JPH07254588A - プラズマ表面処理装置 - Google Patents

プラズマ表面処理装置

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JPH07254588A
JPH07254588A JP7156594A JP7156594A JPH07254588A JP H07254588 A JPH07254588 A JP H07254588A JP 7156594 A JP7156594 A JP 7156594A JP 7156594 A JP7156594 A JP 7156594A JP H07254588 A JPH07254588 A JP H07254588A
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JP
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plasma
electrodes
substrate
electrode
magnetic field
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JP7156594A
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Satoshi Shimonishi
聡 下西
Makoto Sekine
誠 関根
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】均一性なプラズマ表面処理を行なえるプラズマ
表面処理装置を提供すること。 【構成】プラズマにより被処理基体3の表面を処理する
ところの真空容器1と、この真空容器1の上壁を形成す
る上部電極7と、真空容器1内に設けられ、被処理基体
3を載置する下部電極2と、下部電極2に接続した高周
波電源5と、被処理基体3を囲むように配置されたE側
の円弧状電極34aおよびW側の円弧状電極34bから
なり、E側の円弧状電極34aの電位よりも、W側の円
弧状電極34bの電位が高い電子密度制御用電極とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマエッチング装
置やプラズマCVD装置等のプラズマを利用したプラズ
マ表面処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュ−タ−や通信機器の重要
部分には、多数のトランジスタや抵抗等を電気回路を達
成するようにむすびつけ、1チップ上に集積化して形成
した大規模集積回路(LSI)が多用されている。この
ため、機器全体の性能は、LSI単体の性能と大きく結
び付いている。
【0003】LSI単体の性能向上は、集積度を高める
こと、つまり、素子の微細化により実現できる。このた
め、従来より種々の微細加工技術が開発されているが、
その一つにマグネトロンRIE(Reactive Ion Etchin
g)がある。
【0004】図11は、従来のマグネトロンRIE装置
の概略構成を示す模式図である。
【0005】図中、81は真空容器を示しており、この
真空容器81の上壁は上部電極82となっている。この
上部電極82の下方には被処理基体83の支持台の役割
を兼ねる下部電極84が対向配置されている。この下部
電極84はマッチング回路85を介して高周波電源86
に接続され、上部電極82と下部電極84との間に電界
87を形成できるようになっている。
【0006】真空容器81の外部上方には回転可能なマ
グネット88が設けられている。これによって真空容器
81内のプラズマ89に磁界が与えられ、電子がプラズ
マ89中に閉じ込められ、プラズマ密度が高くなる。
【0007】このようにマグネトロンRIE装置は、通
常のRIE装置に比べて、プラズマ密度を高くできるの
で、エッチング速度を高めることができる。更に、イオ
ンの方向性を高めたり、あるいは中性種と被エッチング
膜との反応(等方性の反応)を抑制する目的でガス圧力
を下げた場合においても、ダメージや選択比を低下させ
る原因となるイオンエネルギを十分に低く保つことがで
きる。
【0008】しかし、従来のマグネトロンRIE装置に
は以下のような問題があった。
【0009】プラズマの形成に磁界を使用しているため
に、プラズマと接する被処理基体の表面に生じる電界E
と磁界Bとの外積(以下、E×Bと記す)によって、電
子にドリフトが生じる。この電子のドリフトによって、
磁界BのN−S方向を軸として、その左右でプラズマ密
度の非対称が生じ、エッチング速度が不均一になるとい
う問題があった。
【0010】また、エッチング速度の不均一を改善する
目的でマグネットを回転すると、ある程度の均一性を得
ることは可能であるが不十分である。また、プラズマ密
度自体は均一化されないため、プラズマ密度の不均一に
よって自己バイアス電圧が不均一になる。このため、例
えば、被処理基体に素子が形成されていると、素子が電
気的なダメージを受けるという問題が生じる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来のマ
グネトロンRIE装置にあっては、電子のE×Bドリフ
トにより、磁界のN−S方向を軸として、その左右でプ
ラズマ密度の非対称が生じ、エッチング速度が不均一に
なるという問題があった。
【0012】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、均一なプラズマ表面処
理(例えば、エッチング、成膜)を行なえるプラズマ表
面処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のプラズマ表面処理装置は、被処理基体が
収容される処理室と、前記処理室内に電場を形成する電
場形成手段と、前記処理室内に磁場を形成する磁場形成
手段と、前記被処理基体の表面プラズマ処理に供するガ
スを前記処理室内に導入するガス導入手段と、複数の電
極からなり、これら複数の電極の電位が、前記被処理基
体の表面に生じる電場と前記磁場との外積の方向に向か
って、全体として高くなっている電極とを備えた構成に
なっている。
【0014】
【作用】本発明によれば、電極が設けられており、この
電極を構成する複数の電極の電位が、電場と磁場との外
積の方向(電子のE×Bドリフト方向と反対方向)に向
かって、全体として高くなっているため、従来よりも電
子密度の均一性が高くなり、これに伴ってプラズマ密度
の均一性が高くなるので、均一なプラズマ処理を行なえ
るようになる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。
【0016】図1は、本発明の第1の実施例に係るプラ
ズマ表面処理装置の概略構成を示す模式図である。ま
た、図2は、図1のプラズマ表面処理装置を被処理基体
の上からみた模式図である。
【0017】図中、1は真空容器を示しており、この真
空容器1の上壁は上部電極7となっている。この上部電
極7の下方には、被処理基体3の支持台の役割を兼ねる
下部電極2が対向配置されている。この下部電極2はマ
ッチング回路9を介して高周波電源5(周波数13.5
6MHz)に接続され、上部電極7と下部電極2との間
に電界を形成できるようになっている。なお、上部電極
7、下部電極2に個々に高周波あるいは直流電力を供給
するようにしても良い。
【0018】被処理基体3の周囲には、電子密度制御電
極としての二つに分割されたリング状電極、つまり、二
つの円弧状電極34a,34bが設けられ、これら円弧
状電極34a,34bは、それぞれ、RFフィルタ32
a,32bを介して、直流電源31a,31bに接続し
ている。すなわち、円弧状電極34a,34bの電位を
独立に制御できるようになっている。
【0019】真空容器1の周囲には、回転可能なダイポ
ールリングマグネット8が設けられており、これによっ
て真空容器1内のプラズマ中に磁場が形成され、電子が
プラズマ中に閉じ込められる。プラズマの形成は、上部
電極7と下部電極2との間に形成される電界によって、
ガス導入口4から真空容器1内に導入される反応性ガス
を放電することにより行なわれる。また、真空容器1の
下部に排気口6が設けられている。
【0020】ダイポールリングマグネット8は、図3
(a)に示すように、円柱状の真空容器1を同心円状に
囲むように配設された16個の磁石要素30(図3
(b))からなり、磁石方向35の方向に着磁された磁
石要素30からθだけ中心軸の回りに回転した位置にあ
る磁石要素は磁界方向35に対して2θだけ回転した方
向35′に着磁されており、磁石要素30から180度
の位置にある磁石要素は再び磁界方向35を向くように
環状に配列されている。
【0021】図4にダイポールリングマグネット8によ
って形成された真空容器1内の磁界分布を示す。この図
4に示すように、ダイポールリングマグネット8の内部
中心付近における中心の強度に対する磁界強度の差が2
0%未満、また、中心における磁界方向に対して、x−
y平面内の磁界方向の傾きが±7°以内、x−z平面内
の磁界方向の傾きは±9°以内という均一な磁界が得ら
れることが分かる。
【0022】また、本実施例では、ダイポールリングマ
グネット8により形成される磁場の磁力線Bと被処理基
体3とのなす角度が平行となるように設置されており、
被処理基体3に垂直な軸を中心としてダイポールリング
マグネット8を被処理基体3に対して相対的に回転させ
ることが可能となっている。
【0023】このように構成されたプラズマ表面装置の
E側の円弧状電極34aに−40Vの直流バイアス電
圧、W側の円弧状電極34bに−15Vの直流バイアス
電圧を印加し、以下の放電条件でプラズマを生成して、
エッチングを行なってみたところ、エッチング速度の均
一性が改善されたことを確認した。
【0024】放電条件 ガス流量 :HBr…150cc/min. : 02 …4cc/min. 圧 力 …100mTorr 電極温度 …40℃ 高周波電力 …4.1W/cm2 具体的には、円弧状電極34a,34bがない、つま
り、図9に示すリング状電極90を有するプラズマ表面
処理装置の場合には、8インチウェハ面内におけるSi
2 (被処理基体)のエッチング速度の不均一性は±2
0%であったが、本実施例の場合には、±5%以内に抑
えることができた。
【0025】このような良好な結果が得られた要因は、
本実施例の場合、E側の円弧状電極34aの電位に対し
て、W側の円弧状電極34bの電位が相対的に正になる
ように直流バイアス電圧を印加したからである。
【0026】すなわち、円弧状電極34a,34bによ
る電界の変化によって、W側の電子密度の増加が抑制さ
れ、一方、E側の電子密度が高く維持され、これによ
り、ウェハ上においてW側の電子密度およびE側の電子
密度が均一になり、この電子密度の均一化に伴ってプラ
ズマ密度の均一性が改善されたからである。そして、プ
ラズマ密度の均一性が改善されると、ウェハ面内におけ
るDCバイアスが均一化され、エッチング速度の均一性
が高くなる。
【0027】また、本実施例によれば、エッチング速度
の均一性向上の効果の他に、プラズマ密度の均一化によ
って、被処理基体3の静電ダメージを少なくできるとい
う効果も得られる。
【0028】また、被処理基体上の電子密度が他の領域
のそれよりも高くなるように、直流バイアス電圧や円弧
状電極の大きさを選ぶことにより、高密度プラズマを形
成でき、これにより、気相でのガスの分解や、反応が進
むため、膜質の改善も図ることができるようになる。
【0029】ここでは、電子密度(プラズマ密度)を均
一化する場合について説明したが、本実施例によれば、
二つの円弧状電極34a,34bの電位を独立に制御で
きるので、意図的に電子密度に勾配を生じさせることも
できる。
【0030】また、本実施例では、二つの円弧状電極3
4a,34bに負の直流バイアス電圧を印加したが、正
の直流バイアス電圧を印加して、意図的にプラズマ密度
を低くすることで、処理速度を遅くすることもできる。
【0031】また、本実施例によれば、二つの円弧状電
極34a,34bに印加する電位により、プラズマ密
度、つまり、プラズマの電位(プラズマポテンシャル)
を低くできる。これにより、真空容器内壁とプラズマと
の電位差を小さく保つことができ、処理中における真空
容器内壁等のスパッタリングを防止できる。このため、
真空容器内壁からの汚染が好ましくないプロセスにおい
て、汚染の少ない処理を行なえるようになる。
【0032】また、本実施例では、直流バイアス電圧を
用いたが、交流バイアス電圧を用いても良い。周波数
は、処理に応じて100kHzから100MHzまでの
広い範囲にわたって選択可能である。
【0033】以下、本発明の他の実施例について説明す
る。なお、以下の図において、前出した図と同一符号
(添字が異なるものを含む)は同一部分または相当部分
を示し、詳細な説明は省略する。
【0034】図5は、本発明の第2の実施例に係るプラ
ズマ表面処理装置を被処理基体の上からみた模式図であ
る。
【0035】本実施例が第1の実施例と異なる点は、被
処理基体3から離れたところに円弧状電極34a,34
bを設けたことにある。図5にはチェンバ内壁の近傍に
設けた図が示されているが、チェンバ内壁に埋め込んだ
構造にしても良い。
【0036】本実施例でも、二つの円弧状電極34a,
34bの電位を独立に制御できるので、第1の実施例と
同様な効果が得られる。
【0037】図6は、本発明の第3の実施例に係るプラ
ズマ表面処理装置を被処理基体の上からみた模式図であ
る。
【0038】本実施例の特徴は、一方の円弧状電極34
aが第1の実施例と同様に被処理基体3の近傍に受けら
れ、他方の円弧状電極34bが第2の実施例と同様に被
処理基体3から離れたところに設けられていることにあ
る。
【0039】このような構成でも、二つの円弧状電極3
4a,34bの電位を独立に制御できるので、第1の実
施例と同様な効果が得られる。
【0040】図7は、本発明の第4の実施例に係るプラ
ズマ表面処理装置を被処理基体の上からみた模式図であ
る。
【0041】本実施例が第1〜第3の実施例と異なる点
は、円弧状電極の数を多くしたことにある。図7には円
弧状電極を4つに分割した場合の図が示されている。す
なわち、円弧状電極34a〜34dは、それぞれ、RF
フィルタ32a〜32dを介して、直流電源31a〜3
1dに接続されている。
【0042】円弧状電極34a〜34dには、例えば、
以下のような直流バイアス電圧を印加する。
【0043】まず、磁極のE側半分に位置する円弧状電
極34aに印加する直流バイアス電圧に対して、最もW
側に位置する円弧状電極34dに印加する直流バイアス
電圧が相対的に正になるようにする。
【0044】これにより、円弧状電極34aからプラズ
マへの電子の供給が容易に行なわれるとともに、被処理
基体3上でのE×Bドリフトによって集められた電子が
溜められるW側において、プラズマから円弧状電極34
dへ電子が流れ込み易くなる。
【0045】また、円弧状電極34aと円弧状電極34
dとの間に位置する二つの円弧状電極34b,34cに
は、円弧状電極34aに印加する直流バイアス電圧と円
弧状電極34dのそれとの中間レベルの直流バイアス電
圧を印加する。
【0046】これにより、第1〜第3の実施例に比べ
て、電子密度の勾配をより精密に制御できるようにな
る。
【0047】なお、本実施例では、円弧状電極34aを
一番大きく、円弧状電極34b〜34dを同サイズとし
た。その理由は、低電位の電極(E側)の面積が高電位
の電極(W側)の面積より大きい場合は、電子のプラズ
マへの供給をE側において効率良く達成できるからであ
る。しかし、円弧状電極34a〜34cの大きさは、適
宜変更可能である。
【0048】図8は、本発明の第5の実施例に係るプラ
ズマ表面処理装置を被処理基体の上からみた模式図であ
る。
【0049】本実施例が第1〜第4の実施例と異なる点
は、電子密度制御電極として、複数の円弧状電極の代わ
りに、複数の長方体状電極34e,34fを用いたこと
にある。
【0050】長方体状電極34e〜34hには、例え
ば、以下のような直流バイアス電圧を印加する。
【0051】E側に位置する二つの長方体状電極34e
に−40Vの直流バイアス電圧を印加し、一方、W側に
位置する二つの長方体状電極34fに−15Vの直流バ
イアス電圧する。
【0052】これにより、E側における電子密度を高く
維持できるとともに、W側において電子が溜まるのを防
止できるようになる。
【0053】図10は、本発明の他の実施例に係るプラ
ズマ表面処理装置を被処理基体の上からみた模式図であ
る。
【0054】本装置は、二つの円弧状電極34a,34
bを短絡した例である。この装置によれば円弧状電極3
4aの電位と、円弧状電極34bのそれとが等しくな
り、従来の装置に比べて、電子密度の均一性が向上す
る。
【0055】このようなプラズマ表面処理装置でも、電
子密度の均一性が改善され、均一なプラズマ処理を行な
えるようになる。
【0056】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。例えば、上記実施例では、電子密度制
御電極を構成する複数の電極の形状として、円弧状、長
方体状を選んだが、他の形状であっても良い。
【0057】また、上記実施例では、電子密度制御電極
を構成する複数の電極が全て同じ導電性材料で形成され
たものと想定したが、異なる材料で形成しても良い。
【0058】例えば、第1の実施例のプラズマ表面処理
装置において、E側の円弧状電極34aの電極材料とし
て、電子の放出確率が高い導電性物質であるPt,W,
Sn,Taを用いることにより、より効果的にE側のプ
ラズマ密度を高く保つことができるようになる。
【0059】また、入射するイオンにより電子密度制御
電極がスパッタされ、その材料が被処理基体を汚染する
のを防ぐ目的で、スパッタリングされにくいカーボンあ
るいはタングステン、モリブデン等の金属や炭化珪素
や、シリコン等の半導体あるいはまた導電性セラミック
ス、例えば、ボロンナイトライド等の電極材料を用いて
も良い。
【0060】また、電極材料は、金属に限定されず、例
えば、SiC、多結晶シリコン、あるいはドープされた
Siなど一般に半導体と呼ばれているような材料を用い
ても良い。
【0061】また、処理内容(成膜、エッチング等)に
よって電極材料を適宜選択することにより、成膜速度
や、選択性や、加工精度の均一性の更なる向上を図れる
ようになる。また、プラズマ密度の均一性もより良好に
なり、被処理基体の静電ダメージを最小限に抑えること
ができるようになる。
【0062】また、上記実施例では、真空容器内に磁界
を形成する磁場形成手段として、ダイポールリングマグ
ネットを用いたが、処理内容等に応じて適宜他の磁場形
成手段、例えば、電磁石を用いても良い。なお、磁界強
度は、各プロセスに応じて異なるが、数ガウス以上が好
ましい。
【0063】また、より高密度のプラズマ形成を目的と
して、磁界強度の大きい磁場形成手段を用いれば、より
均一なプラズマの形成が可能であり、処理速度の高速化
を図ることができる。
【0064】なお、上記実施例では、高周波電力の周波
数として13.56MHzを選んだが、エッチングする
材料に応じて、例えば、高めのイオンエネルギが必要な
酸化膜系の材料のエッチング場合には、100kHzか
ら1MHz程度の比較的低い周波数が有効である。
【0065】一方、燐を添加した多結晶シリコン、ある
いはアルミニウム合金等のように下地基板に対して選択
性が要求され、比較的低いイオンエネルギが要求される
場合には、20MHzから数100MHz程度の高い周
波数が有効である。
【0066】いずれの場合においても、磁界強度との組
み合わせにより、加工に適したイオンエネルギ、プラズ
マ密度、その他のプラズマパラメータを制御する。
【0067】また、使用するガスについては、エッチン
グする材料に合わせて適宜ガスを選択すれば良い。さら
に、不活性ガス、水素ガス、窒素ガス、酸素ガスなどを
添加しても良い。
【0068】また、上記実施例では、プラズマエッチン
グ装置の場合について説明したが、本発明は、プラズマ
CVD装置、スパッタリング装置等の他のプラズマ表面
処理装置にも適用できる。
【0069】また、本発明は、プラズマによる表面改質
装置や、イオン注入装置のプラズマイオン源、ECR装
置や、ウィスラー波(ヘリコン波)プラズマを形成し、
プラズマ、電子、イオン、中性活性種のソースとして利
用する装置などにも適用できる。
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、電
子密度を制御する電極により、電子密度の均一性を改善
できるので、均一なプラズマ表面処理を行なえるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るプラズマ表面処理
装置の概略構成を示す模式図
【図2】図1のプラズマ表面処理装置を被処理基体の上
からみた模式図
【図3】ダイポールリングマグネットを説明するための
【図4】ダイポールリングマグネット内の磁界を示す図
【図5】本発明の第2の実施例に係るプラズマ表面処理
装置を被処理基体の上からみた模式図
【図6】本発明の第3の実施例に係るプラズマ表面処理
装置を被処理基体の上からみた模式図
【図7】本発明の第4の実施例に係るプラズマ表面処理
装置を被処理基体の上からみた模式図
【図8】本発明の第5の実施例に係るプラズマ表面処理
装置を被処理基体の上からみた模式図
【図9】従来のマグネトロンRIE装置を被処理基体の
上からみた模式図
【図10】本発明の第6の実施例に係るプラズマ表面処
理装置を被処理基体の上からみた模式図
【図11】従来のマグネトロンRIE装置の概略構成を
示す模式図
【符号の説明】
1…真空容器(処理室) 2…下部電極(電界形成手段) 3…被処理基体 4…ガス導入口(ガス導入手段) 5…高周波電源(電界形成手段) 6…排気口 7…上部電極(電界形成手段) 8…ダイポールリングマグネット(磁場形成手段) 9…マッチング回路 31a〜31f…直流電源 32a〜32f…RFフィルタ 34a〜34d…円弧状電極 34e,34f…長方体状電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理基体が収容される処理室と、 前記処理室内に電場を形成する電場形成手段と、 前記処理室内に磁場を形成する磁場形成手段と、 前記被処理基体の表面プラズマ処理に供するガスを前記
    処理室内に導入するガス導入手段と、 複数の電極からなり、これら複数の電極の電位が、前記
    被処理基体の表面に生じる電場と前記磁場との外積の方
    向に向かって、全体として高くなっている電極とを具備
    してなることを特徴とするプラズマ表面処理装置。
  2. 【請求項2】前記電極は、複数の円弧状電極からなり、
    且つこれら複数の円弧状電極が、前記被処理基体を囲む
    ように配置されていることを特徴とする請求項1に記載
    のプラズマ表面処理装置。
JP7156594A 1994-03-16 1994-03-16 プラズマ表面処理装置 Pending JPH07254588A (ja)

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