構成】 強磁性部材10と、永久磁石20とを有し、
永久磁石20が、永久磁石20における凹部21を取付
け孔13に連通するように強磁性部材10に止着されて
いると共に、強磁性部材10が、永久磁石20の側方に
沿って永久磁石20の他方の磁極20b方向に延びる延
設部12を一体に備えている吸着具Aと、頭部30及び
脚部31とを備えた止具Bとよりなり、取付け対象物C
の一方の側に添装した吸着具Aにおける強磁性部材10
の孔13から永久磁石20の凹部21に向けて、取付け
対象物Cの他方の側から前記止具Bの脚部31を挿入、
係止するようにした止め構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、永久磁石を用いた吸着具の止め構造、より詳細には、永久磁石に 設けた凹部と、この凹部の設けられている面に添装、止着されている強磁性部材 に設けた取付け孔とを利用して、当該吸着具を、適宜の、例えば、シート状物、 フィルム状物、パネル状物、板状物、あるいは単体としての、例えばフック、表 示プレートなどの任意の対象物に対して止着できるようにした吸着具の止め構造 に関する。
【0002】
【従来の技術】
永久磁石を用いた吸着具には、種々の形状、構造からなるものが、多方面にわ たって用いられている。 この種の吸着具であって、前もって、シートなどの目的物に対して、止着され 、当該目的物を、他の対象物、例えば、壁面などに添着する手段として用いられ る吸着具としては、例えば、図12に示されるような吸着具と、その止め構造と があった。
【0003】 この図12において示されている吸着具Fは、円形の板部101の周側を越え て、周側板部102とした強磁性部材よりなるケース100と、このケース10 0内に収められた永久磁石120とで構成してあると共に、この吸着具Fを、シ ートなどの取付け対象物Gに対して止着する手段としての止具130を備えた構 成としてある。
【0004】 ここで用いられている吸着具Fは、厚さ方向に着磁され、しかも、この着磁方 向に向けて孔121を開設された永久磁石120と、この永久磁石120の孔1 21に連通する孔103の透設されている前記ケース100とで構成してあり、 該ケース100の周側板部102内に、該永久磁石120を収めるようになすと 共に、該永久磁石120の孔121と、前記ケース100の孔103とが連通す るようにして、該永久磁石120をケース100に対して、接着剤140を用い て接着している。
【0005】 また、この吸着具Fの止着に用いられる止具130は、鍔状をなす頭部131 と、この頭部131に一体に設けられた脚部132と、この脚部132の先端に 設けられた弾性係止片133とを備えた構成としてあり、前記孔103に挿通さ れて、該孔103の孔周縁のケース100の板部101の面に係止される構成と してある。
【0006】 かかる構成よりなる吸着具Fを、取付け対象物Gの一方の側に添装すると共に 、他方の側から、前記止具130の脚部132を、前記孔103に挿通し、該止 具130における頭部131と、係止片133との間で、吸着具Fの板部101 と取付け対象物Gとを挾持させ、該吸着具Fを、取付け対象物Gに止着して用い ていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
かかる構成からなる吸着具Fは、止具130の脚部132を挿通する孔103 が、永久磁石120の磁極間に亘って開設された孔121に連通して設けてある ことから、孔103に挿通された止具130の脚部132が、孔121から視認 できる特長を有しているものの、永久磁石120の磁極方向に亘って孔121を 設ける必要があり、当該孔121を設けることに伴う種々の不都合を当該吸着具 Fにもたらしていた。
【0008】 先ず、該永久磁石120を環板状に構成する場合、例えば、これをフェライト 磁石などのように焼結によって製作する場合、環溝状に構成された型内に、均一 に焼結粉末を充填する必要があり、製作が難しく、また、焼結時の歪み出しなど に伴う仕損品を生ずるなど、当該永久磁石120の成形コストが割高となる不都 合を有していた。 また、かかる環板状をなす永久磁石120を、例えば板状に成形したフェライ ト磁石に孔を穿つ方法で製作する場合、この穿孔処理に際して当該永久磁石が割 れ、穿孔に伴う仕損品を多量に生ずる難を有していた。
【0009】 また、このようにフェライト磁石などのような焼結磁石であって、しかも、そ の磁極方向に亘って比較的大きな孔を備えた永久磁石120にあっては、この永 久磁石120の取扱い時、例えば、ケース100に対する取付け時、あるいは構 成された吸着具Fを取付け対象物Gに取付ける際に、さらには、該吸着具Fの装 着された取付け対象物Gの使用に伴って生ずる僅かの衝撃などで割れることがあ り、取扱い使用に多くの制約を受ける難を有していた。
【0010】 さらに、このように孔121を備えた永久磁石120は、その外形の有する嵩 張りに対して、当該永久磁石120の有する磁気が相対的に少なく、その外形の 嵩張りに比較して、吸着力が弱くなる不都合があった。
【0011】 また、さらに、吸着具Fの吸着側に、ケース100の周側板部102と、永久 磁石120と、この永久磁石の孔121と、さらに該孔121内にある止具13 0の脚部132の先端部分のいずれもが表われており、この結果、吸着具Fの吸 着面側が、すっきりとせず、不体裁な外観となる不都合があった。
【0012】 さらに、また、構成される吸着具Fに孔121が開口されていることから、該 孔121内に塵芥などが付着し易く、しかも、かかる付着塵芥などの除去が難し く、結果的に汚れたイメージの吸着具になり易くなる難を有していた。
【0013】 本考案は、かかる従来の吸着具、及び、その取付け構造における不都合に鑑み 、製作、組付けが容易であり、しかも破損などの不都合を生ずることがなく、外 観、体裁が良好であると共に、永久磁石の有する吸着力を損ねることのない吸着 具の止め構造の提供を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】 本考案に係る吸着具の止め構造は、叙上の目的を達成するべく、取付け孔13 の透設されている強磁性部材10と、 一方の磁極20a面に凹部21の設けられている永久磁石20とを有し、 該 永久磁石20が、この永久磁石20における凹部21を前記取付け孔13に連通 するように該永久磁石20の一方の磁極20a面を前記強磁性部材10に接して 、止着されていると共に、 該強磁性部材10が、前記永久磁石20の側方に沿って該永久磁石20の他方 の磁極20b方向に延びる延設部12を一体に備えている吸着具Aと、 頭部30及び該頭部30に一体に設けられた脚部31とを備えた止具Bとより なり、 取付け対象物Cの一方の側に添装した前記吸着具Aにおける前記強磁性部材1 0の孔13から前記永久磁石20の凹部21に向けて、該取付け対象物Cの他方 の側から前記止具Bの脚部31を挿入、係止するようにした構成としてある。
【0015】
【作用】
取付け対象物Cの一方の側に添装した吸着具Aに対し、該取付け対象物Cの他 方の側から、該吸着具Aにおける強磁性部材10の孔13と、永久磁石20の凹 部21に向けて、止具Bの脚部31を挿入、係止する構成としていることから、 吸着具Aの吸着面側がすっきりとした外観となり、且つ、外形の嵩張りに対して 、永久磁石の吸着力を減ずることがないように機能し、しかも、組付け永久磁石 が割れないように機能している。
【0016】
【実施例】
以下、本考案に係る典型的な各実施例に係る吸着具Aの止め構造について説明 する。 図1は、第1実施例に係る吸着具の止め構造に用いられる各部材を、その一部 を破断し、これを分離した状態で示している。 図2は、これらの各部材を組付ける前の状態で、断面して示しており、図3は 、吸着具Aを止具Bを用いて取付け対象物Cに止着した状態を、断面して示して いる。
【0017】 図4は、取付け対象物Cが弾性を備えた部材であり、しかも止具Bの脚部31 の先端が凹部21の内底面に圧着状態で止着される第2実施例に係る吸着具の止 め構造を、断面の状態で示している。
【0018】 図5は、第3実施例に係る吸着具の止め構造を、図6は、第4実施例に係る止 め構造を、夫々断面の状態で示している。
【0019】 図7〜図9は、第5実施例に係る吸着具の止め構造を示すものであって、図7 は、これらの各構成部品を分離し、しかも斜視の状態で示すと共に、図8は、永 久磁石20を、強磁性部材10に止着している部分での吸着具Aの取付け構造を 、また、図9は、止具Bによって吸着具Aを取付け対象物Cに止着している部分 での取付け構造を夫々断面で示している。
【0020】 図10及び図11は、かかる取付け構造によって吸着具Aの取付けられた各取 付け対象物Cの具体例を示すものであって、図10では、表示プレートに対して 吸着具Aを装備した状態を、図11では、フックに対して吸着具Aを装備した状 態を夫々斜視の状態で示している。
【0021】 先ず図1〜図3に示す第1実施例に係る吸着具Aの止め構造について説明する 。 ここで用いられる永久磁石20は、厚さ方向に着磁されている板状または盤状 をなす永久磁石20であって、一方の磁極20aの面に凹球面状をなす凹部21 が設けてある。
【0022】 次いで、ここで用いられる強磁性部材10は、永久磁石20に吸引されて磁気 を帯びる部材、例えば透磁率の高い軟磁性材料からなるものであって、その円形 の板部11の周側を起立して、この板部11を取り囲む周側板部状に延設部12 が構成してあると共に、前記板部11に孔13を設けてある。 尚、ここで開設されている孔13には、その孔13の周側から、該孔13の中 心方向に突き出す係止片14〜14が、該板部11に一体に設けられている。
【0023】 さらに、ここで用いられている止具Bは、鍔状をなす頭部30と、この頭部30 から一体に突設されていると共に、少なくとも該頭部30よりも直径の小さい脚 部31とを備えた構成としてあり、該脚部31は、その先端が係止頭部31aと してあって、該脚部31の起立基部にある頚部31bよりも、大きな直径に構成 されている。
【0024】 ここで構成される止具Bは、前記強磁性部材10における孔13から、前記凹 部21に向けて押し入れられるに適した脚部31の先端形状と、この項13に対 して係止されるに適した脚部31の形状に構成されていることが好ましく、図示 例においては、頭部31の先端が先窄まりに構成されていると共に、頚部31b の側に段差状の顎部31cが形成してある。
【0025】 また、ここで構成されている止具Bは、前記孔13における係止片14…によ って、その肉部を削がれるようにして、凹部21内に押し込まれる係止頭部31 aを備え、頚部31bの一部に該係止片14が喰いついた状態で係止される形状 、材質であることが好ましく、前記孔13に対し、これらの条件を満たす径を備 えた頚部31b及び頭部31aに構成してあると共に、例えば、プラスチック材 、アルミ材などによって、当該止具Bが構成されている。
【0026】 かくして用意されたケース状の強磁性部材10における板部11に、前記永久 磁石20の一方の磁極20aの面を接するようになし、該面における凹部21に 、該強磁性部材10における孔13が連通するようになすと共に、この両者を接 着剤40を用いて接着する。 ここで、ケース状の強磁性部材10に対して、組付け止着される永久磁石20 は、この永久磁石20の周側面と、該強磁性部材10における延設部12との間 に相当の磁気的なギャップとしての隙間yを生ずるように組付けられているのが 好ましい。 また、図示例においては、この強磁性部材10における延設部12の先端12 aが、該永久磁石20の他方の磁極20bの側に向けて延び、且つ該磁極20b の面のなすレベルよりも、更に突き出す構成としてある。
【0027】 この結果、ケース状の強磁性部材10に装備された永久磁石20の一方の磁極 20aにおける磁気が、該強磁性部材10における板部11に集束されると共に 、この板部11に集束された磁気が、該強磁性部材10における延設部12に案 内され、この延設部12の先端12aから、前記永久磁石20の他方の磁極20 bに向けて案内される磁気路を構成し、この延設部12の先端12aを吸着面と することによって、構成される吸着具Aを、スチールボードなどの吸着対象物D に対して都合良く吸着することができる。 尚、この場合取付け対象物Cにい対して前もって該止具Bの挿通用の孔を開設 用意するようにしても良い。
【0028】 かくして構成された吸着具Aを、例えばアルミ箔などの取付け対象物Cに対し て、当該吸着具Aの強磁性部材10の板部11を添装し、この状態において、当 該吸着具Aの添装されている取付け対象物Cの反対側の面から、前記止具Bの脚 部31を、該吸着具Aの孔13及び凹部21に向けて刺挿状態で挿入する。 尚、この場合、取付け対象物Cに対して前もって該止具Bの挿通用の孔を開設 用意するようにしても良い。
【0029】 この脚部31の挿入に伴って、該脚部31の係止頭部31aの肉部に対して、 孔13の係止片14が喰いついた状態、または、この係止頭部31aの肉部を削 るようにして、該係止頭部31aが、孔13から、凹部21内に入れ込まれると 共に、該係止頭部31aの顎部31cが、孔13の内側にある板部に係止された 状態で、脚部31における頭部30が、取付け対象物Cの面に密着し、この頭部 30と、脚部31との間で、吸着具Aが、取付け対象物Cに対して止着され、か くして用意された吸着具Aを用いて取付け対象物Cを吸着対象物Dに対して着脱 自在に吸着させて用いる。
【0030】 尚、叙上において強磁性部材10に設けられる孔13は、該孔13の周縁に、 係止片14を設けた構成としているが、該孔13に止具Bの脚部31が、挿入、 係止できる構成のものであればいかなる構成のものであっても良く、例えばこの 係止片14を設けず、単に円形状、角形状、楕円形状の孔などとしてあっても良 い。 次いで、前記の強磁性部材10は、底の浅い円筒の容器状に構成されているが 、永久磁石20の磁極20aに接する部分と、この磁極20aに接する部分から 、該永久磁石20の他方の磁極20bの側に向けて延びる延設部とを備えておれ ば良く、例えば、磁極20aに接する部分が台盤状とされ、この台盤状の部分か ら、装飾機能を備えた板部を、該永久磁石20の他方の磁極20bに向けて延設 してあっても良い。また、追って説明するように、該強磁性部材10を容器状に 構成することなく、永久磁石20の磁極20aに接する部分と、該部分から他方 の磁極20bの側に向けて延びる1ないし2以上の突片状の延設部が設けられた 構成としてあっても良い。
【0031】 またここで用いられる永久磁石20は、板状、盤状、ブロック状など、いかな る構造のものであっても良く、その平面形状が、例えば、円形、角形、楕円形、 あるいは不定形状など、いかなる形状とされていても良い。 また、永久磁石20に設けられている凹部21は、この凹部21内に、止具B における脚部31の係止頭部31aが入り得る形状、大きさのものであれば、い かなる形状、大きさのものであっても良く、図示の半球状の凹部に限らず、円錐 状の凹部、角孔状の凹部、円孔状の凹部、さらには、追って説明する溝状の凹部 などいかなる形状、構造の凹部であっても良い。
【0032】 かかる構成からなる永久磁石20を、強磁性部材10に止着する手段としては 、例えば、接着剤40を用いて両者を止着状態としても良く、また追って説明す るように、強磁性部材10のカシメ部分に対して、当該永久磁石20を強く押し 入れることによって、両者を止着状態としても良い。 さらに、他の部材を用いて、両者が一体となるように止着してあっても良い。
【0033】 さらに、前記の止具Bは、鍔状をなす頭部30との間で、強磁性部材10と、 取付け対象物Cとを挾持できる構成を、該止具Bの脚部31に備えてあれば良く 、例えば、図示のように変形可能な、且つ肉部の一部が切断可能な材質からなる 膨成状態に構成された係止頭部31aとし、あるいは、該脚部31の先端に、前 記頭部30の側に向けて突き出す弾性片を備えた構成としてあっても良く、さら に、例えば、該脚部31の先端に、前記頭部30の側に向けて開く傘状の係止頭 部を備えた構成としてあっても良い。 さらに、また、前記止具Bにおける頭部30は、この頭部30と、脚部31と の間において、強磁性部材10及び取付け対象物Cの挾持をなし得る形状、構成 としてあれば良く、例えば、図示例におけるように鍔状に構成した場合は勿論の こと、該頭部を半球状、椀状、傘状などの任意の形状、構成からなる頭部30を 備えた止具Bとして構成してあっても良く、さらに、該頭部30が、他の、例え ば壁面装飾具などとして機能するものであっても良い。
【0034】 尚、前記止具Bを用いた吸着具Aと、取付け対象物Cとの取り付けは、この止 具Bによって、取付け対象物Cと強磁性部材10とが密着した状態、即ち、止具 Bにおける頭部30と、係止頭部31aとの間で、該取付け対象物Cと強磁性部 材10とが強く挾みつけられるように保持されていても良く、また両者が、相当 の遊びをもつように保持されていても良い。
【0035】 図4は、第2実施例に係る吸着具Aの止め構造を示している。 この図4に示す吸着具Aの止め構造においては、永久磁石20の凹部21内に 収まる止具Bの脚部31における係止頭部31aが、該凹部21の深さ寸法以上 の、軸方向長さを備えた構成としてあり、この結果、強磁性部材10の孔13か ら挿入された該係止頭部31aが、該凹部21内で圧縮変形され、この圧縮変形 の状態で、係止頭部31aにある顎部31cを、該孔13の内側にある強磁性部 材10の面に当接する構成としている。
【0036】 また、この第2実施例に係る吸着具Aの止め構造では、かかる脚部31の凹部 21に対する容易な押し込み操作と、かかる止めによって取付け対象物Cとの間 にがたつきを生じないように、該取付け対象物Cを、例えば、ゴムシート材、プ ラスチック材などの弾性変形可能な素材によって構成している。
【0037】 尚、この第2実施例に係る吸着具Aの止め構造は、前記の構成以外の構成を、 前記第1実施例に係る吸着具Aの止め構造と、同一、または実質的に同一として あり、同一、または実質的に同一の構成部分には、同一の番号を付して説明を省 略する。
【0038】 かかる構成からなる第2実施例に係る吸着具Aの止め構造においては、取付け 対象物Cに添装されている吸着具Aに対して、止具Bにおける脚部31を、当該 取付け対象物Cの背面側から、該吸着具Aの孔13及び凹部21に向けて挿入し 、この凹部21内にある脚部31における係止頭部31aを、該凹部21内にお いて圧縮状態に変形させ、該凹部21内に、この係止頭部31aを収め入れるよ うにする。
【0039】 この状態で、止具Bに対する押圧力を解いた場合、この止具Bにおける係止頭 部31aが、孔13の内側にある凹部21に対して、緊密に、がたなく止着され る。
【0040】 次いで、図5に示す第3実施例に係る吸着具Aの止め構造について説明する。 この図5において示される吸着具Aの止め構造においては、強磁性部材10に 止着されている永久磁石20における磁極20bの面と、該強磁性部材10にお ける延設部12の先端12aとが同一レベル、即ち、面一の状態に構成してあり 、従って、吸着具Aは、吸着対象物Dに対して、永久磁石20の磁極20bと、 強磁性部材10における延設部12の先端12aとが同時に吸着される構成とし てある。 尚、この第3実施例に係る吸着具Aの止め構造は、前記の構成以外の構成を、 前記第1実施例に係る吸着具Aの止め構造と、同一、または実質的に同一として あり、同一または実質的に同一の構成部分に、同一の番号を付して、その説明を 省略する。
【0041】 更に、図6に示す第4実施例に係る吸着具Aの止め構造について説明する。 この第4実施例に係る吸着具Aの止め構造は、強磁性部材10における延設部 12の上端12aよりも、該強磁性部材10に組付けられている永久磁石20の 磁極20bの面が前方に突き出した構成としてあり、この結果、構成される吸着 具Aは、その永久磁石20の磁極20bの面においてのみ、吸着対象物Dに吸着 される。 尚、この第4実施例に係る吸着具Aの止め構造は、前記の構成以外の構成を、 前記第1実施例に係る吸着具Aの止め構造と同一、または実質的に同一としてあ り、同一または実質的に同一の構成部分に、同一の番号を付して説明を省略する 。
【0042】 次いで、図7〜図9に示す第5実施例に係る吸着具Aの止め構造について説明 する。 この第5実施例に係る吸着具Aの止め構造では、強磁性部材10を、側面がコ 字状をなす構成、即ち、孔13を備えた略長方形状をなす板部11の、対向して いる一対の側縁から、この板部11に対して略直交する向きに延設部12、12 を、該板部11に対して一体に設けた構成としてあり、この板部11と、延設部 12とのなす稜部分を、構成されるコ字状の内側に向けて部分的に変形させ、構 成される強磁性部材10における入隅部分に、当接部15、15…を設けた構成 としている。
【0043】 次いで第5実施例に係る吸着具Aの止め構造において用いられる永久磁石20 は、略直方体に構成されており、その厚さ方向に着磁されていると共に、一方の 磁極20aの面に開設された溝によって凹部21が構成されている。
【0044】 尚、この溝状の凹部21は、止具Bにおける係止頭部31aの収まり得る溝幅 と、深さとを備えたものであれば、U字状、V字状など、いかなる形状の溝状凹 部であっても良く、また、図示例におけるように長さ方向に設けてあっても、ま た、これとは別に幅方向に設けてあっても良い。
【0045】 かかる構成の永久磁石20を、前記強磁性部材10内に収め、この強磁性部材 10における当接部15、15…間に、該永久磁石20を強く押し入れることに よって止着する。 または、当接部15、15…間に収め入れた永久磁石20を、強磁性部材10 の板部11に対して、接着剤を用いて止着する(図示省略)。 このように構成することによって、永久磁石20の側面と、強磁性部材10の 延設部12との間に磁気的なギャップとしての隙間Yを構成する。
【0046】 尚、この第5実施例に係る吸着具Aの止め構造は、叙上で説明された構成以外 の構成が、前記第1実施例に係る吸着具Aの止め構造の構成と同一、または実質 的に同一であり、該第1実施例に係る吸着具Aの止め構造と同一、または実質的 に同一の構成部分については、同一の番号を付して説明を省略する。
【0047】 図10及び図11は、かかる吸着具Aの止め構造にもとづいて、例えば、表示 プレート、フックなどに取付けた具体例を示すものであって、図10は、例えば 、ドアに吸着吊り下げ状態にして用いる各種表示プレートなどの表示プレート材 を、図11は、各種の物を吊り下げるのに用いるフック材を夫々示している。
【0048】
【考案の効果】
本考案に係る吸着具Aの止め構造は、取付け対象物Cの一方の側に添装した吸 着具Aに対し、該取付け対象物Cの他方の側から、該吸着具Aにおける強磁性部 材10の孔13と、永久磁石20の凹部21に向けて、止具Bの脚部31を挿入 、係止する構成としてあることから、吸着具Aの吸着面側がすっきりとした外観 となり、且つ、外形の嵩張りに対して、永久磁石の吸着力を減ずることがなく、 組付け永久磁石が割れない特長を有している。
【0049】 また、使用永久磁石として、穴開きの永久磁石を用いる必要がなく、比較的低 廉な成形コストによる寸法精度の良好な永久磁石を用いることができると共に、 吸着具Aの構成に際しての永久磁石の割れに伴う部材損失、あるいは組付け吸着 具の仕損品などを生ずる不都合がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る吸着具Aの止め構造の部品の
一部を破断して示す部品分離斜視図
【図2】同組付け前の状態を示す断面図
【図3】同組付け状態を示す断面図
【図4】第2実施例に係る吸着具Aの止め構造の組付け
状態を示す断面図
【図5】第3実施例に係る吸着具Aの止め構造の組付け
状態を示す断面図
【図6】第4実施例に係る吸着具Aの止め構造の組付け
状態を示す断面図
【図7】第5実施例に係る吸着具Aの止め構造の部品分
離斜視図
【図8】同、当接部15部分で切断して組付け状態を示
した断面図
【図9】同止具B部分で切断して組付け状態を示した断
面図
【図10】吸着具Aの止め構造を用いた具体例を示す斜
視図
【図11】吸着具Aの止め構造を用いた他の具体例を示
す斜視図
【図12】従来の吸着具の止め構造を示す断面図
【符号の説明】
10 強磁性部材 13 取付け孔 20 永久磁石 21 凹部 30 頭部 31 脚部 A 吸着具 B 止具 C 取付け対象物

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付け孔の透設されている強磁性部材
    と、一方の磁極面に凹部の設けられている永久磁石とを
    有し、該永久磁石が、この永久磁石における凹部を前記
    取付け孔に連通するように該永久磁石の一方の磁極面を
    前記強磁性部材に接して、止着されていると共に、 該強磁性部材が、前記永久磁石の側方に沿って該永久磁
    石の他方の磁極方向に延びる延設部を一体に備えている
    吸着具と、 頭部及び該頭部に一体に設けられた脚部とを備えた止具
    とよりなり、 取付け対象物の一方の側に添装した前記吸着具に対し
    て、該取付け対象物の他方の側から前記止具の脚部を該
    吸着具における前記強磁性部材の孔から前記永久磁石の
    凹部に向けて挿入、係止するようにしたことを特徴とす
    る吸着具の止め構造。
JP6174693U 1993-10-25 1993-10-25 吸着具の止め構造 Expired - Lifetime JP2520264Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006165210A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Toyo Aluminium Foil Products Kk 固定具
CN113851965A (zh) * 2021-09-07 2021-12-28 泉州七星电气有限公司 一种分体式固体柜

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