JPH07237071A - ワーク位置決め治具 - Google Patents

ワーク位置決め治具

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JPH07237071A
JPH07237071A JP5119094A JP5119094A JPH07237071A JP H07237071 A JPH07237071 A JP H07237071A JP 5119094 A JP5119094 A JP 5119094A JP 5119094 A JP5119094 A JP 5119094A JP H07237071 A JPH07237071 A JP H07237071A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】中央に基準穴があり基準穴の中心線上の互いに
180゜反対側2箇所に中心線方向の溝があるワーク
を、基準穴で中心位置を決め2箇所の溝の幅中心で中心
位置に対する角度方向を決めるのに適したワーク位置決
め治具を提供する。 【構成】 ワーク載せ台22をベース21に立設し、前
記基準穴の半径方向を固定し回動は自在に支持する基準
穴位置決め手段20をベース21の略中央に設け、一方
向に水平揺動自在な水平揺動手段30を基準穴位置決め
手段20の周辺に設け、水平揺動手段30の揺動方向に
開閉自在でワークの2箇所の溝の両側に当接する溝係合
手段40を水平揺動手段30のその揺動方向と略直角方
向で基準穴位置決め手段20の中心に対し互いに180
゜反対側2箇所に配設し、さらに基準穴位置決め手段2
0および溝係合手段40をワークの基準穴および2箇所
の溝から離脱させる操作アームを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワーク位置決め治具に係
わり、特に、中央に基準穴があり、かつ該基準穴の中心
線上の互いに180゜反対側2箇所に該中心線方向の溝
があるワークを、前記基準穴で中心位置を位置決めする
とともに、前記2箇所の溝の幅の中心で前記中心位置に
対する角度方向を位置決めするワーク位置決め治具に関
する。
【0002】
【従来の技術】本発明に係るワーク位置決め治具の対象
とするワーク形状を図10および図11に示す。図10
は基準穴と2箇所の溝を通る中央断面図、図11は図1
0の基準穴側から見た平面図である。図10において、
ワーク10は中央に基準穴12があり、基準穴12の中
心線上の互いに180゜反対側2箇所に溝13および1
4があって、溝13および14の長手方向は基準穴12
方向に形成されている。ワーク10の測定部分は基準穴
12の反対側の部分15等であるが、測定の基準は次の
ように設定されている。すなわち、ワーク10は端面1
1で厚さ方向を位置決めし、基準穴12で中心位置を位
置決めするとともに、中心位置から所定の半径における
溝13および14の幅の中心によって中心位置に対する
角度方向が決められる。具体的には三次元座標で表さ
れ、ワーク10を端面11を下向きにした場合、端面1
1の直角方向をZ軸方向、基準穴12の中心を原点O、
溝13および14の幅の中心PoおよびQoを通る線L
oをX軸方向とし、Loに平行で原点Oを通る線Moを
X軸、原点Oを通りX軸に直角方向をY軸として、測定
部分15等の設計値を表す。
【0003】ワーク10のように中央に基準穴12があ
り、基準穴12の中心線上の互いに180゜反対側2箇
所に溝13および14があって、溝13および14の長
手方向が基準穴12方向に形成されているワークを位置
決めするには、従来、図12から図17に示すようなワ
ーク位置決め治具が用いられていた。以下、これらにつ
いて説明するが、図12から図17に示すワーク位置決
め治具はいずれも端面11を受ける部分(ワーク載せ
台)は図示を省略している。また、基準穴12を位置決
めする基準軸61と基準穴12との隙間は位置決め精度
上無視できるほど小さいとして説明する。
【0004】図12(基準穴と2箇所の溝を通る中央断
面図)および図13(基準穴側から見た平面図)に示す
ワーク位置決め治具60は、固定の基準ピン62と、予
圧バネ65で一方向に付勢された押圧ピン63(押圧ピ
ン63が支軸64を軸に回転する。)を設け、溝13に
基準ピン62を、溝14に押圧ピン63を入れて、押圧
ピン63で基準軸61を中心としてワーク10を回転さ
せ、ワーク10の溝13を基準ピン62に当接させてワ
ーク10の角度方向を決める。これによって、基準軸6
1の中心Oと基準ピン62の中心Paを通る線をX軸M
aと設定する。
【0005】図14(基準穴と2箇所の溝を通る線に直
角方向の中央断面図)および図15(基準穴側から見た
平面図)に示すワーク位置決め治具70は、リニアガイ
ド71に基準軸61方向移動自在にスライダ72が設け
られ、スライダ72の先端には基準軸61の互いに18
0゜反対側に2個の基準ピン73が取り付けられてい
る。また、スライダ72は予圧バネ74で基準軸61方
向に付勢されている。これによって、ワーク10は2個
の基準ピン73で溝13および14が一方向に押され、
基準軸61を中心として回動して角度方向が決められ
る。このとき設定されるX軸は、2個の基準ピン73の
中心PbおよびQbを通る線Lbに平行で原点Oを通る
線Mbとなる。
【0006】図16(基準穴と2箇所の溝を通る中央断
面図)および図17(基準穴側から見た平面図)に示す
ワーク位置決め治具80は、溝13に先端にテーパ部を
持った基準ピン82がピンガイド81で上下自在に設け
られるとともに予圧バネ83でワーク10方向に付勢さ
れている。これによって、ワーク10は基準ピン82の
テーパ部が溝13の両側に当接するまで基準軸61を中
心として回動して角度方向が決められ、原点Oと基準ピ
ン81の中心Pcを通る線McがX軸として設定され
る。この治具では溝14は位置決めには使用されない。
なお、詳細は図示しないが、この治具では予圧バネ83
をワーク10の重さより小さい押圧力にするか、ワーク
10を上から押える等して、予圧バネ83の押圧力によ
ってワーク10の浮き上りを防止する対策がとられてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワーク
位置決め治具60は基準ピン62が係合する溝の幅と基
準ピン62の外径寸法に差がある場合や、2箇所の溝の
位置関係によって、ワーク10に設定されているX軸M
oと治具で設定されたX軸Maとに誤差が生じるという
問題がある。また、ワーク位置決め治具70は2箇所の
溝の幅と基準ピン73の外径寸法に差がある場合、ワー
ク10に設定されているX軸Moと設定されたX軸Mb
とに誤差が生じるという問題がある。さらに、ワーク位
置決め治具80は2箇所の溝位置関係によって、また、
溝の入口の面取り寸法が溝の両側で差が大きい場合に、
ワーク10に設定されているX軸Moと設定されたX軸
Mcとに誤差が生じるという問題がある。
【0008】本発明はこのような事情を鑑みてなされた
もので、中央に基準穴があり、かつ基準穴の中心線上の
互いに180゜反対側2箇所に中心線方向の溝があるワ
ークを、基準穴で中心位置を位置決めするとともに、2
箇所の溝の幅中心で中心位置に対する角度方向を位置決
めする場合に適したワーク位置決め治具を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、中央に基準穴
があり、かつ該基準穴の中心線上の互いに180゜反対
側2箇所に該中心線方向の溝があるワークを、前記基準
穴で中心位置を位置決めするとともに、前記2箇所の溝
の幅の中心で前記中心位置に対する角度方向を位置決め
するワーク位置決め治具を、 (イ)ワーク載せ台をベースに立設する。 (ロ)前記基準穴の半径方向を固定し、回動は自在に支
持する基準穴位置決め手段を前記ベースの略中央に設け
る。 (ハ)一方向に水平揺動自在な水平揺動手段を前記基準
穴位置決め手段の周辺に設ける。 (ニ)ワークの前記2箇所の溝の両側に当接する溝係合
手段を前記水平揺動手段に設ける。該溝係合手段は該水
平揺動手段の揺動方向と略直角方向で前記基準穴位置決
め手段の中心に対し互いに180゜反対側2箇所に配設
する。 (ホ)前記基準穴位置決め手段および前記溝係合手段を
ワークの基準穴および2箇所の溝から離脱させる操作ア
ームを前記ベースに移動自在に設ける。 以上のように構成した。
【0010】また、前記基準穴位置決め手段を、 (イ)下部に円柱部を有し上部にテーパ部を有する基準
軸を、前記ベースに固着する。 (ロ)リテーナを前記基準軸の円柱部外周に上下自在に
設ける。 (ハ)前記リテーナを前記基準軸のテーパ部大径方向に
付勢する付勢手段を設ける。 (ニ)3個以上のボールを前記基準軸の半径方向移動自
在に前記リテーナに設ける。 以上のように構成した。
【0011】また、前記水平揺動手段を平行リンク機構
とした。
【0012】また、前記溝係合手段を、 (イ)上部にテーパ部、中間部に円柱部を有する基準ピ
ンを、前記水平揺動手段に設け、該水平揺動手段の揺動
方向と略直角方向で前記基準軸の中心に対して互いに1
80゜反対側2箇所に配設する。 (ロ)前記基準ピンの円柱部に沿って上下自在な支持ブ
ロックを設ける。 (ハ)上部外形が半円柱で2個で略円柱を形成する2個
の溝係合ピンを、前記支持ブロックの上方で該支持ブロ
ックに板バネで連結し、前記水平揺動手段の揺動方向開
閉自在に設ける。 (ニ)前記支持ブロックを下方向に付勢する予圧バネを
前記水平揺動手段と前記支持ブロックの間に設ける。 以上のように構成した。
【0013】
【作用】本発明によれば、操作アームを非位置決め側に
操作した後、端面を下向きにして、基準穴を基準穴位置
決め手段の位置に合わせるとともに2箇所の溝を溝係合
手段の位置に合わせて、ワークをワーク載せ台に載せ
る。次に、操作アームを位置決め側に操作すると、基準
穴位置決め手段によってワークの中心位置が位置決めさ
れるととも回動は自在な状態にされる。同時に、2箇所
の溝係合手段がワークの溝に当接しだすが、溝係合手段
がワークの2個の溝の両側に当接するまでは、ワークは
基準穴位置決め手段を中心に回動するとともに、水平揺
動手段によって溝係合手段の位置が水平方向に揺動し、
溝係合手段がワークの2箇所の溝の両側に当接すると、
ワークの位置決めが完了する。これによって、2箇所の
溝係合手段の中心を通る線と、ワークの2箇所の溝の中
心を通る線が一致する。この場合、溝係合手段が設けら
れている水平揺動手段は一方向に揺動しその他の水平方
向に変動しないので、2箇所の溝係合手段の中心を通る
線に常に平行に揺動し、2箇所の溝係合手段の中心を通
る線に平行で基準穴位置決め手段の中心を通る線は常に
一定となる。
【0014】
【実施例】図1から図9に本発明に係る実施例のワーク
位置決め治具を示す。図1は全体平面図であり、図2は
図1のA−A断面図で中心線から左側がワーク位置決め
前の状態図、右側がワーク位置決め状態図である。ま
た、図3は図2のB−B断面図でワーク位置決め前の状
態図であり、図4は図3のC−C断面図でワーク位置決
め状態図、図5は図3のD−E−F−F−E−D断面図
でワーク位置決め前の状態図を示す。さらに、図6は溝
係合手段40の詳細図でワーク位置決め前の状態図、図
7は溝係合手段40の詳細図でワーク位置決め状態図、
図8は図1のG矢視図、図9は溝係合手段の中心の説明
図である。図1において、ワーク位置決め治具は中央に
基準穴位置決め手段20、基準穴位置決め手段20の周
辺に水平揺動手段30、基準穴位置決め手段20の両側
で水平揺動手段30に溝係合手段40、中央から略等距
離に3個のワーク載せ台22が配設されている。
【0015】図2に示すように、ベース21の中央に、
上部にテーパ部23aを有する基準軸23が固着され、
基準軸23の円筒部23b外周に上下自在にリテーナ2
4が設けられ、リテーナ24には円周上約120゜間隔
に3個のボール25が基準軸23の半径方向移動自在に
内蔵されている。リテーナ24の下部両側には溝係合手
段40方向に作動ピン26が固着されている。また、図
4に示すように、作動ピン26は付勢レバー28の溝2
8aに係合しており、付勢レバー28はベース21に設
けられた軸27に支持されて上下揺動自在になっている
とともに、予圧バネ29によって作動ピン26の係合す
る溝28aが下方向になるように付勢されている。これ
によって、後述する操作アーム52がH方向に引き出さ
れると、作動ピン26が操作アーム52のフォーク部5
3の先端上面53aに当接するまでリテーナ24は下降
する。この結果、リテーナ24は下方向に付勢され、ボ
ール25が基準軸23のテーパ部23aの大径方向に移
動し、ボール25は基準軸23のテーパ部23aによっ
て外側に移動して、ワーク10の基準穴12に当接する
(図2の右側)。なお、図示しないが、リテーナ24は
基準軸23に設けられた回り止めピンによって回動が規
制されているとともに、ワーク10がない状態のときに
ボール25がリテーナ24から外れないように、ボール
25が入るリテーナ24の穴の外側はボール25の直径
より僅かに小さく形成されている。
【0016】水平揺動手段30は平行リンク機構で、図
1・図2・図3・図4に示すように、ベース21の外周
に平行リンク下板31が固着され、平行リンク下板31
の前後に2個の平行リンク縦板33が、2個の平行リン
ク縦板33の上に平行リンク上板32が設けられ、平行
リンク下板31と平行リンク縦板33、平行リンク縦板
33と平行リンク上板32は各々十字板バネ34で接続
されている。これによって、平行リンク上板32が水平
方向に揺動自在になっている。この場合、平行リンク上
板32の揺動方向は2箇所の溝係合手段40の中心を通
る線に略直角方向に設定されている。また、平行リンク
上板32の揺動量を規制するためにブロック36が設け
られるとともに、ブロック36にストッパ37が、平行
リンク上板32にストッパ35が取り付けられている。
【0017】次に、溝係合手段40について説明する。
図2および図7に示すように、平行リンク上板32の下
面の両側にブラケット38が固着され、ブラケット38
には各々基準ピン41が固着されている。基準ピン41
は上部にテーパ部、中間部に円筒部が形成されている。
基準ピン41の外側に基準ピン41の円筒部に沿って上
下自在に支持ブロック42が設けられ、支持ブロック4
2の上方に2個の溝係合ピン44が取り付けられてい
る。溝係合ピン44は下部が板バネ43で支持ブロック
42に取り付けられて開閉自在になっており、上部が半
円柱状で2個で略円柱筒を形成するとともに、2個の間
に基準ピン41の中心が位置している。また、支持ブロ
ック42は予圧バネ45によって下方向に付勢されてお
り、後述する操作アーム52がH方向に引き出される
と、支持ブロック42は操作アーム52のフォーク部5
4の先端上面54aに当接するまで支持ブロック42は
下降する。この結果、基準ピン41のテーパ部に溝係合
ピン44の内側(2個の間)が当接し、溝係合ピン44
は外側に開いてワークの溝の両側に当接する。なお、溝
係合ピン44の上部の半円柱状の先端付近にテーパ部が
形成されており、溝係合ピン44が開いてワーク10の
溝に当接するときはテーパ部と半円柱部の境目44aが
当接し半円柱部は当接しないので、ワーク10の溝の入
口の面取り寸法には影響されないようになっている。
【0018】さらに、図8に示すように、ベース21に
は平行リンク上板32の揺動方向にガイド51が形成さ
れ、ガイド51に沿って移動自在に操作アーム52が設
けられている。図3・図5・図6に示すように、操作ア
ーム52の先端には作動ピン26に係合するフォーク部
53と支持ブロック42に係合するフォーク部54が各
々2個ずつ形成されている。操作アーム52はワーク1
0の着脱時にボール25がワーク10の基準穴12から
離れるとともに、溝係合ピン44が溝13および14か
ら離れるように操作するものである。
【0019】前述したように(図4参照)、操作アーム
52をH方向に引き出した状態では、フォーク部53の
先端上面53aに作動ピン26が当接するまで予圧バネ
29によってリテーナ24は下降し、ボール25が基準
軸23のテーパ部23aの大径方向に移動し、ボール2
5は基準軸23のテーパ部23aによって外側に移動し
てワーク10の基準穴12に当接するが、図5に示すよ
うに、操作アーム52をI方向に押し込むと、フォーク
部53の上面53bが作動ピン26に係合し、予圧バネ
29に抗してリテーナ24を上方向に移動させるので、
ボール25は基準軸23のテーパ部23aの小径方向に
移動しやすくなり、ワーク10に対するボール25の当
接力が減少して、ワーク10の基準穴12は基準軸23
からの離脱が容易になる。
【0020】また、前述したように(図7参照)、操作
アーム52をH方向に引き出した状態では、フォーク部
54の先端上面54aに支持ブロック42の下面が当接
するまで支持ブロック42が予圧バネ45によって下方
向に付勢され、基準ピン41のテーパ部に溝係合ピン4
4の内側(2個の間)が当接して溝係合ピン44は外側
に開きワークの溝に当接するが、図6に示すように、操
作アーム52をI方向に押し込むと、フォーク部54の
上面54bで支持ブロック42が予圧バネ45に抗して
上方向に移動するので、溝係合ピン44は基準ピン41
のテーパ部から外れ、外側に広がる力が除去されてワー
ク10の溝13および14からの離脱が容易になる。
【0021】このように構成されたワーク位置決め治具
で、ワーク10を位置決めする場合、作業者は操作アー
ム52をI方向に押し込んだ後、端面11を下向きにし
て、基準穴12を基準穴位置決め手段20の位置に合わ
せるとともに溝13および14を溝係合手段40の位置
に合わせて、ワーク10をワーク載せ台22に載せる。
次に、操作アーム52をH方向に引き出す。これによっ
て、リテーナ24が下降してボール25が外側に移動
し、ボール25がワーク10の基準穴12に当接してワ
ーク10の中心が位置決めされる。同時に、支持ブロッ
ク42が下方に移動し溝係合ピン44の内側が基準ピン
41のテーパ部に当接して外側に開くが、4個すべての
溝係合ピン44がワークの溝13および14溝の両側に
当接するまでは、ワーク10は基準軸23を中心に回動
するとともに、平行リンク機構によって溝係合ピン44
の位置が水平方向に揺動し、4個すべての溝係合ピン4
4がワークの溝13および14溝の両側に当接すると、
ワーク10の位置決めが完了する。この後、基準軸23
の中心を原点、2箇所の溝係合ピン44の中心を通る線
に平行で原点を通る線をX軸と設定して、測定部分15
等を測定する。
【0022】なお、この場合、溝係合ピン44の中心P
およびQは、図9に示すように、2個の溝係合ピン44
の先端付近のテーパ部と半円柱部の境目44aの外側の
距離TaおよびTbの中点である。しかし、この点を正
確に求めることは難しいので、通常は予め測定ワークと
同様の形状をし各寸法が既知の基準ワークを本発明に係
るワーク位置決め治具に設置し、基準ワークを測定し、
測定結果に基づいて設定する。
【0023】また、溝係合手段40が設けられている平
行リンク上板32は一方向に揺動しその他の方向には変
動しないので、2箇所の溝係合ピン44の中心Pおよび
Qを通る線Lは常に平行に揺動し、2箇所の溝係合ピン
44の中心PおよびQを通る線Lに平行で原点(基準軸
23の中心)を通る線は常に一定となる。
【0024】なお、実施例では、基準軸23とワーク1
0の基準穴12の当接をボール25によって行ったが、
これに限らず、基準穴12の半径方向を固定しつつ回動
自在にする機構であれば他の方法を用いてもよい。
【0025】また、水平揺動手段30を平行リンク機構
を用いた場合について説明したが、溝係合手段40が水
平一方向に揺動しその他の水平方向に変動しない機構で
あれば、リニアガイド等を用いてもよい。平行リンクの
支点は十字板バネ34としたが、支点の変動が小さく平
行リンク上板32が小さい力で揺動できれば、ボールベ
アリング等による支点でもよい。
【0026】さらに、実施例では溝係合ピン44の内側
と基準ピン41の先端部との係合を溝係合ピン44の内
側が平面で基準ピン41の先端をテーパにして行った
が、これと反対に、基準ピン41の先端が円柱で溝係合
ピン44の内側を傾斜面にしてもよい。ワークの溝の入
口の面取り寸法が両側であまり差がない場合は、溝係合
手段は従来例の図16および17で示したような基準ピ
ンを用い、基準ピンのテーパ部をワークの溝にに当接さ
せる方法でもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るワーク
位置決め治具によれば、基準穴位置決め手段20によっ
てワーク10の中心位置Oを位置決めするとともに、回
動が自在な状態にする。同時に、2箇所の溝係合手段4
0の4個すべての溝係合ピン44がワーク10の溝13
および14に当接し出すが、溝係合手段40がワーク1
0の溝13および14の両側に当接するまでは、ワーク
10は基準穴位置決め手段20を中心に回動するととも
に、水平揺動手段30によって溝係合手段40の位置が
水平方向に揺動し、溝係合手段40の4個すべての溝係
合ピン44がワーク10の溝13および14の両側に当
接すると、ワーク10の位置決めが完了する。これによ
って、2箇所の溝係合手段40の中心PおよびQを通る
線Lと、ワーク10の2箇所の溝13および14の中心
PoおよびQoを通り基準穴12の中心Oを通る線Mo
が一致する。この場合、溝係合手段40が設けられてい
る水平揺動手段30は一方向に揺動しその他の水平方向
に変動しないので、2箇所の溝係合手段40の中心Pお
よびQを通る線Lは常に平行に揺動し、線Lに平行で基
準穴位置決め手段20の中心を通る線は常に一定とな
る。
【0028】したがって、中央に基準穴12があり、か
つ基準穴12の中心線上の互いに180゜反対側に2箇
所に中心線方向の溝13および14があるワーク10
を、基準穴12で中心位置Oを位置決めするとともに、
2箇所の溝13および14の中心PoおよびQoで中心
位置Oに対する角度方向を位置決めする場合に最適なワ
ーク位置決め治具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例のワーク位置決め治具の平
面図
【図2】図1のA−A断面図で中心線から左側がワーク
位置決め前の状態図、右側がワーク位置決め状態図
【図3】図2のB−B断面図でワーク位置決め前の状態
【図4】図3のC−C断面図でワーク位置決め状態図
【図5】図3のD−E−F−F−E−D断面図でワーク
位置決め前の状態図
【図6】溝係合手段の詳細図でワーク位置決め前の状態
【図7】溝係合手段の詳細図でワーク位置決め状態図
【図8】図1のG矢視図
【図9】溝係合手段の中心の説明図
【図10】ワークの基準穴と2箇所の溝を通る中央断面
【図11】ワークの基準穴側から見た平面図
【図12】従来のワーク位置決め治具第一例の基準穴と
2箇所の溝を通る中央断面図
【図13】従来のワーク位置決め治具第一例の基準穴側
から見た平面図
【図14】従来のワーク位置決め治具第二例の基準穴と
2箇所の溝を通る線に直角方向の中央断面図
【図15】従来のワーク位置決め治具第二例の基準穴側
から見た平面図
【図16】従来のワーク位置決め治具第三例の基準穴と
2箇所の溝を通る中央断面図
【図17】従来のワーク位置決め治具第三例の基準穴側
から見た平面図
【符号の説明】
10……ワーク 20……基準穴位置決め手段 21……ベース 22……ワーク載せ台 23……基準軸 24……リテーナ 25……ボール 26……作動ピン 28……付勢レバー 30……水平揺動手段 32……平行リンク上板 38……ブラケット 40……溝係合手段 41……基準ピン 44……溝係合ピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に基準穴があり、かつ該基準穴の中
    心線上の互いに180゜反対側2箇所に該中心線方向の
    溝があるワークを、前記基準穴で中心位置を位置決めす
    るとともに、前記2箇所の溝の幅の中心で前記中心位置
    に対する角度方向を位置決めするワーク位置決め治具で
    あって、 ベースに設けられたワーク載せ台と、 前記ベースの略中央に設けられ、前記基準穴の半径方向
    を固定しつつ回動自在に支持する基準穴位置決め手段
    と、 前記基準穴位置決め手段の周辺に設けられ、一方向に水
    平揺動自在な水平揺動手段と、 前記水平揺動手段に設けられ、該水平揺動手段の揺動方
    向と略直角方向で前記基準穴位置決め手段の中心に対し
    互いに180゜反対側2箇所に配設されるとともに、ワ
    ークの前記2箇所の溝の両側に当接する溝係合手段と、 前記ベースに移動自在に設けられ、前記基準穴位置決め
    手段および前記溝係合手段をワークの基準穴および2箇
    所の溝から離脱させる操作アームと、 から構成されたことを特徴とするワーク位置決め治具。
  2. 【請求項2】前記基準穴位置決め手段が、 前記ベースに固着され、下部に円柱部を有し上部にテー
    パ部を有する基準軸と、 前記基準軸の円柱部外周に上下自在に設けられたリテー
    ナと前記リテーナを前記基準軸のテーパ部大径方向に付
    勢する付勢手段と、 前記リテーナに前記基準軸の半径方向移動自在に設けら
    れた3個以上のボールと、 から構成されたことを特徴とする請求項1に記載のワー
    ク位置決め治具。
  3. 【請求項3】前記水平揺動手段が平行リンク機構である
    ことを特徴とする請求項1に記載のワーク位置決め治
    具。
  4. 【請求項4】前記溝係合手段が、 前記水平揺動手段に設けられ、該水平揺動手段の揺動方
    向と直角方向で前記基準軸の中心に対し互いに180゜
    反対側2箇所に配設されるとともに、上部にテーパ部、
    中間部に円柱部が形成された基準ピンと、 前記基準ピンの円柱部に沿って上下自在に設けられた支
    持ブロックと、 前記支持ブロックの上方で該支持ブロックに板バネで連
    結されて前記水平揺動手段の揺動方向開閉自在に設けら
    れ、上部外形が半円柱で2個で略円柱を形成する2個の
    溝係合ピンと、 前記水平揺動手段と前記支持ブロックの間に設けられ、
    前記支持ブロックを下方向に付勢する予圧バネと、 から構成されたことを特徴とする請求項1に記載のワー
    ク位置決め治具。
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