JPH07255886A

JPH07255886A - ボールゲージ付ガイドパター

Info

Publication number: JPH07255886A
Application number: JP6110593A
Authority: JP
Inventors: Chiyozo Hiranishi; 千代蔵平西
Original assignee: HIRANISHI TEKKOSHO KK
Current assignee: HIRANISHI TEKKOSHO KK
Priority date: 1994-03-25
Filing date: 1994-03-25
Publication date: 1995-10-09

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】ゴルフのゲームは、打数の競技であり、スコア
を良くするにはパターの打数を少くすることが重要であ
る。そのために、良好で楽しいゴルフができるパターの
提供。【構成】パターヘッドの形状をＵ字形として、且つその
一部に鉛９を装入して、構成する、またパターヘッドの
一部にボールの直径を測定するゲージ機構４を有してい
ると共にその部分でボールを拾う機構としている、また
パターヘッドの形状をＵ字形として、その全体構造を音
叉と同様な共振性能を有する機構とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフのパターの構造
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のパターは、図５、図７にその平面
図を、断面図を図６、図８に示す、パターヘッド１４、
１８、は適当な重量を有し、その一部に、フェイス面１
５、１９があり、ボールをこの面でインパクトして、意
図した長さをころがしてホールに入れるものである、な
おパターヘッド１４では、その両端にバランスウエイト
（トウ側）１６、バランスウエイト（ヒール側）１７を
有し、スィートスポットを広くすることも考えられてい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のパターンは、ス
イングすることで、そのフェイス面にボールをインパク
トして、ころがすことができるが、ボールを直進させる
ためには、デリケートな技術が必要である。そのために
は、次の課題がある。１）スィートスポットの面積を広くすることが必要で
ある。２）ボールの形状をチェックすることが必要である。３）個人差によるウエイトバランスが必要である。４）パットを行う時に、精神的な安定をはかる必要が
ある。５）グリーンではボールを容易に拾うことが必要であ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

１）ボールとフェイスの接触点が、回転中心から許容
される範囲、すなわちスィートスポットを広くすること
が必要である、そのためには、回転中心からボールの接
触点の距離と、ボールとフェイスのインパクト時の力を
掛け合せたモーメントに対して、パターのヘッド自体の
慣性モーメントを大きくしてボールをインパクトする時
のモーメントによるパターフェイスの向きの変化をすく
なくすることが必要である。パターの慣性モーメントを
大きくするためには、パターの回転中心から遠距離の部
分の質量を大きくすることがポイントであり、本パター
はその構造を有したものとした。２）ボール形状の影響であるが、ボールが真円であれ
ば、そのころがりは真直に進む、ボールも再三のインパ
クトで変形することもある。そうした時ボールの変形
が、ラグビーボールのように、長径と短径のある形状と
なった時、その長径側でころがすと、不安定な回転とな
り、ボールが、意図した方向にころがりにくい、短径側
でころがすと、安定した回転を行い、その進行は、意図
した方向に直進する。そのため、パットを行う前に、そ
の変形を確認することが必要である。それで、変形があ
った場合、ボールの短形側で回転するよう、ボールをグ
リーン上にセットし、パットを行う。またボールの変形
があった時、次のホール、スタート前にボールを交換す
る。本パターは、その一部にボール測定用のゲージを有
したものでボールの変形をチェックするものである。３）パターヘッドのトウ部とヒール部の側面に、上部
から見えないように穴をあけて、その中に鉛を適宜装入
し全体のウエイトをトウ部又は、ヒール部の装入量を変
えて個人的な感覚にマッチしたウエイトバランスを付与
することができる構造とした。また調整用材を装入する
穴は側面に貫通させて、上面すなはち、パットを行う時
は、ゴルファに見えない構造として、ゴルファにパター
の形状による違和感をなくしたものである。４）ゴルフでパット実施時メンタル面の影響が、大で
あるといわれている。そのためパターがボールにインパ
クトした時快音を発すると、スイングが適切であるとの
自信をゴルファに与え、その後のプレーに好影響を与え
る、そのために本パターはフェイス面の両端にヒール
部、トウ部の腕を平行に設け、音叉と同様構造として、
ボールのインパクト音を共振させて、ここちよい音を発
する構造とした。５）パターのボールゲージ部一部の寸法がボールの寸
法から僅かに小さい寸法になっておりボールを嵌合した
時、固定される構造で、且つボールゲージ上で、すくい
あげることができる構造とした。

【０００５】

【作用】

１）請求項１請求項３記載のパターを用いれば、パタ
ーのスィートスポットが広くなり、パターの回転中心か
ら偏心して、ボールをインパクトした時も、その偏心量
がスィートスポット内の時は、パターフェイスの向きの
変化がすくなく、ボールが直進して、ゴルファの期侍通
りのころがりを得ることができる。２）請求項２記載の形状のパターを用いれば、ボール
の直径を測定することができ、ボールの回転方向を決め
ることができて、直進するようにボールをグリーン上に
セットし、パターをすスイングすればゴルファの期待通
りのころがりを、得ることができる。３）請求項３記載のパターを用いれば、パターヘッド
のバランス調整が簡単にでき、トウ側又はヒール側にス
イトスポットを移すことで、バランスウエイトの個人差
による違和感をなくし又常時、同じ形状のパターを使う
ことでゴルファに安心感を与えられる。４）請求項４記載のパターを用いれば、フェイス両端
に設けたトウ部、ヒール部の長さを一定の寸法以上にす
れば、その構造が、音叉と同様の構造並びに作用をし
て、打音が好音となり、ゴルファに、自分のスイングが
適切な印象を与えその後のゴルファのスコアの向上につ
ながる。５）請求項５記載のパターを用いれば、グリーン上で
ゴルファが体を曲げる必要なく、立った姿勢のままで、
ボールを拾うことができるため楽にゴルフができるの
で、ゴルファのスコア向上にもつながる。

【０００６】

【実施例】本発明の実施例を図面で説明する。図１は、
本発明のパターの全体平面図で、図２は、本発明のパタ
ーのヘッド部分の平面図であり、図３は、図２における
Ｘ−Ｘ断面を、図４は図２におけるＹ視図である。図
５、図７は、それぞれ従来パターの一例を示す平面図で
ある図６は、図５におけるＸ−Ｘ断面を、図８は図７に
おけるＸ−Ｘ断面を示す。図９は、変形していないボー
ルを示し、図１０は変形したボール、図１１は図１０に
おけるＸ−Ｘ断面の短径側の形状を示す

【０００７】パターの全体形状は、ヘット１、シヤフト
２、グリップ３、より成り立つている、シヤフト２とヘ
ッド１は、シヤフトウケ１２部分で接続されている。本
発明は、ヘッド１の一部にフェイス面６を有し、その両
端にトウ部８とヒール部７を設け、トウ部８とヒール部
７に質量の多くを配し慣性モーメントを大にする構造と
している。またバランス用穴５に鉛９を入れることで、
より一層の効果をあげることもできる。バランス用穴５
の外側には、アルミ材で穴カバ１１を嵌合して、表面の
仕上りの美しさを保っている。慣性モーメントの大きさ
で、ボールのフェイス面６への衝撃力が、回転中心から
のボールのフェイス面６への衝撃力点迄の距離を掛け合
せたものをｔとすると慣性モーメントの式は次の如くな
る。ｔ：トルクＰ：ボールがフェイス面６に接触した時の衝撃力ｌ：ヘッド１の回転中心からＰの作動点迄の距離Ｉ：ヘッド１の慣性モーメントＭｋ^２Ｍ：物質の全質量（パターヘッド）Ｒ：回転半径上記の式によるとボールがフェイス面６に接触した時の
衝撃力Ｐと、ヘッド１の回転中心からＰの作動点迄の距
離ｌとの積、トルクｔは、慣性モーメントＩの大きさに
比例している。また、慣性モーメントＩが大であれば、
それにしたがってトルクｔ、すなはち、衝撃力Ｐが一定
の時は、ヘッド１の回転中心からＰの作動点迄の距離ｌ
を大きくすることができる、すなはちスィートスポット
１３が広くなることを示している。なお本発明による質
量バランスはヘッド１の全体質量に対してフェイス面６
を有するフェイス部の質量が全体の３／５以下に、トウ
部８に全体質量の１／５以上、ヒール部７に全体質量の
１／５以上の質量を有する構造とする、トウ部、ヒール
部の質量１／５以上としたのは慣性モーメントを増加さ
せ、スィートスポットの拡大をはかるためである。

【０００８】また、ボール２０、変形ボール２１の寸法
を測定するために、トウ部８ヒール部７の内側にゲージ
プレート１０を有し、その内側がボールゲージ部４を有
している、ゲージプレート１０はフェイス面６、トウ部
８、ヒール部７の補強のやくめもしている、ボールゲー
ジ部４には、ボール基本ゲージ寸法Ａを有し、その寸法
は、約４２，６７ｍｍとして、ボール嵌合ゲージ寸法
Ｂ、約４２，８７ｍｍとする、その間をボールゲージ有
効巾Ｃとして、約２０ｍｍ長さの間をテーパとしてボー
ル２０、変形ボール２１の直径の測定を行う、なおボー
ルの逃げ深さＤはボールの半径より、大きな寸法を有し
ている。ゲージ部は、ボール基本ゲージ寸法Ａ、ボール
嵌合寸法Ｂの間である、ボール２０のＲ１球の測定は、
そのボール２０のあらゆる点が、ボールゲージ有効巾Ｃ
の間の一定位置で、止まる寸法であること、ボール２１
の場合は、短径φＲ２長径Ｒ３は、ボールゲージ有効巾
Ｃの間で止まる位置が相違することで変形がわかる、図
１０変形ボールは長径、短径がある場合ラグビーボール
形状を想像できる。ラグビーボールの場合そのボールを
ころがす時、長径側でまわすと、不安定なころがりとな
る、短径側でころがすと安定したころがりとなり、ボー
ルは直進する。その長径、短径を見つけるために、ボー
ルゲージ部４により、ボール２０と、ボール２１のボー
ルの短径φＲ２を見つける、ボール２０をグリーン上に
セットする時は、そのセット位置を特に決める必要はな
い、しかしボール２１の場合はボールの長径Ｒ３が、ボ
ールの進行方向と直角方向となり、ボールの回転方向
が、ボールの短径φＲ２となるよう、グリーン上にセッ
トする、そうすると、ボール２０、変形ボール２１共に
直進する回転となる。

【０００９】ヘッド１の両側にトウ部８、ヒール部７を
有し、その一部にバランス穴５を設けた、バランス穴５
には、鉛９を装入し、全体のウエイトを重くする時に
は、その両側に同量の鉛を装入し、またトウ側、ヒール
側に相違した鉛を装入することで、その回転中心を変え
て、個人差による最適のバランスを得ることができる構
造とした。バランス穴５は、ゴルファがパットをする時
に見えないようトウ部８、ヒール部７に穴明をして、ゴ
ルファがパット時違和感のない構造としている。

【００１０】次に、フェイス部６とトウ部８、ヒール部
７は、Ｕ字形を形成し、音叉の形状となっている、また
ゲージプレート１０もその内側部分は、空間としてヘッ
ド１全体としてもＵ字形を形成している、またトウ部
８、ヒール部７の長さはそれぞれフェイス面６の長さの
１／２より長くしてあり、音叉の役割を果させて、ボー
ルのフェイス面６への衝撃音を共振させて、好音とする
ようにしている。ヘッド１の材質は銅合金を使用し、音
響効果をよくしている。

【００１１】ボールゲージ部４は、ボール寸法と近似し
ており、ボールに多少の変形があるため、ボールを上面
からボールゲージ部４を押えつけると、ボールを掴むこ
とができる。またボールの下面部分にボールゲージ部４
を摺動させるとゲージプレート１０上にボールを保持す
ることができる、そのためにグリーン部でのボールの持
ちあげを、パターで行うことができる。またホール（グ
リーン部でピンの立っている穴部分でボールが最後には
いる所）内にもヘッド１が入れられるように、ヘッド１
はホールの直径より小さい対角寸法としている。

【００１２】

【発明の効果】請求項１、請求項３記載の構造を用いれ
ば、ヘッド１の慣性モーメントを大きくすることができ
てスィートスポット１３を大きくすることができ、ボー
ルがフェイス６に接触し、衝撃力をヘッド１に与えた
時、スィートスポット１３の広い範囲内で、ヘッド１向
きの変位Ｔをすくなくして、フェイス面６が、ボールの
進行方向Ｓに対して直角の状態でスイングされるため、
ボールは進行方向Ｓに直進するので、ゴルファの意図の
如くボールをコントロールできる。請求項２記載の効果
は、ヘッド１の内側にゲージプレート１０を設け、ボー
ルの外径寸法を測定して、その変形を知ることでボール
をグリーン上のセット位置を直進のころがりとするよう
にできることで、ボールが直進しゴルファの意図の如く
ボールをコントロールできる。請求項３は、バランス穴
５に鉛９を装入することでパター全体の質量を変えるこ
とができると共に、トウ側、ヒール側に装入する質量を
変えることで、パターの回転中心を変え、個人差による
スイングバランスに合致したパターとして、ボールのコ
ントロールをすることができる。請求項４は、ヘッド１
をＵ字形に構成することで、音叉の働きをする機能を持
たせて、ボールのヘッド１への接触音を共振させること
で、好音を発せしめ、ゴルファをしてメンタル面で安定
させ、その後のプレー進行を好スコアに結びつける効果
を有している。請求項５は、ゴルファが立った姿勢のま
まで、グリーン部のボールを掴みあげることができれ
ば、楽しくゴルフをすることができて、好スコアに結び
つける効果がある。またパット時に体の不調を訴えると
いうこと等がいわれているが、本方式のパターを使う
と、パット時の運動量（かがんだり立ったりすること）
がすくなくなり、そういう体の不調となることも少くな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のパターの全体平面図

【図２】パターのヘッド部分の平面図

【図３】図２におけるＸ−Ｘ断面を示す

【図４】図２におけるＹ視図を示す

【図５】従来パターの一例を示す平面図

【図６】図５におけるＸ−Ｘ断面を示す

【図７】従来パターの一例を示す平面図

【図８】図７におけるＸ−Ｘ断面を示す

【図９】ボール

【図１０】変形ボール

【図１１】図１０におけるＸ−Ｘ断面

【符号の説明】

１：ヘッド２：シヤフト３：グリップ４：ボールゲージ部５：バランス穴６：フェイス面７：ヒール部８：トウ部９：鉛１０：ゲージプレート１１：バランス用穴カバー１２：シヤフトウケ１３：スィートスポット１４：パターヘッド（従来のパターの１例）１５：フェイス面１６：バランスウエイト（トウ側）１７：パランスウエイト（ヒール側）１８：パターヘッド（従来のパターの１例）１９：フェイス面２０：ボール２１：変形ボールＡ：ボール基本ゲージ寸法Ｂ：ボール嵌合ゲージ寸法Ｃ：ボールゲージ有効巾Ｄ：ボール逃げ深さＲ１球：ボールの直径 φＲ２：ボールの短径Ｒ３：ボールの長径Ｔ：向きの変位Ｓ：ボールの進行方向

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】パターヘッドのフェイス部両端のトウ
部、ヒール部に質量を多く配して、スィートスポットを
広くしたことを特徴とするパター。
【請求項２】パターヘッドのフェイス部両端に設けら
れたトウ部とヒール部に囲まれた内側に、ゴルフボール
（以下ボールという）の直径差を計測することができ
る、ゲージ部を設けたことを特徴とするパター。
【請求項３】トウ部とヒール部の側面に穴を設け、そ
の中に鉛その他比重の重い材料（以下鉛という）を入れ
又その入れる量をトウ部ヒール部で変えて個人差による
調整用材を穴部に入れ外部形状を変えずにウエイトバラ
ンスを調整ができることを特徴としているパター。
【請求項４】パターヘッドのフェイス部両端にトウ部
とヒール部を一定の長さを有する構造として設け、その
構造が、音叉と同様構造となるようにすることで、ボー
ルを打った時にその打音が反響して、好音を発する構造
としたパター。
【請求項５】パターヘッドのゲージ部にボールを嵌合
してゲージ部でボールをはさみ上げ、すくい上げの、機
能を持つ形状とすることで、立った姿勢のまま、ボール
を取ることができるパター。