JPH0725826B2 - エチレン重合体の製造方法 - Google Patents
エチレン重合体の製造方法Info
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- JPH0725826B2 JPH0725826B2 JP61292462A JP29246286A JPH0725826B2 JP H0725826 B2 JPH0725826 B2 JP H0725826B2 JP 61292462 A JP61292462 A JP 61292462A JP 29246286 A JP29246286 A JP 29246286A JP H0725826 B2 JPH0725826 B2 JP H0725826B2
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- ethylene
- polymerization
- compound
- catalyst
- chromium
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F10/00—Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
- C08F10/02—Ethene
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエチレン重合体の改良された製造方法に関する
ものである。さらに詳しくいえば、本発明は、重合活性
が高く、かつ重合誘導期間の短い特定のフィリップス系
触媒を用いて、エチレン単独重合体またはエチレンと他
のα−オレフィンとの共重合体を工業的に有利に製造す
る方法に関するものである。
ものである。さらに詳しくいえば、本発明は、重合活性
が高く、かつ重合誘導期間の短い特定のフィリップス系
触媒を用いて、エチレン単独重合体またはエチレンと他
のα−オレフィンとの共重合体を工業的に有利に製造す
る方法に関するものである。
従来、エチレンの重合方法としては、高圧法、中圧法、
低圧法、放射線重合法などが用いられており、この中で
中圧法の触媒としては、フィリップス触媒やスタンダー
ドオイル触媒が、低圧法の触媒としては、チーグラー触
媒が有名である。
低圧法、放射線重合法などが用いられており、この中で
中圧法の触媒としては、フィリップス触媒やスタンダー
ドオイル触媒が、低圧法の触媒としては、チーグラー触
媒が有名である。
ところで、中圧法で用いられるフィリップス触媒は、通
常シリカ、シリカ−アルミナなどの無機酸化物担体上に
酸化クロムなどのクロム化合物を担持させ、空気中で焼
成することによって調製される。そして、この触媒を用
いるエチレンの重合においては、通常適当な沸点を有す
る反応溶媒が用いられる。
常シリカ、シリカ−アルミナなどの無機酸化物担体上に
酸化クロムなどのクロム化合物を担持させ、空気中で焼
成することによって調製される。そして、この触媒を用
いるエチレンの重合においては、通常適当な沸点を有す
る反応溶媒が用いられる。
しかしながら、このようなフィリップス触媒を用いるエ
チレンの重合方法においては、該触媒の活性および重合
体の平均分子量は重合温度に大きく依存し、種々の用途
に好適に用いられる分子量数万〜数十万のエチレン重合
体を十分な触媒活性のもとで製造するためには、一般に
重合温度を100〜200℃にする必要があり、このような温
度範囲で重合を行う場合、生成した重合体は反応溶媒に
溶解した状態となるため、反応系の粘度が著しく上昇す
るのを免れず、その結果生成重合体濃度を20重量%以上
に上げることが困難であるという問題を有していた。し
たがって、重合がいわゆるスラリー重合となる約105℃
以下の重合温度において、高い触媒活性を示す触媒の開
発が強く望まれていた。
チレンの重合方法においては、該触媒の活性および重合
体の平均分子量は重合温度に大きく依存し、種々の用途
に好適に用いられる分子量数万〜数十万のエチレン重合
体を十分な触媒活性のもとで製造するためには、一般に
重合温度を100〜200℃にする必要があり、このような温
度範囲で重合を行う場合、生成した重合体は反応溶媒に
溶解した状態となるため、反応系の粘度が著しく上昇す
るのを免れず、その結果生成重合体濃度を20重量%以上
に上げることが困難であるという問題を有していた。し
たがって、重合がいわゆるスラリー重合となる約105℃
以下の重合温度において、高い触媒活性を示す触媒の開
発が強く望まれていた。
そこで、このフィリップス触媒の重合活性を改良するた
めに、有機アルミニウム化合物や有機亜鉛化合物などを
組み合わせた触媒系が数多く提案されてきた(特公昭36
−22144号公報、同43−27415号公報、同49−34759号公
報、特開昭48−101477号公報など)。しかしながら、こ
れらの触媒系の重合活性については、まだ十分に満足し
うるものではなかった。
めに、有機アルミニウム化合物や有機亜鉛化合物などを
組み合わせた触媒系が数多く提案されてきた(特公昭36
−22144号公報、同43−27415号公報、同49−34759号公
報、特開昭48−101477号公報など)。しかしながら、こ
れらの触媒系の重合活性については、まだ十分に満足し
うるものではなかった。
また、フィリップス触媒と有機マグネシウム化合物を組
み合わせてなる触媒系が開示されているが(特開昭56−
120713号公報)、このものは重合活性については比較的
向上しているものの、重合するまでの誘導期が長く、重
合安定性に劣るという欠点を有している。さらに、フィ
リップス触媒を用いてエチレンの予備重合を行い、生成
した触媒を含むプレポリマーの存在下、エチレンを重合
する方法が提案されている(特開昭61−106610号公
報)。しかしながら、この方法においては、重合誘導期
は短いが、触媒活性が十分でないという欠点がある。
み合わせてなる触媒系が開示されているが(特開昭56−
120713号公報)、このものは重合活性については比較的
向上しているものの、重合するまでの誘導期が長く、重
合安定性に劣るという欠点を有している。さらに、フィ
リップス触媒を用いてエチレンの予備重合を行い、生成
した触媒を含むプレポリマーの存在下、エチレンを重合
する方法が提案されている(特開昭61−106610号公
報)。しかしながら、この方法においては、重合誘導期
は短いが、触媒活性が十分でないという欠点がある。
本発明の目的は、このような事情のもとで、重合活性が
高く、かつ重合誘導期が短くて重合安定性に優れたフィ
リップス系触媒を用いて、エチレン単独重合体またはエ
チレンと他のα−オレフィンとの共重合体を工業的に有
利に製造する方法を提供することにある。
高く、かつ重合誘導期が短くて重合安定性に優れたフィ
リップス系触媒を用いて、エチレン単独重合体またはエ
チレンと他のα−オレフィンとの共重合体を工業的に有
利に製造する方法を提供することにある。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重
ねた結果、無機酸化物に特定の化合物を担持し、焼成し
てなる固体成分と、特定の有機金属化合物との組合せか
らなる複合触媒を用いることにより、その目的を達成し
うることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
ねた結果、無機酸化物に特定の化合物を担持し、焼成し
てなる固体成分と、特定の有機金属化合物との組合せか
らなる複合触媒を用いることにより、その目的を達成し
うることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
すなわち、本発明は、(A)無機酸化物担体にクロム化
合物およびマグネシウム、ニッケル、アルミニウム若し
くはカリウムのハロゲン化物、水酸化物及び酢酸塩から
選ばれる少なくとも1種の金属化合物を担持し、焼成し
てなる固体成分と、(B)一般式MgR1R2(式中のR1およ
びR2はそれぞれ水素原子、炭素数1〜14の炭化水素基ま
たはアルコキシ基であって、同時に水素原子であること
はない。)で表わされる有機マグネシウム化合物との複
合触媒の存在下に、エチレン単独またはエチレンと他の
オレフィンとを重合させることを特徴とするエチレン重
合体の製造方法を提供するものである。
合物およびマグネシウム、ニッケル、アルミニウム若し
くはカリウムのハロゲン化物、水酸化物及び酢酸塩から
選ばれる少なくとも1種の金属化合物を担持し、焼成し
てなる固体成分と、(B)一般式MgR1R2(式中のR1およ
びR2はそれぞれ水素原子、炭素数1〜14の炭化水素基ま
たはアルコキシ基であって、同時に水素原子であること
はない。)で表わされる有機マグネシウム化合物との複
合触媒の存在下に、エチレン単独またはエチレンと他の
オレフィンとを重合させることを特徴とするエチレン重
合体の製造方法を提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明方法において使用する複合触媒の固体成分に用い
られる無機酸化物担体としては、周期律表第II〜IV族に
属する元素の酸化物や、この酸化物を少なくとも1種含
む複合酸化物が挙げられる。
られる無機酸化物担体としては、周期律表第II〜IV族に
属する元素の酸化物や、この酸化物を少なくとも1種含
む複合酸化物が挙げられる。
前記周期律表第II〜IV族に属する元素の酸化物の具体例
としては、MgO、CaO、B2O3、SiO2、SnO2、Al2O3などが
挙げられる。
としては、MgO、CaO、B2O3、SiO2、SnO2、Al2O3などが
挙げられる。
また、前記複合酸化物の具体例としては、SiO2−Al
2O3、SiO2−MgO、SiO2−TiO2、SiO2−V2O5、SiO2−Cr2O
3、SiO2−TiO2−MgOなどが挙げられる。これらの各種酸
化物および複合酸化物はそれぞれ単独で用いてもよい
し、2種以上の前記酸化物を組み合わせて用いてもよ
く、また2種以上の前記複合酸化物を組み合わせて用い
てもよい。さらに該酸化物と複合酸化物とを組み合わせ
て用いてもよい。
2O3、SiO2−MgO、SiO2−TiO2、SiO2−V2O5、SiO2−Cr2O
3、SiO2−TiO2−MgOなどが挙げられる。これらの各種酸
化物および複合酸化物はそれぞれ単独で用いてもよい
し、2種以上の前記酸化物を組み合わせて用いてもよ
く、また2種以上の前記複合酸化物を組み合わせて用い
てもよい。さらに該酸化物と複合酸化物とを組み合わせ
て用いてもよい。
一方、前記担体に担持するクロム化合物としては、例え
ば三酸化クロムのようなクロムの酸化物や、焼成によっ
て少なくとも部分的に酸化クロムを形成する化合物、例
えばクロムのハロゲン化物、オキシハロゲン化物、硝酸
塩、硫酸塩、炭酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、アルコラー
トなど、具体的には塩化クロミル、重クロム酸カリウ
ム、クロム酸アンモニウム、硝酸クロム、硫酸クロム、
炭酸クロム、酢酸クロム、シュウ酸クロム、クロムアセ
チルアセトナート、ジ−tert−ブチルクロメートなどが
好ましく挙げられる。これらはそれぞれ単独で用いても
よいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
ば三酸化クロムのようなクロムの酸化物や、焼成によっ
て少なくとも部分的に酸化クロムを形成する化合物、例
えばクロムのハロゲン化物、オキシハロゲン化物、硝酸
塩、硫酸塩、炭酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、アルコラー
トなど、具体的には塩化クロミル、重クロム酸カリウ
ム、クロム酸アンモニウム、硝酸クロム、硫酸クロム、
炭酸クロム、酢酸クロム、シュウ酸クロム、クロムアセ
チルアセトナート、ジ−tert−ブチルクロメートなどが
好ましく挙げられる。これらはそれぞれ単独で用いても
よいし、2種以上組み合わせて用いてもよい。
クロム化合物とともに無機酸化物担体に担持される前記
金属化合物の具体例としては塩化カリウム、水酸化カリ
ウム、塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩化マグネ
シウム、水酸化マグネシウム、酢酸マグネシウム、塩化
アルミニウム、塩化ニッケルなどを挙げることができ
る。
金属化合物の具体例としては塩化カリウム、水酸化カリ
ウム、塩化ナトリウム、水酸化ナトリウム、塩化マグネ
シウム、水酸化マグネシウム、酢酸マグネシウム、塩化
アルミニウム、塩化ニッケルなどを挙げることができ
る。
これらの金属化合物の前記クロム化合物に対する割合
は、モル比で通常0.1〜10、好ましくは0.1〜5の範囲で
選ぶことが望ましい。このモル比が0.1未満では活性が
不十分で誘導期が長く、また10を超えても活性が不十分
となる。
は、モル比で通常0.1〜10、好ましくは0.1〜5の範囲で
選ぶことが望ましい。このモル比が0.1未満では活性が
不十分で誘導期が長く、また10を超えても活性が不十分
となる。
前記のクロム化合物と前記金属化合物とを無機酸化物担
体に担持させるには、例えば含浸法、溶媒留去法、昇華
付着法などの公知の方法によって行われる。担持するク
ロム化合物の量は、クロム原子の量が該担体に対して、
通常0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜3重量%、さら
に好ましくは0.2〜2重量%の範囲になるように選ばれ
る。焼成活性化は、通常酸素の存在下、好ましくは水分
を実質的に含まない空気の存在下で、300℃以上、好ま
しくは400〜900℃の範囲の温度において、数分〜数十時
間、好ましくは30分〜10時間焼成することによって行わ
れる。この焼成活性化は、十分乾燥空気を吹き込み、流
動状態下で行うことが望ましい。
体に担持させるには、例えば含浸法、溶媒留去法、昇華
付着法などの公知の方法によって行われる。担持するク
ロム化合物の量は、クロム原子の量が該担体に対して、
通常0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜3重量%、さら
に好ましくは0.2〜2重量%の範囲になるように選ばれ
る。焼成活性化は、通常酸素の存在下、好ましくは水分
を実質的に含まない空気の存在下で、300℃以上、好ま
しくは400〜900℃の範囲の温度において、数分〜数十時
間、好ましくは30分〜10時間焼成することによって行わ
れる。この焼成活性化は、十分乾燥空気を吹き込み、流
動状態下で行うことが望ましい。
なお、担持もしくは焼成時にチタネート類やフッ素含有
塩類などを添加して、重合活性や重合体の分子量などを
調節する公知の方法を用いることはもちろん可能であ
る。
塩類などを添加して、重合活性や重合体の分子量などを
調節する公知の方法を用いることはもちろん可能であ
る。
本発明方法で使用する複合触媒に(B)成分として用い
る一般式MgR1R2で表わされる有機マグネシウム化合物の
一般式における炭化水素基としては、例えばアルキル
基、シクロアルキル基、アリール基などが挙げられ、具
体的にはメチル基、エチル、エチルブチル基、プロピル
ブチル基、アミル基、ヘキシル基、デシル基、シクロヘ
キシル基、フェニル基などを挙げることができ、アルコ
キシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、ブト
キシ基などが挙げられる。
る一般式MgR1R2で表わされる有機マグネシウム化合物の
一般式における炭化水素基としては、例えばアルキル
基、シクロアルキル基、アリール基などが挙げられ、具
体的にはメチル基、エチル、エチルブチル基、プロピル
ブチル基、アミル基、ヘキシル基、デシル基、シクロヘ
キシル基、フェニル基などを挙げることができ、アルコ
キシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、ブト
キシ基などが挙げられる。
これらの有機マグネシウム化合物は1種用いてもよい
し、2種以上組合わせて用いてもよい。また、有機マグ
ネシウム化合物にアルキルホウ素を併用することが好ま
しい。アルキルホウ素に対する有機マグネシウム化合物
の割合は、モル比で0.1〜20、好ましくは0.5〜10の範囲
である。該モル比が前記範囲内にあると、活性が極めて
高く、誘導期がほとんどなくなる。
し、2種以上組合わせて用いてもよい。また、有機マグ
ネシウム化合物にアルキルホウ素を併用することが好ま
しい。アルキルホウ素に対する有機マグネシウム化合物
の割合は、モル比で0.1〜20、好ましくは0.5〜10の範囲
である。該モル比が前記範囲内にあると、活性が極めて
高く、誘導期がほとんどなくなる。
本発明方法で用いる複合触媒において、クロム化合物に
対する有機金属化合物、すなわち有機マグネシウム化合
物または有機マグネシウム化合物とアルキルホウ素との
合計量の割合は、モル比で通常1〜10,000、好ましくは
2〜200の範囲にあることが望ましい。このモル比が前
記範囲を逸脱すると活性が不十分となり好ましくない。
対する有機金属化合物、すなわち有機マグネシウム化合
物または有機マグネシウム化合物とアルキルホウ素との
合計量の割合は、モル比で通常1〜10,000、好ましくは
2〜200の範囲にあることが望ましい。このモル比が前
記範囲を逸脱すると活性が不十分となり好ましくない。
本発明方法においては、前記複合触媒の存在下、エチレ
ン単独またはエチレンと他のα−オレフィンとを重合さ
せるが、該α−オレフィンとしては、一般式 R4−CH=CH2 ・・・(II) (式中のR4は炭素数1〜20のアルキル基またはシクロア
ルキル基である) で示されるものが用いられる。このα−オレフィンの具
体例としては、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−
1、オクテン−1などの直鎖モノオレフィン類をはじ
め、4−メチル−ペンテン−1などの分枝モノオレフィ
ン、あるいはビニルシクロヘキセンなどが挙げられる。
ン単独またはエチレンと他のα−オレフィンとを重合さ
せるが、該α−オレフィンとしては、一般式 R4−CH=CH2 ・・・(II) (式中のR4は炭素数1〜20のアルキル基またはシクロア
ルキル基である) で示されるものが用いられる。このα−オレフィンの具
体例としては、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−
1、オクテン−1などの直鎖モノオレフィン類をはじ
め、4−メチル−ペンテン−1などの分枝モノオレフィ
ン、あるいはビニルシクロヘキセンなどが挙げられる。
これらのα−オレフィンは1種用いてもよいし、2種以
上組み合わせて用いてもよく、また得られた共重合体は
ランダム共重合体であってもよいし、ブロック共重合体
であってもよい。またこのような共重合に際しては、共
役ジエンや非共役ジエンなどの不飽和化合物を共重合す
ることもできる。
上組み合わせて用いてもよく、また得られた共重合体は
ランダム共重合体であってもよいし、ブロック共重合体
であってもよい。またこのような共重合に際しては、共
役ジエンや非共役ジエンなどの不飽和化合物を共重合す
ることもできる。
本発明方法における重合反応は、従来オレフィンの重合
において慣用されている方法や条件を採用することがで
きる。重合形式としては、例えばスラリー重合法、気相
重合法あるいは塊状重合法などが挙げられるが、これら
の中では、特にスラリー重合法が好ましい。
において慣用されている方法や条件を採用することがで
きる。重合形式としては、例えばスラリー重合法、気相
重合法あるいは塊状重合法などが挙げられるが、これら
の中では、特にスラリー重合法が好ましい。
このような重合方法において用いられる溶媒としては、
例えばプロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ンなどの脂肪族炭化水素、シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサンなどの脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素およびこれらの混合
物などが挙げられる。
例えばプロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ンなどの脂肪族炭化水素、シクロヘキサン、メチルシク
ロヘキサンなどの脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエ
ン、キシレンなどの芳香族炭化水素およびこれらの混合
物などが挙げられる。
本発明方法においては、前記したように、重合形式とし
て、この溶媒を用いる溶液重合法やスラリー重合法以外
に、気相重合法や液状モノマー自身を溶媒とする塊状重
合法も適用できる。
て、この溶媒を用いる溶液重合法やスラリー重合法以外
に、気相重合法や液状モノマー自身を溶媒とする塊状重
合法も適用できる。
重合温度は、重合形式によって異なるが、通常40〜150
℃、好ましくは85〜105℃の範囲で選ばれ、また重合圧
力は1〜100kg/cm2−G、好ましくは5〜50kg/cm2−G
の範囲で選ばれる。
℃、好ましくは85〜105℃の範囲で選ばれ、また重合圧
力は1〜100kg/cm2−G、好ましくは5〜50kg/cm2−G
の範囲で選ばれる。
生成する重合体の分子量は反応様式、触媒系、重合条件
などによって左右されるが、分子量調節剤、例えば水
素、ハロゲン化アルキル、ジアルキル亜鉛などを反応系
に添加することによって制御することができる。
などによって左右されるが、分子量調節剤、例えば水
素、ハロゲン化アルキル、ジアルキル亜鉛などを反応系
に添加することによって制御することができる。
このようにして得られたエチレン単独重合体またはエチ
レンと他のα−オレフィンとの共重合体は、密度、軟化
点、強度などが高い上に、パウダーモルフォロジーや溶
融張力などの諸特性に優れており、各種成形材料として
好適に用いられる。
レンと他のα−オレフィンとの共重合体は、密度、軟化
点、強度などが高い上に、パウダーモルフォロジーや溶
融張力などの諸特性に優れており、各種成形材料として
好適に用いられる。
次に実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本
発明はこれらの例によってなんら限定されるものではな
い。
発明はこれらの例によってなんら限定されるものではな
い。
実施例1 固体成分(A)の合成 三酸化クロム0.25gおよび塩化マグネシウム0.5gを蒸留
水40mlに溶解し、この溶液中にシリカ(富士デビソン社
Grade952)13gを浸漬し、室温にて1時間撹拌した。こ
のスラリーを加熱して乾燥した。得られた固体を石英管
に入れ、乾燥空気流通下150℃にて2時間乾燥し、800℃
にて1時間焼成して固体成分を得た。得られた固体成分
はクロムを1重量%含有していた。
水40mlに溶解し、この溶液中にシリカ(富士デビソン社
Grade952)13gを浸漬し、室温にて1時間撹拌した。こ
のスラリーを加熱して乾燥した。得られた固体を石英管
に入れ、乾燥空気流通下150℃にて2時間乾燥し、800℃
にて1時間焼成して固体成分を得た。得られた固体成分
はクロムを1重量%含有していた。
重合 固体成分(A)50mgとブチルエチルマグネシウム0.25mm
olとトリエチル硼素0.6mmolを脱水脱酸素したヘキサン
0.3とともに内部を真空脱気し窒素置換した1.5オー
トクレーブに入れた。オートクレーブの内温を85℃と
し、水素で全圧を5.4kg/cm2とし、エチレンを加えて全
圧を9.4kg/cm2とし、エチレンを補給することにより、
全圧を9.4kg/cm2に保ちつつ2時間重合を行った。重合
の誘導期はなく、97.2gのポリマーを得た。触媒活性は2
4.3kgポリマー/g Cr/Hr/atm、ポリマーの極限粘度
〔η〕は4.0dl/gであった。この結果を別表に示す。
olとトリエチル硼素0.6mmolを脱水脱酸素したヘキサン
0.3とともに内部を真空脱気し窒素置換した1.5オー
トクレーブに入れた。オートクレーブの内温を85℃と
し、水素で全圧を5.4kg/cm2とし、エチレンを加えて全
圧を9.4kg/cm2とし、エチレンを補給することにより、
全圧を9.4kg/cm2に保ちつつ2時間重合を行った。重合
の誘導期はなく、97.2gのポリマーを得た。触媒活性は2
4.3kgポリマー/g Cr/Hr/atm、ポリマーの極限粘度
〔η〕は4.0dl/gであった。この結果を別表に示す。
比較例1〜3、実施例2〜11 別表に示した条件以外は、実施例1と同様にして重合を
行った。この結果を該表に示す。
行った。この結果を該表に示す。
なお、表中の特性は次のようにして測定した。
誘導期:重合速度をサーマルガスメターによるエチレン
消費速度で追跡し、エチレンの消費が始まるまでの時間
を測定した。
消費速度で追跡し、エチレンの消費が始まるまでの時間
を測定した。
極限粘度:135℃、デカリン溶液で測定した。
〔発明の効果〕 本発明方法により、高活性でかつ重合誘導期の短い特定
のフィリップス系触媒を用いてエチレン単独またはエチ
レンと他のα−オレフィンとを重合させると、重合誘導
期が短いので安定した重合が可能であり、また触媒が高
活性であるので、その使用量が少なくてすみ、触媒の残
渣除去工程が不要である上に、低圧での重合が可能とな
り得られた重合体は、パウダーモルフォロジーや溶融張
力などの諸特性に優れている。
のフィリップス系触媒を用いてエチレン単独またはエチ
レンと他のα−オレフィンとを重合させると、重合誘導
期が短いので安定した重合が可能であり、また触媒が高
活性であるので、その使用量が少なくてすみ、触媒の残
渣除去工程が不要である上に、低圧での重合が可能とな
り得られた重合体は、パウダーモルフォロジーや溶融張
力などの諸特性に優れている。
このように、本発明のエチレン重合体の製造方法は、極
めて実用的価値が高く、特に中空成形用ポリエチレンの
製造に好適に用いられる。
めて実用的価値が高く、特に中空成形用ポリエチレンの
製造に好適に用いられる。
図1は本発明に用いられる触媒の調製工程を示すフロー
チャートである。
チャートである。
Claims (3)
- 【請求項1】(A)無機酸化物担体にクロム化合物とマ
グネシウム、ニッケル、アルミニウム若しくはカリウム
のハロゲン化物、水酸化物及び酢酸塩から選ばれる少な
くとも1種の金属化合物とを担持し、焼成してなる固体
成分と、(B)一般式MgR1R2(式中のR1およびR2はそれ
ぞれ水素原子、炭素数1〜14の炭化水素基またはアルコ
キシ基であって、同時に水素原子であることはない。)
で表わされる有機マグネシウム化合物との複合触媒の存
在下に、エチレン単独またはエチレンと他のオレフィン
とを重合させることを特徴とするエチレン重合体の製造
方法。 - 【請求項2】(B)の有機マグネシウム化合物に対して
アルキルホウ素を併用し、アルキルホウ素に対する有機
マグネシウム化合物の割合がモル比で0.1〜20の範囲で
ある特許請求の範囲第1項記載のエチレン重合体の製造
方法。 - 【請求項3】(A)の金属化合物が塩化ニッケルである
特許請求の範囲第1項または第2項記載のエチレン重合
体の製造方法。
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