JPH07250298A - ビデオプロジェクタ装置 - Google Patents

ビデオプロジェクタ装置

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JPH07250298A
JPH07250298A JP6039975A JP3997594A JPH07250298A JP H07250298 A JPH07250298 A JP H07250298A JP 6039975 A JP6039975 A JP 6039975A JP 3997594 A JP3997594 A JP 3997594A JP H07250298 A JPH07250298 A JP H07250298A
Authority
JP
Japan
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stray light
lens
cathode ray
video projector
projection
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6039975A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Numata
清 沼田
Hideki Harada
秀樹 原田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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  • Lens Barrels (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 長焦点距離の投影レンズ4Bを用いて大倍率
の投影を行うビデオプロジェクタ装置であって、CRT
と投影レンズ4Bとの間に、迷光遮断用スリーブ29
B,29G,29Rを有している。 【効果】 CRTより発した光が外筐体外方に漏れ、ま
たは、隣接する投影レンズに入射されることによる迷光
の発生を防止する。特に、プラネタリウム等の周囲が暗
い環境下における使用において有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管の管面に形成
される画像を投影レンズにより拡大してスクリーン等の
被投影面上に投影するビデオプロジェクタ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、陰極線管(CRT)を備え、この
陰極線管の管面(CRTパネル蛍光面)に形成される画
像を投影レンズにより拡大して、スクリーン等の被投影
面上に投影するように構成されたビデオプロジェクタ装
置が提案されている。このようなビデオプロジェクタ装
置は、上記陰極線管と上記スクリーンとの距離、すなわ
ち、投射距離が、高々数メートル程度以下である使用条
件に適合するように構成されている。
【0003】しかし、近年、例えばプラネタリウムのド
ームに投影する場合のように、投射距離が10mを越
え、投影画面サイズが100インチサイズを越えるよう
な投影をするために使用されるビデオプロジェクタ装置
が必要となってきている。このようなビデオプロジェク
タ装置においては、横倍率の大きな長焦点距離の投影レ
ンズが用いられるため、この投影レンズと上記陰極線管
の管面との距離が極めて長くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、上記陰極線管の管面と上記投影レンズとの間の距離
が長くなると、該陰極線管より発せられた光であってこ
の陰極線管に対応された投影レンズに入射しない光であ
る迷光の影響が大きくなる。
【0005】すなわち、図33に示すように、陰極線管
204からの迷光209は、ビデオプロジェクタ装置の
外筐体230の上面の通風口から、被投影面であるプラ
ネタリウムのドーム内壁208に投射される。また、上
記陰極線管204より発し上記外筐体230の内壁部に
より乱反射されて投影レンズ207に入射される迷光2
10を生ずる。この迷光210は、上記投影レンズ20
7を経て、本来の画像投影範囲の外に、フレア状に投射
される。
【0006】また、図34に示すように、互いに隣接し
た陰極線管204B,204G,204Rが発した光
が、該各陰極線管204B,204G,204Rに対応
しない投影レンズ207B,207G,207Rを通じ
て、迷光として上記プラネタリウムのドーム内壁208
に投射されることも生ずる。この場合においても、この
迷光、上記各投影レンズ207B,207G,207R
を経て、本来の画像投影範囲の外に、フレア状に投射さ
れる。
【0007】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、長い投射距離を実現するために
長焦点距離の投影レンズを使用する場合にあっても、陰
極線管より発してこの陰極線管に対応された投影レンズ
に入射しない迷光が装置外部側に投射されることが防止
され、良好な投影画像を得ることができるビデオプロジ
ェクタ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係るビデオプロジェクタ
装置は、陰極線管を内蔵した本体部と、この本体部を支
持する架台と、この架台に取り付けられ投影レンズをこ
の投影レンズの光軸が上記陰極線管の軸に一致する位置
となして支持するレンズブラケットと、該陰極線管と該
投影レンズの間となる位置に配設された筒状の迷光遮断
用スリーブとを備え、上記迷光遮断用スリーブは、上記
陰極線管の発する光のうち上記投影レンズに達しないも
のを内面部により遮断してなるものである。
【0009】また、本発明は、上記ビデオプロジェクト
装置において、上記迷光遮断用スリーブの内部に、少な
くとも1の、この迷光遮断用スリーブの内面部により1
回反射された光を遮断する一次反射遮断用絞り板を設け
たものである。
【0010】さらに、本発明は、上述の各ビデオプロジ
ェクト装置において、上記迷光遮断用スリーブの内面部
は、反射防止処理が施されていることとしたものであ
る。
【0011】そして、本発明は、上記ビデオプロジェク
タ装置において、上記反射防止処理は、植毛処理である
こととしたものである。
【0012】また、本発明は、上記ビデオプロジェクタ
装置において、上記反射防止処理は、黒色艶消し塗装で
あることとしたものである。
【0013】
【作用】本発明に係るビデオプロジェクタ装置において
は、本体部に内蔵された陰極線管と該本体部を支持する
架台に取り付けられたレンズブラケットに支持された投
影レンズとの間となる位置に配設された筒状の迷光遮断
用スリーブは、上記陰極線管の発する光のうち上記投影
レンズに達しないものを内面部により遮断するので、該
陰極線管と該投影レンズとの間の間隔が広い場合であっ
ても、上記本体部の外方側に迷光が射出されることが防
止される。
【0014】また、上記ビデオプロジェクト装置におい
て、上記迷光遮断用スリーブの内部に、少なくとも1
の、この迷光遮断用スリーブの内面部により1回反射さ
れた光を遮断する一次反射遮断用絞り板を設けた場合に
は、この迷光遮断用スリーブの内部における迷光の発生
が抑制される。
【0015】さらに、上述の各ビデオプロジェクト装置
において、上記迷光遮断用スリーブの内面部は、反射防
止処理が施されていることとした場合には、この迷光遮
断用スリーブの内部における迷光の発生が、より一層抑
制される。
【0016】そして、上記ビデオプロジェクタ装置にお
いて、上記反射防止処理を、植毛処理とした場合には、
充分な反射防止効果を得ることができる。
【0017】また、上記ビデオプロジェクタ装置におい
て、上記反射防止処理を、黒色艶消し塗装とした場合に
も、充分な反射防止効果を得ることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しながら説明する。本発明に係るビデオプロジェクタ装
置は、プラネタリウムのドームにビデオ映像を投影する
場合の如く、投射距離が10mを越え、投射映像の大き
さ(対角線長)が100インチを越えるような場合に使
用して好適なものである。
【0019】このビデオプロジェクタ装置は、図1及び
図2に示すように、3本の陰極線管(CRT)27B,
27G,27Rを内蔵して構成された本体部1を有して
構成される。上記3本の陰極線管27B,27G,27
Rは、上記本体部1の外筐体内において、それぞれ管面
を前方側に向けて軸を略々水平となして配置され、互い
に平行となされて横方向に配列されている。上記外筐体
は、ベース部8と、このベース部8の上方部を覆い左右
両側壁部及び後壁部を有するカバー部7と、前方側を閉
蓋する前面パネル部9とから構成されている。上記3本
の陰極線管27B,27G,27Rは、それぞれ、上記
ベース部8上に、CRTブラケット28B,28B,2
8Rを介して支持されている。
【0020】上記各陰極線管27B,27G,27R
は、それぞれ、原映像の青色成分(B)映像、緑色成分
(G)映像、及び、赤色成分(R)映像を形成するもの
である。これら陰極線管がそれぞれ形成する映像を重ね
て合成すると、上記原映像が再現される。これら陰極線
管27B,27G,27Rは、上記前面パネル部9に横
方向に配列されて形成された3個の射出孔5B,5G,
5Rを介して、それぞれ前方側の外方に管面を臨ませて
いる。これら陰極線管27B,27G,27Rの管面と
この管面に対応する射出孔5B,5G,5Rとの間に
は、それぞれ、迷光遮断用スリーブ29B,29G,2
9Rが配設されている。これら迷光遮断用スリーブ29
B,29G,29Rは、筒状に形成され、前端部を上記
各射出孔5B,5G,5Rの周縁側部分に当接させ、後
端部を上記各CRTブラケット28B,28G,28R
に対応して支持され、この後端部を上記各陰極線管27
B,27G,27Rの管面の周囲に位置させている。
【0021】そして、このビデオプロジェクタ装置は、
長焦点距離の3本の投影レンズ4B,4G,4Rを有し
ている。これら投影レンズ4B,4G,4Rは、鏡筒内
にレンズ109B,109G,109Rを内蔵して構成
されている。上記鏡筒の後端側の外周面部には、マウン
ト及び焦点調節用のヘリコイド雄ネジ部11が形成され
ている。これら投影レンズ4B,4G,4Rは、上記各
陰極線管27B,27G,27Rの管面に形成される映
像を、充分な大きさに拡大して投影し得るように、充分
な長さの焦点距離を有して構成されている。
【0022】そして、このビデオプロジェクタ装置は、
上記本体部1及び上記各投影レンズ4B,4G,4Rを
支持する架台23と、この架台23を支持する基台16
からなる固定台2を有している。
【0023】上記基台16は、金属の如き堅牢な材料に
より、図1及至図3に示すように、枠状の形状を有して
構成されている。この基台16は、中央部分に横方向に
補強梁21を有し、枠形状を強固に保持できるように形
成されている。この基台16は、4隅部分と左右の略々
中央位置の計6箇所に、下方側に向けた脚部17を有し
ている。これら脚部17は、図19及び図20に示すよ
うに、それぞれ、上記基台16に溶接等の手段により接
合された円筒状の基部と、この基部の先端側、すなわ
ち、下端側に取り付けられたナット106と、このナッ
ト106のネジ孔107に螺合されたナット様のロッド
部44とを有して構成されている。すなわち、上記ロッ
ド部44は、回転操作することにより、上記脚部17の
基部に対して進退調整が可能であり、該脚部17の伸縮
調整を可能となしている。
【0024】そして、上記ロッド部44の下端側には、
ピボットジョイント108を介して、足部18が取り付
けられている。この基台16は、傾斜した設置面201
上に設置されたときには、図21及び図22に示すよう
に、上記各脚部17が伸縮調整されることにより、水平
状態を維持することができる。すなわち、図21中矢印
αで示すように、上記設置面201が、左右方向に角度
αだけ傾斜している場合には、上記各脚部17の長さ
を、左右で異ならせることにより、上記基台16の左右
方向の傾きを防止できる。また、図22中矢印βで示す
ように、上記設置面201が、前後方向に角度βだけ傾
斜している場合には、上記各脚部17の長さを、前後で
異ならせることにより、上記基台16の前後方向の傾き
を防止できる。
【0025】なお、上記基台16は、図23に示すよう
に、上記設置面201が水平面であるときにおいても、
上記各脚部17の長さを伸縮調整することにより、図2
3中矢印δで示すように、任意の角度δだけ傾斜させる
ことができる。上記基台16が上記設置面210に対し
て平行でない角度となされて設置されたときには、上記
足部18は、図20に示すように、上記ピボットジョイ
ント108を介して上記ロッド部44に対して傾けら
れ、上記設置面201に倣わせられる。
【0026】そして、上記架台23は、上記各投影レン
ズ4B,4G,4Rの光軸を互いに平行となして支持
し、さらに、該光軸上に上記各陰極線管27B,27
G,27Rの管面の中央が位置するように、該各投影レ
ンズ4B,4G,4R及び上記本体部1を支持するため
のものである。この架台23は、金属の如き堅牢な材料
により、枠状に形成され、前方側部分及び中央部分に、
横方向の補強梁33,34を有して、枠形状を強固に維
持するようになされている。この架台23は、上記各投
影レンズ4B,4G,4Rを支持するレンズブラケット
3が取り付けられる上記前方側の補強梁33より前方側
の部分と、上記本体部1が載置される該前方側の補強梁
33より後方側の部分とが、図1中矢印θで示す所定の
角度θだけ屈曲されて形成されている。
【0027】上記レンズブラケット3は、平板状に形成
され、上記本体部1の射出孔5B,5G,5Rに対応す
る3個の透孔56を有している。このレンズブラケット
3は、上記架台23の前方側部分に、横方向に延在さ
れ、この架台23に対して垂直となされて固定されてい
る。このレンズブラケット3は、図1及至図5に示すよ
うに、上記架台23に複数のボルト14により固定され
る一対の前後L型チャンネル材12,13により下縁部
分を前後から鋏み込まれ、複数のボルト15により該前
後L型チャンネル材12,13に対して固定される。
【0028】上記前側Lチャンネル材12には、図4に
示すように、上記架台23のネジ穴38に螺入されるボ
ルト14が挿通されるボルト挿通孔43と、上記レンズ
ブラケット3を固定するためのボルト15が挿通される
ボルト挿通孔41とが、互いに直交する方向となされて
形成されている。また、上記後側Lチャンネル材13に
は、上記架台23のネジ穴38に螺入されるボルト14
が挿通されるボルト挿通長孔42と、上記レンズブラケ
ット3を固定するためのボルト15が螺入されるネジ孔
39とが、互いに直交する方向となされて形成されてい
る。また、上記レンズブラケット3の下縁側部分には、
上記レンズブラケット3を固定するためのボルト15が
挿通されるボルト挿通孔40が形成されている。
【0029】すなわち、上記レンズブラケット3を上記
架台23に取り付けるときには、まず、図5に示すよう
に、該架台23上に予めボルト14により固定しておい
た上記前後L型チャンネル材12,13間に、このレン
ズブラケット3の下縁側部分を進入させる。前側L型チ
ャンネル材12は、予め上記架台23に対し、上記ボル
ト14により所定の位置で固定されている。後側L型チ
ャンネル材13は、上記ボルト挿通長孔42を有し、上
記ボルト14を緩められている。上記レンズブラケット
3を該各L型チャンネル材12,13間に挿入後、上記
ボルト15を上記後側L型チャンネル材13のネジ孔3
9に螺入させ、このボルト15を締め込むと、該後側L
型チャンネル材13は、該レンズブラケット3側に呼び
込まれ、このレンズブラケット3を固定する。その後、
上記後側L型チャンネル材13をボルト14により上記
架台23に対して固定し、取り付け作業が終了する。こ
のレンズブラケット3は、このビデオプロジェクタ装置
の搬送、移動、物流時における便宜のため、上記架台2
3に対しては取り外し可能となされている。
【0030】上記レンズブラケット3には、上記3個の
透孔56に対応して、3個のレンズマウント10B,1
0G,10Rが取り付けられている。これらレンズマウ
ント10B,10G,10Rは、図8に示すように、そ
れぞれ、略々円環状の形状を有して形成され、上記レン
ズブラケット3の前面部に、上記各透孔56の周囲を囲
む状態となされて、ボルト48により取り付けられてい
る。このボルト48は、上記レンズブラケット3に設け
られたネジ孔47に螺入されることにより、上記レンズ
マウント10B,10G,10Rを上記レンズブラケッ
ト3に固定する。
【0031】これら各レンズマウント10B,10G,
10Rは、内面部に、上記投影レンズ4B,4G,4R
のヘリコイド雄ネジ11に螺合するヘリコイド雌ネジ5
0が形成されている。上記各投影レンズ4B,4G,4
Rは、上記ヘリコイド雄ネジ11を対応するレンズマウ
ント10B,10G,10Rのヘリコイド雌ネジ50に
螺入させることにより、上記レンズブラケット3に対し
て支持されるとともに、回転操作することによる光軸方
向の移動調整、すなわち、焦点調整が可能となされてい
る。上記レンズマウント10B,10G,10Rには、
外周面部より内面部に亘って、固定ネジ49が貫通され
て配設されている。この固定ネジ49は、内方側に進入
操作されることにより、レンズマウント10B,10
G,10Rに支持されている投影レンズ4B,4G,4
Rの回転を阻止し、一旦調整された焦点がずれることを
防止する。
【0032】そして、上記架台23の後方側部分には、
上記レンズブラケット3の背面側に位置して、上記本体
部1が載置される。この架台23上の所定位置に上記本
体部1が載置されると、上記各陰極線管27B,27
G,27Rは、中心軸を、対応する各投影レンズ4B,
4G,4Rの光軸に一致させる。すなわち、上記架台2
3の前方側部分と後方側部分とは、上記ベース部8と上
記各陰極線管27B,27G,27Rの中心軸とがなす
角度に応じた角度θだけ、屈曲形成されている。したが
って、上記青色成分映像を形成する陰極線管27Bの中
心軸は、青色成分映像用の投影レンズ4Bの光軸に一致
される。また、上記緑色成分映像を形成する陰極線管2
7Gの中心軸は、緑色成分映像用の投影レンズ4Gの光
軸に一致される。そして、上記赤色成分映像を形成する
陰極線管27Rの中心軸は、赤色成分映像用の投影レン
ズ4Rの光軸に一致される。そして、各投影レンズ4
B,4G,4Rの光軸は互いに平行となされている。
【0033】上記架台23の上面部には、上記ベース部
8の前縁部に当接してこのベース部8の前後方向の位置
決めを行う前方位置決め片24が取り付けられている。
この前方位置決め片24は、屈曲片部25を有し、この
屈曲片部25を上記前方側の補強梁33の上面部にネジ
止めされて、上方側に突設されている。また、上記架台
23の略々中央部の両側側部分には、左右一対の側方位
置決め片31,31が、ネジ止めされて、上方側に突設
されている。これら側方側位置決め片31,31は、上
記ベース部8の両側側縁部に当接して、このベース部8
の左右方向の位置決めを行う。上記本体部1は、上記前
方及び側方位置決め片24,31,31により、上記所
定の位置に位置決めされる。また、上記架台23の後縁
部をなす後縁梁部30には、上記ベース部8の下面部後
方側に設けられたゴム足32が載置される。
【0034】なお、上記レンズブラケット3は、図6に
示すように、上記各L型チャンネル材12,13をこの
レンズブラケット3の下縁側の前後に予め固定してお
き、上記架台23上の所定の位置に、ダボ又はピン嵌合
等を用いて位置決めした後、これらL型チャンネル材1
2,13をボルト14,14により該架台23に固定す
ることによって、該架台23に取り付けるようにしても
よい。
【0035】また、上記レンズブラケット3は、図7に
示すように、折畳み可能な構造とすることができる。す
なわち、この場合において、上記レンズブラケット3と
上記架台23とは、所定の位置においてヒンジ46によ
り連結されている。このレンズブラケット3は、運搬時
や非使用時においては、上記ヒンジ46を介して上記架
台23上に倒されるようにして折り畳みが可能である。
このレンズブラケット3は、使用時には、このレンズブ
ラケット3の前面部の下縁部分に予め固定されたL型チ
ャンネル材12を介して、ボルト14により上記架台2
3に固定される。このように、上記レンズブラケット3
を上記架台23にヒンジ46を介して連結させた場合に
は、搬送時、運搬時における該レンズブラケット3の紛
失を防止できる。
【0036】また、上記レンズマウントは、図9に示す
ように、焦点調整のためのカムスリット53を有するも
のとしてもよい。このレンズマウント51B,51G,
51Rは、上記投影レンズ4B,4G,4Rが挿入され
得る円筒状に形成され、上記レンズブラケット3の前面
部に上記各透孔56に対応して取り付けられている。上
記カムスリット53は、上記レンズマウント51B,5
1G,51Rの周壁部に螺旋形状の一部をなして貫通し
て形成されている。上記投影レンズ4B,4G,4Rの
鏡筒の外面部には、ネジが突設されている。このネジ
は、上記カムスリット53に挿通されている。そして、
このネジには、一対の片部54を有する蝶ネジ52が螺
合されている。このレンズマウント51B,51G,5
1Rにおいて、上記蝶ネジ52を緩めておいて、この蝶
ネジ52を上記カムスリット53に沿って移動させる
と、上記各投影レンズ4B,4G,4Rは、光軸方向に
移動され、焦点調整を行う。そして、焦点調整が完了し
たときには、上記蝶ネジ52を締め込むことにより、上
記各投影レンズ4B,4G,4Rは、固定される。
【0037】さらに、上記投影レンズ4B,4G,4R
は、図10に示すように、レンズマウントを用いずに、
上記レンズブラケット3の各透孔56の内面部にヘリコ
イド雌ネジ55を形成しておき、このヘリコイド雌ネジ
55に上記ヘリコイド雄ネジ11を螺合させることによ
り、該レンズブラケット3に支持されるようにしてもよ
い。この場合には、上記各投影レンズ4B,4G,4R
は、光軸回りに回転操作されることにより、光軸方向に
移動調整されて、焦点調整を行う。そして、焦点調整が
完了したときには、上記ヘリコイド雄ネジ11に螺合さ
せておいたナット環57を上記レンズブラケット3側に
締め込むことにより、上記各投影レンズ4B,4G,4
Rは、固定される。このナット環57は、円環状に形成
され、内周面部に、上記ヘリコイド雌ネジ55と同様の
ネジ部50を有し、上記投影レンズ4B,4G,4Rの
ヘリコイド雄ネジ11に螺合されている。
【0038】そして、上記架台23は、図11に示すよ
うに、前方側部分の左右両側に突設された支軸19,1
9と、後方に位置する2個のユニバーサルジョイントを
有して構成された角度調整機構26とにより、上記基台
16に対して結合されている。
【0039】上記各支軸19,19は、図3、図12及
び図13に示すように、上記架台23の前側補強梁33
の両端部近傍に位置して、両側側に向けて突設されてい
る。これら支軸19,19は、それぞれ、上記架台23
に対し、溶接等の手段により固着されている。これら支
軸19,19は、上記本体部1及び上記各投影レンズ4
B,4G,4Rを支持している状態における架台23の
略々重心位置の両側側に位置するようになされている。
また、これら支軸19,19は、上記本体部1の前方部
分の近傍、すなわち、上記各投影レンズ4B,4G,4
Rの近傍に位置している。
【0040】上記架台23は、上記基台16に囲まれる
状態となされて、該基台16に支持されている。すなわ
ち、上記基台16は、前方側の両側側部分に、上記各支
軸19,19を支える軸受け部となる貫通孔を有してい
る。上記各支軸19は、図12及び図13に示すよう
に、上記基台16に設けられた貫通孔にこの基台16の
内側側より貫通され、該貫通孔により支持されている。
上記基台16の外側側に突出されたこれら支軸19の先
端側には、Eリング20が取り付けられ、上記貫通孔よ
りの脱落が防止されている。なお、上記各支軸19,1
9は、装置全体の重量を軽減させるためには、左右各々
を独立した部材により形成することが望ましい。しか
し、上記架台23に貫通された一本の連続した軸の両端
側をそれぞれ支軸19,19として使用するようにする
こともでき、この場合には、該架台23と基台16とが
同時に固定されることによる剛性、強度の向上を図るこ
とができる。
【0041】なお、上記基台16における上記支軸19
を支持する軸受け部分は、上記貫通孔ではなく、図14
に示すように、上方側に開放された半円状の切り欠き部
63としてもよい。この切り欠き部63に上記支軸19
を取り付けるには、該支軸19を上記基台16の上側か
ら該切り欠き部63内に嵌合させ、さらに、固定用ホル
ダ64をビス66,66により該基台16に固定する。
この固定用ホルダ64は、L型アングル材より形成さ
れ、上記切り欠き部63と共働して円形の貫通孔を形成
する下側に開放された半円状の切り欠き部65を有し、
上記架台16の上面部に取り付けられるように形成され
ている。
【0042】そして、上記角度調整機構26は、図15
に示すように、上記基台16の後方側部分に横方向に延
在されて取り付けられた横メンバー22により支持さ
れ、上下方向に移動操作可能となされた進退部材となる
昇降ロッド部73を有している。上記横メンバー22の
中央部分には、上下方向に貫通された透孔が設けられ、
この透孔に対応して、ナット75が溶接等の手段により
固定されている。上記昇降ロッド部73は、下端側にボ
ルト部74を有し、さらに、下端部に調整ノブ45が取
り付けられている。上記ボルト部74は、上記ナット7
5に螺合するネジ部を有しており、該ナット75に螺入
されている。すなわち、上記調整ノブ45を回転させる
ことにより、上記昇降ロッド部73は、上下方向に進退
操作される。
【0043】そして、この角度調整機構26は、上記昇
降ロッド部73の上端部と上記架台23とを連設させる
連結部材を有している。この連結部材は、2箇所のユニ
バーサルジョイントとなる2個のピボット67,68を
有し、上記架台23の後縁梁部30と上記昇降ロッド部
73の上端部とを連結している。すなわち、上記後縁梁
部30には、第1の連結ロッド部69が下方側に向けて
垂下されるようにして取り付けられている。この第1の
連結ロッド部69の下端部には、第1のピボット67を
介して、第2の連結ロッド部70が取り付けられてい
る。この第2の連結ロッド部70は、中央部分にナット
部71を有し、このナット部71より下方側部分が伸縮
調整可能な伸縮部72となされている。すなわち、この
第2のロッド部70は、予め伸縮調整しておくことが可
能である。そして、上記第2の連結ロッド部70の下端
部には、第2のピボット68を介して、上記昇降ロッド
部73の上端部が取り付けられている。
【0044】この角度調整機構26においては、上記調
整ノブ45を回転調整することにより上記昇降ロッド部
73が上下方向に進退操作されると、上記架台23は、
上記連結部材を介して、後方側部分を上記基台16に対
して昇降操作される。すなわち、上記架台23は、上記
角度調整機構26により、上記各支軸19,19回りに
回動されることとなる。
【0045】上記角度調整機構は、図16に示すよう
に、いわゆるパンタグラフ機構を用いて構成してもよ
い。この角度調整機構は、上記架台16に対して下側軸
部85を介して基端側を回動可能に支持された一対の下
部リンク84,84を有している。これら下部リンク8
4,84の先端側には、回動部83,83を介して、一
対の円環部材81,82が取り付けられている。これら
円環部材81,82の内周面部には、ネジ溝が形成され
ている。これら円環部材81,82の内周面部のネジ溝
は、互いに逆方向の螺旋をなすネジ溝となっている。そ
して、これら円環部材81,82の上端側には、回動部
79,79を介して、一対の上部リンク78,78の基
端側が取り付けられている。これら上部リンク78,7
8の先端側同士は、上側軸部77により回動可能に連結
されている。上記各円環部材81,82には、一本のシ
ャフト86が挿通されている。このシャフト86は、一
端部に調整ノブ89が取り付けられ、一端側部分の外周
部に一方の上記円環部材81のネジ溝に螺合する第1の
ネジ部88が形成され、他端側部分の外周部に他方の上
記円環部材82のネジ溝に螺合する第2のネジ部87が
形成されている。これら第1及び第2のネジ部88,8
7は、互いに逆方向の螺旋をなすネジとなっている。
【0046】上記下側軸部85より上記上側軸部77ま
での部分が上記パンタグラフ機構となる。そして、上記
上側軸部77は、進退部材となる。すなわち、上記調整
ノブ89を介して上記シャフト86を回転させると、上
記各円環部材81,82間の間隔が可変されることによ
り上記各リンク84,84、78,78のなす角度が変
化し、上記上側軸部77は、上下方向に進退操作され
る。
【0047】そして、上記上側軸部77は、上記連結部
材を介して、上記架台23の後縁梁部30に連結されて
いる。すなわち、上記後縁梁部30には、第1の連結ロ
ッド部69が下方側に向けて垂下されるようにして取り
付けられている。この第1の連結ロッド部69の下端部
には、第1のピボット67を介して、第2の連結ロッド
部76が取り付けられている。そして、上記第2の連結
ロッド部76の下端部には、第2のピボット68を介し
て、上記上側軸部77が取り付けられている。
【0048】この角度調整機構26においては、上記調
整ノブ89を回転調整することにより上記上側軸部77
が上下方向に進退操作されると、上記架台23は、上記
連結部材を介して、後方側部分を上記基台16に対して
昇降操作される。すなわち、上記架台23は、この角度
調整機構26により、上記各支軸19,19回りに回動
されることとなる。
【0049】また、上記角度調整機構は、図17に示す
ように、上記基台16に回転可能に支持された回転軸9
4に設けられたナット部材96により、進退部材となる
昇降ロッド97が昇降操作される構成としてもよい。す
なわち、上記回転軸94は、上記基台16の後方側部分
を上下方向に貫通して配設されており、下端側をEリン
グ95により支持されている。この回転軸94の上端部
には、ナット部材96が取り付けられている。このナッ
ト部材96は、上方側に向けて開放された雌ネジ部98
を有している。このナット部材96は、上記昇降ロッド
97が嵌合され、上記雌ネジ部98に該昇降ロッド97
の外周面部に形成された雄ネジ部を螺合されている。
【0050】そして、上記回転軸94には、第1の傘歯
歯車90が取り付けられている。この第1の傘歯歯車9
0には、上記基台16に回転可能に支持された調整シャ
フト92の一端側に取り付けられた第2の傘歯歯車91
が噛合している。上記調整シャフト92は、上記基台1
6に取り付けられた軸受け93を介して、水平方向とな
されて該基台16に対し軸回りに回転可能に支持されて
いる。この調整シャフト92の他端部には、調整ノブ8
9が取り付けられている。すなわち、上記調整ノブ89
を介して上記調整シャフト92を回転させると、上記回
転軸94が回転操作され、上記ナット部材96が回転さ
れて、上記昇降ロッド97は、上下方向に進退操作され
る。
【0051】そして、上記昇降ロッド97は、上記連結
部材を介して、上記架台23の後縁梁部30に連結され
ている。すなわち、上記後縁梁部30には、第1の連結
ロッド部69が下方側に向けて垂下されるようにして取
り付けられている。この第1の連結ロッド部69の下端
部には、第1のピボット67を介して、第2の連結ロッ
ド部76が取り付けられている。そして、上記第2の連
結ロッド部76の下端部には、第2のピボット68を介
して、上記昇降ロッド97が取り付けられている。
【0052】この角度調整機構26においては、上記調
整ノブ89を回転調整することにより上記昇降ロッド9
7が上下方向に進退操作されると、上記架台23は、上
記連結部材を介して、後方側部分を上記基台16に対し
て昇降操作される。すなわち、上記架台23は、この角
度調整機構26により、上記各支軸19,19回りに回
動されることとなる。
【0053】さらに、上記角度調整機構は、図18に示
すように、いわゆるターンバックル100を用いて構成
してもよい。この角度調整機構は、上記架台16の梁部
105に対して連結部材の一部をなす下側ピボット10
4を介して基端側を支持された下部ボルト部材103を
有している。この下部ボルト部材103の先端側には、
ネジ部が形成されている。この下部ボルト部材103の
ネジ部には、ターンバックル100の一方のナット部1
02が螺合している。そして、上記ターンバックル10
0の他方のナット部101には、進退部材となる上部ボ
ルト部材97が螺合されている。これら各ボルト部材1
03,97のネジ部は、互いに逆方向の螺旋をなすネジ
となっている。
【0054】そして、上記上部ボルト部材97は、上記
連結部材を介して、上記架台23の後縁梁部30に連結
されている。すなわち、上記後縁梁部30には、第1の
連結ロッド部69が下方側に向けて垂下されるようにし
て取り付けられている。この第1の連結ロッド部69の
下端部には、上側ピボット67を介して、第2の連結ロ
ッド部76が取り付けられている。そして、上記第2の
連結ロッド部76の下端部には、上記上部ボルト部材9
7が取り付けられている。
【0055】この角度調整機構26においては、上記タ
ーンバックル100を回転調整することにより上記上部
ボルト部材97が上下方向に進退操作されると、上記架
台23は、後方側部分を上記基台16に対して昇降操作
される。すなわち、上記架台23は、この角度調整機構
26により、上記各支軸19,19回りに回動されるこ
ととなる。
【0056】上記本体部1内においては、図24に示す
ように、上記各陰極線管27B,27G,27Rの管面
と上記各投影レンズ4B,4G,4Rとの間に、筒状の
迷光遮断用スリーブ29B,29G,29Rを配設して
いる。さらに、これら各迷光遮断用スリーブ29B,2
9G,29R内においては、図27に示すように、上記
各陰極線管27B,27G,27Rの管面から上記各投
影レンズ4B,4G,4Rまでの間の光路外周形状に沿
って、光軸に垂直な反射防止用の絞り板118を多段に
わたって設け、該各迷光遮断用スリーブ29B,29
G,29R内の反射を防止し、投影映像の画質改善を図
っている。上記迷光遮断用スリーブ29B,29G,2
9Rの形状は、図24に示すように、丸型あるいは角型
の筒のいずれでもよい。
【0057】上記迷光遮断用スリーブ29B,29G,
29Rの後端部には、複数(例えば4本)の固定片11
0が突設されている。上記迷光遮断用スリーブ29B,
29G,29Rは、上記複数の固定片110を、上記C
RTブラケット28B,28G,28Rの前枠部111
B,111G,111Rに設けられたネジ孔112に対
して、止めネジにより固定されて、該各CRTブラケッ
ト28B,28G,28Rと上記レンズブラケット3と
の間に配設される。なお、上記固定片110は、上記各
陰極線管27B,27G,27Rのカプラ前面に直接固
定されることとしてもよい。
【0058】なお、上記迷光遮断用スリーブは、図25
に示すように、上記各陰極線管27B,27G,27R
と上記各投影レンズ4B,4G,4Rと間の全体を覆う
前後が開放された筐体状部材113と、この筐体状部材
113の内部を3個の空間114,114,114に仕
切る2枚の隔壁とから構成してもよい。このように筐体
状部材113を有する迷光遮断用スリーブにおいては、
取付けの際には、4箇所の固定片110について固定を
行えばよい。
【0059】上記迷光遮断用スリーブ29B,29G,
29R内に設けられる絞り板118は、図26に示すよ
うに、上記各陰極線管27B,27G,27Rの管面の
ラスタと上記各投影レンズ4B,4G,4Rの後面部の
外周とを結んだ角錐状領域を光軸に対し垂直に輪切りに
した形状の開口部を有し、該各陰極線管27B,27
G,27Rと該各投影レンズ4B,4G,4R間に複数
枚が配設されている。
【0060】上記絞り板118は、迷光遮断用スリーブ
29B,29G,29Rの内壁より光軸に対して垂直に
突設されたリブ状の肉厚の薄い板からなる。この絞り板
118は、上記迷光遮断用スリーブ29B,29G,2
9Rと一体的に、合成樹脂(プラスチックやFRP)を
用いた射出成形や、アルミダイカスト成形により形成す
ることができる。また、この絞り板118は、上記迷光
遮断用スリーブ29B,29G,29Rとは別体に板
金、紙等により形成し、該迷光遮断用スリーブ29B,
29G,29Rに取り付けるようにしてもよい。なお、
この絞り板118の先端部は、刃状に薄く尖った形状が
望ましい。
【0061】上記各迷光遮断用スリーブ29B,29
G,29R内においては、上記各陰極線管27B,27
G,27Rの管面上のラスタから発散した光は、図28
に示すように、該迷光遮断用スリーブ29B,29G,
29Rの内面部に反射して上記投影レンズ4B,4G,
4Rに到達する光路上において、上記絞り板118によ
り遮断される。
【0062】上記各陰極線管27B,27G,27Rよ
り発し上記迷光遮断用スリーブ29B,29G,29R
の内面部により反射される光につき、図29に示すよう
に、上記29中矢印bで示すラスタの下端と絞り板11
8の先端を結ぶ光路γと迷光遮断用スリーブ29B,2
9G,29Rの内面部との交点を点εとする。そして、
上記点εと上記投影レンズ4B,4G,4Rの後面下端
をを結ぶ光路をθとする。ここで、図29中の領域β
は、上記ラスタからの光線により生ずる上記絞り板11
8の影に相当する。領域αは、逆に上記ラスタからの光
線が上記迷光遮断用スリーブ29B,29G,29Rの
内面部により反射される部分に相当するが、前側の絞り
板118により、該反射光が直接に上記投影レンズ4
B,4G,4Rに入射することがない。このように、上
記絞り板118は、上記迷光遮断用スリーブ29B,2
9G,29Rの内面部に影を作り、また、該内面部によ
り反射される迷光の遮断に有効である。
【0063】なお、上記迷光遮断用スリーブ29B,2
9G,29Rの内径2k、該迷光遮断用スリーブ29
B,29G,29Rの全長をh、上記投影レンズ4B,
4G,4Rの後面外周径をa、ラスタ外形をbとする
と、任意の位置xにおける絞り板118の最小前後間隔
δは、幾何学的に決定される。すなわち、 k−(a/2)=c、k−(b/2)=d とすると、 (a/2)+c=(b/2)+d=k;(式1) であり、上記点εより一次反射遮断用絞り板となる前側
絞り板118の基端部までの距離をm、該前側絞り板1
18の高さをy、上記点εより上記後側絞り板118の
基端部までの距離をn、該後側絞り板118の高さをz
とすると、 y/m=(a+c)/(m+x);(式2) z/n=(b+d)/(h−x−m);(式3) y=c+[(d−c)x/h];(式4) z=y+[(d−c)(x+m+n)/h]=c+
[(d−c)(2x+m+n)/h];(式5) ところで、上記式2を変形すると、 m=xy/(a+c−y)=x/[((a+c)/y)
−1] さらに、上記式4を代入すると、 m=x/[−1+(a+c)/(c+(d−c)x/
h)];(式6) そして、nについては、上記式3に上記式5を代入する
と、 (b+d)n=[c+(d−c)(2x+m+n)/
h](h−x−m) n=[c+(d−c)(2x+m)/h]/[b+d−
(d−c)(h−x−m)/h]];(式7) 上記式7に上記式6を代入すると、nは、xの関数とし
て表示できる。すなわち、任意のxにおける上記絞り板
118の相対的位置関係δ=m+nを決定することがで
きる。
【0064】さらに、上記絞り板118は、図28に示
すように、上記陰極線管27B,27G,27Rに最も
近い位置に設ける事により、該陰極線管27B,27
G,27Rの管面のラスタ周辺から発生する光の遮断を
行うことができる。
【0065】そして、上記迷光遮断用スリーブ29B,
29G,29Rの内面部は、迷光防止のため反射防止処
理が施されている。特に、ネル、ベルベット等を用いた
植毛処理が最も効果的である。反射防止処理としては、
合成樹脂材料により形成する場合には、材料自身を着色
することもできる。また、黒色艶消し塗装も反射防止処
理として使用することができる。
【0066】なお、上記迷光遮断用スリーブ29B,2
9G,29Rは、既存のレンズ鏡筒より内部のレンズを
外してこの鏡筒を流用し、その内部に先に述べた多段の
絞り板118と反射防止処理を設けて構成してもよい。
【0067】上記絞り板は、図30に示すように、光軸
に対し傾きを有して配設された絞り板119としてもよ
い。この場合、充分な迷光遮断を行うにあたって、絞り
板119の必要な枚数を減らすことが可能である。ま
た、上記絞り板としては、図31に示すように、上記迷
光遮断用スリーブ29B,29G,29Rの内部に蛇腹
120を設けることとしてもよい。
【0068】なお、上記迷光遮断用スリーブ29B,2
9G,29Rは、図32に示すように、上記外筐体の前
面パネル部9に投影レンズ4B,4G,4Rを支持する
レンズマウント10B,10G,10Rを直接取付けて
構成されたビデオプロジェクタ装置においても使用する
ことができる。
【0069】上述のように、本発明に係るビデオプロジ
ェクタ装置においては、上記架台23により、上記各陰
極線管27B,27G,27Rの光軸と上記各投影レン
ズ4B,4G,4Rの光軸とが高精度で一致される。
【0070】また、上記各投影レンズ4B,4G,4R
は、本体部1と独立して、上記架台23上のレンズブラ
ケット3により支持されるので、装置の安定性が良好で
ある。そして、上記レンズブラケット3は、上記架台2
3に対して垂直に設けられており、上記投影レンズ4
B,4G,4Rの重量が直接的に該レンズブラケット3
を通じて鉛直に該架台23に加わるようにするので、該
投影レンズ4B,4G,4Rの重量に起因するモーメン
トを最小にすることができる。
【0071】上記レンズブラケット3を、上記架台23
に対し取り外し可能な構造、または、折畳み可能な構造
にすることにより、移動時におけるコンパクト化が図ら
れる。
【0072】そして、このビデオプロジェクタ装置にお
いては、上記基台16が少なくとも3箇所以上の伸縮調
整可能な脚部17を有しているので、設置面が傾斜面に
なっている場合でも、各脚部17の伸縮調整をすること
により、本体部1の水平度を確保することが可能であ
る。また、各脚部17の下端部にピボットジョイント1
08を介して設けられた足部18により、傾斜面に対す
る保持を充分確保することができる。
【0073】映像投影時における調整において、画面の
左右水平度が損なわれている場合には、左右の脚部17
の伸縮調整により水平度の調整が可能である。垂直方向
の投影においても、上記各脚部17の伸縮調整により、
水平方向における調整と同様に、下向きの打ち込みか
ら、上向きの打ち上げ投射が可能である。さらに、上記
架台23と上記基台16とは、互いの後端側部分におい
て角度調整機構26により結合されているため、投影時
の上下方向の微調整を、マニュアル操作により行うこと
ができる。
【0074】そして、このビデオプロジェクタ装置にお
いては、上記各陰極線管27B,27G,27Rの管面
(パネル面)と上記各投影レンズ4B,4G,4R(後
面)との間に、迷光遮断用スリーブ29B,29G,2
9Rが設けられていることにより、月各陰極線管27
B,27G,27Rの管面から本体部1の外部への、例
えば、外装部の天面通風口6等からの、光漏れが防止さ
れる。このような迷光遮断は、特にプラネタリウム等を
典型とする、投影環境が暗黒に近く、またドーム内壁に
迷光が写る可能性がある条件において有効である。
【0075】また、上記各迷光遮断用スリーブ29B,
29G,29Rは、隣接する陰極線管27B,27G,
27Rの管面よりの光が投影レンズ4B,4G,4Rを
通じて、被投影面であるドーム内壁に投影される迷光現
象に対しても有効である。さらに、上記迷光遮断用スリ
ーブ29B,29G,29Rは、上記本体部1の外筐体
内における種々の部品や該外筐体の内壁部による反射に
よる迷光現象も防止することができる。
【0076】上記迷光遮断用スリーブ29B,29G,
29Rの内部の構造としては、上記陰極線管27B,2
7G,27Rと上記投影レンズ4B,4G,4Rとの間
に、光路を縦方向に輪切り状にした開口部を有する多段
の絞り板118が設けられている事により、これら迷光
遮断用スリーブ29B,29G,29Rの内面部におけ
る反射光の遮断と、該陰極線管27B,27G,27R
の管面のラスター面外からの光の遮断が可能である。し
たがって、投影映像のコントラストの向上が実現される
とともに、特に輝度が高い画像をプラネタリウム内等の
投影環境が暗い環境において投射した際に画像周辺に生
ずる靄状の迷光の防止を図ることができる。
【0077】また、このビデオプロジェクタ装置におい
ては、上記各目高遮断用スリーブ29B,29G,29
Rにより、上記本体部1の各射出孔5B,5G,5Rに
対する活電部接触防止に関する安全規格対策が図られて
いる。
【0078】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るビデオプロ
ジェクタ装置においては、本体部に内蔵された陰極線管
と該本体部を支持する架台に取り付けられたレンズブラ
ケットに支持された投影レンズとの間となる位置に配設
された筒状の迷光遮断用スリーブは、上記陰極線管の発
する光のうち上記投影レンズに達しないものを内面部に
より遮断する。
【0079】したがって、このビデオプロジェクタ装置
においては、投射距離を長くすることによって、上記陰
極線管と上記投影レンズとの間の間隔が広くなった場合
であっても、上記本体部の外方側に迷光が射出されるこ
とを防止することができる。
【0080】また、上記ビデオプロジェクト装置におい
て、上記迷光遮断用スリーブの内部に、少なくとも1
の、この迷光遮断用スリーブの内面部により1回反射さ
れた光を遮断する一次反射遮断用絞り板を設けた場合に
は、この迷光遮断用スリーブの内部における迷光の発生
を抑制することができる。
【0081】さらに、上述の各ビデオプロジェクト装置
において、上記迷光遮断用スリーブの内面部は、反射防
止処理が施されていることとした場合には、この迷光遮
断用スリーブの内部における迷光の発生を、より一層抑
制することができる。
【0082】すなわち、本発明は、長い投射距離を実現
するために長焦点距離の投影レンズを使用する場合にあ
っても、陰極線管より発してこの陰極線管に対応された
投影レンズに入射しない迷光が装置外部側に投射される
ことが防止され、良好な投影画像を得ることができるビ
デオプロジェクタ装置を提供することができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビデオプロジェクタ装置の構成を
示す分解斜視図である。
【図2】上記ビデオプロジェクタ装置の構成を示す側面
図である。
【図3】上記ビデオプロジェクタ装置の基台及び架台の
構成を示す平面図である。
【図4】上記ビデオプロジェクタ装置におけるレンズブ
ラケットの取り付け部分の構成を示す要部拡大縦断面図
である。
【図5】上記ビデオプロジェクタ装置においてレンズブ
ラケットを取り付ける状態を示す側面図である。
【図6】上記ビデオプロジェクタ装置においてレンズブ
ラケットを取り付ける構成の他の例を示す側面図であ
る。
【図7】上記ビデオプロジェクタ装置においてレンズブ
ラケットを可倒式とした構成を示す側面図である。
【図8】上記ビデオプロジェクタ装置において使用され
る投影レンズ及びこの投影レンズを支持するレンズマウ
ントの構成を一部を破断して示す側面図である。
【図9】上記投影レンズ及びこの投影レンズを支持する
レンズマウントの構成の他の例を一部を破断して示す側
面図である。
【図10】上記投影レンズ及びこの投影レンズを支持す
るレンズマウントの構成のさらに他の例を一部を破断し
て示す側面図である。
【図11】上記ビデオプロジェクタ装置の基台及び架台
の構成を示す側面図である。
【図12】上記ビデオプロジェクタ装置における基台及
び架台の連結部分の構成を示す要部拡大平面図である。
【図13】上記基台及び架台の連結部分の構成を示す要
部拡大側面図である。
【図14】上記ビデオプロジェクタ装置における基台及
び架台の連結部分の構成の他の例を示す要部拡大分解側
面図である。
【図15】上記ビデオプロジェクタ装置における角度調
整機構の構成を示す拡大側面図である。
【図16】上記角度調整機構であってパンタグラフ機構
を用いた例を示す拡大側面図である。
【図17】上記角度調整機構であって傘歯車を用いて調
整ノブを側方側となした例を示す拡大側面図である。
【図18】上記角度調整機構であってターンバックルを
用いた例を示す拡大側面図である。
【図19】上記ビデオプロジェクタ装置の脚部の構成を
示す要部縦断面図である。
【図20】上記脚部の下端側の足部の構成を示す拡大側
面図である。
【図21】上記ビデオプロジェクタ装置を左右傾斜面部
上に設置した状態を示す正面図である。
【図22】上記ビデオプロジェクタ装置を前後傾斜面部
上に設置した状態を示す側面図である。
【図23】上記ビデオプロジェクタ装置において投影レ
ンズの光軸を前後に傾斜させた状態を示す側面図であ
る。
【図24】上記ビデオプロジェクタ装置の本体部の構成
を示す分解斜視図である。
【図25】上記ビデオプロジェクタ装置で使用される迷
光遮断スリーブの構成を示す斜視図である。
【図26】上記ビデオプロジェクタ装置における陰極線
管と迷光遮断スリーブとの位置関係を模式的に示す斜視
図である。
【図27】上記ビデオプロジェクタ装置における陰極線
管と迷光遮断スリーブとの位置関係を示す縦断面図であ
る。
【図28】上記迷光遮断スリーブ内における迷光の反射
状態を模式的に示す縦断面図である。
【図29】上記迷光遮断スリーブ内において迷光の反射
を防止するための絞り板の大きさの決定の仕方を模式的
に示す要部縦断面図である。
【図30】上記ビデオプロジェクタ装置における迷光遮
断スリーブの構成の他の例を示す縦断面図である。
【図31】上記ビデオプロジェクタ装置における迷光遮
断スリーブの構成のさらに他の例を示す縦断面図であ
る。
【図32】上記架台及び基台を用いずに構成したビデオ
プロジェクタ装置を示す側面図である。
【図33】従来のビデオプロジェクタ装置における天井
等に至る迷光の光路を一部を破断して示す側面図であ
る。
【図34】従来のビデオプロジェクタ装置における他の
投影レンズに至る迷光の光路を模式的に示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 本体部 2 固定台 3 レンズブラケット 4B 投影レンズ 4G 投影レンズ 4R 投影レンズ 16 基台 17 脚部 18 足部 19 支軸 23 架台 26 角度調整機構 27B 陰極線管 27G 陰極線管 27R 陰極線管 29B 迷光遮断用スリーブ 29G 迷光遮断用スリーブ 29R 迷光遮断用スリーブ 67 第1のピボット 68 第2のピボット 73 昇降ロッド部 118 絞り板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管を内蔵した本体部と、 上記本体部を支持する架台と、 上記架台に取り付けられ、投影レンズを、この投影レン
    ズの光軸が上記陰極線管の軸に一致する位置となして支
    持するレンズブラケットと、 上記陰極線管と上記投影レンズの間となる位置に配設さ
    れた筒状の迷光遮断用スリーブとを備え、 上記迷光遮断用スリーブは、上記陰極線管の発する光の
    うち上記投影レンズに達しないものを内面部により遮断
    してなるビデオプロジェクタ装置。
  2. 【請求項2】 迷光遮断用スリーブの内部には、少なく
    とも1の、この迷光遮断用スリーブの内面部により1回
    反射された光を遮断する一次反射遮断用絞り板が設けら
    れてなる請求項1記載のビデオプロジェクタ装置。
  3. 【請求項3】 迷光遮断用スリーブの内面部は、反射防
    止処理が施されてなる請求項1、または、請求項2記載
    のビデオプロジェクタ装置。
  4. 【請求項4】 反射防止処理は、植毛処理である請求項
    3記載のビデオプロジェクタ装置。
  5. 【請求項5】 反射防止処理は、黒色艶消し塗装である
    請求項3記載のビデオプロジェクタ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007241239A (ja) * 2006-02-09 2007-09-20 Mitsubishi Electric Corp プロジェクション装置
WO2017047517A1 (ja) * 2015-09-17 2017-03-23 富士フイルム株式会社 投射レンズ、プロジェクタ及びその画像劣化防止方法

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