JPH07239040A - 回転軸の密封装置 - Google Patents

回転軸の密封装置

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JPH07239040A
JPH07239040A JP6055236A JP5523694A JPH07239040A JP H07239040 A JPH07239040 A JP H07239040A JP 6055236 A JP6055236 A JP 6055236A JP 5523694 A JP5523694 A JP 5523694A JP H07239040 A JPH07239040 A JP H07239040A
Authority
JP
Japan
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sealing device
rotating shaft
rotary shaft
contact
elastic seal
Prior art date
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Pending
Application number
JP6055236A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Fujii
藤井  健次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP6055236A priority Critical patent/JPH07239040A/ja
Publication of JPH07239040A publication Critical patent/JPH07239040A/ja
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  • Sealing Of Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置をコンパクト化し、部品点数を減らし、
低コストで停止時のシール性能の向上が図れ、かつ高速
回転の障害とならない密封装置とする。油潤滑の軸受を
用いた立型回転軸の工作機械その他の機械に使用され
る。 【構成】 回転軸1は、直軸部1aから次第に窄まるテ
ーパ部1bを有するものとする。この直軸部1aに接触
しかつテーパ部1bに対して非接触となる内径のOリン
グ等の弾性シールリング6を設ける。この弾性シールリ
ング6をスライド部材7に保持させて、直軸部1aとテ
ーパ部1bとの間に流体圧アクチュエータ9で移動させ
るようにする。流体圧アクチュエータ9は、スライド部
材7を軸方向移動自在に支持した密封装置本体8に内蔵
する。また、密封装置本体8と回転軸1との間の隙間に
圧縮気体を供給するエアシール装置10を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工作機械や、その他
種々の産業機械における回転軸のシール一般に適用さ
れ、特に立型で用いられる回転軸に好適に使用可能な回
転軸の密封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の工作機械の主軸では、生産性向上
のために高速化の傾向にあり、主軸軸受の潤滑もエアオ
イル、ジェット潤滑等の油を使用するものが多くなって
来ている。その場合、軸受のオイル漏れ防止や塵埃の侵
入阻止のために、ハウジングの主軸突出部にシールが施
される。このシールとして、接触型のものを使用すれば
確実な油漏れが防げるが、高速回転する回転軸のシール
では、接触シールは発熱が大きくて好ましくない。その
ため、従来はラビリンスシールを使用しているが、高速
回転時はシール性が良好であっても、低速時や停止時は
効果が少ない。これを補うために、圧縮空気を用いたエ
アシールが併用されている。
【0003】図3は、従来のラビリンス構造の一例で、
エアシールを併用したものである。回転軸51は、工具
が下端に装着される立型の主軸であり、ハウジング52
に軸受53を介して支持されている。軸受53の下方に
ラビリンスシール54が設けられ、その下方において、
ハウジング52の内周面に圧縮空気の供給路55と、環
状吹出し溝56とが設けてある。この構成によると、供
給路55から吐出された圧縮空気が環状吹出し溝56か
ら回転軸51の全周に流れて軸方向に吹き出すことによ
り、回転軸51の低速時や停止時のシールが得られる。
【0004】図4は従来の他の密封装置の提案例であ
り、オイルシール58とエアシール59とを併用したも
のである。停止時には上部に取り付けられたオイルシー
ル58により密封し、回転中にはスライド部材60によ
りオイルシール58のリップ部58aを開放し、エアシ
ール59により密封する。このように回転中にリップ部
58aを非接触状態とするため、接触摩擦による発熱も
なく、駆動動力も小さくて済む。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図3の立型の回転軸5
1において、軸受53にジェット潤滑やアンダーレース
潤滑を行った場合には、軸受53におけるオイル量が多
く、オイルの流下も生じ易いため、オイル漏れの問題が
考えられる。しかも、エアシールでは停止中も圧縮空気
の供給を続ける必要があり、空気使用量が多くなるとい
う問題点がある。停止中に圧縮空気の供給を止めると、
ラビリンスシール54よりも下の部分にあった油が主軸
を伝って流出することになる。
【0006】図4の例では、停止中はオイルシール58
で密封する構造であるため、上記の問題点は解消される
が、装置が大きくなり、部品点数も多くなる。すなわ
ち、運転中にシールリップ58aをピストン60で押し
て非接触にするには、ピストン60のストロークを大き
くすることが必要で、シールのための構成スペースが大
きくなってしまう。また、高価な部品であるオイルシー
ル58の使用により、コスト高になる。
【0007】この発明の目的は、装置をコンパクト化
し、部品点数を減らし、低コストで停止時のシール性能
の向上が図れ、かつ高速回転の障害とならない回転軸の
密封装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の密封装置は、
直軸部から次第に窄まるテーパ部を有する回転軸に適用
される。この回転軸の直軸部に接触しかつテーパ部に対
して非接触となる内径の弾性シールリングを設け、この
弾性シールリングをスライド部材に保持させて前記直軸
部とテーパ部との間に流体圧アクチュエータで移動させ
るようにする。流体圧アクチュエータは、スライド部材
を軸方向移動自在に支持した密封装置本体に内蔵する。
また、密封装置本体と回転軸との間の隙間に圧縮気体を
供給するエアシール装置を設ける。
【0009】
【作用】回転軸が停止している間は、弾性シールリング
を直軸部に位置させて接触状態とし、油漏れを防ぐ。回
転中は、流体圧アクチュエータでスライド部材と共に弾
性シール部材を回転軸のテーパ部に移動させることよ
り、回転軸に対して非接触とし、かつエアシール装置か
らの噴出気体によるエアシールで油漏れを防ぐ。
【0010】
【実施例】この発明の一実施例を図1および図2に基づ
いて説明する。図1はマシニングセンタ等の工作機械に
おける主軸頭の先端部の断面を示す。回転軸1は、下端
に工具が装着される立型の主軸であり、軸受2を介して
ハウジング3に支持されている。回転軸1の下端の外径
面は、直軸部1aと、この直軸部1aから続いて先窄ま
りとなるテーパ部1bとに形成されている。前記ハウジ
ング3の下端にこの密封装置5が設けられている。
【0011】この密封装置5は、弾性シールリング6、
スライド部材7、密封装置本体8、流体圧アクチュエー
タ9、およびエアシール装置10等で構成される。弾性
シールリング6はOリング等からなり、回転軸1の直軸
部1aに接触してテーパ部1bに対して非接触となる内
径に形成されている。スライド部材7は、流体圧アクチ
ュエータ9のピストン部7aを外径部に有するリング状
のものであり、内径面に形成した環状溝に前記弾性シー
ルリング6を嵌合させてある。
【0012】密封装置本体8は、3個のリング部材11
〜13を組み立てたものであり、内部に流体圧アクチュ
エータ9の前記ピストン部7aを軸方向移動自在に嵌合
させるリング状の流体圧室9aが形成される。流体圧室
9aにはリング部材11の外径面に開口した流体供給路
17が開通させてある。スライド部材7は、上下のリン
グ状部材11,13の間で軸方向移動が可能であり、ピ
ストン部7aの周方向複数箇所に形成した各ばね収容孔
18内に、圧縮コイルばねからなる復帰ばね14が収容
してある。
【0013】密封装置本体8の上側のリング部材11の
内径、およびスライド部材7の内径は、回転軸1の直軸
部1aの外周に若干の隙間を介して遊嵌する径に形成さ
れている。下側のリング部材13は、回転軸1のテーパ
部1bの軸方向位置にあり、その内径面はテーパ部1b
と平行なテーパ面で、かつテーパ部1bに若干の隙間を
介して遊嵌する内径に形成されている。この下側リング
部材13の内径面には、環状吹出し溝15が形成され、
中間リング部材12の外径面に開通した流体供給路16
が溝底面に開口している。これら流体供給路16と環状
吹出し溝15等でエアシール装置10が構成される。
【0014】上記構成の動作を説明する。休止中(機械
の運転をしないとき)など、回転軸1を停止させている
間は、各流体供給経路16,17には作動流体を供給せ
ず、復帰ばね14の付勢でスライド部材7を上昇位置に
位置させておく。これにより、図1のように弾性シール
リング6は回転軸1の直軸部1aに接触して密封装置本
体8との間の隙間を密封する。このように接触シールと
することにより、オイル漏れや塵埃の侵入が確実に阻止
される。回転時は、図2のようにリング部材11の流体
供給路17から作動流体として例えば圧縮空気を供給
し、スライド部材7を下方に移動させる。これにより、
弾性シールリング6は回転軸1のテーパ部1bに移動
し、非接触となる。同時に、別の流体供給路16から圧
縮空気を供給し、内径面の環状吹出し溝15から吹き出
させる。吹き出し空気は、回転軸1の全周で軸方向に吹
き出し、これにより密封装置本体8と回転軸1との間の
隙間がシールされ、油漏れが防止される。
【0015】この密封装置5によると、このように流体
圧の供給により、自在に弾性シールリング6を回転軸1
に接触させたり、離したりすることができ、停止中のシ
ール性確保と、回転時のトルク損失および発熱が防止で
きる。また、弾性シールリング6は回転軸1の直軸部1
aとテーパ部1bとの間に移動させて接触状態と非接触
状態とに切り換えるため、移動距離が短くて済み、しか
も構成が簡単で部品点数も少なく、コンパクトにするこ
とができる。流体圧アクチュエータ9が密封装置本体8
内に構成されていることからも、装置がコンパクト化さ
れ、構成がより簡単なものとなる。さらに、この密封装
置5によると、全ての部品を一つにまとめたユニットに
構成でき、各種機器への設置や取扱に便利である。
【0016】なお、前記実施例ではスライド部材7の駆
動用の流体供給路17と、エアシール用の流体供給路1
6とを別々に設けたが、両者14,16を連通させて1
か所で圧縮空気の供給を行うようにしても良い。また、
駆動用およびシール用の流体は、使用条件によっては、
空気に限らず、各種の気体を使用することもできる。密
封装置本体8は、ハウジング3の一部からなるものとし
ても良い。
【0017】
【発明の効果】この発明の回転軸の密封装置は、弾性シ
ールリングを回転軸の直軸部とテーパ部との間に移動さ
せて接触状態と非接触状態とに切り換えるようにしたの
で、弾性シールリングと共に移動するスライド部材の移
動距離が短くて済み、また構成が簡単で部品点数も少な
く、コンパクトにすることができる。また、停止時は弾
性シールリングによる接触シール、回転時はエアシール
となるため、トルク損失や発熱を防止し、停止中から高
速回転までシール性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる回転軸の密封装置
を応用した工作機械の部分断面図である。
【図2】その異なる動作状態を示す部分拡大図である。
【図3】従来例の断面図である。
【図4】他の従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…回転軸、1a…直軸部、1b…テーパ部、2…軸
受、3…ハウジング、5…密封装置、6…弾性シールリ
ング、7…スライド部材、7a…ピストン部、8…密封
装置本体、9…流体圧アクチュエータ、9a…流体圧
室、10…エアシール装置、14…復帰ばね、16,1
7…流体供給路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を貫通させた密封装置本体と、前
    記回転軸の直軸部に接触し、かつ前記回転軸の前記直軸
    部から次第に窄まるテーパ部に対して非接触となる内径
    の弾性シールリングと、前記密封装置本体に軸方向移動
    自在に支持されて前記弾性シールリングを保持し、この
    弾性シールリングを前記直軸部とテーパ部との間に移動
    させるリング状のスライド部材と、前記密封装置本体内
    に設けられて前記スライド部材を軸方向に移動させる流
    体圧アクチュエータと、前記密封装置本体と前記回転軸
    との間の隙間に圧縮気体を供給するエアシール装置とを
    備えた回転軸の密封装置。
JP6055236A 1994-02-28 1994-02-28 回転軸の密封装置 Pending JPH07239040A (ja)

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