JPH07240640A - 半導体差動増幅器 - Google Patents
半導体差動増幅器Info
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- JPH07240640A JPH07240640A JP6029760A JP2976094A JPH07240640A JP H07240640 A JPH07240640 A JP H07240640A JP 6029760 A JP6029760 A JP 6029760A JP 2976094 A JP2976094 A JP 2976094A JP H07240640 A JPH07240640 A JP H07240640A
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- JP
- Japan
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- differential amplifier
- voltage
- bias
- circuit
- input
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 サイズの小さなオフセット補償回路によって
直流オフセットを補償(抑制)するようにした半導体差
動増幅器を提供する。 【構成】 カップリングコンデンサを介して入力される
入力信号を差動増幅する差動増幅部を備える半導体差動
増幅器において、差動増幅部から出力される差動出力信
号より所定の低域カットオフ周波数以下の電圧を検出す
る低域通過フィルタと、その低域通過フィルタから出力
される電圧に応じて差動増幅部の入力直流バイアスを調
整するバイアス調整回路とを有するオフセット補償回路
を設けた。
直流オフセットを補償(抑制)するようにした半導体差
動増幅器を提供する。 【構成】 カップリングコンデンサを介して入力される
入力信号を差動増幅する差動増幅部を備える半導体差動
増幅器において、差動増幅部から出力される差動出力信
号より所定の低域カットオフ周波数以下の電圧を検出す
る低域通過フィルタと、その低域通過フィルタから出力
される電圧に応じて差動増幅部の入力直流バイアスを調
整するバイアス調整回路とを有するオフセット補償回路
を設けた。
Description
【0001】
【産業上の分野】本発明は、オフセットを補償するオフ
セット補償回路を備えた半導体差動増幅器に関する。
セット補償回路を備えた半導体差動増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、光通信網中の中継器や送受信機
に内蔵される半導体増幅器について述べれば、高速伝送
を実現するために、バイポーラトランジスタを適用した
ECL形式の半導体差動増幅器や、化合物半導体デバイ
スを適用したSCFL形式の半導体差動増幅器が使用さ
れている。ところが、これらECL形式やSCFL形式
の半導体差動増幅器は、有効論理振幅が小さいので、小
振幅の入力信号に対して確実に動作するように動作マー
ジンを大きくする必要があり、かかる課題に対しては、
特に、出力オフセット電圧を低減するためのオフセット
補償回路を備えることが効果的である。
に内蔵される半導体増幅器について述べれば、高速伝送
を実現するために、バイポーラトランジスタを適用した
ECL形式の半導体差動増幅器や、化合物半導体デバイ
スを適用したSCFL形式の半導体差動増幅器が使用さ
れている。ところが、これらECL形式やSCFL形式
の半導体差動増幅器は、有効論理振幅が小さいので、小
振幅の入力信号に対して確実に動作するように動作マー
ジンを大きくする必要があり、かかる課題に対しては、
特に、出力オフセット電圧を低減するためのオフセット
補償回路を備えることが効果的である。
【0003】このようなオフセット補償回路を備えた半
導体差動増幅器の従来例を図3と図4と共に説明する。
まず、図3に示すように、オフセット補償回路及び帰還
回路を備えずに、電圧増幅率(オープンループゲイン)
GのECL又はSCFL形式の差動増幅器OPで直接に
電圧増幅する場合には、例えば、VSS<VDDの関係にあ
る電源電圧で作動させ且つ、入力信号Sinをカップリン
グコンデンサCin及び入力バイアス設定用の抵抗R1 ,
R2 から成る回路を介して差動増幅器OPの非反転入力
端子へ供給すると共に、他方の反転入力端子にも上記回
路と等しい回路が接続されて、その反転入力端子側のカ
ップリングコンデンサCinの入力端はグランド端子に接
続される。かかる半導体差動増幅器では、理想的には、
入力信号Sinに対して、2GSinに電圧増幅された差動
出力信号が反転及び非反転出力端子間に発生することと
なる。
導体差動増幅器の従来例を図3と図4と共に説明する。
まず、図3に示すように、オフセット補償回路及び帰還
回路を備えずに、電圧増幅率(オープンループゲイン)
GのECL又はSCFL形式の差動増幅器OPで直接に
電圧増幅する場合には、例えば、VSS<VDDの関係にあ
る電源電圧で作動させ且つ、入力信号Sinをカップリン
グコンデンサCin及び入力バイアス設定用の抵抗R1 ,
R2 から成る回路を介して差動増幅器OPの非反転入力
端子へ供給すると共に、他方の反転入力端子にも上記回
路と等しい回路が接続されて、その反転入力端子側のカ
ップリングコンデンサCinの入力端はグランド端子に接
続される。かかる半導体差動増幅器では、理想的には、
入力信号Sinに対して、2GSinに電圧増幅された差動
出力信号が反転及び非反転出力端子間に発生することと
なる。
【0004】しかし、実際の差動増幅器OPは、内部回
路を構成しているトランジスタや抵抗の製造バラツキ、
特に差動入力段のトランジスタの特性バラツキのため
に、入力オフセット電圧VISが存在するので、実際の差
動出力信号の振幅は、2G(Sin+VIS)となり、出力
オフセット電圧VOS(=2GVIS)が重乗するという問
題を招来する。
路を構成しているトランジスタや抵抗の製造バラツキ、
特に差動入力段のトランジスタの特性バラツキのため
に、入力オフセット電圧VISが存在するので、実際の差
動出力信号の振幅は、2G(Sin+VIS)となり、出力
オフセット電圧VOS(=2GVIS)が重乗するという問
題を招来する。
【0005】そこで、従来は、図4に示すようなオフセ
ット補償回路を備えた半導体差動増幅器が用いられてい
た。図4において、入力信号Sinは、カップリングコン
デンサCA1を介して差動増幅器(本体部分)OPの非反
転入力端子へ供給され、その反転入力端子は、コンデン
サCA1と等しい容量のカップリングコンデンサCB1を介
してグランド端子に接続されている。又、差動増幅器O
Pの非反転入力端子と反転出力端子の間に帰還抵抗RA1
とRA2が直列接続されると共に、帰還抵抗RA1とRA2の
接続接点とグランド端子間に帰還コンデンサCA2が接続
されている。更に、反転入力端子と非反転出力端子の間
にも、同様に帰還抵抗RB1とRB2が直列接続されると共
に、帰還抵抗RB1とRB2の接続接点とグランド端子間に
帰還コンデンサCB2が接続されている。尚、抵抗RA1と
RB1、抵抗RA2とRB2、コンデンサCA2とCB2の夫々が
等しい抵抗値若しくは容量値に設定されている。したが
って、かかるオフセット補償回路は、抵抗RA1とRA2及
びコンデンサCA2から成るローパスフィルタと、抵抗R
B1とRB2及びコンデンサCB2から成るローパスフィルタ
とを有することによって、反転及び非反転出力端子に発
生する直流電圧成分(出力オフセット電圧)を負帰還さ
せている。
ット補償回路を備えた半導体差動増幅器が用いられてい
た。図4において、入力信号Sinは、カップリングコン
デンサCA1を介して差動増幅器(本体部分)OPの非反
転入力端子へ供給され、その反転入力端子は、コンデン
サCA1と等しい容量のカップリングコンデンサCB1を介
してグランド端子に接続されている。又、差動増幅器O
Pの非反転入力端子と反転出力端子の間に帰還抵抗RA1
とRA2が直列接続されると共に、帰還抵抗RA1とRA2の
接続接点とグランド端子間に帰還コンデンサCA2が接続
されている。更に、反転入力端子と非反転出力端子の間
にも、同様に帰還抵抗RB1とRB2が直列接続されると共
に、帰還抵抗RB1とRB2の接続接点とグランド端子間に
帰還コンデンサCB2が接続されている。尚、抵抗RA1と
RB1、抵抗RA2とRB2、コンデンサCA2とCB2の夫々が
等しい抵抗値若しくは容量値に設定されている。したが
って、かかるオフセット補償回路は、抵抗RA1とRA2及
びコンデンサCA2から成るローパスフィルタと、抵抗R
B1とRB2及びコンデンサCB2から成るローパスフィルタ
とを有することによって、反転及び非反転出力端子に発
生する直流電圧成分(出力オフセット電圧)を負帰還さ
せている。
【0006】このオフセット補償回路を備えると、入力
オフセット電圧VISに対する出力オフセット電圧V
OSは、VOS={2G/(1+2G)}VISとなるので、
図3に示した回路と比較して、大幅に低減されることと
なる。
オフセット電圧VISに対する出力オフセット電圧V
OSは、VOS={2G/(1+2G)}VISとなるので、
図3に示した回路と比較して、大幅に低減されることと
なる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示したようなオフセット補償回路を含めた従来の半導体
差動増幅器にあっては、大容量のコンデンサCA2とCB2
が必要となるために、大型になる問題があった。
示したようなオフセット補償回路を含めた従来の半導体
差動増幅器にあっては、大容量のコンデンサCA2とCB2
が必要となるために、大型になる問題があった。
【0008】この問題点を更に詳述すると、まず、オフ
セット補償回路を含めた従来の半導体差動増幅器(図4
参照)の低域カットオフ周波数fc は、 fc =(CA1+CA2)/(2πRA1CA1CA2) =(CB1+CB2)/(2πRB1CB1CB2) となり、一方、オフセット補償回路を備えない半導体増
幅器(図3参照)の低域カットオフ周波数fc ’は、 fc ’=1/{2πR1 R2 /(R1 +R2 )C1 } となる。このことは、カップリングコンデンサC1 とC
A1の容量値を等しく設計した場合には、低域カットオフ
周波数fc が低域カットオフ周波数fc ’の約(CA1+
CA2)/CA2倍になることを意味する。したがって、入
力信号Sinに影響を及ぼすことなくオフセットだけを補
償するために低域カットオフ周波数fcを下げようとす
ると、大容量のコンデンサCA2とCB2が必要となる。特
に、半導体デバイス技術によって図4の半導体増幅器を
形成すると、半導体チップにおけるコンデンサCA2とC
B2の占有面積が他のトランジスタ等に較べて大きくなる
ことから、半導体集積回路装置(ICやLSIなど)と
して実現する場合には大きな問題となっていた。
セット補償回路を含めた従来の半導体差動増幅器(図4
参照)の低域カットオフ周波数fc は、 fc =(CA1+CA2)/(2πRA1CA1CA2) =(CB1+CB2)/(2πRB1CB1CB2) となり、一方、オフセット補償回路を備えない半導体増
幅器(図3参照)の低域カットオフ周波数fc ’は、 fc ’=1/{2πR1 R2 /(R1 +R2 )C1 } となる。このことは、カップリングコンデンサC1 とC
A1の容量値を等しく設計した場合には、低域カットオフ
周波数fc が低域カットオフ周波数fc ’の約(CA1+
CA2)/CA2倍になることを意味する。したがって、入
力信号Sinに影響を及ぼすことなくオフセットだけを補
償するために低域カットオフ周波数fcを下げようとす
ると、大容量のコンデンサCA2とCB2が必要となる。特
に、半導体デバイス技術によって図4の半導体増幅器を
形成すると、半導体チップにおけるコンデンサCA2とC
B2の占有面積が他のトランジスタ等に較べて大きくなる
ことから、半導体集積回路装置(ICやLSIなど)と
して実現する場合には大きな問題となっていた。
【0009】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、オフセット補償(抑圧)を小さな回路で実
現する半導体差動増幅器を提供することを目的とする。
ものであり、オフセット補償(抑圧)を小さな回路で実
現する半導体差動増幅器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明は、カップリングコンデンサを介して入
力される入力信号を差動増幅する差動増幅部を備える半
導体差動増幅器において、前記差動増幅部から出力され
る差動出力信号より所定の低域カットオフ周波数以下の
電圧を検出する低域通過フィルタと、該低域通過フィル
タから出力される前記電圧に応じて前記差動増幅部の入
力直流バイアスを調整するバイアス調整回路とを有する
オフセット補償回路を具備する構成とした。
るために本発明は、カップリングコンデンサを介して入
力される入力信号を差動増幅する差動増幅部を備える半
導体差動増幅器において、前記差動増幅部から出力され
る差動出力信号より所定の低域カットオフ周波数以下の
電圧を検出する低域通過フィルタと、該低域通過フィル
タから出力される前記電圧に応じて前記差動増幅部の入
力直流バイアスを調整するバイアス調整回路とを有する
オフセット補償回路を具備する構成とした。
【0011】
【作用】かかる構成のオフセット補償回路を具備する半
導体差動増幅器は、差動増幅部に存在する入力オフセッ
ト電圧に起因してその差動増幅部から出力オフセット電
圧が発生しても、前記低域通過フィルタがこの出力オフ
セット電圧を検出し、更に、前記バイアス調整回路がそ
の出力オフセット電圧の増減変化に応じて差動増幅部の
入力直流バイアスを調整する。即ち、出力オフセット電
圧が増加すると入力直流バイアスの電圧レベルを下げる
ことで、入力オフセット電圧を低減する方向へ入力直流
バイアスを調整するので、出力オフセット電圧を自動的
に抑制する。更に、前記バイアス調整回路の内部インピ
ーダンスを高くすることにより、差動増幅部の入力段と
前記低域通過フィルタとを効果的に分離でき、前記カッ
プリングコンデンサ及び低域通過フィルタを構成するの
に必要なコンデンサを小容量にすることができ、その結
果、小型の半導体差動増幅器を実現することができる。
導体差動増幅器は、差動増幅部に存在する入力オフセッ
ト電圧に起因してその差動増幅部から出力オフセット電
圧が発生しても、前記低域通過フィルタがこの出力オフ
セット電圧を検出し、更に、前記バイアス調整回路がそ
の出力オフセット電圧の増減変化に応じて差動増幅部の
入力直流バイアスを調整する。即ち、出力オフセット電
圧が増加すると入力直流バイアスの電圧レベルを下げる
ことで、入力オフセット電圧を低減する方向へ入力直流
バイアスを調整するので、出力オフセット電圧を自動的
に抑制する。更に、前記バイアス調整回路の内部インピ
ーダンスを高くすることにより、差動増幅部の入力段と
前記低域通過フィルタとを効果的に分離でき、前記カッ
プリングコンデンサ及び低域通過フィルタを構成するの
に必要なコンデンサを小容量にすることができ、その結
果、小型の半導体差動増幅器を実現することができる。
【0012】
【実施例】本発明の第1の実施例を、本発明の原理と共
に説明する。まず、図1に基いて回路構成を説明する。
差動増幅器(本体)OPは2電源VDDとVSS(VSS<V
DD)によって作動し、その非反転入力端子と信号入力端
子との間にカップリングコンデンサCAIが接続されると
共に、反転入力端子とグランド端子との間にカップリン
グコンデンサCBIが接続されている。尚、各容量値は、
CAI=CBIの関係に在る。
に説明する。まず、図1に基いて回路構成を説明する。
差動増幅器(本体)OPは2電源VDDとVSS(VSS<V
DD)によって作動し、その非反転入力端子と信号入力端
子との間にカップリングコンデンサCAIが接続されると
共に、反転入力端子とグランド端子との間にカップリン
グコンデンサCBIが接続されている。尚、各容量値は、
CAI=CBIの関係に在る。
【0013】又、非反転入力端子には、入力バイアスを
設定するための第1のインピーダンス回路(又はインピ
ーダンス素子、以下同様)ZA1と第2のインピーダンス
回路ZA2が接続されると共に、反転入力端子にも同様
に、入力バイアスを設定するための第3のインピーダン
ス回路ZB1と第4のインピーダンス回路ZB2が接続され
ている。更に、非反転入力端子とグランド端子間には、
後述する第1の帰還信号VAFによって電流が変化する第
1の可変電流源IA が接続されると共に、反転入力端子
とグランド端子間には、後述する第2の帰還信号VBFに
よって電流が変化する第2の可変電流源IB が接続され
ている。尚、第1,第2のインピーダンス回路ZA1,Z
B1が共に等しく、第3,第4のインピーダンス回路
ZA2,ZB2が共に等しく、且つ第1,第2の可変電流源
IA ,IB が共に等しい回路構成又は素子で実現されて
いる。又、図1中、入力オフセット電圧VISが非反転入
力端子側に掛かるものとして示している。
設定するための第1のインピーダンス回路(又はインピ
ーダンス素子、以下同様)ZA1と第2のインピーダンス
回路ZA2が接続されると共に、反転入力端子にも同様
に、入力バイアスを設定するための第3のインピーダン
ス回路ZB1と第4のインピーダンス回路ZB2が接続され
ている。更に、非反転入力端子とグランド端子間には、
後述する第1の帰還信号VAFによって電流が変化する第
1の可変電流源IA が接続されると共に、反転入力端子
とグランド端子間には、後述する第2の帰還信号VBFに
よって電流が変化する第2の可変電流源IB が接続され
ている。尚、第1,第2のインピーダンス回路ZA1,Z
B1が共に等しく、第3,第4のインピーダンス回路
ZA2,ZB2が共に等しく、且つ第1,第2の可変電流源
IA ,IB が共に等しい回路構成又は素子で実現されて
いる。又、図1中、入力オフセット電圧VISが非反転入
力端子側に掛かるものとして示している。
【0014】差動増幅器OPの非反転出力端子QA とグ
ランド端子間には、第1の帰還抵抗RAFと帰還コンデン
サCAFが直列に接続されると共に、これらの接続接点x
A に発生する電圧の信号VAFが第1の可変電流源IA に
供給され、同様に、反転出力端子QB とグランド端子間
には、第2の帰還抵抗RBFと帰還コンデンサCBFが直列
接続されると共に、これらの接続接点xB に発生する電
圧の信号VBFが第2の可変電流源IB に供給されてい
る。帰還抵抗RAF,RBFが共に等しく、帰還コンデンサ
CAFとCBFが共に等しい抵抗値若しくは容量値に設定さ
れている。
ランド端子間には、第1の帰還抵抗RAFと帰還コンデン
サCAFが直列に接続されると共に、これらの接続接点x
A に発生する電圧の信号VAFが第1の可変電流源IA に
供給され、同様に、反転出力端子QB とグランド端子間
には、第2の帰還抵抗RBFと帰還コンデンサCBFが直列
接続されると共に、これらの接続接点xB に発生する電
圧の信号VBFが第2の可変電流源IB に供給されてい
る。帰還抵抗RAF,RBFが共に等しく、帰還コンデンサ
CAFとCBFが共に等しい抵抗値若しくは容量値に設定さ
れている。
【0015】次に、かかる構成の差動増幅器の動作を説
明する。まず、入力信号Sinは、カップリングコンデン
サCAIによって直流成分がカットされ、第1,第2のイ
ンピーダンス回路ZA1,ZA2で直流バイアスされて差動
増幅器OPの非反転入力端子に供給される。ここで、第
1,第2のインピーダンス回路ZA1,ZA2の接続接点に
おける直流バイアス電圧は、夫々のインピーダンスをZ
A1,ZA2、第1の可変定電流源IA の電流値をIA とす
れば、{ZA2/(ZA1+ZA2)}VDD−ZA1IA であ
り、更に、帰還信号VAFに対する電流IA の増幅率gmA
(=IA /VAF)を用いて表せば、{ZA2/(ZA1+Z
A2)}VDD−ZA1gmAVAFである。したがって、非反転
入力端子に入力される電圧信号(V+ とする)は、交流
成分だけの入力信号Sinと、上記直流バイアス電圧と、
入力オフセット電圧VISの和になるので、 V+ =Sin+{ZA2/(ZA1+ZA2)}VDD−ZA1gmAVAF+VIS …(1) の関係式で表すことができる。
明する。まず、入力信号Sinは、カップリングコンデン
サCAIによって直流成分がカットされ、第1,第2のイ
ンピーダンス回路ZA1,ZA2で直流バイアスされて差動
増幅器OPの非反転入力端子に供給される。ここで、第
1,第2のインピーダンス回路ZA1,ZA2の接続接点に
おける直流バイアス電圧は、夫々のインピーダンスをZ
A1,ZA2、第1の可変定電流源IA の電流値をIA とす
れば、{ZA2/(ZA1+ZA2)}VDD−ZA1IA であ
り、更に、帰還信号VAFに対する電流IA の増幅率gmA
(=IA /VAF)を用いて表せば、{ZA2/(ZA1+Z
A2)}VDD−ZA1gmAVAFである。したがって、非反転
入力端子に入力される電圧信号(V+ とする)は、交流
成分だけの入力信号Sinと、上記直流バイアス電圧と、
入力オフセット電圧VISの和になるので、 V+ =Sin+{ZA2/(ZA1+ZA2)}VDD−ZA1gmAVAF+VIS …(1) の関係式で表すことができる。
【0016】一方、第3,第4のインピーダンス回路Z
B1,ZB2の接続接点における直流バイアス電圧は、夫々
のインピーダンスをZB1,ZB2、第2の可変定電流源I
B の電流値をIB とすれば、{ZB2/(ZB1+ZB2)}
VDD−ZB1IB であり、更に、帰還信号VBFに対する電
流IB の増幅率gmB(=IB /VBF)を用いて表せば、
{ZB2/(ZB1+ZB2)}VDD−ZB1gmBVBFである。
したがって、反転入力端子の入力電圧(V- とする)
は、 V- ={ZB2/(ZB1+ZB2)}VDD−ZB1gmBVBF …(2) の関係式で表すことができる。
B1,ZB2の接続接点における直流バイアス電圧は、夫々
のインピーダンスをZB1,ZB2、第2の可変定電流源I
B の電流値をIB とすれば、{ZB2/(ZB1+ZB2)}
VDD−ZB1IB であり、更に、帰還信号VBFに対する電
流IB の増幅率gmB(=IB /VBF)を用いて表せば、
{ZB2/(ZB1+ZB2)}VDD−ZB1gmBVBFである。
したがって、反転入力端子の入力電圧(V- とする)
は、 V- ={ZB2/(ZB1+ZB2)}VDD−ZB1gmBVBF …(2) の関係式で表すことができる。
【0017】そして、電圧利得(オープンループゲイ
ン)Gの差動増幅器OPの非反転出力端子QA と反転出
力端子QB 間に発生する差動出力信号(Sout とする)
は、上記式(1),(2) を適用することによって、 Sout =2G(V+ −V- ) =2G[[Sin+{ZA2/(ZA1+ZA2)}VDD−ZA1gmAVAF+VIS] −[{ZB2/(ZB1+ZB2)}VDD−ZB1gmBVBF]] となる。更に、前述したように、非反転入力端子と反転
入力端子に接続されている夫々の回路は互いに等しい特
性の構成要素で実現されているので、非反転入力端子側
に接続されている回路の素子定数を用いて上記式を簡略
化すると、 Sout =2G{Sin−ZA1gmA(VAF−VBF)+VIS} …(3) で表される。
ン)Gの差動増幅器OPの非反転出力端子QA と反転出
力端子QB 間に発生する差動出力信号(Sout とする)
は、上記式(1),(2) を適用することによって、 Sout =2G(V+ −V- ) =2G[[Sin+{ZA2/(ZA1+ZA2)}VDD−ZA1gmAVAF+VIS] −[{ZB2/(ZB1+ZB2)}VDD−ZB1gmBVBF]] となる。更に、前述したように、非反転入力端子と反転
入力端子に接続されている夫々の回路は互いに等しい特
性の構成要素で実現されているので、非反転入力端子側
に接続されている回路の素子定数を用いて上記式を簡略
化すると、 Sout =2G{Sin−ZA1gmA(VAF−VBF)+VIS} …(3) で表される。
【0018】ここで、上記式(3) 中の電圧VAFは帰還抵
抗RAFとコンデンサCAFで構成される低域通過フィルタ
によって発生される直流電圧であり、且つ、電圧VBFは
帰還抵抗RBF(RAFと抵抗値が等しい)とコンデンサC
BF(CAFと容量値が等しい)で構成される低域通過フィ
ルタによって発生される直流電圧であるので、これらの
電圧差(VAF−VBF)は、出力端子QA ,QB 間に発生
する出力オフセット電圧VOSと等しい。したがって、上
記式(3) 中の出力オフセット電圧VOSに着目すると、V
OS=2G(−ZA1gmAVOS+VIS)となり、更に、出力
オフセット電圧VOSは、 VOS={2G/(1+2GZA1gmA)}VIS =1/{(1/2G)+ZA1gmA}VIS …(4) で表され、更に、1<<2Gであるので、入力オフセッ
ト電圧VISはほぼ、1/ZA1gmAに低減されることとな
る。
抗RAFとコンデンサCAFで構成される低域通過フィルタ
によって発生される直流電圧であり、且つ、電圧VBFは
帰還抵抗RBF(RAFと抵抗値が等しい)とコンデンサC
BF(CAFと容量値が等しい)で構成される低域通過フィ
ルタによって発生される直流電圧であるので、これらの
電圧差(VAF−VBF)は、出力端子QA ,QB 間に発生
する出力オフセット電圧VOSと等しい。したがって、上
記式(3) 中の出力オフセット電圧VOSに着目すると、V
OS=2G(−ZA1gmAVOS+VIS)となり、更に、出力
オフセット電圧VOSは、 VOS={2G/(1+2GZA1gmA)}VIS =1/{(1/2G)+ZA1gmA}VIS …(4) で表され、更に、1<<2Gであるので、入力オフセッ
ト電圧VISはほぼ、1/ZA1gmAに低減されることとな
る。
【0019】更に、この実施例によれば、従来の半導体
差動増幅器(図4参照)におけるコンデンサの大型化の
問題が改善されている。まず、図1に示す本実施例にお
いて、差動増幅器OPの入力側に設けられているカップ
リングコンデンサCAIとインピーダンス回路ZA1,ZA2
及び可変定電流源IA によって決まる低域カットオフ周
波数fcin は、可変定電流源IA のインピーダンス及び
差動増幅器OPの入力インピーダンスが極めて高いの
で、ほぼインピーダンス回路ZA1,ZA2とカップリング
コンデンサCAIによって決まるので、 fcin =1/{2πCAIZA1ZA2/(ZA1+ZA2)} …(5) であり、同様に、カップリングコンデンサCBIとインピ
ーダンス回路ZB1,ZB2及び可変定電流源IB によって
決まる低域カットオフ周波数もfcin と等しくなる。
差動増幅器(図4参照)におけるコンデンサの大型化の
問題が改善されている。まず、図1に示す本実施例にお
いて、差動増幅器OPの入力側に設けられているカップ
リングコンデンサCAIとインピーダンス回路ZA1,ZA2
及び可変定電流源IA によって決まる低域カットオフ周
波数fcin は、可変定電流源IA のインピーダンス及び
差動増幅器OPの入力インピーダンスが極めて高いの
で、ほぼインピーダンス回路ZA1,ZA2とカップリング
コンデンサCAIによって決まるので、 fcin =1/{2πCAIZA1ZA2/(ZA1+ZA2)} …(5) であり、同様に、カップリングコンデンサCBIとインピ
ーダンス回路ZB1,ZB2及び可変定電流源IB によって
決まる低域カットオフ周波数もfcin と等しくなる。
【0020】更に、帰還抵抗RAFとコンデンサCAFによ
って決まる高域カットオフ周波数fcAF は、 fcAF =1/2πCAFRAF …(6) であり、帰還抵抗RBFとコンデンサCBFによって決まる
高域カットオフ周波数fcBF もfcAF と等しくなる。
って決まる高域カットオフ周波数fcAF は、 fcAF =1/2πCAFRAF …(6) であり、帰還抵抗RBFとコンデンサCBFによって決まる
高域カットオフ周波数fcBF もfcAF と等しくなる。
【0021】一方、図4に示した従来の差動増幅器の入
力側に設けられているカップリングコンデンサCA1と抵
抗RA1及び帰還コンデンサCA2によって決まる、入力信
号の低域カットオフ周波数fc は、前述した如く、 fc =(CA1+CA2)/(2πRA1CA1CA2) …(7) である。そして、この式(7) から明らかなように、従来
の差動増幅器にあっては、カップリングコンデンサCA1
と帰還コンデンサCA2の容量値を等しくした場合(CA1
=CA2)に、これらのコンデンサを最も小さくすること
が可能となり、その場合の低域カットオフ周波数f
c は、 fc =1/πCA1RA1 …(8) となる。
力側に設けられているカップリングコンデンサCA1と抵
抗RA1及び帰還コンデンサCA2によって決まる、入力信
号の低域カットオフ周波数fc は、前述した如く、 fc =(CA1+CA2)/(2πRA1CA1CA2) …(7) である。そして、この式(7) から明らかなように、従来
の差動増幅器にあっては、カップリングコンデンサCA1
と帰還コンデンサCA2の容量値を等しくした場合(CA1
=CA2)に、これらのコンデンサを最も小さくすること
が可能となり、その場合の低域カットオフ周波数f
c は、 fc =1/πCA1RA1 …(8) となる。
【0022】したがって、上記式(5) と(8) を比較すれ
ば、回路の大型化を招来することなく、RA1=ZA1ZA2
/(ZA1+ZA2)の関係と成るようにインピーダンス回
路の抵抗値を決めることが容易なことは半導体製造技術
では明らかであるので、本実施例では、カップリングコ
ンデンサCAIを従来と較べて2分の1(即ち、CAI=C
A1/2)にすることができる。
ば、回路の大型化を招来することなく、RA1=ZA1ZA2
/(ZA1+ZA2)の関係と成るようにインピーダンス回
路の抵抗値を決めることが容易なことは半導体製造技術
では明らかであるので、本実施例では、カップリングコ
ンデンサCAIを従来と較べて2分の1(即ち、CAI=C
A1/2)にすることができる。
【0023】尚、本実施例において入出力間のアイソレ
ーションが十分に取れるようにするために、低域カット
オフ周波数fcin と高域カットオフ周波数fcAF を、例
えば一般的に使用される条件に基づいて、fcin =10
×fcAF に設定したとしても、ZA1ZA2/(ZA1+
ZA2)の抵抗値は通常50Ω程度であり、更に、帰還抵
抗RAFは通常50kΩ程度とすることができるので、帰
還コンデンサCAFとカップリングコンデンサCAIの値
は、CAF=0.01×CAI程度となる。
ーションが十分に取れるようにするために、低域カット
オフ周波数fcin と高域カットオフ周波数fcAF を、例
えば一般的に使用される条件に基づいて、fcin =10
×fcAF に設定したとしても、ZA1ZA2/(ZA1+
ZA2)の抵抗値は通常50Ω程度であり、更に、帰還抵
抗RAFは通常50kΩ程度とすることができるので、帰
還コンデンサCAFとカップリングコンデンサCAIの値
は、CAF=0.01×CAI程度となる。
【0024】この結果、本実施例によれば、帰還コンデ
ンサCAFとカップリングコンデンサCAIの両方とも、従
来の技術(図4参照)と較べて小さくすることができ
る。
ンサCAFとカップリングコンデンサCAIの両方とも、従
来の技術(図4参照)と較べて小さくすることができ
る。
【0025】このように、この実施例によれば、カップ
リングコンデンサCAI及びオフセット補償用の帰還コン
デンサCAFを小容量にすることができるので、オフセッ
ト補償回路を備えた小型の半導体差動増幅器を提供する
ことができる。特に、IC化やLSI化などを行う場合
には、半導体チップのサイズを小さくすることが可能と
成るので、極めて優れた効果を発揮する。
リングコンデンサCAI及びオフセット補償用の帰還コン
デンサCAFを小容量にすることができるので、オフセッ
ト補償回路を備えた小型の半導体差動増幅器を提供する
ことができる。特に、IC化やLSI化などを行う場合
には、半導体チップのサイズを小さくすることが可能と
成るので、極めて優れた効果を発揮する。
【0026】次に、第2の実施例を図2に基いて説明す
る。尚、この実施例は図1に示した第1の実施例に基く
より具体的な例であり、GaAsMESFETで形成さ
れたSCFL形式の半導体差動増幅器である。又、図2
において図1と同一又は相当する部分を同一符号で示し
ている。
る。尚、この実施例は図1に示した第1の実施例に基く
より具体的な例であり、GaAsMESFETで形成さ
れたSCFL形式の半導体差動増幅器である。又、図2
において図1と同一又は相当する部分を同一符号で示し
ている。
【0027】まず、図1の差動増幅器(本体部分)OP
に対応する回路構成を説明すると、図2において、電源
VDDに2個の大電力型ダイオードDp1,Dp2が順方向接
続されており、差動対を構成するGaAsMESFET
(以下、FETという)q1,q2 の各ドレインが、負
荷抵抗RL1,RL2を介して、ダイオードDp2のカソード
に接続されている。又、FET q1 ,q2 の共通ソー
ス接点がFET q3のドレインソース路ないし抵抗r
1 を介して電源VSSに接続されており、FETq3 がゲ
ートに常に印加される定電圧VCSよって決まる定電流I
c1を流すことによって、上記差動対を構成するFET
q1 ,q2 及び負荷抵抗RL1,RL2の直流バイアスを設
定している。
に対応する回路構成を説明すると、図2において、電源
VDDに2個の大電力型ダイオードDp1,Dp2が順方向接
続されており、差動対を構成するGaAsMESFET
(以下、FETという)q1,q2 の各ドレインが、負
荷抵抗RL1,RL2を介して、ダイオードDp2のカソード
に接続されている。又、FET q1 ,q2 の共通ソー
ス接点がFET q3のドレインソース路ないし抵抗r
1 を介して電源VSSに接続されており、FETq3 がゲ
ートに常に印加される定電圧VCSよって決まる定電流I
c1を流すことによって、上記差動対を構成するFET
q1 ,q2 及び負荷抵抗RL1,RL2の直流バイアスを設
定している。
【0028】FET q1 のドレインに発生する信号S
L1は、FET q4 ,q5 とダイオードD1 ,D2 及び
抵抗r2 によって形成されているソースホロワ形式の第
1のレベルシフト回路と、FET q6 ,q7 及び抵抗
r3 によって形成されているソースフォロワ形式の第1
の出力段を介して反転出力端子QB に出力される。
L1は、FET q4 ,q5 とダイオードD1 ,D2 及び
抵抗r2 によって形成されているソースホロワ形式の第
1のレベルシフト回路と、FET q6 ,q7 及び抵抗
r3 によって形成されているソースフォロワ形式の第1
の出力段を介して反転出力端子QB に出力される。
【0029】即ち、第1のレベルシフト回路において
は、ゲートに定電圧VCSが印加されるFET q5 が流
す定電流Ic2によって、FET q4 及びダイオードD
1 ,D2 の直流バイアスが設定されているので、信号S
L1はFET q4 によって電力増幅されると共に、ダイ
オードD1 ,D2 の順方向電圧分だけレベルシフトされ
て、第1の出力段のFET q6 のゲートに供給され
る。第1の出力段においては、ゲートに定電圧VCSが印
加されるFET q7 が流す定電流Ic3によってFET
q6 の直流バイアスが設定されているので、FET
q6 は、ゲートに供給された信号を電力増幅して反転出
力端子QB へ出力する。
は、ゲートに定電圧VCSが印加されるFET q5 が流
す定電流Ic2によって、FET q4 及びダイオードD
1 ,D2 の直流バイアスが設定されているので、信号S
L1はFET q4 によって電力増幅されると共に、ダイ
オードD1 ,D2 の順方向電圧分だけレベルシフトされ
て、第1の出力段のFET q6 のゲートに供給され
る。第1の出力段においては、ゲートに定電圧VCSが印
加されるFET q7 が流す定電流Ic3によってFET
q6 の直流バイアスが設定されているので、FET
q6 は、ゲートに供給された信号を電力増幅して反転出
力端子QB へ出力する。
【0030】一方、FET q2 のドレインに発生する
信号SL2は、FET q8 ,q9 とダイオードD3 ,D
4 及び抵抗r4 によって形成されているソースホロワ形
式の第2のレベルシフト回路と、FET q10,q11及
び抵抗r5 によって形成されているソースフォロワ形式
の第2の出力段を介して非反転出力端子QA に出力され
る。
信号SL2は、FET q8 ,q9 とダイオードD3 ,D
4 及び抵抗r4 によって形成されているソースホロワ形
式の第2のレベルシフト回路と、FET q10,q11及
び抵抗r5 によって形成されているソースフォロワ形式
の第2の出力段を介して非反転出力端子QA に出力され
る。
【0031】即ち、第2のレベルシフト回路において
は、ゲートに定電圧VCSが印加されるFET q9 が流
す定電流Ic4によって、FET q8 及びダイオードD
3 ,D4 の直流バイアスが設定されているので、信号S
L2はFET q8 によって電力増幅されると共に、ダイ
オードD3 ,D4 の順方向電圧分だけレベルシフトされ
て、第2の出力段のFET q10のゲートに供給され
る。第2の出力段においては、ゲートに定電圧VCSが印
加されるFET q11が流す定電流Ic5によってFET
q10の直流バイアスが設定されているので、FET
q10は、ゲートに供給された信号を電力増幅して非反転
出力端子QA へ出力する。
は、ゲートに定電圧VCSが印加されるFET q9 が流
す定電流Ic4によって、FET q8 及びダイオードD
3 ,D4 の直流バイアスが設定されているので、信号S
L2はFET q8 によって電力増幅されると共に、ダイ
オードD3 ,D4 の順方向電圧分だけレベルシフトされ
て、第2の出力段のFET q10のゲートに供給され
る。第2の出力段においては、ゲートに定電圧VCSが印
加されるFET q11が流す定電流Ic5によってFET
q10の直流バイアスが設定されているので、FET
q10は、ゲートに供給された信号を電力増幅して非反転
出力端子QA へ出力する。
【0032】このように、本実施例の差動増幅器(本体
部分)は、FET q1 〜q11と、ダイオードDp1,D
p2,D1 〜D4 、及び抵抗RL1,RL2,r1 〜r5 によ
って構成されている。
部分)は、FET q1 〜q11と、ダイオードDp1,D
p2,D1 〜D4 、及び抵抗RL1,RL2,r1 〜r5 によ
って構成されている。
【0033】次に、図1中の差動増幅器OPの入力側に
接続されている入力バイアス設定回路及びオフセット補
償回路の一部分に対応する構成を説明する。図2におい
て、電源VDDとグランド端子間に直列接続されている抵
抗RA1,RA2及びダイオードDA1〜DA6によって、第
1,第2のインピーダンス回路(図1参照)ZA1,ZA2
が形成され、同様に、電源VDDとグランド端子間に直列
接続されている抵抗RB1,RB2及びダイオードDB1〜D
B6によって、第3,第4のインピーダンス回路(図1参
照)ZB1,ZB2が形成されている。そして、ダイオード
DA4のカソードがFET q1 のゲート(非反転入力端
子に相当する)に接続されると共に、カップリングコン
デンサCAIを介して入力信号Sinの入力端子に接続され
ている。又、ダイオードDB4のカソードがFET q2
のゲート(反転入力端子に相当する)に接続されると共
に、カップリングコンデンサCBIを介してグランド端子
に接続されている。
接続されている入力バイアス設定回路及びオフセット補
償回路の一部分に対応する構成を説明する。図2におい
て、電源VDDとグランド端子間に直列接続されている抵
抗RA1,RA2及びダイオードDA1〜DA6によって、第
1,第2のインピーダンス回路(図1参照)ZA1,ZA2
が形成され、同様に、電源VDDとグランド端子間に直列
接続されている抵抗RB1,RB2及びダイオードDB1〜D
B6によって、第3,第4のインピーダンス回路(図1参
照)ZB1,ZB2が形成されている。そして、ダイオード
DA4のカソードがFET q1 のゲート(非反転入力端
子に相当する)に接続されると共に、カップリングコン
デンサCAIを介して入力信号Sinの入力端子に接続され
ている。又、ダイオードDB4のカソードがFET q2
のゲート(反転入力端子に相当する)に接続されると共
に、カップリングコンデンサCBIを介してグランド端子
に接続されている。
【0034】更に、FET qA ,qB ,qAB及び抵抗
rABによって、第1,第2の可変定電流源(図1参照)
IA ,IB が形成されている。即ち、図2において、差
動対を構成するFET qA ,qB の共通ソース接点が
FET qABのドレインソース路ないし抵抗rABを介し
て電源VSSに接続され、FET qA のドレインがダイ
オードDA2のカソードに接続されると共に、FET q
B のドレインがダイオードDB2のカソードに接続されて
いる。そして、ゲートに定電圧VCSが印加されているF
ET qABが流す定電流IABによってFET qA ,q
B の直流バイアスが設定されると共に、FET qA ,
qB の各ドレイン電流IA ,IB が、後述する帰還回路
を介してゲートに入力される帰還電圧VAF,VBFに従っ
て流れるようになっている。
rABによって、第1,第2の可変定電流源(図1参照)
IA ,IB が形成されている。即ち、図2において、差
動対を構成するFET qA ,qB の共通ソース接点が
FET qABのドレインソース路ないし抵抗rABを介し
て電源VSSに接続され、FET qA のドレインがダイ
オードDA2のカソードに接続されると共に、FET q
B のドレインがダイオードDB2のカソードに接続されて
いる。そして、ゲートに定電圧VCSが印加されているF
ET qABが流す定電流IABによってFET qA ,q
B の直流バイアスが設定されると共に、FET qA ,
qB の各ドレイン電流IA ,IB が、後述する帰還回路
を介してゲートに入力される帰還電圧VAF,VBFに従っ
て流れるようになっている。
【0035】次に、図1中の帰還回路に対応する部分
(オフセット補償回路の残余の部分)に対応する回路構
成を説明すると、反転出力端子QB とFET qA のゲ
ート間に、帰還抵抗RAFと帰還コンデンサCAFから成る
低域通過型フィルタが接続され、この抵抗RAFとコンデ
ンサCAFの接続接点xA に発生する帰還電圧VAFがFE
T qA のゲートに供給されると共に、非反転出力端子
QA とFET qB のゲート間に、帰還抵抗RBFと帰還
コンデンサCBFから成る低域通過型フィルタが接続さ
れ、この抵抗RBFとコンデンサCBFの接続接点xB に発
生する帰還電圧VBFがFET qB のゲートに供給され
ている。
(オフセット補償回路の残余の部分)に対応する回路構
成を説明すると、反転出力端子QB とFET qA のゲ
ート間に、帰還抵抗RAFと帰還コンデンサCAFから成る
低域通過型フィルタが接続され、この抵抗RAFとコンデ
ンサCAFの接続接点xA に発生する帰還電圧VAFがFE
T qA のゲートに供給されると共に、非反転出力端子
QA とFET qB のゲート間に、帰還抵抗RBFと帰還
コンデンサCBFから成る低域通過型フィルタが接続さ
れ、この抵抗RBFとコンデンサCBFの接続接点xB に発
生する帰還電圧VBFがFET qB のゲートに供給され
ている。
【0036】尚、これらの帰還抵抗RAFとRBFは、夫々
2分の1の抵抗値RAF/2とRAF/2及び抵抗値RBF/
2とRBF/2となる中点の間に、小容量のコデンデンサ
Ccup が接続されている。かかるコンデンサCcup を設
ける理由は次の通りである。この実施例の半導体差動増
幅器を例えばICやLSI等のように同一の半導体チッ
プ上に形成して高周波増幅器とする場合に、配線自体の
ワイヤインダクタンスとFET qA ,qB のゲート容
量等に起因して、ギガヘルツ(GHz)帯域内に共振点
が存在し、発振等の現象を引き起こす場合があり、帰還
回路内にこのようなコンデンサCcup を設けることによ
って、ギガヘルツ(GHz)帯域の信号成分を除去して
発振等の発生を防止している。尚、化合物半導体プロセ
スで製造する場合には、コンデンサCcup をMIM容量
で実現することができる。
2分の1の抵抗値RAF/2とRAF/2及び抵抗値RBF/
2とRBF/2となる中点の間に、小容量のコデンデンサ
Ccup が接続されている。かかるコンデンサCcup を設
ける理由は次の通りである。この実施例の半導体差動増
幅器を例えばICやLSI等のように同一の半導体チッ
プ上に形成して高周波増幅器とする場合に、配線自体の
ワイヤインダクタンスとFET qA ,qB のゲート容
量等に起因して、ギガヘルツ(GHz)帯域内に共振点
が存在し、発振等の現象を引き起こす場合があり、帰還
回路内にこのようなコンデンサCcup を設けることによ
って、ギガヘルツ(GHz)帯域の信号成分を除去して
発振等の発生を防止している。尚、化合物半導体プロセ
スで製造する場合には、コンデンサCcup をMIM容量
で実現することができる。
【0037】次に、かかる実施例の動作を説明する。差
動増幅器(本体部分)の電圧利得(オープンループゲイ
ン)Gは、FET qA ,qB の相互コンダクタンスを
共にgm 、負荷抵抗RL1,RL2の抵抗値を共にRL で表
すと、ほぼG=gm RL となる。入力信号Sinは、カッ
プリングコンデンサCAIによって所定の直流成分が除去
された後、抵抗RA1,RA2及びダイオードDA1〜DA6に
よって直流バイスされてFET q1 のゲートに入力さ
れ、増幅された差動出力信号が出力端子QA,QB 間に
出力される。
動増幅器(本体部分)の電圧利得(オープンループゲイ
ン)Gは、FET qA ,qB の相互コンダクタンスを
共にgm 、負荷抵抗RL1,RL2の抵抗値を共にRL で表
すと、ほぼG=gm RL となる。入力信号Sinは、カッ
プリングコンデンサCAIによって所定の直流成分が除去
された後、抵抗RA1,RA2及びダイオードDA1〜DA6に
よって直流バイスされてFET q1 のゲートに入力さ
れ、増幅された差動出力信号が出力端子QA,QB 間に
出力される。
【0038】出力端子QA ,QB 間に生じる差動出力信
号中の出力オフセット電圧VOSが帰還抵抗RAF,RBF及
びコンデンサCAF,CBFより形成されている帰還回路を
通過し、帰還電圧VA ,VB としてFET qA ,qB
のゲートに供給される。そして、FET qA ,qB の
ゲート入力電圧VA ,VB 対ドレイン電流IA ,IBの
夫々の比をgmA,gmB(=gmA)と表すと、この実施例
においても前記式(4)が満足されて、出力オフセット電
圧VOSが低減される。更に、前記第1の実施例において
説明した原理に基づいて、カップリングコンデンサ
CAI,CBI及び帰還コンデンサCAF,CBFの容量を小さ
くすることができるので、例えば、IC化やLSI化な
どを行った場合に、半導体チップを小さくすることがで
きる。
号中の出力オフセット電圧VOSが帰還抵抗RAF,RBF及
びコンデンサCAF,CBFより形成されている帰還回路を
通過し、帰還電圧VA ,VB としてFET qA ,qB
のゲートに供給される。そして、FET qA ,qB の
ゲート入力電圧VA ,VB 対ドレイン電流IA ,IBの
夫々の比をgmA,gmB(=gmA)と表すと、この実施例
においても前記式(4)が満足されて、出力オフセット電
圧VOSが低減される。更に、前記第1の実施例において
説明した原理に基づいて、カップリングコンデンサ
CAI,CBI及び帰還コンデンサCAF,CBFの容量を小さ
くすることができるので、例えば、IC化やLSI化な
どを行った場合に、半導体チップを小さくすることがで
きる。
【0039】尚、この実施例では、入力側のインピーダ
ンス回路を複数のダイオードで実現したが、抵抗やFE
Tその他のデバイスによって形成してもよい。
ンス回路を複数のダイオードで実現したが、抵抗やFE
Tその他のデバイスによって形成してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ップリングコンデンサを介して入力される入力信号を差
動増幅する差動増幅部を備える半導体差動増幅器におい
て、前記差動増幅部から出力される差動出力信号より所
定の低域カットオフ周波数以下の電圧を検出する低域通
過フィルタと、該低域通過フィルタから出力される前記
電圧に応じて前記差動増幅部の入力直流バイアスを調整
するバイアス調整回路とを有するオフセット補償回路を
具備する構成としたので、差動増幅部に存在する入力オ
フセット電圧に起因してその差動増幅部から出力オフセ
ット電圧が発生しても、前記低域通過フィルタがこの出
力オフセット電圧を検出し、更に、前記バイアス調整回
路がその出力オフセット電圧の増減変化に応じて差動増
幅部の入力直流バイアスを調整する。即ち、出力オフセ
ット電圧が増加すると入力直流バイアスの電圧レベルを
下げることで、入力オフセット電圧を低減する方向へ入
力直流バイアスを調整するので、出力オフセット電圧を
自動的に抑制する。更に、前記バイアス調整回路の内部
インピーダンスを高くすることにより、差動増幅部の入
力段と前記低域通過フィルタとを効果的に分離でき、前
記カップリングコンデンサ及び低域通過フィルタを構成
するのに必要なコンデンサを小容量にすることができ、
その結果、小型の半導体差動増幅器を提供することがで
きる。
ップリングコンデンサを介して入力される入力信号を差
動増幅する差動増幅部を備える半導体差動増幅器におい
て、前記差動増幅部から出力される差動出力信号より所
定の低域カットオフ周波数以下の電圧を検出する低域通
過フィルタと、該低域通過フィルタから出力される前記
電圧に応じて前記差動増幅部の入力直流バイアスを調整
するバイアス調整回路とを有するオフセット補償回路を
具備する構成としたので、差動増幅部に存在する入力オ
フセット電圧に起因してその差動増幅部から出力オフセ
ット電圧が発生しても、前記低域通過フィルタがこの出
力オフセット電圧を検出し、更に、前記バイアス調整回
路がその出力オフセット電圧の増減変化に応じて差動増
幅部の入力直流バイアスを調整する。即ち、出力オフセ
ット電圧が増加すると入力直流バイアスの電圧レベルを
下げることで、入力オフセット電圧を低減する方向へ入
力直流バイアスを調整するので、出力オフセット電圧を
自動的に抑制する。更に、前記バイアス調整回路の内部
インピーダンスを高くすることにより、差動増幅部の入
力段と前記低域通過フィルタとを効果的に分離でき、前
記カップリングコンデンサ及び低域通過フィルタを構成
するのに必要なコンデンサを小容量にすることができ、
その結果、小型の半導体差動増幅器を提供することがで
きる。
【図1】本発明による第1の実施例を示す回路図であ
る。
る。
【図2】本発明による第2の実施例を示す回路図であ
る。
る。
【図3】従来の半導体差動増幅器における問題点を説明
するための回路図である。
するための回路図である。
【図4】従来の半導体差動増幅器における問題点を更に
説明するための回路図である。
説明するための回路図である。
OP…差動増幅器(本体部分)、ZA1,ZA2,ZB1,Z
B2…インピーダンス回路、CAI,CBI……カップリング
コンデンサ、IA ,IB …可変電流源回路、RAF,RBF
…帰還抵抗、CAF,CBF…帰還コンデンサ、q1 〜
q11,qA ,qB ,qAB…FET、Dp1,Dp2,D1 〜
D3 ,DA1〜DA6,DB1〜DB6…ダイオード、RL1,R
L2…負荷抵抗、r1 〜r5 ,rAB,RA1,RA2,RB1,
RB2…抵抗、Ccup …コンデンサ。
B2…インピーダンス回路、CAI,CBI……カップリング
コンデンサ、IA ,IB …可変電流源回路、RAF,RBF
…帰還抵抗、CAF,CBF…帰還コンデンサ、q1 〜
q11,qA ,qB ,qAB…FET、Dp1,Dp2,D1 〜
D3 ,DA1〜DA6,DB1〜DB6…ダイオード、RL1,R
L2…負荷抵抗、r1 〜r5 ,rAB,RA1,RA2,RB1,
RB2…抵抗、Ccup …コンデンサ。
Claims (3)
- 【請求項1】 カップリングコンデンサを介して入力さ
れる入力信号を差動増幅する差動増幅部を備える半導体
差動増幅器において、 前記差動増幅部から出力される差動出力信号より所定の
低域カットオフ周波数以下の電圧を検出する低域通過フ
ィルタと、該低域通過フィルタから出力される前記電圧
に応じて前記差動増幅部の入力直流バイアスを調整する
バイアス調整回路とを有するオフセット補償回路を具備
することを特徴とする半導体差動増幅器。 - 【請求項2】 カップリングコンデンサを介して入力さ
れる入力信号を所定の直流バイアスする直流バイアス回
路と、該直流バイアス回路に発生する信号を差動増幅す
る差動増幅部とを備える半導体差動増幅器において、 前記差動増幅部から出力される差動出力信号より所定の
低域カットオフ周波数以下の電圧を検出する低域通過フ
ィルタと、該低域通過フィルタから出力される前記電圧
に応じて前記直流バイアス回路の直流バイアス電圧を調
整すると共に、該直流バイアス回路の内部インピーダン
スより高い内部インピーダンスを有するバイアス調整回
路とを有するオフセット補償回路を具備することを特徴
とする半導体差動増幅器。 - 【請求項3】 前記半導体差動増幅器は、GaAs化合
物半導体デバイスで形成されていることを特徴とする請
求項1又は請求項2に記載の半導体差動増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6029760A JPH07240640A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 半導体差動増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6029760A JPH07240640A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 半導体差動増幅器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07240640A true JPH07240640A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12285033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6029760A Pending JPH07240640A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 半導体差動増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07240640A (ja) |
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- 1994-02-28 JP JP6029760A patent/JPH07240640A/ja active Pending
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