JPH07252578A - 耐摩耗性のすぐれた炭窒化チタン系サーメット製切削工具 - Google Patents
耐摩耗性のすぐれた炭窒化チタン系サーメット製切削工具Info
- Publication number
- JPH07252578A JPH07252578A JP6673094A JP6673094A JPH07252578A JP H07252578 A JPH07252578 A JP H07252578A JP 6673094 A JP6673094 A JP 6673094A JP 6673094 A JP6673094 A JP 6673094A JP H07252578 A JPH07252578 A JP H07252578A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting tool
- wear resistance
- carbon nitride
- cutting
- plane
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐摩耗性のすぐれたＴｉＣＮ系サーメット製
切削工具を提供する。 【構成】 切削工具を、Ｃｏ、またはＣｏとＮｉを主成
分とする結合相：１〜３０重量％を含有し、残りが組成
式：（Ｔｉ，Ｍｏ）ＣＮまたは（Ｔｉ，Ｍｏ，Ｍ）ＣＮ
（ただしＭ：Ｚｒ，Ｈｆ，Ｖ，Ｎｂ，Ｔａ，Ｃｒ、およ
びＷの１種以上）で表わされる複合金属炭窒化物を主体
とする分散相と不可避不純物からなり、かつＭｏをＭｏ
2 Ｃに換算して５〜１０重量％含有すると共に、分散相
として結合相から析出した微細なＭｏ2 Ｃを、Ｘ線回折
法で測定した上記複合金属炭窒化物の（１１１）面のピ
ーク強さをＩb とし、同じく上記微細析出のＭｏ2 Ｃの
（１０１）面のピーク強さをＩa とした場合、Ｉa ／Ｉ
b ＝０．０１〜０．３を満足する割合で分散含有するＴ
ｉＣＮ系サーメットで構成する。
切削工具を提供する。 【構成】 切削工具を、Ｃｏ、またはＣｏとＮｉを主成
分とする結合相：１〜３０重量％を含有し、残りが組成
式：（Ｔｉ，Ｍｏ）ＣＮまたは（Ｔｉ，Ｍｏ，Ｍ）ＣＮ
（ただしＭ：Ｚｒ，Ｈｆ，Ｖ，Ｎｂ，Ｔａ，Ｃｒ、およ
びＷの１種以上）で表わされる複合金属炭窒化物を主体
とする分散相と不可避不純物からなり、かつＭｏをＭｏ
2 Ｃに換算して５〜１０重量％含有すると共に、分散相
として結合相から析出した微細なＭｏ2 Ｃを、Ｘ線回折
法で測定した上記複合金属炭窒化物の（１１１）面のピ
ーク強さをＩb とし、同じく上記微細析出のＭｏ2 Ｃの
（１０１）面のピーク強さをＩa とした場合、Ｉa ／Ｉ
b ＝０．０１〜０．３を満足する割合で分散含有するＴ
ｉＣＮ系サーメットで構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、すぐれた耐摩耗性を
有し、長期に亘ってすぐれた切削性能を発揮する炭窒化
チタン（以下、ＴｉＣＮで示す）系サーメット製切削工
具に関するものである。
有し、長期に亘ってすぐれた切削性能を発揮する炭窒化
チタン（以下、ＴｉＣＮで示す）系サーメット製切削工
具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、一般に、Ｃｏ、またはＣｏとＮｉ
を主成分とする結合相：１〜３０重量％を含有し、残り
が組成式：（Ｔｉ，Ｍ）ＣＮ（ただし、ＭはＺｒ，Ｈ
ｆ，Ｖ，Ｎｂ，Ｔａ，Ｃｒ，Ｍｏ、およびＷのうちの１
種または２種以上）で表わされる複合金属炭窒化物を主
体とする分散相と不可避不純物からなるＴｉＣＮ系サー
メットで構成された切削工具が知られている。また、上
記のＴｉＣＮ系サーメット製切削工具が、所定の配合組
成を有する圧粉体を、例えば以下に示す条件、すなわち
常温から１１００〜１３００℃の範囲内の所定温度まで
の昇温過程をを１×１０-2torr以下の真空雰囲気とし、
前記温度から１４５０〜１６００℃の範囲内の所定の焼
結温度までの昇温過程、前記焼結温度に１〜５時間の範
囲内の所定時間保持の保持過程、および前記焼結温度か
ら１１００〜１３００℃の範囲内の所定温度までの冷却
過程を１〜２００torrの範囲内の所定圧力の窒素雰囲気
とし、さらに前記温度から常温までの冷却過程を１×１
０-2torr以下の真空雰囲気とした条件で焼結することに
より製造されることも知られている。
を主成分とする結合相：１〜３０重量％を含有し、残り
が組成式：（Ｔｉ，Ｍ）ＣＮ（ただし、ＭはＺｒ，Ｈ
ｆ，Ｖ，Ｎｂ，Ｔａ，Ｃｒ，Ｍｏ、およびＷのうちの１
種または２種以上）で表わされる複合金属炭窒化物を主
体とする分散相と不可避不純物からなるＴｉＣＮ系サー
メットで構成された切削工具が知られている。また、上
記のＴｉＣＮ系サーメット製切削工具が、所定の配合組
成を有する圧粉体を、例えば以下に示す条件、すなわち
常温から１１００〜１３００℃の範囲内の所定温度まで
の昇温過程をを１×１０-2torr以下の真空雰囲気とし、
前記温度から１４５０〜１６００℃の範囲内の所定の焼
結温度までの昇温過程、前記焼結温度に１〜５時間の範
囲内の所定時間保持の保持過程、および前記焼結温度か
ら１１００〜１３００℃の範囲内の所定温度までの冷却
過程を１〜２００torrの範囲内の所定圧力の窒素雰囲気
とし、さらに前記温度から常温までの冷却過程を１×１
０-2torr以下の真空雰囲気とした条件で焼結することに
より製造されることも知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の切削加工
のＦＡ化はめざましく、かつ切削加工の省力化に対する
要求も強く、これに伴ない切削加工にもより一層の使用
寿命の延命化が要求される傾向にあるが、上記の従来Ｔ
ｉＣＮ系サーメット製切削工具は、必ずしも十分な耐摩
耗性を具備するものではなく、これらの要求に満足に応
じることができないのが現状である。
のＦＡ化はめざましく、かつ切削加工の省力化に対する
要求も強く、これに伴ない切削加工にもより一層の使用
寿命の延命化が要求される傾向にあるが、上記の従来Ｔ
ｉＣＮ系サーメット製切削工具は、必ずしも十分な耐摩
耗性を具備するものではなく、これらの要求に満足に応
じることができないのが現状である。
【０００４】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、上記の従来ＴｉＣＮ系サーメッ
ト製切削工具に着目し、これの耐摩耗性向上をはかるべ
く研究を行なった結果、切削工具を構成するＴｉＣＮ系
サーメットにおける硬質相の主体を、組成式：（Ｔｉ，
Ｍｏ）ＣＮまたは（Ｔｉ，Ｍｏ，Ｍ）ＣＮ（ただしＭは
Ｚｒ，Ｈｆ，Ｖ，Ｎｂ，Ｔａ，Ｃｒ、およびＷのうちの
１種または２種以上）で表わされる複合金属炭窒化物に
特定すると共に、ＭｏをＭｏ2 Ｃに換算して５〜１０重
量％含有させた上で、これの焼結条件を、常温から１５
００〜１６００℃の範囲内の所定の焼結温度までの昇温
過程を１×１０-2torr以下の真空雰囲気とし、前記焼結
温度に１〜５時間の範囲内の所定時間保持の保持過程お
よび前記焼結温度から１２００〜１５００℃の範囲内の
所定温度までの冷却過程を１〜２気圧の範囲内の所定圧
力の窒素雰囲気とし、前記温度から常温までの冷却過程
を１×１０-2torr以下の真空雰囲気とした条件とする
と、この結果得られたＴｉＣＮ系サーメットには、結合
相から析出した微細な炭化モリブデン（以下、Ｍｏ2 Ｃ
で示す）が分散分布するようになり、この微細な析出Ｍ
ｏ2 Ｃの割合が、Ｘ線回折法で測定した上記複合金属炭
窒化物の（１１１）面のピーク強さをＩb とし、同じく
上記微細析出Ｍｏ2 Ｃの（１０１）面のピーク強さをＩ
a とした場合、Ｉa ／Ｉb ＝０．０１〜０．３を満足す
る場合、すぐれた耐摩耗性を示し、切削工具としての実
用に際して長期に亘ってすぐれた切削性能を発揮するよ
うになるという研究結果を得たのである。
上述のような観点から、上記の従来ＴｉＣＮ系サーメッ
ト製切削工具に着目し、これの耐摩耗性向上をはかるべ
く研究を行なった結果、切削工具を構成するＴｉＣＮ系
サーメットにおける硬質相の主体を、組成式：（Ｔｉ，
Ｍｏ）ＣＮまたは（Ｔｉ，Ｍｏ，Ｍ）ＣＮ（ただしＭは
Ｚｒ，Ｈｆ，Ｖ，Ｎｂ，Ｔａ，Ｃｒ、およびＷのうちの
１種または２種以上）で表わされる複合金属炭窒化物に
特定すると共に、ＭｏをＭｏ2 Ｃに換算して５〜１０重
量％含有させた上で、これの焼結条件を、常温から１５
００〜１６００℃の範囲内の所定の焼結温度までの昇温
過程を１×１０-2torr以下の真空雰囲気とし、前記焼結
温度に１〜５時間の範囲内の所定時間保持の保持過程お
よび前記焼結温度から１２００〜１５００℃の範囲内の
所定温度までの冷却過程を１〜２気圧の範囲内の所定圧
力の窒素雰囲気とし、前記温度から常温までの冷却過程
を１×１０-2torr以下の真空雰囲気とした条件とする
と、この結果得られたＴｉＣＮ系サーメットには、結合
相から析出した微細な炭化モリブデン（以下、Ｍｏ2 Ｃ
で示す）が分散分布するようになり、この微細な析出Ｍ
ｏ2 Ｃの割合が、Ｘ線回折法で測定した上記複合金属炭
窒化物の（１１１）面のピーク強さをＩb とし、同じく
上記微細析出Ｍｏ2 Ｃの（１０１）面のピーク強さをＩ
a とした場合、Ｉa ／Ｉb ＝０．０１〜０．３を満足す
る場合、すぐれた耐摩耗性を示し、切削工具としての実
用に際して長期に亘ってすぐれた切削性能を発揮するよ
うになるという研究結果を得たのである。
【０００４】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、Ｃｏ、またはＣｏとＮｉを主成
分とする結合相：１〜３０重量％を含有し、残りが組成
式：（Ｔｉ，Ｍｏ）ＣＮまたは（Ｔｉ，Ｍｏ，Ｍ）ＣＮ
（ただしＭはＺｒ，Ｈｆ，Ｖ，Ｎｂ，Ｔａ，Ｃｒ、およ
びＷのうちの１種または２種以上）で表わされる複合金
属炭窒化物を主体とする分散相と不可避不純物からな
り、かつＭｏをＭｏ2 Ｃに換算して５〜１０重量％含有
すると共に、分散相として結合相から析出した微細なＭ
ｏ2 Ｃを、Ｘ線回折法で測定した上記複合金属炭窒化物
の（１１１）面のピーク強さをＩb とし、同じく上記微
細析出Ｍｏ2 Ｃの（１０１）面のピーク強さをＩa とし
た場合、Ｉa ／Ｉb ＝０．０１〜０．３を満足する割合
で分散含有するＴｉＣＮ系サーメットで構成された耐摩
耗性のすぐれたＴｉＣＮ系サーメット製切削工具に特徴
を有するものである。
なされたものであって、Ｃｏ、またはＣｏとＮｉを主成
分とする結合相：１〜３０重量％を含有し、残りが組成
式：（Ｔｉ，Ｍｏ）ＣＮまたは（Ｔｉ，Ｍｏ，Ｍ）ＣＮ
（ただしＭはＺｒ，Ｈｆ，Ｖ，Ｎｂ，Ｔａ，Ｃｒ、およ
びＷのうちの１種または２種以上）で表わされる複合金
属炭窒化物を主体とする分散相と不可避不純物からな
り、かつＭｏをＭｏ2 Ｃに換算して５〜１０重量％含有
すると共に、分散相として結合相から析出した微細なＭ
ｏ2 Ｃを、Ｘ線回折法で測定した上記複合金属炭窒化物
の（１１１）面のピーク強さをＩb とし、同じく上記微
細析出Ｍｏ2 Ｃの（１０１）面のピーク強さをＩa とし
た場合、Ｉa ／Ｉb ＝０．０１〜０．３を満足する割合
で分散含有するＴｉＣＮ系サーメットで構成された耐摩
耗性のすぐれたＴｉＣＮ系サーメット製切削工具に特徴
を有するものである。
【０００５】なお、この発明の切削工具を構成するＴｉ
ＣＮ系サーメットにおける結合相の割合を１〜３０重量
％としたのは、その割合が１重量％未満では、焼結性が
不十分で、所定の強度を確保することができず、一方そ
の割合が３０重量％を越えると耐摩耗性が急激に低下す
るようになるという理由によるものであり、その割合は
１０〜２０重量％が望ましく、またＭｏの含有量をＭｏ
2 Ｃに換算して５〜１０重量％とした理由は、その含有
量が５重量％未満では、微細析出Ｍｏ2 Ｃの割合がＩa
／Ｉb で０．０１未満となってしまい、所望のすぐれた
耐摩耗性を確保することができず、一方その含有量が１
０重量％を越えると、同じくＩa ／Ｉbで０．３を越え
た多量の析出Ｍｏ2 Ｃが存在し、かつこれが粗大化する
ようになり、耐欠損性の急激な低下が避けられないとい
うことにあり、望ましくはＭｏはＭｏ2 Ｃに換算して７
〜９重量％、Ｉa ／Ｉb は０．１〜０．２とするのがよ
い。
ＣＮ系サーメットにおける結合相の割合を１〜３０重量
％としたのは、その割合が１重量％未満では、焼結性が
不十分で、所定の強度を確保することができず、一方そ
の割合が３０重量％を越えると耐摩耗性が急激に低下す
るようになるという理由によるものであり、その割合は
１０〜２０重量％が望ましく、またＭｏの含有量をＭｏ
2 Ｃに換算して５〜１０重量％とした理由は、その含有
量が５重量％未満では、微細析出Ｍｏ2 Ｃの割合がＩa
／Ｉb で０．０１未満となってしまい、所望のすぐれた
耐摩耗性を確保することができず、一方その含有量が１
０重量％を越えると、同じくＩa ／Ｉbで０．３を越え
た多量の析出Ｍｏ2 Ｃが存在し、かつこれが粗大化する
ようになり、耐欠損性の急激な低下が避けられないとい
うことにあり、望ましくはＭｏはＭｏ2 Ｃに換算して７
〜９重量％、Ｉa ／Ｉb は０．１〜０．２とするのがよ
い。
【０００６】
【実施例】つぎに、この発明の切削工具を実施例により
具体的に説明する。原料粉末として、いずれも１〜２μ
ｍの平均粒径を有するＴｉＣ粉末、ＴｉＮ粉末、ＴｉＣ
Ｎ粉末、Ｍｏ2 Ｃ粉末、ＺｒＣ粉末、ＨｆＣ粉末、ＶＣ
粉末、ＮｂＣ粉末、ＴａＣ粉末、Ｃｒ3 Ｃ2 粉末、ＷＣ
粉末、Ｃｏ粉末、Ｎｉ粉末、および炭素粉末を用意し、
これら原料粉末を、表１〜３に示される配合組成に配合
し、ボールミルで７２時間湿式混合し、乾燥した後、
１．５ton ／cm2 の圧力で圧粉体Ａ〜Ｓをプレス成形
し、これらの圧粉体を、常温から１５５０℃までの昇温
過程（昇温速度：２℃／分）を１×１０-2torrの真空雰
囲気とし、前記温度に２時間保持および前記温度から１
３００℃までの冷却過程（冷却速度：１０℃／分）を
１．５気圧の加圧窒素雰囲気とし、かつ１３００℃から
室温までの冷却過程を１×１０-2torrの真空雰囲気とす
る条件で焼結することによりＴｉＣＮ系サーメットで構
成され、かつＣＮＭＧ１２０４０８のスローアウェイチ
ップ形状をもった本発明ＴｉＣＮ系サーメット製切削工
具（以下、本発明切削工具という）１〜１９をそれぞれ
製造した。
具体的に説明する。原料粉末として、いずれも１〜２μ
ｍの平均粒径を有するＴｉＣ粉末、ＴｉＮ粉末、ＴｉＣ
Ｎ粉末、Ｍｏ2 Ｃ粉末、ＺｒＣ粉末、ＨｆＣ粉末、ＶＣ
粉末、ＮｂＣ粉末、ＴａＣ粉末、Ｃｒ3 Ｃ2 粉末、ＷＣ
粉末、Ｃｏ粉末、Ｎｉ粉末、および炭素粉末を用意し、
これら原料粉末を、表１〜３に示される配合組成に配合
し、ボールミルで７２時間湿式混合し、乾燥した後、
１．５ton ／cm2 の圧力で圧粉体Ａ〜Ｓをプレス成形
し、これらの圧粉体を、常温から１５５０℃までの昇温
過程（昇温速度：２℃／分）を１×１０-2torrの真空雰
囲気とし、前記温度に２時間保持および前記温度から１
３００℃までの冷却過程（冷却速度：１０℃／分）を
１．５気圧の加圧窒素雰囲気とし、かつ１３００℃から
室温までの冷却過程を１×１０-2torrの真空雰囲気とす
る条件で焼結することによりＴｉＣＮ系サーメットで構
成され、かつＣＮＭＧ１２０４０８のスローアウェイチ
ップ形状をもった本発明ＴｉＣＮ系サーメット製切削工
具（以下、本発明切削工具という）１〜１９をそれぞれ
製造した。
【０００７】また、比較の目的で、表３に示される配合
組成とする以外は同一の条件で形成された圧粉体ａ〜
ｄ、並びに上記の本発明切削工具用圧粉体Ｆ，Ｇ，Ｈ，
Ｍ，Ｎ，Ｐ，ＱおよびＳを、従来焼結条件、すなわち常
温から１３００℃までの昇温過程（昇温速度：２℃／
分）を１×１０-2torrの真空雰囲気とし、１３００℃か
ら１５５０℃までの昇温過程（昇温速度：２℃／分）、
１５５０℃に２時間保持の保持過程、および１５００℃
から１３００℃までの冷却過程（冷却速度：１０℃／
分）を７０torrの窒素雰囲気とし、かつ１３００℃から
室温までの冷却過程を１×１０-2torrの真空雰囲気とし
た条件で焼結することにより比較ＴｉＣＮ系サーメット
製切削工具（以下、比較切削工具という）１〜１３をそ
れぞれ製造した。
組成とする以外は同一の条件で形成された圧粉体ａ〜
ｄ、並びに上記の本発明切削工具用圧粉体Ｆ，Ｇ，Ｈ，
Ｍ，Ｎ，Ｐ，ＱおよびＳを、従来焼結条件、すなわち常
温から１３００℃までの昇温過程（昇温速度：２℃／
分）を１×１０-2torrの真空雰囲気とし、１３００℃か
ら１５５０℃までの昇温過程（昇温速度：２℃／分）、
１５５０℃に２時間保持の保持過程、および１５００℃
から１３００℃までの冷却過程（冷却速度：１０℃／
分）を７０torrの窒素雰囲気とし、かつ１３００℃から
室温までの冷却過程を１×１０-2torrの真空雰囲気とし
た条件で焼結することにより比較ＴｉＣＮ系サーメット
製切削工具（以下、比較切削工具という）１〜１３をそ
れぞれ製造した。
【０００８】ついで、この結果得られた各種の切削工具
について、結合相の含有量を測定すると共に、Ｘ線回折
法にてＩa およびＩb を測定し、さらに、被削材：ＳＣ
Ｍ４４０の丸棒、切削速度：１８０ｍ／min 、送り：
０．３mm／rev ．、切込み：１mm、切削時間：５分、の
条件での鋼の乾式連続切削試験、並びに、被削材：ＳＣ
Ｍ４４０の長さ方向等間隔４本縦溝入り丸棒、切削速
度：１８０ｍ／min 、送り：０．２mm／rev ．、切込
み：１mm、切削時間：２分、の条件での鋼の乾式断続切
削試験を行ない、いずれの試験でも切刃の逃げ面摩耗幅
を測定した。これらの測定結果を表４，５に示した。ま
た、図１には本発明切削工具６のＸ線回折結果、図２に
は比較切削工具５のＸ線回折結果をそれぞれ示した。
について、結合相の含有量を測定すると共に、Ｘ線回折
法にてＩa およびＩb を測定し、さらに、被削材：ＳＣ
Ｍ４４０の丸棒、切削速度：１８０ｍ／min 、送り：
０．３mm／rev ．、切込み：１mm、切削時間：５分、の
条件での鋼の乾式連続切削試験、並びに、被削材：ＳＣ
Ｍ４４０の長さ方向等間隔４本縦溝入り丸棒、切削速
度：１８０ｍ／min 、送り：０．２mm／rev ．、切込
み：１mm、切削時間：２分、の条件での鋼の乾式断続切
削試験を行ない、いずれの試験でも切刃の逃げ面摩耗幅
を測定した。これらの測定結果を表４，５に示した。ま
た、図１には本発明切削工具６のＸ線回折結果、図２に
は比較切削工具５のＸ線回折結果をそれぞれ示した。
【０００９】
【表１】
【００１０】
【表２】
【００１１】
【表３】
【００１２】
【表４】
【００１３】
【表５】
【００１４】
【発明の効果】表４，５に示される結果から、本発明切
削工具１〜１９は、いずれも分散相として微細に析出し
たＭｏ2 Ｃを含有するので、これの含有がない比較切削
工具１〜１３に比して連続切削および断続切削のいずれ
でも一段とすぐれた耐摩耗性を発揮することが明らかで
ある。上述のように、この発明のＴｉＣＮ系サーメット
製切削工具は、連続切削および断続切削のいずれでもき
わめてすぐれた耐摩耗性を発揮し、使用寿命の延命化を
可能とするものであるから、切削加工のＦＡ化および省
力化に適合するものである。
削工具１〜１９は、いずれも分散相として微細に析出し
たＭｏ2 Ｃを含有するので、これの含有がない比較切削
工具１〜１３に比して連続切削および断続切削のいずれ
でも一段とすぐれた耐摩耗性を発揮することが明らかで
ある。上述のように、この発明のＴｉＣＮ系サーメット
製切削工具は、連続切削および断続切削のいずれでもき
わめてすぐれた耐摩耗性を発揮し、使用寿命の延命化を
可能とするものであるから、切削加工のＦＡ化および省
力化に適合するものである。
【図１】本発明切削工具６のＸ線回折結果を示す図であ
る。
る。
【図２】比較切削工具５のＸ線回折結果を示す図であ
る。
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻崎 久史 茨城県結城郡石下町大字古間木1511番地 三菱マテリアル株式会社筑波製作所内
Claims (1)
- 【請求項１】 Ｃｏ、またはＣｏとＮｉを主成分とする
結合相：１〜３０重量％を含有し、残りが組成式：（Ｔ
ｉ，Ｍｏ）ＣＮまたは（Ｔｉ，Ｍｏ，Ｍ）ＣＮ（ただし
ＭはＺｒ，Ｈｆ，Ｖ，Ｎｂ，Ｔａ，Ｃｒ、およびＷのう
ちの１種または２種以上）で表わされる複合金属炭窒化
物を主体とする分散相と不可避不純物からなり、かつＭ
ｏをＭｏ2 Ｃに換算して５〜１０重量％含有すると共
に、分散相として結合相から析出した微細な炭化モリブ
デンを、Ｘ線回折法で測定した上記複合金属炭窒化物の
（１１１）面のピーク強さをＩb とし、同じく上記微細
析出炭化モリブデンの（１０１）面のピーク強さをＩa
とした場合、 Ｉa ／Ｉb ＝０．０１〜０．３、 を満足する割合で分散含有する炭窒化チタン系サーメッ
トで構成したことを特徴とする耐摩耗性のすぐれた炭窒
化チタン系サーメット製切削工具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6673094A JPH07252578A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 耐摩耗性のすぐれた炭窒化チタン系サーメット製切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6673094A JPH07252578A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 耐摩耗性のすぐれた炭窒化チタン系サーメット製切削工具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07252578A true JPH07252578A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=13324307
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6673094A Withdrawn JPH07252578A (ja) | 1994-03-10 | 1994-03-10 | 耐摩耗性のすぐれた炭窒化チタン系サーメット製切削工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07252578A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6231277B1 (en) | 1997-10-28 | 2001-05-15 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Cermet tool and method for manufacturing the same |
| KR20230173709A (ko) | 2021-04-30 | 2023-12-27 | 미쓰비시 덴키 빌딩 솔루션즈 가부시키가이샤 | 승객 컨베이어용 이동난간의 안내롤러 교체지그 |
-
1994
- 1994-03-10 JP JP6673094A patent/JPH07252578A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6231277B1 (en) | 1997-10-28 | 2001-05-15 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Cermet tool and method for manufacturing the same |
| KR20230173709A (ko) | 2021-04-30 | 2023-12-27 | 미쓰비시 덴키 빌딩 솔루션즈 가부시키가이샤 | 승객 컨베이어용 이동난간의 안내롤러 교체지그 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010605 |