JPH07262646A - ビデオテープの部分消去検出方法及び検出装置 - Google Patents

ビデオテープの部分消去検出方法及び検出装置

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JPH07262646A
JPH07262646A JP6078171A JP7817194A JPH07262646A JP H07262646 A JPH07262646 A JP H07262646A JP 6078171 A JP6078171 A JP 6078171A JP 7817194 A JP7817194 A JP 7817194A JP H07262646 A JPH07262646 A JP H07262646A
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video tape
signal
identification signal
recorded
tape
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Application number
JP6078171A
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English (en)
Inventor
Yasushi Harada
恭嗣 原田
Masayuki Yoshida
正之 吉田
Toshiya Muto
俊也 武藤
Hideo Tanaka
秀男 田中
Masakazu Matsumoto
将一 松本
Masaaki Watanabe
正明 渡辺
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Otari Inc
Original Assignee
Otari Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 映画などのプログラム信号を記録したビデオ
テープをレンタルした場合に、プログラム信号を記録し
た部分に過って部分的に消去したり、他のプログラム信
号を記録してしまう場合がある。この部分的な消去を自
動的に検出する。 【構成】 ビデオテープに、プログラム信号の他に、ビ
デオテープのほぼ全長に渡って、連続した識別信号を記
録しておく。識別信号は、ビデオテープの音声トラック
やコントロールトラックに記録し、通常のビデオテープ
レコーダーでは、記録するのが困難な信号としておく。
部分消去検出装置は、ビデオテープの中の識別信号を再
生しながらビデオテープを走行させる。そして、もし走
行中に、識別信号の中断を検出した場合は、部分消去が
あったものと判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予めプログラムを記録
したビデオテープの部分的な消去を検出するためのビデ
オテープの部分消去検出方法及び検出装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】映画や記録映像のプログラムを商業的に
レンタルするための媒体としては、カセット形式のビデ
オテープが使用される。これは、ビデオテープを再生す
るためのビデオテープレコーダーが、広く普及してお
り、かつビデオテープの耐久性が高く、繰り返しの使用
に充分に耐えられるためである。
【0003】ビデオテープをプログラムのレンタルに使
用する場合の一般的な課題は、プログラムの一部が消去
されたり、プログラムの一部が他のプログラムによって
書き換えられる可能性があるという点にある。カセット
形式のビデオテープは、この課題を解決するために、誤
消去防止の機構を備えている。誤消去防止のための機構
は、カセットのケースの一部に穴を設けるようにしてい
る。ビデオテープレコーダーは、この穴を検出する機能
を備えている。ビデオテープレコーダーに、誤消去防止
のための穴が設けられたビデオテープを挿入すると、ビ
デオテープレコーダーの記録系統が動作しないようにな
っている。しかし、この機構は、容易に解除することが
可能である。そのため、誤消去を完全に防止することは
不可能である。また、誤消去防止のための機構を解除し
なくても、ビデオテープレコーダーの故障、誤動作及び
誤操作を完全に防止することは不可能である。しかも、
1本のビデオテープは、250メートル程度の長さがあ
り、プログラム中の部分的な異常部分を発見すること
は、非常に困難である。
【0004】レンタルに使用したビデオテープに、プロ
グラムの書き換えや誤消去が生じたかどうかを知る方法
の1つは、返却されたビデオテープを再生してみるとい
うのが確実である。この確認のための再生は、通常の再
生速度の10倍程度で行うことができる。しかし、この
方法による検査は、検査員の疲労が激しいため、1日に
100本以上の検査が必要な場合は、適用することがで
きない。
【0005】記録済みのビデオテープを検査する装置と
しては、特開平3−37801(G11B5/00)に
記載された装置が知られている。ここに記載された装置
は、主に記録済みのビデオテープを生産する工程で使用
される。ここに記載された装置は、ビデオ信号やオーデ
ィオ信号が、予め設定されたレベルより低くなったとき
に、その持続時間を計測し、その時間によってビデオテ
ープの検査を行うようになっている。
【0006】また、特開昭60−205832(G11
B5/86)には、テープに記録された内容を自動的に
検査する装置が記載されている。ここに記載された装置
は、予め設定した基準データと、テープを再生したデー
タを自動的に比較するようになっている。しかし、上記
の2つの技術では、ビデオテープ内の部分的な消去を検
出するのは不可能であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、予めプログ
ラムが記録されたビデオテープを検査することにより、
プログラムの部分的な消去又は部分的な書き換えを自動
的に検出する方法及び装置を提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するために、予めプログラム信号を記録したビデオ
テープの部分的な消去を検出するための部分消去検出方
法において、前記ビデオテープの長手方向に、少なくと
も前記プログラム信号の記録区間を含む区間に識別信号
を連続的に記録し、識別信号を再生可能な速度で、前記
媒体を走行させ、前記媒体の走行中に、前記識別信号が
検出できる間は、前記プログラム信号の消去又は再記録
がなかったものと判断し、前記媒体の走行中に、予め設
定した区間にわたって前記識別信号を検出できない場合
に、前記プログラム信号の書き換えがあったものと判断
するビデオテープの部分消去検出方法としたものであ
る。
【0009】また、本発明は、上記のビデオテープの部
分消去検出方法を実施したビデオテープの部分消去を検
出するために、前記ビデオテープを走行させるための走
行手段と、前記走行手段の動作を制御する走行制御手段
と、前記ビデオテープに記録された識別信号を再生する
識別信号再生手段と、前記識別信号再生手段によって再
生された識別信号の中断を検出する中断検出手段と、制
御手段とから構成され、前記制御手段は、前記ビデオテ
ープが走行している間に、前記中断検出手段が前記識別
信号の中断を検出した場合に、前記ビデオテープの走行
を停止させるビデオテープの部分消去検出装置としたも
のである。
【0010】
【作用】本発明のビデオテープの部分消去検出方法を実
施する場合のビデオテープは、従来の録画済みのビデオ
テープと異なり、従来のビデオテープに記録すべき信号
の他に、識別信号を付加して記録する。この識別信号
は、プログラム信号の記録された区間を含む区間に記録
する。また、識別信号は、とぎれることなく連続して記
録する。識別信号を記録したビデオテープの部分消去を
検出するには、識別信号の有無を検出することによって
行う。
【0011】また、識別信号を記録したビデオテープの
部分消去を検出する装置は、走行制御手段によって、ビ
デオテープを走行させる。識別信号再生手段は、走行中
のビデオテープから識別信号を再生する。中断検出手段
は、識別信号再生手段によって再生する識別信号が中断
したことを検出する。そして、制御手段は、中断検出手
段が、識別信号の中断を検出した時に、ビデオテープの
走行を停止させる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の実施例を説明するためのビ
デオテープの説明図である。ビデオテープ1は、始端2
から始まり、終端3で終わる。始端2には、リーダーテ
ープ4が接続されている。終端3には、トレーラーテー
プ5が接続されている。リーダーテープ4の先端6及び
トレーラーテープ5の終端81は、それぞれ図示しない
リールに接続されている。リーダーテープ4、ビデオテ
ープ1及びトレーラーテープ5は、リールとともに図示
しないカセットケースに収められている。ビデオテープ
1には、プログラム信号7が記録される。プログラム信
号7は、プログラム信号開始点8からプログラム信号終
了点9の間に記録される。ビデオテープ1の始端2とプ
ログラム開始点8の間は、通常0.3メートル以上離れ
ているが、両者の位置は一致していてもよい。また、ビ
デオテープ1の終端3とプログラム終了点9の間も通常
は0.3メートル以上離れているが、両者の位置は一致
していてもよい。
【0013】また、ビデオテープ1には、識別信号10
が記録されている。識別信号10は、識別信号開始点1
1と識別信号終了点12の間に記録される。プログラム
信号7は、識別信号開始点11と識別信号終了点12の
間に記録される。すなわち、プログラム信号開始点8
は、識別信号開始点11と同じ位置か又は識別信号終了
点12の側にあり、プログラム信号終了点9は、識別信
号終了点12と同じ位置か又は識別信号開始点11の側
にある。識別信号開始点11は、ビデオテープ1の始端
2と同じ位置か又は始端2よりも数センチ離れた位置に
ある。識別信号終了点12は、ビデオテープ1の終端3
と同じ位置か又は数センチ離れた位置にある。識別信号
10は、識別信号開始点11から識別信号終了点12ま
でとぎれることなく連続的に記録される。プログラム信
号7は、プログラム信号開始点8からプログラム信号終
了点9の間に記録されるが、連続している必要はなく、
その途中にとぎれる部分があってもよい。すなわち、識
別信号開始点11からプログラム信号開始点8までは識
別信号10が記録され、プログラム信号開始点8からプ
ログラム信号終了点9までは識別信号10とプログラム
信号7の両方が記録され、プログラム信号終了点9から
識別信号終了点12までは識別信号10が記録される。
【0014】図2は、ビデオテープ1の磁化パターンの
例を示したものである。ビデオテープレコーダーで使用
されるビデオテープ1の磁化パターンは、規格に従っ
て、厳密に規定されている。図2に示した磁化パターン
は、家庭用ビデオテープレコーダーで標準的に使用され
ているパターンである。図2に示した磁化パターンは、
1つの規格に規定された磁化パターンの例であり、別の
規格に従った磁化パターンは、図2に示した磁化パター
ンと異なる。ビデオテープ1は、その幅方向に3つの領
域に分けることができる。第1の領域は、オーディオ信
号の領域13である。第2の領域は、ビデオ信号の領域
14である。第3の領域は、コントロール信号の領域1
5である。
【0015】オーディオ信号の領域13には、第1のオ
ーディオトラック16と第2のオーディオトラック17
が配置されている。2つのオーディオトラック16、1
7は、ステレオのオーディオ信号を記録するために、個
々に独立したオーディオ周波数の信号を記録することが
できる。オーディオトラック16、17は、固定オーデ
ィオヘッドによって、ビデオテープ1の長手方向に記録
される。ビデオ信号の領域14には、ビデオトラック1
8が配置され、ビデオ信号が記録される。ビデオトラッ
ク18は、回転ヘッドによって、斜方向に記録される。
コントロール信号の領域15には、コントロール信号ト
ラック19が配置されている。コントロールトラック1
9には、ビデオテープ1の長手方向に、パルス信号が記
録される。このパルス信号は、ビデオテープ1を再生す
るときの、ビデオテープ1の走行速度を制御する基準信
号になる。コントロールトラック19は、固定コントロ
ールヘッドによって記録される。
【0016】ビデオテープ1に記録する識別信号10
は、次の3つの条件を満足することが好ましい。 (1)ビデオテープ1が高速で走行しているときにも容
易に検出可能であること。 (2)識別信号10の存在が、家庭用のビデオテープレ
コーダーによるビデオテープ1の再生に妨害を与えない
こと。 (3)家庭用のビデオテープレコーダーによって、識別
信号10又は識別信号10と類似する信号が容易に記録
できないこと。
【0017】ただし、上述の3つの条件は、ビデオテー
プ1を再生可能なビデオテープレコーダーの機種の10
0%で満足する必要はない。規格は、1つの事項につい
て、いくつかの選択肢が用意されている。そうすると、
ビデオテープレコーダーの種類は、その選択肢の組合わ
せの数だけ存在する可能性がある。しかし、実際に製造
されるビデオテープレコーダーに採用される選択肢は、
限られたものになる。すなわち、上述の3つの条件は、
例えば市販されたビデオテープレコーダーの95%以上
で満足すればよい。
【0018】例えば、あるビデオテープ1の規格では、
オーディオ信号の領域13について、2つの規定があ
る。1つは、モノラルの音声のための規定であって、オ
ーディオ信号の領域13は、1つのモノラルオーディオ
トラックを含む。2つ目は、ステレオの音声のための規
格であって、オーディオ信号の領域13は、1組のステ
レオオーディオトラックを含む。この2つの規定は、相
互に互換性を維持するために、モノラルオーディオトラ
ックの記録幅は、1組のステレオオーディオトラックの
記録幅と実質的に同一になるようになっている。こうす
ることにより、ステレオオーディオトラックを再生可能
なようにステレオヘッドを備えたビデオテープレコーダ
ーは、モノラルオーディオトラックのビデオテープ1の
音声をモノラルで正常に再生することができる。一方、
モノラルオーディオトラックを再生可能なようにモノラ
ルヘッドを備えたビデオテープレコーダーは、1組のス
テレオオーディオトラックを同時に再生することによ
り、ステレオで記録されたオーディオ信号をモノラルで
再生することができる。そして、市販されているビデオ
テープレコーダーの95%以上は、モノラルのオーディ
オトラックを再生するようになっている。
【0019】以上のことから、識別信号10は、前述の
3つの条件を満足する範囲で、いろいろな記録パターン
が存在する。図2に示した磁化パターンを持つビデオテ
ープ1に識別信号10を記録するために、2つの好まし
い例を示す。第1の記録パターンの例は、オーディオの
領域13に識別信号10を記録する例であり、第2の記
録パターンの例は、コントロール信号の領域15に識別
信号10を記録する例である。
【0020】(1)第1の記録パターン 図3は、第1の記録パターンの例であり、ビデオテープ
1のオーディオ信号の領域13に識別信号10を記録し
た場合の記録パターンを示したものである。識別信号1
0は、第1のオーディオトラック16に記録された第1
の検査信号20と、第2のオーディオトラック17に記
録された第2の検査信号21によって構成される。第1
の検査信号20と第2の検査信号21は、周波数が同一
で、位相が反転している。検査信号20、21の周波数
は、150Hz以下が望ましい。検査信号20、21の
波形は、正弦波や三角波が望ましい。代表的な検査信号
20、21は、周波数が、ビデオテープ1を再生走行し
たときに25Hz程度になる連続した正弦波である。検
査信号20、21の記録レベルは、オーディオトラック
16、17に記録される本来のオーディオ信号に大きな
影響を与えない範囲で、かつ検査信号20、21の記録
波形の歪が少ない範囲で、可能な限り大きなレベルであ
る。検査信号20、21の記録レベルの差は、同一であ
ることが望ましい。識別信号10が存在するか存在しな
いかは、検査信号20、21を検査することによって行
う。
【0021】識別信号10を図3に示すように記録すれ
ば、識別信号10は、ビデオテープ1が高速で走行して
いる場合であっても、容易に検出可能である。すなわ
ち、検査信号20、21の周波数は、25Hz程度であ
るため、ビデオテープ1を100倍で走行させても、2
500Hzの信号として検出されるに過ぎない。また、
家庭用のビデオテープレコーダーは、殆どが、2つのオ
ーディオトラック16、17を1つのモノラルの固定ヘ
ッドによって再生する。そうすると、第1の検査信号2
0と第2の検査信号21は、お互いに打ち消し合う。2
つのオーディオトラック16、17を1つのモノラルの
固定ヘッドで再生した場合は、検査信号20、21は、
オーディオ信号として外部へ出力されることはない。ま
た、家庭用のビデオテープレコーダーでは、2つのオー
ディオトラック16、17に識別信号10を記録するの
は不可能である。第1の理由は、モノラルの固定ヘッド
では、2つのオーディオトラック16、17に別々の信
号を記録することは不可能であるためである。第2の理
由は、仮にステレオ固定ヘッドを備えたビデオテープレ
コーダーであったとしても、正確に位相が反転した検査
信号20、21を記録するには、特別な信号発信手段
と、位相反転の手段を用意する必要があるためである。
従って、図3に示した識別信号10の記録パターンは、
識別信号10が備えるべき条件を満足する。
【0022】(2)第2の記録パターン 図4(a)は、第2の記録パターンの例であり、コント
ロール信号の領域15に識別信号10を記録する例を示
す。第2の記録パターンによる識別信号10は、コント
ロールトラック19に記録されたコントロール信号にパ
ルス幅をかけることによって記録する。コントロール信
号の領域15のコントロールトラック19に記録される
コントロール信号は、磁気飽和記録として記録される。
コントロールトラック19の磁化パターンは、S極とN
極が交互に記録される。コントロールトラック19を再
生する再生ヘッドからは、コントロール信号の磁化パタ
ーンが、S極からN極に変化する時に正のパルス信号
が、N極からS極に変化する時に負のパルス信号が出力
される。このうち、ビデオテープレコーダーが、コント
ロール信号として利用するのは、正のパルス信号のみで
ある。ビデオテープレコーダーは、正のパルス信号のみ
を再生できれば、ビデオテープ1を正常に再生すること
ができる。
【0023】通常のビデオテープレコーダーで記録した
コントロール信号の磁化パターンは、N極の領域とS極
の領域の比率は予め規格で規定されており、その比率
は、6対4である。その結果、コントロールトラック1
9の再生ヘッドからは、正のパルス信号から負のパルス
信号までの間隔及び負のパルス信号から次の正のパルス
信号までの間隔の比率が、6対4の間隔で出力される。
このN極とS極の領域の比率が、6対4のときには、識
別信号10は存在しない。
【0024】一方、識別信号10を記録したコントロー
ルトラック19の磁化パターンは、S極よりもN極が広
くなっており、その比率は、1/6対5/6である。そ
の結果、正のパルス信号を基準にして、負のパルス信号
は、1周期の5/6のところで発生する。すなわち、識
別信号10は、S極の幅とN極の幅の比率が、1/6対
5/6のパルス幅変調信号30として記録される。コン
トロールトラック19に、識別信号10が存在するか存
在しないかは、コントロールトラック19のS極とN極
の比率を検出することによって行う。
【0025】識別信号10を図4に示すように記録すれ
ば、識別信号10は、ビデオテープ1が高速で走行して
いる場合であっても、容易に検出可能である。すなわ
ち、コントロールトラック19に記録されるコントロー
ル信号の周波数は規格によって定められており、約30
Hzである。従って、ビデオテープ1を100倍で走行
させても、3000Hz程度の信号として検出されるに
過ぎない。また、ビデオテープレコーダーは、コントロ
ール信号の正のパルス信号のみしか利用しない。従っ
て、負のパルス信号は、正のパルス信号を基準として、
どの位置にあっても、ビデオテープ1の再生の障害とは
ならない。さらに、通常のビデオテープレコーダーで
は、コントロール信号の正のパルス信号を基準として、
負のパルス信号の位置を移動させて記録することはでき
ない。そのため、通常のビデオテープレコーダーで、識
別信号10を含むコントロールトラック19を記録する
のは不可能である。従って、図4に示す識別信号10の
記録パターンは、識別信号10が備えるべき条件を満足
する。なお、S極とN極の幅の比率は、1/6対5/6
の例を示したが、他の比率であってもよい。コントロー
ル信号をパルス幅変調したパルス幅変調信号30は、正
のパルス信号に対して負のパルス信号の位置が10%程
度変化すれば、容易に検出することができる。
【0026】次に、識別信号10の記録手順について説
明する。ビデオテープ1に、プログラム信号7とともに
識別信号10を記録するには、工業的にビデオテープの
複製を行う工程を利用できる。ビデオテープを工業的に
複製する工程は、2つの工程からなる。第1の工程は、
マザーテープを作成する工程である。第2の工程は、マ
ザーテープからコピーテープに複製する工程である。
【0027】図5は、マザーテープを作成する工程の説
明図である。マザーテープは、図1に示したビデオテー
プ1と同一の長さで、記録内容もほぼ同一のものである
が、マザーテープの磁化パターンは、ビデオテープ1の
ミラーイメージになっている。マザーテープ22は、リ
ール23、24の間を走行する。マザーテープ22の走
行経路には、回転ヘッド25と固定ヘッド26が配置さ
れている。回転ヘッド25は、マザーテープ22に、図
2に示したビデオ信号18に相当する信号を記録する。
固定ヘッド26は、マザーテープ22に、図2に示した
オーディオトラック16、17及びコントロールトラッ
ク19に信号を記録する。27は、プログラム信号回路
である。28は、識別信号発生回路である。29は、記
録回路である。プログラム信号回路27の出力と識別信
号発生回路28の出力は、記録回路29に接続されてい
る。記録回路29の出力は固定ヘッド26に接続されて
いる。
【0028】プログラム信号回路27は、図1に示すプ
ログラム信号7を記録回路29に送出するための回路で
ある。プログラム信号回路27の信号源は、マザーテー
プ22に記録する信号を記録した図示しないマスターテ
ープを再生した信号である。識別信号発生回路28は、
前述の第1の記録パターン又は第2の記録パターンに応
じて、検査信号20、21を発生するか、又はプログラ
ム信号回路27から出力されるコントロール信号をパル
ス幅変調する信号を発生する。記録回路29は、プログ
ラム信号回路27と識別信号発生回路28から出力され
る信号を合成して、記録ヘッド26に合成信号を出力す
る。
【0029】図6は、マザーテープ22からコピーテー
プに磁化パターンを転写する工程の説明図である。31
は転写ホイールである。転写ホイール31は、自由に回
転する金属製の円柱である。32は、コピーテープであ
る。コピーテープ32は、供給リール33から巻取リー
ル34に向けて走行する。供給リール33と巻取リール
34の間には、転写ホイール31があり、コピーテープ
32は、転写ホイール31を経由して走行する。マザー
テープ22は、始端と終端を接続して、エンドレスにす
る。マザーテープ22の磁性面とコピーテープ32の磁
性面は、転写ホイール31の外周で密着する。35は、
レーザーの光源である。光源35は、レーザービーム3
6を放射する。レーザービーム36は、コピーテープ3
2の磁性体の上で、テープ幅とほぼ同一のスリット状に
なるように放射される。その結果、レーザービーム36
は、転写ホイール31の上のコピーテープ32の磁性体
のみを短時間で加熱する。その結果、マザーテープ22
の磁化パターンは、コピーテープ32にミラーイメージ
で転写される。
【0030】図6に示すコピーテープ32の長さは、マ
ザーテープ22長さの約20倍である。マザーテープ2
2の磁化パターンは、コピーテープ32に繰り返し転写
される。転写の終了したコピーテープ32は、全て巻取
リール34に巻き取られる。その後、コピーテープ32
をマザーテープ22の長さに合せて切断し、両端にリー
ダーテープとトレーラーテープを接続すれば、図1に示
すビデオテープが完成する。
【0031】この転写によるビデオテープの大量複製
は、図1に示すビデオテープ1を大量に製造するのに適
している。その理由は、ビデオテープが、識別信号10
を含んでいるかいないかは、マザーテープ22が識別信
号10を含んでいるか含んでいないかの差だけである。
従って、図5に示すマザーテープ22の製造の工程を変
更するだけで、図1に示す識別信号10を含んだビデオ
テープ1を製造することができる。
【0032】次に図1に示したビデオテープ1で、部分
消去を検出する方法について説明する。まず、部分消去
を検出するには、識別信号10を再生可能な再生ヘッド
に、ビデオテープ1を接触させながら少なくとも識別信
号開始点11から識別信号終了点12まで走行させる。
このとき、ビデオテープ1の走行速度は、識別信号10
を再生できる速度であればよい。また、走行方向は、識
別信号10が検出できるのであれば、ビデオテープ1の
始端2から終端3に向けて走行してもよいし、終端3か
ら始端2に向けて走行してもよい。そして、ビデオテー
プ1の走行中に、識別信号10の中断が検出された時
は、ビデオテープ1に、部分消去があったものと判断す
る。識別信号10の中断の判断は、予め設定した判断基
準時間以上の中断があったときに、中断があったと判断
する。この判断基準時間は、ビデオテープ1をビデオテ
ープレコーダーによって再生した時に、0.5秒以上で
10秒以下が望ましい。この理由は、0.1秒以下にす
ると、識別信号10を記録したトラックのドロップアウ
トを部分消去と判断してしまうためである。また、10
秒以上にすると、短時間の部分消去を検出できないため
である。実際の判断基準時間は、2秒程度が好ましい。
また、識別信号10を検出している間に、部分消去を検
出した場合は、ビデオテープ1の走行を直ちに停止さ
せ、部分消去を検出した旨の表示をすることが望まし
い。
【0033】図7は、ビデオテープの部分消去検出装置
44の構成を示したものである。ビデオテープの部分消
去検出装置44は、図1に示したビデオテープ1の中に
部分消去があるかないかを検査する装置である。ビデオ
テープの部分消去検出装置44は、ビデオテープ1をレ
ンタルに使用した場合に、顧客から返却されてきたビデ
オテープ1の部分消去の検査に使用する。
【0034】40は、ビデオテープ1を走行させるため
の走行手段である。42は、走行手段40に装着された
ビデオテープ1の走行を制御する走行制御手段である。
43は、走行手段40によって走行するビデオテープ1
から、識別信号10を再生する識別信号再生手段であ
る。45は、識別信号再生手段43によって再生した識
別信号の中断を検出する中断検出手段である。46は、
中断検出手段45によって、識別信号の中断が検出され
た場合に、走行制御手段42によって、ビデオテープ1
の走行を停止させる制御手段である。47は、制御手段
46の出力端子である。出力端子47からは、中断検出
手段45が、部分消去を検出した場合に、図示しない表
示装置等に部分消去を検出したことを通知する信号が出
力される。
【0035】走行手段40は、ビデオテープ1をカセッ
トケースに入れたまま走行させる。走行手段40は、図
2に示すオーディオトラック16、17及び/又はコン
トロールトラック19を再生する再生ヘッドを備えてい
る。走行手段40は、ビデオテープ1を第1の方向と第
2の方向に走行させることができる。
【0036】走行制御手段42は、走行手段40の動作
を制御する。走行制御手段42は、ビデオテープ1の走
行方向の制御、走行速度の制御、走行位置の検出、ビデ
オテープ1の始端2及び終端3の検出を行う。走行制御
手段42は、これらの制御に必要なビデオテープ1の状
態の検出を、ビデオテープ1のリールの回転を検出した
り、コントロールトラック19に記録されたコントロー
ル信号を検出することによって行う。
【0037】識別信号再生手段43は、ビデオテープ1
から、ビデオテープ1に記録された識別信号10を再生
する。識別信号再生手段43は、ビデオテープ1に記録
された識別信号10を、ビデオ信号7と区別しながら検
出する。中断検出手段45は、識別信号再生手段43に
よって再生される識別信号10が中断した場合に、その
中断の長さに応じて、部分消去があったかどうかを判断
する。
【0038】図8は、図7に示した識別信号再生手段4
3の構成を示したもので、識別信号10を図3に示すよ
うにオーディオトラックに記録した場合の識別信号再生
手段43の構成である。図3に示す識別信号10は、2
つのオーディオトラック16、17に、検査信号20、
21として記録される。図8に示す識別信号再生手段4
3は、第1の入力端子50、第2の入力端子51及び出
力端子52を備えている。48は第1の再生回路であ
り、49は、第2の再生回路である。53は、反転回路
である。54は、判別回路である。入力端子50には、
図3に示す第1のオーディオトラック16の再生信号が
入力される。第2の入力端子51には、第2のオーディ
オトラック17の再生信号が入力される。第1の再生回
路48及び第2の再生回路49は、検査信号20及び2
1を選択的に通過させるフィルタを含んでいることが望
ましい。このフィルタは、検査信号20、21が、25
Hzの正弦波である場合は、バンドパスフィルタ又はロ
ーパスフィルタでよい。反転回路53は、第1の再生回
路48の出力信号の位相を反転させる。判別回路54
は、反転回路53の出力及び第2の再生回路49の出力
を加算する加算回路と、加算回路によって加算した信号
が、予め設定したレベルよりも大きいか、又は小さいか
を判別するレベル判別回路を含んでいる。判別回路54
の判別結果は、出力端子52から出力される。
【0039】このような構成によれば、第1の入力端子
50から入力された信号は、反転回路53で、位相が反
転される。第1の入力端子50及び第2の入力端子51
に入力される検査信号20、21は、位相が反転してい
るため、判別回路54で加算されるときには、同相にな
る。その結果、判別回路54のレベル判別回路では、識
別信号10の有無を明確に判別することが可能である。
【0040】図9は、図7に示した識別信号再生手段4
3の別の構成を示したもので、識別信号10を図4に示
すようにコントロールトラック19に記録した場合の識
別信号再生手段43の構成である。図9に示す識別信号
再生手段43は、入力端子55と出力端子56を備えて
いる。入力端子55には、図4に示すコントロールトラ
ック19を再生した信号が入力される。出力端子56か
らは、識別信号の有無を示す信号が出力される。
【0041】57は、再生回路である。58は、分離回
路である。分離回路58は、再生回路57から出力され
るコントロール信号から、正のパルス信号と負のパルス
信号を分離する。60は、クロック再生回路である。ク
ロック再生回路60は、分離回路58によって分離され
た正のパルス信号からクロック信号を再生する。61
は、タイマー回路である。タイマー回路61は、クロッ
ク再生回路60から出力されるクロック信号に基づい
て、予め設定された時間幅を持つタイマー信号を出力す
る。62は、判別回路である。判別回路62は、タイマ
ー回路61から出力されるタイマー信号に基づいて、分
離回路58から出力される負のパルス信号に、識別信号
10が含まれているかどうかを判別する。
【0042】図9に示した識別信号再生手段43の動作
を、図4に基づいて説明する。入力端子55に入力され
るコントロールトラック19を再生した信号は、図4
(a)に示す信号を再生した信号である。その信号は、
コントロールトラック19の磁化パターンが、S極から
N極に向けて変化する時に正のパルス信号が、N極から
S極に向けて変化するときに負のパルス信号が表れる。
分離回路58は、正のパルス信号と負のパルス信号を分
離して出力する。図4(b)は、正のパルス信号を示
し、図4(c)は、負のパルス信号を示している。図4
(b)に示す正のパルス信号は、図4(a)に示す磁化
パターンがS極からN極に変化するときに出力されてい
る。図4(c)に示す負のパルス信号は、図4(a)に
示す磁化パターンが、N極からS極に変化するときに出
力される。クロック再生回路60は、図4(b)に示す
正のパルス信号から図4(d)に示すように、クロック
信号を再生する。図4(d)に示すクロック信号は、図
4(b)に示す正のパルス信号の立ち上がりで発生す
る。タイマー回路61は、図4(e)に示すように、図
4(d)に示すクロック信号に基づいて予め設定された
時間間隔をもつタイマー信号を発生する。図4(e)に
示すタイマー信号は、図4(d)に示すクロック信号と
同期して発生する。判別回路62は、図4(e)に示す
タイマー信号が存在する期間に、図4(c)に示す負の
パルス信号が存在する時、識別信号10が存在しないと
判断し、負のパルス信号が存在しない時、識別信号10
が存在すると判断する。
【0043】図10は、図7に示したビデオテープの部
分消去検出装置44の動作を説明したフローチャートで
ある。装置44が、図10に示したフローチャートに従
って動作すれば、レンタルに使用したビデオテープの部
分消去を検出するのに有用である。
【0044】ビデオテープ1をレンタルする場合に、貸
出す時は、プログラムの先頭が直ちに再生できるよう
に、始端2が先頭にくるようにビデオテープを巻戻した
状態で貸出す。しかし、レンタルしたビデオテープ1が
返却されてくるときは、始端2が先頭にくる位置で返却
されてこない場合がある。そのため、ビデオテープの部
分消去検出装置44によって、部分消去を検出する場合
であっても、返却されたきたビデオテープ1の状態を確
認し、ビデオテープ1を一旦巻戻すか、早送りして、ビ
デオテープ1の始端2又は終端3が先頭にくるようにす
る必要がある。
【0045】ビデオテープの部分消去検出装置44を図
10に示したフローチャートに従って動作させるように
すれば、自動的に、部分消去の検出を行う他、部分消去
の検出が終わった時に、ビデオテープ1の始端2が先頭
になるようにすることができる。このことにより、装置
44で部分消去の検査を行ったビデオテープ1は、直ち
に貸出すことが可能である。
【0046】ビデオテープの部分消去検出装置44の動
作は、ステップ65から開始され、ステップ66で終了
する。開始のステップ65で、まず、返却されたビデオ
テープ1をビデオテープの部分消去検出装置44に装着
する。そうすると、ステップ67において、装置44
は、そのビデオテープ1の現在の位置が図1に示す終端
3にあるか、終端3以外の位置にあるかを調べる。も
し、終端3でない場合は、ビデオテープ1の現在の位置
は、終端3から始端2の間にあることになる。そこで、
装置44は、ビデオテープ1の現在の位置が、終端3以
外の場合は、ステップ68において、ビデオテープ1を
終端3に向けて走行させる。
【0047】次に、装置44は、ステップ69で、ビデ
オテープ1を終端3から始端2に向けて走行させる。ス
テップ70は、ビデオテープ1の始端2を検出するステ
ップである。もし、ステップ70において、始端2が検
出されれば、ステップ66に進み、全ての動作を停止さ
せる。
【0048】ステップ71は、識別信号10の検出のス
テップである。識別信号10の検出の動作は、ビデオテ
ープ1が終端3から始端2に向けて走行している間に行
われる。
【0049】ステップ72は、識別信号10が存在する
かどうかを判断するステップである。ビデオテープ1に
識別信号10が存在する場合は、ステップ69に戻っ
て、継続的に識別信号10の存在を検出し続ける。も
し、識別信号10が検出されない場合は、ステップ73
に移る。
【0050】ステップ73は、識別信号10が存在しな
い原因が部分消去であるかどうかを判断する。部分消去
でない場合は、ステップ69に戻って、引続き識別信号
10の検出を行う。もし、部分消去をがあると判断した
場合は、ステップ74に進み、ビデオテープ1の走行を
直ちに停止させる。そして、ステップ75で、部分消去
を検出した旨を表示する。
【0051】次に、装置44の典型的な動作を説明す
る。まず、ビデオテープ1が返却されてきたならば、そ
のビデオテープ1を装置44に装着する。そうすると、
装置44は、そのビデオテープ1の巻取状態にかかわら
ず、そのビデオテープ1を終端3まで、高速で早送りす
る。次に、高速で巻戻ししながら、識別信号10の検出
を行う。そして、ビデオテープ1に部分消去が検出され
なかった場合は、その時点で、装置44からビデオテー
プ1を取りだす。装置44から取りだしたビデオテープ
1は、常に始端2が先頭の位置にある。従って、そのビ
デオテープ1は、直ちにレンタルが可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明を実施すれば、ビデオテープをレ
ンタルに使用した場合に、レンタル先でプログラムの部
分的な消去があっても、完全に検出することができる。
また、本発明を実施しても、家庭用のビデオテープレコ
ーダーによって再生する場合には、その再生機能には何
等影響を与えない。
【0053】さらに、本発明を実施すれば、ビデオテー
プの部分消去だけではなく、ビデオテープの部分的な破
損も検出することができる。すなわち、ビデオテープを
使用している間に、ビデオテープレコーダーの故障やビ
デオテープの寿命などで、最初に破損するのは、ビデオ
テープの端の部分に記録されたオーディオトラックやコ
ントロールトラックであることが多い。本発明を実施す
ることにより、装置44は、識別信号10を検出するた
めに、ビデオテープ1の全長にわたって、オーディオト
ラック又はコントロールトラックをモニターする。その
結果、ビデオテープの部分消去だけではなく、オーディ
オトラックやコントロールトラックに破損があった場合
も、部分消去と同等に検出することができる。その結
果、本発明を実施することにより、より高品質のビデオ
テープをレンタルすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施したビデオテープの説明図
【図2】 ビデオテープの磁化パターンの部分拡大図
【図3】 第1の記録パターンの拡大図
【図4】 第2の記録パターンの拡大図及び動作説明
【図5】 マザーテープの製造工程の説明図
【図6】 ビデオテープの複製工程の説明図
【図7】 部分消去検出装置の構成を示すブロック図
【図8】 識別信号再生手段の第1の実施例の構成を
示すブロック図
【図9】 識別信号再生手段の第2の実施例の構成を
示すブロック図
【図10】 部分消去検出装置の動作を示すフローチャ
ート
【符号の説明】
1 ビデオテープ 2 始端 3 終端 7 プログラム信号 10 識別信号 40 走行手段 42 走行制御手段 43 識別信号再生手段 45 中断検出手段 46 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 秀男 東京都調布市国領町4丁目33番地3 オタ リ株式会社内 (72)発明者 松本 将一 東京都調布市国領町4丁目33番地3 オタ リ株式会社内 (72)発明者 渡辺 正明 東京都調布市国領町4丁目33番地3 オタ リ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予めプログラム信号を記録したビデオテ
    ープの部分的な消去を検出するための部分消去検出方法
    において、前記ビデオテープの長手方向に、少なくとも
    前記プログラム信号の記録区間を含む区間に識別信号を
    連続的に記録し、識別信号を再生可能な速度で、前記媒
    体を走行させ、前記媒体の走行中に、前記識別信号が検
    出できる間は、前記プログラム信号の消去又は再記録が
    なかったものと判断し、前記媒体の走行中に、予め設定
    した区間にわたって前記識別信号を検出できない場合
    に、前記プログラム信号の書き換えがあったものと判断
    するビデオテープの部分消去検出方法
  2. 【請求項2】 前記ビデオテープへの前記識別信号の記
    録は、まずマザーテープに前記プログラム信号及び前記
    識別信号を記録し、次に前記マザーテープの磁化パター
    ンを前記ビデオテープに転写することによって記録する
    請求項1に記載のビデオテープの部分消去検出方法。
  3. 【請求項3】 前記識別信号は、第1のトラックに第1
    の信号を記録し、第2のトラックに第2の信号を記録す
    るものであって、前記第1の信号及び前記第2の信号
    は、相互に位相が反転している反転信号である請求項1
    又は2に記載のビデオテープの部分消去検出方法。
  4. 【請求項4】 前記ビデオテープは、パルス信号を記録
    したコントロールトラックを含んでおり、前記識別信号
    は、前記コントロールトラックのパルスを変調したパル
    ス変調信号である請求項1又は2に記載のビデオテープ
    の部分消去検出方法。
  5. 【請求項5】 ビデオテープの長手方向に、少なくとも
    プログラム信号の記録区間を含む区間に識別信号を連続
    的に記録した前記ビデオテープの部分消去を検出するた
    めの装置において、前記ビデオテープを走行させるため
    の走行手段と、前記走行手段の動作を制御する走行制御
    手段と、前記ビデオテープに記録された識別信号を再生
    する識別信号再生手段と、前記識別信号再生手段によっ
    て再生された識別信号の中断を検出する中断検出手段
    と、制御手段とから構成され、前記制御手段は、前記ビ
    デオテープが走行している間に、前記中断検出手段が前
    記識別信号の中断を検出した場合に、前記ビデオテープ
    の走行を停止させるビデオテープの部分消去検出装置。
  6. 【請求項6】 ビデオテープの長手方向に、少なくとも
    プログラム信号の記録区間を含む区間に識別信号を連続
    的に記録した前記ビデオテープの部分消去を検出するた
    めの装置において、前記ビデオテープを第1の方向及び
    第2の方向に走行させるための走行手段と、前記走行手
    段の動作を制御する走行制御手段と、前記ビデオテープ
    に記録された識別信号を再生する識別信号再生手段と、
    前記識別信号再生手段によって再生された識別信号の中
    断を検出する中断検出手段と、制御手段とから構成さ
    れ、前記制御手段は、まず前記ビデオテープを第1の方
    向に走行させ、前記ビデオテープが終端に至ったならば
    第2の方向に走行させ、前記ビデオテープが第2の方向
    に走行中に前記中断検出手段が前記識別信号の中断を検
    出した場合に、前記ビデオテープの走行を停止させるビ
    デオテープの部分消去検出装置。
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