JPH07258174A - 2−ニトロベンズアルデヒド類の製造方法 - Google Patents

2−ニトロベンズアルデヒド類の製造方法

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JPH07258174A
JPH07258174A JP7070486A JP7048695A JPH07258174A JP H07258174 A JPH07258174 A JP H07258174A JP 7070486 A JP7070486 A JP 7070486A JP 7048695 A JP7048695 A JP 7048695A JP H07258174 A JPH07258174 A JP H07258174A
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nitrotoluene
oxygen
solvent
reaction
oxidation
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JP7070486A
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Albert Schnatterer
アルベルト・シユナツテラー
Helmut Dr Fiege
ヘルムート・フイーゲ
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Bayer AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C201/00Preparation of esters of nitric or nitrous acid or of compounds containing nitro or nitroso groups bound to a carbon skeleton
    • C07C201/06Preparation of nitro compounds
    • C07C201/12Preparation of nitro compounds by reactions not involving the formation of nitro groups

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化1】 式中X1及びX2は、互いに独立して水素又はハロゲンを
表すか、あるいはそれらの置換基の一方がニトロ基を表
し、そしてその際他方の置換基が水素を表す、の2−ニ
トロトルエン類の酸化により、一般式 【化2】 式中X1及びX2が上述の意味を有する、の2−ニトロベ
ンズアルデヒド類の新規な製造方法であって、酸素又は
酸素を含有する気体による酸化を、溶媒として少なくと
も一種類のアルコキシアルキルアミンの存在下で、そし
て強塩基類の存在下で実施することを特徴とする方法。 【効果】 経済的に実施できる新規2−ニトロベンズア
ルデヒド類の製造方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、酸素を用いた2−ニトロトルエ
ン類の酸化による2−ニトロベンズアルデヒド類の製造
方法に関する。
【0002】2−ニトロベンズアルデヒド類は医薬の重
要な中間体である。例えば、2−ニトロベンズアルデヒ
ドは冠状血管療法に使用される活性化合物ニフェジピニ
ン(nifedipine)の出発物質である。
【0003】2−ニトロベンズアルデヒドの製造方法は
比較的多数が既に知られている。経済的観点から最も興
味深い方法は2−ニトロトルエンから出発する。2−ニ
トロトルエンは大量入手可能でありそして特に安価な原
料である。しかしトルエンの不活性化誘導体として、2
−ニトロトルエンはメチル基に対する酸化攻撃に対して
低い反応性を有することが単に期待されるのみである。
この事実と一致して、これまで、例えば溶媒として過塩
素酸中のCe(IV)(例えば欧州特許出願公開第205
173号明細書参照)又は溶媒として硫酸中の電気化学
的に生成されたCo(III)(J.Appl.Elektrochem.9(19
79),96,753-5参照)のような、酸化剤として励起された
酸化状態にある金属による、2−ニトロトルエンの2−
ニトロベンズアルデヒドへの直接的酸化が記載されてい
るのみである。しかし金属化合物の化学量論的使用は材
料費に関する限り高価であり、そしてこれらの物質の比
較的大量の処理と同様に電気化学的再生方法は複雑であ
る。更に、過塩素酸による処理における安全性の問題を
全く別にしても、溶媒の硫酸及び過塩素酸の廃棄又は再
利用には多少の経費がかかることが予想できる。
【0004】酸化剤に対する2−ニトロトルエンの低い
反応性を回避するために、これまで2−ニトロベンズア
ルデヒドの多数の製造方法において2−ニトロトルエン
のメチル基の活性化による迂回的方法が採られた。この
方法により2−ニトロトルエンを臭素と反応させて2−
ニトロベンジルブロミドを生成した後、後者を例えばジ
メチルスルホキシド(ドイツ特許出願公開第28089
30号明細書参照)又は第三級アミンオキシド(ドイツ
特許出願公開第2948058号明細書参照)との反応
により酸化させて2−ニトロベンズアルデヒドを良好な
収率で得ることができる。この代替法として2−ニトロ
ベンジルブロミドの加水分解生成物の2−ニトロベンジ
ルアルコールの段階から、例えばCrO3(Bull.Chem.S
oc.Jpn.63(1990)8,2433-4参照)又はNH4VO3(Indian
J.Chem.Sect.B.29B(1990)3,257-62参照)により酸化を
実施することもできる。
【0005】2−ニトロトルエンの活性化のもう一つの
可能性はC−C結合による誘導体生成に基づく。2−ニ
トロトルエンをジメチルホルムアミドアセタールと反応
させることにより、2−アミノ−o−ニトロスチレンが
生成され、それは欧州特許出願公開第430001号明
細書によれば銅触媒下で酸素によるか、又は特開昭60
−025957号公報によれば次亜塩素酸ナトリウムに
よって酸化することができる。C−C結合及びそれに続
く酸化方法のもう一つの代替法は2−ニトロトルエンを
シュウ酸エステルと反応させてピルビン酸誘導体を生成
することである。それに続く酸化は、例えば欧州特許出
願公開第92267号明細書によればH22によって、
又はドイツ特許出願公開第2415061号明細書によ
れば過マンガン酸カリウムによって実施することができ
る。
【0006】2−ニトロトルエンを原料にする2−ニト
ロベンズアルデヒドの製造のこれまでに知られている方
法は、酸化を過塩素酸又は硫酸中の金属化合物により実
施せねばならないか、さもなければ多段階の方法に耐え
ねばならないという欠点を持つ。過塩素酸又は硫酸中の
金属化合物による処理における問題については既にずっ
と以前に言及された。多段階法の欠点はプラントの費用
及び運転費が高価なことにある。更に前述の多段階法は
例えば臭素又はジメチルホルムアミドアセタールのよう
な高価な反応成分を必要とし、そしてある場合には又例
えばジメチルスルホキシド、第三級アミンオキシドもし
くは過マンガン酸カリウムのような高価な酸化剤をも必
要とした。
【0007】従って、可能ならば、安価な酸化剤を使用
する一段階の方法で2−ニトロベンズアルデヒドの製造
ができるような方法が必要とされた。
【0008】本発明は、一般式
【0009】
【化3】
【0010】式中X1及びX2は互いに独立して水素又は
ハロゲンを表すか、あるいはその置換基の一方がニトロ
基を表しそしてその際他方の置換基が水素を表す の2−ニトロトルエンの酸化による 一般式
【0011】
【化4】
【0012】式中X1及びX2が前述の意味を有する の2−ニトロベンズアルデヒドの製造方法に関するもの
であって、酸素又は酸素を含有する気体による酸化を、
溶媒として少なくとも一種類のアルコキシアルキルアミ
ンの存在下で、そして強塩基類の存在下で実施すること
を特徴とする製造方法に関する。
【0013】X1及びX2の定義におけるハロゲンは好適
にはフッ素、塩素又は臭素を表す。本発明により使用す
ることができる、式(II)の定義による2−ニトロトル
エン類のうち記述することができる例は以下の化合物で
ある:2−ニトロトルエン、4−フルオロ−2−ニトロ
トルエン、4−クロロ−2−ニトロトルエン、2,4−
ジニトロトルエン及び2,6−ジニトロトルエン。本発
明による方法は2−ニトロトルエンの酸化に特に好適で
ある。
【0014】本発明による方法を実施するための溶媒と
して使用されるアルコキシアルキルアミン類は、式
【0015】
【化5】
【0016】式中、R及びR1は互いに独立して水素又
はC1−C4アルキルを表し、R2はC1−C4アルキルを
表し、そしてnは1から6を表す、に相当するものが好
ましい。
【0017】本発明により使用されるアルコキシアルキ
ルアミンの例は以下の化合物である:2−メトキシエチ
ルアミン、2−エトキシエチルアミン、3−メトキシ−
1−プロピルアミン、3−エトキシ−1−プロピルアミ
ン、4−メトキシ−1−ブチルアミン、4−メトキシ−
2−ブチルアミン、N−メチル−2−メトキシエチルア
ミン、N−メチル−3−メトキシ−1−プロピルアミン
及び2−メトキシ−1−プロピルアミン。
【0018】特定の態様においては、溶媒として、少な
くとも一種類のアルコキシアルキルアミンと、少なくと
も一種類のC1−C4アルコール及び/又はC1−C3ジオ
ール及び/又は、もし混和性が保証されれば水との混合
物が使用される。C1−C4アルコールはメタノール、エ
タノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−
ブタノール、2−ブタノール又は第三級ブタノールであ
る可能性があり;C1−C3ジオールは1,2−エタンジ
オール、1,2−プロパンジオール及び1,3−プロパ
ンジオールを含む。アルコキシアルキルアミンのC1
4アルコール及び/又はC1−C3ジオール及び/又は
水に対する割合はどんな制限も受けず、そして一般的に
は反応混合物中での塩基の溶解度及び使用される2−ニ
トロトルエンの反応性により決定される。通常、溶媒混
合物中のアルコキシアルキルアミンの割合は30から9
5重量%であり、好適には50から95重量%であろ
う。本発明による方法は、特に好適な方法において、溶
媒として、式 R3O−(CH2n−NH2 (IV) 式中、R3はメチル又はエチルを表し、そしてnは1−
3を表す、式のアルコキシアルキルアミン及びメタノー
ルとの混合物中で実施される。
【0019】使用可能な強塩基はアルカリ金属及びアル
カリ土類金属の化合物、例えば金属水酸化物、金属アル
コキシド及び金属アミド、ならびにそれらがアルコキシ
ド及びアミドの場合にはアルミニウムの化合物である。
言及することができる重要なアルカリ金属及びアルカリ
土類金属は、例えばナトリウム、カリウム、リチウム、
カルシウム及びマグネシウムである。言及することがで
きるアルコキシドは、例えばメトキシド、エトキシド、
イソプロポキシド、2−ブトキシド、第三級−ブトキシ
ド及びプロピレングリコラートである。前述の塩基の中
では、水酸化物及びアルコキシドが好適であり;水酸化
ナトリム及び水酸化カリウム及びナトリウムメトキシド
が特に好適である。前述の塩基は個々にも又他との望ま
しい混合物中でも使用することができる。
【0020】強塩基は単に触媒機能のみを有する。従っ
て、本発明による方法による2−ニトロトルエンの2−
ニトロベンズアルデヒドへの酸化は触媒効果を与える量
の強塩基の添加によってすら開始することができる。に
も拘らず、ある場合には化学量論的な量もしくはそれ以
上の強塩基を使用することが有益なこともある。最終的
に必要な強塩基の量は、使用される式(II)の2−ニト
ロトルエンの特定の反応性に依存する。
【0021】概括的に、使用される強塩基の量は、2−
ニトロトルエン1モル当たり0.1から10塩基等量、
好適には2−ニトロトルエン1モル当たり0.2から5
塩基等量、特に好適には0.2から3塩基等量の範囲で
変化することができる。
【0022】例えばトルエン又はキシレンのようなトル
エン類の、酸素による酸化においては通常、生成される
アルデヒドはその反応条件下で早急に更に反応して対応
する安息香酸になり、そしてそのアルデヒドの選択性は
対応してごく低いものであるので、強塩基の存在下で2
−ニトロトルエンを酸素で処理することによる、2−ニ
トロトルエンの2−ニトロベンズアルデヒドへの選択的
酸化は非常に予想外の反応である。この反応は更に、欧
州特許出願公開第207123号明細書によると、強塩
基類の存在下で2−ニトロトルエン及び4−ニトロトル
エンを酸素で処理すると主生成物としてそれぞれ2,
2’−ジニトロビベンジル及び4,4’−ジニトロビベ
ンジルが生成されるので,尚更驚異に値する。
【0023】本発明による方法を触媒を添加することに
より実施することは有効である可能性があるが、それは
必ずしも必須のものとは限らない。使用する触媒は具体
的に、例えばCo、Mn、Cr、Fe、Ni、Cu、V
及びRuの遷移金属化合物である。これらの金属の可能
な使用形態は、それらの無機酸塩、例えば金属フッ化
物、塩化物、硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩及びリン酸塩;金
属酸化物及び金属水酸化物;有機酸金属塩、例えば金属
酢酸塩、シュウ酸塩、フェノキシド、安息香酸塩及びサ
リチル酸塩;これらの金属の、例えばアセチルアセト
ン、N,N’−ジサリチリデン−エチレンジアミン、テ
トラフェニルポルフィン及びフタロシアニンとの錯体で
ある。金属触媒の中でマンガン化合物が特に興味深い。
【0024】金属触媒の量は広い範囲で変化することが
できる。通常2−ニトロトルエン1モル当たり0.00
01から0.05モル等量、好適には0.0005から
0.02モル等量の使用量で十分である。もちろん金属
触媒の触媒効果は金属触媒をより大量使用すると有効に
利用することができる。
【0025】本発明による方法に酸化剤として使用され
る酸素は、純粋な形態で、又は例えば酸素を含有する気
体の形態の、希釈した形態で使用することができる。本
発明により使用される酸素のうちで経済的に最も好適な
形態は大気である。酸素又は酸素を含有する気体の圧力
は特定の制限を受けず、そして0.5から20バールの
間、好適には0.8から10バールの間、特に好適には
0.8から3バールの間を使用することができる。酸素
を含有する気体を使用する際にはその酸素含有量は同様
にどんな制限も受けない。
【0026】酸素を含有する気体の含有量及び圧力はな
かんずく達成される反応速度及び選択性に依存する。個
々の場合について、気体の導入に最も好適な条件を、簡
単な予備テストにより決定することができる。
【0027】酸素又は空気を例えば噴霧器又はフリット
(frits)を用いて反応混合物中に微細に拡散することは
有益である。しかし酸素又は空気は又、適切な撹拌機を
使用して激しく撹拌することにより反応混合物中に吸収
させることも出来る。本発明による方法の反応温度は−
50℃と+50℃の間で変化することができる。しかし
好適にはその反応は−30℃と+30℃の間の温度で実
施される。
【0028】本発明による方法において、生成される反
応混合物からの2−ニトロベンズアルデヒドの単離は、
例えば蒸留又は抽出のような既知の基本的方法により実
施され、そしてそれは主として酸化に使用される溶媒の
種類に依存する。もし溶媒として第一級アミノ基を持つ
化合物を酸化に使用する場合には、2−ニトロベンズア
ルデヒド類は主としてアルデヒドイミン類として存在す
る。これらの溶媒はこの種類の反応混合物から例えば蒸
留によって除去することができる。適当ならば、溶媒の
除去の前に過剰な強塩基を酸で中和することは都合が良
いかも知れない。溶媒除去後の粗製混合物は、生成され
るすべてのイミン類を加水分解するために、水及び触媒
作用を有する量の鉱酸で処理し、そして2−ニトロベン
ズアルデヒドを例えば蒸留、蒸気蒸留又は抽出により単
離する。2−ニトロベンズアルデヒドの単離及び精製は
又、亜流酸水素塩付加物により有効に実施することがで
きる。
【0029】
【実施例】実施例1 最初に2−ニトロトルエン13.7g、MnSO4・H2
Oを0.10g及び2−メトキシエチルアミン100g
を−5℃で250ml用ガラス反応容器に入れた。次い
でメタノール12g中KOH6.6gの溶液を常圧下で
前記溶液中に純粋な酸素を導入しながら1時間に渡って
計量添加した。次いでアルカリの添加終結後、総O2
収量が2.0lになるまで更に3.5時間酸化を実施
し、次いで過剰アルカリを80%濃度の硫酸添加により
中和した。反応混合物の温度は全反応経過中−5℃に保
持した。生成物の単離は蒸留により溶媒の2−メトキシ
エチルアミン及びメタノールを除去することにより開始
した。溶媒の蒸留からの残渣は水約150mlで処理
し、そして80%濃度の硫酸によりpH1に酸性化し、
そして水性相を塩化メチレンで3回抽出した。塩化メチ
レン相を硫酸ナトリウムで乾燥し、その溶媒は蒸留によ
り除去した。暗色の油状物14.3gが残渣として残
り、それはGC分析により2−ニトロトルエン20.8
%及び2−ニトロベンズアルデヒド50.2%を含有し
ていた。
【0030】転化率、2−ニトロトルエン:
78.3% 選択率、2−ニトロベンズアルデヒド: 60.8
実施例2 酸化を−10℃で実施しそして強塩基として30%の濃
度のナトリウムメトキシド含有メタノール溶液18.0
gを計量添加した点が異なる、実施例1の方法。O2
2.5l吸収後反応を停止;反応時間5.5時間。
【0031】実施例1と同様な後処理: 粗生成物: 暗色の油状物
15.2g 転化率、2−ニトロトルエン: 83% 選択率、2−ニトロベンズアルデヒド: 55.9%実施例3 反応をMnSO4を添加せずに0℃で実施し、そして強
塩基として30%濃度のナトリウムメトキシド含有のメ
タノール溶液35.0gを計量添加した点が異なる、実
施例1の方法。O2を2.5l吸収後の4時間後反応を
停止。実施例1と同様な後処理: 粗生成物: 暗色の油状物
15.2g 転化率、2−ニトロトルエン: 92.1% 選択率、2−ニトロベンズアルデヒド: 40.4%実施例4 2−メトキシエチルアミンを3−メトキシプロピルアミ
ン100gと置き換えた点が異なる実施例1の方法。O
2を0.8l吸収した6時間後に反応を停止。実施例1
と同様な後処理: 粗生成物: 暗色油状物1
4.1g 転化率、2−ニトロトルエン: 30.0% 選択率、2−ニトロベンズアルデヒド: 62.3%実施例5 2−メトキシエチルアミンを3−エトキシプロピルアミ
ン100gと置き換えそして酸化を+5℃で実施した点
が異なる実施例1の方法。O2を0.9l吸収した5.
5時間後に反応を停止。
【0032】実施例1と同様な後処理: 粗生成物: 暗色油状物1
4.4g 転化率、2−ニトロトルエン: 33.6% 選択率、2−ニトロベンズアルデヒド:59.2%実施例6 最初に2−ニトロトルエン13.7g、MnSO4×H2
Oを0.10g及び2−メトキシエチルアミン100g
を−15℃でガラスの反応容器中に入れた。常圧下でそ
の混合物中に純粋な酸素を導入しながら水酸化ナトリウ
ム粉末4.0gを添加した。数分間の誘導期間後、酸素
の吸収を開始した。反応混合物の温度は全反応期間中−
15℃に保持された。反応は8時間後に、酸素の総吸収
量2.3lで、80重量%の濃度の硫酸の添加による過
剰アルカリの中和により停止させた。
【0033】実施例1と同様な後処理。
【0034】 粗生成物: 暗色油状物1
5.4g 転化率、2−ニトロトルエン: 83.5% 選択率、2−ニトロベンズアルデヒド: 56.8% 本発明の特徴と態様を以下に示す。
【0035】1.一般式
【0036】
【化6】
【0037】式中X1及びX2は、互いに独立して水素又
はハロゲンを表すか、あるいはそれらの置換基の一方が
ニトロ基を表しそしてその際他方の置換基が水素を表
す、の2−ニトロトルエン類の酸化により、一般式
【0038】
【化7】
【0039】式中X1及びX2が上述の意味を有する、の
2−ニトロベンズアルデヒド類の製造方法であって、酸
素又は酸素を含有する気体による酸化を、溶媒として少
なくとも一種類のアルコキシアルキルアミンの存在下
で、そして強塩基類の存在下で実施することを特徴とす
る方法。
【0040】2.使用する溶媒が、式中 式(III)
【0041】
【化8】
【0042】R及びR1は互いに独立して水素又はC1
4アルキルを表し、R2はC1−C4アルキルを表しそし
てnは1から6を表す、のアルコキシアルキルアミンで
あることを特徴とする第1項に記載の方法。 3.使用する溶媒が少なくとも一種類のアルコキシアル
キルアミン及び少なくとも一種類のC1−C4アルコール
及び/又はC2−C3ジオール及び/又は水の混合物であ
ることを特徴とする第1項に記載の方法。
【0043】4.式IVのアルコキシアルキルアミンとメ
タノールの混合物を溶媒として使用することを特徴とす
る第1項に記載の方法。
【0044】5.使用する強塩基類が、2−ニトロトル
エン1モルに対して0.1から10塩基等量、好適には
0.2から5塩基等量、特に好適には0.2から3塩基
等量の、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化
物、アルコキシド及びアミドならびにアルミニウムのア
ルコキシド及びアミドから成る群から選ばれる一種以上
の代表物質である事を特徴とする第1項に記載の方法。
【0045】6.使用する強塩基が水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム又はナトリウムメトキシドである事を特
徴とする第1項に記載の方法。
【0046】7.具体的にはCo、Mn、Cr、Fe、
Ni、Cu、V及びRuの遷移金属化合物からなる群か
ら選ばれる一種以上の触媒の存在下で反応を実施するこ
とを特徴とする第1項に記載の方法。
【0047】8.触媒としてマンガン化合物を2−ニト
ロトルエンに対して0.0001から0.05モル等
量、好適には0.005から0.02モル等量の存在下
で反応を実施することを特徴とする第1項に記載の方
法。
【0048】9.式(I)及び(II)中のX1及びX2
が水素を表すことを特徴とする第1項に記載の方法。
【0049】10.−50℃及び+50℃の間、好適に
は−30℃及び+30℃の間の温度で反応を実施するこ
とを特徴とする第1項に記載の方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 式中X1及びX2は互いに独立して水素又はハロゲンを表
    すか、あるいはその置換基の一方がニトロ基を表し、そ
    してその際他方の置換基が水素を表す、の2−ニトロト
    ルエン類の酸化により、一般式 【化2】 式中X1及びX2は上述の意味を有する、の2−ニトロベ
    ンズアルデヒド類の製造方法であって、酸素又は酸素を
    含有する気体による酸化を、溶媒として少なくとも一種
    類のアルコキシアルキルアミンの存在下で、そして強塩
    基類の存在下で実施することを特徴とする方法。
JP7070486A 1994-03-10 1995-03-06 2−ニトロベンズアルデヒド類の製造方法 Pending JPH07258174A (ja)

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