JPH07260315A - 冷凍冷蔵庫 - Google Patents

冷凍冷蔵庫

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JPH07260315A
JPH07260315A JP5704094A JP5704094A JPH07260315A JP H07260315 A JPH07260315 A JP H07260315A JP 5704094 A JP5704094 A JP 5704094A JP 5704094 A JP5704094 A JP 5704094A JP H07260315 A JPH07260315 A JP H07260315A
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JP
Japan
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fan
refrigerator
blade
freezer
chamber
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Pending
Application number
JP5704094A
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English (en)
Inventor
Yoji Sekine
洋治 関根
Takashi Saotome
隆 早乙女
Seiichi Abe
誠一 阿部
Masuji Sudo
益二 須藤
Yutaka Yageta
豊 八下田
Yukihiro Endo
幸広 遠藤
Hajime Nomura
初 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to KR1019950006515A priority patent/KR0163254B1/ko
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/06Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation
    • F25D2317/068Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation characterised by the fans
    • F25D2317/0681Details thereof
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D2317/00Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass
    • F25D2317/06Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation
    • F25D2317/068Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation characterised by the fans
    • F25D2317/0683Details or arrangements for circulating cooling fluids; Details or arrangements for circulating gas, e.g. air, within refrigerated spaces, not provided for in other groups of this subclass with forced air circulation characterised by the fans the fans not of the axial type

Landscapes

  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低騒音、低振動化の得られる冷気循環用ファ
ンを提供すると共に、冷却力、貯蔵室内温度の均一化、
省電力、さらに冷凍室内の氷柱発生防止等の基本性能に
優れ、かつ、使い勝手のよい中段冷凍室形構造で、有効
内容積が大きい冷凍冷蔵庫を提供する。 【構成】 冷凍室2の上隣室に冷蔵室3を設け、冷凍室
2にラジアル翼形遠心ファン12を採用し、その周囲に
複数の小渦巻14a,14b.14cからなる渦巻ケー
シング14を配置して、冷凍室2の背面にて冷却器10
とファン装置とを上下に併設するとともに、小渦巻間に
主吐出口15、補助吐出口16、冷蔵室用上方吐出口1
7を形成し、冷凍室2内の冷気をこれら吐出口からより
冷蔵室3に向けて送る構成となし、上記ラジアル翼形遠
心ファン12および渦巻ケーシング14の吸込口18を
前方に向けた冷凍冷蔵庫。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍冷蔵庫に係り、低
振動、低騒音、および室内温度の均一化、さらに冷凍室
内の着霜防止に有効で、保存有効内容積のアップ、使い
勝手向上に適する冷気循環用ファンを備えた冷凍冷蔵庫
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍室内の背面にファン装置と冷却器と
を上下に並べて配設する構造は、貯蔵室間の仕切断熱層
に配設する場合に比較して、仕切断熱層を薄くでき、除
霜水処理が容易であり、部品凍結、ファンロック、ファ
ンモータ焼損等のトラブル時の点検修理、部品交換が前
方からの作業で行い易いという利点がある。しかし、上
記従来構造は、ファン装置が吹き出しグリルに近接する
ために、冷気が集中して流れ、当冷凍室への冷気分布お
よび隣室への冷気分配性に劣るという問題があり、これ
を改善することが望まれていた。
【0003】また、一般に冷却器から各貯蔵室に連通さ
せる冷気循環の配送ダクトは曲がりくねっており、こう
した風路の抵抗の大きい条件下においては、ファン形式
としては、ファンの動圧を十分に静圧化するならば、高
圧形で比騒音の小さい遠心ファンの方が低騒音化できる
といわれている。しかし、遠心ファンは、特に渦巻ケー
シングによって流れ方向が規制され、方向性が強いため
に、当室への冷気分布および隣室への冷気分配性に劣
り、これを改善することが大きな課題であった。さら
に、これに加え、渦巻ケ−シングは、吐出口に至るまで
に、吐出方向(ファンの回転方向)に向かって十分に静
圧化できるだけの長く大きなサイズにしなければならな
かった。
【0004】遠心ファンを用い、遠心ファンの吸込側下
方に配置した冷却器と、上記ファンの周囲に渦巻ケーシ
ングを用い、吐出側に冷気配送ダクトおよび吹き出しグ
リルを用いて冷風を送る従来技術としては、例えば、特
開平4−9565号公報記載の技術が知られている。図
7は、従来の冷凍冷蔵庫のファン要部の分解斜視図であ
る。図7に示す従来のファンは、冷凍室内において遠心
ファン50および渦巻ケ−シング51を冷却器(図示省
略)の位置より前方に移動して、かつ、その吸込口を背
面側に向け、渦巻ケーシングの吐出口52は左方に向
け、吐出口の延長ダクト53を下方に拡大して、各部品
の収納性を良くするとともに、下方隣室に冷気の一部を
送風するのに都合よく構成したものである。
【0005】しかし、このような構成のものでは、拡大
部に対応する前方には冷気を吹き出し易いが、それ以外
の前方には冷気の吹き出しができないという問題点があ
った。また、静圧化するために渦巻ケーシングあるいは
ダクトが大になるという問題点があった。さらに、遠心
ファンは翼形状が重要なポイントであるが、この点につ
いて明確になっていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、遠心
ファンと渦巻ケーシングを用いた従来例には、遠心ファ
ンから出た風が、渦巻ケーシングにより規制されて方向
性が強いため、渦巻ケーシングの渦巻の終端より下流、
すなわち、吐出方向には冷気吹き出しグリルの設置が可
能であるが、渦巻ケーシングにより単一に定められた吐
出方向とは反対の方向に冷気を案内することが困難で、
その方向に冷気吹き出しグリルの設置が不可能であると
いう問題点があった。また、吐出口が一個所であるため
に通風抵抗が大きくなり、騒音を高める原因になってい
た。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、冷凍室の温度分布、冷却速度
を均一になるように改善し、さらに、多湿時のドア開閉
や、除霜後の仕切板または区画部品等への積霜や結露の
氷柱成長を防止する、低騒音の冷凍冷蔵庫を提供するこ
とを第一の目的とする。
【0008】また、従来例では、下方隣室の冷蔵室に対
しては、ケーシング吐出口から冷却器高さ寸法分の距離
があるので、その前方で冷風の流れを転向させて分配送
風できるが、上方については、渦巻ケーシングが天井壁
に接していてスペースが無いので、冷風の流れを急転向
できず、したがつて、上方隣室に冷蔵室を設けることは
想定できなかった。本発明の第二の目的は、上記従来技
術の問題点を解決して、冷凍室の上方にも冷気送風を可
能にし、上方に冷蔵室、下方に野菜室等を設置可能にし
て、最も温度管理が重要で、食品の出し入れ、使い勝手
が良い、冷凍室を中段に設置した冷凍冷蔵庫を提供する
ことにある。
【0009】また、遠心ファンの吸込口を背面側に向け
た構造においては、吸込風路面積を確保する都合上、渦
巻ケーシングは背面から離れて前方位置になるため、冷
凍室の食品保存の有効内容積が小さく制限されるほか、
ファンモータの軸が長くなるために振動を誘発し、ファ
ンモータの寿命を短くし、振動音も生じるという問題が
あった。本発明の第三の目的は、上記問題を解決して、
有効内容積を大にし、かつ、低振動の冷凍冷蔵庫を提供
することにある。
【0010】次に、遠心ファンについて説明する。遠心
形のファンには翼形状が種々あり、これにより特性が大
幅に異なってくるので、翼形状の選定が重要な課題であ
る。例えば、シロッコファン(フォワ−ド翼ファンまた
は多翼ファンとも云う)では、翼間がファン出口側で狭
まっているため吐出の絶対流速(動圧)が大となり、ま
た、渦巻ケ−シングにおける静圧化作用が低く、そのた
めにファンに必要な風圧(全圧)が高くなる。さらに、
吐出される風は方向性を持ち、集中した流れは、曲がり
くねって配送するダクト部において抵抗が増すため、従
来一般的に用いられているプロペラファンよりも高い風
圧が必要となり、同一風量を得るには、プロペラファン
よりも騒音が高くなるという問題があった。
【0011】ファンを大形にして低速化すると、ファン
モータのトルク、出力も大きくしなければならず、モー
タが大形となり、したがって、その収納部の問題、振動
増加、入力増加などを招くほか、低速高トルクのファン
モータの設計が困難であるという問題があった。また、
静圧を高めるためには、渦巻ケーシングのスクロール寸
法が大きくなり、収納性が悪くなるという問題があっ
た。
【0012】上記大形化などの問題を避けて用いた場合
には、風量不足となり、冷凍能力の低下、圧縮機の大形
化などの問題を生じていた。また、所要風圧を低減する
ために冷気配送ダクトを大にする場合には、有効内容積
を直接少なくするという問題があった。一方、回転方向
に断面を膨らませたバックワード翼の遠心ファンにおい
ては、風量の不足を回転数あるいは羽根車径を大にして
稼がねばならないために、翼と流れの相対速度が大きく
なって、騒音が特に大きくなってしまうという問題があ
った。
【0013】部品の大形化は、貯蔵室の有効内容積の縮
小に直接影響し、ファンの所要圧力のアップは、ファン
騒音を大にするほか、冷気配送ダクト内の脈動と振動を
大にし、冷蔵庫の如く平面部の多い大きな箱体は、わず
かの加振で振動音を発生することから、これらを解決さ
せるファンの構造を提供することが望まれていた。
【0014】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るためになされたもので、冷凍冷蔵庫用としてのファン
装置の周囲のケ−シング形状、および、遠心ファンの適
切な翼形状を明確にし、渦巻ケーシングや冷気配送ダク
ト等のコンパクト化に有利で、多方面への冷気の送風が
可能なファン装置の設計を実現した、消費電力が少ない
冷凍冷蔵庫を提供することを第四の目的とするものであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るために、本発明の冷凍冷蔵庫に係る最も基本的な第一
の発明の構成は、庫内背面に配置したファン装置と、そ
の吸込側下方にに配置した冷却器と、前記ファン装置の
吐出側に連通する冷気配送ダクトおよび吹き出しグリル
を備えて貯蔵室に冷気を送るようにした冷凍冷蔵庫にお
いて、ファンの周囲に、少なくとも三個の小渦巻で形成
した渦巻ケーシングを設け、前記各小渦巻の終端と巻始
点との間を開口して、少なくとも三個の吐出口を設けた
ものである。
【0016】より詳しくは、ファン装置は遠心ファンで
あり、ファンの周囲の吐出口のうち、少なくとも一個所
は隣室に連通するようにしたものである。また、ファン
装置を配置した室に対し、隣室を冷蔵室とし、少なくと
も一個所の吐出口を冷蔵室に連通したものである。さら
に、渦巻ケーシングが、冷凍室の背面上方に設置され、
その渦巻ケーシングの巻終端寄りが冷凍室の上仕切断熱
に近接し、この近接部に、上方隣室用の吐出口を設けた
ものである。
【0017】上記第二の目的を達成するために、本発明
の冷凍冷蔵庫に係るより具体的な第二の発明の構成は、
庫内背面に配置したファン装置と、その吸込側下方にに
配置した冷却器と、前記ファン装置の吐出側に連通する
冷気配送ダクトおよび吹き出しグリルを備えて貯蔵室に
冷気を送るようにした冷凍冷蔵庫において、ファン装置
に遠心ファンを用い、冷凍室の背面に、前記遠心ファン
と冷却器とを上下位置に併設し、前記ファンの周囲に複
数の小渦巻で形成した渦巻ケーシングを設け、これら小
渦巻の終端と巻始点との間を開口して複数の吐出口を設
け、少なくとも一個所の吐出口が隣の冷蔵室に連通する
ようにしたものである。
【0018】より詳しくは、渦巻ケ−シングの終端寄り
が、上仕切断熱に近接し、その近接部に吐出口を設けて
隣の冷蔵室に連通するものであり、渦巻ケーシングの第
一の小渦巻は、巻始点を遠心ファンのほぼ軸心とほぼ同
じ高さ位置とし、ファンの回転方向に向かって次第にフ
ァンからの距離を大に形成し、吐出口は左右方向のどち
らか一方に向けた主吐出口とファンを中心に上記渦巻ケ
ーシングの途中で主吐出口とほぼ反対な他方位置に配設
した補助吐出口とを設けて冷凍室に連通し、上記主吐出
口と補助吐出口との間に設けた吐出口を冷蔵室に連通す
るようにしたものである。
【0019】また、渦巻ケーシングの複数の吐出口は、
遠心ファンのほぼ軸心高さ位置より上方であり、吐出口
の上流位置の小渦巻は、遠心ファンの回転方向に向かっ
て次第にファンからの距離を大にし、吐出口から、それ
に連通する冷気配送ダクトにかけて、冷気配送ダクト方
向に沿う丸みのガイド部を形成したものである。
【0020】上記第三の目的を達成するために、本発明
の冷凍冷蔵庫に係る第三の発明の構成は、渦巻ケーシン
グが、冷凍室内の背面に密着し、渦巻ケーシングおよび
遠心形ファンが、その吸込口を前方に向けるようにする
とともに、遠心ファンを、渦巻ケーシングの背板側の背
面断熱壁のへこみ部に収納したファンモータで支持駆動
するようにしたものである。
【0021】上記第四の目的を達成するために、本発明
の冷凍冷蔵庫に係る第四の発明の構成は、遠心ファン
は、その翼の外周端の出口角β2が70°〜105°の
範囲にあり、遠心ファンの翼断面形状が、回転方向と反
対側にへこみ、翼の取付角も回転方向と反対側に後傾
し、翼の外周端がほぼ放射方向であるラジアル翼とした
ものである。
【0022】また、遠心ファンの翼間流路幅が入口側幅
aよりも出口側幅bに向かって次第に広くなり、翼の内
周端は、少なくとも、翼の外周端を通る放射方向線より
回転方向に位置したファンを用い、さらに、遠心ファン
の翼の傾斜が内周側から外周側に向かって次第に小さく
形成したものである。
【0023】なお、本発明の特徴点を付記すると、次の
とおりである。上記した従来技術の問題点を解決するた
めに、本発明においては、ファン装置の周囲のケーシン
グを、複数方向吐出形にすることにより、無理なく所定
方向に冷気を送ることを基本構成にした。すなわち、フ
ァン装置と、ファンの吸込側に冷却器を配置し、ファン
の吐出側と連通する冷気配送ダクトおよび吹き出しグリ
ルを備えて貯蔵室に冷気を送る冷凍冷蔵庫において、冷
凍室の上方隣室に冷蔵室を設け、冷凍室については、該
冷凍室の背面に、ラジアル翼形遠心ファンと、該ファン
の周囲に複数の小渦巻で構成した渦巻ケーシングを、冷
却器とともに上下位置に併設するようにした。
【0024】そのほか、渦巻ケーシングの終端寄りを、
当室の天井壁に近接させて、小渦巻の終端と巻始点との
間を開口して、左右方向のどちらか一方に向けた主吐出
口と、ファンを中心に上記渦巻ケーシングの途中で主吐
出口とほぼ反対な他方位置に配設した補助吐出口と、上
記主吐出口と補助吐出口との間に配設した冷蔵室用上方
吐出口を構成し、これら吐出口を、ラジアル翼形遠心フ
ァンのほぼ軸心高さ位置より上方にし、これら吐出口の
上流位置の小渦巻は、ファンの回転方向に向かって次第
にファンからの距離を大にし、吐出口から冷気配送ダク
トにかけて流れのガイド部を形成して、本発明の第一目
的の多方向冷気吹き出し技術を提供するものである。
【0025】また、ファン装置および冷却器のある当室
から上方隣室への冷気分配を可能にして、本発明の第二
の目的である中段冷凍室形の使い勝手に優れた構造を提
供する。さらに、渦巻ケーシングを冷凍室内の背面に密
着させて吸込口を前方に向かせ、背面断熱壁のへこみ部
に収納したファンモータにて、遠心ファンを背板寄りに
支持駆動する構成とすることにより、本発明の第三の目
的である有効内容積のアップと信頼性向上技術を提供す
る。
【0026】さらに、遠心ファンを翼数の多い多翼形と
し、翼の断面形状を、回転方向と反対側にへこませ、翼
の取付角も回転方向と反対側に後傾させ、翼の外周端が
ほぼ放射方向であるラジアル翼とし、翼の外周端の出口
角β2が70°〜105°の範囲にあり、翼間流路幅が
入口側幅よりも出口側幅に向かって次第に広くなり、翼
の内周端は少なくとも放射方向より回転方向に位置さ
せ、翼の傾斜が内周側から外周側に向かって次第に小な
る構造にすることにより、上記改善効果を一層高め、本
発明の第四の目的であるファン装置の設計面で優れた技
術を提供したものである。
【0027】
【作用】上記各技術的手段の働きは下記のとおりであ
る。第一の発明では、ケーシングを複数の小渦巻で形成
し、各々の終端を所定方向に沿うガイド形状にして次の
巻始点との間の開口部を吐出口とした構成となっている
ので、冷気を冷凍室背面の左右の主吐出口と補助吐出口
から容易に分散して吹き出すことができ、冷凍室内の温
度分布および冷却速度を良好にするとともに、積霜や氷
柱の発生によるトラブルを防止できる。
【0028】第二の発明では、渦巻ケーシングと冷却器
とを上下に併設し、背面設置により、これら機器の収納
をフィットさせ、冷凍室の有効内容積を大きくしてい
る。また、ラジアル翼形遠心ファンおよび前記主吐出口
と補助吐出口との間に配設した上向きの冷蔵室用上方吐
出口の構成は、構造的にも、流れからも冷気の上方吹き
出しを容易にし、上方隣室を冷蔵室とするのに都合良
く、使い勝手のよい中段冷凍室形の冷凍冷蔵庫を提供す
ることができる。そのほか、渦巻ケーシングを天井壁に
近接させた構成により、冷凍室内における冷気配送ダク
トをほぼ必要無くするものである。
【0029】第三の発明では、渦巻ケ−シングの吸込口
およびファンの吸込口を前方に向かせるとともに、背面
断熱壁内に収納したファンモータにより、背板側から支
持駆動する構成としたので、冷凍室の有効内容積を大き
くするほか、ファンモータの短軸化が可能となり、低振
動化とともにファンモータの軸受寿命を長くする。ま
た、上方に冷蔵室を配設する場合に、渦巻ケーシングが
背面に密着しているので、冷気をそのまま冷蔵室背面に
沿わせて送風できることになり、冷蔵室における有効内
容積も増大する。
【0030】第四の発明では、遠心ファンの翼の断面
が、回転方向と反対側に弧状にへこんでいることと、翼
の取付角も回転方向と反対側に後傾し、翼外周端がほぼ
放射方向にあるラジアル翼形状であることから、翼の入
口側傾斜に沿った流入を行わせ、翼間においては、吐出
側に行くにつれて次第に流速を下げて静圧を高め、翼の
吐出端に行くにつれて絶対速度の方向を回転方向に沿う
流れを作ることができる。
【0031】すなわち、吐出された後でなく、翼間にお
いてすでに静圧を高め翼間の圧力損失を小にする。か
つ、翼から吐出後の渦巻ケーシングによる静圧高化の必
要性を少なくし、相対的に流れの案内的な役割を高め、
渦巻ケーシングによる圧力損失を小にするばかりか、渦
巻ケーシングからの吐出流の速度分布が良好になり、し
たがって、冷気配送ダクトおよび吹出しグリル部等の損
失を少なくする。また、渦巻ケーシングによる静圧高化
の必要性を少なくすることにより、複数の小渦巻に分割
しても風量の低下は少なくなるので、同時に複数方向の
吐出を可能にする。
【0032】さらに、上記翼形状は家庭用冷凍冷蔵庫と
して適正な循環風量と従来以上の低騒音を提供し、ファ
ンモータ特性にマッチした仕様を提供する。またさら
に、翼の多翼化は、回転一次の周波数を大幅に高い方へ
移動でき、上記翼断面の傾斜により、重心を内方に移動
できることになり、共振および共鳴を少なくすることが
できる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図6を
参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係るフ
ァン装置を組み込んだ冷凍冷蔵庫の要部正面断面図、図
2は、図1のA−A矢視断面図、図3は、図1のB−B
矢視断面図、図4は、図1のファン用ケーシングおよび
圧力室の拡大図、図5は、図1のラジアル翼遠心形ファ
ンの部分拡大および構造仕様を示す説明図、図6は、本
発明のラジアル翼形遠心ファンの性能を他の翼形式のフ
ァンと比較して示す線図である。
【0034】まず、図1ないし図5を参照して本実施例
の冷凍冷蔵庫の構成を説明する。図1ないし図4におい
て、1は冷凍冷蔵庫の外箱、2は、中段に配置した冷凍
室、3は、冷凍室2の上方に配置した冷蔵室、4は、冷
凍室2の下方に配置した野菜室、5は、外箱1の下部後
方に組み込んだ圧縮機、6は、冷凍室2と冷蔵室3を区
画する上仕切断熱、7は、冷凍室2と野菜室4を区画す
る下仕切断熱、8は、箱体の背面断熱、9は、冷凍室の
内部の背面であり、室内の後方壁に相当する。10は、
冷凍室2の内部の背面9に近接して配置した冷却器、1
1は露受皿である。
【0035】12は、ファン装置を構成するラジアル翼
形の遠心ファンで、このラジアル翼形遠心ファン12
は、冷凍室2の内部の背面に近接して冷却器10の厚み
(奥行)寸法以内に冷却器上方に配置し、その翼12a
を心板12bから一体に垂直に多数備え、翼前方は開口
して吸込口12cとなり、前方の内部仕切板13に対向
させている。
【0036】翼12aの断面形状は、図5に示すよう
に、ファン回転方向Nと反対の方向に弧状にへこみ、そ
の取付けも回転方向Nと反対方向に角度θで傾斜し、半
径方向翼出口端12aaをほぼ放射方向にして、半径方
向翼入口端12abはへこみの反りに連続して回転方向
Nに近付けている。
【0037】また、図1ないし図4において、14は、
ファンを回転可能にファンの周囲に設けた渦巻ケーシン
グで、この渦巻ケーシング14は、複数の小渦巻14
a、14b、14cで構成され、これら渦巻をファンの
回転方向Nに沿わせている。渦巻ケーシング14の全体
構成としては、図4に詳細を示すように、ファンの軸心
高さ近傍を第一の巻始点14aaとして螺旋状に次第に
ファンからの距離を大にして、上仕切断熱6に近づけ、
ファンのほぼ軸心高さ位置より上方に、左側方に向いた
主吐出口15と、渦巻構成の途中のほぼ反対な他方位置
に補助吐出口16、主吐出口15と補助吐出口16との
間に上向きの上方冷蔵室用上方吐出口17を形成してい
るものである。
【0038】18は吸込口であって、渦巻ケーシング1
4上の前面側に、上記ファンと同心で前方に向けて開口
している。前記内部仕切板13は、後述する冷気配送ダ
クトの役目を兼ね、冷却器10およびラジアル翼形遠心
ファン12の位置よりも前方に位置し、渦巻ケ−シング
14の外面とともに負圧室19を形成しているものであ
る。
【0039】20はグリルプレートで、このグリルプレ
ート20は、前記内部仕切板13の前方に位置し、左上
に吹き出しグリル20a、中間高さに左右に広い吹き出
しグリル20b、右上に吹き出しグリル20cを備え、
渦巻ケ−シング14の内面および吐出口15,16の先
の各々の冷気配送ダクト13a,13bの内面ととも
に、正圧室21a,21bを形成しているものである。
【0040】冷気配送ダクト13aは、図4,3に示す
ように、主吐出口15から連続し、次第に前方の吹き出
しグリル20aと通じ、一部を下方の左右に長い吹き出
しグリル20bまで通じている。また、冷気配送ダクト
13bは、補助吐出口16から、次第に前方の吹き出し
グリル20cに通じているものである。図1,2に示す
22は、冷蔵室用上方吐出口17から隣室の冷蔵室3に
通じる冷気配送ダクトで、内面を正圧室22aとしてい
る。
【0041】前記渦巻ケ−シング14の詳しい形状は、
図4に示すように、第一の小渦巻14aは、図4に向か
ってラジアル翼形遠心ファン12の左側から、軸心高さ
近傍を巻始点14aaとして、回転方向Nに合わせ左巻
に次第に遠心形ファンからの距離をGa2まで大にし
て、右側を螺旋のほぼ終端14abとし、その終端14
ab近傍から形成した所定の冷気吹き出し方向に沿うガ
イド部14ac(本発明では右側に向かって丸みを設け
た)からなっている。
【0042】第二の小渦巻14bは、その巻始点14b
aを、上記第一の小渦巻の終端14abより先行した位
置で、かつ、遠心ファンからの距離Gb1を、第一の小
渦巻の終端14abにおける遠心ファンからの距離Ga
2よりも小にして、第一の小渦巻の終端14abととも
に、右上方に次第に風を誘導する補助吐出口16を形成
している。第二の小渦巻14bの終端14bbは、第一
小渦巻と同様に次第に遠心ファンからの距離を大にし、
終端14bbは上方に向かう丸みを設けたガイド部14
bcを有している。
【0043】第三の小渦巻14cは、その巻始点14c
aを第二の小渦巻の終端14bbより先行した位置で、
第二の小渦巻の終端14bbとともに、上方に次第に風
を誘導する冷蔵室用上方吐出口17を形成する。第三の
小渦巻の終端14cbは同様にして左方に向かう丸みを
設けたガイド部14ccよりなり、それより先行して、
遠心ファンのほぼ軸心高さ位置で左方位置の第一の小渦
巻の巻始点14aaとともに、左方に風を誘導する主吐
出口15を形成している。
【0044】すなわち、主吐出口15は、第三の小渦巻
の終端14ccと第一の小渦巻の巻始点14aaとの間
の開口部、補助吐出口16は、第一の小渦巻の終端14
acと第二の小渦巻の巻始点14baとの間の開口部、
冷蔵室用上方吐出口17は、第二小渦巻の終端14bc
と第三の小渦巻の巻始点14caとの間の開口部となっ
ている。
【0045】図2に示す23はファンモータで、このフ
ァンモータ23は、背面断熱8の内部へこみ25に収納
され、一端を渦巻ケーシングの背板14eに、他端を支
持具26に、それぞれ防振ゴム27を介して軸心支持さ
れており、支持具26の他端を前方に曲げて背板14e
に支持され、ラジアル翼形遠心ファン12を直結して駆
動する。背板14eは、渦巻ケーシング14の背板の役
目をするとともに、遠心ファン側とファンモータ側とを
区画し、冷凍室の背面9に密着して取り付けているもの
である。
【0046】図2に示す29は、冷凍室下方奥部の冷気
戻り口で、冷却器10の下前方に連通しているものであ
る。30はダンパーで、このダンパー30は、冷気配送
ダクト22の終端で途中の冷蔵室入口直後の底面奥部に
設置してある。冷気配送ダクト22は大部分を冷凍室の
上仕切断熱6内に形成され、渦巻ケーシング14の内面
および冷気配送ダクト22の内面とともに、正圧室22
aを形成している。31は、冷蔵室3のグリルプレート
で、このグリルプレート31は、左右に吹き出しグリル
31aを備え内面で配送ダクト31bを形成し、冷蔵室
3の中央背面に密着して配設されている。
【0047】33はパスダクトで、このパスダクト33
は、冷蔵室3の底面から冷却器10左方の箱体の背面断
熱8中を通り、冷凍室2をバイパスして野菜室4に連通
しているものである。34は戻りダクトで、この戻りダ
クト34は、冷凍室2の下仕切断熱7内に形成され、そ
の吸込口35を野菜室4に開口し、他端を冷却器10の
下前方に連通しているものである。40は冷凍室収納用
の引き出し形の上容器、41は同じく下容器である。
【0048】上記の如く構成した冷凍冷蔵庫の作用を次
に説明する。ファンモータ23を駆動して、ラジアル翼
形遠心ファン12を回転させることにより、冷却器10
を通して低温になった冷気は、渦巻ケーシング14の吸
込口18から流入し、ラジアル翼12aの作用により翼
間で静圧が昇圧される。渦巻ケ−シング14は、複数の
小渦巻14a,14b,14cから構成されているの
で、冷気は、その間に形成された左向きの主吐出口1
5、右向きの補助吐出口16からそれぞれ正圧室21
a,21bに至り、冷凍室2に対しては、左上の吹き出
しグリル20aと下方の左右に長い吹き出しグリル20
bと右上の吹き出しグリル20cの数個所から、上容器
40および下容器41に送出される。
【0049】一方、冷蔵室3に対しては、冷気は同様に
ラジアル翼12aにより昇圧されて、小渦巻間に形成さ
れた上向きの冷蔵室用上方吐出口17から正圧室22a
に至り、真上に向けて直接冷蔵室3側に送られ、冷蔵室
3底面奥部に設置したダンパ−30により、冷却の所定
量、所定時に合わせ、冷気配送ダクト31bを介して吹
き出しグリル31aから送出される。
【0050】野菜室4に対しては、冷蔵室3に一旦入っ
た冷気を底面ダクト32からパスダクト33を通して送
出する。冷凍室2からの戻り冷気は、底面奥部の戻り口
29から冷却器10の下前方に流入する。冷蔵室3から
の戻り冷気は、直接冷却器10側へ戻ることなく、冷蔵
室3に一旦入った冷気をパスダクト33を通して一旦に
野菜室4に取り込まれ、野菜室4から戻ることになる。
野菜室4からの戻り冷気は、野菜室4の天井前方より、
すなわち、冷凍室の冷蔵室の下仕切断熱7の裏側の吸込
口35から下仕切断熱7内の戻りダクト34を通して、
冷却器10の下前方に入る。
【0051】上記の如く構成した冷凍冷蔵庫において
は、渦巻ケーシング14を複数の小渦巻14a,14
b,14cで構成したので、小渦巻間を吐出口として、
冷凍室2に対しては、左側に向いた主吐出口15によ
り、渦巻ケーシング14によって全体的に規制された冷
気が、左側に向いた主吐出口15から冷気配送ダクト1
3aにより、次第に左上前方および下方の前方に案内さ
れ、左上の吹き出しグリル20aと下方の左右に広い吹
き出しグリル20bとから吹き出すことができる。
【0052】特に、渦巻ケーシング14の途中の小渦巻
間の右方に向く補助吐出口16からは、小渦巻の終端1
4abの右方反りのガイド部14acと冷気配送ダクト
13bとにより次第に右上前方に案内され、右上の吹き
出しグリル20cからも吹き出すことができる。このよ
うに、冷凍室2には吹き出しプレート20の左右を含む
数個所から冷気を吹き出すことができるので、冷凍室2
の温度分布を良好にし、冷却速度をアップさせる。ま
た、冷却器10部通過により低湿度化された冷気が、吹
き出しプレート20周辺に広く流れることになるので、
一時的に霜や露が付いても、その昇華作用によって、積
霜や冷却器除霜後の露の氷柱化成長を無くすことができ
る。
【0053】加えて、小渦巻14a,14b,14cを
形成したことにより、渦巻ケーシング14の上方の上向
きの小渦巻間を冷蔵室用上方吐出口17にしたので、冷
気を、上仕切断熱6を介するのみで上方の冷蔵室3に直
線短距離で送ることができ、構造上都合良く、容易に冷
凍室2の上方に冷蔵室3を配設することができ、中段冷
凍室形に構成できる。このことから、冷凍室2に関して
は、その高さ位置が人の背丈からみて低くなるので、ユ
ーザー(人)による保存品のこまめな目視、触感などの
直接温度管理、および、同時保存品との接触凍結防止の
並べ替え、出し入れなどの作業が容易になるほか、ユー
ザーの作業姿勢にも無理のない冷凍冷蔵庫を得ることが
できる。
【0054】冷凍冷蔵庫における冷気循環は、常に、圧
力室、ダクト、グリル等を通して行われ、これら各部品
の設置は断熱壁内あるいは壁寄りで行われる。食品の収
納量を多くするために、これら各部品をコンパクトに
し、各部品を壁面にフィットした構成にすると、通風抵
抗が大きくなり、その通風抵抗に見合う静圧の高いファ
ンが必要であることから、ファン騒音がアップしてしま
うことになる。
【0055】ところで、通風抵抗は風速の2乗に比例す
るので、仮に、通風路断面を面積で20%縮小すると、
通風抵抗は約1.4倍になり、騒音も圧力の2乗に比例
するので、20log(1+0.4)=2.9(dB)
高くなってしまうことになる。上記ファン騒音の増加
は、ファンからの吐出の絶対速度が大きくなってしまっ
たり、風速分布が悪く部分的に高速である場合にも同様
である。
【0056】そこで、本実施例におけるラジアル翼形遠
心ファン12は、特有の翼形状を採用して上記問題を解
決している。以下図5および6を参照して説明する。図
5に示すように、本実施例におけるラジアル翼形遠心フ
ァン12は、そのラジアル翼12aの断面形状をファン
回転方向Nと反対に弧状にへこませ、全体を回転方向N
と反対側に後傾させ、半径方向の翼出口端12aaをほ
ぼ放射方向にしたものである。したがって、翼間の流路
幅は、入口側の寸法aよりも出口角の寸法bが大きくな
っている。このため、翼間における冷気の流れは減速流
となり、翼間から出るまでに、動圧が静圧に変換される
ものである(シロッコファン等の前傾翼では反対に増速
されて動圧が高められてしまう)。
【0057】そのため、周囲の渦巻ケーシング14にお
ける静圧回復の必要性は少なくる。これにより、渦巻ケ
ーシング14を小形にできる。加えて、渦巻ケーシング
14を小渦巻構成14a,14b,14cにして、小渦
巻間を開口して、冷凍室用として左右に向けた二個の吐
出口15,16を、冷蔵室用として、上方に向けた吐出
口17を得ることができる。
【0058】また、渦巻ケーシング14から送り出され
る冷気の流速の分布も、同様に、翼間において、既に減
速化が進められて分布が良好となり、正圧室21a,2
1b,22aに到達するまでに多分に静圧化されて、通
風抵抗の少ない状態で、正圧室21a,21bを通過
し、吹き出しグリル20a,20b部から冷凍室2へ、
上方の正圧室22a、ダンパー30を通過して、吹き出
しグリル31aから冷蔵室3へ容易に送風できる。した
がつて、通風抵抗が少ないので、加えるに、吐出口が複
数個あるので、風速も小であり、必要な圧力も一層低く
できる。また、ファンモータ23も小形(=低出力)に
できる。
【0059】さらに、図5中に速度三角形で示すよう
に、半径方向外周に位置する翼出口端12aaは、翼と
流れとの相対速度W2が小さいために、騒音が低くなる
ばかりか、絶対速度C2の向きを、翼入口端12abか
ら翼出口端12aaに行くにつれて次第にファン回転方
向に沿うように転向させるため、渦巻ケーシング14へ
の衝突が小となり、ファン圧力の損失が少なくなる。一
方、半径方向内周に位置する翼入口端12abは、流入
相対速度W1の方向に沿う形でへこみ側から連続して回
転方向に近づくようにしてあるので、ラジアル翼12a
への流入時の乱れ発生も少なく、このため低騒音が得ら
れる。
【0060】また、遠心ファンの静圧はある程度回転数
を高めることにより得られるものであるため、同一出力
にするには、回転数が高い分所要トルクが小となる。し
たがって、通常の2極の誘導モ−タが使用可能となり、
効率の高い速度点で使用可能となって、ファンモータ2
3の入力を低くでき、省電力化とともに冷却能力を向上
することができる。
【0061】さらに、ラジアル翼12aにおいては、翼
間での静圧化が多いため、渦巻ケーシング14や正圧室
21a,21b,22a等における減速(拡大流)を少
なくできるために渦発生が少なく、脈動流も少なくなっ
て、通風路等の共振や共鳴も小さくできる。加えて、翼
断面の傾斜が半径方向外方に行くにつれて小となるの
で、ラジアル翼12aの重心が中心方向となり、ファン
モータ23の起動トルクを小にでき、振動も低減でき
る。
【0062】さらに、ラジアル翼12aの枚数は、従来
よく使われてきたプロペラファンよりも数倍(5〜10
倍)多い多翼形であるので、翼の回転周波数(翼数×1
秒間の回転数)は数倍高くなり、冷凍冷蔵庫箱体の固有
振動数(大形断熱箱体で、通常100〜300Hz)に
対し、遠ざけることができる(4枚翼プロペラファン翼
の回転周波数は150〜200Hz、本発明のラジアル
翼遠心形ファン12は20枚以上のため5倍の750H
z以上となる)ことになる。それゆえ、ファンモ−タ2
3を介しての加振や、流体による通風路加振があっても
共振や共鳴が少なくなる。また、翼の回転周波数が高く
なることにより、騒音の主なる周波数が高いので、箱体
による遮音効果が大きくなることによっても、外部に出
る放射騒音が低くなる。
【0063】次に本実施例のラジアル翼形遠心ファン1
2の配置構造の利点について説明する。ラジアル翼形遠
心ファン12および周囲の渦巻ケーシング14は、箱体
内部の背面に配置し、吸込口18を前方に向けて開口さ
せ、正圧室21a,21b,22cは、渦巻ケーシング
14と連通して側方にある。ファンは、ラジアル翼形遠
心ファン12を用いているので、渦巻ケーシング14に
風が入る前に静圧化が進んでおり、内部の風速も小さい
ので、渦巻ケーシング14は小形のスクロールに形成で
きる。
【0064】このため、ケーシング上下方向の寸法を小
にできることにより、箱体内部の背面に配置した冷却器
10の前後の厚み寸法内で上下に容易に並置できてお
り、冷凍室4の食品の収納できる有効内容積を大きくす
る効果を得ている。また、第一の小渦巻を遠心形ファン
の軸心高さ付近から、回転方向に合わせ遠心形ファンの
下方を通る渦巻にしているので、ケーシング位置が、遠
心形ファンに近くなり、残り吸い込み風路となるケーシ
ングと冷却器10間が広くなるので風量を増加できる効
果がある。
【0065】また、渦巻ケーシング14の終端近傍を冷
凍室3の天井壁に近接させ、近接部に位置して小渦巻1
4b,14c間を開口して冷蔵室用上方吐出口17とし
ているので、上仕切断熱6を貫通するのみで、上方の冷
蔵室3用の冷気配送ダクト22を容易に構成することが
できる。さらに、渦巻ケーシングの吸込口18を前方に
向けたことにより、冷蔵室用上方吐出口17は背面9に
密着できているので、冷気配送ダクト22は、そのまま
直送で冷蔵室3の底面奥部に都合よく到達できる。ま
た、これにより、冷蔵室3のダンパー30の装置および
グリルプレート31を背面9に上下にフィットして配置
することができ、食品の収納できる有効内容積を大きく
する効果が得られる。
【0066】実験によれば、同一径のシロッコファンを
用いる場合に比較して、本実施例のラジアル翼形遠心フ
ァン12では、吐出口高さ(終端9a部)の寸法は、単
一の3/4周巻形のケーシングのものにおいては、15
〜20%小形にでき、これを本実施例のような小渦巻構
成にしても10〜15%小形にできることを確認してい
る。また、上記構造によりファンモータ23は、通風路
に関係しない背面断熱8側に収納でき、モータ軸の長さ
も短くできる。
【0067】また、本実施例のラジアル翼形遠心ファン
12では、風量の増加が得られ、ファンモ−タ23の振
動も小さくできる効果があるほか、渦巻ケ−シング14
の背板14eにてファンモータ23を支持できるため、
新たな部品を必要とせず、しかも振動の小さい軸心支持
が容易に可能となる。このほか、背板14eによりファ
ンモータ23を背面断熱8のへこみ25に密閉して、フ
ァンモータ23への露付き発生を防止し(従来、ファン
モ−タ23が断続停止中に冷えてしまうために、運転し
たときに露付きが発生していた)、かつ、ファンモータ
23から発生する熱の一部を、後方から箱外に放熱して
箱内の冷却能力を向上させる効果が得られる。
【0068】次に、ラジアル翼形遠心ファン12の良好
なることを確認するために、実際に測定したデータを図
6を参照して詳細に説明する。実験は外形D2が80m
m、内径D1が68mm、軸方向厚み30mm、翼枚数
30のファンを用い、通常の単一の3/4周巻形のケー
シングを用い、有効内容積370l(リットル)の冷凍
冷蔵庫と同一の通風抵抗負荷条件で、冷却能力に見合う
風量が0.85m3/minで一定全圧(20Pa)を
得る場合について、翼断面形状を種々変えてファン単体
の性能を測定し、翼の出口角β2の関係で渦巻ケーシン
グ吐出口の前方1mの位置の騒音のレベルをSL、その
ときの所要回転数をNf、所要トルクT、全圧効率ηで
整理した。
【0069】図6中の一点鎖線は、翼断面形状が回転方
向に対してふくらみがあり、全体が回転方向に対して反
対に後傾する、いわゆるバックワード翼形遠心ファンの
場合を示し、破線は、翼断面形状が回転方向に対してへ
こみ、全体が回転方向に前傾する、いわゆるフォワード
翼形遠心ファンの場合を示し、実線は、本発明における
回転方向に対してへこみ、かつ、全体が回転方向と反対
に後傾するラジアル翼形遠心ファンの場合を示すもので
ある。
【0070】図6からわかるように、ラジアル翼形遠心
ファンは、出口角β2が70°〜105゜の範囲で、騒
音SLが明らかにフォワード翼遠心形ファンよりも低い
ものとなっている。この理由は前述したように、翼に対
する流れの相対速度W2が最も小であるために、翼間お
よび翼出口端12aaにおける乱れ等が少く、また翼入
口端12abが風の流入方向に沿うためと、渦巻ケーシ
ング内における静圧回復も穏やかに行われるためであ
る。したがって、ファンの効率ηが高く、また、所要回
転数Nfは毎分2000回転以上となり、通常の小形の
2極ファンモータで十分運転可能である。
【0071】また、翼全体が回転方向に傾斜するフォワ
ード翼形遠心ファンにおいては、騒音がラジアル翼形遠
心ファンよりも高い。この理由は、翼の傾斜により出口
側翼間風路幅寸法が小になり、通過する絶対速度C2
アップにより翼との相対速度W2が大になるために、翼
間および翼出口端における乱れが多くなることと、動圧
となる絶対速度が大きいため、渦巻ケーシングの拡大路
による乱れ、および、高速部によるケーシング内損失が
多くなることによるためである。また、このためにファ
ン効率ηも低下している。
【0072】一方、所要回転数Nfについても毎分20
00回転より低くなり、通常の小形の2極誘導モータで
はスリップ率の大きすぎる動作点、すなわち、低回転数
になるにつれトルク値が低下する領域で使うことにな
り、わずかな電源電圧の変動、あるいは、ファン負荷の
変動により回転数が変動することになり、事実上2極誘
導モータが使用できないという問題がある。
【0073】また、低回転数になることにより、同じ仕
事量を行うには、低回転数で所要トルクも大きいものが
要求され、回転数のスリップ率が大きいことと合わせ
て、ファンモータの効率が低下して入力も増加するとい
う問題がある。一方、回転数を高めるためにファン外径
を小にすることも考えられるが、風量は回転数の1乗に
比例して増加するが、ファン外径にはほぼ3乗に比例し
て少なくなるので、風量不足という問題を生じる。
【0074】一方、バックワード翼形遠心ファンにおい
ては、騒音SLが高い。この理由は、翼と流れとの相対
速度W2が大になることと、風圧が低くなるのを回転数
Nfを増して、周速度U2を大にしてカバーすることに
よるためである。したがって翼部における損失が大き
く、効率が低下する。これを改良する場合には大形化す
る必要が生じ、収納性や材料費のアップ、振動の増加な
どの新たな問題が生じてくる。
【0075】図6中のハンチングのあるデータ点は、実
際に、本実施例の中間冷凍室形の冷凍冷蔵庫に組み込
み、ファンのみ運転させて風量0.85m3/min得
られる回転数に設定(したがって、ファン単体試験時を
無視し)して、β2=90°ラジアル翼形遠心ファン
が、ファン単体試験時と同一騒音になる距離(箱前方
0.3m)にマイクロホンを設置して、フォワード翼形
遠心ファンと、バックワード翼形遠心ファンについて、
騒音を測定した例である。
【0076】ファン単体の評価時に対してフォワード翼
形遠心ファンでは、三角形ハンチングで示すように回転
数を12%高くして同一風量が得られ、騒音は4dB上
昇した。これは前に説明したように、絶対速度C2が大
であるために、静圧回復が良くないために、流速の速い
流れの部分で正圧室21a,21b,22aおよび吹き
出しグリル20a,20b,20c等の通風抵抗が大き
くなり、それを回転数アップで補充したことによるもの
である。したがって、ファンモータの出力を大きくする
必要があり、入力も大になる。
【0077】なお、同図6中の円形ハッチングは単一渦
巻ケーシングの場合に冷凍室のみに風を送り、同様に測
定した例であるが、ファン単体の評価時に対してフォワ
ード翼形遠心ファンでは、回転数を8%高くして同一風
量が得られ、騒音は3dB上昇した。前述の小渦巻構成
の場合の方が必要回転数が高いことは、フォワード翼形
遠心ファンは絶対速度C2が大であるために、ケーシン
グ形状に依存性が高く、複数方向吹き出しには不向きで
あることを示すものである。
【0078】バックワード翼形遠心ファンにおいては、
四角形ハッチングで示すように騒音は1.5dB上昇と
なった。これは回転数が高いことにより、モータ振動が
高くなったことによるものであった。
【0079】以上、データをもとに翼形状による実測性
能を説明したように、翼の形状は性能に大きな影響をも
たらすものであって、本発明のラジアル翼形遠心ファン
にすることにより低騒音が得られ、これと組合わせて用
いるファンモータも、小形2極誘導モータとなり効率良
い運転ができることを確認できた。また、冷気配送ダク
トおよびグリル等を必要とする冷凍冷蔵庫に適用する
と、ファン単体における騒音レベルの差よりも大きい効
果が得られることも確認できた。
【0080】次に、本発明のラジアル翼形遠心ファンの
翼形状に付随する主な仕様について説明すると、図5に
おいて小渦巻構成のケーシングを用いる場合、内径D1
は0.7D2〜0.88D2(外径をD2とする)、翼枚
数Zは0.25D2〜0.5D2、翼出口角β2は、翼のへ
こみ曲率半径Rは0.07D2〜0.16D2を目安とし
て70°〜105°、翼全体の取付角θ(傾斜)は回転
方向と反対に後傾する形状とするのが良い。
【0081】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、冷凍室の温度分布、冷却速度を均一になるよう改
善し、さらに、多湿時のドア開閉や除霜後の、仕切板や
区画部品等への積霜や結露の氷柱成長を防止する、低騒
音の冷凍冷蔵庫を提供することができる。
【0082】また、本発明によれば、冷凍室の上方にも
冷気送風を可能にし、上方に冷蔵室、下方に野菜室等を
設置可能にして、最も温度管理が重要で、食品の出し入
れ、使い勝手が良い冷凍室を中段に設置可能にした冷凍
冷蔵庫を提供することができる。
【0083】さらに、本発明によれば、有効内容積を大
にし、かつ、低振動の冷凍冷蔵庫を提供することができ
る。さらにまた、本発明によれば、冷凍冷蔵庫用として
のファン装置の周囲のケーシング形状、および、遠心フ
ァンの適切な翼形状を明確にし、渦巻ケーシングや配送
ダクト等のコンパクト化に有利で、多方面への冷気の送
風が可能なファン装置の設計を実現した、消費電力が少
ない冷凍冷蔵庫を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るファン装置を組み込ん
だ冷凍冷蔵庫の要部正面断面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】図1のB−B矢視断面図である。
【図4】図1のファン用ケーシングおよび圧力室の拡大
図である。
【図5】図1のラジアル翼形遠心ファンの部分拡大およ
び構造仕様を示す説明図である。
【図6】本発明のラジアル翼形遠心ファンの性能を他の
翼形式のファンと比較して示す線図である。
【図7】従来の冷凍冷蔵庫のファン要部の分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
2…冷凍室、3…冷蔵室、4…野菜室、6…上仕切断
熱、9…背面、10…冷却器、12…ラジアル翼形遠心
ファン、12a…ラジアル翼、12c…吸込口、13…
内部仕切板、13a,13b,13c…冷気配送ダク
ト、14…渦巻ケーシング、14a,14b,14c…
小渦巻、15…主吐出口、16…補助吐出口、17…冷
蔵室用上方吐出口、18…吸込口、20a,20b,2
0c…吹き出しグリル、23…ファンモータ、33…パ
スダクト、40…上容器、41…下容器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿部 誠一 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所リビング機器事業部冷 熱本部内 (72)発明者 須藤 益二 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所リビング機器事業部冷 熱本部内 (72)発明者 八下田 豊 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所リビング機器事業部冷 熱本部内 (72)発明者 遠藤 幸広 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所リビング機器事業部冷 熱本部内 (72)発明者 野村 初 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所リビング機器事業部冷 熱本部内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 庫内背面に配置したファン装置と、その
    吸込側下方にに配置した冷却器と、前記ファン装置の吐
    出側に連通する冷気配送ダクトおよび吹き出しグリルを
    備えて貯蔵室に冷気を送るようにした冷凍冷蔵庫におい
    て、 ファンの周囲に、少なくとも三個の小渦巻で形成した渦
    巻ケーシングを設け、前記各小渦巻の終端と巻始点との
    間を開口して、少なくとも三個の吐出口を設けたことを
    特徴とする冷凍冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 ファン装置が遠心ファンであることを特
    徴とする請求項1記載の冷凍冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 ファンの周囲の吐出口のうち、少なくと
    も一個所は隣室に連通することを特徴とする請求項1記
    載の冷凍冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 ファン装置を配置した室に対し、隣室を
    冷蔵室とし、少なくとも一個所の吐出口を冷蔵室に連通
    したことを特徴とする請求項1記載の冷凍冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 渦巻ケーシングが、室の上あるいは下の
    壁面に近く設けられ、少なくとも一個所の吐出口が冷蔵
    室に連通することを特徴とする請求項1記載の冷凍冷蔵
    庫。
  6. 【請求項6】 渦巻ケーシングが、冷凍室の背面上方に
    設置され、その渦巻ケーシングの巻終端寄りが冷凍室の
    上仕切断熱に近接し、この近接部に、上方隣室用の吐出
    口を設けたことを特徴とする請求項1記載の冷凍冷蔵
    庫。
  7. 【請求項7】 遠心ファンは、その翼の外周端の出口角
    β2が70°〜105°の範囲にあることを特徴とする
    請求項2記載の冷凍冷蔵庫。
  8. 【請求項8】 遠心ファンの翼断面形状が、回転方向と
    反対側にへこみ、翼の取付角も回転方向と反対側に後傾
    し、翼の外周端がほぼ放射方向であるラジアル翼とした
    ことを特徴とする請求項2記載の冷凍冷蔵庫。
  9. 【請求項9】 遠心ファンの翼間流路幅が入口側幅aよ
    りも出口側幅bに向かって次第に広くなり、翼の内周端
    は、少なくとも、翼の外周端を通る放射方向より回転方
    向に位置したファンを用いたことを特徴とする請求項2
    および7記載のいずれかの冷凍冷蔵庫。
  10. 【請求項10】 遠心ファンの翼の傾斜が、内周側から
    外周側に向かって次第に小さくなることを特徴とする請
    求項2および7記載のいずれかの冷凍冷蔵庫。
  11. 【請求項11】 庫内背面に配置したファン装置と、そ
    の吸込側下方にに配置した冷却器と、前記ファン装置の
    吐出側に連通する冷気配送ダクトおよび吹き出しグリル
    を備えて貯蔵室に冷気を送るようにした冷凍冷蔵庫にお
    いて、 ファン装置に遠心ファンを用い、冷凍室の背面に、前記
    遠心ファンと冷却器とを上下位置に併設し、前記ファン
    の周囲に複数の小渦巻で形成した渦巻ケーシングを設
    け、これら小渦巻の終端と巻始点との間を開口して複数
    の吐出口を設け、少なくとも一個所の吐出口が隣の冷蔵
    室に連通するようにしたことを特徴とする冷凍冷蔵庫。
  12. 【請求項12】 渦巻ケーシングの終端寄りが、上仕切
    断熱に近接し、その近接部に吐出口を設けて隣の冷蔵室
    に連通するようにしたことを特徴とする請求項11記載
    の冷凍冷蔵庫。
  13. 【請求項13】 渦巻ケーシングの第一の小渦巻は、巻
    始点を遠心ファンのほぼ軸心とほぼ同じ高さ位置とし、
    ファンの回転方向に向かって次第にファンからの距離を
    大に形成し、吐出口は左右方向のどちらか一方に向けた
    主吐出口とファンを中心に上記渦巻ケ−シングの途中で
    主吐出口とほぼ反対な他方位置に配設した補助吐出口と
    を設けて冷凍室に連通し、上記主吐出口と補助吐出口と
    の間に設けた吐出口を冷蔵室に連通するようにしたこと
    を特徴とする請求項11記載の冷凍冷蔵庫。
  14. 【請求項14】 渦巻ケーシングの複数の吐出口が、遠
    心ファンのほぼ軸心高さ位置より上方であることを特徴
    とする請求項11記載の冷凍冷蔵庫。
  15. 【請求項15】 吐出口の上流位置の小渦巻は、遠心フ
    ァンの回転方向に向かって次第にファンからの距離を大
    にし、吐出口から、それに連通する冷気配送ダクトにか
    けて、該冷気配送ダクト方向に沿う丸みのガイド部を形
    成したことを特徴とする請求項11記載の冷凍冷蔵庫。
  16. 【請求項16】 渦巻ケーシングは、冷凍室内の背面に
    密着し、渦巻ケーシングおよび遠心ファンが、その吸込
    口を前方に向けるように構成したことを特徴とする請求
    項11記載の冷凍冷蔵庫。
  17. 【請求項17】 遠心ファンを、渦巻ケーシングの背板
    側の背面断熱壁のへこみ部に収納したファンモータで支
    持駆動するように構成したことを特徴とする請求項11
    記載の冷凍冷蔵庫。
  18. 【請求項18】 遠心ファンは、その翼の外周端の出口
    角β2が70°〜105°の範囲にあることを特徴とす
    る請求項11記載の冷凍冷蔵庫。
  19. 【請求項19】 遠心ファンの翼断面形状が、回転方向
    と反対側にへこみ、翼の取付角も回転方向と反対側に後
    傾し、翼の外周端がほぼ放射方向であるラジアル翼とし
    たことを特徴とする請求項11載の冷凍冷蔵庫。
  20. 【請求項20】 遠心ファンの翼間流路幅が入口側幅a
    よりも出口側幅bに向かって次第に広くなり、翼の内周
    端は、少なくとも、翼の外周端を通る放射方向線より回
    転方向に位置したファンを用いたことを特徴とする請求
    項11および18記載のいずれかの冷凍冷蔵庫。
  21. 【請求項21】 遠心ファンの翼の傾斜が内周側から外
    周側に向かって次第に小さくなるように形成したことを
    特徴とする請求項11および18記載のいずれかの冷凍
    冷蔵庫。
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