JPH0726461A - 不織布用バインダー - Google Patents

不織布用バインダー

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JPH0726461A
JPH0726461A JP5164392A JP16439293A JPH0726461A JP H0726461 A JPH0726461 A JP H0726461A JP 5164392 A JP5164392 A JP 5164392A JP 16439293 A JP16439293 A JP 16439293A JP H0726461 A JPH0726461 A JP H0726461A
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JP
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meth
emulsion
acrylamide
weight
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JP5164392A
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English (en)
Inventor
Masaru Arimitsu
勝 有光
Masahiro Inoue
政弘 井上
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 核粒子としてのシードエマルション
(a)の存在下に、(メタ)アクリルアミドを主成分と
し、必要に応じて(メタ)アクリルアミドと共重合可能
な不飽和単量体を含む単量体成分(b)を共重合させて
得られる共重合体エマルション(c)が用いられてい
る。 【効果】 高温での処理を必要としない低温架
橋性であり、従来問題であったホルマリンも全く発生し
ない。又、不織布の熱時坑張力を低下させることなく、
常態坑張力、柔軟性を付与することができ、自動車用内
装用の不織布バインダーとして特に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性を要求される不
織布用のバインダーに関するものであり、特に、自動車
用内装用のバインダーに適するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、耐熱性を必要とする不織布用のバ
インダーとしては、官能基モノマーとして、N−メチロ
ール(メタ)アクリルアミドを共重合成分として用いた
ものが多く、また更に耐久性を高める為に、メラミン樹
脂等の硬化剤を併用する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような不織布用
バインダーは、一定レベルの耐久性は有するものの、こ
れらを例えば自動車内装用として用いた場合、アミノ樹
脂を使用していることから製品から放出されるホルマリ
ン臭の問題がある。またこれを製造する際においても、
成型時に発生するホルマリン臭が作業環境の面から問題
であり、更に成型時にはアミノ樹脂を硬化させるための
熱処理が必要で、そのときに要する燃料費や繊維の劣化
が問題になる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、ホルマリ
ンを全く発生せず、しかも優れた低温架橋性、各種繊維
に対する接着性、耐熱性を有する不織布用バインダーの
開発を目的として鋭意検討を重ねた結果、核粒子として
のシードエマルションの存在下に(メタ)アクリルアミ
ドを主成分とする単量体成分を共重合させてなる共重合
体エマルションが、不織布用バインダーとして用いるの
に有用であることを見出だし、本発明を完成した。
【0005】即ち、本発明は、核粒子としてのシードエ
マルション(a)の存在下に、(メタ)アクリルアミド
を主成分とする単量体成分(b)を共重合させて得られ
る共重合体エマルション(c)が用いられていることを
特徴とする不織布用バインダーを提供するものである。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
シードエマルション(a)としては、公知のもの、ある
いは公知の方法により重合したものを使用することがで
き、特に制限はない。例えば、(メタ)アクリル酸エス
テル系、スチレン/(メタ)アクリル酸エステル系、
(メタ)アクリロニトリル系、スチレン−ブタジエン
系、(メタ)アクリロニトリル−ブタジエン系、(メ
タ)アクリル酸エステル−ブタジエン系、塩化ビニル
系、酢酸ビニル系等の一般的な高分子エマルションを用
いることができ、それらは単独であるいは二種以上併用
して使用することも出来る。
【0007】これらのシードエマルション(a)の樹脂
のガラス転移点は好ましくは0〜100℃であり、更に
好ましくは20〜70℃の範囲にある。これは上記の単
量体成分(b)との量的関係にも依存するために、いち
がいにはいえないが、0℃未満では、耐熱性に劣り、1
00℃を越えると、造膜性に劣るという不都合を生じる
場合があるためである。但し、ガラス転移点によって本
発明が制限されるものではない。
【0008】本発明における(メタ)アクリルアミドと
は、アクリルアミド、メタクリルアミド、又はこれらの
混合物であり、耐熱性、に優れた効果を示す。(メタ)
アクリルアミドの使用量は、単量体成分(b)100重
量部中50〜100重量部であり、好ましくは70〜1
00重量部である。(メタ)アクリルアミドの使用量が
50重量部未満では、充分な耐熱性が得られない。
【0009】本発明でいう(メタ)アクリルアミドと共
重合可能なその他の不飽和単量体の例としては、(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、
(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エ
チルヘキシル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メ
タ)アクリル酸2−アミノエチル、(メタ)アクリル酸
2−(N−メチルアミノ)エチル、(メタ)アクリル酸
2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、(メタ)アク
リル酸グリシジル等の(メタ)アクリル酸エステル類、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル
類、(メタ)アクリロニトリル等のニトリル基含有単量
体類、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、フマール
酸、イタコン酸、クロトン酸等の不飽和カルボン酸類、
スチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン等の
芳香族ビニル単量体類、N−メチロール(メタ)アクリ
ルアミド等のN−置換不飽和カルボン酸アミド等が挙げ
られる。中でも、カルボキシル基、水酸基、アミノ基、
メチロール基、グリシジル基等の官能基を有する不飽和
単量体を用いると共重合体エマルション(c)の耐水性
等が向上する。
【0010】上記不飽和単量体の使用量は、単量体成分
(b)100重量部中50重量部未満であり、好ましく
は30重量部未満である。不飽和単量体の使用量が50
重量部以上の場合には、耐熱性の低下が見られると共
に、重合が安定に進行しなくなる場合がある。
【0011】本発明における単量体成分(b)の使用量
は、シードエマルション(a)の固形分100重量部に
対して5〜500重量部の範囲であり、好ましくは10
〜200重量部である。単量体成分(b)の使用量が5
重量部未満では充分な耐熱性が得られず、また、500
重量部を越えると、共重合体エマルション(c)の粘度
が著しく増大し、重合安定性が悪くなり、作業性を考慮
すると好ましくない。
【0012】本発明における共重合体エマルション
(c)を乳化重合によって得る方法は、公知の重合技術
に従えばよい。即ち、核粒子となる前述の各種高分子シ
ードエマルション(a)を予め製造あるいは準備してお
いた後、共重合体エマルション(c)を製造してもよい
し、シードエマルション(a)を製造した後引き続いて
重合してもよく、特に制限されない。
【0013】また、シードエマルション(a)あるいは
共重合体エマルション(c)を乳化重合する際、必要に
応じて、安定性を付与するために乳化剤を用いることが
出来る。例えば、高級アルコールの硫酸エステル、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、脂肪族スルホン酸塩、アル
キルジフェニルエーテルスルホン酸塩等のアニオン性界
面活性剤、ポリエチレングリコールのアルキルエステル
型、アルキルフェニルエーテル型、アルキルエーテル型
等のノニオン性界面活性剤を単独でもしくは二種以上の
組み合わせで使用することも出来る。これらの乳化剤の
使用量については、特に制限はないが、樹脂の耐水性を
考慮すると、必要最小限量を使用することが好ましい。
【0014】更に、シードエマルション(a)を重合す
る際に使用する重合開始剤としては、過硫酸塩、過酸化
水素等の水溶性開始剤、過酸化ベンゾイル、アゾビスイ
ソブチロニトリル等の油溶性開始剤、あるいはレドック
ス系開始剤が使用される。重合開始剤の量については特
に制限はなく、公知技術に従えば良いが、(メタ)アク
リルアミドを含む単量体成分(b)を共重合する際に使
用される開始剤の量は、単量体100重量部に対して
0.1〜20重量部の範囲で用いられ、好ましくは0.1〜1
0重量部である。
【0015】また、分子量調節剤(連鎖移動剤)として
は、t−ドデシルメルカプタン、n−ドデシルメルカプ
タン等のメルカプタン類、低分子ハロゲン化合物等が必
要に応じて使用される。
【0016】尚、バインダーとしては上記の共重合体エ
マルション単品でもよいが、必要に応じて前述の公知の
バインダーと併用してもよく、或いは水溶性あるいは水
分散性のエポキシ化合物、アミノ−ホルムアルデヒド化
合物等の公知の耐水化剤(架橋剤)と組み合わせて、耐
水性、耐熱性をより向上させることも出来る。
【0017】更に、本発明において造膜助剤(d)を用
いることができ、それを共重合体エマルション(c)に
含有させることにより、エマルション粒子を一次的に可
塑化し、粒子の融合をより確実にし、不完全な融合より
生じる所謂塗膜欠陥を著しく改善せしめ得ることから、
共重合体エマルション(c)の層形成能力、特に保護層
形成能力をより一段と優れたものにすることが出来る。
【0018】造膜助剤(d)は例えば、2,2,4−ト
リメチル−1,3−ペンタンジオール、2,2,4−ト
リメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレー
ト、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ルジイソブチレート、ベンジルアルコール等が好適に用
いられる。
【0019】本発明に用いられる前述の造膜助剤(d)
は共重合体エマルション(c)の固形分に対して3〜3
0重量部の範囲で使用されるが、より好ましくは5〜1
5重量部である。造膜助剤(d)の含有量が3重量部以
下では造膜助剤としての効果が得られず、また30重量
部を越えると、ポリマー粒子を必要以上に可塑化させ、
共重合体エマルション(c)の耐熱性を損なう。共重合
体エマルション(c)に造膜助剤(d)を含有せしめる
方法は、共重合体エマルション(c)を作成後に添加し
てもよいし、単量体成分(b)を重合する際に、それら
と同時に添加してもよく、特に制限されない。
【0020】以下、本発明の耐熱性に優れた不織布の製
造方法の一例について説明する。
【0021】まず、核粒子となる前述の各種高分子シー
ドエマルションを製造した後、引き続いて重合し共重合
体エマルションを得る。得られた共重合体エマルション
100部を水100部で希釈した後、浸透剤としてネオ
コールトSWC(第一工業製薬製)を1部添加し、バイ
ンダー液とする。次にこのバインダー液に30cm×3
0cmの不織布をディッピングし、乾燥後の目付け量が
15g/m2となるようマングルで絞り、25℃の温度
で24時間乾燥し、耐熱性に優れた不織布を得る。
【0022】
【実施例】以下、製造例、実施例により本発明を具体的
に説明する。尚、本発明はこれら諸例によって限定され
るものではない。なお、以下の諸例中の部数及び%は特
に指定のない場合は、全て重量部及び重量%を表す。
【0023】共重合体エマルションA〜Kの製造 製造例A 撹拌機、還流冷却機付きのセパラブルフラスコに、水6
0部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.1部
及び過硫酸カリウム1.0部を仕込み、窒素ガスで置換
した後70℃に昇温した。次いで、下記組成のモノマー
乳化物を約4時間で連続で添加した後、約5時間重合
し、固形分約50%のシードエマルション(S−1)を
得た。
【0024】モノマー乳化物組成: スチレン 70 部 アクリル酸2−エチルヘキシル 24 部 メタクリル酸2−ヒドロキシエチル 2 部 メタクリル酸 2 部 N−メチロールメタクリルアミド 2 部 n−ドデシルメルカプタン 0.1部 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.1部 水 40 部
【0025】ついで、同様のセパラブルフラスコに、シ
ードエマルション(S−1)400部、過硫酸アンモニ
ウム10部を仕込み、窒素ガスで置換した後、70℃に
昇温した。次いで、アクリルアミド50部、メタクリル
アミド50部を水500部に溶解した水溶液を、約2時
間で連続添加した後、約2時間重合し、固形分約30%
の共重合体エマルションを得た。
【0026】製造例B 撹拌機、還流冷却機付きセパラブルフラスコに、水60
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.1部及
び過硫酸カリウム1.0部を仕込み、窒素ガスで置換し
た後、70℃に昇温した。次いで、下記組成のモノマー
乳化物を、約4時間で連続添加した後、約4時間重合
し、固形分約50%のシードエマルション(S−2)を
得た。
【0027】モノマー乳化物組成: メチルメタクリレート 60 部 アクリル酸ブチル 36 部 メタクリル酸2−ヒドロキシエチル 2 部 アクリル酸 2 部 n−ドデシルメルカプタン 0.1部 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.1部 水 40 部
【0028】次いで、同様のセパラブルフラスコに、シ
ードエマルション(S−2)100部、水200部、ア
クリルアミド100部を仕込み、窒素ガスで置換した
後、50℃に昇温した。アクリルアミドを完全に溶解し
た後、70℃に昇温した。次いで、過硫酸アンモニウム
5部を水100部に溶解した水溶液を添加して約3時間
重合し、固形分約30%の共重合体エマルションを得
た。
【0029】製造例C 撹拌機、還流冷却機付きのセパラブルフラスコに、水6
0部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.1部
及び過硫酸カリウム1.0部を仕込み、窒素ガスで置換
した後、70℃に昇温した。次いで、下記組成のモノマ
ー乳化物を、約4時間で連続添加した後、約4時間重合
し、固形分約50%のシードエマルション(S−3)を
得た。
【0030】モノマー乳化物組成: アクリロニトリル 60 部 アクリル酸ブチル 36 部 メタクリル酸2−ヒドロキシエチル 2 部 メタクリル酸 2 部 n−ドデシルメルカプタン 0.1部 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.1部 水 40 部
【0031】次いで、同様のセパラブルフラスコに、シ
ードエマルション(S−3)200部、水110部、メ
タクリルアミド90部及び予めメタクリル酸10部を2
%アンモニア水150部に溶解した水溶液を仕込み、窒
素ガスで置換した後、50℃に昇温した。アクリルアミ
ドを完全に溶解した後、70℃に昇温し、次いで、過硫
酸アンモニウム5部を水100部に溶解した溶液を添加
して、約3時間重合し、固形分約30%の共重合体エマ
ルションを得た。
【0032】製造例D 製造例Aと同様に、シードエマルション(S−1)を4
000部重合した後、引き続き水90部、アクリルアミ
ド100部を投入した。改めて、窒素ガスで置換した
後、70℃に昇温した。アクリルアミドを溶解した後、
予め過硫酸アンモニウム1部を水10部に溶解した水溶
液を添加して、約3時間重合し、固形分約50%び共重
合体エマルションを得た。
【0033】製造例E 製造例Bと同様に、シードエマルション(S−2)を重
合した後、同仕様のフラスコに、シードエマルション
(S−2)2000部、水375部、メタクリルアミド
70部及び予めアクリル酸30部を8%アンモニア水9
0部に溶解した水溶液を仕込み、窒素ガスで置換した
後、50℃に昇温した。メタクリルアミドを完全に溶解
した後、70℃に昇温し、次いで、過硫酸アンモニウム
10部を水200部に溶解した水溶液を添加して、約3
時間重合し、固形分約40%の共重合体エマルションを
得た。
【0034】製造例F 製造例Cと同様に、シードエマルション(S−3)を重
合した後、同仕様のフラスコに、シードエマルション
(S−3)40部、水240部、メタクリルアミド10
0部を仕込み、窒素ガスで置換した後、50℃に昇温し
た。メタクリルアミドを完全に溶解した後、70℃に昇
温し、次いで、過硫酸アンモニウム5部を水100部に
溶解した水溶液を添加して、約4時間重合し、固形分約
25%の共重合体エマルションを得た。
【0035】製造例G 製造例Aと同様に、シードエマルション(S−1)を重
合した後、同仕様のフラスコに、シードエマルション
(S−1)8000部、アクリルアミド100部を仕込
み、窒素ガスで置換した後、70℃に昇温した。アクリ
ルアミドを完全に溶解した後、過硫酸アンモニウム5部
を、水100部に溶解した水溶液を添加して、約3時間
重合し、固形分約50%の共重合体エマルションを得
た。
【0036】製造例H 製造例Aにて得られた共重合体エマルションに固形分に
対して造膜助剤として、2,2,4−トリメチル−1,
3−ペンタジオールを10重量部添加し、製造例Hとし
た。
【0037】製造例I 製造例Aにて得られた共重合体エマルションに固形分に
対して造膜助剤として、2,2,4−トリメチル−1,
3−ペンタジオールを40重量部添加し、比較製造例I
とした。
【0038】比較製造例J 製造例Aにて合成した50%のシードエマルション(S
−1)そのものを比較製造例Jとした。
【0039】比較製造例K 製造例Aのアクリルアミド50部、メタクリルアミド5
0部をそれぞれアクリル酸50部、メタクリル酸50部
に変更した以外は、製造例Aと全く同一方法ににて重合
して得られた共重合体エマルションを比較製造例Kとし
た。
【0040】以上製造した製造例A〜Kの組成及び重合
結果を表1に示す。
【0041】
【表1】
【0042】つぎに、上記共重合体エマルションを不織
布に用いて耐熱性バインダーとした実施例につき、以下
に詳細に説明する。何れの実施例においても組成は重量
部である。
【0043】実施例1 製造例Aで得た共重合体エマルション100部を水10
0部で希釈した後、浸透剤としてネオコールトSWC
(第一工業製薬製)を1部添加し、バインダー液とし
た。次にこのバインダー液に30cm×30cmの不織
布(坪量約130g/m2)をディッピングし、乾燥後
の目付け量が15g/m2となるようマングルにて絞
り、25℃の温度で24時間乾燥し、耐熱性に優れた不
織布を得た。
【0044】実施例2〜9 実施例1と同様にして、製造例B〜Iにて得られた共重
合体エマルションを用いて耐熱性に優れた不織布を得
た。
【0045】比較例1〜2 実施例1と同様にして、比較製造例J〜Kにて得られた
共重合体エマルションを用いて不織布を得た。
【0046】以上のようにして得た各々の樹脂含浸不織
布について、自動記録式引張試験機(島津製作所製オー
トグラフAG−2000)を使用して、20℃での常態
坑張力と伸び率、ならびに190℃の熱時坑張力と伸び
率をそれぞれ測定し、比較評価した。その結果を表2に
示した。
【0047】実施例1〜8では、熱時物性における伸び
も大きくなく、良好な結果が得られた。また、(メタ)
アクリルアミドを用いずに行った比較例1〜2では、熱
時物性において大幅に伸び、耐熱性を要求される不織布
には適さない。
【0048】
【表2】
【0049】
【発明の効果】本発明の耐熱性バインダーは、高温での
処理を必要としない低温架橋性であり、従来問題であっ
たホルマリンも全く発生しない。又、不織布の熱時坑張
力を低下させることなく、常態坑張力、柔軟性を付与す
ることができ、自動車用内装用の不織布バインダーとし
て特に有用である。
【0050】本発明は、熱時坑張力、柔軟性共に優れた
不織布の製造を可能にしたものであり、工業的意味は極
めて大きい。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 核粒子としてのシードエマルション
    (a)の存在下に、(メタ)アクリルアミドを主成分と
    する単量体成分(b)を共重合させて得られる共重合体
    エマルション(c)が用いられていることを特徴とする
    不織布用バインダー。
  2. 【請求項2】 該単量体成分(b)が、(メタ)アクリ
    ルアミド及び該(メタ)アクリルアミドと共重合可能な
    不飽和単量体からなる請求項1記載の不織布用バインダ
    ー。
  3. 【請求項3】 共重合体エマルション(c)及び造膜助
    剤(d)が用いられていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の不織布用バインダー。
  4. 【請求項4】 共重合体エマルション(c)が、シード
    エマルション(a)の固形分100重量部当たり単量体
    成分(b)5〜500重量部を使用して得られたもので
    あることを特徴とする請求項1または2記載の不織布用
    バインダー。
  5. 【請求項5】 単量体成分(b)100重量部中にしめ
    る(メタ)アクリルアミドの量が50〜100重量部で
    あることを特徴とする請求項1または2記載の不織布用
    バインダー。
  6. 【請求項6】 造膜助剤(d)が、共重合体エマルショ
    ン(c)の固形分100重量部当たり3〜30重量部の
    量で用いられていることを特徴とする請求項3記載の不
    織布用バインダー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004107839A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Dainippon Ink & Chem Inc パルプ不織布
JP2007002125A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Asahi Kasei Chemicals Corp 不織布バインダー用共重合体ラテックス
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