JPH0725920B2 - 包装用シ−ト - Google Patents

包装用シ−ト

Info

Publication number
JPH0725920B2
JPH0725920B2 JP17809687A JP17809687A JPH0725920B2 JP H0725920 B2 JPH0725920 B2 JP H0725920B2 JP 17809687 A JP17809687 A JP 17809687A JP 17809687 A JP17809687 A JP 17809687A JP H0725920 B2 JPH0725920 B2 JP H0725920B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
density polyethylene
present
packaging
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17809687A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6422937A (en
Inventor
義久 石原
Original Assignee
日本スチレンペ−パ−株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本スチレンペ−パ−株式会社 filed Critical 日本スチレンペ−パ−株式会社
Priority to JP17809687A priority Critical patent/JPH0725920B2/ja
Publication of JPS6422937A publication Critical patent/JPS6422937A/ja
Publication of JPH0725920B2 publication Critical patent/JPH0725920B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wrappers (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は包装用シートに関し、詳しくは被包装物を包装
した際に緩衝性に富みしかも被包装物に対する密着性が
良好であり、優れた包装が行える合成樹脂発泡体製の包
装用シートに関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする問題点〕
箱詰めする収納物の個々を包装用シートにより被覆包装
して箱詰めすることが行われており、この様な包装用シ
ートとして永年紙が使用されてきたが、合成樹脂関連技
術の発達により近年合成樹脂製の包装用シートが使用さ
れている。これら合成樹脂製の包装用シートとして、柔
軟性が優れておりしかも緩衝性もあるという理由から低
密度ポリエチレン発泡シートが使用に供されている。
又、この種シートとして低密度ポリエチレン発泡シート
の機械的強度をより向上したものが提案されており、こ
の様なものとして低密度ポリエチレンと線状低密度ポリ
エチレンとのブレンド樹脂を架橋、発泡させた架橋ポリ
エチレン系樹脂発泡体シートが知られている(特公昭61
−57334号)。
しかしながら、従来のこの種シートにあっては被包装材
との密着性に問題点が存在していた。即ち、被包装材を
包装用シートで包装した場合、シートにもとに戻る力が
働き、きれいな包装が出来ないという問題があった。
本発明はこの様な欠点に鑑み、被包装物との密着性が良
好でしかも、緩衝性、強度にも優れた包装用シートを提
供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は被包装物との密着性の良否がシートの厚
さ、滑り抵抗、発泡倍率等により大きく影響を受けるこ
とを突き止め、これらを種々検討して本発明を完成する
に至った。
従来のこの種のシートの厚さは例えば1mm或いは2mmとい
う様に比較的厚いものが使用されており、この様な厚さ
のものでは充分なる密着性を得ることができない。そこ
で、種々検討の結果、厚さが0.4mm未満のものが充分な
る密着性が得られることを発見した。しかしながら、従
来の低密度ポリエチレン発泡シートでは機械的強度に劣
るため、この様な薄物を成形すると、シートに破断部分
が生じたりする等の不具合が生じ好ましくない。そこ
で、本発明では、機械的強度の改良された線状低密度ポ
リエチレン(以下LLDPEという)と分岐低密度ポリエチ
レン(以下LDPEという)との混合樹脂発泡体からなると
いう構成を有するものであるが、この混合樹脂発泡体シ
ートであってもLLDPEが10〜70重量%とLDPEが90〜30重
量%とからなる混合樹脂発泡体である必要がある。LLDP
Eが30重量%未満、即ちLDPEが70重量%を越えた場合に
は抗張力に劣り、シート製造時に引き取り速度を上げる
ことができず、本発明の如くの薄物を製造することがで
きない。一方、LLDPEが70重量%を越えた、即ち、LDPE
が30重量%未満の場合は、得られるシートは緩衝効果の
劣る連泡となったり、一部発泡しなかったり、いわゆる
ヤケ等が発生したりし、緩衝材として使用し得ないもの
となる。
本発明において用いられる低密度ポリエチレンとは、高
圧下のラジカル重合反応により製造される不規則な長鎖
分岐を有する従来汎用されている通常の低密度ポリエチ
レンであって、密度0.91〜0.93g/cm3、メルトインデッ
クス1〜10g/10分のものが好ましい。
本発明において用いられる線状低密度ポリエチレンと
は、例えば中低圧下のイオン重合反応により、エチレン
にプロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−
1、オクテン−1・4−メチルペンテン−1等のα−オ
レフィンを少量(約1〜10モル%)共重合させることに
より、直鎖状の幹ポリマーに適当数の短鎖分岐を導入
し、それにより密度を通常の高圧法低密度ポリエチレン
の範囲まで低下させたポリマーであり、密度0.915〜0.9
4g/cm3、メルトインデックス0.5〜50g/10分のものが好
ましく、より好ましくはメルトインデックスが1.0〜10.
0g/10分のものであり、例えばUltzer−3021F,2020L(三
井油化学(株)製)、DNGA7342,GRS7345(ユニオンカー
バイト社製)等が上げられる。
シートが上記した構成を有していても、滑り抵抗が小さ
いと密着性に劣ることとなり、良好な包装を行い難いた
め、本発明ではシートの静摩擦係数が1.0以上である必
要がある。本発明における静摩擦係数とは、新東科学
(株)製の摩擦係数測定機(TYPE HEIDON−10)を使用
し傾斜する平面板上及び移動ブロック底面に同一シート
材料を固定して測定されたものである。ただし、移動ブ
ロックの重量は200g、移動ブロックの底接触面積は24cm
2、平面板の速度は8mm/sec気温は25℃、そして雰囲気の
相対湿度は60%測定される。
シートの静摩擦係数が上記数値を満たすためにはシート
を製造する際の引き取り速度等を調整することにより行
うことができる(これらはシートの厚さを設定するため
にも関係してくるものである)。この場合の引き取り速
度としては30〜130m/min程度である。
特に上記引き取り速度にてシートを引き取った場合に
は、得られるシートの平滑性が高まる。従って、この様
なシートを用いて物品を包み込むと、両者の新の接触面
積が大きいため、極めて密着性能が高まる。
又、密着性を良好ならしめる為にはシートの折り曲げ性
能が良くなければならず、本発明ではシートを構成する
発泡体の発泡倍率が10倍以上である必要がある。
発泡倍率が10倍未満ではシートの折り曲げ性能に劣り、
その結果被包装物との密着性を減じる。又、本発明シー
トは厚みが極薄く構成されているため10倍未満という発
泡倍率の小さいものでは緩衝性を維持できなくなる。
この様に本発明では特定の樹脂組成、厚さ、静摩擦係
数、発泡倍率を併せ持つことにより初めて課題を解決す
ることのできる優れた包装用シートを提供できるもので
ある。
即ち、本発明包装用シートは線状低密度ポリエチレン10
〜70重量%と、分岐低密度ポリエチレン90〜30重量%と
からなる混合樹脂発泡体からなる包装用シートであっ
て、厚さ0.4mm、静摩擦係数が1.0以上、発泡倍率が10倍
以上であるという構成を有するものである。
本発明包装用シートを製造するに当たっては種々の方法
が考えられるが、その1例を以下に挙げる。しかしなが
ら、製造方法はこれに限定されるものではない。
線状低密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンの樹脂
に発泡剤、要すれば発泡助剤及び/又は他の添加剤を加
え、押出機内で溶融混練した後、押出機の先端に位置す
るサーキュラーダイより常圧の雰囲気中に連続的に押出
すとともに引き取ることにより連続的に製造することが
できる。
発泡剤としては、−45〜+75℃の範囲の沸点を有する常
態でガス状又は液状の有機化合物であって、例えばプロ
パン、n−ブタン、iso−ブタン、シクロプロパン、シ
クロブタンの如き飽和炭化水素類や、ブテン、イソブチ
レン、ブタジエンの如き不飽和炭化水素類、ジメチルエ
ーテル、メチルエチルエーテル、ジエチルエーテル、メ
チルビニルエーテルの如き脂肪族のエーテル類や、フラ
ンの如き環状エーテル類、アセトンの如きケトン類、酢
酸メチルの如きエステル類、及び塩化メチルの如き塩素
化炭化水素類などである。
又、発泡助剤としては、クレー、タルク、シリカ等の押
出機中の樹脂の加熱温度では溶融しない固体微粉末、或
いは加熱温度で分解または化学変化を起こしてガスを発
生することのできる1種又は2種以上の従来発泡成形に
使用されている化学発泡剤を使用することができる。
本発明包装用シートは、密着性が良好でしかも緩衝性、
強度にも優れたものであり、箱詰め用の内容物の包装等
に有用に種々適用できるものである。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例及び比較例を挙げて詳細に説明す
る。
実施例1〜3,比較例1〜3 密度0.920g/cm3、MIが2.0g/10分の第1表に示す量のLLD
PEと密度が0.920g/cm3、MIが0.3g/10分の第1表に示す
量のLDPEからなる樹脂100重量部に、1.0重量部のタルク
(発泡助剤)及び第1表に示す量のブタン(発泡剤)を
添加し、押出機内でこれらを溶融混練した後、クリアラ
ンス0.07mmのサーキュラーダイより常圧の雰囲気中に連
続的に押出す(吐出量70kg/hr)とともに第1表の示す
引っ張り速度で引き取り、シートを製造した。得られた
シートの性状、厚さ、発泡倍率、静摩擦係数、被包装剤
との密着性を第1表に併せて示す。
比較例4 実施例1のLLDPEとLDPEの代わりに密度0.920g/cm3、MI
0.3g/10分の第1表に示す量のLDPEを使用した以外は実
施例1と同様にシートを得た(ただし吐出量は100kg/h
r)。得られたシートの性状、厚さ、発泡倍率、静摩擦
係数、被包装剤との密着性を第1表に併せて示す。
〔発明の効果〕 以上説明した様に本発明包装用シートは、特定の樹脂組
成、厚さ、静摩擦係数、発泡倍率を有するため、被包装
物に対し極めて密着性の良い包装が行え、しかも緩衝
性、強度を兼ね備え、優れた包装が行えるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線状低密度ポリエチレン10〜70重量%と、
    低密度ポリエチレン90〜30重量%とからなる混合樹脂発
    泡体からなる包装用シートであって、厚さ0.4mm未満、
    静摩擦係数が1.0以上、発泡倍率が10倍以上であること
    を特徴とする包装用シート。
JP17809687A 1987-07-16 1987-07-16 包装用シ−ト Expired - Fee Related JPH0725920B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17809687A JPH0725920B2 (ja) 1987-07-16 1987-07-16 包装用シ−ト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17809687A JPH0725920B2 (ja) 1987-07-16 1987-07-16 包装用シ−ト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6422937A JPS6422937A (en) 1989-01-25
JPH0725920B2 true JPH0725920B2 (ja) 1995-03-22

Family

ID=16042571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17809687A Expired - Fee Related JPH0725920B2 (ja) 1987-07-16 1987-07-16 包装用シ−ト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0725920B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE602004007806T2 (de) * 2003-07-07 2008-04-17 Dow Global Technologies, Inc., Midland Dünne polyethylenschaumfolien

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6422937A (en) 1989-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2288686C (en) Ethylene copolymer composition and use thereof
US4430289A (en) Process for reducing block and increasing slip of linear low density polyethylene copolymer extrusion-blown films
US4671987A (en) Printable composite stretch wrap film
US4649001A (en) Process for producing polyethylene extruded foams
US4713282A (en) Films for use in stretch-packaging
EP0080198A2 (en) Polymeric films having one-sided cling and compositions useful in their preparation
US6232402B1 (en) Films based on three component polyolefin blend
KR20020060270A (ko) 에틸렌계 공중합체 조성물로 된 성형체
EP1591482A4 (en) RESIN COMPOSITION WITH EASY OPENING PROPERTIES AND USE THEREOF
CA2543720A1 (en) Packaging material comprising a foamed polyolefin layer
CA2303590A1 (en) An olefinic resin composition and their moldings
CA2585376A1 (en) Elastomeric compositions with improved resistance to necking for high speed sheet extrusion applications
EP2666631B1 (en) Stretch packaging film
US4529764A (en) Olefin polymers containing amides and inorganics
JPH0725920B2 (ja) 包装用シ−ト
JPS6232214B2 (ja)
CA1256230A (en) Film blends of a polyethylene and polystyrene
KR960700296A (ko) 선형 저밀도 폴리에틸렌 필름(Linear Low Density Polyethylene Film)
JPH07268144A (ja) 包装用に好適なポリオレフィンフィルム
US5859138A (en) Polymer blends
JPS647095B2 (ja)
JPS60163949A (ja) ポリプロピレン組成物
JPS59143613A (ja) プレススル−パツク包装用ポリプロピレンシ−ト
JP2894120B2 (ja) ストレッチラップ多層フィルム
JPH0423655B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees