JPH0725659U - 自動車用ビデオカメラ取付装置用水平回転ヘッド - Google Patents

自動車用ビデオカメラ取付装置用水平回転ヘッド

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JPH0725659U JP6036793U JP6036793U JPH0725659U JP H0725659 U JPH0725659 U JP H0725659U JP 6036793 U JP6036793 U JP 6036793U JP 6036793 U JP6036793 U JP 6036793U JP H0725659 U JPH0725659 U JP H0725659U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビデオカメラを二次元平面内のみで360度回
転可能に保持し、構造が簡単で安定性が高く、操作が容
易で小形な自動車用ビデオカメラ取付装置用水平回転ヘ
ッドを提供する。 【構成】 外輪部1の内側に、その外輪部の結合軸6に
底盤8の孔10を通して内輪部2を回転自在に嵌合し、
負荷回転機構(14,15)により上記外輪部の結合軸
6と内輪部の孔10との係合部分にてその外輪部と内輪
部とを所定の負荷を与えて回転可能に組み付け、カメラ
取付台3に横移動可能なカメラ取付ねじ22を用いてビ
デオカメラを固定し、このビデオカメラを固定したカメ
ラ取付台3を上記内輪部の上端部に回り止め手段を介し
て着脱可能に嵌合し、上記内輪部の外側面の一箇所に横
方向に取り付けられたパン棒4を回動操作することによ
り、上記ビデオカメラを二次元平面内のみで360度回転
可能に保持する。これにより、構造が簡単で安定性が高
く、操作が容易で小形な自動車用ビデオカメラ取付装置
用水平回転ヘッドを実現できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車の室内より景色等を撮影する際に、助手席等を利用してビデ オカメラを取り付ける撮影装置例えば本出願人により特願平4-357898号により提 案されている自動車用ビデオカメラ取付装置の水平状態にセットされたビデオカ メラ取付台に取り付け、二次元平面内のみで自由に回転可能にビデオカメラを保 持し、自動車の揺れや振動に対しても構造が簡単で安定性があり、操作が容易で 小形な自動車用ビデオカメラ取付装置用水平回転ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、雲台を使用してビデオカメラで水平面内の回転による回転撮影をするに は、一般的に撮影用三脚とこれに取り付けられた雲台とを用い、まず上記三脚の 3本の足を設置面の高低状態にあわせて各々伸び縮みさせ上記雲台全体が水平に なるように調整して固定し、次にその雲台のカメラ取付板にビデオカメラを取り 付け、この状態で撮影対象の被写体をビデオカメラのファインダーを通して目視 しながら狙いを定め、雲台の上下角を調整した後、上記雲台に取り付けられたパ ン棒を回動操作することにより、ビデオカメラを二次元平面内で適宜回転して撮 影していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記雲台を三脚より分離して自動車用ビデオカメラ取付装置のビデオ カメラ取付台にとりつけ、水平回転ヘッドとして使用した場合、自動車の室内よ り景色等を走行中に撮影するときは、自動車の窓枠の間を狙って撮影することと なるので、窓枠の間を狙う位置にビデオカメラを水平状態に一度セットすればよ く、その雲台で上下角を調整する必要がなかった。このように、従来の雲台を用 いた場合は、雲台が回転するための機構及び上下角を調整するための機構を備え ており、この雲台の構造によりビデオカメラを二次元平面内で回転可能とすると 共に上下角を調整可能としていたので、雲台そのものの構造が複雑となると共に 、形状が複雑となり、大形化するものであった。また、ビデオカメラを水平面内 で回転操作して回転撮影をする場合、雲台全体が水平になるように調整した後に 、上下角を調整しなければならず、調整操作が複雑となるものであった。さらに 、回転機構と上下角調整機構とを有する雲台は、一般的に三脚へ取り付けるため その取付基部の低面積に対して高さが高く構成されており、雲台自体について見 た場合、ビデオカメラを取り付ける部材としては安定性に欠ける面があった。さ らにまた、自動車の揺れや振動を伴う場所での使用においては、雲台は、上記の ように二次元平面内の回転と上下角調整が可能な構造であると共に安定性に欠け る面があるので、揺れや振動による影響を受け易いものであった。
【0004】 そこで、本考案は、このような問題点に対処し、予め水平状態にセットした自 動車用ビデオカメラ取付装置のビデオカメラ取付台に固定され二次元平面内のみ で自由に回転可能とすると共にパン棒で必要なだけ水平回転させ回転を止めた位 置で静止し、通常の自動車走行中の揺れや振動では静止した位置がずれない回転 に対する負荷調整機構を有し、構造が簡単で揺れや振動の伴う自動車内において も安定性が高く操作が容易で小形な自動車用ビデオカメラ取付装置用水平回転ヘ ッドを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案による自動車用ビデオカメラ取付装置用水 平回転ヘッドは、底盤を有すると共に所定の高さまで立ち上がり上部が開口され た円筒状部材の底盤上面の中心に円柱状の結合軸を立設し且つ上記底盤の下面中 心には自動車用ビデオカメラ取付装置の水平にセットされたビデオカメラ取付台 への固定用の雌ねじを有する外輪部と、この外輪部の内側に嵌合される底盤を有 すると共に所定の高さまで立ち上がり上部が開口された円筒状部材の底盤の中心 部に上記外輪部の結合軸を通す孔を有し外輪部内に回転自在に嵌合される内輪部 と、上記外輪部の結合軸と内輪部の孔との係合部分にてその外輪部と内輪部とを 所定の負荷を与えて回転可能に組み付ける負荷回転機構と、上記内輪部の上端部 に回り止め手段を介して着脱可能に嵌合されると共に中心部上面にはカメラ取付 ねじが横移動可能に組み込まれたカメラ取付台と、上記内輪部の外側面の一箇所 に横方向に取り付けられ該内輪部を外輪部に対して回動操作するパン棒とを備え て成るものである。
【0006】 また、上記負荷回転機構は、上記外輪部の結合軸と内輪部の孔との係合部分に て結合軸の外周に軸方向に嵌め込まれた転がり玉軸受と、この転がり玉軸受を上 記結合軸の上端にて内輪部の底盤上面に押し付けると共にその内輪部を外輪部の 底盤上面に押し付ける回転負荷調整手段とから成るものとするとよい。
【0007】
【作用】
このように構成された自動車用ビデオカメラ取付装置用水平回転ヘッドは、外 輪部の内側に、その外輪部の結合軸に底盤の孔を通して内輪部を回転自在に嵌合 し、負荷回転機構により上記外輪部の結合軸と内輪部の孔との係合部分にてその 外輪部と内輪部とを所定の負荷を与えて回転可能に組み付け、カメラ取付台に横 移動可能なカメラ取付ねじを用いてビデオカメラを固定し、このビデオカメラを 固定したカメラ取付台を上記内輪部の上端部に回り止め手段を介して着脱可能に 嵌合し、上記内輪部の外側面の一箇所に横方向に取り付けられたパン棒を回動操 作することにより、上記ビデオカメラを二次元平面内のみで360度回転可能にす ると共に、回転を停止した位置で静止し通常の車の走行中の揺れや振動では位置 がずれることがなく、また構造が簡単なため形状も単純となり、これにより自動 車の揺れや振動を伴う場所でも安定性が高く操作が容易で小形な自動車用ビデオ カメラ取付装置用水平回転ヘッドを実現できる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。 図1は本考案による自動車用ビデオカメラ取付装置用水平回転ヘッドの実施例 を示す外観図であり、(a)図は平面図、(b)図は正面図、(c)図は底面図である 。この自動車用ビデオカメラ取付装置用水平回転ヘッドは、自動車用ビデオカメ ラ取付装置の水平状態にセットされたビデオカメラ取付台に取り付け、二次元平 面内のみで自由に回転可能にビデオカメラを保持するもので、大きく分けて外輪 部1と、内輪部2と、カメラ取付台3と、パン棒4とから成る。
【0009】 上記外輪部1は、この自動車用ビデオカメラ取付装置用水平回転ヘッドの基部 材となると共に自動車用ビデオカメラ取付装置のビデオカメラ取付台へ固定する 部材となるもので、図2に示すように、円形(例えば直径62mm程度)の底盤5を 有すると共に所定の高さまで立ち上がり上部が開口された円筒状部材に形成され 、上記底盤5の上面の中心には円柱状の結合軸6が立設され、且つその底盤5の 下面の中心には図示省略の自動車用ビデオカメラ取付装置のビデオカメラ取付台 への固定用の雌ねじ7が切られている。なお、上記底盤5の上面にて後述の内輪 部2の底盤8と接触する面には、一定の幅で周回状の溝9が掘ってあり、上記底 盤8の支持面を二つにして安定化を図ると共に、この溝9に潤滑油を入れること により回転を滑らかとするようになっている。また、上記外輪部1を形成する材 料としては、アルミニウム等の軽金属が適している。
【0010】 内輪部2は、上記外輪部1の内部にて二次元平面内のみで360度回転するもの で、図2に示すように、上記外輪部1の内側にほとんどすき間のない状態で嵌合 される大きさの直径を有する円形の底盤8を有すると共に所定の高さまで立ち上 がり上部が開口された円筒状部材に形成され、上記底盤8の中心部には上記外輪 部1の結合軸6を通す孔10が明けられており、この孔10を上記結合軸6に合 わせることにより外輪部1内に回転自在に嵌合されるようになっている。なお、 この内輪部2の下部外周面にて前述の外輪部1の周壁内面と接触する面には、一 定の幅で鉢巻き状の溝11が切ってあり、この溝11に潤滑油を入れることによ り回転を滑らかとするようになっている。また、上記底盤8の上面にて孔10の 周囲には、後述の転がり玉軸受14のロアーリング18bを嵌め込むための一定 幅の円形溝12が掘ってある。さらに、図3に示すように、上記内輪部2の周壁 内面の平面形状は、真円とはされておらず、相対する内面同士が平行な平面13 a,13bとなるように突出してほぼ小判形をなすように形成されている。これ は、後述のカメラ取付台3を嵌合するときに、そのカメラ取付台3に方向性を与 えると共に回り止めを行うためである。従って、上記周壁内面の平面形状は、小 判形に限られず真円以外の形であればどのようなものであってもよい。また、上 記内輪部2を形成する材料としては、アルミニウム等の軽金属が適している。
【0011】 上記外輪部1と内輪部2とは、負荷回転機構によって組み付けられる。この負 荷回転機構は、上記外輪部1の結合軸6に内輪部2の孔10を係合する部分にて その外輪部1と内輪部2とを所定の負荷を与えて回転可能に組み付けるもので、 図2に示すように、上記外輪部1の結合軸6と内輪部2の孔10との係合部分に て結合軸6の外周に軸方向に嵌め込まれた転がり玉軸受14と、この転がり玉軸 受14を上記結合軸6の上端にて内輪部2の底盤8の上面に押し付けると共にそ の内輪部2を外輪部1の底盤5の上面に押し付ける回転負荷調整手段15とから 成る。
【0012】 上記転がり玉軸受14は、玉(ボール)の転がり接触によって摩擦を少なくし て回転可能とするもので、本実施例では軸方向に働くスラストを支える軸受とさ れており、図3に示すように平面形状がほぼドーナツ状に形成された保持器16 で円周方向に例えば10数個並んだ回転可能な玉17,17,…を等間隔に保持 し、この保持器16及び玉17の上下にそれぞれ内側面に軌道溝が形成されたほ ぼドーナツ板状のアッパーリング18a及びロアーリング18bを配置して、図 2に示すようにこれらで挟み込んで構成されている。そして、上記の玉17,1 7,…は、上下のリング18a,18bの軌道溝に沿って円回転運動をする仕組 みになっている。また、ロアーリング18bの内径はアッパーリング18aの内 径よりもやや大きくされており、上記ロアーリング18bは、外輪部1の底盤5 に立設された結合軸6の外周面には接触しないようにされている。なお、この転 がり玉軸受14との関係において、前記結合軸6の高さは、上記転がり玉軸受1 4を嵌め込んだ状態においてそのアッパーリング18aの上面よりやや低くなる 程度とされている。
【0013】 また、回転負荷調整手段15は、上記転がり玉軸受14を介して前記内輪部2 を外輪部1の底盤5の上面に押し付けるもので、図2に示すように、転がり玉軸 受14のアッパーリング18aの上面に載せられ中心部にボルト孔が明けられた 当て板19と、この当て板19の上面に載せられ中心部にボルト孔が明けられた 皿バネ20と、上記当て板19及び皿バネ20のボルト孔に挿通されて前記外輪 部1の結合軸6に切られた雌ねじに螺合する負荷調整ボルト21とで構成されて いる。なお、上記負荷調整ボルト21の頭部には、図4に示すようにマイナス形 の溝が掘ってあり、例えば手持ちの硬貨等で締め付けることができるようになっ ている。そして、この負荷調整ボルト21を締め付けて皿バネ20及び当て板1 9を介して転がり玉軸受14に荷重をかけると、この荷重により上記内輪部2の 底盤8の下面が外輪部1の底盤5の上面に押し付けられて、該内輪部2の回転が 堅くなる。この回転の堅さは、上記負荷調整ボルト21の締め付け具合で任意に 調整可能である。また、締め付けを強くし回転が堅くなった場合でも、転がり玉 軸受14の働きによって粘りのあるスムーズな回転を行うことができる。このと き、上記皿バネ20の存在により、緩やかな負荷調整ができる。なお、上記内輪 部2の回転の際は、転がり玉軸受14のロアーリング18bは該内輪部2と共に 結合軸6の周りに回転するが、アッパーリング18aは回転しない。
【0014】 カメラ取付台3は、その上面に図示外のビデオカメラを固定する部材となるも ので、図2に示すように、上記内輪部2の上端部に回り止め手段を介して着脱可 能に嵌合されると共に中心部上面にはカメラ取付ねじ22が横移動可能に組み込 まれている。すなわち、このカメラ取付台3は、図5に示すように、下半部が上 記内輪部2の上端部に嵌合される回り止め部23とされ、上半部が上記内輪部2 に嵌合されたときに外方へ出っ張る固定部24とされ、全体がアルミニウム等の 軽金属でできている。
【0015】 上記回り止め部23は、下向きに円柱状に突出すると共に、図7に示すように 相対する外面同士が平行な平面25a,25bとなるように形成されており、こ れらの平面25a,25bが図4に示す内輪部2の周壁内面の平行な平面13a ,13bに合致して丁度嵌め合う状態になっている。これにより、カメラ取付台 3が回り止めされると共に、一定の方向性が付与される。なお、この回り止め部 23の平面的な外形状は、上記内輪部2の周壁内面に合致するものであれば、真 円以外のどのような形であってもよい。また、この回り止め部23の底面側には 、図5及び図7に示すように、上記平面25a,25bの方向と平行にして帯状 溝26が形成されると共に、この帯状溝26の長手方向の中心には該帯状溝26 に沿う長穴27が図5に示す固定部24の上面に至るまで貫通して形成されてい る。そして、この長穴27に対して、図5に示すように、カメラ取付ねじ22が 頭部を下にして上向きに挿通されている。なお、このカメラ取付ねじ22の頭部 には、図7に示すようにマイナス形の溝が掘ってあり、例えば手持ちの硬貨等で 締め付けることができるようになっている。
【0016】 また、固定部24は、所定の厚さの平盤状に形成されると共に、図6に示すよ うに平面形状がほぼ正方形に形成されている。そして、この固定部24の上面に は、図2及び図6に示すように、周縁部を除いてその内側はほぼ正方形に掘り込 まれて凹所が形成され、さらにこの正方形の凹所の中心部には適宜の直径の円形 凹所が形成されている。この円形凹所の内部には、例えばステンレス製の円形板 を二つ割りにしたねじ支持板28a,28bが埋め込まれて小ねじ29,29, …で固定されている。上記ねじ支持板28a,28bの半円形の合わせ部分には 、横長の切欠き部が形成されており、二つのねじ支持板28a,28bを合わせ ることにより中央部に横長の長穴30が形成される。この長穴30の短径は、図 7に示す回り止め部23の長穴27の短径よりも小さくされているので、図2に 示すように、カメラ取付ねじ22のねじ部付根の細径部を両側から挟み込んでそ のカメラ取付ねじ22が抜け出ないように留めることができる。従って、図6及 び図7に示すように、上記カメラ取付ねじ22は、長穴27及び長穴30の中で 横移動可能に保持される。また、上記ねじ支持板28a,28bの上面にて前記 正方形の凹所の内部には、図5及び図6に示すように、ゴム入りコルクなどの滑 り止め材31が貼着されている。なお、この滑り止め材31の中央部には、上記 二つのねじ支持板28a,28bの合わせ部に形成される長穴30よりも径の大 きい長穴32が穿設されている。そして、上記カメラ取付ねじ22の先端部は、 上記長穴32を通って、図5に示すように滑り止め材31の上面より上方へ突出 している。なお、上記カメラ取付台3の回り止め部23及び固定部24は、プラ スチックで形成してもよい。
【0017】 パン棒4は、前記内輪部2を外輪部1に対して回動操作するもので、上記内輪 部2の外側面の一箇所に横方向に取り付けられている。すなわち、図2に示すよ うに、内輪部2の一側壁にてカメラ取付台3の回り止め部23が嵌合される部位 にパン棒用雌ねじ33が切られており、このパン棒用雌ねじ33にパン棒4の先 端部の雄ねじを螺合して締め付けることにより、上記パン棒4を内輪部2に取り 付けると共に、そのパン棒4の先端でカメラ取付台3の回り止め部23の一側面 を押圧して該カメラ取付台3を固定するようになっている。なお、上記回り止め 部23の一側面にてパン棒4の先端が当接する部分には、凹部34が形成されて おり、上記パン棒4の繰り返しの押圧により回り止め部23の一側面に傷が付き 、内輪部2の内部に上記回り止め部23がスムーズに嵌合できなくなるのを避け るようになっている。また、上記パン棒4の取付け方向は、図3及び図4に示す ように、内輪部2の周壁内面の平面形状によりカメラ取付台3に方向性を与える その方向と一定の関係となるようにされている。図3及び図4の実施例では、上 記内輪部2の周壁内面の平行な平面13a,13bに対して、直交する方向とさ れている。これにより、図1に示すように、カメラ取付台3とパン棒4の突出方 向とは、常に一定の関係とされる。
【0018】 次に、このように構成された自動車用ビデオカメラ取付装置用水平回転ヘッド の使用について、図8を参照して説明する。図8は本出願人が特願平4-357898号 で提案した自動車用ビデオカメラ取付装置35のビデオカメラ取付台36の上面 に本考案による自動車用ビデオカメラ取付装置用水平回転ヘッド37を取り付け 、この自動車用ビデオカメラ取付装置用水平回転ヘッド37の上面に小型のビデ オカメラ38を固定した状態を示すものである。図8において、取り付けの手順 は、まず、自動車の座席39の背もたれ40の上部に植設されたヘッドレストス テイ41を利用して自動車用ビデオカメラ取付装置35を固定する。この状態で 、上記自動車用ビデオカメラ取付装置35のノブ付きボルト42を操作してビデ オカメラ取付台36の傾斜を調整し、その上面を水平状態として固定する。次に 、上記ビデオカメラ取付台36の上面に突出した雄ねじに対し、図2に示す外輪 部1の底面の雌ねじ7を螺合して締め付け、自動車用ビデオカメラ取付装置用水 平回転ヘッド37の全体を水平に固定する。次に、図2においてパン棒4を緩め て少し抜き出す。すると、上記パン棒4の先端部がパン棒用雌ねじ33内に後退 するので、カメラ取付台3の固定が解除され、このカメラ取付台3を上方に取り 出す。
【0019】 次に、上記カメラ取付台3を手に持ってビデオカメラ38の底面にその上面の 滑り止め材31の部分を当てがうと共に、回り止め部23側面のパン棒4が当接 する部分にある凹部34方向に例えばビデオカメラの前方を向け、上記ビデオカ メラ38の底面に切られた取付用雌ねじにカメラ取付台3の上面に突出したカメ ラ取付ねじ22をその頭部を指で回して螺合する。このとき、図6に示す長穴3 0内で上記カメラ取付ねじ22を横方向に移動させ、ビデオカメラ38の前後方 向の中心軸が図6に示すカメラ取付台3の左右の中心位置にくるように調整して 仮止めし、その後手持ちの硬貨等を利用して図7に示すカメラ取付ねじ22の頭 部を回して締め付け、カメラ取付台3にビデオカメラ38を固定する。
【0020】 次に、上記ビデオカメラ38が固定されたカメラ取付台3を、回り止め部23 側面のパン棒4が当接する部分にある凹部34を内輪部2に取り付けられたパン 棒4の突出側に合致させて、上記カメラ取付台3を内輪部2の上端部に回り止め の形状を位置合わせして嵌合する。その後、図2においてパン棒4を締め付ける 。これにより、上記パン棒4の先端でカメラ取付台3の回り止め部23の一側面 を押圧して、該カメラ取付台3が内輪部2に固定される。この結果、図8に示す ように、ビデオカメラ38を自動車用ビデオカメラ取付装置用水平回転ヘッド3 7を介して自動車用ビデオカメラ取付装置35に固定し、上記ビデオカメラ38 を水平面内のみで360度回転可能に保持することができる。そして、操作者が図 8に示すパン棒4を側方から適宜回動操作することにより、上記ビデオカメラ3 8を水平面内で適宜回転させて回転撮影をすることができる。
【0021】 図9は本考案の他の実施例を示す正面断面図である。この実施例は、内輪部2 の上端部へのカメラ取付台3の嵌合における回り止め手段を変更すると共に、上 記カメラ取付台3の上半部の固定部24の平面形状を円形とし、かつカメラ取付 ねじ22の頭部を回り止め部23より下側に突出させたものである。上記カメラ 取付台3の回り止め手段は、図11に示すように、内輪部2の側壁の厚さをやや 大きくして真円に形成し、この側壁の厚さ内においてその上端面に半球状の凸部 43を例えば120°おきに3箇所設け、図12に示すように、カメラ取付台3の 固定部24の下面にて回り止め部23の周囲には、上記凸部43が丁度嵌まる半 球状の凹部44がその凸部43に対応する箇所に3個形成されている。従って、 図9に示すように、内輪部2の上端部にカメラ取付台3を嵌合したときに、上記 凸部43と凹部44とが互いに合致して嵌まることにより、上記カメラ取付台3 の回り止めを行うと共に、一定の方向性を付与することができる。
【0022】 なお、上記凸部43及び凹部44は、半球状のものに限られず、他の形状の凹 凸部の組み合わせでもよい。また、その個数も3個に限られず、複数ならば適宜 の個数であってもよい。また、上記凸部43の材質は、アルミニウム等の軽金属 でもよいし、プラスチック等でもよい。さらに、上記カメラ取付ねじ22の頭部 を回り止め部23より下側に突出させた場合は、カメラ取付台3の上面にビデオ カメラを固定するときに、そのカメラ取付ねじ22を指で簡単に回すことができ 、カメラの仮止め操作が楽になる。
【0023】 なお、以上の説明においては、外輪部1と内輪部2とを組み付ける負荷回転機 構として、転がり玉軸受14と回転負荷調整手段15とから成るものを示したが 、本考案はこれに限らず、上記外輪部1と内輪部2との回転を分離すると共に所 定の負荷を与えて回転可能に組み付けることができるならば他の構造のものとし てもよい。
【0024】
【考案の効果】
本考案は以上のように構成されたので、外輪部の内側に、その外輪部の結合軸 に底盤の孔を通して内輪部を回転自在に嵌合し、負荷回転機構により上記外輪部 の結合軸と内輪部の孔との係合部分にてその外輪部と内輪部とを所定の負荷を与 えて回転可能に組み付け、カメラ取付台に横移動可能なカメラ取付ねじを用いて ビデオカメラを固定し、このビデオカメラを固定したカメラ取付台を上記内輪部 の上端部に回り止め手段を介して着脱可能に嵌合し、上記内輪部の外側面の一箇 所に横方向に取り付けられたパン棒を回動操作することにより、上記ビデオカメ ラを二次元平面内のみで360度回転可能にすると共に、パン棒により回転させ回 転を停止した位置で静止し通常の車の走行中の揺れや振動では位置がずれること がなく保持することができる。このように、本考案の自動車用ビデオカメラ取付 装置用水平回転ヘッドによれば、外輪部に対する内輪部及びカメラ取付台の動き は二次元平面内での回転に制限しているので、構造が簡単なため形状も単純とな り、使用時の安定性が高く、自動車の揺れや振動による影響を受けにくく、操作 が容易であり且つ簡単小形とし、全体として使用性を向上することができる。
【0025】 また、カメラ取付台は着脱可能とされているので、ビデオカメラを上記カメラ 取付台に固定する作業が簡単にできると共に、外輪部と内輪部とを回転可能に組 み付ける負荷回転機構の回転負荷調整手段の調整も容易に行うことができるので 、操作者の判断により回転の堅さを容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による自動車用ビデオカメラ取付装置用
水平回転ヘッドの実施例を示す外観図であり、(a)図
は平面図、(b)図は正面図、(c)図は底面図であ
る。
【図2】内部構造を示す正面断面図である。
【図3】外輪部の内部に内輪部を嵌合し転がり玉軸受
(アッパーリングを除く)を嵌め込んだ組立状態を示す
平面図である。
【図4】図3の組立状態に対して転がり玉軸受(アッパ
ーリングを含む)の上部に回転負荷調整手段をセットし
た組立状態を示す平面図である。
【図5】カメラ取付台を示す正面図である。
【図6】同じくカメラ取付台を示す平面図である。
【図7】同じくカメラ取付台を示す底面図である。
【図8】本考案の自動車用ビデオカメラ取付装置用水平
回転ヘッドの使用状態を示す説明図である。
【図9】本考案の他の実施例を示す正面断面図である。
【図10】同じく他の実施例を示す平面図である。
【図11】同じく他の実施例におけるカメラ取付台を外
した状態の内輪部及び外輪部を示す平面図である。
【図12】同じく他の実施例におけるカメラ取付台を示
す底面図である。
【符号の説明】
1…外輪部 2…内輪部 3…カメラ取付台 4…パン棒 5…外輪部の底盤 6…結合軸 7…固定用の雌ねじ 8…内輪部の底盤 10…孔 13a,13b…内輪部の周壁内面の平行な平面 14…転がり玉軸受 15…回転負荷調整手段 22…カメラ取付ねじ 23…回り止め部 24…固定部 25a,25b…回り止め部の平行な平面 27,30,32…長穴 31…滑り止め材 33…パン棒用雌ねじ 37…自動車用ビデオカメラ取付装置用水平回転ヘッド 38…ビデオカメラ 43…凸部 44…凹部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底盤を有すると共に所定の高さまで立ち
    上がり上部が開口された円筒状部材の底盤上面の中心に
    円柱状の結合軸を立設し且つ上記底盤の下面中心には自
    動車用ビデオカメラ取付装置の水平にセットされたビデ
    オカメラ取付台への固定用の雌ねじを有する外輪部と、
    この外輪部の内側に嵌合される底盤を有すると共に所定
    の高さまで立ち上がり上部が開口された円筒状部材の底
    盤の中心部に上記外輪部の結合軸を通す孔を有し外輪部
    内に回転自在に嵌合される内輪部と、上記外輪部の結合
    軸と内輪部の孔との係合部分にてその外輪部と内輪部と
    を所定の負荷を与えて回転可能に組み付ける負荷回転機
    構と、上記内輪部の上端部に回り止め手段を介して着脱
    可能に嵌合されると共に中心部上面にはカメラ取付ねじ
    が横移動可能に組み込まれたカメラ取付台と、上記内輪
    部の外側面の一箇所に横方向に取り付けられ該内輪部を
    外輪部に対して回動操作するパン棒とを備えて成ること
    を特徴とする自動車用ビデオカメラ取付装置用水平回転
    ヘッド。
  2. 【請求項2】 上記負荷回転機構は、上記外輪部の結合
    軸と内輪部の孔との係合部分にて結合軸の外周に軸方向
    に嵌め込まれた転がり玉軸受と、この転がり玉軸受を上
    記結合軸の上端にて内輪部の底盤上面に押し付けると共
    にその内輪部を外輪部の底盤上面に押し付ける回転負荷
    調整手段とから成ることを特徴とする請求項1記載の自
    動車用ビデオカメラ取付装置用水平回転ヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111209830A (zh) * 2019-12-31 2020-05-29 深圳市中福信息科技有限公司 人脸识别方法及人脸识别摄像机
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