JPH07264082A - 無線送信装置における歪み補償装置 - Google Patents
無線送信装置における歪み補償装置Info
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- JPH07264082A JPH07264082A JP4703894A JP4703894A JPH07264082A JP H07264082 A JPH07264082 A JP H07264082A JP 4703894 A JP4703894 A JP 4703894A JP 4703894 A JP4703894 A JP 4703894A JP H07264082 A JPH07264082 A JP H07264082A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、無線送信装置における歪み補償装
置に関し、電源電圧や温度等の外部要因が変化すると、
これに追従して、歪み補償量も自動調整できるようにす
ることを目的とする。。 【構成】 無線送信装置の送信増幅器１よりも前段に設
けられて、送信増幅器１で生じる信号歪みを補償すべ
く、信号位相を調整する位相器２Ａと、信号振幅を調整
する可変減衰器２Ｂとをそなえてなる歪み補償装置２に
おいて、送信増幅器１の出力側情報と入力側情報とから
送信増幅器１で生じる信号歪み情報を検出する歪み情報
検出手段７と、歪み情報検出手段７で検出された信号歪
み情報が最小となるように、位相器２Ａへ信号位相調整
信号を出力するとともに、可変減衰器２Ｂへ信号振幅調
整信号を出力する制御手段８とを設けるように構成す
る。
置に関し、電源電圧や温度等の外部要因が変化すると、
これに追従して、歪み補償量も自動調整できるようにす
ることを目的とする。。 【構成】 無線送信装置の送信増幅器１よりも前段に設
けられて、送信増幅器１で生じる信号歪みを補償すべ
く、信号位相を調整する位相器２Ａと、信号振幅を調整
する可変減衰器２Ｂとをそなえてなる歪み補償装置２に
おいて、送信増幅器１の出力側情報と入力側情報とから
送信増幅器１で生じる信号歪み情報を検出する歪み情報
検出手段７と、歪み情報検出手段７で検出された信号歪
み情報が最小となるように、位相器２Ａへ信号位相調整
信号を出力するとともに、可変減衰器２Ｂへ信号振幅調
整信号を出力する制御手段８とを設けるように構成す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、無線送信装置における
歪み補償装置に関する。
歪み補償装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より、例えば移動体通信システムの
無線基地局等に使用される多重無線送信装置において
は、図３に示すように、高出力送信増幅器１１よりも前
段において、この送信増幅器１１で生じる信号歪みを補
償するために、歪み補償回路（プリディストータ）１２
が設けられている。
無線基地局等に使用される多重無線送信装置において
は、図３に示すように、高出力送信増幅器１１よりも前
段において、この送信増幅器１１で生じる信号歪みを補
償するために、歪み補償回路（プリディストータ）１２
が設けられている。
【０００３】そして、このプリディストータ１２は、信
号位相を調整する位相器１２Ａと、信号振幅を調整する
可変減衰器１２Ｂとをそなえている。なお、図３中の符
号１３は局部発信器１４からのローカル信号を受けて中
間周波信号（ＩＦ信号）をマイクロ周波帯信号（ＲＦ信
号）に周波数変換するアップコンバータであり、１５は
変調回路（ＭＯＤ）、１６はアンテナである。
号位相を調整する位相器１２Ａと、信号振幅を調整する
可変減衰器１２Ｂとをそなえている。なお、図３中の符
号１３は局部発信器１４からのローカル信号を受けて中
間周波信号（ＩＦ信号）をマイクロ周波帯信号（ＲＦ信
号）に周波数変換するアップコンバータであり、１５は
変調回路（ＭＯＤ）、１６はアンテナである。
【０００４】このような構成により、従来は、プリディ
ストータ１２で、送信増幅器１１より発生する信号歪み
に対し、等振幅で逆位相となるように、位相器１２Ａ，
可変減衰器１２Ｂを調整して、上記の信号歪みが最小と
なるようにしている。
ストータ１２で、送信増幅器１１より発生する信号歪み
に対し、等振幅で逆位相となるように、位相器１２Ａ，
可変減衰器１２Ｂを調整して、上記の信号歪みが最小と
なるようにしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の無線送信装置における歪み補償装置では、外
部要因（電源電圧、環境温度）が変化すると、歪み補償
量も変化してしまい、長期的に安定した歪み補償が難し
いという課題があるほか、歪み補償量の変化に伴い、再
び位相器１２Ａ，可変減衰器１２Ｂを調整し直さなけれ
ばならず、その為の再調整にも時間がかかるという課題
がある。
うな従来の無線送信装置における歪み補償装置では、外
部要因（電源電圧、環境温度）が変化すると、歪み補償
量も変化してしまい、長期的に安定した歪み補償が難し
いという課題があるほか、歪み補償量の変化に伴い、再
び位相器１２Ａ，可変減衰器１２Ｂを調整し直さなけれ
ばならず、その為の再調整にも時間がかかるという課題
がある。
【０００６】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、電源電圧や温度等の外部要因が変化すると、
これに追従して、歪み補償量も自動調整できるようにす
ることにより、長期的に安定した歪み補償を行なえるよ
うにした、無線送信装置における歪み補償装置を提供す
ることを目的とする。
たもので、電源電圧や温度等の外部要因が変化すると、
これに追従して、歪み補償量も自動調整できるようにす
ることにより、長期的に安定した歪み補償を行なえるよ
うにした、無線送信装置における歪み補償装置を提供す
ることを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】図１は本発明の原理ブロ
ック図で、この図１において、２は歪み補償装置であ
り、この歪み補償装置２は、無線送信装置の送信増幅器
１よりも前段に設けられて、送信増幅器２で生じる信号
歪みを補償すべく、信号位相を調整する位相器２Ａと、
信号振幅を調整する可変減衰器２Ｂとをそなえている。
ック図で、この図１において、２は歪み補償装置であ
り、この歪み補償装置２は、無線送信装置の送信増幅器
１よりも前段に設けられて、送信増幅器２で生じる信号
歪みを補償すべく、信号位相を調整する位相器２Ａと、
信号振幅を調整する可変減衰器２Ｂとをそなえている。
【０００８】７は歪み情報検出手段で、この歪み情報検
出手段７は、送信増幅器１の出力側情報と入力側情報と
から送信増幅器１で生じる信号歪み情報を検出するもの
である。８は制御手段で、この制御手段８は、歪み情報
検出手段７で検出された信号歪み情報が最小となるよう
に、位相器２Ａへ信号位相調整信号を出力するととも
に、可変減衰器２Ｂへ信号振幅調整信号を出力するもの
である（請求項１）。
出手段７は、送信増幅器１の出力側情報と入力側情報と
から送信増幅器１で生じる信号歪み情報を検出するもの
である。８は制御手段で、この制御手段８は、歪み情報
検出手段７で検出された信号歪み情報が最小となるよう
に、位相器２Ａへ信号位相調整信号を出力するととも
に、可変減衰器２Ｂへ信号振幅調整信号を出力するもの
である（請求項１）。
【０００９】また、制御手段８が、歪み情報検出手段７
で検出された信号歪み情報が最小となるように、位相器
２Ａへ信号位相調整信号を出力する無限位相器を含んで
構成されるとともに、信号歪み情報に応じて、可変減衰
器２Ｂへ信号振幅調整信号を出力するように構成されて
もよい（請求項２）。さらに、制御手段８に、歪み情報
検出手段７で検出された信号歪み情報のうち所定の周波
数帯域にある信号歪み情報のみを取り出す帯域フィルタ
手段をそなえてもよい（請求項３）。
で検出された信号歪み情報が最小となるように、位相器
２Ａへ信号位相調整信号を出力する無限位相器を含んで
構成されるとともに、信号歪み情報に応じて、可変減衰
器２Ｂへ信号振幅調整信号を出力するように構成されて
もよい（請求項２）。さらに、制御手段８に、歪み情報
検出手段７で検出された信号歪み情報のうち所定の周波
数帯域にある信号歪み情報のみを取り出す帯域フィルタ
手段をそなえてもよい（請求項３）。
【００１０】また、位相器２Ａの応答性と可変減衰器２
Ｂの応答性とが異なるように構成されてもよい（請求項
４）。
Ｂの応答性とが異なるように構成されてもよい（請求項
４）。
【００１１】
【作用】上述の本発明の無線送信装置における歪み補償
装置では、図１に示すように、位相器２Ａで、信号位相
を調整するとともに、可変減衰器２Ｂで、信号振幅を調
整することにより、送信増幅器２で生じる信号歪みを補
償することが行なわれるが、このとき、制御手段８によ
って、歪み情報検出手段７で検出された信号歪み情報が
最小となるように、位相器２Ａへ信号位相調整信号が出
力されるとともに、可変減衰器２Ｂへ信号振幅調整信号
が出力される（請求項１）。
装置では、図１に示すように、位相器２Ａで、信号位相
を調整するとともに、可変減衰器２Ｂで、信号振幅を調
整することにより、送信増幅器２で生じる信号歪みを補
償することが行なわれるが、このとき、制御手段８によ
って、歪み情報検出手段７で検出された信号歪み情報が
最小となるように、位相器２Ａへ信号位相調整信号が出
力されるとともに、可変減衰器２Ｂへ信号振幅調整信号
が出力される（請求項１）。
【００１２】また、制御手段８にて、歪み情報検出手段
７で検出された信号歪み情報が最小となるように、その
無限位相器から位相器２Ａへ信号位相調整信号を出力す
るとともに、信号歪み情報に応じて、可変減衰器２Ｂへ
信号振幅調整信号を出力するようにしてもよい（請求項
２）。さらに、制御手段８に帯域フィルタ手段を設け
て、この帯域フィルタ手段にて、歪み情報検出手段７で
検出された信号歪み情報のうち所定の周波数帯域にある
信号歪み情報のみを取り出すようにしてもよい（請求項
３）。
７で検出された信号歪み情報が最小となるように、その
無限位相器から位相器２Ａへ信号位相調整信号を出力す
るとともに、信号歪み情報に応じて、可変減衰器２Ｂへ
信号振幅調整信号を出力するようにしてもよい（請求項
２）。さらに、制御手段８に帯域フィルタ手段を設け
て、この帯域フィルタ手段にて、歪み情報検出手段７で
検出された信号歪み情報のうち所定の周波数帯域にある
信号歪み情報のみを取り出すようにしてもよい（請求項
３）。
【００１３】また、位相器２Ａの応答性と可変減衰器２
Ｂの応答性とが異なるようにすることもできる（請求項
４）。
Ｂの応答性とが異なるようにすることもできる（請求項
４）。
【００１４】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図２は本発明の一実施例としての移動体通信シス
テム等の無線基地局に設けられる多重無線送信装置（送
信盤）を示すブロック図であるが、この図２に示すよう
に、高出力送信増幅器１よりも前段において、送信増幅
器１で生じる信号歪みを補償するために、歪み補償装置
としての歪み補償回路（プリディストータ）２が設けら
れている。
する。図２は本発明の一実施例としての移動体通信シス
テム等の無線基地局に設けられる多重無線送信装置（送
信盤）を示すブロック図であるが、この図２に示すよう
に、高出力送信増幅器１よりも前段において、送信増幅
器１で生じる信号歪みを補償するために、歪み補償装置
としての歪み補償回路（プリディストータ）２が設けら
れている。
【００１５】そして、このプリディストータ２は、信号
位相を調整する位相器２Ａと、信号振幅を調整する可変
減衰器２Ｂとをそなえている。なお、位相器２Ａの応答
性（時定数）と可変減衰器２Ｂの応答性（時定数）とは
異なっている。具体的には、位相器２Ａでの位相制御時
の時定数を早く、可変減衰器２Ｂの時定数を遅くしてい
る。
位相を調整する位相器２Ａと、信号振幅を調整する可変
減衰器２Ｂとをそなえている。なお、位相器２Ａの応答
性（時定数）と可変減衰器２Ｂの応答性（時定数）とは
異なっている。具体的には、位相器２Ａでの位相制御時
の時定数を早く、可変減衰器２Ｂの時定数を遅くしてい
る。
【００１６】また、プリディストータ２と送信増幅器１
との間には、アップコンバータ３Ｕが設けられている。
ここで、このアップコンバータ３Ｕは、局部発信器４か
らのローカル信号を受けてＩＦ信号をＲＦ信号に周波数
変換するものである。なお、５は変調回路（ＭＯＤ）、
６はアンテナである。ところで、歪み情報検出回路７が
設けられている。この歪み情報検出回路７は、送信増幅
器１の出力情報（送信増幅器１の出力側情報）と歪み補
償装置２への入力情報（送信増幅器１の入力側情報）と
から送信増幅器１で生じる信号歪み情報を検出するもの
であるが、このために、歪み情報検出回路７は、方向結
合器９Ａを介して取り出された送信増幅器１の出力情報
（この出力情報は信号情報Ｓと歪み情報Ｎとを有してい
る）について、その振幅を調整する可変減衰器７Ａと、
方向結合器９Ｂを介して取り出されたプリディストータ
２への入力情報（この入力情報は信号情報Ｓを有してい
る）について、その位相を調整する位相器７Ｂと、可変
減衰器７Ａ及び位相器７Ｂからの信号をキャンルする方
向に合成して歪み情報Ｎのみを抽出するするハイブリッ
ド回路７Ｃとをそなえて構成されている。
との間には、アップコンバータ３Ｕが設けられている。
ここで、このアップコンバータ３Ｕは、局部発信器４か
らのローカル信号を受けてＩＦ信号をＲＦ信号に周波数
変換するものである。なお、５は変調回路（ＭＯＤ）、
６はアンテナである。ところで、歪み情報検出回路７が
設けられている。この歪み情報検出回路７は、送信増幅
器１の出力情報（送信増幅器１の出力側情報）と歪み補
償装置２への入力情報（送信増幅器１の入力側情報）と
から送信増幅器１で生じる信号歪み情報を検出するもの
であるが、このために、歪み情報検出回路７は、方向結
合器９Ａを介して取り出された送信増幅器１の出力情報
（この出力情報は信号情報Ｓと歪み情報Ｎとを有してい
る）について、その振幅を調整する可変減衰器７Ａと、
方向結合器９Ｂを介して取り出されたプリディストータ
２への入力情報（この入力情報は信号情報Ｓを有してい
る）について、その位相を調整する位相器７Ｂと、可変
減衰器７Ａ及び位相器７Ｂからの信号をキャンルする方
向に合成して歪み情報Ｎのみを抽出するするハイブリッ
ド回路７Ｃとをそなえて構成されている。
【００１７】なお、可変減衰器７Ａの出力は、局部発信
器４からのローカル信号を受けてＲＦ信号をＩＦ信号に
周波数変換するダウンコンバータ３Ｄにて、元のＩＦ信
号帯域に戻されるようになっている。これにより、歪み
情報検出回路７においては、可変減衰器７Ａからの振幅
調整された信号（この信号は信号情報Ｓと歪み情報Ｎを
含む）と位相器７Ｂからの位相調整された信号（この信
号は信号情報Ｓのみを含む）とが一方の信号を反転した
状態でハイブリッド回路７Ｃにて合成される。このと
き、ちょうど信号情報Ｓが打ち消されるように、可変減
衰器７Ａでの振幅調整量と位相器７Ｂでの位相調整量と
を調整しておく。
器４からのローカル信号を受けてＲＦ信号をＩＦ信号に
周波数変換するダウンコンバータ３Ｄにて、元のＩＦ信
号帯域に戻されるようになっている。これにより、歪み
情報検出回路７においては、可変減衰器７Ａからの振幅
調整された信号（この信号は信号情報Ｓと歪み情報Ｎを
含む）と位相器７Ｂからの位相調整された信号（この信
号は信号情報Ｓのみを含む）とが一方の信号を反転した
状態でハイブリッド回路７Ｃにて合成される。このと
き、ちょうど信号情報Ｓが打ち消されるように、可変減
衰器７Ａでの振幅調整量と位相器７Ｂでの位相調整量と
を調整しておく。
【００１８】また、制御回路（制御手段）８が設けられ
ており、この制御回路８は、歪み情報検出回路７で検出
された信号歪み情報が最小となるように、位相器２Ａへ
信号位相調整信号を出力するとともに、可変減衰器２Ｂ
へ信号振幅調整信号を出力するものであり、このため
に、制御回路８は、バンドパスフィルタ（帯域フィルタ
手段）８Ａ，検波器８Ｂ，無限位相器８Ｃをそなえて構
成されている。
ており、この制御回路８は、歪み情報検出回路７で検出
された信号歪み情報が最小となるように、位相器２Ａへ
信号位相調整信号を出力するとともに、可変減衰器２Ｂ
へ信号振幅調整信号を出力するものであり、このため
に、制御回路８は、バンドパスフィルタ（帯域フィルタ
手段）８Ａ，検波器８Ｂ，無限位相器８Ｃをそなえて構
成されている。
【００１９】ここで、バンドパスフィルタ８Ａは、歪み
情報検出回路７で検出された２つの信号歪み情報のうち
所定の周波数帯域にある一方（片側）の信号歪み情報の
みを取り出すものである。このように一方の信号歪み情
報だけを取り出すことにより、信号歪み情報のレベルを
正確に把握できる。検波器８Ｂは、バンドパスフィルタ
８Ａからの信号について検波するもので、信号歪み情報
に応じた所定の直流情報を取り出して、この検波出力
は、無限位相器８Ｃへ入力されるとともに、可変減衰器
２Ｂへ信号振幅調整信号として入力されるようになって
いる。
情報検出回路７で検出された２つの信号歪み情報のうち
所定の周波数帯域にある一方（片側）の信号歪み情報の
みを取り出すものである。このように一方の信号歪み情
報だけを取り出すことにより、信号歪み情報のレベルを
正確に把握できる。検波器８Ｂは、バンドパスフィルタ
８Ａからの信号について検波するもので、信号歪み情報
に応じた所定の直流情報を取り出して、この検波出力
は、無限位相器８Ｃへ入力されるとともに、可変減衰器
２Ｂへ信号振幅調整信号として入力されるようになって
いる。
【００２０】無限位相器８Ｃは、検波器８Ｂからの検波
出力を受けて、これが最小となるように、位相器２Ａへ
信号位相調整信号を出力するものである。上述の構成に
より、図２に示すように、位相器２Ａで、信号位相を調
整するとともに、可変減衰器２Ｂで、信号振幅を調整す
ることにより、送信増幅器２で生じる信号歪みを補償す
ることが行なわれるが、このとき、制御回路８によっ
て、歪み情報検出回路７で検出された信号歪み情報が最
小となるように、位相器２Ａへ信号位相調整信号を出力
されるとともに、可変減衰器２Ｂへ信号振幅調整信号が
出力される。具体的には、歪み情報検出回路７で検出さ
れた信号歪み情報が最小となるように、その無限位相器
８Ｃから位相器２Ａへ信号位相調整信号を出力するとと
もに、検波器８Ｂからの信号歪み情報に応じた出力が、
可変減衰器２Ｂへ信号振幅調整信号として供給される。
出力を受けて、これが最小となるように、位相器２Ａへ
信号位相調整信号を出力するものである。上述の構成に
より、図２に示すように、位相器２Ａで、信号位相を調
整するとともに、可変減衰器２Ｂで、信号振幅を調整す
ることにより、送信増幅器２で生じる信号歪みを補償す
ることが行なわれるが、このとき、制御回路８によっ
て、歪み情報検出回路７で検出された信号歪み情報が最
小となるように、位相器２Ａへ信号位相調整信号を出力
されるとともに、可変減衰器２Ｂへ信号振幅調整信号が
出力される。具体的には、歪み情報検出回路７で検出さ
れた信号歪み情報が最小となるように、その無限位相器
８Ｃから位相器２Ａへ信号位相調整信号を出力するとと
もに、検波器８Ｂからの信号歪み情報に応じた出力が、
可変減衰器２Ｂへ信号振幅調整信号として供給される。
【００２１】なお、このとき、バンドパスフィルタ８Ａ
にて、歪み情報検出回路７で検出された信号歪み情報の
うち所定の周波数帯域にある信号歪み情報のみが取り出
されるようになっている。そして、位相器２Ａでの信号
位相調整及び可変減衰器２Ｂでの信号振幅調整に際し、
位相器２Ａでの位相制御時の時定数を早く、可変減衰器
２Ｂの時定数を遅くして、全体の制御を行なっている。
このように位相器２Ａの応答性と可変減衰器２Ｂの応答
性とを異ならせることにり、位相器２Ａでの信号位相調
整動作が先行し、その後可変減衰器２Ｂでの信号振幅調
整動作が行なわれるので、全体の制御がやり易くなる。
にて、歪み情報検出回路７で検出された信号歪み情報の
うち所定の周波数帯域にある信号歪み情報のみが取り出
されるようになっている。そして、位相器２Ａでの信号
位相調整及び可変減衰器２Ｂでの信号振幅調整に際し、
位相器２Ａでの位相制御時の時定数を早く、可変減衰器
２Ｂの時定数を遅くして、全体の制御を行なっている。
このように位相器２Ａの応答性と可変減衰器２Ｂの応答
性とを異ならせることにり、位相器２Ａでの信号位相調
整動作が先行し、その後可変減衰器２Ｂでの信号振幅調
整動作が行なわれるので、全体の制御がやり易くなる。
【００２２】このように送信増幅器１への入力の一部
と、出力の一部を取り出し、それを位相器７Ｂと可変減
衰器７Ａを用いて、等振幅，逆位相で合成し、抽出した
歪みのレベルを最小にするように、位相器２Ａと可変減
衰器２Ｂを制御しているので、位相器２Ａでの信号位相
調整動作及び可変減衰器２Ｂでの信号振幅調整動作が、
電源電圧や環境温度等の外部要因の変動に追従して、自
動的に行なわれるため、外部要因の変化による再調整の
必要がなく、又、長期間安定的に歪み制御を実行するこ
とができる。
と、出力の一部を取り出し、それを位相器７Ｂと可変減
衰器７Ａを用いて、等振幅，逆位相で合成し、抽出した
歪みのレベルを最小にするように、位相器２Ａと可変減
衰器２Ｂを制御しているので、位相器２Ａでの信号位相
調整動作及び可変減衰器２Ｂでの信号振幅調整動作が、
電源電圧や環境温度等の外部要因の変動に追従して、自
動的に行なわれるため、外部要因の変化による再調整の
必要がなく、又、長期間安定的に歪み制御を実行するこ
とができる。
【００２３】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の無線送信
装置における歪み補償装置（請求項１）によれば、無線
送信装置の送信増幅器よりも前段に設けられて、該送信
増幅器で生じる信号歪みを補償すべく、信号位相を調整
する位相器と、信号振幅を調整する可変減衰器とをそな
えてなる歪み補償装置において、該送信増幅器の出力側
情報と入力側情報とから該送信増幅器で生じる信号歪み
情報を検出する歪み情報検出手段と、該歪み情報検出手
段で検出された該信号歪み情報が最小となるように、該
位相器へ信号位相調整信号を出力するとともに、該可変
減衰器へ信号振幅調整信号を出力する制御手段とが設け
られているので、位相器での信号位相調整動作及び可変
減衰器での信号振幅調整動作を、電源電圧や温度等の外
部要因の変動に追従して、自動的に行なわせることがで
き、これにより、外部要因の変化による再調整の必要が
なく、又、長期間安定的に歪み制御を実行できる利点が
ある。
装置における歪み補償装置（請求項１）によれば、無線
送信装置の送信増幅器よりも前段に設けられて、該送信
増幅器で生じる信号歪みを補償すべく、信号位相を調整
する位相器と、信号振幅を調整する可変減衰器とをそな
えてなる歪み補償装置において、該送信増幅器の出力側
情報と入力側情報とから該送信増幅器で生じる信号歪み
情報を検出する歪み情報検出手段と、該歪み情報検出手
段で検出された該信号歪み情報が最小となるように、該
位相器へ信号位相調整信号を出力するとともに、該可変
減衰器へ信号振幅調整信号を出力する制御手段とが設け
られているので、位相器での信号位相調整動作及び可変
減衰器での信号振幅調整動作を、電源電圧や温度等の外
部要因の変動に追従して、自動的に行なわせることがで
き、これにより、外部要因の変化による再調整の必要が
なく、又、長期間安定的に歪み制御を実行できる利点が
ある。
【００２４】また、本発明の無線送信装置における歪み
補償装置（請求項２）では、該制御手段が、該歪み情報
検出手段で検出された該信号歪み情報が最小となるよう
に、該位相器へ信号位相調整信号を出力する無限位相器
を含んで構成されるとともに、該信号歪み情報に応じ
て、該可変減衰器へ信号振幅調整信号を出力するように
構成されているので、簡単な構成で、位相器での信号位
相調整動作及び可変減衰器での信号振幅調整動作を、電
源電圧や温度等の外部要因の変化に追従して、自動的に
行なわせることができる利点がある。
補償装置（請求項２）では、該制御手段が、該歪み情報
検出手段で検出された該信号歪み情報が最小となるよう
に、該位相器へ信号位相調整信号を出力する無限位相器
を含んで構成されるとともに、該信号歪み情報に応じ
て、該可変減衰器へ信号振幅調整信号を出力するように
構成されているので、簡単な構成で、位相器での信号位
相調整動作及び可変減衰器での信号振幅調整動作を、電
源電圧や温度等の外部要因の変化に追従して、自動的に
行なわせることができる利点がある。
【００２５】さらに、本発明の無線送信装置における歪
み補償装置（請求項３）では、該制御手段が、該歪み情
報検出手段で検出された該信号歪み情報のうち所定の周
波数帯域にある信号歪み情報のみを取り出す帯域フィル
タ手段をそなえているので、信号歪み情報のレベルを正
確に把握できる利点がある。また、本発明の無線送信装
置における歪み補償装置（請求項４）では、位相器の応
答性と可変減衰器の応答性とが異なるように構成されて
いるので、位相器での信号位相調整動作タイミングと、
可変減衰器での信号振幅調整動作タイミングとをずらす
ことができ、これにより歪み補償制御がやり易くなる。
み補償装置（請求項３）では、該制御手段が、該歪み情
報検出手段で検出された該信号歪み情報のうち所定の周
波数帯域にある信号歪み情報のみを取り出す帯域フィル
タ手段をそなえているので、信号歪み情報のレベルを正
確に把握できる利点がある。また、本発明の無線送信装
置における歪み補償装置（請求項４）では、位相器の応
答性と可変減衰器の応答性とが異なるように構成されて
いるので、位相器での信号位相調整動作タイミングと、
可変減衰器での信号振幅調整動作タイミングとをずらす
ことができ、これにより歪み補償制御がやり易くなる。
【図１】本発明の原理ブロック図である。
【図２】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図３】従来例を示すブロック図である。
１ 高出力送信増幅器 ２ 歪み補償回路（プリディストータ） ２Ａ 位相器 ２Ｂ 可変減衰器 ３Ｄ ダウンコンバータ ３Ｕ アップコンバータ ４ 局部発信器 ５ 変調回路 ６ アンテナ ７ 歪み情報検出回路（歪み情報検出手段） ７Ａ 可変減衰器 ７Ｂ 位相器 ７Ｃ ハイブリッド回路 ８ 制御手段（制御回路） ８Ａ バンドパスフィルタ（帯域フィルタ手段） ８Ｂ 検波器 ８Ｃ 無限位相器 ９Ａ，９Ｂ 方向結合器 １１ 高出力送信増幅器 １２ 歪み補償回路（プリディストータ） １２Ａ 位相器 １２Ｂ 可変減衰器 １３ アップコンバータ １４ 局部発信器 １５ 変調回路 １６ アンテナ
Claims (4)
- 【請求項１】 無線送信装置の送信増幅器（１）よりも
前段に設けられて、該送信増幅器（１）で生じる信号歪
みを補償すべく、信号位相を調整する位相器（２Ａ）
と、信号振幅を調整する可変減衰器（２Ｂ）とをそなえ
てなる歪み補償装置（２）において、 該送信増幅器（１）の出力側情報と入力側情報とから該
送信増幅器（１）で生じる信号歪み情報を検出する歪み
情報検出手段（７）と、 該歪み情報検出手段（７）で検出された該信号歪み情報
が最小となるように、該位相器２Ａへ信号位相調整信号
を出力するとともに、該可変減衰器２Ｂへ信号振幅調整
信号を出力する制御手段（８）とが設けられたことを特
徴とする、無線送信装置における歪み補償装置。 - 【請求項２】 該制御手段（８）が、該歪み情報検出手
段（７）で検出された該信号歪み情報が最小となるよう
に、該位相器（２Ａ）へ信号位相調整信号を出力する無
限位相器を含んで構成されるとともに、該信号歪み情報
に応じて、該可変減衰器（２Ｂ）へ信号振幅調整信号を
出力するように構成されたことを特徴とする、請求項１
記載の無線送信装置における歪み補償装置。 - 【請求項３】 該制御手段（８）が、該歪み情報検出手
段（７）で検出された該信号歪み情報のうち所定の周波
数帯域にある信号歪み情報のみを取り出す帯域フィルタ
手段をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項１
または請求項２記載の無線送信装置における歪み補償装
置。 - 【請求項４】 該位相器（２Ａ）の応答性と該可変減衰
器（２Ｂ）の応答性とが異なるように構成されているこ
とを特徴とする請求項１記載の無線送信装置における歪
み補償装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4703894A JPH07264082A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 無線送信装置における歪み補償装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4703894A JPH07264082A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 無線送信装置における歪み補償装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07264082A true JPH07264082A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=12764002
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4703894A Withdrawn JPH07264082A (ja) | 1994-03-17 | 1994-03-17 | 無線送信装置における歪み補償装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07264082A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000074265A1 (fr) * | 1999-05-28 | 2000-12-07 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Dispositif et procede de communication |
| WO2005015756A1 (ja) * | 2003-08-07 | 2005-02-17 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 送信装置 |
| US7212584B2 (en) | 2002-08-05 | 2007-05-01 | Hitachi Kokusai Electric Inc. | Distortion compensator |
| JP2017224886A (ja) * | 2016-06-13 | 2017-12-21 | 住友電気工業株式会社 | 位相制御装置及びアレーアンテナシステム |
-
1994
- 1994-03-17 JP JP4703894A patent/JPH07264082A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000074265A1 (fr) * | 1999-05-28 | 2000-12-07 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Dispositif et procede de communication |
| US7058425B1 (en) | 1999-05-28 | 2006-06-06 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Communication apparatus and communication method |
| US7212584B2 (en) | 2002-08-05 | 2007-05-01 | Hitachi Kokusai Electric Inc. | Distortion compensator |
| WO2005015756A1 (ja) * | 2003-08-07 | 2005-02-17 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 送信装置 |
| US7379715B2 (en) | 2003-08-07 | 2008-05-27 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Transmitter apparatus and method using polar modulation with signal timing adjustment |
| JP2017224886A (ja) * | 2016-06-13 | 2017-12-21 | 住友電気工業株式会社 | 位相制御装置及びアレーアンテナシステム |
| WO2017216988A1 (ja) * | 2016-06-13 | 2017-12-21 | 住友電気工業株式会社 | 位相制御装置及びアレーアンテナシステム |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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