JPH07250305A

JPH07250305A - タイムシフトテレビジョン装置

Info

Publication number: JPH07250305A
Application number: JP6042158A
Authority: JP
Inventors: Kenji Katsumata; 賢治勝又; Toshinori Murata; 敏則村田; Hiroyuki Mizukami; 博之水上; Hisanobu Tajima; 久順多島
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1994-03-14
Filing date: 1994-03-14
Publication date: 1995-09-26

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は、テレビジョン信号を一時的に蓄えな
がら、任意の時間遅延したテレビジョン信号を表示し、
番組の開始時間を過ぎた後においても番組の開始時点か
ら視聴できる装置を提供することを目的とする。【構成】入力映像信号をベースバンド信号に変換するチ
ューナ１０２と、前記ベースバンド信号の情報量を圧縮
する圧縮回路１０３と、圧縮された情報を一時的に蓄え
る記憶装置１０４と、記憶装置１０４より読みだされた
情報から表示可能な映像信号を再生する伸長回路１０５
と、チューナ１０２の出力信号と伸長回路１０５の出力
信号を切り替える選択回路１０６と、表示装置１０７よ
り構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、映像信号の表示装置に
係り、特に記憶装置を備えて入力映像信号を任意の時間
遅延して表示することを可能とするテレビジョン装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】日本における高品位テレビジョンの圧縮
方式であるＭＵＳＥ方式、米国のＡＴＶ方式、さらには
パッケージメディアへの応用を図った統一規格であるＭ
ＰＥＧ等、ディジタル技術を用いて映像信号の情報量を
圧縮する技術開発が著しい速度で進んでいる。これらの
技術は、映像信号の品位を高めてユーザの満足感の充実
を図るほか、パッケージの小型化等に貢献している。映
像信号のディジタル圧縮技術は、このような用途のほか
にテレビジョン学会誌Vol.47 No.8 1993に記載されてい
るように、ＣＡＴＶの多チャンネル化等にも応用されよ
うとしている。ＣＡＴＶでは現行の同軸ケーブルを光ケ
ーブルへ置き換えることと、ディジタル圧縮、ディジタ
ル変調技術を駆使することによって、数百チャンネルも
の映像信号を伝送することが可能となった。このような
多チャンネル化を実現することによって、同一番組を一
定時間間隔で何回も放送し、視聴者がどの時間帯からも
見始めることが可能なニア・オン・デマンド等の新しい
サービスの提供が可能となってきた。さらに利用者の要
求にしたがって即座に番組を放送するオン・デマンドサ
ービスも考えられている。このようなサービスによれ
ば、視聴者は放送の時間帯によって制約を受けること無
く、自由にテレビ放送を楽しむことが可能となる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このようにオン・デマ
ンド等のサービスが可能となれば、利用者の時間的な制
約がほとんど無くなり、ほぼ完全なテレビジョンサービ
スとなると考えられている。

【０００４】しかしながら、これらのサービスは光ケー
ブル等のインフラが完全に整った地域でのみ行なえるも
のであり、ＣＡＴＶ網のほとんど発達していない日本等
の地域では実施できる見込は当分の間考えられない。ま
た、映画等のソフトに関してはオン・デマンド等のサー
ビスは重要であるが、ニュース，スポーツ等のリアルタ
イム性が要求される番組のサービスも送信側で視聴者の
要求に完全に応じることは難しい。このように、インフ
ラの整備された地域のみでしかオンデマンド等のサービ
スは受けることができなく、このような地域では視聴者
は放送番組に関する時間的制約を受けざるを得ず、視聴
者の時間的制約を少なくすることが求められている。

【０００５】本発明の目的は上記問題点を鑑み、視聴者
の時間的制約を極力少なくするため、放送されているテ
レビジョン放送が、時間を遅らせても視聴可能とするこ
とにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題は、映像信号を
入力して前記映像信号の情報量を圧縮する圧縮手段と、
前記圧縮手段の出力信号を記憶する手段と、前記記憶手
段の出力信号を伸長し元の映像信号に再生する伸長手段
と、前記入力映像信号と前記伸長手段の出力信号を切り
替える選択手段と前記選択手段の出力信号を表示する表
示手段とから構成することによって達成できる。

【０００７】

【作用】前記圧縮手段は、入力された映像信号をディジ
タル化したうえ、前記憶手段の容量を最小限とするため
に、映像信号の情報量を圧縮する。情報量を圧縮された
映像信号は、前記記憶手段に記憶され蓄えられる。前記
記憶手段によって時間遅延が行なわれた後圧縮された映
像信号は読みだされ、前記伸長手段によって、表示可能
な映像信号に復元される。復元された映像信号は選択回
路を通して表示装置に供給され表示される。

【０００８】したがって、映像信号は記憶手段からの映
像信号を表示する場合は任意の時間遅延した映像信号を
視聴者に供給することが可能となる。

【０００９】

【実施例】図１に本発明の一実施例を示す。図１におい
て、１０１は映像信号を受信するアンテナ端子、１０２
はアンテナ端子１０１からの映像信号を復調してベース
バンド信号に変換するチューナ、１０３はベースバンド
の映像信号をディジタル化し情報量を圧縮するための圧
縮回路、１０４は圧縮した映像信号を一時保存するため
の記憶装置、１０５は前記記憶装置から読みだした圧縮
映像信号を復元する伸長回路、１０６はチューナ１０２
からの映像信号と伸長回路１０５からの映像信号を切り
替える選択回路、１０７は選択回路１０６からの映像信
号を表示する表示装置である。

【００１０】アンテナ端子１０１より入力された映像信
号は、チューナ１０２でベースバンドの映像信号に復元
された後、選択回路１０６を通して表示装置１０７に表
示される。また、同時にチューナ１０２からの映像信号
は圧縮回路１０３に供給されて、情報量の圧縮が行なわ
れる。現在の技術では、現行のＶＴＲ相当の画質の映像
を再現することを前提とすれば、６MHzの帯域で伝送さ
れている標準放送（ＮＴＳＣ等）の映像は、1.5Mb/s 程
度まで圧縮することが可能である。また、ＭＰＥＧ１に
よって標準化されたアルゴリズムを用いれば、圧縮回路
１０３によって1.5Mb/s のビットレートを持ったＶＴＲ
相当の信号が得られる。入力映像信号が高品位テレビ信
号であれば、ＭＰＥＧ２のアルゴリズムを用いて10Mb/s
程度まで圧縮すればよい。

【００１１】このようにして圧縮された映像信号は、記
憶装置１０４に供給され保存される。記憶媒体として
は、例えばハードディスク装置あるいは光ディスク装置
等があり、これらの記憶装置は、本発明の目的のように
映像信号を半永久的に保存することを目的とせず、一時
的な記憶手段として使用するには十分な記憶容量があ
る。伸長回路１０５は、圧縮回路１０３によって圧縮さ
れた映像信号を復元するものであり、圧縮回路に対応し
た信号処理回路を有する。記憶装置１０４に一時記憶さ
れた映像信号は、ユーザの要求にしたがった時間遅延を
持たせた後読みだされ、選択回路１０６を経て、表示装
置１０７に表示される。

【００１２】例えば、番組が開始されて５分後にユーザ
が見始めた場合には、記憶装置からは５分前の映像信号
を読みだし、入力されている映像信号は圧縮回路１０３
によって圧縮し、記憶装置１０４に記憶し続ける。記憶
装置１０４は複数のヘッド、複数の記憶媒体等を持つこ
とによって現在の番組を記憶しながら読みだすことは可
能である。

【００１３】このように本実施例によれば、視聴者が指
定した時間前の時点で放送された番組を指定時間から視
聴することが可能となり、番組の前半部分等を見逃すこ
とが無い利点を持つ。

【００１４】図２に本発明の他の一実施例を示す。図２
において、２０１は時間情報を計時する計時回路、２０
２は映像信号と計時回路２０１からの時間情報を合成し
て情報量を圧縮する圧縮回路、その他は図１の実施例と
同一である。本実施例は圧縮する情報に時間情報をも加
えていることに特徴がある。本発明は視聴者が既に放送
された番組を後から視聴することを目的としており、視
聴している番組が開始された時間を確認する必要性が高
い。本実施例では、記憶装置１０４に記憶されるデータ
は、圧縮された映像信号と時間データであるため、伸長
回路１０５では映像信号の再生とともに、映像信号の放
送された時間情報も再生可能となる。従って、時間情報
を映像信号に合成して表示することができる。また、視
聴者が指定した映像信号を記録している記憶装置のセク
タ情報等を、時間情報から比較的簡単に検索できる特徴
を持つ。

【００１５】本実施例によれば、視聴者は時間シフトし
て見ている映像が、現在の映像か、過去の映像かを、あ
るいは過去の映像の放送された時間を確認することが可
能となる利点を持つ。

【００１６】図３に本発明の他の一実施例を示す。図３
において、３０１は圧縮された映像信号を一時保存する
ための第１の記憶装置、３０２は時間情報と第１の記憶
装置のセクタ情報を記憶するための第２の記憶装置、３
０３は第１の記憶装置３０１と第２の記憶装置３０２の
制御回路であり、その他は図２の実施例と同一である。
本実施例において、制御回路３０３は第１の記憶装置３
０１に映像信号を記憶しているセクタ情報を第２の記憶
装置３０２へ供給するとともに、計時回路２０１からの
時間情報と前記セクタ情報を第２の記憶装置３０２へ記
憶するよう制御する。また、第１の記憶装置に蓄えられ
た映像信号を再生する場合には、視聴者が指定した時間
を制御回路３０３が第２の記憶装置３０２より読みだす
とともに、指定時間の映像信号が記録されているセクタ
情報を読みだし、第１の記憶装置３０１から指定された
セクタの映像信号を読みだして映像信号を再生する。す
なわち、第２の記憶装置３０２が第１の記憶装置３０１
のインデックスの役割をし、視聴者の時間の指定によっ
て、即座に第１の記憶装置３０１から指定された映像信
号を取り出すことが可能となる。さらに、第２の記憶装
置３０２は時間情報とセクタ情報の記憶容量を備えてい
ればよく、半導体メモリ等を使用することによって、動
作速度を上げることができる。

【００１７】本実施例によれば、視聴者の時刻指定によ
って簡単にその時刻の映像信号を蓄えている記憶装置の
アドレスを指定でき、操作性が上がったシステムとなっ
ている。

【００１８】図４に本発明の他の一実施例を示す。図４
において４０１は映像信号と時間表示データを合成する
合成回路であり、その他は図３の実施例と同一である。
本実施例では第２の記憶装置３０２から得られた表示し
ている映像信号の放送された時間情報を合成回路４０１
で合成し、映像信号として表示装置１０７に表示するこ
とができる。従って、本実施例においては図３に示した
実施例に加えて、時間情報も表示できる利点がある。

【００１９】図５に本発明の他の一実施例を示す。図５
において、５０１は映像信号の縮小回路、５０２は選択
回路であり、その他は図１に実施例と同一である。本実
施例は基本的に、図１の実施例と同一の動作をする。し
かしながら、図１の実施例には、入力映像信号と記憶装
置１０４から読みだされた後伸長された過去の映像信号
の二つの映像信号が存在する。従って、二画面テレビの
機能いわゆるピクチャインピクチャの技術を用いること
によって、現在放送されている映像と過去の映像を同時
に表示することができる。縮小回路５０１は、子画面と
して表示する映像信号、すなわちチューナ１０２の出力
信号、あるいは伸長回路１０５の出力信号からメモリを
用いて子画面を再生する。選択回路５０２は、親画面と
なるべき映像信号と縮小回路５０１から出力される子画
面信号を切り換えて、親子二画面を表示することが可能
となる。

【００２０】本実施例によれば、過去の映像信号と現在
の映像信号を同一の画面で見ることができる利点があ
る。本実施例は同様にして図２，図３，図４の実施例に
も応用できる。

【００２１】図６に本発明の他の一実施例を示す。図６
において、６０１はディジタル変調された映像信号が入
力されるアンテナ端子、６０２はベースバンドの映像信
号へ復調するチューナ、６０３はチューナ６０２の出力
信号を記憶する記憶装置、６０４はチューナ６０２の出
力信号と記憶装置６０３の出力信号を切り替える選択
器、６０５は選択器６０４の出力信号を伸長し圧縮され
ていない表示可能な映像信号に変換する伸長回路、６０
６は伸長回路６０５の出力信号を表示する表示装置であ
る。図６は図１の実施例と同じブロックから構成されて
おり、圧縮回路１０３が省かれていることと、伸長回路
６０５が選択器６０４の後段に接続されていることが異
なっている。本実施例では、アンテナ端子６０１から入
力される映像信号が、ディジタル処理によって圧縮され
ており、ディジタル変調された信号であることを想定し
ている。この様な信号の例としては、現在米国で実施さ
れようとしているＡＴＶ放送、あるいはＣＡＴＶによる
ディジタル放送等がある。従って、この様なディジタル
放送を受信した場合には、図１の実施例で用いたような
圧縮回路１０３は必要なく、チューナ６０２でベースバ
ンド信号に復調した後、信号を直接記憶装置６０３に書
き込むことができる。その他の構成、動作は図１の実施
例と同一である。本実施例によれば、圧縮回路を持つこ
となく時間遅延した映像を表示することができる。

【００２２】図７に本発明の他の一実施例を示す。図７
において、７０１は時間情報を発生する計時回路、７０
２は映像信号と計時回路７０１からの時間情報を合成す
る合成回路、その他は図６の実施例と同一である。本実
施例では、入力されるディジタル映像信号に計時回路７
０１から出力された時間情報を合成回路７０２で合成し
た後、記憶装置６０３に保存する。合成回路７０２は例
えば、圧縮されたディジタル信号のフォーマットの中
で、時間情報の書き込み領域を検出して現在の時刻情報
に書き替えて行なう方法等がある。

【００２３】本実施例によれば、記憶装置６０３からは
映像信号と同時に時間情報をも読みだすことができるの
で、表示している映像信号の放送された時刻を視聴者が
知ることが可能となる利点を持つ。

【００２４】図８に本発明の他の一実施例を示す。図８
において８０１は圧縮された映像信号を一時保存する第
１の記憶装置、８０２は時間情報と第１のメモリ８０１
のセクタ情報を記憶する第２の記憶装置、８０３は第１
の記憶装置８０１と第２の記憶装置８０２を制御する制
御回路であり、その他は図７の実施例と同一である。本
実施例は図３の実施例と同様の効果を得るための実施例
であり、計時回路７０１からの時間情報を第１の記憶装
置８０１ではなく第２の記憶装置８０２に保存しておく
ことを特徴としている。さらに第２の記憶装置８０２は
制御回路８０３を通じて、ある時間に第１の記憶装置８
０１に書き込んでいるセクタの情報をも書き込まれる。
従って、視聴者が保存されていた映像信号を表示したい
場合は、第２の記憶装置８０２に記憶されている時間情
報とその時間情報に対応する第１の記憶装置８０１のセ
クタ情報を読みだす。前記セクタより第１の記憶装置の
読みだしを開始することによって視聴者の要求した時間
からの映像信号を表示することができる。本実施例で
は、図７の実施例と異なり、時間情報と映像情報との合
成が不必要になるのみならず、第２の記憶装置８０２か
らの情報によって、第１の記憶装置８０１の読みだし開
始位置に即座にアクセスできる利点を持つ。なお、本実
施例においては図４の実施例と同様に第２の記憶装置８
０２から得られる時間情報を表示可能な形態に変換し
て、映像信号と合成することにより時間情報も表示する
ことが可能である。

【００２５】図９に本発明の他の一実施例を示す。図９
において９０１は圧縮された映像信号を元の映像信号に
再生する第１の伸長回路、９０２は圧縮された映像信号
の圧縮率をさらに高める２次圧縮回路、９０３は２次圧
縮回路９０２によって圧縮された映像信号を元の映像信
号に再生する第２の伸長回路であり、その他は図６の実
施例と同じである。本実施例では、入力映像信号がディ
ジタル的に帯域圧縮された信号であり、さらにこの帯域
圧縮方法が圧縮率において段階的に処理されていること
を前提としている。例えば、圧縮された信号が基本成分
と高精細情報成分とに分割されており、基本成分のみで
再生すれば、ＶＴＲ程度の画質が得られ、高精細情報成
分まで加えて再生すれば標準放送程度の画質が得られる
ように構成された圧縮方式である場合である。基本成分
のみの情報が1.5Mb/s 程度の伝送速度であり、高精細情
報成分を加えた伝送速度が６Mb/sと仮定すれば記憶装置
６０３の記憶容量は両者で４倍異なる。２次圧縮回路９
０２は、上記形式の入力映像信号から高精細情報成分を
削除し基本成分のみを取り出すよう動作する。従って記
憶装置６０３の容量を削減することができ、長時間の記
憶も可能となる。ここで、第１の伸長回路９０１は基本
成分と高精細情報成分の両者を伸長して元の信号を再生
するものであり、第２の伸長回路９０３は、基本成分の
みを伸長して映像信号を再生するものである。本実施例
によれば、２次圧縮回路９０２を用いることによって記
憶装置６０３の容量の削減することが可能であるととも
に記憶時間を伸ばすことが可能と成る利点がある。な
お、第１の伸長回路９０１が、基本成分の伸長動作部分
と高精細成分の伸長動作部分に分割されていれば、この
基本成分の伸長動作部分を、第２の伸長回路９０３の代
わりに使用することも可能である。

【００２６】図１０に本発明の他の一実施例を示す。図
１０において、１００１，１００２は選択回路、その他
は図９の実施例と同じである。本実施例はチューナ６０
２からの映像信号と２次圧縮回路９０２からの圧縮率を
高めた映像信号を選択して記憶装置６０３に記憶可能と
する構成を特徴としている。従って、一時記憶する時間
が短くはなるが、高品位な画像を表示したい場合には、
選択回路１００１をａ側に接続して、２次圧縮しない映
像信号を記憶装置６０３に保存する。この場合には第１
の伸長回路９０１で元の映像信号に復元する必要がある
ため、選択回路１００２はｄ側に、選択回路６０４はｅ
側に接続される。一方、長時間の一時記憶が必要な場合
には画像の品質は低下するが、２次圧縮回路９０２で圧
縮率を高め、選択器１００１をｂ側に、選択器６０４を
ｆ側に接続し、図９の実施例と同じく第２の伸長回路９
０３によって映像信号を復元する。この様に本実施例の
よれば、視聴者の使用条件によって、一時記憶してから
再生する画像の品質を選択でき、記憶する時間が短いと
きには高品質な映像信号を得ることが可能となる。

【００２７】図１１に本発明の他の一実施例を示す。図
１１において１１０１は時間情報を発生する計時回路、
１１０２は圧縮された映像信号と計時回路１１０１から
供給される映像信号を合成する合成回路であり、その他
は図９の実施例と同一である。本実施例においては、図
７の実施例と同様に、一時記憶した映像信号を表示する
際、表示している映像信号が実際に放送された時間情報
をも表示できる特徴を持つ。合成回路１１０２はチュー
ナ６０２からの圧縮された映像信号に時間情報を合成し
て、２次圧縮回路９０２に供給し、圧縮率を高められた
信号が記憶装置６０３に記憶される。したがって、記憶
装置６０３より映像信号を読みだす場合には時間情報も
再生でき、時間情報を表示できる利点を持つ。

【００２８】図１２に本発明の他の一実施例を示す。図
１２において、１２０１は圧縮された映像信号を記憶す
る第１の記憶装置、１２０２は時間情報と第１の記憶装
置のセクタ情報を記憶する第２の記憶装置、１２０３は
第１，第２の記憶装置を制御する制御回路であり、その
他は図１１の実施例と同一である。本実施例において
は、図８の実施例と同様に第２の記憶装置１２０２が計
時回路１１０１からの時間情報とともに、同時刻に映像
信号を記憶している第２の記憶装置１２０１のセクタ情
報を記憶する。従って、第１の記憶装置１２０１に蓄え
られている映像情報の放送された時間と記憶されている
セクタ情報が、第２の記憶装置１２０２より読みだすこ
とができ、視聴者の時間指定によってただちに映像信号
を第１の記憶装置１２０１より読みだすことが可能とな
る。また、図４の実施例と同様に第２の記憶装置１２０
２の時間情報を映像データに変換して、表示することも
可能である。

【００２９】図１３に本発明の他の一実施例を示す。図
１３において、１３０１圧縮された映像信号を再生する
第１の伸長回路、１３０２は映像信号の情報量を圧縮す
る圧縮回路、１３０３は圧縮回路１３０２によって圧縮
された映像信号を復元する第２の伸長回路、１３０４は
第１の伸長回路１３０１と第２の伸長回路１３０３の出
力信号を切り替える選択回路である。本実施例では、図
９の実施例と異なり、チューナ６０２からの圧縮された
映像信号がそのまま２次圧縮することが困難なフォーマ
ットであることを想定している。したがって、第１の伸
長回路１３０１において、チューナ６０２から入力され
る信号を元の映像信号に復元した後、記憶すべき信号は
圧縮回路１３０２において圧縮する。その他の動作は図
９の実施例と同様であり、詳しい説明は省く。本実施例
によれば伝送される映像信号の圧縮方式によらず、映像
信号を一時記憶し、タイムシフトして読みだすことが可
能となる。

【００３０】図１４，図１５，図１６は、図１３で想定
した映像信号が入力された場合の他の実施例を示してい
る。図１４において１４０１，１４０２は選択回路、図
１５において、１５０１は計時回路、１５０２は圧縮回
路、図１６において、１６０１は第１の記憶装置、１６
０２は第２の記憶装置、１６０３は第１，第２の記憶装
置１６０１，１６０２を制御する制御回路、その他は図
１３の実施例と同じである。

【００３１】図１４，図１５，図１６の実施例は、図９
の実施例に対する図１０，図１１，図１２の実施例で示
した機能を達成するものである。すなわち、図１４の実
施例では選択器１４０１，１４０２の切り替えにより記
憶画像の品質を選択することができ、図１５の実施例で
は時間情報を表示することができる。さらに、図１６の
実施例においては、第１の記憶装置へのアクセスを高速
にすることができる。

【００３２】これらの実施例のように、二つの伸長回路
を備えている場合には、図５の実施例で示したように、
縮小回路を設けることによって、ピクチャインピクチャ
等の機能によって、現在送られている映像信号と過去の
映像信号の両画面を同時に表示できることは明らかであ
る。また、図１２，図１６のように二つの記憶装置を持
った場合には、第２の記憶装置から時間情報を取り出し
て映像信号に合成して表示することが可能となる。

【００３３】

【発明の効果】本発明によれば、記憶装置に一時的に記
憶された映像信号を任意の時間から読みだすことができ
るため、番組の開始時間からでなくとも始めから番組を
見ることができる効果がある。さらに表示している番組
が放送された時間を確認でき、視聴者の混乱を避けるこ
とができる。また、記憶装置の容量の削減、アクセス性
等に優れた構成となっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示すブロック図であ
る。

【図２】本発明の第２の実施例を示すブロック図であ
る。

【図３】本発明の第３の実施例を示すブロック図であ
る。

【図４】本発明の第４の実施例を示すブロック図であ
る。

【図５】本発明の第５の実施例を示すブロック図であ
る。

【図６】本発明の第６の実施例を示すブロック図であ
る。

【図７】本発明の第７の実施例を示すブロック図であ
る。

【図８】本発明の第８の実施例を示すブロック図であ
る。

【図９】本発明の第９の実施例を示すブロック図であ
る。

【図１０】本発明の第１０の実施例を示すブロック図で
ある。

【図１１】本発明の第１１の実施例を示すブロック図で
ある。

【図１２】本発明の第１２の実施例を示すブロック図で
ある。

【図１３】本発明の第１３の実施例を示すブロック図で
ある。

【図１４】本発明の第１４の実施例を示すブロック図で
ある。

【図１５】本発明の第１５の実施例を示すブロック図で
ある。

【図１６】本発明の第１６の実施例を示すブロック図で
ある。

【符号の説明】

１０１，６０１…映像信号の入力端子、１０２，６０２
…チューナ、１０３，１３０２，１５０２…圧縮回路、
１０４，３０１，３０２，６０３，８０１，８０２，１
２０１，１２０２，１６０１，１６０２…記憶装置、１
０５，６０５，９０１，９０３，１３０１，１３０３…
伸長回路、１０６，５０２，６０４，１００１，１００
２，１４０１，１４０２…選択回路、１０７…表示装
置、２０１，７０１，１１０１，１５０１…計時回路、
３０３，８０３，１２０３，１６０３…制御回路、４０
１，７０２，１１０２…合成回路、５０１…縮小回路、
９０２…２次圧縮回路。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者多島久順神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式会社日立製作所ＡＶ機器事業部内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】入力映像信号を受信してベースバンド信号
に復調する復調手段と、前記復調手段の出力信号の情報
量を圧縮する圧縮手段と、前記圧縮手段の出力信号を一
時記憶する第１の記憶手段と、前記第１の記憶手段の出
力信号を伸長する伸長手段と、前記復調手段の出力信号
と前記伸長手段の出力信号を切り替える選択手段と、前
記選択手段の出力信号を表示する表示手段を備え、受信
した映像信号を一時記憶することによって任意時間前の
映像信号を表示することを特徴とするタイムシフトテレ
ビジョン装置。
【請求項２】請求項１記載のタイムシフトテレビジョン
装置において、前記入力映像信号を受信している時間情
報を計時する計時手段を設け、前記圧縮手段は映像信号
と時間情報を合成して圧縮し、一時記憶した映像信号を
任意の時間経過後に表示する際、表示する映像信号を受
信した時間情報をも表示可能としたことを特徴とするタ
イムシフトテレビジョン装置。
【請求項３】請求項１記載のタイムシフトテレビジョン
装置において、前記入力映像信号を受信している時間情
報を計時する計時手段と、前記計時手段の出力信号と前
記第１の記憶手段のセクタ情報を記憶する第２の記憶手
段と、前記第１，第２の記憶手段を制御する制御手段と
を設け、第１の記憶手段に一時記憶した映像信号を任意
の時間経過後に表示する際、第２の記憶手段に記憶され
た時間情報と第１の記憶装置のセクタ情報を基に第１の
記憶装置から映像信号を読みだすことを特徴とするタイ
ムシフトテレビジョン装置。
【請求項４】請求項３記載のタイムシフトテレビジョン
装置において、前記選択手段から出力される映像信号と
前記第２の記憶手段から出力される時間情報を合成して
時間情報を表示可能とする合成手段を設け、表示する映
像信号を受信した時間を表示可能としたことを特徴とす
るタイムシフトテレビジョン装置。
【請求項５】請求項１記載のタイムシフトテレビジョン
装置において、前記復調手段から出力される映像信号と
前記伸長手段の出力信号を選択的に縮小する縮小手段
と、前記復調手段の出力信号と前記伸長手段の出力信号
と前記縮小手段の出力信号を選択して前記表示手段へ供
給する選択手段を設け、現在受信している映像信号と一
時記憶して遅延した映像信号を同一表示画面上に表示す
ることを特徴とするタイムシフトテレビジョン装置。
【請求項６】情報量を圧縮した映像信号を受信して表示
する装置において、前記映像信号をベースバンド信号に
復調する復調手段と、前記復調手段の出力信号を記憶す
る第１の記憶手段と、前記復調手段の出力信号と前記第
１の記憶手段の出力信号を切り替える選択手段と、前記
切り替え手段からの圧縮された映像信号を伸長して表示
可能な映像信号に変換する伸長手段と、前記伸長手段の
信号を表示する表示手段を備え、受信した映像信号を一
時記憶することによって任意時間前の映像信号を表示す
ることを特徴とするタイムシフトテレビジョン装置。
【請求項７】請求項６記載のタイムシフトテレビジョン
装置において、前記入力映像信号を受信している時間情
報を計時する計時手段と、前記計時手段の出力信号と前
記復調手段の出力信号を合成する合成手段を備え、前記
合成手段の出力信号を前記記憶手段へ供給し、前記記憶
装置に記憶された映像信号を表示する際、映像信号を受
信した時間を表示可能としたことを特徴とするタイムシ
フトテレビジョン装置。
【請求項８】請求項６記載のタイムシフトテレビジョン
装置において、前記入力映像信号を受信している時間情
報を計時する計時手段と、前記計時手段の出力信号と前
記第１の記憶手段のセクタ情報を記憶する第２の記憶手
段と、前記第１，第２の記憶手段を制御する制御手段と
を設け、第１の記憶手段に一時記憶した映像信号を任意
の時間経過後に表示する際、第２の記憶手段に記憶され
た時間情報と第１の記憶装置のセクタ情報を基に第１の
記憶装置から映像信号を読みだすことを特徴とするタイ
ムシフトテレビジョン装置。
【請求項９】請求項８記載のタイムシフトテレビジョン
装置において、前記伸長手段から出力される映像信号と
前記第２の記憶手段から出力される時間情報を合成して
時間情報を表示可能とし前記表示手段へ供給する合成手
段を設け、表示する映像信号を受信した時間を表示可能
としたことを特徴とするタイムシフトテレビジョン装
置。
【請求項１０】情報量を圧縮した映像信号を受信して表
示する装置において、前記映像信号をベースバンド信号
に復調する復調手段と、前記復調手段の出力信号を伸長
し表示可能な映像信号に変換する第１の伸長手段と、前
記復調手段の出力信号の圧縮率を高める２次圧縮手段
と、前記２次圧縮手段の出力信号を記憶する第１の記憶
手段と、前記第１の記憶手段の出力信号を伸長し表示可
能な映像信号に変換する第２の伸長手段と、前記第１の
伸長手段の出力信号と前記第２の伸長手段の出力信号を
切り替える第１の選択手段と、前記第１の選択手段の出
力信号を表示する表示手段を備え、受信した映像信号を
一時記憶することによって任意時間経過後に表示するこ
とを特徴とするタイムシフトテレビジョン装置。
【請求項１１】請求項10記載のタイムシフトテレビジョ
ン装置において、前記復調手段の出力信号と前記２次圧
縮手段の出力信号を切り替えて前記第１の記憶手段に供
給する第２の選択手段と、前記復調手段の出力信号と前
記第１の記憶装置の出力信号を切り替えて前記第１の伸
長手段に供給する第３の選択手段を設け、第１の記憶手
段へ一時記憶した後読みだして表示する映像信号の圧縮
率を選択可能としたことを特徴とするタイムシフトテレ
ビジョン装置。
【請求項１２】請求項10記載のタイムシフトテレビジョ
ン装置において、前記入力映像信号を受信している時間
情報を計時する計時手段と、前記計時手段の出力信号と
前記復調手段の出力信号を合成して前記２次圧縮手段へ
供給する合成手段を備え、前記記憶装置に記憶された映
像信号を表示する際、映像信号を受信した時間を表示す
ることを特徴とするタイムシフトテレビジョン装置。
【請求項１３】請求項10記載のタイムシフトテレビジョ
ン装置において、前記入力映像信号を受信している時間
情報を計時する計時手段と、前記計時手段の出力信号と
前記第１の記憶手段のセクタ情報を記憶する第２の記憶
手段と、前記第１，第２の記憶手段を制御する制御手段
とを設け、第１の記憶手段に一時記憶した映像信号を任
意の時間経過後に表示する際、第２の記憶手段に記憶さ
れた時間情報と第１の記憶装置のセクタ情報を基に第１
の記憶装置から映像信号を読みだすことを特徴とするタ
イムシフトテレビジョン装置。
【請求項１４】請求項13記載のタイムシフトテレビジョ
ン装置において、前記第１の選択手段から出力される映
像信号と前記第２の記憶手段から出力される時間情報を
合成して時間情報を表示可能とし前記表示手段へ供給す
る合成手段を設け、表示する映像信号を受信した時間を
表示可能としたことを特徴とするタイムシフトテレビジ
ョン装置。
【請求項１５】請求項10記載のタイムシフトテレビジョ
ン装置において、前記第１の伸長手段の出力信号と前記
第２の伸長手段の出力信号を選択的に縮小する縮小手段
と、前記第１の伸長手段の出力信号と前記第２の伸長手
段の出力信号と前記縮小手段の出力信号を選択して前記
表示手段へ供給する選択手段を設け、現在受信している
映像信号と一時記憶して遅延した映像信号を同一表示画
面上に表示することを特徴とするタイムシフトテレビジ
ョン装置。
【請求項１６】情報量を圧縮した映像信号を受信して表
示する装置において、前記映像信号をベースバンド信号
に復調する復調手段と、前記復調手段の出力信号を伸長
して表示可能な映像信号に変換する第１の伸長手段と、
前記第１の伸長手段の出力信号を入力映像信号の圧縮率
より圧縮率の高い圧縮方法によって圧縮する圧縮手段
と、前記圧縮手段の出力信号を記憶する第１の記憶手段
と、前記第１の記憶手段の出力信号を伸長し表示可能な
映像信号に変換する第２の伸長手段と、前記第１の伸長
手段の出力信号と前記第２の伸長手段の出力信号を切り
替える第１の選択手段と、前記第１の選択手段の出力信
号を表示する表示手段を備え、受信した映像信号を一時
記憶することによって任意時間前の映像信号を表示する
ことを特徴とするタイムシフトテレビジョン装置。
【請求項１７】請求項16記載のタイムシフトテレビジョ
ン装置において、前記復調手段の出力信号と前記圧縮手
段の出力信号を切り替えて前記第１の記憶手段に供給す
る第２の選択手段と、前記復調手段の出力信号と前記第
１の記憶装置の出力信号を切り替えて前記第１の伸長手
段に供給する第３の選択手段を設け、第１の記憶手段へ
一時記憶した後読みだして表示する映像信号の圧縮率を
選択可能としたことを特徴とするタイムシフトテレビジ
ョン装置。
【請求項１８】請求項16記載のタイムシフトテレビジョ
ン装置において、前記入力映像信号を受信している時間
情報を計時する計時手段を設け、前記圧縮手段は前記第
１の伸長手段の出力信号と前記計時手段の出力信号を合
成して圧縮し、一時記憶した映像信号を表示する際、映
像信号を受信した時間を表示することを特徴とするタイ
ムシフトテレビジョン装置。
【請求項１９】請求項16記載のタイムシフトテレビジョ
ン装置において、前記入力映像信号を受信している時間
情報を計時する計時手段と、前記計時手段の出力信号と
前記第１の記憶手段のセクタ情報を記憶する第２の記憶
手段と、前記第１，第２の記憶手段を制御する制御手段
とを設け、第１の記憶手段に一時記憶した映像信号を表
示する際、第２の記憶手段に記憶された時間情報と第１
の記憶装置のセクタ情報を基に第１の記憶装置から映像
信号を読みだすことを特徴とするタイムシフトテレビジ
ョン装置。
【請求項２０】請求項19記載のタイムシフトテレビジョ
ン装置において、前記第１の選択手段から出力される映
像信号と前記第２の記憶手段から出力される時間情報を
合成して時間情報を表示可能とし前記表示手段へ供給す
る合成手段を設け、表示する映像信号を受信した時間を
表示可能としたことを特徴とするタイムシフトテレビジ
ョン装置。
【請求項２１】請求項16記載のタイムシフトテレビジョ
ン装置において、前記第１の伸長手段の出力信号と前記
第２の伸長手段の出力信号を選択的に縮小する縮小手段
と、前記第１の伸長手段の出力信号と前記第２の伸長手
段の出力信号と前記縮小手段の出力信号を選択して前記
表示手段へ供給する選択手段を設け、現在受信している
映像信号と一時記憶して遅延した映像信号を同一表示画
面上に表示することを特徴とするタイムシフトテレビジ
ョン装置。