JPH072386U

JPH072386U - タワークレーン

Info

Publication number: JPH072386U
Application number: JP3205593U
Authority: JP
Inventors: 光輝岸; 喜良久保; 勤根本; 茂岡野
Original assignee: Kajima Corp
Current assignee: Kajima Corp
Priority date: 1993-06-15
Filing date: 1993-06-15
Publication date: 1995-01-13

Abstract

(57)【要約】【目的】揚重効率が向上する。【構成】クレーンマスト１０の頂部に旋回架台１２を
設け、その架台１２に２台のタワークレーン１３Ａ、１
３Ｂを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、建設工事等で使用されるタワークレーンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のタワークレーン、例えばクライミングクレーンは図２に示すように、クレーンマスト１の上部にクライミング装置２、旋回台３を介してフレーム４を設け、そのフレーム４の上に、起伏自在なブーム５と巻上げ装置６とを設けている。なお、図中の符号７はカウンタウエイトである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のタワークレーンは、建設工事現場等で揚重する最大の荷重に見合う定格荷重のものを設置している。しかし、ビル建築現場の実績の一例では、最大定格荷重１８トンのタワークレーンに対し、３トン未満の吊荷が５０％を占めており、大半の吊荷に対しては、オーバスペックになっている。したがって、揚重サイクルタイムが長くなり揚重効率が悪く、また、設備稼働率も悪いので、総合的揚重効率が悪くなる。

【０００４】本考案は、総合的揚重効率を向上するタワークレーンを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案によれば、クレーンマストの頂部に旋回架台を設け、該旋回架台上に旋回、起伏及び巻上げ機構を備えた２台のクレーンを設けている。

【０００６】

【作用】

上記のように構成されたタワークレーンにおいて、１台のタワークレーンで揚重できる程度の軽荷重は、２台のタワークレーンでそれぞれ単独で揚重する。

【０００７】また、１台のタワークレーンでは定格荷重オーバーになるような重荷重の場合は、２台のタワークレーンで共吊りし、２倍の荷重まで揚重する。この場合の旋回は、旋回架台により行う。

【０００８】また、２台のタワークレーンは、旋回架台上に設けられて同じ高さにあるので、ブームを充分に起こすことになり、全旋回を行うことができる。

【０００９】

【実施例】

以下図面を参照して本考案の実施例を説明する。

【００１０】図１において、クレーンマスト１０の頂部には、クライミング装置１１を介して旋回架台１２が旋回自在に設けられている。

【００１１】その旋回架台１２の上面には、起伏自在なブーム１４と巻上げ装置１５とを備えた同じスペックの２台のタワークレーン１３Ａ、１３Ｂが、例えば旋回中心から等距離に設けられている。そして、各クレーン１３Ａ、１３Ｂの最大定格荷重は、従来の最大定格荷重（例えば１８トン）の略半分（例えば９トン）に設定されている。

【００１２】次に作用について説明する。

【００１３】例えば５〜９トンの軽荷重の吊荷は、一方のクレーン１３Ａ又は１３Ｂで単独に揚重する。

【００１４】また、例えば１０〜１８トンの重荷重の吊荷は、２台のクレーン１３Ａ、１３Ｂで共吊りする。この場合は、旋回架台１２により吊荷を旋回させる。

【００１５】また、ビル等の建築物が高くなったら、従来の態様でクライミング装置１１によりクライミングを行う。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので、揚重のサイクルタイムを従来の約半分にし、揚重効率を向上することができる。

【００１７】また、タワークレーン設置用基礎１基で、２台のタワークレーンを設置することができる。

【００１８】また、２台のタワークレーンに同期装置を設け、安全に大重量の吊荷を安全に揚重することができる。

【００１９】また、設備も従来のクレーンを２台設ける場合の費用より少なくてすみ、単位設備費当りの作業効率が向上し、総合的揚重効率が向上する。

【００２０】また、３台以上の複数のクレーンを設置することも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す正面図。

【図２】従来のクライミングクレーンの一例を示す正面
図。

【符号の説明】１、１０・・・クレーンマスト２、１１・・・クライミング装置３・・・旋回台４・・・フレーム５、１４・・・ブーム６、１５・・・巻上げ装置７・・・カウンタウエイト１２・・・旋回架台１３Ａ、１３Ｂ・・・タワークレーン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者久保喜良東京都港区元赤坂一丁目２番７号鹿島建設株式会社内 (72)考案者根本勤東京都港区元赤坂一丁目２番７号鹿島建設株式会社内 (72)考案者岡野茂東京都千代田区神田小川町１丁目６番地石川島輸送機株式会社内

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】クレーンマストの頂部に旋回架台を設
け、該旋回架台上に旋回、起伏及び巻上げ機構を備えた
２台のクレーンを設けたことを特徴とするタワークレー
ン。