JPH07261584A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置及び画像形成装置

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JPH07261584A
JPH07261584A JP6076570A JP7657094A JPH07261584A JP H07261584 A JPH07261584 A JP H07261584A JP 6076570 A JP6076570 A JP 6076570A JP 7657094 A JP7657094 A JP 7657094A JP H07261584 A JPH07261584 A JP H07261584A
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JP
Japan
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heating device
heating
recording material
image
heated
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Application number
JP6076570A
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English (en)
Inventor
Tatsunori Ishiyama
竜典 石山
Koichi Okuda
幸一 奥田
Akira Hayakawa
亮 早川
Hiroyuki Oba
浩幸 大羽
Takuji Shibuya
卓史 渋谷
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱ローラ方式やフィルム加熱方式の加熱装
置、あるいは該加熱装置を用いた画像形成装置につい
て、構成部材の温度状態によって該装置の被加熱材挟持
搬送速度に変動を生じることによる被加熱材の引っ張り
現象や不要なループ形成現象による弊害を装置本体を大
型化させることなく解消すること。 【構成】 加熱体13と、それに圧接する加圧部材18
を有し、該加熱体と該加圧部材との圧接ニップ部Nに上
流側の処理部Tから搬送された被加熱材Pを導入して挟
持搬送させることにより加熱体の熱を被加熱材へ付与す
る加熱装置、あるいは加圧部材駆動方式のフィルム加熱
方式の加熱装置において、該装置の駆動速度を可変でき
ること、或いは加圧部材18の駆動速度を可変できるこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加熱装置及び画像形成装
置に関する。
【0002】より詳しくは、加熱体と、それに圧接する
加圧部材を有し、該加熱体と該加圧部材との圧接ニップ
部に上流側の処理部から搬送された被加熱材を導入して
挟持搬送させることにより加熱体の熱を被加熱材へ付与
する加熱装置、または、固定支持された加熱体と、耐熱
性フィルムと、該耐熱性フィルムを挟んで加熱体に圧接
され駆動回転される加圧部材を有し、耐熱性フィルムを
挟んで加熱体と加圧部材とで形成される圧接ニップ部の
耐熱性フィルムと加圧部材との間に上流側の処理部から
搬送された被加熱材を導入して加圧部材の駆動回転で耐
熱性フィルムを加熱体に摺動移動させつつ該耐熱性フィ
ルムと被加熱材とを一緒に圧接ニップ部を挟持搬送させ
ることにより加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加
熱材へ付与する加熱装置、及びこのような加熱装置を像
加熱装置として備える画像形成装置に関する。
【0003】
【従来の技術】例えば、複写機・レーザビームプリンタ
・ファクシミリ・マイクロフィルムリーダプリンタ・画
像表示(ディスプレイ)装置・記録機等の画像形成装置
において、電子写真・静電記録・磁気記録等の適宜の画
像形成プロセス手段により加熱溶融性樹脂等より成る顕
画剤(トナー)を用いて被記録材(転写材シート・エレ
クトロファックスシート・静電記録シート・印刷紙な
ど)の面に間接(転写)方式もしくは直接方式で形成担
持させた目的の画像情報に対応した未定着トナー画像を
該被記録材面に永久固着画像として加熱定着処理する加
熱装置(像加熱装置、画像加熱定着装置)としては、所
定の温度に維持された加熱体としての加熱ローラと、弾
性層を有して前記加熱ローラに圧接する加圧部材として
の加圧ローラによって被加熱材としての被記録材を挟持
搬送しつつ加熱処理する熱ローラ方式が多用されてい
る。
【0004】また、このほかにもフラッシュ加熱方式・
オーブン加熱方式・熱板加熱方式等種々の方式・構成の
ものが知られており、また実用されている。
【0005】最近では、この様な方式に変わって、固定
支持された加熱体と、該加熱体に対向圧接しつつ搬送さ
れる耐熱性フィルム(定着フィルム)と、該フィルムを
介して被加熱材としての被記録材を加熱体に密着させる
加圧部材を有し、加熱体の熱をフィルムを介して被記録
材へ付与することで記録材面に形成担持されている未定
着画像を被記録材面に加熱定着させる方式・構成の加熱
装置(フィルム加熱方式)が考案されている(特開昭6
3−313182号公報・特開平1−263679号公
報・特開平2−157878号公報・特開平4−440
75〜44083号公報・特開平4−204980〜2
04984号公報等)。
【0006】定着装置としてだけでなく、画像を担持し
た被記録材を加熱して表面性(艶など)を改質する装
置、仮定着処理するなど、その他、被加熱体を加熱処理
する手段として広く使用できる。
【0007】このようなフィルム加熱方式の加熱装置
は、昇温の速い低熱容量の加熱体や薄膜のフィルムを用
いることができるため、省電力化やウェイトタイムの短
縮化(クイックスタート性)が可能となる、画像形成装
置等の本機の機内昇温を低めることができる等の利点を
有し、効果的なものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】熱ローラ方式やフィル
ム加熱方式の加熱装置のように、加熱体と加圧部材との
圧接ニップ部に被加熱材を導入して該両部材により被加
熱材を挟持搬送させて被加熱材を加熱処理する装置にお
いては、構成部材の温度状態によって該装置による被加
熱材挟持搬送速度に変動を生じる。
【0009】例えば、フィルム加熱方式の加熱装置であ
って、加熱体にフィルムを介して圧接させる加圧部材
(以下、加圧ローラと記す)を駆動回転させることで、
フィルムを加熱体に摺動移動させつつ、フィルムもしく
はフィルムと被加熱材を一緒に加熱体と加圧ローラとの
圧接ニップ部を挟持搬送させる加圧部材駆動式の装置で
は、装置の稼働に伴って加圧ローラの温度が上昇するこ
とで、該加圧ローラはゴム部の熱膨張により外径が大き
くなる。
【0010】加圧ローラは通常一定回転数で回転駆動さ
せているため、加圧ローラが高温のときは低温のときよ
りも熱膨張が大きくなって回転周速度が増加し、被加熱
材挟持搬送速度が速くなってしまう。
【0011】即ち、加圧ローラの温度状態によって該加
熱装置による被加熱材挟持搬送速度に違いを生じる。
【0012】そのため、例えば、この加熱装置を画像加
熱定着装置として画像形成装置に使用した場合、該加熱
装置よりも上流側の処理部である作像部例えば画像転写
部での被記録材の搬送は所定の一定に保たれているた
め、被記録材が転写部から該加熱装置の被記録材圧接ニ
ップ部(定着部)に到達して挟持搬送状態になると、加
圧ローラが高温状態時には転写部での被記録材搬送速度
よりも該加熱装置の定着部における被記録材挟持搬送速
度が大きい状態を生じて、該加熱装置が被記録材を引っ
張ることとなり、この影響で転写部において画像ブレが
生じてしまう。
【0013】この被記録材引っ張り現象を見込んで、該
加熱装置による被記録材挟持搬送速度を転写部での被記
録材搬送速度よりも所期から遅く設定しておくと、加圧
ローラの温度がまだ低い時点では転写部と加熱装置の定
着部との間の被記録材搬送部において被記録材に不要な
ループ(たるみ)が形成され、転写部における画像転写
後の被記録材の分離方向や、加熱装置の定着部への被記
録材の入射角度等が不安定となるため、転写分離時の画
像飛び散り、加熱装置の定着部でのオフセット等が発生
する。また通紙使用された被記録材が厚いものであると
きは該被記録材のコシにより転写部でブレが生じてしま
う。
【0014】このような加熱装置の被記録材挟持搬送速
度の変動による被記録材の引っ張り現象や不要なループ
形成現象による弊害をなくするためには、転写部と該加
熱装置の定着部との間の被記録材搬送部の距離を長くし
て被記録材が転写部と加熱装置の定着部とに同時に存在
する時間を短くする必要があった。
【0015】しかしながら、長尺の被記録材を通紙使用
するA3機のような画像形成装置ともなると、転写部−
定着部間の被記録材搬送距離が長くなりすぎ、画像形成
装置本体がかなり大型化してしまうのが実情であった。
【0016】そこで本発明は、この種の加熱装置の被加
熱材挟持搬送速度の変動による上述のような弊害を、該
加熱装置よりも上流側の処理部との被加熱材搬送距離を
長くすることなしに、従って装置本体を大型化させるこ
となしに、解消することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする加熱装置及び画像形成装置である。
【0018】(1)加熱体と、それに圧接する加圧部材
を有し、該加熱体と該加圧部材との圧接ニップ部に上流
側の処理部から搬送された被加熱材を導入して挟持搬送
させることにより加熱体の熱を被加熱材へ付与する加熱
装置において、該装置の駆動速度を可変できることを特
徴とする加熱装置。
【0019】(2)固定支持された加熱体と、耐熱性フ
ィルムと、該耐熱性フィルムを挟んで加熱体に圧接され
駆動回転される加圧部材を有し、耐熱性フィルムを挟ん
で該加熱体と該加圧部材とで形成される圧接ニップ部の
耐熱性フィルムと加圧部材との間に上流側の処理部から
搬送された被加熱材を導入して加圧部材の駆動回転で耐
熱性フィルムを加熱体に摺動移動させつつ該耐熱性フィ
ルムと被加熱材とを一緒に圧接ニップ部を挟持搬送させ
ることにより加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加
熱材へ付与する加熱装置において、加圧部材の駆動速度
を可変できることを特徴とする加熱装置。
【0020】(3)前記(1)または(2)の加熱装置
において、該加熱装置を具備させた本体装置の駆動手段
とは別に、加熱装置駆動手段または加圧部材駆動手段を
設けたことを特徴とする加熱装置。
【0021】(4)前記(1)または(2)の加熱装置
において、該加熱装置を具備させた本体装置の駆動手段
から加熱装置または加圧部材に変速手段を介して駆動力
を伝達させ、該変速手段により、加熱装置の駆動速度ま
たは加圧部材駆動速度の可変、もしくは駆動停止、もし
くは駆動切換えを行なわせることを特徴とする加熱装
置。
【0022】(5)前記(1)乃至(4)の何れかに記
載の加熱装置において、上流側の処理部と、加熱体と加
圧部材との圧接ニップ部との間における被加熱材の搬送
位置を検知する手段を有し、該検知手段の検知情報に応
じて加熱装置の駆動速度または加圧部材駆動速度を変化
させることを特徴とする加熱装置。
【0023】(6)前記(5)に記載の加熱装置におい
て、被加熱材搬送位置検知手段が被加熱材に非接触で搬
送位置を検知する手段であることを特徴とする加熱装
置。
【0024】(7)前記(5)に記載の加熱装置におい
て、被加熱材搬送位置検知手段が被加熱材に接触して搬
送位置を検知する手段であることを特徴とする加熱装
置。
【0025】(8)前記(1)乃至(4)の何れかに記
載の加熱装置において、加圧部材の被加熱材通紙部の温
度を検知する手段を有し、該検知手段の検知情報に応じ
て加熱装置の駆動速度または加圧部材駆動速度を変化さ
せることを特徴とする加熱装置。
【0026】(9)前記(8)に記載の加熱装置におい
て、温度検知手段が加圧部材の通紙部の温度を検知する
ことを特徴とする加熱装置。
【0027】(10)前記(1)乃至(4)の何れかに
記載の加熱装置において、加圧部材の温度を予測する手
段を有し、該手段の予測情報に応じて加熱装置の駆動速
度または加圧部材駆動速度を変化させることを特徴とす
る加熱装置。
【0028】(11)前記(10)に記載の加熱装置に
おいて、加圧部材の温度を予測する手段は、加熱装置に
対する被加熱材の通紙枚数及び通紙時間を検知、もしく
は外部から入力されることで加圧部材の温度を予測する
ことを特徴とする加熱装置。
【0029】(12)前記(1)乃至(4)の何れかに
記載の加熱装置において、加熱装置における被加熱材の
搬送速度を検知する手段を有し、該検知手段の検知情報
に応じて加熱装置の駆動速度または加圧部材駆動速度を
変化させることを特徴とする加熱装置。
【0030】(13)前記(1)乃至(4)の何れかに
記載の加熱装置において、通紙される被加熱材の厚み・
こし・長さの少なくとも1つを検知する手段を有し、該
検知手段の検知情報に応じて、もしくはホストコンピュ
ータ・表示パネルからの指示により加熱装置の駆動速度
または加圧部材駆動速度を変化させることを特徴とする
加熱装置。
【0031】(14)前記(1)乃至(13)の何れか
に記載の加熱装置において、上流側の処理部が画像形成
装置の作像部であり、被加熱材が該作像部で画像形成さ
れた被記録材であり、該被記録材の画像を加熱処理する
像加熱装置であることを特徴とする加熱装置。
【0032】(15)前記(14)に記載の加熱装置に
おいて、像加熱装置が被記録材面に形成担持されている
未定着画像を被記録材面に加熱定着させる定着装置であ
ることを特徴とする加熱装置。
【0033】(16)前記(14)に記載の加熱装置に
おいて、作像部が被記録材に対する画像転写部であるこ
とを特徴とする加熱装置。
【0034】(17)前記(1)乃至(16)の何れか
に記載の加熱装置において、加圧部材がローラ状部材で
あることを特徴とする加熱装置。
【0035】(18)被記録材に画像を形成する画像形
成手段と、(1)乃至(13)の何れかに記載の加熱装
置を前記画像形成手段側からの被記録材上の画像を加熱
処理する像加熱装置として備えたことを特徴とする画像
形成装置。
【0036】(19)前記(18)に記載の画像形成装
置において、像加熱装置が被記録材面に形成担持されて
いる未定着画像を被記録材面に加熱定着させる定着装置
であることを特徴とする画像形成装置。
【0037】(20)前記(18)に記載の画像形成装
置において、画像形成手段が転写方式の画像形成手段で
あることを特徴とする画像形成装置。
【0038】
【作用】即ち本発明は、この種の加熱装置について該装
置の駆動速度、即ち加熱体と加圧部材による被加熱材挟
持搬送速度を可変できるようにする、加圧部材駆動式の
フィルム加熱方式の加熱装置においては加圧部材の駆動
速度を可変できるようにすることで、該加熱装置の被加
熱材搬送速度の変動に応じて所定の一定速度を維持させ
る方向に速度調整(補正)させるものである。
【0039】これにより、像加熱装置ないしは該像加熱
装置を用いた画像形成装置にあっては、転写部−定着部
間の被記録材の搬送性が安定化されて該装置の被記録材
挟持搬送速度の変動による被記録材の転写部−定着部間
での引っ張り現象や不要なループ形成現象による画像ブ
レ・画像飛び散りなどの弊害を転写部−定着部間の被記
録材搬送距離を長くすることなしに解消することが可能
となり、従って良好な画像を出力させることができ、画
像形成装置本体の小型化ができる。
【0040】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図5) (1)画像形成装置例(図1) 図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の
画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用の複写機も
しくはプリンタである。
【0041】1は矢示の時計方向に所定のプロセススピ
ード(周速度)をもって回転駆動される、潜像担持体と
してのドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと
記す)である。M1はこの感光ドラム1等を駆動する画
像形成装置本体メインモータである。103は該モータ
M1のコントローラであり、CPU100によって制御
される。
【0042】この感光ドラム1はその回転過程で一次帯
電手段(本例は帯電ローラ)2により所定の極性・電位
に一様に一次帯電処理される。
【0043】その帯電処理面に対して不図示の露光装置
(原稿画像のスリット結像露光手段、レーザビーム走査
露光手段等)により光像露光Lがなされて目的の画像情
報の静電潜像が形成される。
【0044】次いでその潜像が現像手段3によってトナ
ー像として可視化される。
【0045】そのトナー像が、感光ドラム1と、転写手
段としての転写ローラ4の圧接ニップ部である転写部T
に不図示の給紙手段部から所定のタイミングで給送され
た被記録材(転写材)Pに順次に転写されていく。
【0046】転写部Tでトナー像の転写を受けた被記録
材Pは感光ドラム1面から分離されて搬送ガイド7で後
述する加熱装置である画像加熱定着装置8へ搬送されて
トナー像の加熱定着処理を受け、画像形成物(コピー,
プリント)として出力される。
【0047】被記録材Pへのトナー像転写後の感光ドラ
ム1面はクリーニング手段5にて転写残りトナー等の残
存付着物の除去処理を受け、またイレーサランプ6にて
除電処理を受けて、繰り返して作像に供される。
【0048】(2)定着装置8 本例の定着装置8は加圧部材駆動式・テンションレスタ
イプのフィルム加熱方式の加熱装置である(特開平4−
44075〜44083号公報、同4−204980〜
204484号公報等)。11は耐熱性樹脂製の横長ス
テイであり、下記のエンドレス耐熱性フィルム(定着フ
ィルム)12の内面ガイド部材となる。
【0049】エンドレスの耐熱性フィルム12は、加熱
体としてのヒータ13を含む上記ステイ11に外嵌させ
てある。このエンドレスの耐熱性フィルム12の内周長
とヒータ13を含むステイ11の外周長はフィルム12
の方を例えば3mm程大きくしてあり、従ってフィルム
12はヒータ13を含むステイ11に対して周長が余裕
をもってルーズに外嵌している。
【0050】フィルム12は熱容量を小さくしてクイッ
クスタート性を向上させるため、その膜厚は総厚40〜
100μm程度とし、耐熱性・離型性・強度・耐久性等
のあるPI・PTFE・PFA・FEP等の単層、ある
いはポリイミド・ポリアミドイミド・PEEK・PES
・PPS等の外周表面にPTFE・PFA・FEP等を
コーティングした複合層フィルムを使用できる。本実施
例ではポリイミドフィルムの外周表面にPTFE・PF
A等のフッ素樹脂に導電剤を添加したコート層を設けた
ものである。
【0051】加熱体としてのヒータ13は、高熱伝導材
であるアルミナ等でできた基板14の表面の略中央部に
長手に沿って、例えばAg/Pd(銀パラジウム)等の
電気抵抗材料(発熱体)15を厚み約10μm、幅1〜
3mmにスクリーン印刷等により塗工し、その上に保護
層16としてガラスやフッ素樹脂等をコートしている。
【0052】18はヒータ13との間でフィルム12を
挟んで圧接ニップである定着部Nを形成し、フィルム1
2を駆動する回転体としてのフィルム加圧ローラであ
り、アルミニウム・鉄・ステンレス等の芯軸19と、こ
の軸に外装したシリコンゴム等の離型性のよい耐熱ゴム
弾性体からなる、肉厚3mm、外径20mmのローラ部
20とからなる。また、表面には被記録材P、定着フィ
ルム12の搬送性、トナーの汚れ防止の理由からフッ素
樹脂を分散させたコート層を設けてある。
【0053】芯金19の端部が定着装置駆動用モータM
2により駆動されることで矢示の反時計方向に回転駆動
され、この加圧ローラ18の回転駆動によりエンドレス
の耐熱性フィルム12がその内面がヒータ13の面に密
着摺動しながら矢示の時計方向に回転駆動される。
【0054】エンドレスの耐熱性フィルム12は非駆動
時においてはヒータ13と加圧ローラ18との圧接ニッ
プ部Nに挟まれている部分を除く残余の大部分の略全周
長部分がテンションフリーである。
【0055】加圧ローラ18が回転駆動されるとニップ
部Nにおいてフィルム12に回転加圧ローラ18との摩
擦力で移動力がかかり、フィルム12が加圧ローラ18
の回転周速と略同速度をもってフィルム内面がヒータ1
3面(=保護層16面)を摺動しつつ時計方向に回転駆
動される。
【0056】このフィルム駆動時においてはニップ部N
とこのニップ部Nよりもフィルム移動方向上流側であっ
て、このニップ部近傍のフィルム内面ガイド部分とニッ
プ部の間の部分のみにおいてフィルムにテンションが加
わる。
【0057】このようにフィルムを余裕をもって懸回し
て駆動することで、該フィルムの回転過程におけるヒー
タ長手に沿う寄り移動力を小さくしてフィルムの寄り移
動制御手段を簡略化し、また駆動トルクも小さくして、
装置の簡素化、小型化、低コスト化等を図ることができ
る。
【0058】而して、上記のフィルム駆動とヒータ13
の発熱体層15への通電を行なわせた状態において、未
定着トナー像を担持した被記録材Pが定着部であるニッ
プ部Nの回転フィルム12と回転加圧ローラ18との間
に像担持面上向きで導入されると、被記録材Pはフィル
ム12と一緒にニップ部Nを通過していき、該ニップ部
Nにおいてフィルム内面に接しているヒータ13の熱エ
ネルギーがフィルム12を介して被記録材Pに付与され
て、またニップ部Nにおける加圧力によりトナー像の熱
定着がなされる。
【0059】ヒータ13は発熱体層15の長手両端間に
電圧印加(電力供給)がなされることで該発熱体層15
が発熱し、基板14が加熱され、低熱容量であるヒータ
13全体が温度立ち上りよく急速昇温する。
【0060】ヒータ13の温度制御はヒータ13上に設
けられたサーミスタ17の出力をA/D変換しCPU1
00に取り込み、その情報をもとにトライアック101
によりヒータ13の発熱体層15に通電するAC電圧を
位相・波数制御等によりヒータ通電電力を制御すること
で行なう。SはAC電源である。
【0061】サーミスタ17の位置は、安定した定着性
を確保するために、ヒータ13の被記録材搬送基準部付
近として常に被記録材通紙部の温度を検知させ、該サー
ミスタ17の検知温度が所定の設定温度より低いとヒー
タ13が昇温するように、また高い場合はヒータ13が
降温するように通電を制御することで、ヒータ13はそ
の通紙部が定着時一定温調される。
【0062】102は画像形成装置の他の制御系統回路
であり、複数枚の画像形成指令(プリント指令)による
連続プリント時には連続的に定着動作が実行される。ま
た、プリント指令を待つスタンバイ時はヒータ13への
通電がオフされ、メインスイッチのオンで更にプリント
指令後にヒータ13への通電が開始される。
【0063】(3)加圧ローラ18の駆動制御(図2〜
図5) 定着装置8の加圧ローラ18は図1のように本体メイン
モータM1とは別の専用モータM2で駆動される。10
4はこのモータM2のコントローラであり、CPU10
0によって制御される。即ち加圧ローラ18は独立に駆
動速度を変更制御できるように構成してある。加圧ロー
ラ18の回転を正確に制御できるように該モータM2に
はパルスモータを用いた。
【0064】105は転写部Tと定着部Nとの間におけ
る被記録材部分の搬送位置(上下レベル)を検知する手
段であり、本実施例ではレーザ変位計(KEYENCE LC221
0)を用いて被記録材Pとの距離を測定して被記録材の
搬送位置を検出して、その検出信号をCPU100へ送
っている。
【0065】即ち、転写部T−定着部N間における被記
録材部分の搬送位置に関して、図2の2点鎖線示のの
搬送位置状態を被記録材が最もたるんだ状況(ループの
発生した状況)の基準(上限値)とし、実線示のの搬
送位置状態を最も引っ張りあった状況の基準(下限値)
として、それ等の被記録材搬送位置を上記検知手段10
5で検知した場合の検知信号をCPU100内に記憶さ
せておく。
【0066】そして、図3のフローチャートに示したよ
うに、画像形成装置本体が通紙動作を始め(ステップS
1)、定着部Tに被記録材Pが到達するまでは加圧ロー
ラ18は常温時(約20〜25℃付近)で転写部Nの被
記録材搬送速度に等しくなるように設定しておく。
【0067】定着部Nに被記録材Pが到達すると(ステ
ップS2)、検知手段105は転写部T−定着部N間で
の被記録材位置を検知し、その検知信号をCPU100
に送る。
【0068】CPU100はその信号を、予めCPU1
00内に記録・設定された、被記録材搬送位置と、加圧
ローラ18の速度変化度合いを示すテーブル(Table) と
照合し(ステップS4)、このテーブルに従ってモータ
M2のコントローラ104へ速度変化分だけモータM2
に対するパルスを増減させる信号を送る(ステップS5
又はS6)。
【0069】このように設定しておくと、通常の動作
は、加圧ローラ18が装置稼働に伴って温度が上昇して
熱膨張した分だけ、加圧ローラ18の駆動速度を減速さ
せる方向、即ち定着装置の被記録材Pの挟持搬送速度を
減速させる方向となる(ステップS5)。
【0070】また減速させすぎて、被記録材Pが検知手
段から遠ざかる方向にある場合(転写部Tと定着部Nと
間で被記録材Pがたるむ状態)には、加圧ローラ18の
駆動速度を増速させる方向、即ち定着装置の被記録材P
の挟持搬送速度を増速させる方向となる(ステップS
6)。
【0071】下記のA及びBはそれぞれ具体的な制御方
法例である。
【0072】A.2値制御方式 図4に示したように、前述の下限値を0、上限値を20
mmと設定値し、そのときの検知手段105の信号をそ
れぞれL,HとしてCPU100内に設定しておく。
【0073】また、制御マージンとして下限値+5m
m、上限値−5mmの位置に記録材がある場合の信号を
それぞれL1 ,H1 としてCPU100内に設定してお
いた。
【0074】そして通紙時に検知した信号がL〜L1
範囲内にある場合には、低速駆動モードMHとして、加
圧ローラ18の回転駆動速度を2%ダウンさせて定着装
置8の被記録材挟持搬送速度を低減化させるような信号
をCPU100がモータM2のコントローラ104へ出
力する。
【0075】また上記の被記録材搬送位置信号がH1
Hの範囲内にある場合には、高速駆動モードMH とし
て、加圧ローラ18の回転駆動速度を2%アップさせて
定着装置8の被記録材挟持搬送速度を増速化させるよう
な信号をCPU100がモータM2のコントローラ10
4へ出力する。
【0076】尚、上記の2%という値は制御系の応答速
度を考慮して最適化をはかって決定した。
【0077】B.比例制御方式 中心位置からの偏差に対する比例制御を行なった。前例
のように下限値が0、上限値20mmとなる場合、その
中間点10mm位置を中心位置として、その位置からの
変位量に対する回転速度変化量を図5に示した様に上限
・下限に近づく程変化量が大きくなるように設定し、C
PU100内に記録しておく。
【0078】そして、被記録材通紙時には検知手段10
5が検知した被記録材搬送位置に応じて図5のテーブル
を用いてCPU100が加圧ローラ18の駆動速度を判
断し、それに対応した制御信号をコントーラ104へ出
力する。
【0079】上記Aの2値制御方式もしくはBの比例制
御方式のような制御を繰り返し一定時間間隔で行なうこ
とによって、加圧ローラの温度状態に拘らず、定着部N
での被記録材挟持搬送速度を転写部Tでの被記録材速度
に等しくなるように制御して、被記録材Pの搬送を安定
化させることができた。
【0080】この様に被記録材Pの搬送位置を検知し、
定着装置8の駆動速度を変えることで、転写部T−定着
部N間の距離を短くしても、その間における被記録材P
部分に不必要なたわみ・引張りを生じることがないた
め、これらにより発生していた画像ブレ・飛び散り・こ
すれ等のない良好な画像が得られるにようになる。従っ
てA3サイズ等の被記録材を縦通紙する場合においても
転写部Tと定着部N間の距離を短くできるため、画像形
成装置本体の小型化を図ることができる様になる。
【0081】加圧ローラ18は専用の駆動源M2を用い
ずに、画像形成装置本体のメインモータM1の動力を加
圧ローラ18へ伝達して駆動させてもよく、この場合に
は駆動伝達装置にスリップクラッチ等の変速機を用いて
加圧ローラ18の回転速度を上述の場合と同要領で変化
させるようにする。即ち加圧ローラの駆動のみクラッチ
式の変速手段を設けたり、伝達駆動ギアをON/OFF
する等して回転速度を変化させられるような構成にす
る。
【0082】被記録材Pの搬送位置検知手段105は上
記例のレーザ変位計以外にも、例えば、CCD光学検知
素子等を用いて、長手方向にビームを通過させ、被記録
材Pがビームを遮断することによって搬送位置を検出す
る等の方式を採用することができる。該検知手段105
は非接触で被記録材Pの高さを測定できるものなら、何
でも使用可能である。また接触タイプの検知手段でも、
接触子を被記録材上の未定着トナー画像を乱さないよう
に接触させ、かつ正確に位置を検出できるものならよ
い。例えば、被記録材の搬送に連動するような上下動す
るレバー部材を接触子とするような接触タイプの検知手
段等がある。
【0083】〈実施例2〉(図6・図7) 本実施例装置は、前記実施例1の装置において被記録材
搬送位置検知手段105の代りに、加圧ローラ18の温
度を検知する手段106を設け、該温度検知手段の検知
温度情報に応じて加圧ローラ18の駆動を制御するよう
にしたものである。
【0084】本実施例ではこの温度検知手段106とし
て接触式の熱電対を用いたが、非接触の検知部材を用い
れば加圧ローラ18に傷をつける心配もないためなお良
いと考える。また温度検知手段106の加圧ローラ18
に対する配設位置は通紙部がよい。
【0085】この様な装置構成で、加圧ローラ18の温
度を測定し、その熱膨張率から外径変化を予測し、その
変化分だけ駆動用モータM2の速度を変化させる様にし
ている。
【0086】制御方法はまず画像形成装置本体駆動時に
温度検知手段106が加圧ローラ18の温度を検知し、
この検知信号がCPU100に送られる。そこで内部に
予め設定された温度信号と定着装置駆動速度との相関テ
ーブル(図7)により現在の定着駆動速度が速いか遅い
か判定し、適切な駆動用のパルス信号をモータM2のコ
ントローラ104へ出力する。
【0087】本実施例では、画像形成装置本体の駆動所
期の加圧ローラスピードを等速とし、温度が上昇すると
加圧ローラの回転速度を低くしていくように設定した。
【0088】このような制御を随時繰り返して被記録材
Pの定着部Nにおける搬送速度を常に転写部Tのそれに
等しくなるよう制御していくことにより、常に被記録材
Pの搬送が安定し、前述の実施例1と同様に転写部Tと
定着部N間の搬送距離を短くすることができるため、画
像形成装置本体の大幅な小型化を図ることができる様に
なった。
【0089】また加圧ローラ18の温度上昇に伴う熱膨
張による外径変化を実際に測定することにより、その値
に応じて加圧ローラ18の回転数を制御するようにする
こともできる。
【0090】加圧ローラ18の外径を測定する手段とし
てはレーザ外径測定器を用いた非接触方式や加圧ローラ
を挟み込む様にレバーを設けて、このレバー間の距離を
測定する接触式がある。
【0091】また本実施例の場合も、加圧ローラ18の
駆動速度を変える手段としては前述実施例1にも述べた
ように、画像形成装置本体と駆動を分離させる方法や、
クラッチ等を用いた変速方式が用いられる。
【0092】〈実施例3〉(図8・図9) 本実施例は加圧ローラ18の温度を実際に測定しない
で、通紙する被記録材の種類、通紙した枚数(時間)に
よって加圧ローラ18の温度を予測して加圧ローラ18
の駆動速度を決定する様にしたものである。
【0093】装置構成は図8に示したように、不図示の
給紙部に紙種検知装置107を設けてある。他は前述実
施例1や同2と同様の装置構成である。
【0094】まず紙種検知装置107は、加圧ローラ1
8の温度変化に関係のある被記録材の厚さやサイズを検
知し、その検知信号をCPU100に送る。CPU10
0は受けとった信号から紙種(紙の厚み、長さ、横幅
等)を認識し、通紙枚数(通紙時間)から加圧ローラ1
8の温度がどの様に変化していくかを予測する。
【0095】予測は図9に示したテーブルを予めCPU
100内部に設定しておき、このテーブルにより決定さ
れる。従ってCPU100内部では、予想された温度変
化に対応した定着装置駆動用の信号が随時出力される。
出力のタイミングはヒータ13がONした時点から始ま
り、通紙が終了するまで続けられる。
【0096】なお、図9のテーブルはヒータ13の出力
500W、プロセススピード12πmm/sec、ウエ
イトタイプ15secの場合である。また、間欠通紙状
態の場合には、初期に加圧ローラ温度が高くなっている
ため前回通紙時にヒータ13の通電をOFFした点から
の時間で温度低下を予測しておく。
【0097】この温度からの温度上昇曲線を想定して、
通紙時の加圧ローラ温度を決定し、駆動速度を変化させ
るようにする。以上までの時間設定はCPU100内部
で用いられるタイマーを利用して行なわれる。
【0098】以上述べた様に、加圧ローラ温度を予測
し、加圧ローラ駆動速度を変化させ、転写部Tと定着部
N間の距離が短い場合においても安定した被記録材搬送
ができる様になるため画像形成装置の本体構成が極めて
小さくできる様になる。
【0099】また、他に本体内部で加圧ローラ18の温
度を推測できるような部材(例えばステイ11)の温度
を検知することで、加圧ローラ18の温度を推測して制
御することもできる。また、本実施例では特に紙種検知
装置107を設けたが、ホストコンピュータ及び本体表
示パネルからのユーザーの指示が可能な場合には、これ
らの情報をもとにCPU100が判断して制御を行なっ
ても良い。
【0100】〈実施例4〉(図10) 本実施例は定着装置8での被記録材Pの実際の搬送速度
状態を検知して、その検知速度情報に応じて加圧ローラ
18の駆動を制御したものである。
【0101】即ち、図10のように、定着装置8の定着
部Nよりも被記録材搬送方向下流側に一対のコロ108
を設けて定着部Nからの被記録材Pをこのコロ対108
の間を通して搬送させることでコロ対108を従動回転
させる。
【0102】このコロ対108の回転数を回転数検知手
段109で検知させてCPU100へ入力させて被記録
材Pの定着装置8における搬送速度を検知させる。CP
U100はその搬送速度に応じて加圧ローラ18の駆動
回転数を決定する。
【0103】具体的な制御は前述実施例1と同様に行な
う。なお、被記録材搬送速度検知手段としてのコロ対1
08は転写部Tと定着部Nとの間の被記録材搬送部に設
けてもよく、この場合には被記録材P上に画像がない端
部をコロ対108で挟ませるのがよい。
【0104】また本実施例では被記録材搬送速度検知手
段としてコロ対108を用いたが、非接触の検知装置
(レーザフィードモニタ:KEYENCEFC2000 等)を利用し
てもなお良い。本実施例の場合も前述実施例1と同様な
効果が得られる。
【0105】なお、以上の各実施例はテンションレスタ
イプのフィルム加熱方式の像加熱装置(定着装置)ない
しは該像加熱装置を用いた画像形成装置であるが、本発
明はこのタイプ以外のフィルム加熱方式の加熱装置、あ
るいはフィルム加熱方式以外の、熱ローラ方式など、加
熱体と、それに圧接する加圧部材を有し、該加熱体と該
加圧部材との圧接ニップ部に上流側の処理部から搬送さ
れた被加熱材を導入して挟持搬送させることにより加熱
体の熱を被加熱材へ付与する加熱装置、ないしは該加熱
装置を用いた画像形成装置についても適用して同様の効
果を得ることができる。
【0106】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、加熱体
と、それに圧接する加圧部材を有し、該加熱体と該加圧
部材との圧接ニップ部に上流側の処理部から搬送された
被加熱材を導入して挟持搬送させることにより加熱体の
熱を被加熱材へ付与する加熱装置、または、固定支持さ
れた加熱体と、耐熱性フィルムと、該耐熱性フィルムを
挟んで加熱体に圧接され駆動回転される加圧部材を有
し、耐熱性フィルムを挟んで加熱体と加圧部材とで形成
される圧接ニップ部の耐熱性フィルムと加圧部材との間
に上流側の処理部から搬送された被加熱材を導入して加
圧部材の駆動回転で耐熱性フィルムを加熱体に摺動移動
させつつ該耐熱性フィルムと被加熱材とを一緒に圧接ニ
ップ部を挟持搬送させることにより加熱体の熱を耐熱性
フィルムを介して被加熱材へ付与する加熱装置、及びこ
のような加熱装置を像加熱装置として備える画像形成装
置について、加熱装置の被加熱材挟持搬送速度の変動に
よる前述のような弊害を、該加熱装置よりも上流側の処
理部との被加熱材搬送距離を長くすることなしに、従っ
て装置本体を大型化させることなしに、解消することが
できるもので所期の目的が良く達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の装置の概略図
【図2】 被記録材搬送位置検知手段の説明図
【図3】 制御フローチャート
【図4】 2値制御方式の説明図
【図5】 比例制御方式における制御テーブル例
【図6】 実施例2の装置の概略図
【図7】 制御テーブル例
【図8】 実施例3の装置の概略図
【図9】 制御テーブル例
【図10】 実施例4の装置の概略図
【符号の説明】
1 感光ドラム 4 転写ローラ T 転写部 P 被記録材(被加熱材) 8 像加熱装置(フィルム加熱方式の加熱装置) 11 ステイ 12 耐熱性フィルム(定着フィルム) 13 ヒータ(加熱体) 18 加圧ローラ(加圧部材) N 定着部(圧接ニップ部) M1・M2 駆動モータ 100 CPU 101 トライアック 103・104 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 21/14 (72)発明者 大羽 浩幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 渋谷 卓史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱体と、それに圧接する加圧部材を有
    し、該加熱体と該加圧部材との圧接ニップ部に上流側の
    処理部から搬送された被加熱材を導入して挟持搬送させ
    ることにより加熱体の熱を被加熱材へ付与する加熱装置
    において、該装置の駆動速度を可変できることを特徴と
    する加熱装置。
  2. 【請求項2】 固定支持された加熱体と、耐熱性フィル
    ムと、該耐熱性フィルムを挟んで加熱体に圧接され駆動
    回転される加圧部材を有し、耐熱性フィルムを挟んで該
    加熱体と該加圧部材とで形成される圧接ニップ部の耐熱
    性フィルムと加圧部材との間に上流側の処理部から搬送
    された被加熱材を導入して加圧部材の駆動回転で耐熱性
    フィルムを加熱体に摺動移動させつつ該耐熱性フィルム
    と被加熱材とを一緒に圧接ニップ部を挟持搬送させるこ
    とにより加熱体の熱を耐熱性フィルムを介して被加熱材
    へ付与する加熱装置において、加圧部材の駆動速度を可
    変できることを特徴とする加熱装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または同2の加熱装置におい
    て、該加熱装置を具備させた本体装置の駆動手段とは別
    に、加熱装置駆動手段または加圧部材駆動手段を設けた
    ことを特徴とする加熱装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または同2の加熱装置におい
    て、該加熱装置を具備させた本体装置の駆動手段から加
    熱装置または加圧部材に変速手段を介して駆動力を伝達
    させ、該変速手段により、加熱装置の駆動速度または加
    圧部材駆動速度の可変、もしくは駆動停止、もしくは駆
    動切換えを行なわせることを特徴とする加熱装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至同4の何れかに記載の加熱
    装置において、上流側の処理部と、加熱体と加圧部材と
    の圧接ニップ部との間における被加熱材の搬送位置を検
    知する手段を有し、該検知手段の検知情報に応じて加熱
    装置の駆動速度または加圧部材駆動速度を変化させるこ
    とを特徴とする加熱装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の加熱装置において、被
    加熱材搬送位置検知手段が被加熱材に非接触で搬送位置
    を検知する手段であることを特徴とする加熱装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の加熱装置において、被
    加熱材搬送位置検知手段が被加熱材に接触して搬送位置
    を検知する手段であることを特徴とする加熱装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至同4の何れかに記載の加熱
    装置において、加圧部材の温度を検知する手段を有し、
    該検知手段の検知情報に応じて加熱装置の駆動速度また
    は加圧部材駆動速度を変化させることを特徴とする加熱
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の加熱装置において、温
    度検知手段が加圧部材の通紙部の温度を検知することを
    特徴とする加熱装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至同4の何れかに記載の加
    熱装置において、加圧部材の温度を予測する手段を有
    し、該手段の予測情報に応じて加熱装置の駆動速度また
    は加圧部材駆動速度を変化させることを特徴とする加熱
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の加熱装置におい
    て、加圧部材の温度を予測する手段は、加熱装置に対す
    る被加熱材の通紙枚数及び通紙時間を検知、もしくは外
    部から入力されることで加圧部材の温度を予測すること
    を特徴とする加熱装置。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至同4の何れかに記載の加
    熱装置において、加熱装置における被加熱材の搬送速度
    を検知する手段を有し、該検知手段の検知情報に応じて
    加熱装置の駆動速度または加圧部材駆動速度を変化させ
    ることを特徴とする加熱装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至同4の何れかに記載の加
    熱装置において、通紙される被加熱材の厚み・こし・長
    さの少なくとも1つを検知する手段を有し、該検知手段
    の検知情報に応じて、もしくはホストコンピュータ・表
    示パネルからの指示により加熱装置の駆動速度または加
    圧部材駆動速度を変化させることを特徴とする加熱装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至同13の何れかに記載の
    加熱装置において、上流側の処理部が画像形成装置の作
    像部であり、被加熱材が該作像部で画像形成された被記
    録材であり、該被記録材の画像を加熱処理する像加熱装
    置であることを特徴とする加熱装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の加熱装置におい
    て、像加熱装置が被記録材面に形成担持されている未定
    着画像を被記録材面に加熱定着させる定着装置であるこ
    とを特徴とする加熱装置。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の加熱装置におい
    て、作像部が被記録材に対する画像転写部であることを
    特徴とする加熱装置。
  17. 【請求項17】 請求項1乃至同16の何れかに記載の
    加熱装置において、加圧部材がローラ状部材であること
    を特徴とする加熱装置。
  18. 【請求項18】 被記録材に画像を形成する画像形成手
    段と、請求項1乃至同13の何れかに記載の加熱装置を
    前記画像形成手段側からの被記録材上の画像を加熱処理
    する像加熱装置として備えたことを特徴とする画像形成
    装置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の画像形成装置にお
    いて、像加熱装置が被記録材面に形成担持されている未
    定着画像を被記録材面に加熱定着させる定着装置である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載の画像形成装置にお
    いて、画像形成手段が転写方式の画像形成手段であるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
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