JPH0725959B2 - 収縮包装用フイルム - Google Patents

収縮包装用フイルム

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JPH0725959B2
JPH0725959B2 JP61260982A JP26098286A JPH0725959B2 JP H0725959 B2 JPH0725959 B2 JP H0725959B2 JP 61260982 A JP61260982 A JP 61260982A JP 26098286 A JP26098286 A JP 26098286A JP H0725959 B2 JPH0725959 B2 JP H0725959B2
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正弘 角五
忠俊 小川
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、低温収縮特性が優れ、しかも透明性、光沢お
よび耐ブロッキング性に優れた収縮包装用フィルムに関
する。
<従来の技術> 現在、収縮包装用フィルムの素材としては、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等が知られている
が、それぞれ長所、短所を有しており、全ての面で満足
すべきものは得られていない。
ポリ塩化ビニルは透明性が優れ、かつ低温収縮性が極め
て優れているが、低温耐性や溶断シール部耐性が悪く、
又可塑剤の食品衛生上の問題や廃棄上の問題が有る。
ポリエチレンとしては、線状低密度ポリエチレンを素材
として2軸延伸処理されたフィルムが出されているが、
透明性が悪く、低温収縮性が満足できる水準には到って
いないものである。
一方、ポリプロピレンを素材としたものとしては、エチ
レンを3〜5wt%程度共重合したプロピレン−エチレン
ランダム共重合体やエチレンを1〜3wt%、ブテン−1
を3〜10wt%程度共重合したプロピレン−エチレン−ブ
テン−1三元ランダム共重合体(特開昭52−16588号公
報)を2軸延伸処理されたフィルムが知られているが、
低温収縮性が満足できないものである。この低温収縮性
を改良する為にエチレン含有量をさらに増加させたプロ
ピレン−エチレンランダム共重合体を使用したのでは、
延伸処理されたフィルムの透明性が失われたり、経時的
にブリード白化したり、耐ブロッキング性が悪かったり
して好ましくない。特開昭49−99645号公報には、プロ
ピレン−エチレンランダム共重合体に石油樹脂をブレン
ドした樹脂組成物を延伸処理したフィルムは、低温収縮
性が優れていることが示されている。しかしそこで開示
されているのはエチレンが5%含有されたプロピレン−
エチレン共重合体に石油樹脂が20wt%混合されているも
のであり、本発明者の知見によればフィルムの耐ブロッ
キング性能が極めて悪いものである。このブロッキング
性能を改良しようとして、石油樹脂のブレンド割合を減
少させた場合、上記20wt%混合品と同様の低温収縮性を
発現させる為には、エチレン含有量が5wt%よりかなり
増加させたプロピレン−エチレンランダム共重合体を使
用しなければならないようになる。ところが上記したよ
うに、このエチレンが5wt%よりかなり多量に含有する
プロピレン−エチレンランダム共重合体は延伸処理する
と透明性が失われたり、経時的にブリード白化したり、
耐ブロッキング性が悪かったりするのであり、石油樹脂
のブレンド割合が少なくても同じような問題がある。
次に同じプロピレン系共重合体の中でも、特開昭53−11
3692号公報や特開昭60−127133号公報には、各々特定の
プロピレン−α−オレフィン共重合体を延伸処理してな
るフィルム、特公昭57−24375号公報には、プロピレン
−ブテン−1ランダム共重合体とアイソタクチックポリ
プロピレンとの組成物を延伸処理してなるフィルムが示
されている。しかしこれらも、満足のいく低温収縮性を
達成させようとすればフィルムが極度に軟質化してしま
い収縮包装後の結束力が不足したり、又あるものは耐ブ
ロッキング性が悪いといった問題がある。
<発明が解決しようとする問題点> 本発明者らは、以上のような状況に鑑み、低温収縮性が
格段に優れ、透明性、光沢、耐ブロッキング性に優れ、
しかも過度に軟質でない収縮包装用フィルムを開発しよ
うとして鋭意検討した。
<問題点を解決するための手段> その結果、特定のプロイレン−α−オレフィン共重合体
を特定量以上含有するプロピレン共重合体に炭化水素樹
脂を限定量配合した樹脂組成物を成膜後少なくとも一軸
方向に延伸処理を行うことにより上記諸特性を全て合わ
せ持つ収縮包装用フィルムが得られることを見い出すに
至り、本発明を完成した。
即ち本発明は、 プロピレンと炭素数4以上のα−オレフィン又はプロピ
レンと炭素数4以上のα−オレフィンとエチレンとの共
重合体であって、 共重合体の炭素数4以上のα−オレフィン含有量が8
〜35モル% 共重合体のエチレン含有量が5モル%以下 共重合体の冷キシレン可溶部が15〜70wt%であるプロ
ピレン−α−オレフィン共重合体を30重量%以上含有す
るプロピレン共重合体に炭化水素樹脂が2〜10重量部配
合された樹脂組成物を、成膜後少なくとも一軸方向に延
伸処理を施してなることを特徴とする収縮包装用フィル
ムである。
本発明で得られるフィルムの第1の特徴は、低温収縮性
が格段に優れている上に、透明性、光沢、耐ブロッキン
グ性に優れている点である。第2の特徴は、過度に軟質
でないため収縮包装後の結束力が優れている点である。
第3の特徴はプロピレン系共重合体の単独系から得られ
るフィルムに比較して、収縮包装時にコーナー部の皺の
発生が少なく仕上がりがきれいな点である。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明で使用するプロピレン−α−オレフィン共重合体
は、触媒系として、公知のα−オレフィンの立体規則性
重合用触媒である、いわゆるチーグラー・ナッタ触媒、
即ち周期律表第IV〜VIII族遷移金属化合物と周期律表第
I〜III族典型金属の有機化合物と電子供与性化合物等
の第3成分とからなるものを使用し、重合法としては、
溶剤中で重合する溶剤重合法あるいは気相中で重合する
気相重合法等いずれの方法によっても製造することがで
きる。例えば特願昭61−164505号公報に記載された共重
合体(B)を重合する方法で得ることができるが、以下
に規定する条件を満足するプロピレン−α−オレフィン
共重合体ならばそれでよい。
本発明で使用するプロピレン−α−オレフィン共重合体
は、コモノマーとして炭素数4以上のα−オレフィンあ
るいはエチレンを少量併用して使用する。炭素数4以上
のα−オレフィンとしては、ブテン−1、ペンテン−
1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1等の単独
あるいは、併用系があげられる。例えば、気相重合を実
施した場合、液化しにくいことから分圧を高くとけるブ
テン−1が好ましい。
本発明で使用するプロピレン−α−オレフィン共重合体
の炭素数4以上のα−オレフィン含有量は、8〜35モル
%であり、10〜30モル%が好ましい。炭素数4以上のα
−オレフィン含有量が該下限界を下廻ると、本プロピレ
ン−α−オレフィン共重合体を配合して得られる樹脂組
成物は低温での延伸が不可能になったり、ひいては低温
収縮性が悪くなったり、延伸後のフィルムの透明性が悪
くなったりして好ましくない。炭素数4以上のα−オレ
フィン含有量が該上限界を上廻ると、延伸後のフィルム
の耐ブロッキング性が悪くなったり、フィルムが過度に
軟質化して好ましくない。
本発明で使用するプロピレン−α−オレフィン共重合体
のエチレン含有量は5モル%以下であり、3モル%以下
が好ましい。エチレン含有量が該上限界を上廻ると、フ
ィルムの透明性が経時的に、悪化したり耐ブロッキング
性が悪くなり好ましくない。
本発明で使用するプロピレン−α−オレフィン共重合体
の冷キシレン可溶部(CXS)は15〜70wt%であり、16〜5
0wt%が好ましい。CXSが該下限界を下廻ると本プロピレ
ン−α−オレフィン共重合体を配合して得られる樹脂組
成物は低温での延伸が不可能になったり、ひいては低温
収縮性や、延伸後のフィルムの透明性が悪くなったりし
て好ましくない。CXSが該上限界を上廻ると、延伸後の
フィルムの耐ブロッキング性が悪くなったり、フィルム
が過度に軟質化して好ましくない。
本発明で使用するプロピレン共重合体は、上記のプロピ
レン−α−オレフィン共重合体と下記のプロピレン−ラ
ンダム共重合体とのブレンドにより得ることができる。
ここでいうプロピレンランダム共重合体とは、周知のも
ので結晶性のエチレン−プロピレンランダム共重合体、
あるいはエチレン−ブテン−1−プロピレンランダムタ
ーポリマーなどであり、コモノマー含有量が1〜15wt%
のものである。又CXSは15wt%以下のものである。該プ
ロピレン−α−オレフィン共重合体のブレンド割合は、
30重量%以上であり、40重量%以上が好ましく50重量%
以上がより好ましい。該プロピレン−α−オレフィン共
重合体のブレンド割合が該下限界を下廻ると、炭化水素
樹脂の配合割合を多くしないと延伸後のフィルムの透明
性が悪くなる。たとえ炭化水素樹脂の配合割合を多くし
て延伸後のフィルムの透明性をよくしたとしても、フィ
ルムの耐ブロッキング性が悪くなり好ましくない。
本発明で使用する炭化水素樹脂とは、石油樹脂、テルペ
ン樹脂、シクロペンタジエン樹脂、クマロンインデン樹
脂などである。これらの樹脂の中で極性基を有しないも
のや水素を付加して95%以上の水添率にしたものが好ま
しい。
本発明で使用する炭化水素樹脂の軟化点(環球法)は11
0℃以上のものが好ましい。軟化点が110℃未満のものを
使用したのでは、得られたフィルムの耐ブロッキング性
が悪くなり好ましくない。
本発明のフィルム成膜に供する樹脂組成物は上記プロピ
レン共重合体に上記炭化水素樹脂を2〜10重量部配合し
て得られる。炭化水素樹脂の配合割合が該下限界を下廻
ると、本発明の目的に沿うだけの低温収縮性を達成する
にはフィルムが過度に軟質化したり、耐ブロッキング性
が悪くなり好ましくない。炭化水素樹脂の配合割合が該
上限界を上廻ると、フィルムの耐ブロッキング性が悪く
なり好ましくない。
本発明のフィルム成膜に供する樹脂組成物のメルトイン
デックス(g/10分)は0.5〜50g/10分であるものが好ま
しい。メルトインデックスが該下限界を下廻ると加工性
が悪くなり好ましくなく、該上限界を上廻るとフィルム
の延伸性が悪くなり好ましくない。
本発明において、上記樹脂組成物を得る方法としては、
公知の任意の方法で均一分散させて得ることができる。
例えば、押出溶融ブレンド法、バンバリーブレンド法な
どである。
本発明において、上記樹脂組成物には、帯電防止剤、耐
ブロッキング剤、滑剤、防曇剤、安定性、および造核剤
などの添加剤を添加することができる。
本発明において、フィルム成形する方法としてはTダイ
キャスト法、水冷インフレ法などの公知の加工法を採用
することができる。又延伸処理を施す方法としては、ロ
ール延伸やロール圧延、テンター横1軸延伸などの公知
の1軸延伸方法、ならびにテンター2軸延伸やチューブ
ラー2軸延伸などの公知の2軸延伸方法が採用できる。
延伸温度は常温から共重合体の融点以下であるが、得ら
れたフィルムの低温収縮性をよくするには均一な延伸が
行なえる範囲でできるだけ低温であるのが好ましい。延
伸倍率としては2〜10倍が好ましい。この場合、MD(縦
方向)およびTD(横方向)の延伸倍率については必ずし
もバランスさせる必要はなく、各々の用途に応じて任意
に選択することができる。又ヒートセットを行ってもよ
い。なお、実施例及び比較例におけるデーター及び評価
は、次の方法に従って行ったものである。
(1)共重合体中のα−オレフィン含量 重合時の物質収支から求めた。又ブデン−1の含量につ
いては更に赤外分光光度計を用いて、770cm-1特性吸収
から常法により定量した。なお、赤外分光光度計による
測定は、プロピレン−ブテン−1コポリマーについて、
13C−NMRによる定量値により検量線を作成し定量した。
(2)共重合体中のエチレン含量 赤外分光光度計を用いて732cm-1、720cm-1の特性吸収か
ら常法により定量した。なお赤外分光光度計による測定
14Cでラベルしたエチレンコボリマーの放射線測定に
よる定量値により検量線を作成し定量した。
(3)冷キシレン可溶部(CXS) ポリマー5gをキシレン500mlに溶解し、次いで室温まで
徐冷する。ついで20℃のバス中に4時間放置した後に濾
過し、濾液濃縮、乾固、乾燥して秤量する。
(4)メルトインデックス(MI) ASTM−D1238に準拠 (5)ヘイズ値(Haze) ASTM−D1003に準拠 (6)フィルムのヤング率 ASTM−D882に準拠 但し、試験片形状:20×120の短冊型 チャック間距離:50mm 引張速度:5mm/分 (7)加熱収縮率 5cm角のフィルム試片を所定温度のグリセリン浴に10秒
間浸漬した時のMD、TDの収縮率を測定する。
(8)ブロッキング 5cm×10cm角の2枚のフィルムを互いに5cmずらして重
ね、重なった5cm角の部分に10kgの荷重をかけたまま、4
0℃で24hr状態調節する。荷重を除いた後23℃の温度に
十分調整した後、200mm/分の引張速度でせん断剥離強度
(g)を求め、その値をもって表わす。
以下、本発明を実施例により、さらに詳しく説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り実施例に限定され
るものではない。
<実施例> 実施例1 プロピレン−α−オレフィン共重合体(ブテン−1含有
量20.1モル%、CXS23.0wt%、メルトインデックス3.0g/
10分)単独からなるプロピレン共重合体100重量部に対
して水添石油樹脂(荒川化学製アルコンP−125、軟化
点(環球法)125℃)を5重量部添加し、さらに安定剤
としてBHT0.1部、アンチブロッキング剤として微粉状ア
ルミノシリケート0.4部、滑剤としてエルカ酸アミド0.2
部添加したものを、65Φ抽出機により溶融ブレンドして
樹脂組成物を得た。この樹脂組成物について、プレス法
にて400μのシートを得、それから90角のシートを採取
して以下の条件で2軸延伸フィルムを得た。
延伸機:東洋精機製卓上2軸延伸機 温度:70℃ 予熱時間:3分 延伸倍率:MD5倍、TD5倍 延伸速度:15m/分 上記で得た約15μ厚さのフィルムの物性を第1表に示し
た。尚、フィルム物性についてはMD、TDの平均値で示し
た。
この2軸延伸フィルムは、低温収縮性が格段に優れてお
り、透明性も良く、ブロッキング特性も許容範囲内であ
り、又過度に軟質なフィルムでもなく、収縮包装用フィ
ルムとして優れたものであった。
実施例2 プロピレン−α−オレフィン共重合体(ブテン−1含有
量12.5モル%、エチレン含有量2.5モル%、CXS26.5wt
%、メルトインデックス3.8g/10分)単独からなるプロ
ピレン共重合体100重量部に対して水添石油樹脂(アル
コンP−125)を4重量部添加し、その他は実施例1と
同様にして樹脂組成物を得た。この樹脂組成物について
実施例1と同様の条件で2軸延伸フィルムを得た。フィ
ルム物性を第1表に示したが、この2軸延伸フィルム
は、実施例1のフィルムと同様、収縮包装用フィルムと
して優れたものであった。
実施例3 プロピレン−α−オレフィン共重合体(ブテン−1含有
量15.6モル%、CXS19.1wt%、メルトインデックス3.5g/
10分)単独からなるプロピレン共重合体100重量部に対
して、水添石油樹脂(アルコンP−125)を6重量部添
加し、その他は、実施例1と同様にして、樹脂組成物を
得た。この樹脂組成物については実施例1と同様の条件
で2軸延伸フィルムを得た。フィルム物性を第1表に示
したが、この2軸延伸フィルムは実施例1のフィルムと
同様、収縮包装用フィルムとして優れたものであった。
実施例4 プロピレン−α−オレフィン共重合体として、実施例1
と同一のもの70重量%とプロピレン−ランダム共重合体
(住友化学工業(株)製ノーブレン RW160、エチレン
含有量5.0wt%、CXS4.3wt%、メルトインデックス8.2g/
10分)30重量%とからなるプロピレン共重合体100重量
部に対して、水添石油樹脂(アルコンP−125)を5重
量部添加し、その他は実施例1と同様にして樹脂組成物
を得た。この樹脂組成物について実施例1と同様の条件
で2軸延伸フィルムを得た。フィルム物性を第1表に示
したが、この2軸延伸フィルムは、実施例1のフィルム
と同様、収縮包装用フィルムとして優れたものであっ
た。
実施例5 プロピレン−α−オレフィン共重合体(ブテン−1含有
量25.1モル%、CXS35.1wt%、メルトインデックス2.8g/
10分)40重量%と、プロピレン−ランダム共重合体(住
友化学工業(株)製ノーブレン RW160)60重量%とか
らなるプロピレン共重合体100重量部に対して、水添石
油樹脂(アルコンP−125)を8重量部添加し、その他
は実施例1と同様にして樹脂組成物を得た。この樹脂組
成物について、実施例1と同様の条件で2軸延伸フィル
ムを得た。フィルム物性を第1表に示したが、この2軸
延伸フィルムは、実施例1のフィルムと同様、収縮包装
用フィルムとして優れたものであった。
実施例6 プロピレン−α−オレフィン共重合体として、実施例2
と同一のもの80重量%と、プロピレン−ランダム共重合
体(住友化学工業(株)製ノーブレン WF893R用のベー
スパウダー、エチレン含有量2.0wt%、ブテン−1含有
量5.1wt%、CXS3.8wt%、メルトインデックス5.8g/10
分)20重量%とからなるプロピレン共重合体100重量部
に対して、水添石油樹脂(アルコンP−125)を5重量
部添加し、その他は、実施例1と同様の条件で2軸延伸
フィルムを得た。フィルム物性を第1表に示したが、こ
の2軸延伸フィルムは、実施例1のフィルムと同様、収
縮包装用フィルムとして優れたものであった。
実施例7 実施例1において、水添石油樹脂のかわりに水添テルペ
ン樹脂(安原油脂製、クリアロンP−125軟化点(環球
法)125℃)を使用する以外は、全て同様の条件で2軸
延伸フィルムを得た。フィルム物性を第1表に示した
が、この2軸延伸フィルムは実施例1のフィルムと同
様、収縮包装用フィルムとして優れたものであった。
比較例1 実施例1において使用したプロピレン−α−オレフィン
共重合体だけを使用して、実施例1と同様の条件で2軸
延伸フィルムを得た。但し、2軸延伸時、延伸温度が70
℃では、均一な延伸が難しく、80℃が延伸可能な最低延
伸温度であり、延伸温度は80℃で行った。フィルム物性
を第1表に示したが、この2軸延伸フィルムは、軟質な
割りには低温収縮性がそれ程よくなかった。
比較例2 実施例2において使用したプロピレン−α−オレフィン
共重合体だけを使用して、実施例1と同様の条件で2軸
延伸フィルムを得た。但し、2軸延伸時、延伸温度が70
℃では、均一な延伸が難しく80℃が延伸可能な最低延伸
温度であり、延伸温度は80℃で行ったフィルム物性を第
1表に示したが、この延伸フィルムは軟質な割りには低
温収縮性がそれ程よくなかった。
比較例3 プロピレン−α−オレフィン共重合体(ブテン−1含有
量15.1モル%、CXS9.4wt%、メルトインデックス4.5g/1
0分)単独からなるプロピレン共重合体100重量部に対し
て、水添石油樹脂(アルコンP−125)を6重量部添加
し、その他は、実施例1と同様にして樹脂組成物を得
た。この樹脂組成物について延伸温度を90℃とする他は
実施例1と同様の条件で2軸延伸フィルムを得た。尚、
延伸温度が90℃未満では、均一な延伸が不可能であっ
た。フィルム物性を第1表に示したが、この2軸延伸フ
ィルムは低温収縮性が良くなかった。
比較例4 実施例4において、水添石油樹脂を添加しない他は同様
にして2軸延伸フィルムを得た。但し、2軸延伸時、延
伸温度が70℃では均一な延伸が難しく、80℃が延伸可能
な最低延伸温度であり、延伸温度は80℃で行った。フィ
ルム物性を第1表に示したがこの2軸延伸フィルムは、
軟質な割には、低温収縮性がそれ程良くなかった。
比較例5 実施例5において使用したプロピレン−α−オレフィン
共重合体だけを使用して、実施例1と同様の条件で2軸
延伸フィルムを得た。フィルム物性を第1表に示した
が、この2軸延伸フィルムは、低温収縮性は良好であっ
たが、過度に軟質であり、ブロッキングも幾分悪いもの
であった。
比較例6 プロピレン−ランダム共重合体(住友化学工業(株)製
ノーブレン RW160)100重量部に対して、水添石油樹脂
(アルコンP−115、軟化点(環球法)115℃)を20重量
部添加し、その他は、実施例1と同様にして樹脂組成物
を得た。この樹脂組成物について、実施例1と同様の条
件で2軸延伸フィルムを得た。フィルム物性を第1表に
示したが、この2軸延伸フィルムは、耐ブロッキング特
性が極めて悪いものであった。
比較例7 プロピレン−ランダム共重合体(住友化学工業(株)製
ノーブレン RW160)100重量部に対して、水添石油樹脂
(アルコンP−125)を5重量部添加し、その他は実施
例1と同様にして、樹脂組成物を得た。この樹脂組成物
について延伸温度を100℃とする他は、実施例1と同様
の条件で2軸延伸フィルムを得た。尚、延伸温度が90℃
未満では均一な延伸が不可能であった。フィルム物性を
第1表に示したがこの2軸延伸フィルムは低温収縮性が
よくなく透明性も幾分悪かった。
比較例8 プロピレン−α−オレフィン共重合体として、実施例1
と同一のものの単独からなるプロピレン共重合体100重
量部に対して、水添石油樹脂(アルコンP−70)、軟化
点(環球法)70℃)を8重量部添加し、その他は、実施
例1と同様にして樹脂組成物を得た。この樹脂組成物に
ついては実施例1と同様の条件で2軸延伸フィルムを得
た。フィルム物性を第1表に示したがこの2軸延伸フィ
ルムは耐ブロッキング性が悪いものであった。
<発明の効果> 本発明の方法により製造された収縮包装用フィルムは低
温収縮性が格段に優れている上に、透明性、光沢、耐ブ
ロッキング性が優れている。
又収縮包装時コーナー部の皺の発生が少なく、仕上がり
がきれいで、包装後の結束力も良好であった。更にポリ
塩化ビニルのような廃棄上の問題もなく、かつ安価に製
造できるという極めて大きな実用的価値を有するもので
ある。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 45:00) (C08L 23/14 57:02) (C08L 23/14 65:00) 23:14

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロピレンと炭素数4以上のα−オレフィ
    ン又はプロピレンと炭素数4以上のα−オレフィンとエ
    チレンの共重合体であって、 共重合体の炭素数4以上のα−オレフィン含有量が8
    〜35モル% 共重合体のエチレン含有量が5モル%以下 共重合体の冷キシレン可溶部が15〜70wt%であるプロ
    ピレン−α−オレフィン共重合体を30重量%以上含有す
    るプロピレン共重合体に炭化水素樹脂が2〜10重量部配
    合された樹脂組成物を、成膜後少なくとも一軸方向に延
    伸処理を施してなることを特徴とする収縮包装用フィル
    ム。
  2. 【請求項2】炭素数4以上のα−オレフィンがブテン−
    1である特許請求の範囲第1項記載の収縮包装用フィル
    ム。
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