JPH07255269A - 植物栽培用培養土 - Google Patents

植物栽培用培養土

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JPH07255269A
JPH07255269A JP6074298A JP7429894A JPH07255269A JP H07255269 A JPH07255269 A JP H07255269A JP 6074298 A JP6074298 A JP 6074298A JP 7429894 A JP7429894 A JP 7429894A JP H07255269 A JPH07255269 A JP H07255269A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、植物栽培用の培養基材に薬用植物
から抽出及び/又は搾り出した成分を配合することによ
り、この成分を植物に吸収させたり、植物の成長を促進
して、収穫量の増大、及び品質の優れた農産物が得られ
る植物栽培用培養土を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、植物栽培用の培養基材に薬用植物
から抽出及び/又は搾り出した成分を配合してなること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、畑地(果樹栽培用を含
む。)、水田、ハウス土壌、育苗用培土、鉢土又はベッ
ド栽培用培土等に好適に用いられる植物栽培用培養土に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、農作物等の植物を栽培するための
培養土としては、腐葉土或いはこの腐葉土に天然の土壌
を混合したものが主として用いられているが、保水性が
悪く、植物の育成に際し、頻繁に水を与えなければなら
ず、大変煩わしいものであった。
【0003】そこで、最近では以下のものが提案されて
いる。 粉末粘土と吸水性合成樹脂との混合体より成る顆粒
状培養土が提案されている(特開昭63ー279724
号公報)。
【0004】又、 完熟堆肥又はビートモス腐植酸質
資材の微粉末と、永久陰電荷を有するアルミノ硅酸塩鉱
物の微粉末とを主成分とし、これらに粘土質資材の微粉
末、及びモンモリロナイト、カルボキシメチルセルロー
ス、ポリビニルアルコール、リグニンのいずれかからな
るバインダーとを加え、混練、造粒してなる作物栽培用
用土が提案されている(特開昭62ー79714号公
報)。
【0005】更に、 スギ及び/又はヒノキの皮層の
細切物に界面活性剤を添加した人工培土が提案されてい
る(特開平3ー139215号公報)。そして、この場
合、この人工培土に、更に多孔体粒子、バーミキュライ
ト又は保水材を加えることが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
のものは、粉末粘土を主成分とし、これに吸水性合成樹
脂を混合したものであるが、これでは植物の成長に必要
な養分が不足し、施肥が必要になる。
【0007】この場合、窒素、りん、カリウム、カルシ
ウム又はマグネシウム等の多量養分元素、又は塩素、ホ
ウ素、鉄、マンガン、亜鉛又は銅等の微量養分元素のバ
ランスを配慮するだけでなく、養分過剰に伴う濃度過剰
症にも配慮する必要があった。
【0008】又、このように粉末粘土と吸水性合成樹脂
からなる培養土の場合、植物の成育に際し、施水と自然
乾燥が繰り返されることによって、培養土が硬化し、こ
の結果、根の成長を妨げたり、水の浸透を悪くし、必ず
しも、植物の栽培に適しているとはいえないのである。
【0009】特に、最近では、大都市において、粉末粘
土の入手が困難となり、粉末粘土の価格が高騰し、至極
不経済である。
【0010】上記のものは、完熟堆肥を用いるもので
あるが、この完熟堆肥についての具体的な記載はない
が、その全体の記載より、敷料又は糞尿に、オガ屑やモ
ミ殻などを加えた通常の資材を完熟堆肥したものと解さ
れる。
【0011】このような完熟堆肥は植物の成育に好まし
いものであるが、このような通常の資材の完熟には長時
間を要し、至極不経済である上、大量に製造すると、周
囲に悪臭を放散し、都市圏での製造が困難であった。
【0012】又、ビートモス腐植酸質資材の微粉末は水
ごけ泥炭を乾燥、粉砕したものであるが、そのままでは
強酸性なので、使用に際し、石灰を加えて中和する必要
があり、石灰を加え過ぎてアルカリ性が強くなると植物
の成長に悪影響を与えるので、この中和には相当の注意
を要するのである。
【0013】上記のものはスギ及び/又はヒノキの皮
層の細切物を主成分とするものであり、このスギ及び/
又はヒノキの皮層の細切物は繊維が絡み合っているの
で、植物の根の成長を妨げるのである。
【0014】又、スギ及び/又はヒノキの皮層の細切物
を主成分とするものは植物の成長に必要な養分が不足
し、施肥が必要になるので、上記の場合と同様の課題
がある。
【0015】ところで、最近、日増しに伝えられる、合
成医薬品による薬害や副作用によって、薬用の植物、動
物又は鉱物などの自然物から得られる漢方薬や民間薬
が、いわゆる薬害や副作用が少ない薬として、関心が高
まっている。
【0016】生薬とは、薬用に供する目的をもって、植
物、動物、鉱物などの自然物の一部を乾燥し、又は、簡
単な加工をしたもの(全形生薬)、これを粗切、中切又
は細切したもの(切断生薬)、全形生薬又は切断生薬を
粗末、中末、細末又は微末としたもの(粉末生薬)及び
細胞内容物、分泌物又はそれらの抽出物などがある。生
薬は、大きく分けると西洋生薬と和漢生薬に分類され
る。
【0017】薬用に供する目的をもって、植物、動物又
は鉱物などの天然物の全部或いは一部、或いは動植物の
成長したもの、更にこれらの乾燥物や細片物を、水又は
温水或いはエチルアルコール、アセトン、エーテル、ア
セトン変性エチルアルコール又は酢酸エチル等の有機溶
剤に浸し、更に、この有機溶剤に酸又はアルカリを加え
たものに浸して薬効成分を抽出し、この薬効成分を抽出
した後に多量の残滓が発生する。
【0018】又、 薬用に供する目的をもって、植
物、動物又は鉱物などの天然物の全部或いは一部、或い
は動植物の成長したもの、更にこれらの乾燥物や細片物
から薬効成分を搾り出した残滓、或いは植物、動物又は
鉱物などの天然物の全部或いは一部、或いは動植物の成
長したもの、更にこれらの乾燥物や細片物を抽出剤に浸
し、これから薬効成分を搾り出した残滓が多量に発生す
る。
【0019】これらの残滓は産業廃棄物として処理され
ているが、この残滓には植物の成長に必要な多量の有効
成分が残留しているほか、通常の植物を堆肥にするのに
比較して、堆肥時間が短いだけでなく、植物の成長に必
要な多量養分元素及び微量養分元素のバランスが良く、
且つ保水性が良好で、植物の成長を促進することに着目
して長年にわたって植物栽培用培養土について検討を重
ねてきた。
【0020】本発明者は、その結果、農産物等の収穫量
が大幅に増大する上、品質の優れた農産物が得られるだ
けでなく、従来、産業廃棄物として処分していた薬用の
植物、動物又は鉱物などの自然物から生薬を抽出及び/
又は搾り出した残滓を有効に利用できる上、堆肥の製造
の際、周囲に殆ど悪臭が発生することがないので都市圏
でも堆肥の製造が可能であり、しかも安価に植物栽培用
培養土を製造できるとの知見を得、平成5年2月18日
付けで特許出願(出願番号 特願平5ー54859号、名
称 植物栽培用培養土)を行った。
【0021】本発明者は、更に、薬用植物を用いた植物
栽培用培養土について鋭意、検討を重ねた結果、薬用の
植物、動物又は鉱物などの自然物から生薬を抽出及び/
又は搾り出した残滓を用いるのに代えて、植物栽培用の
培養基材に薬用植物から抽出及び/又は搾り出した成分
を配合したものを用いても優れた植物栽培用培養土が得
られることを見い出し、本発明を完成するに至ったもの
である。
【0022】即ち、本発明は、上記技術的課題を解決す
るために完成されたものであって、植物栽培用の培養基
材に薬用植物から抽出及び/又は搾り出した成分を配合
することにより、この成分を植物に吸収させたり、植物
の成長を促進して、収穫量の増大、及び品質の優れた農
産物が得られる植物栽培用培養土を提供することを目的
とする。
【0023】又、本発明は、植物栽培用の培養基材に発
熱性物質を混合することにより、培養土の温度を上昇さ
せて、当該培養土を畑地、ハウス土壌又は育苗用培土と
して施し易くしたり、培養土を鉢やプランタンに充填、
投与し易くしたり、園芸用培土、ベッド栽培用培土又は
花壇用培土等として好適に用いられる植物栽培用培養土
を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の植物栽培用培養
土は、上記目的を達成するために、植物栽培用の培養基
材に薬用植物から抽出及び/又は搾り出した成分を配合
してなることを特徴とするものである。
【0025】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明の植物栽培用培養土は、植物栽培用の培養基材(A)に
薬用植物から抽出及び/又は搾り出した成分(B)を配合
してなるものである。
【0026】本発明において、植物栽培用の培養基材と
しては植物を栽培するための母材となるものであれば特
に限定されるものではない。
【0027】この植物栽培用の培養基材の好ましい具体
例としては土壌、腐食、堆肥資材又はコンポストから選
ばれた少なくとも1種からなるものが挙げられる。
【0028】つまり、本発明で用いられる植物栽培用の
培養基材としては、培養基材が、土壌のみからなるも
の、腐食のみからなるもの、堆肥資材のみからなる
もの又はコンポストのみからなるもの、或いはこの
〜の任意の組み合わせからなるものの他、更にこれ
らに、後述する成分を配合させたものが挙げられるが、
これらのうち、土壌を20〜60重量%、特に30〜5
0重量%を含む培養基材が、製造コスト、栄養のバラン
ス、栄養素の固定化及び培養基材の安定性等の観点から
有益である。
【0029】しかしながら、植物栽培用の培養基材とし
ては植物を栽培するための母材となるものであれば、特
に厳格な条件が要求されるものではない。
【0030】上記土壌としては天然土壌及び/又は人口
土壌が挙げられる。この天然土壌としては自然界に存在
する土壌であれば特に限定されるものではないが、具体
的には、例えば砂丘未熟土、黒ボク土、多湿黒ボク土、
褐色森林土、灰色台地土、グライ台地土、赤色土、黄色
土、褐色低地土、灰色低地土、グライ土、黒泥土又は泥
炭土等の農耕地土壌、或いは鹿沼土、まつち又はあらき
だ等の特殊土壌、粘土の粉粒体、埴土、埴壌土、砂壌土
或いは腐植土等が挙げられるのであり、これらは単独或
いは2以上を混合したものが挙げられる。
【0031】又、人口土壌としては天然資材を人口的に
加工して形成した培土、或いは人口資材で形成した培土
であれば特に限定されるものではなく、具体的には、例
えば公知のものが挙げられる。
【0032】本発明で用いられる腐食としては、粗腐植
やムルなどの陸成腐食、泥炭や黒泥などの半陸成腐食又
は腐泥などの水成腐食が挙げられる。
【0033】本発明において、堆肥資材としては普通堆
肥(水積み堆肥)、速成堆肥又は特殊堆肥が挙げられる。
【0034】堆肥は稲わら、麦わら、落葉、野草などの
有機物を堆積腐熟させたものの総称であるが、この堆肥
において、普通堆肥(水積み堆肥)は窒素成分を添加せず
に堆積したものであり、速成堆肥は堆積物の発酵を早め
るために、硫安、石灰窒素、下肥などを添加したもので
あり、特殊堆肥は養分以外に特殊な微生物を堆積物に添
加して発酵させたものである。
【0035】本発明で用いられるコンポストとしては汚
泥コンポスト、都市ごみコンポスト又は製紙スラッジコ
ンポストが挙げられる。
【0036】本発明の植物栽培用培養土においては、バ
ーク堆肥及び/又はピートモスなどの資材(C)を配合し
てなるものも有益である。
【0037】このバーク堆肥とは、広葉樹或いは針葉樹
の樹皮の細片物に、鶏ふんや尿素などの窒素源を加え、
長期間発酵腐熟させたものであり、樹種や添加物の種類
や量、堆積期間などによって種々のものが挙げられる。
【0038】又、ピートモスとは水ごけ泥炭(草炭)を
水洗いし乾燥、粉砕したものであるが、そのままでは、
強酸性なので、本発明においては、消石灰を用いて中和
されたものが配合される。
【0039】これらの資材(C)の配合割合は特に限定さ
れるものではないが、一般に、植物栽培用の培養基材全
体に対し、(C)が3〜35重量%、特に5〜15重量%
の範囲とするのが望ましく、(C)の配合割合が3重量%
未満では効果が乏しく加える意味がなく、一方、35重
量%を超えると他の成分とのバランスが悪くなるので好
ましくない。
【0040】本発明の植物栽培用培養土においては、所
望により、粘土粉末、遠赤外線放射性資材、イナわら、
ムギわら、籾殻、米糠、保水材、キレート化合物、魚カ
ス、油カス、製造カス、おが屑、籾殻、樹皮細片物、鶏
糞、馬糞又は骨粉から選ばれた少なくとも1種の資材
(D)が配合されてもよいのである。
【0041】この場合、これらの資材(D)は、一般に、
植物栽培用の培養基材に配合されるが、この場合、培養
基材を製造する際、その原料にそのまま配合して製造し
ても良く、或いは培養基材にそのまま配合した後、これ
を堆積、腐熟させても良く、更に、資材(D)を堆積、腐
熟させた後、培養基材に配合しても良く、これは、用い
る用途、成育する植物、更に使用される時期によって適
宜、選択決定すれば良いのである。
【0042】そして、これらの資材(D)の配合割合は、
培養基材に対し、(D)が0.1〜30重量%、特に2〜
20重量%の範囲とするのが望ましく、(D)の配合割合
が0.5重量%未満では効果が乏しく加える意味がな
く、一方、30重量%を超えると植物の成育に必要な栄
養のバランスが悪くなるだけでなく、保水性が低下する
場合があるなどの理由より、好ましくない。
【0043】ところで、この資材(D)は培養基材に、植
物の成育に必要な栄養のバランスを配慮しつつ配合して
も良いのである。
【0044】上記遠赤外線放射性資材としては、金属の
酸化物や炭化物或は窒化物、更に炭酸塩等が挙げられる
が、これらは単体として用いても良く、或いは複合体と
して用いてもよいのである。上記金属としては、Na、
Mg、Al、Be、Fe、Y、Co、Cu、Ni、S
i、Sn、Ti、Cr、Ce、Zr、Ca、Ta、Nb
等が挙げられる。
【0045】この遠赤外線放射性資材の形状としては特
に限定されるものではないが、一般に、粉粒状、塊状、
球状又は楕円状等のものが挙げられる。
【0046】又、本発明で用いられる樹皮細片物として
は、広葉樹或いは針葉樹の樹皮の細片物が挙げられる。
【0047】更に、保水材としては有機質保水材及び/
又は無機質保水材が挙げられる。上記有機質保水材とし
ては、例えばデンプン・アクリル酸グラフト重合体、ポ
リアクリル酸塩系樹脂、酢酸ビニル・アクリル酸塩共重
合体、アクリル酸メチル・酢酸ビニル共重合体、ポリア
クリル酸架橋樹脂、ポリビニルアルコール・アクリルエ
ステル樹脂、アクリル酸ビニルアルコール系樹脂、イソ
ブチレン・無水マレイン酸共重合体、PVA・無水マレ
イン酸共重合体、デンプン・アクリロニトリルグラフト
重合体、ポリエチレンオキサイド系樹脂、デンプン・ア
クリル酸グラフト重合体、ポリアクリロニトリル加水分
解物、カルボキシメチルセルロース架橋物等が挙げられ
る。
【0048】上記無機質吸水剤としては特に限定される
ものではないが、例えばバーミキュライト、シリカ粉、
クレー、タルク、ベントナイト、パーライト又はゼオラ
イト等が挙げられる。
【0049】本発明で用いられるキレート化合物として
はキレート結合を発現するものであれば特に限定される
ものではないが、特にポリアミノカルボン酸類が無機質
栄養素を固定し、その流亡を防ぐので望ましい。
【0050】このポリアミノカルボン酸類の具体的な代
表例としては、エチレンジアミン四酢酸やそのカルシウ
ム塩、鉄塩、マグネシウム塩又はカリウム塩等の金属
塩、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン四酢
酸、ジエチレントリアミン五酢酸、エチレンジアミン二
酢酸、3,6−ジオキサ−1,6−オクタンジアミン四
酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン
三酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノ二酢酸、
トリエチレンテトラミン六酢酸或いはそれらのカルシウ
ム塩、鉄塩、マグネシウム塩又はカリウム塩等の金属塩
が挙げられるのである。
【0051】本発明で用いられる油カスとしては植物の
種子から採油した残滓であり、具体的には、例えばヤシ
油カス、ツバキ油カス、大豆油カス又はナタネ油カス等
が挙げられる。
【0052】又、本発明で用いられる製造カスとして
は、食品の製造或いは醸造更に加工で生じる残滓が挙げ
られる。
【0053】本発明の植物栽培用培養土においては、上
述の培養基材に、更に繊維資材、パルプ又は陽イオン界
面活性剤、陰イオン界面活性剤又は非イオン界面界面な
どの界面活性剤から選ばれた少なくとも1種の資材
(E)を配合しても良いのである。
【0054】この場合、これらの資材(E)は、培養基材
を製造後、そのまま配合しても良く、或いは、培養基材
を製造する際、その原料と混合し、堆肥にしても良く、
これは、用いる用途、成育する植物、更に使用される季
節等によって適宜、選択決定すれば良いのであるが、通
常、堆肥にしたものが望ましい。
【0055】そして、これらの資材(E)の配合割合は、
培養基材に対し、(E)が0.1〜10重量%、特に1〜
5重量%の範囲とするのが望ましく、(E)の配合割合が
0.1重量%未満では効果が乏しく加える意味がなく、
一方、10重量%を超えると植物の成育に必要な栄養の
バランスが悪くなるだけでなく、保水性が低下する場合
があるなどの理由より、好ましくない。
【0056】本発明で用いられる繊維資材としては、天
然繊維又は人造繊維が挙げられるのであり、又、この天
然繊維には植物繊維、動物繊維又はロックウール又は石
綿等の鉱物繊維が挙げられる。
【0057】上記植物繊維や動物繊維の具体例として
は、例えば木綿、カポック、マニラ麻、サイザル麻、
絹、ラクダ、アルパカ、羊毛、モヘア又はカシミヤなど
が挙げられる。
【0058】又、人造繊維としては再生繊維、半合成繊
維又は合成繊維が挙げられるが、このうち、再生繊維と
しては、例えばビスコースレーヨン又は銅アンモニアレ
ーヨン等が挙げられるのであり、又、半合成繊維として
は、例えばアセテートが挙げられるのであり、更に、合
成繊維としては、例えばポリアミド系合成繊維、ポリエ
ステル系合成繊維、ポリビニルアルコール系合成繊維、
ポリ塩化ビニル系合成繊維、ポリ塩化ビニリデン系合成
繊維、アクリル系合成繊維、モダクリル系合成繊維、ポ
リオレフィン系合成繊維、フルオロカーボン系合成繊維
又はポリウレタン系合成繊維等が挙げられる。
【0059】本発明で用いられるパルプとしては特に限
定されるものではなく、具体的には、例えば古紙、紙
屑、パルプ残滓又はパルプ屑等が挙げられる。
【0060】ところで、上記界面活性剤は堆肥資材に親
水性を付与し、保水性を改善させるためのものである。
【0061】本発明の植物栽培用培養土においては、植
物の成長に必要な栄養素を含む肥効物質などの資材(F)
を配合してなるものも有益である。
【0062】本発明で用いられる肥効物質としては、肥
料取締法で定められている普通肥料や特殊肥料が挙げら
れる。
【0063】これらの資材(F)の配合割合は、培養基材
に対し、(F)が0.1〜10重量%、特に0.25〜7重
量%の範囲とするのが望ましく、(F)の配合割合が0.
1重量%未満では効果が乏しく加える意味がなく、一
方、10重量%を超えると他の成分とのバランスが悪く
なる上、植物の栽培にとって悪影響を与える虞れがある
から好ましくない。
【0064】本発明の植物栽培用培養土においては、土
壌改良資材(G)を、培養基材に対し、0.5〜15重量
%、特に1〜10重量%の範囲で配合しても良く、(G)
の配合割合が0.5重量%未満では効果が乏しく加える
意味がなく、一方、15重量%を超えると他の成分との
バランスが悪くなるので好ましくない。
【0065】この土壌改良資材(G)としては、泥炭、
草炭、亜炭或いは化石類等の植物物質、培養微生物、天
然鉱物、鉱滓、微粉炭燃焼灰、焼成岩石又は石膏などの
鉱物物質、合成化合物、りん鉱石又は石灰岩等が挙げら
れる。
【0066】本発明においては、上述の培養基材(A)に
は薬用植物から抽出及び/又は搾り出した成分(B)が配
合されていることを特徴とする。
【0067】この植物栽培用の培養基材(A)と薬用植物
から抽出及び/又は搾り出した成分(B)の混合割合は、
用いられる培養基材(A)と薬用植物又は抽出や圧搾の仕
方更に配合する目的によっても異なるので特に限定され
るものではないが、一般に、混合培土(A+B)全体に対
し、5ppm〜50000ppmの範囲とするのが望ま
しい。
【0068】本発明の植物栽培用培養土において、混合
培土(A+B)全体に対し、(B)が5ppm未満と少なす
ぎると、植物の成長や収穫量の増大などに与える影響が
乏しく、配合する意味がないのであり、一方、5000
0ppmを超えると、コストが高くなるので望ましくな
く、従って、これらの観点より、50ppm〜3000
0ppm、特に150ppm〜15000ppmの範囲
とするのが望ましい。
【0069】又、本発明で用いられる薬用植物として
は、後述の薬用の植物から選ばれた少なくとも1種が挙
げられる。
【0070】即ち、この薬用植物が1種でも抽出及び/
又は搾り出すと、複数の成分が含まれているので植物の
成長を促進するが、特に、2種以上、好ましくは3〜1
5種程度の薬用植物から抽出及び/又は搾り出したもの
が多数の有効成分を含んでいるので相乗作用によって植
物の成長を一層促進し、高品質の植物が得られるので望
ましい。
【0071】本発明において、薬用植物から抽出及び/
又は搾り出すとは、 薬用植物を抽出剤に浸漬して当
該薬用植物中の成分を抽出したり、 薬用植物を圧搾
して当該薬用植物中の成分を搾り出したり、 薬用植
物を抽出剤に浸漬して当該薬用植物中の成分を抽出した
後、更に、この抽出剤に浸漬した薬用植物を圧搾して当
該薬用植物中の成分を搾り出すことをいう。このの場
合には、抽出剤によって抽出された成分と、圧搾によっ
て搾り出された成分の両方を含む。
【0072】この薬用植物から抽出及び/又は搾り出し
た成分は人が服用するものではなく、 この成分をそ
のまま植物栽培用の培養基材に配合したり、又は、
この成分をそのまま植物栽培用の培養基材に配合し、腐
熟及び/又は発酵させたり、この成分を腐熟及び/又
は発酵させたものを植物栽培用の培養基材に配合するも
のである。
【0073】本発明において、薬用植物から抽出剤を用
いて成分を抽出するにあたり、この抽出剤としては特に
限定されるものではない。即ち、この抽出剤は蒸留して
回収、除去したり、抽出成分を、用いられた抽出剤と混
ざらない更に他の少量の溶媒で抽出し、液ー液分離によ
って当該抽出成分と抽出剤を分離したり、或いは上述の
培養基材と混合する際に加温、蒸散させて回収、除去で
きるので、幅広く抽出剤を選択、使用できるのである。
【0074】又、薬用植物から抽出した成分は人が服用
するものではなく、従って、抽出剤としては、人体にと
って好ましくないような成分が含まれていても問題がな
いのである。
【0075】勿論、植物が農産食品の場合には、得られ
た農産物は食用に供されるので、抽出剤に対する配慮が
必要となる。
【0076】この抽出剤としては、特に水、温水、熱
湯、炭素数が1〜3の低級アルコール、アセトン、エー
テル又は酢酸エチルから選ばれた少なくとも1種が挙げ
られる。
【0077】この低級アルコールとしては、安全性や取
扱性等の観点より、エチルアルコールが望ましい。
【0078】本発明者の実験結果によると、薬用植物
(H)を水又は湯或いは熱湯(I)に浸漬して成分を抽出す
るにあたり、(H)と(I)の割合は(B)1重量部に対し、
(H)5〜100重量部、特に8〜50重量部、又、抽出
時間が15分〜10日、特に30〜24時間、最も好ま
しくは50分〜12時間とするのが望ましい。
【0079】上記の(H)と(I)の割合において、(H)1
重量部に対し、(I)が5重量部未満になると、成分の抽
出が不充分で抽出時間が長くなり、一方、(I)が100
重量部を超えると、設備が大型化するので設備費が高く
なるのであり、従って、特に(H)1重量部に対し(I)が
8〜50重量部の範囲とするのが最も望ましい。
【0080】又、薬用植物(H)を水又は湯或いは熱湯
(I)に浸漬して成分を抽出するにあたり、その抽出時間
が、15分未満と短すぎると、成分の抽出が不充分にな
り、一方、10日を超えると、抽出に限界が生じ、意味
が無くなるうえ、生産性が低下するのであり、従って、
抽出時間が50分〜12時間の範囲とするのが最も望ま
しい。
【0081】又、薬用植物(H)を炭素数が1〜3の低級
アルコール(J)に浸漬して成分を抽出するにあたり、
(H)と(J)の割合は(H)1重量部に対し、(J)2〜50
重量部、特に3〜25重量部、又、抽出時間が15分〜
24時間、特に30〜12時間、最も好ましくは50分
〜6時間とするのが望ましい。
【0082】上記の(H)と(J)の割合において、(H)1
重量部に対し、(J)が2重量部未満になると、成分の抽
出が不充分で抽出時間が長くなり、一方、(J)が50重
量部を超えると、水又は湯或いは熱湯に比較して特殊な
装置が必要であって、しかも設備が大型化するので設備
費が高くなる上、抽出剤の価格が高くなるのであり、従
って、特に(H)1重量部に対し(J)が3〜25重量部の
範囲とするのが最も望ましい。
【0083】又、薬用植物(H)を炭素数が1〜3の低級
アルコール(J)に浸漬して成分を抽出するにあたり、そ
の抽出時間が、15分未満と短すぎると成分の抽出が不
充分になり、一方、24時間を超えると抽出に限界が生
じ、意味が無くなるうえ、生産性が低下するのであり、
従って、抽出時間が50分〜6時間の範囲とするのが最
も望ましい。
【0084】ところで、この場合、用いられた1〜3の
低級アルコール(J)は蒸留等によって回収される。
【0085】本発明において、抽出剤としてアセトン、
エーテル又は酢酸エチルを用いる場合、或いは複数の抽
出剤を混合して用いる場合には、1〜3の低級アルコー
ルを用いる場合と同様なので省略する。
【0086】そして、本発明においては、このようにし
て得られた成分が上記割合になるように、植物栽培用の
培養基材に配合される。
【0087】ところで、薬用植物(H)を水又は湯或いは
熱湯(I)に浸漬して成分を抽出した場合には、上記割合
になるように、希釈して用いれば良いのである。
【0088】又、本発明においては、上述の培養基材
(A)に薬用植物から抽出及び/又は搾り出した成分(B)
を配合するにあたり、この成分(B)を、無機質保水材に
担持させ、この保水材を植物栽培用の培養基材に配合し
ても良いのである。
【0089】薬用植物から抽出及び/又は搾り出した成
分(B)を無機質保水材に担持させる方法としては特に限
定されるものではないが、具体的には、例えば成分(B)
が溶解ないし分散している水溶液を無機質保水材にかけ
て当該成分(B)を含浸させたり、成分(B)が溶解ないし
分散している水溶液中に無機質保水材を浸漬して当該成
分(B)を吸着させる等、種々の方法が挙げられる。
【0090】この場合、成分(B)が溶解ないし分散して
いる水溶液中に、窒素、リン酸、カリリウム等の肥効成
分や農薬を溶解ないし分散させ、これらの物質を同時
に、無機質保水材に担持させても良いのである。
【0091】上記薬用植物(H)としては漢方薬或いは民
間薬を問わず薬用に供されるものであれば特に限定され
るものではなく、具体的には、以下のものが挙げられ
る。
【0092】薬用植物(H)をその利用状況より分類する
と以下のとおりである。即ち、(1)全草又は茎葉を用い
るものであり、具体的には、例えばドクダミ、ゲンノシ
ョウコ、クコ、ヨモギ、スイカズラ又はカキ等が挙げら
れる。
【0093】(2)花や蕾を用いるものであり、具体的
には、例えばスイカズラの花、ベニバナの花弁、リョウ
リギク、コブシの花蕾、オグルマの花又はチョウジの花
蕾等が挙げられる。
【0094】(3)種子、果実、果皮を用いるものであ
り、具体的には、例えばコショウの果実、ダイダイの果
実、キササゲの果実、オオバコの果実、オウゴン、ゴカ
ヒ、ゴシュユの果実、ミョウガの種子、タイソウ、チン
ピ、アサクラザンショウの果実、シソの種子、中国産ビ
ンロウの果皮、ミカンの果皮、ショウキョウ、ウイキョ
ウの果実、サンショウの果実、クチナシの果実、ウメ、
ジコッピ、トウガの種子又はキカラスウリの種子等が挙
げられる。
【0095】(4)根又は根茎を用いるものであり、具体
的には、例えばテッセン、テンダイ鳥薬の根、コガネバ
ナ、キキョウ、オウレン、イトヒメハギ、クズ、キカラ
スウリ、ショウガ、カンゾウ、シシウド、クララ、オウ
ゴン、ダイオウ、カッコン、コマノハグサ、ミシマサイ
コ、ウスバサイシン、シオン、アカヤジオウ、シャクヤ
ク、オケラ、サラシナショウマ、ヤマイモ、センキュ
ウ、サルトリイバラ、チョウセンニンジン、オミナエ
シ、オキナグサ、ヨロイグサ、トリカブト、オオツヅラ
フシ、ボウフウ、タンポポ、ボタン、インド産キク科植
物、メハジキ、リンドウ、中国産コウリョウキョウ、ノ
ダケ、トチバニンジン、ハナスゲ、テンナンショウ、オ
ニノヤガラ、クサスギカズラ又はトウキ等が挙げられ
る。
【0096】(5)木部、樹皮を用いるものであり、具体
的には、例えばキハダ、オオバク、サクラ、ホウノキ、
インド産のマメ科植物シタン、東インド産の沈丁科植
物、熱帯産スオウ、トチュウ、クヌギ、ナラ、カシワ又
はアケビ等が挙げられる。
【0097】ところで、このように薬用植物は多種にわ
たており、しかも薬用植物の利用箇所が異なり、従っ
て、種々のものが得られるが、これらを混合して堆肥の
原料が得られる。
【0098】又、本発明者の実験結果によると、薬用植
物に偏りがあっても、これを堆肥にすると、植物の成育
には何等問題がないことが認められた。
【0099】本発明においては、薬用植物はそのままの
状態で培養基材に配合されても良いが、特に薬用植物が
粉砕して製造されたものが、培養基材に対する分散性が
良好になるので好ましく、又、薬用植物は必ずしも堆積
腐熟させる必要はないが、薬用植物が堆積腐熟させたも
のが植物の成長に即効性があるので望ましい。
【0100】本発明の植物栽培用培養土においては、上
記薬用植物(H)に、薬用の動物及び/又は鉱物(K)から
抽出及び/又は搾り出した成分を配合してなるものも至
極有益である。
【0101】このように構成することによって、多量養
分元素や微量養分元素が一層豊富になるだけでなく、植
物の成育に必要な他の栄養素も豊富になり、しかも植物
の成育に、即効性を発現するものと遅効性を発現するも
のの混合状態のものが一層得易いので有益である。
【0102】この場合、上記の(H)と(K)の配合割合
は、この(H)と(K)の全体に対し、(K)が1〜20重量
%、特に5〜10重量%の範囲とするのが望ましく、
(K)の配合割合が1重量%未満では効果が乏しく加える
意味がなく、一方、20重量%を超えると植物の成育に
必要な栄養のバランスが悪くなるだけでなく、価格が著
しく高くなるので好ましくない。
【0103】本発明の植物栽培用培養土においては、上
述の植物栽培用培養土(L)に発熱性物質(M)を配合して
なるものも、以下に述べる理由より、至極有益である。
【0104】即ち、上述の植物栽培用培養土は、所定量
毎に袋詰めされ、流通に供されており、人が開封し、畑
地、ハウス土壌又は育苗用培土として施されたり、適量
の培養土を採取して鉢、プランタン又は花壇等に充填、
投与される。
【0105】これらの作業は、手作業で行われるが、冬
期においては、培養土が冷えて手で触れるのが至極苦痛
になり、特に培養土が5℃以下になる地域では手でふれ
る事が敬遠される。
【0106】このために、冬期においては培養土の消費
が著しく低下するのであり、更に、培養土が凍って固ま
ると、培養土の取扱性が至極悪くなる上、植物の成長に
悪影響を与える結果、一層培養土の消費が低下する。
【0107】又、植物栽培用培養土においては、含水状
態のものも用いられているが、この培養土は、冬期にお
いて、乾燥した培養土に比較して一層手に冷たく感じ易
く、手に至極苦痛を与えるため、上述の作業が著しく行
い難くなる。この場合、培養土が凍みると、培養土の取
扱性が、乾燥したものに比較して、一層悪くなる。
【0108】ところが、このように植物栽培用培養土に
発熱性物質を配合することによって当該培養土を昇温
し、冬期でも取り扱い易くなるのである。
【0109】ところで、上述の植物栽培用培養土(L)
と発熱性物質(M)の混合割合は、用いられる植物栽培
用培養土(L)と発熱性物質(M)によっても異なるが、一
般に、混合培土(L+M)全体に対し、(M)が3〜8
5重量%の範囲とするのが望ましい。
【0110】本発明の植物栽培用培養土において、混合
培土(L+M)全体に対し、(M)が3重量%未満と少
なすぎると植物栽培用培養土の温度上昇が不充分になる
虞れがあり、つまり(M)を混合する意味がないのであ
り、一方、85重量%を超えると植物栽培用培養土全体
のバランスが崩れ、植物の栽培に悪影響を与える虞れが
あるから望ましくなく、従って、これらの観点より、特
に5〜45重量%の範囲とするのが望ましい。
【0111】上記発熱性物質としては空気との接触によ
り発熱する物質が挙げられる。具体的には、例えば鉄や
アルミニュウム等の金属粉末、塩化カリウムや塩化ナト
リウム等の電解質、水及び保水材からなるもの、更に、
これに活性炭や酸化助剤を加えたもの等が挙げられる。
【0112】即ち、この発熱性物質は金属粉末と空気中
の酸素との酸化反応によって発熱するものであり、従っ
て、植物栽培用培養土の製造後は非通気性の袋や容器に
入れ、空気を遮断した状態で、保存や流通に供されるの
であり、使用に際し、開封等を行い、空気と接触させて
から手で触れるようにすれば良いのである。
【0113】この種、発熱性物質はその配合割合が使用
の際に上昇する温度を配慮して決定されるのであり、配
合割合は培養基材や金属粉末の種類によって異なるが、
一般に、金属粉末5〜50重量%、電解質1〜10重量
%、水10〜40重量%及び保水材1〜30重量%から
なるもの、更に、これらの組成物100重量部に対し、
活性炭1〜10重量部及び/又は酸化助剤1〜10重量
部を加えたもの等が挙げられる。
【0114】この場合、保水材としては上述のものが挙
げられる。又、金属粉末が植物に悪影響を与える虞れが
ある場合には、有機質保水材をアルコールやアセトンに
溶解ないし分散させた溶液ないし分散液の中に、当該金
属粉末を投入した後、真空乾燥等の乾燥によって金属粉
末の表面に有機質保水材をコーティングするのが望まし
い。
【0115】上記発熱性物質としては水との接触により
発熱する物質が挙げられる。この発熱性物質としては、
上記発熱性物質から水のみを除去したものが挙げられ
る。この場合、使用に際し、水を添加して植物栽培用培
養土を昇温させた後、手で触れるようにすれば良いので
ある。
【0116】更に、生石灰等の発熱性物質のように、水
を加えることによって水和熱等の熱が発生する物質が挙
げられる。この場合、空気が存在するか否かは問うもの
ではなく、水を添加することによって発熱するものであ
れば良いのである。
【0117】更に、上記発熱性物質としては水と空気の
接触により発熱する物質が挙げられる。
【0118】特に、本発明の植物栽培用培養土において
は、発熱性物質が微生物とその栄養物質からなるもので
あり、この栄養物質のなかで微生物が増殖することによ
って発生する増殖熱であるものも挙げられる。
【0119】即ち、上記微生物としては栄養物質のなか
で増殖することによって増殖熱を発生するものであれば
特に限定されるものではなく、空気(酸素)の存在下でよ
く増殖する好気性の微生物、空気(酸素)の乏しい条件下
でも増殖する嫌気性の微生物、そのどちらの条件でも増
殖する半好気性の微生物が挙げられる。
【0120】この微生物の具体例としては、リゾープス
・ヤポニクス、リゾープス・デレマー、アスペルギルス
・オリゼー、アスペルギルス・ソーヤー、アスペルギル
ス・タマリ、アスペルギルス・グローカス、アスペルギ
ルス・メリウス、チマーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、プ
ロテアーゼ、ポリフェノールオキシターゼ、チロシナー
ゼ、アスペルギルス・フラーバス、シゾサッカロミセ
ス、サッカロミセス、サッカロミセス・セレビシエ、サ
ッカロミセス・エリプソイデス、チゴサッカロミセス
属、ピキア属、アルテルネリア属、トルラ属、アセトバ
クター・アセティー、アセトバクター・シュッツェンバ
ッキー又はラクトバチルス・ブルガリクス等があげられ
るが、特にアルテルネリア・アルタナータが熱に強い微
生物の一種であるので好ましい。
【0121】上記栄養物質としては微生物が増殖する為
に必要な栄養源であれば特に限定されるものではない
が、具体的には、例えば米糠、醸造粕やおからなどの食
品粕、牛糞、鶏糞又は馬糞から選ばれた少なくとも1種
が挙げられる。
【0122】上記食品粕としては食品の製造や加工の際
に発生する粕更に油粕、或いは発酵等に伴い発生する粕
であり、米糠、味噌や酒更に醤油等の製造の際に発生す
る醸造粕やおからなどが挙げられる。
【0123】そして、米糠を主成分とし、各種肥効物質
や堆肥資材などを配合した栄養物質にアルテルネリア・
アルタナータを配合したものが望ましい。
【0124】ところで、本発明においては、上述の植物
栽培用培養土を造粒し、取扱性を向上させたり、等級が
直ちに判別できるようにするのが望ましい。
【0125】この場合、粒径が0.1〜25mm、特に
1〜15mmの範囲に調整されているものが、取扱性、
或いは他の成分との配合等が至極容易になし得るので望
ましい。
【0126】本発明においては、所望により、例えば塩
化カルシウム、酸化アルミニウム、塩化第二鉄、酸化ケ
イ素、酸化マグネシウム、酸化チタン、シリカゲル、活
性炭、塩化マグネシウム又は塩化亜鉛などの配合剤を配
合しても良いのである。
【0127】ところで、本発明の植物栽培用培養土にお
いては、上記目的を達成するために、上述の植物栽培用
培養土と発熱性物質の組み合わせからなることを特徴と
する。
【0128】即ち、上記本発明の植物栽培用培養土は植
物栽培用培養土と発熱性物質の混合培土からなるもので
あるが、本発明はこれに代えて、植物栽培用培養土と発
熱性物質の組み合わせからなり、使用に際し、両者を所
望の比率で混合して用いるものも有益である。
【0129】この場合、植物栽培用培養土と発熱性物質
の比率は、上述の植物栽培用培養土の場合と同様になる
ように設定すれば良いのである。
【0130】ところで、本発明においては、配合される
植物栽培用培養土が造粒されていても良く、この場合、
この植物栽培用培養土の粒径が0.1〜25mmの範囲
に調整されているものが有益である。
【0131】本発明は、このように使用に際し、植物栽
培用培養土と発熱性物質を所望の比率で混合して用いる
ものであり、従って、この植物栽培用培養土及び発熱性
物質は上述のものと同様なので重複説明を避けるために
省略する。
【0132】
【作用】本発明の植物栽培用培養土は、上記構成を有
し、植物栽培用の培養基材に薬用植物から抽出及び/又
は搾り出した成分を含有させてなる。
【0133】そして、この植物栽培用培養土を用いる
と、農作物等の植物の生育に優れた効果を発現する理由
は明確ではないが、薬用植物には、通常の植物に比較し
て、窒素、りん、カリウム、カルシウム又はマグネシウ
ム等の多量養分元素が含まれており、又、塩素、ホウ
素、鉄、マンガン、亜鉛又は銅等の微量養分元素がバラ
ンス良く含まれており、しかもこの薬用植物には、生薬
の成分や他の栄養素を豊富に含んでおり、これらの栄養
素が植物に効果的に吸収されてると共にこれらの栄養素
が相乗的に作用し合って植物の成長を著しく促進するも
のと解される。
【0134】又、本発明の植物栽培用培養土において、
更に発熱性物質を配合してなるものは、使用に際し、発
熱性物質が当該培養土の温度を10〜20℃程度に上昇
させるので、人が、冬期においても、容易に手で触れる
ことができる作用を有するのである。
【0135】この観点より、植物栽培用培養土と発熱性
物質の組み合わせからなるものも、使用に際し、両者を
所望の比率で混合して用いるので、同様に、人が、冬期
においても、容易に手で触れることができる作用を有す
るのである。
【0136】又、本発明の植物栽培用培養土は、薬用植
物から抽出及び/又は搾り出した成分が配合されている
ので、その薬効作用によって、当該培養を取り扱いによ
っても、膚荒れが生じなかったり、或いは膚荒れが極め
て少なくなる作用を有するのである。
【0137】更に、本発明の植物栽培用培養土は、薬用
植物から抽出及び/又は搾り出した成分が配合されてい
るので、その成分の殺虫・殺菌作用によって、農薬の散
布を行わなくても害虫がつきにくい作用を有するのであ
る。
【0138】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 以下に述べる方法で植物栽培用の培養基材(A)と薬用植
物から抽出及び/又は搾り出した成分(B)からなる植物
栽培用培養土を得た。
【0139】植物栽培用の培養基材(A)として乾燥畑地
用土壌50.5重量%、乾燥腐葉土15重量%、稲わ
ら、野草及び鷄ふんなどの有機物を堆積し、更に硫安を
加えて形成した乾燥堆肥資材32重量%、肥効物質とし
て窒素、リン酸及びカリからなる複合肥料2.5重量%
からなるものを用いた。
【0140】この植物栽培用の培養基材の水分は3.5
重量%であった。
【0141】一方、薬用植物(H)として、乾燥した、ド
クダミ5重量%、スイカズラの花5重量%、コブシの花
蕾5重量%、キササゲの果実5重量%、中国産ビンロウ
の果皮5重量%、キカラスウリ5重量%、カンゾウ10
重量%、ウスバサイシン5重量%、ヨロイグサ5重量
%、インド産キク科植物10重量%、熱帯産スオウ10
重量%、東インド産の沈丁科植物10重量%及びトチバ
ニンジン20重量%を混合したものを用いた。
【0142】この薬用植物の混合物1Kgに対し、水1
0Kgを加えた後、80℃で8時間加熱し、薬用植物中
の成分を抽出した。この場合、凝縮器を用い、水が蒸発
するのを防止した。
【0143】この抽出液は8.15Kgが回収され、そ
の抽出液中には抽出成分(固形分)が248.5g含まれ
ていることが認められた。
【0144】得られた抽出液を上記培養基材500Kg
に噴霧状に添加し、温度55℃で乾燥して、本発明の植
物栽培用培養土を得た。
【0145】実施例2 実施例1で用いたものと同様の薬用植物の混合物1Kg
に対し、エチルアルコール5Kgを加えた後、密封状態
で、且つ40℃で8時間加温し、薬用植物中の成分を抽
出した。
【0146】この抽出液は4.1Kgが回収され、その
抽出液中には抽出成分(固形分)が255gが含まれてい
ることが認められた。
【0147】この抽出液(エチルアルコール)中にバーミ
キュライトの粉末50Kgを加え、温度50℃で減圧蒸
留(50mmHg以下)してエチルアルコールを除去し
た。このバーミキュライトの粉末中にはエチルアルコー
ルを確認できなかった。
【0148】この成分含有バーミキュライト粉末の全量
を上記培養基材500Kgに徐々に添加し、充分に混合
して、本発明の植物栽培用培養土を得た。
【0149】実施例3 薬用植物(H)として、ドクダミ10重量%、リョウリギ
ク5重量%、オウゴン5重量%、キササゲの果実5重量
%、シシウド5重量%、ヨモギ5重量%、カンゾウ15
重量%、ウスバサイシン5重量%、ヨロイグサ5重量
%、インド産キク科植物10重量%、熱帯産スオウ10
重量%及びトチバニンジン20重量%を混合したものを
用いた。
【0150】この薬用植物の混合物1Kgに対し、エチ
ルアルコール5Kgを加えた後、密封状態で、且つ40
℃で4時間加温し、薬用植物中の成分を抽出し、ろ過し
た。
【0151】このろ液(抽出液3.79Kg)中には抽出
成分(固形分)が205g含まれていることが認められ
た。
【0152】次いで、抽出後の残滓(エチルアルコール
含有)を加圧ローラで圧搾して成分を搾り出した。この
搾り液は1.11Kgであり、搾り成分(固形分)が75.
4g含まれていることが認められた。
【0153】上記ろ液(抽出液3.59Kg)に上記搾り
液1.23Kgを加えて充分に混合し、この混合液(4.
82Kg)中にバーミキュライトの粉末50Kgを加
え、温度50℃で減圧蒸留(50mmHg以下)してエチ
ルアルコールを除去した。
【0154】この成分含有バーミキュライト粉末の全量
を上記培養基材500Kgに徐々に添加し、充分に混合
して、本発明の植物栽培用培養土を得た。
【0155】実施例4 実施例3で得られた植物栽培用培養土を堆積し、3カ月
放置して薬用植物からの成分を腐熟させたものを用い
た。
【0156】実施例5〜8 実施例1〜4で得られた各々の植物栽培用培養土100
重量部に対し、それぞれ以下に述べる発熱性物質を20
重量部を加えて充分に混合して、本発明の植物栽培用培
養土を得た。この場合、実施例1に対応するものを実施
例5に、又、実施例2に対応するものを実施例6に、実
施例3に対応するものを実施例7に、更に、実施例4に
対応するものを実施例8にそれぞれした。
【0157】上記発熱性物質として、鉄粉35重量部、
塩化カリウム5重量部、塩化ナトリウム3重量部、塩化
カルシウム2重量部、デンプン・アクリル酸グラフト重
合体5重量部、活性炭5重量部及びバーミキュライト5
重量部からなるものを用いた。
【0158】このようにして得られた実施例5〜8の各
々の植物栽培用培養土を2℃に冷却し、手で触れたとこ
ろ冷たく苦痛であった。
【0159】次いで、この2℃に冷却した実施例5〜8
の植物栽培用培養土100重量部に水20重量部を散布
したところ、この培養土の温度が10分程度で15℃に
上昇し、手で触れても苦痛は感じられなかった。
【0160】比較例1 イナわら、落葉及び野菜などの通常の資材100重量部
に消石灰5重量部を混合し、水をかけて仮積みすると、
10日間で資材が軟化した。
【0161】次いで、この軟化した資材を10日後に切
りくづして硫酸アンモニウム0.3重量部を加え、2.5
2程度の枠内に本積みした。
【0162】1カ月後に硫酸アンモニウム0.1重量部
を加えながら切返しを行う。次いで、1カ月後に切返
し、更に1カ月して完熟堆肥を得た。
【0163】得られた完熟堆肥55重量部に、アルミノ
硅酸塩鉱物の微粉末35重量部及び粘土質資材の微粉末
10重量部を加え、これらを混練し、造粒、乾燥させ
て、仕上がり水分率を10重量%程度にした。得られた
製品の粒の大きさは1〜5mm程度とした。
【0164】比較例2 実施例1で用いた植物栽培用の培養基材(A)、つまり乾
燥畑地用土壌50.5重量%、乾燥腐葉土15重量%、
稲わら、野草及び鷄ふんなどの有機物を堆積し、更に硫
安を加えて形成した乾燥堆肥資材32重量%、肥効物質
として窒素、リン酸及びカリからなる複合肥料2.5重
量%からなるものを用いた。
【0165】ところで、実施例1〜4及び比較例1・2
の各々の植物栽培用培養土を2℃に冷却し、手で触れた
ところ冷たく苦痛に感じられた。
【0166】農作物の栽培試験 上記各実施例及び各比較例を用い、畑地とし、ジャガ芋
及びトマトを栽培し、その収穫量を調査した。
【0167】この1株(平均値)当たりの収穫量を、実
施例1を100として、比較すると、実施例2は10
5.5、実施例3は110.5、実施例4は113.5、
実施例5は95.5、実施例6は97.5、実施例7は9
8.5、実施例8は102.5、比較例1は85.8、比
較例2は82.5であった。
【0168】又、得られたジャガ芋及びトマトの大きさ
は、実施例1〜8のものは同程度であり、又、これらの
ものに比べて、比較例1のものは稍小さく、しかもバラ
ツキが大であり、更に、比較例2のものは、比較例1の
ものに比べて、収穫量が少なく、しかもバラツキも大き
かった。
【0169】ところで、各実施例及び各比較例につい
て、無農薬でキャベツの栽培試験を行ったところ、各実
施例のものは害虫による被害が全く無いか、或いは殆ど
認められなかったが、各比較例のものは青虫が繁殖し、
虫食いが認められた。
【0170】ところで、実施例1〜8のものと、比較例
1・2のものを手が荒れ易い女性(年令が20〜45才)
10名に使用させたところ、各実施例のものは全く異常
が認められなかったが、比較例1のものは10名中8名
に異常が認められ、比較例2のものは10名中3名のも
のが異常が認められた。
【0171】
【発明の効果】本発明の植物栽培用培養土は、植物栽培
用の培養基材に薬用植物から抽出及び/又は搾り出した
成分を含有させているので、植物の成長を促進して、収
穫量の増大、及び品質の優れた農産物が得られる効果を
有するのである。
【0172】又、本発明の植物栽培用培養土は、薬用植
物から抽出及び/又は搾り出した成分が配合されている
ので、その取り扱いによっても、膚荒れが生じなかった
り、或いは膚荒れが極めて少なくなる効果を有するので
ある。
【0173】本発明の植物栽培用培養土において、発熱
性物質を用いると、培養土の温度を上昇させて、当該培
養土を畑地、ハウス土壌又は育苗用培土として施し易く
したり、培養土を鉢やプランタンに充填、投与したり、
園芸用培土、ベッド栽培用培土又は花壇用培土等として
好適に用いられる効果を有するのである。
【0174】又、これらの作業は、手作業で行われる
が、冬期でも、植物栽培用培養土の温度を上昇させて快
適に取り扱うことができる効果を有するのである。
【0175】更に、本発明の植物栽培用培養土において
は、含水状態のものも用いられているが、この含水状態
の培養土でも、温度を上昇させて快適に取り扱うことが
できる効果を有するのである。
【0176】更に、本発明の植物栽培用培養土は、薬用
植物から抽出及び/又は搾り出した成分が配合されてい
るので、その成分の殺虫・殺菌作用によって、農薬の散
布を行わなくても害虫がつき難く、著しく安全性が向上
する効果を有するのである。

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物栽培用の培養基材に薬用植物から抽
    出及び/又は搾り出した成分を配合してなることを特徴
    とする植物栽培用培養土。
  2. 【請求項2】 培養基材が土壌、腐食、堆肥資材又はコ
    ンポストから選ばれた少なくとも1種からなる請求項1
    に記載の植物栽培用培養土。
  3. 【請求項3】 土壌が天然土壌及び/又は人口土壌であ
    る請求項2に記載の植物栽培用培養土。
  4. 【請求項4】 腐食が陸成腐食、半陸成腐食又は水成腐
    食である請求項2又は3に記載の植物栽培用培養土。
  5. 【請求項5】 堆肥資材が普通堆肥(水積み堆肥)、速成
    堆肥又は特殊堆肥である請求項2ないし4のいずれかに
    記載の植物栽培用培養土。
  6. 【請求項6】 バーク堆肥及び/又はピートモスが配合
    されている請求項1ないし5のいずれかに記載の植物栽
    培用培養土。
  7. 【請求項7】 コンポストが汚泥コンポスト、都市ごみ
    コンポスト又は製紙スラッジコンポストである請求項2
    ないし6のいずれかに記載の植物栽培用培養土。
  8. 【請求項8】 粘土粉末、遠赤外線放射性資材、イナわ
    ら、ムギわら、籾殻、米糠、樹皮細片物、保水材、キレ
    ート化合物、魚カス、油カス、製造カス、おが屑、籾
    殻、鶏糞、馬糞又は骨粉から選ばれた少なくとも1種が
    配合されている請求項1ないし7のいずれかに記載の植
    物栽培用培養土。
  9. 【請求項9】 保水材が有機質保水材及び/又は無機質
    保水材である請求項8に記載の植物栽培用培養土。
  10. 【請求項10】 繊維資材、パルプ又は界面活性剤から
    選ばれた少なくとも1種が配合されている請求項1ない
    し9のいずれかに記載の植物栽培用培養土。
  11. 【請求項11】 繊維資材が天然繊維又は人造繊維で形
    成されている請求項10に記載の植物栽培用培養土。
  12. 【請求項12】 天然繊維が植物繊維、動物繊維又は鉱
    物繊維である請求項11に記載の植物栽培用培養土。
  13. 【請求項13】 人造繊維が再生繊維、半合成繊維又は
    合成繊維である請求項11に記載の植物栽培用培養土。
  14. 【請求項14】 肥効物質を配合してなる請求項1ない
    し13のいずれかに記載の植物栽培用培養土。
  15. 【請求項15】 土壌改良資材を配合してなる請求項1
    ないし14のいずれかに記載の植物栽培用培養土。
  16. 【請求項16】 土壌改良資材が泥炭、草炭、亜炭或い
    は化石類等の植物物質、培養微生物、鉱物物質、合成化
    合物、鉱滓、りん鉱石又は石灰岩である請求項15に記
    載の植物栽培用培養土。
  17. 【請求項17】 抽出剤が水、温水、熱湯、炭素数が1
    〜3の低級アルコール、アセトン、エーテル又は酢酸エ
    チルから選ばれた少なくとも1種である請求項1ないし
    16のいずれかに記載の植物栽培用培養土。
  18. 【請求項18】 低級アルコールがエチルアルコールで
    ある請求項17に記載の植物栽培用培養土。
  19. 【請求項19】 薬用植物から抽出及び/又は搾り出し
    た成分を無機質保水材に担持させ、この保水材を植物栽
    培用の培養基材に配合してなる請求項1ないし18のい
    ずれかに記載の植物栽培用培養土。
  20. 【請求項20】 薬用植物から抽出及び/又は搾り出し
    た成分が腐熟及び/又は発酵されている請求項1ないし
    19のいずれかに記載の植物栽培用培養土。
  21. 【請求項21】 薬用植物が1種又は2種以上である請
    求項1ないし20のいずれかに記載の植物栽培用培養
    土。
  22. 【請求項22】 薬用の動物及び/又は鉱物から抽出及
    び/又は搾り出した成分を配合してなる請求項1ないし
    21のいずれかに記載の植物栽培用培養土。
  23. 【請求項23】 請求項1ないし22のいずれかに記載
    の植物栽培用培養土には発熱性物質が配合されている植
    物栽培用培養土。
  24. 【請求項24】 発熱性物質が空気との接触により発熱
    する物質である請求項23に記載の植物栽培用培養土。
  25. 【請求項25】 発熱性物質が水との接触により発熱す
    る物質である請求項24に記載の植物栽培用培養土。
  26. 【請求項26】 発熱性物質が水と空気の接触により発
    熱する物質である請求項24に記載の植物栽培用培養
    土。
  27. 【請求項27】 発熱性物質が微生物とその栄養物質か
    らなるものであり、この栄養物質のなかで微生物が増殖
    することによって発生する増殖熱である請求項24に記
    載の植物栽培用培養土。
  28. 【請求項28】 栄養物質が米糠、醸造粕やおからなど
    の食品粕、牛糞、鶏糞又は馬糞から選ばれた少なくとも
    1種である請求項27に記載の植物栽培用培養土。
  29. 【請求項29】 請求項1ないし28のいずれかに記載
    の植物栽培用培養土を造粒してなる植物栽培用培養土。
  30. 【請求項30】 粒径が0.1〜25mmの範囲に調整
    されている請求項29に記載の植物栽培用培養土。
  31. 【請求項31】 請求項1ないし22のいずれかに記載
    の植物栽培用培養土と、請求項23ないし28のいずれ
    かに記載の発熱性物質の組み合わせからなることを特徴
    とする植物栽培用培養土。
  32. 【請求項32】 植物栽培用培養土が造粒されている請
    求項31に記載のなる植物栽培用培養土。
  33. 【請求項33】 粒径が0.1〜25mmの範囲に調整
    されている請求項32に記載の植物栽培用培養土。
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