JPH07243726A - 二元冷却装置 - Google Patents

二元冷却装置

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JPH07243726A
JPH07243726A JP6038875A JP3887594A JPH07243726A JP H07243726 A JPH07243726 A JP H07243726A JP 6038875 A JP6038875 A JP 6038875A JP 3887594 A JP3887594 A JP 3887594A JP H07243726 A JPH07243726 A JP H07243726A
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明敏 上野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二元冷却装置における低温側ユニットの冷凍
サイクルの冷媒に蓄熱させた後、デフロストを行うこと
によって所要時間の短縮を図る。 【構成】 高温側ユニット1と、低温側ユニット2nと
をカスケードコンデンサ4nでカスケード接続して二元
冷却装置が形成される。低温側ユニット2n自体の冷凍
サイクルのホットガスで蒸発器6nの除霜を行うに際し
て、カスケードコンデンサ4nの低圧冷媒コイル40n
への冷媒供給を、膨張弁10Aの閉弁によって遮断して
高圧側の冷媒圧力、温度を高めることによって蓄熱さ
せ、その後に四路切換弁7nを切換えて、ホットガスに
よってデフロストを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二元冷却装置に関し、
詳しくは、庫内側に設けられる低温側ユニットで行われ
るデフロスト運転の際の時間を短縮できる二元冷却装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】複数基の低温側ユニットと1基の高温側
ユニットとを、カスケードコンデンサでカスケード接続
して、低温側ユニットで発生する凝縮潜熱と高温側ユニ
ットの側での蒸発潜熱とを熱交換させるようにしたカス
ケードフリーズマルチは、低温度が簡単な構造の下で得
やすいことから汎用されており、低温側ユニットの蒸発
器では蒸発温度が−70℃等と低いことから着霜が頻発
するために、デフロストを、繰り返して行う必要がある
ことは知られている。
【0003】二元冷却装置におけるデフロストを行うも
のとして、たとえば特開平2−192559号公報に開
示される先行技術がある。この先行技術は、二元冷却装
置の低温側ユニットにおいて、ホットガスバイパス方式
によって、当該ユニット自体の冷凍サイクルのホットガ
スを用いて除霜するようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この先行技術によれ
ば、着霜が生長してきてデフロストが必要になると、ホ
ットガスバイパス方式によってデフロストを行わせ、カ
スケードコンデンサにおける高温側の吸熱側通路に高温
ガス冷媒を流通させて、低温側に液を溜めないガス充満
状態を形成することによって、ホットガス量の減少を防
止することが可能であるとされている。ところが、この
場合、デフロスト周期が到来するか、デフロスト指令が
発生すると、当該指令に基づいてデフロスト前の運転状
態に関係なくデフロストを行わせていた。これは通常の
冷凍運転では問題が生じないが、デフロスト直前におい
ては庫内温度が低くなっていて、二元冷却装置がその中
間圧で圧力差が小さい状態、すなわち圧縮比が小さい状
態で運転していることが多いことから、ことに外気温度
が低いときにはこの運転状態になっていることが多いた
めに、デフロスト運転に切換えた場合、デフロスト能力
が低下し、その結果、デフロスト時間が長くなる問題が
ある。
【0005】本発明の目的は、この種の二元冷却装置に
おいて、デフロスト直前の運転状態に左右されることな
く、低温側ユニットの冷媒の圧力、温度を積極的に上昇
させて、当該冷凍サイクルの冷媒に蓄熱させた後、デフ
ロストを行わせることによって、デフロストに要する時
間の短縮化を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧縮機13、
凝縮器14を含む直列冷媒回路を備える高温側ユニット
1と、圧縮機3n、カスケードコンデンサ4n、減圧器
5n、蒸発器6nを含み冷凍サイクルが形成され、カス
ケードコンデンサ4nの冷却側経路である低圧冷媒コイ
ル40nが、膨張弁10nをそれぞれ直列に介して、高
温側ユニット1の直列冷媒回路に並列接続される少なく
とも1基の低温側ユニット2nとを備え、各低温側ユニ
ット2nには、それ自体の冷凍サイクルの冷媒によっ
て、蒸発器6nの除霜が成されるデフロスト手段7nが
設けられる二元冷却装置であって、デフロスト手段7n
による除霜に先行して、対応する低温側ユニット2nに
おけるカスケードコンデンサ4nの低圧冷媒コイル40
nへの高温側ユニット1からの冷媒の供給を遮断する冷
媒遮断手段9nと、この冷媒遮断手段9nの作動後に、
当該低温側ユニット2nの高圧冷媒の温度または圧力が
該定値に上昇するのに応じて、デフロスト手段7nを作
動するデフロスト始動手段35nとが、各低温側ユニッ
ト2nに設けられることを特徴とする二元冷却装置であ
る。
【0007】本発明はまた、デフロスト手段7nが、圧
縮機3nからの吐出ガスを、カスケードコンデンサ4n
の高圧冷媒コイル41Aおよび減圧器5nをバイパスさ
せて、蒸発器6nに導くホットガスバイパスを行う二元
冷却装置である。
【0008】本発明はまた、デフロスト手段7nが、圧
縮機3nからの吐出ガスを、蒸発器6nから減圧器5n
を経てカスケードコンデンサ4nの高圧冷媒コイル41
Aに導かせる逆冷凍サイクルを行う二元冷却装置であ
る。
【0009】本発明はまた、デフロスト手段7nが、圧
縮機3nからの吐出ガスを、カスケードコンデンサ4n
の高圧冷媒コイル41Aから減圧器5nを経て蒸発器6
nに導かせる正冷凍サイクルを行う二元冷却装置であ
る。
【0010】
【作用】本発明に従えば、各低温側ユニット2nに冷媒
遮断手段9nとデフロスト始動手段35nとが、デフロ
スト手段7nに関連して設けられる。冷媒遮断手段9n
は除霜開始に先行して、カスケードコンデンサ4nの低
圧冷媒コイル40nに対する高温側ユニット1からの冷
媒供給を遮断する。このように低圧冷媒の供給が断たれ
ることによって、カスケードコンデンサ4nでの高・低
圧冷媒間の熱交換が行われなくなるため、低温側ユニッ
ト2nの冷凍サイクルの高圧側冷媒は圧力および温度が
上昇してきて蓄熱が行われる。この圧力または温度が該
定値に上昇すると、デフロスト始動手段35nが作動し
て、デフロスト手段7nによる除霜が開始される。その
結果、充分に蓄熱されてガス化した高温の冷媒によっ
て、蒸発器6nのデフロストが冷媒循環量を確保した上
で行われるため、短時間でデフロストが完了する。
【0011】本発明に従えば、デフロスト手段7nがホ
ットガスバイパスを行う。このホットガスバイパス方式
としては、四路切換弁7nなどの制御弁を圧縮機3nの
吐出側および吸入側、カスケードコンデンサ4nの高圧
冷媒コイル41A、蒸発器6nに関連して設けるととも
に、抵抗管路などのバイパス回路を設ける構成とするこ
とによって可能である。また、本発明は、デフロスト手
段7nが逆冷凍サイクルあるいは正冷凍サイクルを行
う。逆冷凍サイクル方式としては、前記四路切換弁7n
など制御弁を設ける構成とすることによって可能であ
り、また、正冷凍サイクル方式としては、減圧器5nの
減圧度を下げる構成とすることによって可能であり、い
ずれの場合も簡易な構造および簡単な操作によって冷却
と除霜との切換えが行える。
【0012】
【実施例】図1に本発明の第1実施例に係る冷凍回路図
が示される。図示の実施例は、戸外または機械室に設置
される1基の高温側ユニットである室外ユニット1と、
冷凍庫などの庫内側に設置される複数基の低温側ユニッ
トである室内ユニット2A,2B,…とを備える。室外
ユニット1には、圧縮機13、凝縮器14、アキュムレ
ータ17およびレシーバ18が主要機器として備えら
れ、レシーバ18と、凝縮器14と、圧縮機13と、ア
キュムレータ17とによって直列冷媒回路が形成され、
この直列冷媒回路が高圧液管路25と低圧ガス管路26
との間に直列に接続される。また、前記直列冷媒回路に
対して、電磁弁19とキャピラリチューブ16を直列に
接続して備えるバイパス管路が並列に接続される。
【0013】圧縮機13は、たとえばスクロール圧縮機
が用いられ、吐出口とシリンダ内部の中間圧力口とがキ
ャピラリチューブ20を備える抵抗管路で接続され、中
間圧力口と吸入口とが、アンロード電磁弁21を備える
バイパス管路で接続される。一方、圧縮機13の吐出口
とアキュムレータ17の冷媒入口とが定圧膨張弁22を
備える管路によって接続され、また、圧縮機13の吐出
口と吸入口とが、電磁弁23を備える管路によって接続
される。
【0014】圧縮機13は、アンロード電磁弁21を閉
じることによって定格出力で運転し、該電磁弁21を開
くことによって低出力で運転し、室内ユニット2A,2
B,…の合計運転冷却能力に応じて出力が高低調節され
る。また、室外ユニット1は定圧膨張弁22の弁開度調
節作用によって、圧縮機13の吸入ガス管路の圧力が一
定に制御され、キャピラリチューブ16で液冷媒を減圧
して、圧縮機13の吸入ガス温度を一定に制御してい
る。
【0015】室内ユニット2A,2B,…は、冷凍回路
の構成が同じであるため、室内ユニット2Aについて以
下説明する。なお、各ユニットに共通の事項は「A」,
「B」の代わりに「n」を付して示すことがある。室内
ユニット2Aは、圧縮機3A、四路切換弁7A、カスケ
ードコンデンサ4A、感温膨張弁で実現される減圧器5
A、蒸発器6Aおよび圧縮機アキュムレータ8Aが備え
られ、圧縮機3Aの吐出口、四路切換弁7A、カスケー
ドコンデンサ4Aの高圧冷媒コイル41A,減圧器5
A、蒸発器6A、圧縮機アキュムレータ8A、圧縮機3
Aの吸入口によって周知の冷凍サイクルが構成される。
【0016】圧縮機3Aは、たとえばロータリ圧縮機が
用いられ、吐出口が、ガス管路によって四路切換弁7A
の高圧側ポートに接続され、また、電磁弁30Aとキャ
ピラリチューブ29Aを直列に介して、圧縮機アキュム
レータ8Aの冷媒入口に接続される。圧縮機3Aは、中
間圧力口がキャピラリチューブ11Aと電磁弁12Aと
を直列に備える管路によって、前記高圧冷媒コイル41
Aの冷媒液側端部に接続される。四路切換弁7Aは、低
圧側ポートが逆止弁24を備えるガス管路によって圧縮
機アキュムレータ8Aの冷媒入口に接続され、冷却運転
の際に高圧側ポートに連通する一方の切換ポートが、ガ
ス管路によって高圧冷媒コイル41Aの冷媒ガス流通側
端部に接続される。
【0017】室内ユニット2Aには、さらにホットガス
バイパス回路が設けられる。このホットガスバイパス回
路は、逆止弁27Aと、キャピラリチューブ28Aと、
ドレンパンヒータ15Aとが管路によって直列に接続さ
れてなる冷媒回路であって、四路切換弁7Aのデフロス
ト運転の際に、高圧側ポートに連通する他方の切換ポー
トと、減圧器5Aの低圧液流通側端部とにわたらせて接
続される。
【0018】カスケードコンデンサ4Aは、冷却運転時
に圧縮機3Aから吐出される高温高圧冷媒ガスが導入さ
れる高圧冷媒コイル41Aと、室外ユニット1側の低圧
冷媒が導入される冷却側経路である低圧冷媒コイル40
Aとが、熱交換可能に設けられる熱交換器によって形成
される。前記低圧冷媒コイル40Aに対して感温膨張弁
で実現される膨張弁10Aが直列に接続されて直列冷媒
回路が形成される。この直列冷媒回路が、低圧ガス管路
26と高圧液管路25との間に直列に接続される。この
ような冷媒回路構成によって、圧縮機13、凝縮器1
4、高圧液管路25、膨張弁10A、カスケードコンデ
ンサ4Aの低圧冷媒コイル40A、低圧ガス管路26、
アキュムレータ17からなる冷媒サイクルが形成され
る。
【0019】一方、感温膨張弁10Aには、三方電磁弁
で実現される三方弁9Aが付設される。この三方電磁弁
9Aは、圧力ポートと、電磁コイルの非通電(オフ)に
よって前記圧力ポートに連通する第1切換ポートと、逆
に通電(オン)によって前記圧力ポートに連通する第2
切換ポートとの3つのポートを備え、圧力ポートが、感
温膨張弁10Aの弁に作用する均圧室に接続され、第1
切換ポートが、感温膨張弁10Aの感温筒39Aを添着
している低圧ガス管に分岐接続され、第2切換ポート
が、感温膨張弁10Aの入口に接続している高圧液管に
分岐接続される。このように接続して設けられる三方電
磁弁9Aは、オフ状態とすることによって、感温膨張弁
10Aが均圧作動状態に保持され、通常の減圧膨張機能
を発揮するようになり、オン状態とすることによって均
圧室に高圧が加えられて強制的に閉弁されて冷媒遮断手
段として動作するようになる。
【0020】室内ユニット2Aは、圧縮機3Aが駆動さ
れることによって、圧縮機3Aから吐出される高温高圧
ガス冷媒が、カスケードコンデンサ4Aにおいて低圧冷
媒コイル40A内に導かれる低圧冷媒と熱交換して凝縮
液化した後、感温膨張弁5Aで減圧され、低圧低温液冷
媒となって蒸発器6Aに導かれる。そして、蒸発器6A
で蒸発器ファン31Aによって循環送風される庫内空気
と熱交換して蒸発し、低圧ガス冷媒となってアキュムレ
ータ8Aを経て、圧縮機3Aに吸入される。このよう
に、冷媒の凝縮、蒸発を伴う循環が行われることによっ
て庫内空気を冷却する冷却運転が行われる。なお、冷却
運転時、四路切換弁7Aは図1の実線示弁切換状態にな
っており、電磁弁12Aは開弁作動に、三方電磁弁9A
はオフに作動になっている。また、冷媒の流動状態は実
線矢示される。
【0021】一方、室外ユニット1においては、圧縮機
13が駆動されることによって、圧縮機13から吐出さ
れる高温高圧ガス冷媒が、凝縮器14において凝縮器フ
ァン32で循環送風される外気と熱交換して凝縮液化し
た後、レシーバ18、高圧液管路25を経て、感温膨張
弁10Aで減圧され、低圧低温液冷媒となり、低圧冷媒
コイル40Aに導かれて、室内ユニット2A側の高温高
圧ガス冷媒と熱交換して蒸発し、低圧ガス冷媒となって
低圧ガス管路26、アキュムレータ17を経て圧縮機1
3に吸入される。このように冷媒の凝縮、蒸発を伴う循
環が行われることによって各室内ユニット2A,2B,
…で発生する凝縮潜熱を、冷媒を媒体として戸外に放出
する冷凍運転が行われる。この場合、感温膨張弁10A
は感温筒39Aが検出する低圧ガス冷媒温度によって弁
開度が調節され、過熱度一定の制御を行う。なお、冷媒
の流れは実線矢示される通りである。
【0022】図1に示される第1実施例において、室外
ユニット1には、高圧保護用圧力開閉器33および低圧
制御用圧力開閉器34が制御部材として備えられ、ま
た、室内ユニット2Aにはデフロスト開始用高圧圧力開
閉器35、高圧保護用圧力開閉器36、ホットガスバイ
パス用高圧圧力開閉器37およびデフロスト終了用高圧
圧力開閉器38が制御部材として備えられる。
【0023】図2には、図1図示の第1実施例における
運転制御の態様がフロー線図で示される。この第1実施
例では、各室内ユニット2A,2B,…が、それぞれ個
別に冷却運転とデフロスト運転とを行い、一部または全
部が冷却運転となり、また、一部がデフロスト運転とな
る場合があり、そのときの運転状態に応じて室外ユニッ
ト1側で出力が調節され、各室内ユニット2A,2B,
…側で膨張弁10A,10B,…の弁開度制御によって
個別の能力制御が行われる。たとえば室外ユニット2A
について説明すると、ステップm1において、冷却運転
を行っていて、蒸発器6Aに着霜が生じてくると、ステ
ップm2に移行して図示しない着霜検出器またはデフロ
ストタイマによってデフロスト開始の要否がチェックさ
れ、デフロスト開始指令が出力されると、次のステップ
m3に移って冷媒遮断手段を動作させる。この冷媒遮断
手段は次のように行われる。すなわち、三方電磁弁9A
に対して電磁コイルに通電するためのオン出力が与えら
れる。三方電磁弁9Aは、オン作動によって感温膨張弁
10Aの均圧室に対して、該膨張弁10A入口側の高圧
圧力を与えるため、感温膨張弁10Aは強制的に閉弁さ
れる。この閉弁によってカスケードコンデンサ4Aは、
低圧冷媒コイル40Aへの低圧低温液冷媒の供給が断た
れるために凝縮圧力が上昇する。感温膨張弁10Aの閉
弁後、約10秒程度経過すると凝縮圧力の上昇に伴っ
て、ステップm4において高圧圧力開閉器35で実現さ
れるデフロスト始動手段が、たとえば圧力11kg/c
2・Gを検出して作動しデフロスト始動指令を出力す
る。このデフロスト始動手段の作動に伴って、次のステ
ップm5に移行し、室内ユニット2Aではデフロスト運
転が行われる。この場合、デフロスト運転は、蒸発器フ
ァン31Aを停止し、四路切換弁7Aを破線示弁切換状
態にすることによって成され、冷媒は破線矢示されるよ
うに流れる。圧縮機3Aを出たホットガスは逆止弁27
A、キャピラリチューブ28A、ドレンパンヒータ15
Aから成るホットガスバイパス回路を経て、蒸発器6A
のコイルに流れて、コイルに付着している霜と熱交換し
てデフロストを行った後、アキュムレータ8Aを経て、
圧縮機3Aに導かれる。
【0024】一方、カスケードコンデンサ4Aの高圧冷
媒コイル41A内および感温膨張弁5Aの入口側に接続
される管路内に存在する冷媒は、凝縮圧力の上昇に応じ
て蓄熱された高圧ガス状態で充満していて、圧力差によ
って四路切換弁7Aおよび逆止弁24Aを通った後、蒸
発器6Aを経た冷媒と合流して、アキュムレータ8Aを
経、圧縮機3Aに吸入される。その結果、充分蓄熱され
た低温側冷凍サイクルの冷媒によってデフロストが速や
かに行われる。この場合、高温冷媒コイル41A側では
冷媒がガス状態で存在しているために、デフロストに必
要な冷媒の循環量は充分に確保される。
【0025】デフロスト運転が行われている状態で、ス
テップm6においてデフロスト終了のチェックが成さ
れ、高圧圧力開閉器38の作動に伴ってデフロスト終了
指令が出力されると、デフロスト運転は元の冷却運転に
戻される。
【0026】図1に示される実施例は、デフロスト始動
手段として高圧圧力開閉器35を用いて冷媒圧力を検出
するようにしているが、このデフロスト始動手段として
は冷媒の温度あるいは時間を利用したものであっても良
く、たとえば冷媒の温度による場合は、吐出管の温度を
検出して通常の冷却運転では60℃であるのを80℃に
上昇することによってデフロストを始動させるようにす
ればよく、一方、時間による場合は、低圧冷媒コイル4
0nへの冷媒供給を遮断した時点からの時間をタイマで
検出して、10〜20秒経過したことによってデフロス
トを始動させるようにすればよく、これらの変形例もま
た本発明の範囲に包含される。
【0027】図3には本発明の第2実施例に係る室内ユ
ニット2Aの冷凍回路が示される。この第2実施例は図
1図示の第1実施例に類似し、対応する各部材には同一
の参照符を付している。この第2実施例において注目す
べきは、第1実施例における三方電磁弁9Aに替えて二
方弁42Aを用いた構成としたことである。この二方弁
42Aは汎用の電磁弁42Aが使用されて、感温膨張弁
10Aに対して直列に冷媒管路中に設けられる。そし
て、この電磁弁42Aを通常の冷却運転時にはオフ作動
で開弁し、デフロスト運転時にはオン作動で閉弁するこ
とによって、三方電磁弁9Aと同じ機能を発揮させるこ
とができる。室外ユニット1については第1実施例と同
構造であるので図示を省略する。
【0028】なお、図示しないが、感温膨張弁10Aと
電磁弁42Aとを直列接続する例に替えて、電動膨張弁
を用いる構造のものであっても良く、冷却運転時は弁開
度を蒸発温度に応じて調節し、デフロスト運転時には強
制的に閉弁することによって第1,2両実施例と同じ機
能を発揮させることが可能である。
【0029】図4には本発明の第3実施例に係る室内ユ
ニット2Aの冷凍回路が示される、この第3実施例は図
1図示の第1実施例に類似し、対応する各部材には同一
の参照符を付す。この第3実施例において注目すべき
は、室内ユニット2Aにおけるデフロスト運転が逆冷凍
サイクルによって行われることである。室内ユニット2
Aは、高圧液管路中にデフロスト用キャピラリチューブ
43が感温膨張弁5Aに対して直列に設けられ、このキ
ャピラリチューブ43に対して逆止弁44が並列に接続
され、また、感温膨張弁5Aに対して逆止弁45が並列
に接続されて設けられる。さらにドレンパンヒータ15
Aに対して直列に逆止弁46が接続され、このドレンパ
ンヒータ15Aと、逆止弁46との直列冷媒回路に対し
て、逆止弁47が並列に接続される。
【0030】この第3実施例は、冷却運転時には冷媒が
図4の実線矢示の流れとなり、一方、デフロスト運転時
には破線矢示の流れとなって、逆冷凍サイクルによるデ
フロストが行われるものであって、冷媒への蓄熱による
デフロスト運転が行われる点は第1実施例と同様であ
る。なお、室外ユニット1については第1実施例と同じ
構造であるので図示を省略する。
【0031】図5には本発明の第4実施例に係る室内ユ
ニット2Aの冷凍回路が示される。この第4実施例は図
1図示の第1実施例に類似し、対応する各部材には同一
の参照符を付している。図示の第4実施例において室内
ユニット2Aは、感温膨張弁5Aに対して、電磁弁48
とデフロスト用キャピラリチューブ43とを直列接続さ
せて介設される冷媒管路が、並列に接続される回路構造
となっている点が注目される。この第4実施例は冷却運
転時には冷媒が図5の実線矢示の流れとなり、一方、デ
フロスト運転時には破線矢示の流れとなって正冷凍サイ
クルによるデフロストが行われるものであって、第1実
施例と同じように冷媒への蓄熱によるデフロスト運転が
行われる。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、二元
冷却装置において、除霜を行うに際し、カスケードコン
デンサ4nの低圧冷媒コイル40nへの冷媒の供給を遮
断して、低温側ユニット2nの冷媒圧力を上昇させ、蓄
熱が充分行われた状態にした後にデフロストを始動させ
るようにしたことによって、温度の高い冷媒によってデ
フロスト運転が行えるため、デフロスト直前の冷却運転
の状況に左右されることなく、デフロスト能力を充分確
保してデフロスト時間の短縮が図れる。また請求項2の
発明においては、除霜時、カスケードコンデンサ4nの
高圧冷媒コイル41n内に冷媒が滞留しないようにする
ことができ、冷媒循環量を多くできることでもデフロス
ト時間の短縮が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る二元冷却装置の冷凍
回路図である。
【図2】図1図示第1実施例の運転制御の態様が示され
るフロー線図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る二元冷却装置の室内
ユニット2Aの冷凍回路図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る二元冷却装置の室内
ユニット2Aの冷凍回路図である。
【図5】本発明の第4実施例に係る二元冷却装置の室内
ユニット2Aの冷凍回路図である。
【符号の説明】
1 高温側ユニット 2A,B,n 低温側ユニット 3A,B,n 圧縮機 4A,B,n カスケードコンデンサ 5A,B,n 減圧器 6A,B,n 蒸発器 7A,B,n 四路切換弁 9A,B,n 三方弁 10A,B,n 膨張弁 13 圧縮機 14 凝縮器 15A,B,n ドレンパンヒータ 27A,B,n 逆止弁 28A,B,n キャピラリチューブ 35A,B,n 高圧圧力開閉器 40A,B,n 電磁弁 41A,B,n デフロスト用キャピラリチューブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機13、凝縮器14を含む直列冷媒
    回路を備える高温側ユニット1と、圧縮機3n、カスケ
    ードコンデンサ4n、減圧器5n、蒸発器6nを含み冷
    凍サイクルが形成され、カスケードコンデンサ4nの冷
    却側経路である低圧冷媒コイル40nが、膨張弁10n
    をそれぞれ直列に介して、高温側ユニット1の直列冷媒
    回路に並列接続される少なくとも1基の低温側ユニット
    2nとを備え、各低温側ユニット2nには、それ自体の
    冷凍サイクルの冷媒によって、蒸発器6nの除霜が成さ
    れるデフロスト手段7nが設けられる二元冷却装置であ
    って、 デフロスト手段7nによる除霜に先行して、対応する低
    温側ユニット2nにおけるカスケードコンデンサ4nの
    低圧冷媒コイル40nへの高温側ユニット1からの冷媒
    の供給を遮断する冷媒遮断手段9nと、 この冷媒遮断手段9nの作動後に、当該低温側ユニット
    2nの高圧冷媒の温度または圧力が該定値に上昇するの
    に応じて、デフロスト手段7nを作動するデフロスト始
    動手段35nとが、各低温側ユニット2nに設けられる
    ことを特徴とする二元冷却装置。
  2. 【請求項2】 デフロスト手段7nが、圧縮機3nから
    の吐出ガスを、カスケードコンデンサ4nの高圧冷媒コ
    イル41Aおよび減圧器5nをバイパスさせて、蒸発器
    6nに導くホットガスバイパスを行うことを特徴とする
    請求項1記載の二元冷却装置。
  3. 【請求項3】 デフロスト手段7nが、圧縮機3nから
    の吐出ガスを、蒸発器6nから減圧器5nを経てカスケ
    ードコンデンサ4nの高圧冷媒コイル41Aに導かせる
    逆冷凍サイクルを行うことを特徴とする請求項1記載の
    二元冷却装置。
  4. 【請求項4】 デフロスト手段7nが、圧縮機3nから
    の吐出ガスを、カスケードコンデンサ4nの高圧冷媒コ
    イル41Aから減圧器5nを経て蒸発器6nに導かせる
    正冷凍サイクルを行うことを特徴とする請求項1記載の
    二元冷却装置。
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