JPH0725128Y2 - 化粧料充填ドラム収納容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は、化粧料充填ドラム収納容器に係る。

「従来の技術」 化粧料充填ドラム収納用の容器本体の後部に、該容器本
体の上面を閉塞する蓋体後部を連結させると共に、容器
本体の底壁に小透孔を穿設し、該小透孔内にマッチ等の
小棒を挿通させることで、該小棒上端で容器本体内の化
粧料充填ドラムを押上げ、別のドラムと交換するように
したものがある。

「考案が解決しようとする課題」 上記従来例の容器は、化粧料充填ドラム交換の際に、マ
ッチ等の小棒を用意する必要があって不便であった。

本案は、容器の一部に形成した突起により化粧料充填ド
ラムを押上げできるよう形成し、上記不都合を解消する
ものである。

「課題を解決するための手段」 底壁２周縁から周壁３を起立すると共に、底壁２に細孔
４を穿設した容器本体１と、該容器本体内に収納させた
化粧料充填ドラム７と、上記周壁３の後部から該周壁の
外面に沿って上方へ突出させた可撓性ないし屈折性ある
連結帯10と、該連結帯の上端部に、上記容器本体１上面
を閉塞する閉塞板部15の後部を連結させると共に、該閉
塞板部の上面から、上記細孔４内へ挿通可能な突起16を
起立し、かつ、該突起の高さを細孔４の上下方向の長さ
よりも大とした蓋体14とから成り、上記連結帯10を、該
連結帯を中心として蓋体14を回動させて、容器本体の底
壁２下面に閉塞板部15の上面を当接させ、かつ上記細孔
４内へ突起16を嵌合させることが可能な長さとした。

「作用」 第１図の状態から、蓋体14を閉蓋し、かつ、第２図が示
すように連結帯10を中心として蓋体14を容器本体１の下
方へ回動させて、細孔４内へその蓋体が有する突起16を
嵌合させると、化粧料充填ドラム７が突起16により押上
げられる。次いで、容器本体１の外部に押出された化粧
料充填ドラム７の上部を摘んで取出し、交換する。

「実施例」 １は容器本体であり、該容器本体は、底壁２の周縁から
周壁３を起立すると共に、底壁２に細孔４を穿設し、か
つ、周壁３の前部に係合凹部５を形成し、更に、該係合
凹部左右両側の周壁部分から、開蓋時に指を掛けるため
の小板部6,6をそれぞれ前方へ突出したものである。

上記容器本体１内には、化粧料充填ドラム７を収容させ
ており、該化粧料充填ドラムは、ドラム本体８内に化粧
料９を充填したものである。

上記容器本体の周壁３後部からは、該周壁外面に沿って
連結帯10を上方へ突出させている。該連結帯は、その上
下両端部を第１、第２ヒンジ部11,12を介して後述蓋体1
4の後部および上記容器本体１の後部にそれぞれ連結さ
せると共に、連結帯の中間部に第３ヒンジ部13を形成し
たものである。また、連結帯10は、第２図が示すよう
に、該連結帯を中心として後述蓋体14を回動させて、上
記容器本体の底壁２下面に蓋体14上面を当接させ、か
つ、上記細孔４内へ後述突起16を嵌合させることで、突
起16上端で上記化粧料充填ドラム７を押上げることが可
能な長さに形成してある。

上記連結帯10の上端部には、蓋体14を連結させている。
該蓋体は、上記容器本体１の上面を閉塞板部15で閉塞さ
せると共に、該閉塞板部の上面から、上記細孔４内へ挿
通可能な突起16を起立し、かつ、該突起の高さを細孔４
の上下方向の長さよりも大としている。また、閉塞板部
15の前部からフック板17を垂設し、該フック板の後面に
形成した突条18を既述容器本体の係合凹部５内に係合さ
せている。

尚、図示例では、連結帯10にヒンジ部を形成したが、該
ヒンジ部を形成する代わりに、連結帯を弾性屈曲可能に
形成し、該連結帯を弾性屈曲させることにより、蓋体14
を容器本体１の下方へ回動できるよう形成してもよい。

「考案の効果」 本案は上記構成とするものであり、容器本体の底壁２に
細孔４を形成すると共に、該細孔内に挿通可能な突起16
を閉塞板部15上面から突出し、該突起の高さを細孔４の
上下方向の長さよりも大とし、かつ、容器本体１と蓋体
14とを連結する連結帯10を、該連結帯を中心として蓋体
14を回動させて、細孔４内へ突起16を嵌合させることが
可能な長さとしたから、つまり、蓋体14に形成した突起
16を使用して化粧料充填ドラム７を押上げることができ
るから、既述従来例のように、化粧料充填ドラムを押出
すためにマッチ等の小棒を用意する面倒がなく、迅速か
つ容易に化粧料充填ドラム７を交換することができて、
使用上極めて便利であり、また、構造が簡易であって廉
価に形成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本案容器の縦断面図、第２図は斜視図、第３
図は、開蓋状態での斜視図、第４図は、使用状態を示す
側面図である。 ４……細孔、10……連結帯 16……突起

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】底壁２周縁から周壁３を起立すると共に、
   底壁２に細孔４を穿設した容器本体１と、該容器本体内
   に収納させた化粧料充填ドラム７と、上記周壁３の後部
   から該周壁の外面に沿って上方へ突出させた可撓性ない
   し屈折性ある連結帯10と、該連結帯の上端部に、上記容
   器本体１上面を閉塞する閉塞板部15の後部を連結させる
   と共に、該閉塞板部の上面から、上記細孔４内へ挿通可
   能な突起16を起立し、かつ、該突起の高さを細孔４の上
   下方向の長さよりも大とした蓋体14とから成り、上記連
   結帯10を、該連結帯を中心として蓋体14を回動させて、
   容器本体の底壁２下面に閉塞板部15の上面を当接させ、
   かつ上記細孔４内へ突起16を嵌合させることが可能な長
   さとしたことを特徴とする化粧料充填ドラム収納容器。