JPH07258092A - コラーゲンの異常蓄積を伴う疾患の治療剤 - Google Patents

コラーゲンの異常蓄積を伴う疾患の治療剤

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JPH07258092A
JPH07258092A JP6073781A JP7378194A JPH07258092A JP H07258092 A JPH07258092 A JP H07258092A JP 6073781 A JP6073781 A JP 6073781A JP 7378194 A JP7378194 A JP 7378194A JP H07258092 A JPH07258092 A JP H07258092A
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saikosaponin
collagen
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agent
treatment
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JP6073781A
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Taiichi Nakayama
泰一 中山
Izumi Horii
和泉 堀井
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 医薬品または医薬部外品組成物を提供する。 【構成】 サイコサポニンa、サイコサポニンb1、サ
イコサポニンb2、サイコサポニンc及びサイコサポニ
ンdからなる群より選んだ少なくとも1種を有効成分と
して含有するコラーゲンの異常合成に起因する疾患また
は病的状態の予防または治療剤。 【効果】 各種器官の修復に必要なタンパク質の合成に
悪影響を及ぼすことなく、コラーゲンの異常合成を特異
的に抑制する組成物が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイコサポニン類を含
有するコラーゲンの異常合成に起因する疾患または病的
状態の予防または治療剤に関する。かかる治療または予
防剤は、医薬品としてだけでなく、医薬部外品としても
使用できる。
【0002】
【発明の背景】サイコサポニン類は、柴胡またはミシマ
サイコ(Bupleurum falcatum L.)の根に由来する成分
として知られており、そして前記の根は下熱、鎮静及び
解毒などの目的で漢方方剤に古くから配合されてきた。
さらに、サイコサポニン類は皮膚の創傷治癒、肌荒れ防
止および改善、皮膚のたるみやつや消失を防ぐ老化防止
等の効果があり、医薬品、化粧品等に配合されている。
【0003】また、抽出されたサイコサポニンを、サイ
コサポニンa、サイコサポニンb1、サイコサポニン
2、サイコサポニンcおよびサイコサポニンdに分離
し、各成分を単独で用いることにより上記効果を高めた
技術も提案されている(特公平4−36137号公
報)。
【0004】以上のように、サイコサポニン類は多様な
生物学的作用を示し、さらに新たな用途開発に向けた使
用にも興味が持たれる。
【0005】
【発明の構成】本発明者らは、上述のように有用なサイ
コサポニンの新しい効能およびその利用方法を見出すべ
く研究した結果、サイコサポニン類が線維芽細胞のコラ
ーゲン合成促進に対して顕著な抑制効果を有し、コラー
ゲンの過剰合成に起因する疾患を予防または治療できる
ことを見い出し本発明を成すに至つた。
【0006】従つて、本発明によれば、サイコサポニン
a、サイコサポニンb1、サイコサポニンb2、サイコサ
ポニンc及びサイコサポニンdからなる群より選んだ少
なくとも1種を有効成分として含有することを特徴とす
るコラーゲンの異常合成に起因する疾患または病的状態
の治療または予防剤、が提供される。
【0007】本発明で使用されるサイコサポニン類は、
柴胡からそれ自体既知の方法で抽出単離したものはもと
より、ミシマサイコの植物片の組織培養物から抽出単離
したものであつてもよい。こうして単離したサイコサポ
ニン類、具体的にはサイコサポニンa、サイコサポニン
1、サイコサポニンb2、サイコサポニンc及びサイコ
サポニンcは、各成分単独で、またはそれらの2種以上
を組み合わせて使用することができる。
【0008】かかるサイコサポニン類は、それらの作様
機序によつて限定されるものでないが、例えば、正常ヒ
ト皮膚由来の線維芽細胞培養系において、Transforming
Growth Factor-β1(以下TGF−β1と記す)によ
り刺激された線維芽細胞のコラーゲン合成促進を特異的
に抑制し、しかもより好ましいことに、他のタンパク質
合成には影響を及ぼさないことがら、コラーゲンの異常
合成に起因する疾患または病的状態の予防または治療で
有利に使用できる。このような特異性は、老齢ラツトを
用いた創傷治癒遅延モデルに対して治癒日数を短縮する
ことからも明らかにされる。
【0009】従来、線維芽細胞の増殖能およびコラーゲ
ン合成に対してある種のステロイド剤が抑制作用を示す
ことは既に知られている。例えばトリアムシノロン(tr
iamcinolone)はヒトケロイド由来線維芽細胞培養系に
おいて線維芽細胞の異常増殖を抑制し、コラーゲン過剰
合成に対して抑制効果を示す。しかしながらトリアムシ
ノロンは、ヒト正常皮膚由来線維芽細胞の増殖だけでな
くコラーゲン合成に対しても抑制作用を示し、しかも創
傷モデルにおいて治癒日数を遅延させることなどが知ら
れており、肥厚性瘢痕の治療剤としては好ましくない。
【0010】このような、従来技術と対比してみれば、
本発明の有用性も自ずと明らかであろう。ところで、さ
らに具体的に説明すれば、前記のサイコサポニン類単独
では正常ヒト皮膚線維芽細胞のコラーゲン合成には作用
せず、前述のようにTGF−β1等により刺激された線
維芽細胞のようにコラーゲン合成が促進している細胞の
コラーゲン合成の促進に対して特異的に抑制効果を示す
ことは従来技術文献に未載である。一方、TGF−β1
により刺激された線維芽細胞のようにコラーゲン以外の
タンパク質合成も促進している細胞のタンパク質合成の
促進に対しては抑制効果を示さないこともこれまで全く
知られていないことである。以上のような作用の選択性
をサイコサポニン類が示すことは、きわめて驚くべきこ
とである。
【0011】こうして、サイコサポニン類を有効成分と
して含有する本発明の製剤は、コラーゲンの異常合成に
起因する疾患または病的状態を予防または治療する上で
有利に使用できる。コラーゲンの異常合成に起因する疾
患としては、限定されるものでないが、各種線維症が代
表的なものとして挙げられる。これらの線維症の具体的
なものとしては、各種器官の線維化を伴う疾患、例え
ば、強皮症、肝線維症、肺線維症、腎線維症、等が挙げ
られる。線維症の病因、診断、治療等については、最新
醫学、第42巻、第10号、2052ページ以降、を参
照のこと。
【0012】前記疾患の発症部位、その特性を考慮すれ
ば、本発明の製剤は、医薬品としてだけでなく、医薬部
外品としても使用できることが理解できるであろう。
【0013】本発明の製剤は、医薬品組成物または医薬
部外品組成物として調製することができ、それぞれの用
法に応じ各種剤型で提供できる。そのような剤型として
は散剤、顆粒剤、細粒剤、ドライシロップ剤、錠剤、カ
プセル剤などの内服剤、軟膏、硬膏、リニメント剤、ロ
ーション剤(溶液性、懸濁性、乳剤性)、クリーム剤、
貼付剤などの外用剤あるいは注射剤、座剤などを挙げる
ことができる。
【0014】これらの医薬品組成物または医薬部外品組
成物は、前記の必須成分に加えて、本発明の効果を損な
わない範囲で、前記剤型に応じて製剤学上許容される適
当な賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、水性成分、粉末
成分、油分、界面活性剤、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸
化防止剤、香料、色剤などの医薬品または医薬部外品用
の添加物を配合することができる。
【0015】例えば、散剤は前記サイコサポニン類に必
要に応じ適当な賦形剤、滑沢剤等を加えよく混和して散
剤とする。錠剤はサイコサポニン類に、必要に応じ適当
な賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤等を加え常法に従い
打錠して錠剤とする。錠剤はまた必要に応じ、コーテイ
ングを施し、フイルムコート錠、糖衣錠、腸溶性皮錠等
にすることができる。
【0016】カプセル剤は、例えば必要に応じ適当な賦
形剤、滑択剤等をサポニン類に加え、よく混和した後、
適当なカプセルに充填してカプセル剤とする。さらに常
法により顆粒あるいは細粒として後充填してもよい。
【0017】本発明の組成物を前記各疾患の実際の予防
または治療に用いる場合、その活性成分であるサイコサ
ポニンa、サイコサポニンb1、サイコサポニンb2、サ
イコサポニンc、サイコサポニンdの中の少なくとも1
種の投与量は、患者の体重、年齢、性別、疾患の程度等
により適宜決定されるが、概ね経口投与の場合成人1日
当たり0.1mg〜10000mgの範囲で、経皮投与
の場合成人1日当たり0.01mg〜1000mgの範
囲で、その他の投与経路の場合は成人1日当たり0.1
mg〜1000mgの範囲で投与される。
【0018】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を詳細に説明する
が、本発明の技術範囲がこれら実施例に限定されるもの
ではないことはいうまでもない。
【0019】実施例1:正常ヒト皮膚線維芽細胞のコラ
ーゲン合成に対する作用の検討 7継代目の正常ヒト皮膚線維芽細胞を、42000個/
穴ずつ6穴プレート(Falcon 3046)に播種し、1
0%牛胎児血清を含むDMEM培地にて4日間培養しコ
ンフルエントに達した後、実験に供した。
【0020】各被験物質および10μg/mlのL−ア
スコルビン酸を含むDMEM培地(10%脱脂牛胎児血
清添加)で24時間培養した後、50mMのβ−アミノ
プロピオニトリル(10μl/穴)およびL−[2,3
−3H]プロリン(20μCi/穴)を添加し、さらに
24時間培養した。
【0021】培養終了後、培養液および細胞ホモジネー
ト中のコラーゲン性および非コラーゲン性タンパク質を
細菌性コラゲナーゼ消化法により以下の手順で測定し
た。透析によりフリーの放射性プロリンを除いた後、N
−エチルマレイミドおよび塩化カルシウム存在下でコラ
ゲナーゼ(2000unit/ml)を37℃で90分
間作用させた。反応終了後、10%トリクロ酢酸−0.
5%タンニン酸を加え遠心し、上清中の放射活性をコラ
ーゲン性タンパク質として測定した。また沈殿には0.
5%ドデシル硫酸ナトリウム−5mMジチオトレイトー
ルを添加し煮沸加熱した後、非コラーゲン性タンパク質
の放射活性を測定した。
【0022】結果を図1および図2に示す。10μg/
mlのサイコサポニンb1(図中ではSSb1と示す)
は、コラーゲン性および非コラーゲン性タンパク質の産
生に対して有意な作用を示さなかつた。一方、3ng/
mlのTGF−β1は、コラーゲン性および非コラーゲ
ン性タンパク質の産生に対して有意な促進作用を示し
た。そこでその両者を組合わせてみるとコラーゲン性タ
ンパク質の産生はサイコサポニンb1単独の場合と同じ
程度まで抑制されるのに対し、非コラーゲン性タンパク
質の産生に対しては、TGF−β1単独の場合とほぼ同
じ程度を維持した。サイコサポニンによるコラーゲン性
タンパク質の産生抑制作用は、全タンパク質の産生抑制
による非特異的な反応によるものではなく、きわめて特
異性が高いこと、さらにこの産生抑制作用がTGF−β
1によつてコラーゲンの産生が促進している場合にのみ
認められたということから、サイコサポニンをコラーゲ
ンの異常蓄積を伴う疾患の治療剤に用いるに際して非常
に有用であると考えられる。 実施例2:創傷治癒に対する作用の検討 生後10週齢または70週齢のウイスター系ラツトを1
群4匹とし、背部を毛刈り後試験に供した。ラツトはペ
ントバルピタールにより麻酔後、正中線から左右2cm
の皮膚を正中線にそつて約2.5cm切開した。その後
直ちに切開部をミツヘル縫合した。下記の実施例および
比較例のクリーム剤を1日1回の割合で、100μlず
つ8日間塗布した。9日目に縫合針を外し、断面1cm
となるように皮膚切片を作製した。この切片の切断張力
を東洋測器株式会社テンシロンUTM−4を用いて測定
した。
【0023】実施例3、実施例4および比較例1 これらの例の組成を、下記表1に示すように選んでクリ
ームを調製した。
【0024】表 1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 組成(各組成は重量%で示す) 実施例3 実施例4 比較例1 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (油相) サイコサポニンb1 0.1 1.0 - セトステアリルアルコール 3.5 3.5 3.5 スクワラン 38.0 38.0 38.0 ミツロウ 3.0 3.0 3.0 還元ラノリン 5.0 5.0 5.0 ステアリン酸モノグリセリド 2.0 2.0 2.0 ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 2.0 2.0 2.0 モノパルミチン酸エステル エチルパラベン 0.3 0.3 0.3 (水相) 1,3−ブチレングリコールアセテート 7.0 7.0 7.0 グリセリン 5.0 5.0 5.0 イオン交換水で100重量%に調節 残余 残余 残余 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−調製 油相を加熱融解して75℃に保ち、これを75℃に加温
した水相に撹拌しながら加える。次にホモミキサーで均
一に乳化した後、撹拌しながら急冷してクリームを得
る。
【0025】結果 比較例1を処置した70週齢ラツトの平均張力は37
0.5g/cmであつたのに対し、実施例3または実施
例4を処置した70週齢ラツトの平均張力はそれぞれ5
49.9g/cm、524.3g/cmと有意に高い値を
示した。また、比較例1を処置した10週齢ラツトの平
均張力は533.6g/cmであつた。以上の結果か
ら、加齢に伴いラツトの創傷治癒能力が低下することお
よびサイコサポニン類にはその低下した老齢ラツト(7
0週齢)の創傷治癒能力を若齢ラツト(10週齢)並み
に回復させる能力を有していることが判明した。一般
に、創傷治癒の過程にはコラーゲン合成が不可欠である
と言われている。しかし今回の実施例では、サイコサポ
ニン類が創傷治癒を遅延させるどころか逆に創傷治癒を
促進したことから、サイコサポニン類には生体に必要な
コラーゲン合成は阻害せず、異常に促進しているコラー
ゲン合成のみを抑制するものと考えられる。すなわち、
手術部または創傷部の治癒は促進されるものの、瘢痕等
の過形成には至らないと考えられ、このことからサイコ
サポニン類は、手術部または創傷部の治癒改善剤として
きわめて有用である可能性が明らかである。
【0026】以下、実施例により本発明の製剤例を挙げ
るが、これらの製剤でも前記と同様な作用効果が得られ
る。
【0027】実施例5:乳剤性ローション剤 組成 重量% サイコサポニンb2 0.01 エタノール 3.0 セチルアルコール 1.0 ミツロウ 0.5 ワセリン 2.0 スクワラン 6.0 ジメチルポリシロキサン 2.0 グリセリン 4.0 1,3−ブチレングリコール 4.0 ポリオキシエチレン(10) 1.0 モノオレイン酸エステル グリセロールモノステアリン酸エステル 1.0 エチルパラベン 0.3 クインスシード抽出液(5%抽出液) 20.0 イオン交換水 残余調製 エタノールにサイコサポニンb2を加えて溶解し、アル
コール相を作製する。一方、イオン交換水にグリセリン
および1,3−ブチレングリコールを加え70℃で加熱
溶解することにより水相を作製する。クインスシード抽
出液を除く他の成分を混合し、70℃に加熱調製する。
これを先の水相に加え、予備乳化を行う。この乳化液に
アルコール相とクインスシード抽出液を加え撹拌機、ホ
モミキサーにて乳化粒子を均一にした後、脱気、濾過、
冷却を行う。
【0028】実施例6:溶液性ローション剤 組成 重量% サイコサポニンa 0.5 エタノール 10.0 グリセリン 4.0 1,3−ブチレングリコール 4.0 オレイルアルコール 0.1 ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.5 モノラウリン酸エステル ポリオキシエチレン(15)ラウリル 0.5 アルコールエーテル エチルパラベン 0.3 イオン交換水 残余調製 イオン交換水にグリセリンおよび1,3−ブチレングリ
コールを室温にて溶解し水相を作製する。エタノールに
サイコサポニンaを始めとする他の成分を溶解する。こ
れを先の水相に混合可溶化する。
【0029】実施例7:軟膏 組成 重量% サイコサポニンc 10.0 グリセリンモノエチルエーテルジアセテート 3.0 ワセリン 40.0 ステアリルアルコール 15.0 モクロウ 20.0 ポリオキシエチレン(10) 0.25 モノオレイン酸エステル グリセリンモノステアリン酸エステル 0.25 エチルパラベン 0.3 イオン交換水 残余調製 70℃のイオン交換水に、70℃で混合溶解した他の成
分を加え、ホモミキサーで均一乳化し、乳化後冷却して
軟膏を得た。
【0030】実施例8:散剤 調製 サイコサポニンd500と乳糖g500g(全量100
0g)をよく混和し、散剤を製する。
【0031】実施例9:錠剤 調製 サイコサポニンb1 200g、乳糖g360g、6%H
PC乳糖360g、バレイシヨデンプン65gおよびス
テアリン酸タルク15g(全量1000g)をよく混合
して打錠し、錠剤1000個を製する。
【0032】実施例10:カプセル剤 調製 サイコサポニンb2 150g、乳糖g670g、バレイ
シヨデンプン165gおよびステアリン酸タルク15g
(全量1000g)をよく混和し、硬カプセルに充填
し、カプセル剤1000個を製する。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、サイコサポニンa、サ
イコサポニンb1、サイコサポニンb2、サイコサポニン
c及びサイコサポニンからなる群より選んだ少なくとも
1種を有効成分として含有せしめることにより、コラー
ゲンの異常合成に起因する疾患の予防または治療剤とし
てきわめて利用できる医薬品組成物または医薬部外品組
成物を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒト線維芽細胞のコラーゲン合成に対するサイ
コサポニンb1の作用を示したグラフである。
【図2】ヒト線維芽細胞の非コラーゲン性タンパク質合
成に対するサイコサポニンb1の作用を示したグラフで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 35/78 ADA N 8217−4C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイコサポニンa、サイコサポニン
    1、サイコサポニンb2、サイコサポニンc及びサイコ
    サポニンdからなる群より選んだ少なくとも1種を有効
    成分として含有することを特徴とするコラーゲンの異常
    合成に起因する疾患または病的状態の予防または治療
    剤。
  2. 【請求項2】 前記疾患または病的状態が、強皮症、肝
    線維疾及び肺線維症、ならびに創傷部の肥厚性瘢痕及び
    ケロイドである請求項1記載の予防または治療剤。
JP6073781A 1994-03-22 1994-03-22 コラーゲンの異常蓄積を伴う疾患の治療剤 Withdrawn JPH07258092A (ja)

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