JPH07268856A - 凍結管の切損を防止できる凍結工法 - Google Patents

凍結管の切損を防止できる凍結工法

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JPH07268856A
JPH07268856A JP7928394A JP7928394A JPH07268856A JP H07268856 A JPH07268856 A JP H07268856A JP 7928394 A JP7928394 A JP 7928394A JP 7928394 A JP7928394 A JP 7928394A JP H07268856 A JPH07268856 A JP H07268856A
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JP
Japan
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freezing
frozen soil
pipe
frozen
refrigerant
Prior art date
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Pending
Application number
JP7928394A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuji Kato
藤 哲 治 加
Noboru Tobe
部 暢 戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiken Co Ltd
Original Assignee
Seiken Co Ltd
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 地中に埋設した凍結管に冷媒を流通させて凍
土を造成する凍結工法において、地盤の凍結膨張に起因
する凍土の引張力により凍結管が切断損傷されるのを防
止出来る凍結工法を提供する。 【構成】 地中に埋設した凍結管1に冷媒を流通させて
凍土壁を造成する凍結工法において、凍土造成途中の適
宜の時期に、適当な回数、凍結管1内の冷媒を一時的に
高温度の熱媒液に変えて流通させ、凍結管1外周と凍土
3との凍着面を解凍して、凍土3の造成に伴い凍土3の
凍結膨張により凍結管1に作用する該管1の長手方向に
かかる引張力を除去した後、再び凍結管1に冷媒を流通
させて凍土の造成を継続して行なうようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地盤改良工法に利用され
る凍結工法において、地中に埋設した凍結管が凍土の膨
張による引張力によって切損されるのを防止できる凍結
工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】凍結工法は、地盤に一定間隔を置いて埋
設した鋼製の凍結管の内部に、例えば塩化カルシウム溶
液などの冷媒をおよそ−20℃以下の低温状態で流通させ
て、各凍結管の周辺から円柱状凍土を造成しながら、更
に凍土の造成を進行させ、全体として、各凍結管周辺の
凍土を連結させて所定の厚さの凍土壁を造成する工法で
あり、凍結管は、一般に、単位長さ例えば5.5mのものな
どを溶接により接続しながら埋設される。
【0003】而して、凍結管周辺に凍土を造成して行く
と、凍結された土壌は膨張して、凍結管の長手方向には
引張力が、また、凍結管の直径方向には圧縮力が作用す
る。特に、長手方向にかかる過大な引張力は凍結管を切
断損傷することがあるが、この切断損傷は凍結管の継ぎ
目に多く発生し、切断損傷が起こると、凍結管内部の冷
媒が地盤内へ漏洩流出して、凍土を融解侵蝕したり、地
盤を変質させるなどの悪影響を惹起し、正常な凍土造成
に支障を来すおそれがあり、凍結管の切断損傷は深度が
大きくなるほど発生しやすい。
【0004】その顕著な例として、図3及び4に示すよ
うに、周囲を凍結管1で囲みブロック状の凍土3を造成
する場合が挙げられる。この場合、凍結管1の中間部に
閉塞された未凍土部分52は、凍結の進行による凍結膨張
量の逃げ場がないため、発生した過大な内部圧力が周囲
の凍土壁に加わり、構成上で比較的脆弱な箇所に亀裂6
を発生させると共に、凍結管1にはその長手方向に引張
力が働き、凍結管1の切断損傷を惹起するに至る。
【0005】特に、図3に示す土質構成のように、埋設
凍結管の中間部にシルト層43、粘度層44が、また、凍結
管1の上端部に埋土層41及び細砂層42が、同じく下端部
に砂層45及び砂礫層46が存在するような場合では、埋土
層41,細砂層42,砂層45及び砂礫層46はシルト層43又は
粘度層44に比較して凍土の成長が早く進行することが実
施工上で確認されており、その結果、造成凍土部分3と
未凍土部分5との境界面51は、図3に示すように、中間
部が凹み、上端部及び下端部が膨らんだ形状をなし、中
央部に閉塞未凍土部52が形成されるので、凍結管1の切
断損傷の度合いは一層高くなるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のような
従来技術に鑑み、地中に埋設した凍結管に冷媒を流通さ
せて凍土を造成する凍結工法において、凍結膨張に起因
する凍土の引張力により凍結管が切断損傷されるのを防
止できる凍結方法を提供することを、その課題とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
することを課題としてなされたもので、その構成は、地
中に埋設した凍結管に冷媒を流通させて凍土壁を造成す
る凍結工法において、凍土造成途中の適宜の時期に、適
当な回数、凍結管内の冷媒を一時的に高温度の熱媒液に
変えて流通させ、凍結管外周と凍土との凍着面を解凍し
て、凍土の造成に伴い凍土の凍結膨張により凍結管に作
用する該管の長手方向にかかる引張力を除去した後、再
び凍結管に冷媒を流通させて凍土の造成を継続して行な
うことを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明方法によれば、凍土造成途中で凍結管内
の冷媒を一時的に高温度の熱媒液に変えて流通させ、凍
結管外周と凍土との凍着面を解凍して凍結管と凍土との
凍着を解放するようにしたから、この段階では、凍土の
造成に伴い凍結管に作用する該管の長手方向にかかる引
張力は直接作用しないから、凍結管はなんら損傷を受け
ずに、その後の凍土造成を安全に行なうことができる。
【0009】
【実施例】次に、本発明方法の実施の一例を図により説
明する。図1は本発明方法の一例を実施している状態の
縦断面図、図2は本発明方法の一例を実施している状態
の平面図、図3は従来方法を実施している状態の縦断面
図、図4は従来方法を実施している状態の平面図であ
る。
【0010】図1,図2において、1,2は前出の図
3,図4と同じで、1は凍結管、2は内管で、この内管
2は従来方法では冷媒を供給するのみであるが、本発明
方法においては、凍土を一時的に解凍する熱媒液をも供
給する。3は造成された凍土部分、31は内管2に熱媒液
を供給し凍結管1に該熱媒液を流通させて形成した凍結
管1の外周と凍土3との凍着を解放する解凍面、41〜46
は図3に示したものと同様で、本発明方法によりその効
果が顕著な適用対象地盤構成である。
【0011】而して、本発明方法は、凍結工法におい
て、凍結管1に冷媒を流通させて凍結管1の周辺に凍土
3が造成される途中で、凍結管1内を流通する塩化カル
シウム溶液に代表される冷媒の温度を一時的に上昇させ
て、好ましくは40〜60℃の高温の熱媒液とし、おおよそ
1〜2時間流通させて凍結管1の周囲の凍土3を解凍す
ることにより、凍結管1と凍土3の凍着を解放する解凍
面31を形成する。
【0012】こうすることにより、凍結管1は凍土3に
束縛されることなく、自由に収縮して原形に復帰するこ
とができる。即ち、凍結管1の周囲の凍土3の造成に当
り、凍結土壌は膨張して凍結管1の長手方向には引張力
が作用し、また、凍結管1の直径方向には圧縮力が作用
して、特に、長手方向にかかる過大な引張力は凍結管1
の切断損傷を来すが、前記解凍面31の形成によって凍結
管1に対する凍土3による外力の影響がなくなるから、
凍結管1は自由に収縮して凍結開始前の原形に戻り、そ
の後、凍結管1に再び冷媒を流通させることにより、凍
結管1の切断損傷が起こることなく、所定の地盤凍結を
完成することができるのである。
【0013】尚、上記における本発明方法の適用時期、
即ち熱媒液への切替え時期は、凍結管1に冷媒の流通が
開始されてから7〜10日が経過した初期段階、また、凍
結管列により凍土3の壁が形成される3週間程度が経過
した中間段階、及び本実施例のようにブロック状凍土の
造成で閉塞未凍土部52が形成されるような場合では、凍
土3の閉塞が始まってから閉塞が終結するまでの期間中
が適しており、これらの時期に凍結管1に熱媒液を流通
させて適当な回数、解凍面31を形成すれば、極めて効果
的である。
【0014】
【発明の効果】本発明は上述のとおりであって、本発明
凍結工法によれば、地中に埋設した凍結管に対して加え
られる凍土造成時の地盤の凍結膨張による引張力を回避
できるため、凍結管が切断損傷されることなく、安全確
実な凍土の造成が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明凍結工法の一例を実施している状態の縦
断面図。
【図2】本発明凍結工法の一例を実施している状態の平
面図。
【図3】従来の凍結工法を実施している状態の縦断面
図。
【図4】従来の凍結工法を実施している状態の平面図。
【符号の説明】
1 凍結管 2 内管 3 凍土 31 凍結管と凍土の凍着を解放する解凍面 5 未凍土部分 51 凍土部分と未凍土部分との境界部 52 中央部の閉塞未凍土部分 6 凍土部分に発生した応力亀裂

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に埋設した凍結管に冷媒を流通させ
    て凍土壁を造成する凍結工法において、凍土造成途中の
    適宜の時期に、適当な回数、凍結管内の冷媒を一時的に
    高温度の熱媒液に変えて流通させ、凍結管外周と凍土と
    の凍着面を解凍して、凍土の造成に伴い凍土の凍結膨張
    により凍結管に作用する該管の長手方向にかかる引張力
    を除去した後、再び凍結管に冷媒を流通させて凍土の造
    成を継続して行なうことを特徴とする凍結工法。
JP7928394A 1994-03-28 1994-03-28 凍結管の切損を防止できる凍結工法 Pending JPH07268856A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7928394A JPH07268856A (ja) 1994-03-28 1994-03-28 凍結管の切損を防止できる凍結工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7928394A JPH07268856A (ja) 1994-03-28 1994-03-28 凍結管の切損を防止できる凍結工法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07268856A true JPH07268856A (ja) 1995-10-17

Family

ID=13685543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7928394A Pending JPH07268856A (ja) 1994-03-28 1994-03-28 凍結管の切損を防止できる凍結工法

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JP (1) JPH07268856A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017193955A (ja) * 2014-11-05 2017-10-26 前田建設工業株式会社 地中拡幅部の施工方法
CN109387002A (zh) * 2017-08-10 2019-02-26 林德股份公司 地面冻结装置及方法
KR20200066113A (ko) * 2018-11-30 2020-06-09 고려대학교 산학협력단 가변형 동결 영역 형성이 가능한 동결관 구조체 및 그 인공동결공법

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN109387002A (zh) * 2017-08-10 2019-02-26 林德股份公司 地面冻结装置及方法
KR20200066113A (ko) * 2018-11-30 2020-06-09 고려대학교 산학협력단 가변형 동결 영역 형성이 가능한 동결관 구조체 및 그 인공동결공법

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