JPH07252619A - 鋼帯の連続溶融合金めっき装置 - Google Patents
鋼帯の連続溶融合金めっき装置Info
- Publication number
- JPH07252619A JPH07252619A JP6756794A JP6756794A JPH07252619A JP H07252619 A JPH07252619 A JP H07252619A JP 6756794 A JP6756794 A JP 6756794A JP 6756794 A JP6756794 A JP 6756794A JP H07252619 A JPH07252619 A JP H07252619A
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- JP
- Japan
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- snout
- molten
- molten metal
- steel strip
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱処理炉の出側に筒状のダウンシュ−トとス
ナウトとを順次連設して、スナウトの出側をめっき用の
溶融合金槽に浸漬した鋼帯の連続溶融合金めっき装置に
おいて、溶融合金槽内の溶融合金のうちの低融点成分が
スナウトから蒸発しにくくしたものを提供する。 【構成】 溶融金属または溶融合金の供給装置をダウン
シュ−トまたはスナウトに連結した。
ナウトとを順次連設して、スナウトの出側をめっき用の
溶融合金槽に浸漬した鋼帯の連続溶融合金めっき装置に
おいて、溶融合金槽内の溶融合金のうちの低融点成分が
スナウトから蒸発しにくくしたものを提供する。 【構成】 溶融金属または溶融合金の供給装置をダウン
シュ−トまたはスナウトに連結した。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、スナウト内から溶融合
金槽内のめっき用溶融合金が蒸発するのを抑制すること
ができる鋼帯の連続溶融合金めっき装置に関する。
金槽内のめっき用溶融合金が蒸発するのを抑制すること
ができる鋼帯の連続溶融合金めっき装置に関する。
【０００２】
【従来技術】近年、鋼帯にＺｎ−Ａｌ系合金、Ａｌ−Ｚ
ｎ−Ｓｉ系合金のような合金を溶融めっきを施すことが
広く行われているが、このめっき装置としては、図２に
示すように、鋼帯１を前半が加熱帯、後半が還元帯にな
った熱処理炉２で加熱還元した後、その出側に連設した
筒状のダウンシュ−ト３とスナウト４の中を通過させ
て、外気により酸化されるのを防止しながら溶融金属槽
５に配置された浸漬ロ−ル６に導き、溶融合金槽５に入
れられた溶融合金７でめっき後、上方に引き上げてい
る。なお、スナウト４の出側は溶融合金槽５に入れた溶
融合金７に浸漬し、外部からスナウト４内に空気が入ら
ないようにしてある。
ｎ−Ｓｉ系合金のような合金を溶融めっきを施すことが
広く行われているが、このめっき装置としては、図２に
示すように、鋼帯１を前半が加熱帯、後半が還元帯にな
った熱処理炉２で加熱還元した後、その出側に連設した
筒状のダウンシュ−ト３とスナウト４の中を通過させ
て、外気により酸化されるのを防止しながら溶融金属槽
５に配置された浸漬ロ−ル６に導き、溶融合金槽５に入
れられた溶融合金７でめっき後、上方に引き上げてい
る。なお、スナウト４の出側は溶融合金槽５に入れた溶
融合金７に浸漬し、外部からスナウト４内に空気が入ら
ないようにしてある。
【０００３】ところで、溶融合金７のめっきは、浴温を
融点の高い方の合金成分の融点以上にしなければならな
いので、低融点の合金成分が多量に蒸発する。例えば、
溶融合金７がＺｎ−Ａｌ系合金の場合、溶融Ｚｎめっき
の場合の浴温は４４０〜４６０℃であるが、６００℃前
後にしなければならないので、溶融Ｚｎめっきの場合よ
りＺｎが多量に蒸発する。蒸発成分のうち、スナウト４
で覆われた部分以外からの蒸気は大気中に拡散してゆく
が、スナウト４内部から発生した金属蒸気はスナウト４
から供給する還元ガスにより内部を上昇し、ダウンシュ
−ト３を経て熱処理炉２にまで達する。この上昇蒸気は
途中で冷却されるので、スナウト４から熱処理炉２に至
る間には蒸発成分やその酸化物が付着する。この付着物
はある程度厚くなると、落下するので、通板鋼帯１に付
着したり、浴面に浮遊したりして、めっき欠陥を発生さ
せる。
融点の高い方の合金成分の融点以上にしなければならな
いので、低融点の合金成分が多量に蒸発する。例えば、
溶融合金７がＺｎ−Ａｌ系合金の場合、溶融Ｚｎめっき
の場合の浴温は４４０〜４６０℃であるが、６００℃前
後にしなければならないので、溶融Ｚｎめっきの場合よ
りＺｎが多量に蒸発する。蒸発成分のうち、スナウト４
で覆われた部分以外からの蒸気は大気中に拡散してゆく
が、スナウト４内部から発生した金属蒸気はスナウト４
から供給する還元ガスにより内部を上昇し、ダウンシュ
−ト３を経て熱処理炉２にまで達する。この上昇蒸気は
途中で冷却されるので、スナウト４から熱処理炉２に至
る間には蒸発成分やその酸化物が付着する。この付着物
はある程度厚くなると、落下するので、通板鋼帯１に付
着したり、浴面に浮遊したりして、めっき欠陥を発生さ
せる。
【０００４】そこで、この付着物発生を防止するため、
低融点合金成分の蒸気がダウンシュ−ト３や熱処理炉２
内に上昇させないようにする手段が種々提案されてい
る。その一つはダウンシュ−ト３の入側に鋼帯１の通過
可能な隔壁を設けて、その隔壁の熱処理炉２側から供給
する還元ガス量とダウンシュ−ト３側から供給する還元
ガス量とを均衡させ、金属蒸気が熱処理炉２側に上昇し
ないようにする方法である（特公平３−３８３２２
号）。しかし、この方法ではダウンシュ−ト３の出側に
は多量の金属蒸気が上昇してくるため、ダウンシュ−ト
３出側への付着物堆積を防止することができない。
低融点合金成分の蒸気がダウンシュ−ト３や熱処理炉２
内に上昇させないようにする手段が種々提案されてい
る。その一つはダウンシュ−ト３の入側に鋼帯１の通過
可能な隔壁を設けて、その隔壁の熱処理炉２側から供給
する還元ガス量とダウンシュ−ト３側から供給する還元
ガス量とを均衡させ、金属蒸気が熱処理炉２側に上昇し
ないようにする方法である（特公平３−３８３２２
号）。しかし、この方法ではダウンシュ−ト３の出側に
は多量の金属蒸気が上昇してくるため、ダウンシュ−ト
３出側への付着物堆積を防止することができない。
【０００５】他の方法としては、前記のように隔壁を設
けて、ダウンシュ−ト３の入側から還元ガスを供給し、
そのガスを出側から放出させたり（特開昭６１−２４６
３５３号）、あるいは金属蒸気の除去後加熱して再び入
側に循環させたりする方法が提案されている（特開昭６
２−１７７１６３号）。この方法によれば、ダウンシュ
−ト３出側への付着物堆積はある程度防止されるが、ダ
ウンシュ−ト３内部は大部分が鋼帯１により上下に仕切
られているため、内部に存在する還元ガスをすべて順次
放出させたり、循環させたりすることはできず、片側に
金属蒸気が残存してしまう。
けて、ダウンシュ−ト３の入側から還元ガスを供給し、
そのガスを出側から放出させたり（特開昭６１−２４６
３５３号）、あるいは金属蒸気の除去後加熱して再び入
側に循環させたりする方法が提案されている（特開昭６
２−１７７１６３号）。この方法によれば、ダウンシュ
−ト３出側への付着物堆積はある程度防止されるが、ダ
ウンシュ−ト３内部は大部分が鋼帯１により上下に仕切
られているため、内部に存在する還元ガスをすべて順次
放出させたり、循環させたりすることはできず、片側に
金属蒸気が残存してしまう。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を解決した鋼帯の連続溶融合金めっき装置を提供す
るものである。
問題を解決した鋼帯の連続溶融合金めっき装置を提供す
るものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶融金属また
は溶融合金の供給装置をダウンシュ−トまたはスナウト
に連結した。
は溶融合金の供給装置をダウンシュ−トまたはスナウト
に連結した。
【０００８】
【作用】溶融金属または溶融合金の供給装置から溶融金
属として、溶融金属槽に入れられた溶融合金のうちの低
融点成分を除いたものを供給すれば、スナウト４内の浴
面は高融点金属で覆われるので、融点の低い合金成分の
蒸発は抑制される。例えば、溶融金属槽の溶融合金がＺ
ｎ−Ａｌ系合金である場合、融点の高いＡｌだけを供給
すれば、スナウト４内の浴面をＡｌで覆うことができ
る。また、溶融合金を供給する場合、溶融金属槽に入れ
られた溶融合金のうちの低融点成分を含有しないか、含
有量の少ない合金を供給すれば、スナウト４内の浴面を
その供給合金で覆うことができるので、低融点成分の蒸
発は少なくなる。例えば、溶融金属槽にＺｎ−５％Ａｌ
−Ｓｉ合金が入れられている場合、Ｚｎ−Ｓｉ合金か、
Ｚｎ−０.５％Ａｌ−Ｓｉ合金を供給するのである。
属として、溶融金属槽に入れられた溶融合金のうちの低
融点成分を除いたものを供給すれば、スナウト４内の浴
面は高融点金属で覆われるので、融点の低い合金成分の
蒸発は抑制される。例えば、溶融金属槽の溶融合金がＺ
ｎ−Ａｌ系合金である場合、融点の高いＡｌだけを供給
すれば、スナウト４内の浴面をＡｌで覆うことができ
る。また、溶融合金を供給する場合、溶融金属槽に入れ
られた溶融合金のうちの低融点成分を含有しないか、含
有量の少ない合金を供給すれば、スナウト４内の浴面を
その供給合金で覆うことができるので、低融点成分の蒸
発は少なくなる。例えば、溶融金属槽にＺｎ−５％Ａｌ
−Ｓｉ合金が入れられている場合、Ｚｎ−Ｓｉ合金か、
Ｚｎ−０.５％Ａｌ−Ｓｉ合金を供給するのである。
【０００９】
【実施例】本発明の実施例を図１に示した溶融Ｚｎ−Ａ
ｌ−Ｓｉ系合金めっき装置で説明する。図１において、
２は熱処理炉、３はダウンシュ−ト、４はスナウト、５
は溶融金属槽、６は浸漬ロ−ル、７は溶融合金で、これ
らは従来のように配置されている。また、鋼帯１も従来
のように通板してある。ダウンシュ−ト３の外部近傍に
は溶融金属または溶融合金の供給装置８が配置されてい
る。この供給装置８は槽本体９とポンプ１０が挿通され
た蓋１１から構成された貯蔵槽１２を供給管１３でダウ
ンシュ−ト３内に接続したもので、槽本体９には供給金
属１４を貯蔵する。また、蓋１１には不活性ガス導入管
１５が接続され、槽本体９の内部を不活性ガスで充たす
ようになっている。また、供給管１３はポンプ１０の下
部に設けられた突出口に接続されている。なお、供給管
１３はスナウト４の溶融合金７より上方に接続してもよ
い。
ｌ−Ｓｉ系合金めっき装置で説明する。図１において、
２は熱処理炉、３はダウンシュ−ト、４はスナウト、５
は溶融金属槽、６は浸漬ロ−ル、７は溶融合金で、これ
らは従来のように配置されている。また、鋼帯１も従来
のように通板してある。ダウンシュ−ト３の外部近傍に
は溶融金属または溶融合金の供給装置８が配置されてい
る。この供給装置８は槽本体９とポンプ１０が挿通され
た蓋１１から構成された貯蔵槽１２を供給管１３でダウ
ンシュ−ト３内に接続したもので、槽本体９には供給金
属１４を貯蔵する。また、蓋１１には不活性ガス導入管
１５が接続され、槽本体９の内部を不活性ガスで充たす
ようになっている。また、供給管１３はポンプ１０の下
部に設けられた突出口に接続されている。なお、供給管
１３はスナウト４の溶融合金７より上方に接続してもよ
い。
【００１０】このめっき装置では、例えば、溶融金属槽
５に溶融合金７として、Ｚｎ−Ａｌ−Ｓｉ合金が入れら
れている場合、貯蔵槽１２の槽本体９には供給金属１４
として、溶融Ａｌまたは溶融Ａｌ−Ｓｉ合金を入れて、
ポンプ１０でスナウト４内部に供給する。この供給によ
りスナウト４内の浴面はＺｎを含有しない供給金属１４
で覆われるので、Ｚｎの蒸発はなくなり、スナウト４や
ダウンシュ−ト３へのＺｎやＺｎＯの付着はなくなる。
なお、スナウト４内に溶融Ａｌまたは溶融Ａｌ−Ｓｉ合
金が存在すると、鋼帯１はめっき浴に浸入直後これらの
金属でめっきされるので、冶金的には問題ない。
５に溶融合金７として、Ｚｎ−Ａｌ−Ｓｉ合金が入れら
れている場合、貯蔵槽１２の槽本体９には供給金属１４
として、溶融Ａｌまたは溶融Ａｌ−Ｓｉ合金を入れて、
ポンプ１０でスナウト４内部に供給する。この供給によ
りスナウト４内の浴面はＺｎを含有しない供給金属１４
で覆われるので、Ｚｎの蒸発はなくなり、スナウト４や
ダウンシュ−ト３へのＺｎやＺｎＯの付着はなくなる。
なお、スナウト４内に溶融Ａｌまたは溶融Ａｌ−Ｓｉ合
金が存在すると、鋼帯１はめっき浴に浸入直後これらの
金属でめっきされるので、冶金的には問題ない。
【００１１】
【発明の効果】以上のように、本発明の連続溶融めっき
装置では、スナウト内の浴面からめっき用溶融合金の低
融点成分が蒸発するのを防止するのであるから、ダウン
シュ−トやスナウト内に鋼帯が存在していても、その蒸
発を抑制することができ、それに基づくめっき欠陥発生
を少なくできる。
装置では、スナウト内の浴面からめっき用溶融合金の低
融点成分が蒸発するのを防止するのであるから、ダウン
シュ−トやスナウト内に鋼帯が存在していても、その蒸
発を抑制することができ、それに基づくめっき欠陥発生
を少なくできる。
【図１】は、本発明の鋼帯の連続溶融めっき装置を示す
ものである。
ものである。
【図２】は、従来の鋼帯の連続溶融めっき装置を示すも
のである。
のである。
１…鋼帯、２…熱処理炉、３…ダウンシュ−ト、４…ス
ナウト、５…溶融金属槽、６…浸漬ロ−ル、７…溶融合
金、８…溶融金属または溶融合金の供給装置、９…槽本
体、１０…ポンプ、１１…蓋、１２…貯蔵槽、１３…供
給管、１４…供給金属、１５…不活性ガス導入管、
ナウト、５…溶融金属槽、６…浸漬ロ−ル、７…溶融合
金、８…溶融金属または溶融合金の供給装置、９…槽本
体、１０…ポンプ、１１…蓋、１２…貯蔵槽、１３…供
給管、１４…供給金属、１５…不活性ガス導入管、
Claims (1)
- 【請求項１】 熱処理炉の出側に筒状のダウンシュ−
トとスナウトとを順次連設して、スナウトの出側をめっ
き用の溶融合金槽に浸漬した鋼帯のめっき装置におい
て、溶融金属または溶融合金の供給装置をダウンシュ−
トまたはスナウトに連結したことを特徴とする鋼帯の連
続溶融合金めっき装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6756794A JPH07252619A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 鋼帯の連続溶融合金めっき装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6756794A JPH07252619A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 鋼帯の連続溶融合金めっき装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07252619A true JPH07252619A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=13348672
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6756794A Withdrawn JPH07252619A (ja) | 1994-03-11 | 1994-03-11 | 鋼帯の連続溶融合金めっき装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07252619A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1225245A1 (fr) * | 2001-01-17 | 2002-07-24 | Recherche Et Developpement Du Groupe Cockerill Sambre | Procédé pour éviter l'entraínement de particules de zinc sur une tole galvanisée |
-
1994
- 1994-03-11 JP JP6756794A patent/JPH07252619A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1225245A1 (fr) * | 2001-01-17 | 2002-07-24 | Recherche Et Developpement Du Groupe Cockerill Sambre | Procédé pour éviter l'entraínement de particules de zinc sur une tole galvanisée |
| WO2002057505A1 (fr) * | 2001-01-17 | 2002-07-25 | Recherche Et Developpement Du Groupe Cockerill Sambre | Procede pour eviter l'entrainement de particules de zinc sur une tole galvanisee |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010605 |