JPH07264111A - 符号分割多元接続受信装置 - Google Patents
符号分割多元接続受信装置Info
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- JPH07264111A JPH07264111A JP6048959A JP4895994A JPH07264111A JP H07264111 A JPH07264111 A JP H07264111A JP 6048959 A JP6048959 A JP 6048959A JP 4895994 A JP4895994 A JP 4895994A JP H07264111 A JPH07264111 A JP H07264111A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 符号分割多元接続移動通信システムのリバー
スリンクにおいて干渉波の除去を行い、基地局での収容
移動局数を増やす。 【構成】 受信信号レプリカＲＰが受信信号Ｒと等しく
なるように相関係数Ｓ1〜Ｓ3 を更新し、相関係数で再
拡散された信号Ｓ1Ａ1、Ｓ2Ａ2、Ｓ3Ａ3を用いて干渉の
除去を行う。
スリンクにおいて干渉波の除去を行い、基地局での収容
移動局数を増やす。 【構成】 受信信号レプリカＲＰが受信信号Ｒと等しく
なるように相関係数Ｓ1〜Ｓ3 を更新し、相関係数で再
拡散された信号Ｓ1Ａ1、Ｓ2Ａ2、Ｓ3Ａ3を用いて干渉の
除去を行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、符号分割多元接続（Co
de Division Multiple Access:CDMA）通信方式に基づく
移動通信システム基地局の受信装置に関するものであ
り、特に干渉除去機能を備えた符号分割多元接続受信装
置に関する。
de Division Multiple Access:CDMA）通信方式に基づく
移動通信システム基地局の受信装置に関するものであ
り、特に干渉除去機能を備えた符号分割多元接続受信装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ＣＤＭＡ通信方式では、全ての移動局は
同一周波数帯を用いて通信を行う。このため、１つの移
動局においては、他局の信号は全て干渉となる。リバー
スリンク（移動局から基地局への接続）では、基地局で
受信された時の信号強度が全て等しくなるように移動局
で送信電力を制御する。これにより、基地局における各
移動局の通話品質は、移動局数をＮとすると、およそ１
／（１−Ｎ）で示される（次記文献１参照）。 文献名１：Klein S.Gilhousen et al. "On the Capacit
y of a Cellular CDMASystem" IEEE Trans. on Vehicul
ar Tec. Vol.40, No.2, May 1991. 即ち、基地局と接続される移動局数が増えるほど干渉が
大きくなり、通話品質が劣下し、それ以上の移動局の収
容を妨げる。また、マルチパス環境下において受信信号
のパス間の遅延が１チップ以上となると、ＰＮコードが
ずれるため、自局に対しても干渉となり、通話品質を劣
下させ、収容移動局数を減少させる。これら他局干渉
波、マルチパス干渉波を除去する方式が、例えば次記文
献２に開示されている。 文献２：Young C.Yoon et al. "A Spread-Spectrum Mul
ti-Access System with a Cascade of Co-Channel Inte
rference Cancellers for Multipath Fading Channels"
ISSSTA'92, 1992 しかし、このような方式においては、例えば１チップ毎
に最小２乗法によりフィルタ内タップ係数を更新してい
くため、演算量が多くなり、復調時の遅延が増大する。
同一周波数帯を用いて通信を行う。このため、１つの移
動局においては、他局の信号は全て干渉となる。リバー
スリンク（移動局から基地局への接続）では、基地局で
受信された時の信号強度が全て等しくなるように移動局
で送信電力を制御する。これにより、基地局における各
移動局の通話品質は、移動局数をＮとすると、およそ１
／（１−Ｎ）で示される（次記文献１参照）。 文献名１：Klein S.Gilhousen et al. "On the Capacit
y of a Cellular CDMASystem" IEEE Trans. on Vehicul
ar Tec. Vol.40, No.2, May 1991. 即ち、基地局と接続される移動局数が増えるほど干渉が
大きくなり、通話品質が劣下し、それ以上の移動局の収
容を妨げる。また、マルチパス環境下において受信信号
のパス間の遅延が１チップ以上となると、ＰＮコードが
ずれるため、自局に対しても干渉となり、通話品質を劣
下させ、収容移動局数を減少させる。これら他局干渉
波、マルチパス干渉波を除去する方式が、例えば次記文
献２に開示されている。 文献２：Young C.Yoon et al. "A Spread-Spectrum Mul
ti-Access System with a Cascade of Co-Channel Inte
rference Cancellers for Multipath Fading Channels"
ISSSTA'92, 1992 しかし、このような方式においては、例えば１チップ毎
に最小２乗法によりフィルタ内タップ係数を更新してい
くため、演算量が多くなり、復調時の遅延が増大する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】以上の様に、ＣＤＭＡ
システムのリバースリンクにおいては、基地局で収容可
能な移動局数は、その移動局数自体及びマルチパス数に
よりおよそ決められてしまう。収容局数を増加させるた
めには、品質劣下の原因となる干渉を低く抑える必要が
ある。また、干渉の除去においては、復調遅延が増大し
ないように、除去回路の演算量を抑制しなければならな
い。本発明では、マルチパスを含む各移動局の受信信号
レプリカを作り、受信信号より取り除くことで、他局間
及びマルチパス間干渉を除去する方法を提案することを
目的とする。
システムのリバースリンクにおいては、基地局で収容可
能な移動局数は、その移動局数自体及びマルチパス数に
よりおよそ決められてしまう。収容局数を増加させるた
めには、品質劣下の原因となる干渉を低く抑える必要が
ある。また、干渉の除去においては、復調遅延が増大し
ないように、除去回路の演算量を抑制しなければならな
い。本発明では、マルチパスを含む各移動局の受信信号
レプリカを作り、受信信号より取り除くことで、他局間
及びマルチパス間干渉を除去する方法を提案することを
目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、移動通信シス
テムおいて用いられる干渉除去機能を具備した符号分割
多元接続受信装置に関し、初段手段、１または複数の中
間段手段、及び最終段手段を有するものである。初段
は、ベースバンドの受信信号と各移動局の拡散コードで
相関をとりその結果を各局の相関係数として各局拡散コ
ードに掛け再拡散を行う相関・拡散部と、当該相関・拡
散部で作成した再拡散信号を全局足し合わせて受信信号
のレプリカを作成し受信信号とレプリカの差より誤差信
号を求める誤差算出部とを有する。中間段は、前段にお
いて求めた誤差信号と各局の拡散コードで相関をとりそ
の結果に応じて前段で得られた相関係数を補正更新した
後各局拡散コードを掛け再拡散を行う相関・拡散部と、
当該相関・拡散部で作成した再拡散信号を全局足し合わ
せて受信信号のレプリカを作成し受信信号とレプリカの
差より誤差信号を求める誤差算出部とを有する。最終段
は、前段において求めた誤差信号と各局の拡散コードで
相関をとり、その結果に応じて前段で得られた相関係数
を補正更新した後各局拡散コードを掛け再拡散を行う相
関・拡散部と、受信信号より自局以外の信号または自波
以外の信号を干渉として除去する干渉除去部とを有す
る。
テムおいて用いられる干渉除去機能を具備した符号分割
多元接続受信装置に関し、初段手段、１または複数の中
間段手段、及び最終段手段を有するものである。初段
は、ベースバンドの受信信号と各移動局の拡散コードで
相関をとりその結果を各局の相関係数として各局拡散コ
ードに掛け再拡散を行う相関・拡散部と、当該相関・拡
散部で作成した再拡散信号を全局足し合わせて受信信号
のレプリカを作成し受信信号とレプリカの差より誤差信
号を求める誤差算出部とを有する。中間段は、前段にお
いて求めた誤差信号と各局の拡散コードで相関をとりそ
の結果に応じて前段で得られた相関係数を補正更新した
後各局拡散コードを掛け再拡散を行う相関・拡散部と、
当該相関・拡散部で作成した再拡散信号を全局足し合わ
せて受信信号のレプリカを作成し受信信号とレプリカの
差より誤差信号を求める誤差算出部とを有する。最終段
は、前段において求めた誤差信号と各局の拡散コードで
相関をとり、その結果に応じて前段で得られた相関係数
を補正更新した後各局拡散コードを掛け再拡散を行う相
関・拡散部と、受信信号より自局以外の信号または自波
以外の信号を干渉として除去する干渉除去部とを有す
る。
【０００５】
【作用】本発明では、他局間干渉更にはマルチパス間干
渉を除去することで、基地局での収容移動局数を増加さ
せる。本発明の概要を図１に示す。なお、図１では、基
地局と接続されている移動局数を３と仮定し、マルチパ
スは考慮していない。図１を参照するに、初段におい
て、受信信号Ｒと各局の拡散コード例えばＰＮコードと
の相関をとることによって相関値（相関係数）Ｓ１，Ｓ
2,Ｓ3 を得る。これを用いて再拡散を行う。各局ＰＮコ
ードをＡ1,Ａ2,Ａ3 とすると、Ｓ1Ａ1、Ｓ2Ａ2、Ｓ3Ａ3
が各局の再拡散信号となる。これを全局足し合わせてレ
プリカＲＰを作り、このレプリカＲＰと受信信号Ｒと差
を取る。この差は、相関検波によるレプリカと受信信号
との誤差である。中間段以降において、この誤差信号Ｅ
と各局のＰＮコードＡ1,Ａ2,Ａ3 との相関をとり、この
相関値（誤差相関係数）ε1,ε2,ε3 に応じて先の相関
係数Ｓ1,Ｓ2,Ｓ3 を、Ｓｉ＝Ｓｉーεｉ（但しｉ＝１〜
３）の如く、補正する。更に、補正された相関係数Ｓ1,
Ｓ2,Ｓ3 を用いてレプリカＲＰを作り、以上の動作を繰
り返す。これにより、誤差が零となる様に相関値を補正
していく。即ち、実際の受信信号と同等になる様にレプ
リカを作成していく。誤差が、零となったときもしくは
ある程度小さくなったとき、あるいは小さくなることが
期待できる規定回数繰り返した後、そのときの相関値Ｓ
1,Ｓ2,Ｓ3 は各局の伝搬路が推定されているものと見な
す。最終段においては、第１局のデータを得たい場合、
受信信号より第２局及び第３局の再拡散信号Ｓ2Ａ2、Ｓ
3Ａ3を引くことで、第１局の信号に対する干渉を除去す
ることとなる。第２局及び第３局に対しても同様の処置
がとられる。以上は、マルチパスに対しても適用でき
る。
渉を除去することで、基地局での収容移動局数を増加さ
せる。本発明の概要を図１に示す。なお、図１では、基
地局と接続されている移動局数を３と仮定し、マルチパ
スは考慮していない。図１を参照するに、初段におい
て、受信信号Ｒと各局の拡散コード例えばＰＮコードと
の相関をとることによって相関値（相関係数）Ｓ１，Ｓ
2,Ｓ3 を得る。これを用いて再拡散を行う。各局ＰＮコ
ードをＡ1,Ａ2,Ａ3 とすると、Ｓ1Ａ1、Ｓ2Ａ2、Ｓ3Ａ3
が各局の再拡散信号となる。これを全局足し合わせてレ
プリカＲＰを作り、このレプリカＲＰと受信信号Ｒと差
を取る。この差は、相関検波によるレプリカと受信信号
との誤差である。中間段以降において、この誤差信号Ｅ
と各局のＰＮコードＡ1,Ａ2,Ａ3 との相関をとり、この
相関値（誤差相関係数）ε1,ε2,ε3 に応じて先の相関
係数Ｓ1,Ｓ2,Ｓ3 を、Ｓｉ＝Ｓｉーεｉ（但しｉ＝１〜
３）の如く、補正する。更に、補正された相関係数Ｓ1,
Ｓ2,Ｓ3 を用いてレプリカＲＰを作り、以上の動作を繰
り返す。これにより、誤差が零となる様に相関値を補正
していく。即ち、実際の受信信号と同等になる様にレプ
リカを作成していく。誤差が、零となったときもしくは
ある程度小さくなったとき、あるいは小さくなることが
期待できる規定回数繰り返した後、そのときの相関値Ｓ
1,Ｓ2,Ｓ3 は各局の伝搬路が推定されているものと見な
す。最終段においては、第１局のデータを得たい場合、
受信信号より第２局及び第３局の再拡散信号Ｓ2Ａ2、Ｓ
3Ａ3を引くことで、第１局の信号に対する干渉を除去す
ることとなる。第２局及び第３局に対しても同様の処置
がとられる。以上は、マルチパスに対しても適用でき
る。
【０００６】
【実施例】図２は本発明の一実施例を示す符号分割多元
接続受信装置の要部ブロック図であって、初段回路２、
第２段回路３、及び最終段回路４なる３段構成の例を示
すものであり、５〜７は２ビットの遅延器、８、１０、
及び１２は相関・再拡散部、９及び１１は誤差算出部、
１３は干渉除去（ＩＣ）部、１４は相関・判定部であ
る。また、図３は図２における初段回路２の詳細構成を
示すブロック図、図４は図２における第２段回路３の詳
細構成を示すブロック図、図５は図２における最終段回
路４の詳細構成を示すブロック図であり、これらの図を
用いて、本発明の一実施例を説明する。基地局で受信さ
れた信号は、先ず、搬送波成分が取り除かれ、ベースバ
ンド帯域に落とされる。以下、受信信号はベースバンド
帯域のものとする。また、ベースバンド帯域に落とされ
る際、受信信号はＩ・Ｑ直交した２つの相の成分に分離
されるが、図２ではＩ・Ｑ成分を合わせてＲと表記して
いる。図３〜図５では一方のＱ成分に対応する構成のみ
を示しているが、他方のＩ成分に対するものも同様のも
のとなる。また、基地局と接続されている移動局の数は
３（移動局番号ｉ＝１〜３）とする。
接続受信装置の要部ブロック図であって、初段回路２、
第２段回路３、及び最終段回路４なる３段構成の例を示
すものであり、５〜７は２ビットの遅延器、８、１０、
及び１２は相関・再拡散部、９及び１１は誤差算出部、
１３は干渉除去（ＩＣ）部、１４は相関・判定部であ
る。また、図３は図２における初段回路２の詳細構成を
示すブロック図、図４は図２における第２段回路３の詳
細構成を示すブロック図、図５は図２における最終段回
路４の詳細構成を示すブロック図であり、これらの図を
用いて、本発明の一実施例を説明する。基地局で受信さ
れた信号は、先ず、搬送波成分が取り除かれ、ベースバ
ンド帯域に落とされる。以下、受信信号はベースバンド
帯域のものとする。また、ベースバンド帯域に落とされ
る際、受信信号はＩ・Ｑ直交した２つの相の成分に分離
されるが、図２ではＩ・Ｑ成分を合わせてＲと表記して
いる。図３〜図５では一方のＱ成分に対応する構成のみ
を示しているが、他方のＩ成分に対するものも同様のも
のとなる。また、基地局と接続されている移動局の数は
３（移動局番号ｉ＝１〜３）とする。
【０００７】図２における初段回路２は、図３に示すよ
うに、図２の相関・再拡散部８が、マッチドフィルタ
（ＭＦ）２１〜２３、ＰＮコード発生器（ＰＮｉ）２４
〜２６、及び乗算器２７〜２９で構成され、図２の誤差
算出部９が、加算器３０及び減算器３２で構成される。
図３において、先ず、マッチドフィルタ２１〜２３によ
り、ベースバンド受信信号の一方の成分である受信信号
Ｑ(t) と各局との相関がとられる。相関は、受信信号Ｑ
(t)と各局ＰＮコードを掛け合わせ、１ビット分累積す
るものである。相関をとる手段をマッチドフィルタとす
る理由は、非同期通信であるため各局の同期位置がばら
ばらであり、マッチドフィルタで相関をとりながら同期
位置を探すためである。マッチドフィルタ２１〜２３は
１チップまたは数分の１チップずつ相関位置をずらしな
がら相関をとっていくもので、相関位置（即ち遅延時
間）と相関結果が得られる。各局の相関結果（相関係
数）Ｓi1（Ｓ11〜Ｓ31）は１ビット毎に得られ、１ビッ
ト間隔をTbとする。
うに、図２の相関・再拡散部８が、マッチドフィルタ
（ＭＦ）２１〜２３、ＰＮコード発生器（ＰＮｉ）２４
〜２６、及び乗算器２７〜２９で構成され、図２の誤差
算出部９が、加算器３０及び減算器３２で構成される。
図３において、先ず、マッチドフィルタ２１〜２３によ
り、ベースバンド受信信号の一方の成分である受信信号
Ｑ(t) と各局との相関がとられる。相関は、受信信号Ｑ
(t)と各局ＰＮコードを掛け合わせ、１ビット分累積す
るものである。相関をとる手段をマッチドフィルタとす
る理由は、非同期通信であるため各局の同期位置がばら
ばらであり、マッチドフィルタで相関をとりながら同期
位置を探すためである。マッチドフィルタ２１〜２３は
１チップまたは数分の１チップずつ相関位置をずらしな
がら相関をとっていくもので、相関位置（即ち遅延時
間）と相関結果が得られる。各局の相関結果（相関係
数）Ｓi1（Ｓ11〜Ｓ31）は１ビット毎に得られ、１ビッ
ト間隔をTbとする。
【０００８】この相関係数Ｓi1を用いて再拡散を行う。
再拡散信号は、ＰＮコード発生器（ＰＮｉ）２４〜２６
で発生される各局のＰＮコードＡｉ(t-τi1)に各局の相
関係数Ｓi1を掛け合わせることで得られる。τは各局の
遅延時間を示すものであり、各局の再拡散信号が２Tb遅
れるように調整される。即ち、第１局の同期位置が、あ
る基準時間からτ1 遅れていたとすると、τ11＝τ1 ＋
２Tbとなる。再拡散信号は、加算器３０により全局分加
算され、受信信号Ｑ(t) のレプリカＲＰ(t-２Tb)を作
る。このレプリカＲＰ(t-２Tb)は、図１のＳ1Ａ1+Ｓ2Ａ
2+Ｓ3Ａ3のＱ成分に相当する。次に、減算器３２におい
て、レプリカＲＰ(t-２Tb)と２Tb遅延した実際の受信信
号Ｑ(t-２Tb)との誤差を求め、誤差信号Ｅ(t-２Tb)を得
る。なお、受信信号Ｑ(t-２Tb)は、図２における遅延器
５により２Tb遅延させられたものである。これは、受信
信号における各局間の最大遅延差Tbと相関・再拡散部で
の相関に必要な時間Tbを考慮したものである。誤差信号
Ｅ(t-２Tb)は、図２の第２段回路３へ送られる。
再拡散信号は、ＰＮコード発生器（ＰＮｉ）２４〜２６
で発生される各局のＰＮコードＡｉ(t-τi1)に各局の相
関係数Ｓi1を掛け合わせることで得られる。τは各局の
遅延時間を示すものであり、各局の再拡散信号が２Tb遅
れるように調整される。即ち、第１局の同期位置が、あ
る基準時間からτ1 遅れていたとすると、τ11＝τ1 ＋
２Tbとなる。再拡散信号は、加算器３０により全局分加
算され、受信信号Ｑ(t) のレプリカＲＰ(t-２Tb)を作
る。このレプリカＲＰ(t-２Tb)は、図１のＳ1Ａ1+Ｓ2Ａ
2+Ｓ3Ａ3のＱ成分に相当する。次に、減算器３２におい
て、レプリカＲＰ(t-２Tb)と２Tb遅延した実際の受信信
号Ｑ(t-２Tb)との誤差を求め、誤差信号Ｅ(t-２Tb)を得
る。なお、受信信号Ｑ(t-２Tb)は、図２における遅延器
５により２Tb遅延させられたものである。これは、受信
信号における各局間の最大遅延差Tbと相関・再拡散部で
の相関に必要な時間Tbを考慮したものである。誤差信号
Ｅ(t-２Tb)は、図２の第２段回路３へ送られる。
【０００９】図２における第２段回路３は、図４に示す
ように、図２の相関・再拡散部１０が、マッチドフィル
タ（ＭＦ）４１〜４３、相関係数更新部４４〜４６、Ｐ
Ｎコード発生器（ＰＮｉ）４７〜４９、及び乗算器５０
〜５２で構成され、図２の誤差算出部１１が、加算器５
３及び減算器５５で構成される。誤差信号Ｅ(t-２Tb)
は、各局のマッチドフィルタ（ＭＦ）４１〜４３で相関
がとられる。その相関結果（誤差相関係数）εi1は、相
関係数更新部（ＣＲ）４４〜４６に入力される。相関係
数更新部（ＣＲ）４４〜４６では、誤差相関係数εi1に
応じて、次式で示すように、前段回路で得られた相関係
数Ｓi1の更新を行う。 Ｓi2＝Ｓi1ーα・εi1 この式におけるαは、誤差相関係数εi1自体に更に誤差
が含まれ、それによる繰返し更新演算の発散が生じるの
を防止するための１より小さい定数であり、この実施例
では０．２とする。
ように、図２の相関・再拡散部１０が、マッチドフィル
タ（ＭＦ）４１〜４３、相関係数更新部４４〜４６、Ｐ
Ｎコード発生器（ＰＮｉ）４７〜４９、及び乗算器５０
〜５２で構成され、図２の誤差算出部１１が、加算器５
３及び減算器５５で構成される。誤差信号Ｅ(t-２Tb)
は、各局のマッチドフィルタ（ＭＦ）４１〜４３で相関
がとられる。その相関結果（誤差相関係数）εi1は、相
関係数更新部（ＣＲ）４４〜４６に入力される。相関係
数更新部（ＣＲ）４４〜４６では、誤差相関係数εi1に
応じて、次式で示すように、前段回路で得られた相関係
数Ｓi1の更新を行う。 Ｓi2＝Ｓi1ーα・εi1 この式におけるαは、誤差相関係数εi1自体に更に誤差
が含まれ、それによる繰返し更新演算の発散が生じるの
を防止するための１より小さい定数であり、この実施例
では０．２とする。
【００１０】更新した相関係数Ｓi2を用いて、再拡散を
行う。再拡散は前段回路同様に、ＰＮコード発生器（Ｐ
Ｎｉ）４７〜４９で発生させたＰＮコードＡｉ(t-τi2)
に乗算器５０〜５２で相関係数Ｓi2をを掛けることで行
う。次に、再拡散された信号を加算器５３で全局足し合
わせ、レプリカＲＰ(t-４Tb)を作る。次に、４Tb遅延し
た受信信号Ｑ(t-４Tb)から減算器５５を用いてレプリカ
ＲＰ(t-４Tb)を引き、誤差信号Ｅ(t-４Tb)を作る。誤差
信号Ｅ(t-４Tb)は、図２の最終段回路４へ送られる。
行う。再拡散は前段回路同様に、ＰＮコード発生器（Ｐ
Ｎｉ）４７〜４９で発生させたＰＮコードＡｉ(t-τi2)
に乗算器５０〜５２で相関係数Ｓi2をを掛けることで行
う。次に、再拡散された信号を加算器５３で全局足し合
わせ、レプリカＲＰ(t-４Tb)を作る。次に、４Tb遅延し
た受信信号Ｑ(t-４Tb)から減算器５５を用いてレプリカ
ＲＰ(t-４Tb)を引き、誤差信号Ｅ(t-４Tb)を作る。誤差
信号Ｅ(t-４Tb)は、図２の最終段回路４へ送られる。
【００１１】図２における最終段回路４は、図５に示す
ように、図２の相関・再拡散部１２が、マッチドフィル
タ（ＭＦ）６１〜６３、相関係数更新部６４〜６６、Ｐ
Ｎコード発生器（ＰＮｉ）６７〜６９、及び乗算器７０
〜７２で構成され、図２の干渉除去部（ＩＣ）１３が、
加算器７３〜７５及び減算器７７〜７９で構成される。
誤差信号Ｅ(t-４Tb)は、マッチドフィルタ（ＭＦ）６１
〜６３で相関がとられる。その誤差相関係数εi2を用い
て、前段回路同様に相関係数更新部（ＣＲ）６４〜６６
に相関係数Ｓi3の更新が行われる。更に、ＰＮコードＡ
(t-τi3)を発生するＰＮコード発生器（ＰＮｉ）６７〜
６９、乗算器７０〜７２を用いて前段回路同様に再拡散
を行う。
ように、図２の相関・再拡散部１２が、マッチドフィル
タ（ＭＦ）６１〜６３、相関係数更新部６４〜６６、Ｐ
Ｎコード発生器（ＰＮｉ）６７〜６９、及び乗算器７０
〜７２で構成され、図２の干渉除去部（ＩＣ）１３が、
加算器７３〜７５及び減算器７７〜７９で構成される。
誤差信号Ｅ(t-４Tb)は、マッチドフィルタ（ＭＦ）６１
〜６３で相関がとられる。その誤差相関係数εi2を用い
て、前段回路同様に相関係数更新部（ＣＲ）６４〜６６
に相関係数Ｓi3の更新が行われる。更に、ＰＮコードＡ
(t-τi3)を発生するＰＮコード発生器（ＰＮｉ）６７〜
６９、乗算器７０〜７２を用いて前段回路同様に再拡散
を行う。
【００１２】再拡散された信号は、加算器７３〜７５及
び減算器７７〜７９によって各局毎に干渉の除去が行わ
れ、干渉波が除去された信号はＵｉを得る。第１局に対
しては、加算器７３を用いて第２局と第３局の再拡散信
号を足し合わせ、これを第１局の干渉波とする。この干
渉波を減算器７７を用いて受信信号Ｑ(t-６Tb)から引く
ことで、干渉波が除去された信号はＵ1 を得る。受信信
号Ｑ(t-６Tb)は、図２の遅延器７により計６Tb遅延され
たものである。第２局に対しては、加算器７４及び減算
器７８を用いて、第１局信号及び第３局信号が除去さ
れ、第３局に対しては、加算器７５及び減算器７９を用
いて、第１局信号及び第２局信号が除去される。
び減算器７７〜７９によって各局毎に干渉の除去が行わ
れ、干渉波が除去された信号はＵｉを得る。第１局に対
しては、加算器７３を用いて第２局と第３局の再拡散信
号を足し合わせ、これを第１局の干渉波とする。この干
渉波を減算器７７を用いて受信信号Ｑ(t-６Tb)から引く
ことで、干渉波が除去された信号はＵ1 を得る。受信信
号Ｑ(t-６Tb)は、図２の遅延器７により計６Tb遅延され
たものである。第２局に対しては、加算器７４及び減算
器７８を用いて、第１局信号及び第３局信号が除去さ
れ、第３局に対しては、加算器７５及び減算器７９を用
いて、第１局信号及び第２局信号が除去される。
【００１３】干渉が除去された各局の信号Ｕｉは、図２
の相関・判定部１４において、各局毎に相関がとられ、
Ｉ・Ｑ合わせてデータの判定が行われる。本実施例は、
移動局数が３局の例を示したが、局数が増加しても同様
の操作が行われる。また、本実施例は３段回路構成の例
を示したが、１段回路構成とする場合は最終段回路のみ
で構成するものとし、２段回路構成とする場合は初段回
路と最終段回路、４段回路以上とする場合は第２段回路
と同構成の回路を追加する。
の相関・判定部１４において、各局毎に相関がとられ、
Ｉ・Ｑ合わせてデータの判定が行われる。本実施例は、
移動局数が３局の例を示したが、局数が増加しても同様
の操作が行われる。また、本実施例は３段回路構成の例
を示したが、１段回路構成とする場合は最終段回路のみ
で構成するものとし、２段回路構成とする場合は初段回
路と最終段回路、４段回路以上とする場合は第２段回路
と同構成の回路を追加する。
【００１４】図６は、図２における初段回路２の他の構
成例を示すブロック図であり、図３と同様に、マッチド
フィルタ（ＭＦ）８１、８２、ＰＮコード発生器８４〜
８７、乗算器８８〜９１、加算器９２、及び減算器９３
からなる。マルチパス環境下においては、自局の信号に
おいても遅延時間が１チップ以上となると、ＰＮコード
がずれて干渉となるため、同様に伝搬路推定、干渉除去
を行ことが望ましい。図６はこの場合の初段回路の構成
例であり、この例では、移動局数２、遅延波１とする。
図６において、マッチドフィルタ８１、８２を用いて各
局との相関をとる。マッチドフィルタは、相関位置をず
らしながら相関をとるため、各局の第１波、２波の相関
結果および遅延時間が得られる。すなわち、第１局で
は、第１波相関結果Ｓ1a1 、遅延時間τ1a1 、第２波相
関結果Ｓ1b1 、遅延時間τ1b1 が得られ、第２局では、
第１波相関結果Ｓ2a1 、遅延時間τ2a1 、第２波相関結
果Ｓ2b1 、遅延時間τ2b1 が得られる。この各相関結果
にＰＮコードＡi(t-ia1),Ａi(t-ib1)を掛けることで、
各局各波の再拡散信号が得られる。これらの再拡散信号
を用い、干渉除去を行う。なお、干渉除去後の判定にお
いては、第１波のみ、あるいは最も強度の大きい波の１
波のみで判定を行う、または数波を合成して判定する等
の方法がある。この例は、遅延波１（パス数２）、遅延
１チップの例を示したが、実際には、パス数、遅延時間
は、場所・時間により変動する。このため干渉除去に必
要だと思われるパス数を設定し、到来波のうち、強度の
強いものを設定パス数だけ選択し、除去するという方法
を取ることが望ましい。
成例を示すブロック図であり、図３と同様に、マッチド
フィルタ（ＭＦ）８１、８２、ＰＮコード発生器８４〜
８７、乗算器８８〜９１、加算器９２、及び減算器９３
からなる。マルチパス環境下においては、自局の信号に
おいても遅延時間が１チップ以上となると、ＰＮコード
がずれて干渉となるため、同様に伝搬路推定、干渉除去
を行ことが望ましい。図６はこの場合の初段回路の構成
例であり、この例では、移動局数２、遅延波１とする。
図６において、マッチドフィルタ８１、８２を用いて各
局との相関をとる。マッチドフィルタは、相関位置をず
らしながら相関をとるため、各局の第１波、２波の相関
結果および遅延時間が得られる。すなわち、第１局で
は、第１波相関結果Ｓ1a1 、遅延時間τ1a1 、第２波相
関結果Ｓ1b1 、遅延時間τ1b1 が得られ、第２局では、
第１波相関結果Ｓ2a1 、遅延時間τ2a1 、第２波相関結
果Ｓ2b1 、遅延時間τ2b1 が得られる。この各相関結果
にＰＮコードＡi(t-ia1),Ａi(t-ib1)を掛けることで、
各局各波の再拡散信号が得られる。これらの再拡散信号
を用い、干渉除去を行う。なお、干渉除去後の判定にお
いては、第１波のみ、あるいは最も強度の大きい波の１
波のみで判定を行う、または数波を合成して判定する等
の方法がある。この例は、遅延波１（パス数２）、遅延
１チップの例を示したが、実際には、パス数、遅延時間
は、場所・時間により変動する。このため干渉除去に必
要だと思われるパス数を設定し、到来波のうち、強度の
強いものを設定パス数だけ選択し、除去するという方法
を取ることが望ましい。
【００１５】本発明は、各局の同期タイミングが不一致
である非同期通信で適応される事や回路規模等を考慮す
ると、基地局側での使用が一般的であるが、移動局側に
おける使用も可能である。
である非同期通信で適応される事や回路規模等を考慮す
ると、基地局側での使用が一般的であるが、移動局側に
おける使用も可能である。
【００１６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により自局
または自波以外の干渉波を除去することが可能となり、
基地局での収容移動局数の増加が可能となる。
または自波以外の干渉波を除去することが可能となり、
基地局での収容移動局数の増加が可能となる。
【図１】本発明の概要図
【図２】本発明にかかる符号分割多元接続受信装置の要
部ブロック図
部ブロック図
【図３】図２における初段回路の構成を示すブロック図
【図４】図２における第２段回路の構成を示すブロック
図
図
【図５】図２における最終段回路の構成を示すブロック
図
図
【図６】図２における初段回路の他の構成を示すブロッ
ク図
ク図
２ 初段回路 ３ 第２段回路 ４ 最終段回路 ５〜７ 遅延器 ８ 相関・再拡散部 ９ 誤差算出部 １０ 相関・再拡散部 １１ 誤差算出部 １２ 相関・再拡散部 １３ 干渉除去（ＩＣ）部 １４ 相関・判定部 ２１〜２３ マッチドフィルタ ２４〜２６ ＰＮコード発生器 ２７〜２９ 乗算器 ３０ 加算器 ３２ 減算器 ４１〜４３ マッチドフィルタ ４４〜４６ 相関係数更新部（ＣＲ） ４７〜４９ ＰＮコード発生器 ５０〜５２ 乗算器 ５３ 加算器 ５５ 減算器 ６１〜６３ マッチドフィルタ ６４〜６６ 相関係数更新部（ＣＲ） ６７〜６９ ＰＮコード発生器 ７０〜７２ 乗算器 ７３〜７５ 加算器 ７７〜７９ 減算器 Ｅ 誤差信号 Ｑ ベースバンドＱ相受信信号 Ｒ ベースバンド受信信号 ＲＰ 受信信号レプリカ Ｓ 相関係数 ε 誤差相関係数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｂ 1/707
Claims (1)
- 【請求項１】 ベースバンドの受信信号と各移動局の拡
散コードとで相関をとり、その結果得られた各局の相関
係数に各局の拡散コードを掛けて再拡散を行う相関・拡
散部と、当該相関・拡散部で作成した再拡散信号を全局
足し合わせて前記受信信号のレプリカを作成し、次いで
前記受信信号とレプリカの差を取ることにより誤差信号
を求める誤差算出部と、を有する初段手段と、 前段において求めた誤差信号と各局の拡散コードで相関
をとり、その結果得られた各局の誤差相関係数に応じて
前段で得られた各局の相関係数を補正更新し、補正更新
した各局の相関係数に各局の拡散コードを掛けて再拡散
を行う相関・拡散部と、当該相関・拡散部で作成した再
拡散信号を全局足し合わせて前記受信信号のレプリカを
作成し、次いで前記受信信号とレプリカの差より誤差信
号を求める誤差算出部と、を有する中間段手段と、 前段において求めた誤差信号と各局の拡散コードで相関
をとり、その結果得られた各局の誤差相関係数に応じて
前段で得られた各局の相関係数を補正更新し、補正更新
した各局の相関係数に各局の拡散コードを掛けて再拡散
を行う相関・拡散部と、前記受信信号より自局以外の信
号または自波以外の信号を干渉として除去する干渉除去
部と、を有する最終段手段と、を有することを特徴とし
た基地局における符号分割多元接続受信装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6048959A JPH07264111A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 符号分割多元接続受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6048959A JPH07264111A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 符号分割多元接続受信装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07264111A true JPH07264111A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=12817826
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6048959A Pending JPH07264111A (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 符号分割多元接続受信装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07264111A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996042146A1 (fr) * | 1995-06-13 | 1996-12-27 | Ntt Mobile Communications Network Inc. | Demodulateur amdc |
| KR19980032939A (ko) * | 1996-10-18 | 1998-07-25 | 모리시타 요이치 | 간섭신호 제거장치 |
-
1994
- 1994-03-18 JP JP6048959A patent/JPH07264111A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996042146A1 (fr) * | 1995-06-13 | 1996-12-27 | Ntt Mobile Communications Network Inc. | Demodulateur amdc |
| KR19980032939A (ko) * | 1996-10-18 | 1998-07-25 | 모리시타 요이치 | 간섭신호 제거장치 |
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