JPH07264358A

JPH07264358A - 読取装置

Info

Publication number: JPH07264358A
Application number: JP5057694A
Authority: JP
Inventors: Toshiyuki Kobayashi; 俊之小林
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1994-03-22
Filing date: 1994-03-22
Publication date: 1995-10-13

Abstract

(57)【要約】【目的】間欠駆動する原稿読取系で、高画質な画像の
読み取りを可能にする。【構成】原稿１の定常搬送状態では、移動する搬送量
は一定で通常の読み取りを行う。何らかの制限が生じ読
み取りを中止し搬送を停止するとき、スローダウンの直
前に画像読み取りを中止する。搬送が停止すると同時
に、搬送モータ８に逆回転信号を送り、原稿１の搬送量
を一定量だけ戻す。これは原稿１の読み取りを中止した
次の読み取り開始の位置から、搬送モータ８のスローダ
ウン，スローアップの特性に応じて予め設定された量を
戻す。再び原稿１の読み取りが可能な状態となったと
き、原稿１の読み取り位置は、スローダウンで搬送され
た分とスローアップで搬送される搬送量分は戻され、原
稿１が定常な搬送状態のときに再び読み取りを開始す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ，複写
機，スキャナー等に適用され原稿を間欠駆動して原稿を
読み取る読取装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ファクシミリ，複写機，スキャナ
ー等で使われているシートスルータイプの原稿読取装置
として図16に示すような縮小光学系がある。

【０００３】図16は従来の原稿読取装置の光学系の概要
図であり、１は原稿、２は原稿１を載置するコンタクト
ガラス、３は原稿１を照射する長手方向に伸びた光源、
４は装置全体を小型化するために光路を折り曲げる反射
ミラー、５は白出力波形のレンズcos４乗則を補正する
白基準補正板(以下、シェーディング板という)、６は原
稿１の反射光を結像させるレンズ、７は光情報を電気信
号に変換する撮像素子のラインＣＣＤ(以下、ＣＣＤと
いう)である。さらに図示しないがＣＣＤ７から出力さ
れる電圧波形を画像処理系に受け渡す前にＡ／Ｄコンバ
ーターなどのＩＣが介在する。

【０００４】近年、ファクシミリ，複写機，スキャナー
等がオフィスや一般家庭で広く使われつつあり、高画質
や高信頼性が要求されている。またさらには、ユーザの
拘束時間を短縮するためには、できる限り原稿の高速読
み取りが必要になってくる。特に、高速に原稿を読み取
るという要求事項を満足するには、読み取った後の処理
系の負担が重くならざるを得ない。例えばファクシミリ
等では、短時間で原稿情報を処理するためには、受信側
もそのスピードに追従できなければならず、また、画像
データを送信する回線スピードも高速に対応できなけれ
ばならない。

【０００５】前記のように他機種の機能に影響されるた
め、高速な処理を行うためには多くの条件が付き、範囲
が限定されてしまう。そこで交信する前に一度、内部メ
モリに蓄えてから送信するという手段が一般的にはとら
れているが、しかし、一度に多くの画像データを蓄積す
るためには、多大な蓄積メモリやラインバッファ等を搭
載しなければならず、マシンのコストアップにつなが
り、高級機などに限定されてしまうために実用的でな
い。

【０００６】そこで高価なメモリやラインバッファを必
要最小限に抑えるために、間欠駆動による原稿の読み取
りが注目される。通信速度や相手側の受信能力および処
理速度に対応して、原稿を小きざみに読み取れる間欠駆
動により、メモリを極力使わずに動作させることが可能
となる。

【０００７】間欠駆動する読取装置の読取系で使用され
る原稿搬送モータは、制御しやすいステッピングモータ
等が用いられ、静止状態から目的の定常状態に到達する
までの立ち上がりの過渡状態(以下、スローアップとい
う)、および定常状態から停止するまでの立ち下がりの
過渡状態(以下、スローダウンという)の時間は比較的短
時間である。現在最も普及しているファクシミリの読み
取り線密度は200dpiであり、この程度の線密度ならばス
テッピングモータのスローアップ，スローダウンの時間
は微々たるものと判断しても差し支えなく、画質に影響
を及ぼすレベルではなかった。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の読取装置は、近年、高画質化が要求され400d
piの線密度は必需事項となり、これまでのモータのスロ
ーアップ，スローダウンの特性では、顕著に画像に影響
がでてくる不具合が発生している。

【０００９】図17は従来の原稿を間欠駆動する読み取り
方法における原稿搬送量のグラフとその動作を示してい
る。図17に示したように、ＣＣＤのような撮像素子で原
稿の読み取りを行う際、蓄積パルス間の１蓄積時間内
に、原稿が定常な状態で搬送されていれば、常に一定間
隔で読み取っているが、原稿の始動時や停止時はモータ
のスローアップ，スローダウンの特性により、搬送量が
定常状態より少なくなる。

【００１０】そのために400dpiにて間欠駆動した場合、
原稿の読み取りを一旦中断した静止状態の前後で、読み
取った部分の画像が原画像より縮んでしまっている。縮
む間隔が使用可能なラインバッファや蓄積メモリ量に比
例して発生するという問題があった。

【００１１】本発明は、前記従来技術の問題を解決する
ものであり、間欠駆動する原稿読取系で、原稿搬送の立
ち上がりおよび立ち下がりの非定常な状態で発生する画
像縮み現象を回避して、高画質な画像を得る読取装置を
提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、原稿面を照射する光源と、前記原稿面の
反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報を読
み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を有
し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置におい
て、前記原稿の搬送方向とは逆方向に搬送可能であり、
かつ読み取りが一旦中断された静止状態から再び読み取
りのため搬送が開始される間に、前記原稿の読み取られ
る位置を予め設定された量だけ戻す搬送手段を備えたこ
とを特徴とする。

【００１３】また、原稿面を照射する光源と、前記原稿
面の反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報
を読み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を
有し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置にお
いて、前記原稿を搬送する搬送手段に原稿の搬送方向と
は逆方向にも搬送可能であり、かつ読み取りが一旦中断
された静止状態から再び読み取りのため搬送が開始され
る間に、前記原稿の読み取られる位置を予め設定された
量だけ戻す搬送モータを備えたことを特徴とする。

【００１４】また、原稿面を照射する光源と、前記原稿
面の反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報
を読み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を
有し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置にお
いて、前記原稿を搬送する搬送手段として搬送モータに
連結されている搬送ローラと、この搬送ローラに連結さ
れ、かつ読み取りが一旦中断された静止状態から再び読
み取りのため搬送が開始される間に、前記原稿の読み取
られる位置を予め設定された量だけ戻す逆転モータを備
えたことを特徴とする。

【００１５】また、原稿面を照射する光源と、前記原稿
面の反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報
を読み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を
有し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置にお
いて、前記原稿の搬送方向とは逆方向に搬送可能であ
り、かつ読み取りが一旦中断された静止状態から再び読
み取りのため搬送が開始される間に、前記原稿の読み取
り位置を予め設定された量だけ戻す逆転モータに連結さ
れて、前記原稿を逆方向に搬送する逆搬送ローラを備え
たことを特徴とする。

【００１６】また、原稿面を照射する光源と、前記原稿
面の反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報
を読み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を
有し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置にお
いて、読取部を移動し、前記反射光の光路を変え、かつ
読み取りが一旦中断された静止状態から再び読み取りの
ため搬送が開始される間に、前記原稿の読み取られる位
置を予め設定された量だけ戻す駆動手段を備えたことを
特徴とする。

【００１７】また、原稿面を照射する光源と、前記原稿
面の反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報
を読み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を
有し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置にお
いて、前記レンズとラインＣＣＤが一体となって載置さ
れるブロックを駆動して、かつ読み取りが一旦中断され
た静止状態から再び読み取りのため搬送が開始される間
に、前記原稿の読み取られる位置を予め設定された量だ
け戻す駆動手段を備えたことを特徴とする。

【００１８】また、原稿面を照射する光源と、前記原稿
面の反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報
を読み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を
有し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置にお
いて、前記レンズを載置するブロックを駆動して、かつ
読み取りが一旦中断された静止状態から再び読み取りの
ため搬送が開始される間に、前記原稿の読み取られる位
置を予め設定された量だけ戻す駆動手段を備えたことを
特徴とする。

【００１９】また、原稿面を照射する光源と、前記原稿
面の反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報
を読み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を
有し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置にお
いて、前記ラインＣＣＤとラインＣＣＤを装着している
周辺回路を載置するブロックを駆動して、かつ読み取り
が一旦中断された静止状態から再び読み取りのため搬送
が開始される間に、前記原稿の読み取られる位置を予め
設定された量だけ戻す駆動手段を備えたことを特徴とす
る。

【００２０】また、原稿面を照射する光源と、前記原稿
面の反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報
を読み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を
有し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置にお
いて、光路中に介在する反射ミラー群と、この反射ミラ
ー群の少なくとも１枚の角度を駆動して、かつ読み取り
が一旦中断された静止状態から再び読み取りのため搬送
が開始される間に、前記原稿読み取り位置を予め設定さ
れた量だけ戻す駆動手段を備えたことを特徴とする。

【００２１】

【作用】上記構成によれば、原稿の搬送方向とは逆方向
に搬送可能な搬送手段により、あるいは原稿の搬送方向
とは逆方向にも搬送可能な搬送モータにより、あるいは
搬送ローラに連結された逆転モータにより、あるいは逆
方向に搬送する逆転モータと、この逆転モータに連結さ
れた逆搬送ローラとにより、何らかの制限が生じ、読み
取りを中止し搬送を停止するとき、スローダウンの直前
に画像読み取りを中止し、搬送が停止すると同時に、原
稿を逆方向に搬送する。その原稿の搬送量は、原稿の読
み取りを中止した次の読み取り開始の位置から、搬送モ
ータのスローダウン，スローアップの特性に応じて予め
設定された量を戻す。再び原稿の読み取りが可能な状態
となったとき、原稿の読み取り位置は、スローダウンで
搬送された搬送量分とスローアップで搬送される搬送量
分が戻され、かつ原稿が定常な搬送状態のときに再び読
み取りを開始する。

【００２２】また、読取部の一部を移動し、反射光の光
路を変える駆動手段、あるいはレンズとラインＣＣＤが
一体となって載置されるブロックを駆動する駆動手段、
あるいはレンズを載置するブロックを駆動する駆動手
段、あるいはラインＣＣＤとラインＣＣＤを装着してい
る周辺回路を載置するブロックを駆動する駆動手段、あ
るいは光路中に介在する反射ミラー群と、この反射ミラ
ー群の少なくとも１枚の角度を駆動する駆動手段とによ
り、何らかの制限が生じ、読み取りを中止し搬送を停止
するとき、スローダウンの直前に画像読み取りを中止
し、読み取りを中止すると同時に、駆動手段により原稿
からの反射光の光路を変えて読み取り位置を変える。そ
の変更量は、原稿の読み取りを中止した次の読み取り開
始の位置から、搬送モータのスローダウン，スローアッ
プの特性に応じて予め設定された量だけ戻す。再び原稿
の読み取りが可能な状態となったとき、原稿の読み取り
位置はスローダウンで搬送された搬送量分とスローアッ
プで搬送される搬送量分は戻され、原稿が定常な搬送状
態のときに再び読み取りを開始する。

【００２３】

【実施例】以下、図面を参照して実施例を詳細に説明す
る。ここで図16で示した従来例および各図において、そ
れぞれ対応する部材には同一符号を付しその詳細な説明
は省略する。

【００２４】図１は本発明の第１実施例の原稿を間欠駆
動する読み取り方法における原稿搬送量のグラフとその
動作の説明図、図２はそのタイミングチャート、図３は
読取装置の構成図を示している。図３において、１は原
稿、４は反射ミラー、６はレンズ、７はＣＣＤ、８は原
稿を搬送するステッピングモータ等の搬送モータ、９
は、ベルト，ギア等により搬送モータ８の駆動力が伝達
され、原稿１を搬送する搬送ローラである。

【００２５】原稿１の定常搬送状態においては、読み取
り蓄積時間内に原稿１が移動する搬送量は一定であるの
で、通常の読み取りを行い、メモリまたはラインバッフ
ァ等に画像情報を蓄積していく。メモリオーバーや受信
相手の条件などで何らかの制限が生じたとき、原稿１の
読み取りを中止し搬送を停止する。

【００２６】このときに搬送モータ８のスローダウンが
存在するため、このスローダウンが始まる直前に画像読
み取りを中止する。搬送が停止すると同時に、今度は搬
送モータ８に逆回転信号を送り、原稿１の搬送量を一定
量だけ戻す。これは原稿１の読み取りを中止した次の読
み取り開始の位置から、搬送モータ８のスローダウン，
スローアップの特性に応じて、予め設定された量を戻す
ようにする。

【００２７】やがてメモリのデータ受付や送信相手の受
信が可能になり、再び原稿１の読み取りが可能な状態と
なったとき、原稿１の読み取り位置は、スローダウンで
搬送された分とスローアップで搬送される搬送量分は戻
されており、原稿１が充分定常な搬送状態のときに再び
読み取りを開始する。このときの位置が次の読み取り開
始位置になる。

【００２８】図４は本発明の第２実施例の読取装置の構
成図、図５はタイミングチャートを示し、８は搬送モー
タ、９は搬送ローラ、10は原稿１を逆の搬送方向に駆動
させる逆転モータである。原稿搬送用の搬送モータ８と
は別に、逆の方向に搬送させる逆転モータ10を設け搬送
ローラ９に駆動力を伝達するように構成する。通常は逆
転モータ10の通電はオフにしてあり、自由に回転でき
る。

【００２９】定常搬送状態の動作においては、第１実施
例と同様であり、スローダウンの直前で原稿１の読み取
りを中止する。搬送の停止直後に搬送モータ８の通電を
オフにし、逆転モータ10を励磁し逆方向に回転させて、
原稿の搬送方向とは逆に予め設定された量を戻す。これ
により、次の読み取り位置はスローダウンとスローアッ
プの搬送量分を含め戻した状態になる。

【００３０】やがて読み取りが可能な状態になると、逆
転モータ10の通電をオフにして励磁を切り、搬送モータ
８を再度励磁する。第１実施例と同様に原稿１の読み取
りは、中止した次の読み取り位置から開始される。

【００３１】図６は本発明の第３実施例の原稿台の概観
図、図７は読取装置の構成図を示し、10は逆転モータ、
10aは逆転モータ10の駆動力により原稿１を搬送する逆
搬送ローラである。原稿搬送用の搬送モータ８と搬送ロ
ーラ９からなる駆動系とは別に、搬送モータ８とは逆方
向に回転する逆転モータ10と逆搬送ローラ10aからなる
駆動系を備えた構成とする。通常は逆転モータ10の通電
はオフにしてあり、自由に回転できる。

【００３２】第３実施例は、第２実施例の逆転モータ10
に逆搬送ローラ10aを設けた点が異なるのみで、その動
作においては第２実施例と同様である。

【００３３】図８は本発明の第４実施例のタイミングチ
ャートを、図９は読取装置の構成図を示し、11は駆動用
モータ、12は駆動用モータ11の駆動力により移動する駆
動手段、12aはレンズ６およびＣＣＤ７を載置するブロ
ックである。読取部の一部を構成するレンズ６とＣＣＤ
７が一体化したブロック12aを、上下方向に移動可能な
送りネジ等の駆動手段に固定して設置する。

【００３４】定常搬送状態の動作においては、第１実施
例と同様であり、スローダウンの直前で原稿１の読み取
りを中止する。読み取り中止直後にブロック12aを駆動
用モータ11と駆動手段12にて、原稿の搬送方向とは逆の
方向に読み取り位置がくるように、ある一定量移動させ
る。これは原稿１の次の読み取り開始位置から、搬送モ
ータ８のスローダウン，スローアップの特性に応じて、
予め設定された量である。これにより次の読み取り位置
は、搬送を開始し定常状態になったときに読み取りを開
始できる位置になる。

【００３５】やがて読み取りが可能な状態になると、搬
送モータ８のスローアップが始まり充分定常な搬送状態
になった後、再び原稿１の読み取りが開始される。ま
た、原稿１の読み取り完了後や次の原稿１が搬送される
前に、ブロック12aは元の位置に帰還させる。

【００３６】図10は本発明の第５実施例の読取装置の概
略図を、図11はその一部分の拡大図を示し、11は駆動用
モータ、12は駆動手段、12bはレンズ６を載置するブロ
ックである。読取部の一部を構成するレンズ６を載置す
るブロック12bを、上下方向に可動な送りネジ等の駆動
手段12に固定して設置する。

【００３７】定常搬送状態の動作においては、第１実施
例と同様であり、スローダウンの直前で原稿１の読み取
りを中止する。読み取り中止直後にブロック12bを駆動
用モータ11と駆動手段12にて、ある一定量移動させる。
これまでの読み取り位置の光路はｓ1であったが、ブロ
ック12bのレンズ６を移動させることにより、ＣＣＤ７
に入射する読み取り位置の光路はｓ2に移ることにな
る。第４実施例と同様に、次の読み取り位置は、搬送を
開始し定常状態になったときに読み取りを開始できる位
置になる。

【００３８】やがて読み取りが可能な状態になると、搬
送モータ８のスローアップが始まり充分定常な搬送状態
になった後、再び原稿１の読み取りが開始される。ま
た、原稿１の読み取り完了後や、次の原稿が搬送される
前に、レンズ６は元の位置に帰還される。

【００３９】図12は本発明の第６実施例の読取装置の一
部分の拡大図を示し、11は駆動用モータ、12は駆動手
段、12cはＣＣＤ７およびＣＣＤ７を装着した周辺回路
(以下、回路という)を載置するブロックである。読取部
の一部を構成する回路を載置するブロック12cを、上下
方向に移動可能な送りネジ等の駆動手段12に固定して設
置する。

【００４０】定常搬送状態の動作においては、第１実施
例と同様であり、スローダウンの直前で原稿１の読み取
りを中止する。読み取り中止直後にブロック12cを駆動
用モータ11と駆動手段12にて、ある一定量移動させる。
これまでのスキャンラインの光路はｓ1であったが、ブ
ロック12cのＣＣＤ７を移動させることにより、ＣＣＤ
７に入射する読み取り位置の光路はｓ2に移ることにな
る。第４実施例と同様に次の読み取り位置は、搬送を開
始し定常状態になったときに読み取りを開始できる位置
になる。

【００４１】やがて読み取りが可能な状態になると、搬
送モータ８のスローアップが始まり充分定常な搬送状態
になった後、再び原稿１の読み取りが開始される。ま
た、原稿読み取り完了後や、次の原稿が搬送される前
に、ＣＣＤ７は元の位置に帰還される。

【００４２】図13は本発明の第７実施例の読取装置の構
成図、図14はその一部分の拡大図で、図15はタイミング
チャートを示し、11は駆動用モータ、13はベルト，ギア
等により駆動用モータ11の駆動力を伝達し、反射ミラー
４の回転角を移動させる回転駆動手段、13aは反射ミラ
ー４の側面に設けた回転軸である。

【００４３】原稿１の反射光の光路を折り返す反射ミラ
ー４の側面に回転軸13aを設け、駆動用モータ11の回転
を伝達する駆動手段13を設けた構成にし、副走査方向に
反射ミラー４の角度を変えられるようにする。

【００４４】定常搬送状態の動作においては、第１実施
例と同様であり、スローダウンの直前で原稿１の読み取
りを停止する。読み取り停止直後に駆動用モータ11によ
り、回転軸13aを中心に反射ミラー４を一定量回転させ
る。これまでの読み取り位置の光路はｓ1であったが、
反射ミラーを回転させることで読み取り位置の光路はｓ
2に移ることになる。第４実施例と同様に次の読み取り
位置は、搬送を開始し定常状態になったときに読み取り
を開始できる位置になる。

【００４５】やがて読み取りが可能な状態になると、搬
送モータ８のスローアップが始まり充分定常な搬送状態
になった後、再び原稿１の読み取りが開始される。ま
た、原稿読み取り完了時や次の原稿が搬送される前に、
反射ミラーの角度を元の位置に帰還させる。

【００４６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項
１，２，３，４記載の構成によれば、原稿を搬送方向と
は逆方向に搬送し、原稿の読み取り中止位置から、搬送
モータのスローダウン，スローアップの搬送量分だけ読
み取り位置を戻し、かつ次の搬送が定常状態になるまで
読み取りを開始しない。したがって、画像の縮みが防げ
るので原稿を間欠駆動しても高画質画像の読み取りが可
能になる。

【００４７】また、請求項５，６，７，８，９記載の構
成によれば、原稿の反射光の光路を変えることにより、
原稿の読み取り中止位置から、搬送モータのスローダウ
ン，スローアップの搬送量分だけ読み取り位置を戻し、
かつ次の搬送が定常状態になるまで読み取りを開始しな
い。したがって、画像の縮みが防げるので原稿を間欠駆
動しても高画質画像の読み取りが可能になるという効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の原稿を間欠駆動する読み
取り方法における原稿搬送量のグラフとその動作を示す
説明図である。

【図２】本発明の第１実施例のタイミングチャートであ
る。

【図３】本発明の第１実施例の読取装置を示す構成図で
ある。

【図４】本発明の第２実施例の読取装置を示す構成図で
ある。

【図５】本発明の第２実施例のタイミングチャートであ
る。

【図６】本発明の第３実施例の原稿台を示す概観図であ
る。

【図７】本発明の第３実施例の読取装置を示す構成図で
ある。

【図８】本発明の第４実施例のタイミングチャートであ
る。

【図９】本発明の第４実施例の読取装置を示す構成図で
ある。

【図１０】本発明の第５実施例の読取装置を示す概略図
である。

【図１１】本発明の第５実施例の読取装置の一部分を示
す拡大図である。

【図１２】本発明の第６実施例の読取装置の一部分を示
す拡大図である。

【図１３】本発明の第７実施例の読取装置を示す構成図
である。

【図１４】本発明の第７実施例の読取装置の一部分を示
す拡大図である。

【図１５】本発明の第７実施例のタイミングチャートで
ある。

【図１６】従来の原稿読取装置の光学系を示す概要図で
ある。

【図１７】従来の原稿を間欠駆動する読み取り方法にお
ける原稿搬送量のグラフとその動作を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１…原稿、２…コンタクトガラス、３…光源、４
…反射ミラー、５…シェーディング板、６…レン
ズ、７…ＣＣＤ、８…搬送モータ、９…搬送ロー
ラ、 10…逆転モータ、 10a…逆搬送ローラ、 11…
駆動用モータ、 12…駆動手段、 12a，12b，12c…ブ
ロック、 13…回転駆動手段、 13a…回転軸。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】原稿面を照射する光源と、前記原稿面の
反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報を読
み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を有
し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置におい
て、前記原稿の搬送方向とは逆方向に搬送可能であり、
かつ読み取りが一旦中断された静止状態から再び読み取
りのため搬送が開始される間に、前記原稿の読み取られ
る位置を予め設定された量だけ戻す搬送手段を備えたこ
とを特徴とする読取装置。
【請求項２】原稿面を照射する光源と、前記原稿面の
反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報を読
み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を有
し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置におい
て、前記原稿を搬送する搬送手段に原稿の搬送方向とは
逆方向にも搬送可能であり、かつ読み取りが一旦中断さ
れた静止状態から再び読み取りのため搬送が開始される
間に、前記原稿の読み取られる位置を予め設定された量
だけ戻す搬送モータを備えたことを特徴とする読取装
置。
【請求項３】原稿面を照射する光源と、前記原稿面の
反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報を読
み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を有
し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置におい
て、前記原稿を搬送する搬送手段として搬送モータに連
結されている搬送ローラと、この搬送ローラに連結さ
れ、かつ読み取りが一旦中断された静止状態から再び読
み取りのため搬送が開始される間に、前記原稿の読み取
られる位置を予め設定された量だけ戻す逆転モータを備
えたことを特徴とする読取装置。
【請求項４】原稿面を照射する光源と、前記原稿面の
反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報を読
み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を有
し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置におい
て、前記原稿の搬送方向とは逆方向に搬送可能であり、
かつ読み取りが一旦中断された静止状態から再び読み取
りのため搬送が開始される間に、前記原稿の読み取り位
置を予め設定された量だけ戻す逆転モータに連結され
て、前記原稿を逆方向に搬送する逆搬送ローラを備えた
ことを特徴とする読取装置。
【請求項５】原稿面を照射する光源と、前記原稿面の
反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報を読
み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を有
し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置におい
て、読取部を移動し、前記反射光の光路を変え、かつ読
み取りが一旦中断された静止状態から再び読み取りのた
め搬送が開始される間に、前記原稿の読み取られる位置
を予め設定された量だけ戻す駆動手段を備えたことを特
徴とする読取装置。
【請求項６】原稿面を照射する光源と、前記原稿面の
反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報を読
み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を有
し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置におい
て、前記レンズとラインＣＣＤが一体となって載置され
るブロックを駆動して、かつ読み取りが一旦中断された
静止状態から再び読み取りのため搬送が開始される間
に、前記原稿の読み取られる位置を予め設定された量だ
け戻す駆動手段を備えたことを特徴とする読取装置。
【請求項７】原稿面を照射する光源と、前記原稿面の
反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報を読
み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を有
し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置におい
て、前記レンズを載置するブロックを駆動して、かつ読
み取りが一旦中断された静止状態から再び読み取りのた
め搬送が開始される間に、前記原稿の読み取られる位置
を予め設定された量だけ戻す駆動手段を備えたことを特
徴とする読取装置。
【請求項８】原稿面を照射する光源と、前記原稿面の
反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報を読
み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を有
し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置におい
て、前記ラインＣＣＤとラインＣＣＤを装着している周
辺回路を載置するブロックを駆動して、かつ読み取りが
一旦中断された静止状態から再び読み取りのため搬送が
開始される間に、前記原稿の読み取られる位置を予め設
定された量だけ戻す駆動手段を備えたことを特徴とする
読取装置。
【請求項９】原稿面を照射する光源と、前記原稿面の
反射光を結像するレンズと、前記反射光の原稿情報を読
み取るラインＣＣＤとから構成される縮小光学系を有
し、かつ原稿の読み取りを間欠駆動する読取装置におい
て、光路中に介在する反射ミラー群と、この反射ミラー
群の少なくとも１枚の角度を駆動して、かつ読み取りが
一旦中断された静止状態から再び読み取りのため搬送が
開始される間に、前記原稿読み取り位置を予め設定され
た量だけ戻す駆動手段を備えたことを特徴とする読取装
置。