JPH0723452B2 - 架橋性の非イオン界面活性剤で調製された水性ポリマーエマルジョン - Google Patents

架橋性の非イオン界面活性剤で調製された水性ポリマーエマルジョン

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JPH0723452B2
JPH0723452B2 JP3070177A JP7017791A JPH0723452B2 JP H0723452 B2 JPH0723452 B2 JP H0723452B2 JP 3070177 A JP3070177 A JP 3070177A JP 7017791 A JP7017791 A JP 7017791A JP H0723452 B2 JPH0723452 B2 JP H0723452B2
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polymer emulsion
polymer
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ピーピージー インダストリーズ, インコーポレーテツド
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    • C08F2/00Processes of polymerisation
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    • C08F2/30Emulsion polymerisation with the aid of emulsifying agents non-ionic
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔関連出願の関係〕本出願は、1989年
11月15日にタング(Tang)らにより出願された「重
合性界面活性剤」という米国特許出願No.07/43
6,968に関連しており、この出願は、1989年6
月20日にタング(Tang)らにより出願された米国特許
出願No.209,249の包袋継続出願(file wrapp
er continuation)である。
【0002】
【発明の背景】本発明は水性のポリマーエマルジョン
よびそのポリマーエマルジョンから調製される塗料組成
物に関する。
【0003】水性のポリマーエマルジョンは公知であ
り、インク、接着剤、消費材(consumer)、お
よび産業用塗料を含む種々の用途に用いられてきた。そ
のようなポリマーエマルジョンの特徴は、そのポリマー
エマルジョン中のポリマー粒子が凝集したり沈降したり
しないようにするために何らかの安定化機構を必要とし
ているということである。
【0004】その粒子が安定化され得る一つの方法は、
水中でイオンを生じその電荷が他のポリマー粒子上の電
荷に対して反発する基をその重合体の中に組み込む方法
である。この反発によってその粒子は凝集しないように
なる。ポリマー粒子を安定化するもう一つの方法は、親
水性および疎水性の両方のセグメントを有する非イオン
性の界面活性剤を使用する方法である。この界面活性剤
は、水中で配向して立体障害を形成し、そのことにより
凝集がおこらないようになる。さらに、電荷反発を与え
そのために凝集がおこらなくするために、従来のイオン
性の乳化剤もまた用いられる。例えば、代表的なイオン
性乳化は、モノおよびジアルキルスルフォサクシネー
ト、第2級アルカンスルホネート、直鎖状および分岐鎖
状アルキルベンゼンスルフォネートを含有する。しばし
ば、最適の安定性を与えるために、イオン性および非イ
オン性の両方の機構が組合わされて用いられる。
【0005】従来の非イオン性の界面活性剤は、オキシ
エチレン単位を界面活性剤の構造中に組み込むため、概
して水に敏感である。代表的な非イオン性界面活性剤の
例には、オクチルおよびノニルフェノールに基づくアル
キルアリールエーテルアルコール類;オクチルおよびノ
ニルフェノールに基づくアルキルアリールポリエーテル
アルコール類;アルキルフェノールエトキシレート類;
脂肪族アルコールエトキシレート類;エチレンオキシド
/プロピレンオキシド共重合体類;脂族酸エトキシレー
ト類;脂肪酸エチレンオキシド/プロピレンオキシド共
重合体類;アルカノールアマイド類およびエトキシレー
ト類およびソルビタンエステル類およびエトキシレート
類が含まれる。
【0006】しかしながら、これらのアプローチにはい
くつかの問題が伴う。例えば、塗料用途の場合にはこれ
らの安定化機構を利用するポリマーエマルジョンを配合
すると硬化した塗膜は水に対する感受性が高まってしま
う。これは良好な塗膜の耐水性を要求する自動車用塗料
のような用途では非常に不都合である。
【0007】従って、安定でなおかつ耐水性の塗膜を提
供することのできる水性ポリマーエマルジョンを調製す
るための方法が必要とされている。
【0008】
【発明の要旨】本発明によれば、水性の連続相、分散ポ
リマー相、および多価水酸基官能性非イオン界面活性剤
を含有する安定な水性ポリマーエマルジョンであって、
これらの水酸基が4以上の炭素原子により分離されてお
り、該界面活性剤が実質的にオキシエチレン単位を含ま
ない、水性ポリマーエマルジョンが提供される。
【0009】分散ポリマー相の詳細な性質は本発明にと
って臨界的なものではなく、従っていくつかのタイプ
リマーの中から選ばれ得る。特許請求の範囲に記載さ
れている発明の特定の局面を例示する目的のために、分
散ポリマー相としての水性のアクリル性またはビニルポ
リマーが詳細に論じられている。それゆえに、例示する
と、特許請求の範囲に記載されている水性ポリマーエマ
ルジョンの分散ポリマー相は、水性媒体中でフリーラジ
カル開始重合の可能なモノマー類の混合物から調製され
得る。
【0010】重合可能な適当なモノマー類は数多くの物
質から選ばれ得る。それらの数多くの物質の例はメチル
アクリレート、メチルメタクリレート、ブチルアクリレ
ート、ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアク
リレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、およびヒドロキシプロピルメタクリレー
トのような、アクリル酸およびメタクリル酸のアルキル
エステルを包含するアクリル系モノマーのようなビニル
モノマーを含んでいる。スチレン、アクリルアミド、ア
クリロニトリル、マレイン酸およびフマル酸のアルキル
エステル、ビニルハライドおよびビニリデンハライド、
アクリル酸、エチレングリコールジメタクリレート、イ
ソボルニルメタクリレート、ビニルアセテート、ビニル
エーテル類、アリルエーテル類、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、ラウリルメタクリレー
ト、N−ブトキシメチルアクリルアミド、ならびに多官
能性アクリレートおよび多官能性メタクリレートもまた
適当である。重合性モノマーは、上記に述べたようなブ
チルアクリレートおよびメチルメタクリレートのような
実質的に水に不溶な疎水性の材料が好ましい。少量のヒ
ドロキシエチルアクリレート、アクリル酸およびアクリ
ルアミドのような水に可溶なモノマー類は問題なく用い
ることができる。
【0011】前記重合性モノマーの量については、重合
性モノマー成分、界面活性剤および水性媒体を含有する
水性エマルジョンの全重量を基準にして約5重量%から
約60重量%、好ましくは30重量%から45重量%の
量が通常用いられる。
【0012】前記界面活性剤はその物質が非イオン性で
ある多価水酸基官能性の材料である。非イオン性という
言葉は、その材料が水または他の適当な溶剤に溶解した
ときに容易にはイオンを生じないということを意味して
いる。
【0013】前記界面活性剤は、一般に、オリゴマーま
たはポリマー骨格に繰り返しポリマー単位を有するポリ
マー材料である。一般に前記界面活性剤は約200から
約800、好ましくは約600〜約800の水酸基価を
有しており、繰り返しポリマー単位上の水酸基は4以上
の炭素原子により分けられている。その末端の水酸基は
繰り返しポリマー単位の部分ではない。更に、前記界面
活性剤は実質的にオキシエチレン単位を実質的に含んで
いない。ここに用いられているオキシエチレン単位は次
のような構造式によって表される:
【0014】
【化1】
【0015】ここに用いられている「実質的に含んでい
ない」という表現は前記界面活性剤がこの界面活性剤の
全重量を基準にして20重量%より多くのオキシエチレ
ン単位を含んでいないということを意味している。この
界面活性剤はオキシエチレン単位を含まないことが好ま
しい。多くの量のオキシエチレン単位が存在するとそれ
だけ耐水性が損なわれる結果となるのでこのことは重要
である。
【0016】前記界面活性剤は、エポキシド官能性アル
コールと活性水素を含有する疎水性物質との反応によっ
て調製され得る。適当なエポキシド官能性アルコールの
例には、グリシドール、3−(ヒドロキシメチル)−3
−メチルオキセタンおよび3,4−エポキシ−1−ブタ
ノールが含まれる。
【0017】適当な活性水素を含有する疎水性物質の例
には、一般に、アミン類、アルコール類、メルカプタン
類および8以上の炭素原子を有する酸官能性物質が含ま
れる。特定の例には、ノニルフェノール、イソノニルフ
ェノール、オクチルフェノール、セチルフェノール、ヘ
キサデシルフェノール、ネオデカン酸、ステアリン酸、
ラウリン酸、ラウレルメルカプタン、ラウレルアミンが
包含される。
【0018】本発明の界面活性剤は上に示された他の特
性を満足させる限り、飽和または不飽和であり得る。そ
の界面活性剤は一般に以下の詳細が記される方法で調製
され得る。これらの方法は例示であって、それらを限定
するように意図されてはいないことが理解されるべきで
ある。当業者はこれらの方法の変化が可能であることを
理解できる。
【0019】飽和の界面活性剤については、上にリスト
されたような活性水素を含有する疎水性物質が、1から
2%強度の水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムのよ
うな塩基と共に、トルエンのような不活性な有機溶媒中
に約50%固形分で反応容器に仕込まれる。その混合物
を次いで加熱して還流し、原料成分に関連したすべての
水をディーンスターク装置またはトラップ装置を用いて
蒸留により除去する。例えば、グリシドールのようなエ
ポキシド官能性アルコールを約100℃から約130℃
の範囲の温度で2〜4時間にわたって加える。代表的に
は、そのエポキシドを適当な溶媒(例えばトルエン)
に、50%溶液として加える。反応の進行は反応混合物
の試料のエポキシ当量を測定することによりモニターさ
れ得る。エポキシ当量が無限に大きな値になったときに
その反応は完結したと見なされる。その反応混合物は次
いで約50℃〜約60℃の範囲の温度に冷却し、その塩
基を例えばオルト燐酸で中和する。形成された塩を濾過
によって除去し、溶媒を真空蒸留により除去する。生成
物を代表的には脱イオン水で60〜70%の固形分に溶
解する。このようにして調製された界面活性剤は次のよ
うな一般的な構造式により表現され得る:
【0020】
【化2】
【0021】この構造式でXは酸素、硫黄,窒素または
【0022】
【化3】
【0023】であり得;Rは、好ましくは8〜36の炭
素を有するアルキル基であり得;ならびにnは一般に1
〜25の整数である。
【0024】不飽和の界面活性剤については、上にリス
トされたようなエポキシド官能性アルコールをトルエン
のような不活性な有機溶媒中にて、固形分を基準にして
1〜2%の量のベンジルジメチルアミン触媒の存在下に
約80℃から100℃の温度でまず、単独重合させる。
この反応の完結はエポキシ当量によりモニターされ、3
00と2000の間の値が一般に反応完結の満足すべき
指標である。その反応物を次いでメタクリル酸またはジ
アリールアミンのような、不飽和酸または不飽和アミン
を加えて冷却する。2,6−ジ−tブチルパラクレゾー
ルのような禁止剤を、固形分を基準にして0.05%の
レベルで冷却用の不飽和酸または不飽和アミンの二重結
合の重合を妨げるために、一般的には加える。その反応
物は選ばれた間隔で酸価の減少およびエポキシ当量の増
加を測定することによりモニターされる。その反応が完
結すると、溶媒を真空蒸留により除去し、その結果とし
て得られる生成物(これは、固形分のレベルが100%
の高さにまで調製され得る)が回収される。
【0025】これらの物質の一般的な構造は下の構造式
により表され得る:
【0026】
【化4】
【0027】この構造式でRはアルキルアクリレートま
たはメタクリレート基、ビニルエステル基またはアミノ
基であり得、そして、nは2〜30の整数である。
【0028】重合の条件については、適当な分散ポリマ
ー相の例示のために選択されたビニルポリマーを調製す
るために用いられるビニルモノマー成分を、水性の連続
相中でフリーラジカル開始剤とともに、上で十分に記載
された界面活性剤の存在下で重合する。重合の温度は代
表的には約40℃〜約85℃、通常は約60℃〜約80
℃であり、水相のpHは通常はラジカル種に依存して約
2〜約10に保たれる。
【0029】フリーラジカル開始剤はフリーラジカル開
始剤として挙動することが知られており水相に可溶な種
々の物質から選ばれ得る。実施例にはアンモニウムパー
サルフェイト、ソディウムパーサルフェイトおよびポタ
シウムパーサルフェイトのようなパーサルフェイト類が
含まれる。油溶性の開始剤もまた単独であるいは水溶性
の開始剤に加えて用いられ得る。代表的な油溶性の開始
剤にはベンゾイルパーオキシド、t−ブチルハイドロパ
ーオキシドおよびt−ブチルパーベンゾエートのような
有機のパーオキシド類が含まれる。アゾビスイソブチロ
ニトリルのようなアゾ化合物、および様々なレドックス
開始剤もまた用いられ得る。レドックス開始剤の例には
(鉄/過酸化水素、イソアスコルビン酸/過酸化水素)
およびソディウムフォルムアルデヒドスルフォキサレー
トが含まれる。
【0030】その重合はバッチで、間欠的にあるいは連
続操作で、あるいはこれらの手法の組み合わせとして行
い得る。すべての重合のための原料を最初に重合容器に
仕込み得るが、通常は、分割して加える方法を用いると
よりよい結果が得られる。
【0031】前記界面活性剤の存在下で前記モノマー成
分を重合するためには、前記の水相は好ましくは、水系
溶媒及び界面活性剤の全重量を基準にして約10〜60
重量%、より好ましくは20〜50重量%の量で存在す
べきである。
【0032】水のほかにも、水性の連続相は何らかの有
機の共溶媒を含有し得る。有機の共溶媒は水に可溶また
は混合可能であることが好ましい。そのような溶媒の例
には、エチレングリコールおよびジエチレングリコール
のモノアルキルエーテルのような含酸素有機溶媒が含ま
れる。上記のモノアルキルエーテルは、アルキル基に1
〜4の炭素原子を含有し、例えば、エチレングリコール
およびジエチレングリコールのモノエチルおよびモノブ
チルエーテルがある。他の水溶性溶媒の例には、エタノ
ール、イソプロパノール、t−ブタノールおよびジアセ
トンアルコールのようなアルコール類が含まれる。水溶
性の含酸素有機溶媒が水相の全重量を基準にして30重
量%未満の量で存在することが好ましいが、5重量%未
満の量で存在することがより好ましい。
【0033】水相の全重量を基準にして5重量%未満の
少量の非極性で水に混和しない脂肪族、脂環式および芳
香族炭化水素類(例えばヘキサンおよびシクロヘキサ
ン)のような溶媒もまた水相に用いられ得る。
【0034】代表的には、反応容器に適当な量の水性連
続相、界面活性剤およびモノマーが仕込まれる。次いで
反応容器を重合反応の温度に加熱し開始剤の一部を仕込
む。水相、開始剤および界面活性剤およびモノマー成分
の一部のみを最初に反応容器に仕込むことが好ましい。
この最初の仕込(シード工程)を一定の時間反応させて
から、残りのモノマー成分を量を増やしながら加える。
その添加速度は、重合温度、用いる特定の開始剤、重合
させるモノマー類のタイプ、量および反応性に依存して
変化させ得る。すべてのモノマー成分を仕込んでから重
合を完結させるために通常最後の加熱を行い、次いでそ
の反応容器を冷却してエマルジョンを濾過する。所望な
らば当該業者に公知の他の技術を用いることもできる。
本発明に従って調製されるポリマーエマルジョンは安定
なポリマーである。安定なという言葉は、その分散物が
実質的に小砂のようなものを含まず、そのポリマーは2
5℃の温度で少なくとも数ケ月間ゲル化もせず綿状の塊
にもならず、沈澱も生じず、あるいはクリーム状に固ま
ることもしないということを意味している。
【0035】本発明の安定なポリマーエマルジョンは、
これらのポリマーエマルジョンを使用することから生ず
る有利な特性は熱硬化性組成物に於いてより顕著ではあ
るけれども、熱可塑性および熱硬化性の両方の水性塗料
組成物を配合する際に有用である。
【0036】熱硬化性水性塗料組成物は、そのポリマー
エマルジョンを基板に塗布し、その水性媒体を室温また
は高温で、例えば25℃〜300℃で蒸発させることに
より簡単に調製され得る。
【0037】熱硬化性水性塗料組成物を調合するに際し
ては、そのポリマーの中に架橋部分を与えるために少な
くとも一部のモノマー成分に活性水素またはエポキシ官
能性を持たせることが一般的に望ましい。そのポリマー
エマルジョンは、ブロックポリイソシアネートまたはア
ミノプラストのような適当な架橋剤、および所望ならば
他の適当な添加剤と、化合され得る。その架橋剤はそ
リマーおよびそのポリヒドロキシ官能性界面活性剤の
両方を架橋してフィルムとするために用いられる。代表
的には、その安定なポリマーは、架橋後において良好な
耐水性に加えて良好な物理的性質を有するすぐれた塗膜
を与えるポリエステル類およびポリウレタン類のような
他のオリゴマーまたはポリマー材料と、化合される。
【0038】その塗膜組成物は透明であり、または着色
され得るが、着色される場合には通常利用できるいかな
る材料ででも着色され得る。
【0039】加えて、充填剤、可塑剤、ワックス、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、消泡剤、殺菌剤、流動性調節
剤、従来の界面活性剤および他の配合用添加剤のような
種々の添加物が、所望ならば利用され得る。
【0040】前記塗料組成物は木材、金属、ガラス、
布、プラスチックなどを含む様々な基板にスプレー、デ
ィッピング、はけによる塗工、ローラー、または電着を
含む様々ないかなる塗装技術によってでも塗装され得
る。
【0041】本発明の安定なポリマーエマルジョンは良
好な接着性、耐水性、硬度、可撓性および耐久性を含む
すぐれた物理的性質を有する塗膜組成物を与える。
【0042】以下の実施例は本発明を例示するものであ
って、それに限定するものではない。
【0043】
【実施例】(実施例1) (非イオン性ポリヒドロキシル官能性界面活性剤の合
成)仕込み材料 重量部(g) ノニルフェノール 232.0 水酸化カリウム 50.6 トルエン 258.0供給物A グリシドール(50%トルエン溶液) 2680.0 仕込み材料を含む反応容器を窒素の不活性雰囲気下で加
熱して還流し、水酸化カリウムとトルエンに関連したす
べての水を共沸した。次いで供給物Aを4〜6時間にわ
たって容器に加え、反応の進行をエポキシ当量を測定す
ることによりモニターした。エポキシ当量が無限大に達
した時、塩基の水酸化カリウムを58.4gの燐酸を加
えて中和した。水酸化カリウムと燐酸とにより生成した
塩を沈澱させるために、約300〜500gのトルエン
と600gのエタノールとを反応容器に加えた。その塩
を濾過により除去し,その濾液(生成物)からの溶媒を
蒸留により除去した。その液体生成物は110℃、1時
間で測定した時に全固形分が95.0%であり、そして
水酸基価が716.3であった。
【0044】次いで脱イオン水をその反応生成物に加え
て全固形分含量を58.3%とした。その生成物は次の
ような構造式を有していた。
【0045】
【化5】
【0046】(実施例2) (ポリヒドロキシアリル官能性非イオン性界面活性剤)仕込み材料 重量部(g) ノニルフェノール 440.7 水酸化カリウム 32.5 トルエン 400.0供給物A アリルグリシジルエーテル 114.1供給物B グリシドール(50%トルエン溶液) 2680.0供給物C 脱イオン水 161.7供給物D 燐酸(85%) 38.3 適当な反応容器の中で窒素雰囲気下で、仕込み材料を加
熱して還流し、水をディーンスターク装置により除去し
た。供給物Aを仕込容器に3時間にわたって加えエポキ
シ当量が無限大に達するまでそのまま放置した。次に供
給物Bを2時間にわたって加えた。エポキシ当量が無限
大に達した時に、供給物C及びDを加えた。このように
して水酸化カリウムと燐酸とにより生成した塩を濾過に
より除去した。その濾液からすべての溶媒を蒸留により
除去した。その反応生成物は110℃1時間で測定され
たときに95%の全固形分含量を有し、717の数平均
分子量および988の重量平均分子量を有していた。
〔分子量はポリスチレン標準を用いてゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィーにより決定された。〕上記生成
物は次のような構造を有していた。
【0047】
【化6】
【0048】(実施例3)この界面活性剤を、アクリル
グリシジルエーテルをグリシジルメタクリレートに変え
たこと以外は、実施例2と同様の方法で調製した。その
生成物はエタノール中で97%の全固形分含量を有して
いた。
【0049】(実施例4) (ポリヒドロキシメタクリレート不飽和非イオン性界面
活性剤)仕込み材料 重量部(g) グリシドール(50%トルエン溶液) 675.0 n−メチルピロリドン 250.0供給物A ベンジルジメチルアミン 6.7供給物B 2,6,ジ−t−ブチル−p−クレゾール 0.6
供給物C メタクリル酸 48.2 供給物Aおよび仕込み材料を反応容器にいっしょに入れ
て混合し、ゆっくり加熱して106℃にした。グリシド
ールの重合をエポキシ当量を測定することによりモニタ
ーした。そのエポキシ当量が1,676に達した時、供
給物Bおよび供給物Cを30分間にわたって滴下しなが
ら加えた。その反応の完結を酸価の低下を測定すること
によりモニターした。その反応の終わりには、溶媒を真
空蒸留により除去した。反応生成物はn−メチルピロリ
ドン中で110℃、1時間で測定されたときに85.2
%の全固形分含量を有し、0.08の酸価を有してい
た。上記生成物は次のような一般的な構造を有してい
た。
【0050】
【化7】
【0051】(比較実施例) (実施例5) (従来の非イオン性界面活性剤を使用するラテックスの
調製)仕込み材料 重量部(g) 脱イオン水 2760.0 ラウリル硫酸ナトリウム(30%水溶液) 4.5
33 炭酸水素ナトリウム 2.3
供給物A 脱イオン水 69.0 過硫酸アンモニウム 13.6供給物B 重量部(g) メチルメタクリレート 1683.0 エチルアクリレート 697.0 スチレン 357.0 ヒドロキシエチルメタクリレート 527.0 アクリル酸 102.0 ペンタエリスリトールトリアクリレート 34.0 脱イオン水 1771.0 ラウリル硫酸ナトリウム(30%水溶液) 34.0 トリトン N101* 34.0 *この界面活性剤はロームアンドハース(Rohm a
nd Haas)社のノニルフェノールポリエチレンオ
キシドである。
【0052】容器中の仕込み材料を窒素雰囲気下で80
℃の温度にまで加熱撹拌し、131.0gの供給物Bを
加えた。5分間そのままに保った後、供給物Aを加えて
その反応内容物を30分間そのままに保った。その後供
給物Bを加え始め、3時間にわたって加え続けた。その
反応混合物を45分間そのままに保ち、生成したアクリ
ルラテックスを放置して冷却し、取り出して分析した。
そのラテックスは、110℃1時間で測定すると42.
5%の全固形分含量を有し、pH3.7であり、11.
2の酸価および1820オングストロームの粒子サイズ
を有していた。粒子サイズは、フロリダ州ハイレアのク
ールターエレクトロニクス(Coulter Elec
tronics,Haileah,Florida)に
よるクールターモデルNT(Coulter Mode
l NT)装置を用いて測定された。
【0053】(実施例6) (実施例1からの界面活性剤を使用したラテックスの調
製) ポリヒドロキシノニルフェノールグリシドールを除い
て、実施例4と同じ界面活性剤をトリトンN101の代
わりに使用した。
【0054】(実施例7AおよびB) (実施例5および6の水に対する感受性の比較)7A 実施例4−40.6部 脱イオン水−10.0部 これらを前もって混合して、次いで次の化合物を加え
る: 脱イオン水−5.5部 ジメチルエタノールアミン−0.8部 これらを前もって混合し、次いで次の化合物を加える: エチレングリコールモノブチルエーテル−1.725部 RESIMENE717* −8.9部7B 実施例5−40.6部 脱イオン水−10部 これらを前もって混合し、次いで次の化合物を加える: 脱イオン水−5.5部 ジメチルエタノールアミン−0.8部 これらを前もって混合し、次いで次の化合物を加える: エチレングリコールモノブチルエーテル−1.725部 RESIMENE717* −8.9部 (*モンサント社のアミノプラスト架橋剤) 各々の上記の塗料の固形分含量は34.06%であり、
そのpHは7.6であった。
【0055】各々の塗料を6ミルの(湿式)ドロー・バ
ーでガラス基板上に塗布し、250°F(121℃)で
30分間水平にして焼き付けた。
【0056】ガラス上の硬化塗膜を60℃の水道水に2
4時間浸漬した。パネルの外観を6時間毎に、かぶりと
ふくれについて調べた。
【0057】 実施例7A 実施例7B 6時間 わずかにかぶりあり かぶりなし 12時間 かぶりの増大 ふくれ わずかにかぶりあり 18時間 わずかにかぶりあり 24時間 ひどいかぶり わずかにかぶりあり ひどいふくれ ふくれなし 上のデータは本発明のエマルジョンから調製された塗料
組成物が従来の方法で調製された塗料組成物よりも良好
な耐湿性を示したことを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 175/00 PHV 201/00 PDE (72)発明者 チャールズ エム.カニア アメリカ合衆国 ペンシルベニア 15065, ナトローナ ハイツ,ウッドランド プレ イス 1024 (56)参考文献 特開 昭52−121054(JP,A) 特開 昭50−43189(JP,A) 特公 昭61−18588(JP,B2)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性の連続相、分散ポリマー相、および
    多価水酸基官能性非イオン界面活性剤を含有する安定な
    水性ポリマーエマルジョンであって、これらの水酸基が
    4以上の炭素原子により分離されており、そして該界面
    活性剤が実質的にオキシエチレン単位を含まない、水性
    ポリマーエマルジョン。
  2. 【請求項2】 前記多価水酸基官能性界面活性剤が、エ
    ポキシド官能性アルコールおよび活性水素含有の疎水性
    物質から調製される、請求項1に記載ポリマーエマル
    ジョン
  3. 【請求項3】 前記多価水酸基官能性界面活性剤がノニ
    ルフェノールおよびグリシドールから調製される、請求
    項2に記載ポリマーエマルジョン
  4. 【請求項4】 前記界面活性剤が約200から約800
    の水酸基価を有する、請求項1に記載ポリマーエマル
    ジョン
  5. 【請求項5】 前記界面活性剤が、前記界面活性剤の全
    重量を基準にして、20重量%以下のオキシエチレン単
    位を有する、請求項1に記載ポリマーエマルジョン
  6. 【請求項6】 前記界面活性剤が飽和している、請求項
    に記載ポリマーエマルジョン
  7. 【請求項7】 前記界面活性剤が不飽和である、請求項
    に記載ポリマーエマルジョン
  8. 【請求項8】 以下のaおよびbを含有する熱硬化性水
    性塗料組成物:a.水性の連続相、分散ポリマー相、お
    よび多価水酸基官能性非イオン界面活性剤を含有する安
    定な水性ポリマーエマルジョンであって、これらの水酸
    基が4以上の炭素原子により分離されており、そして該
    界面活性剤が実質的にオキシエチレン単位を含まない、
    水性ポリマーエマルジョン;およびb.該ポリマー相
    界面活性剤とを架橋してフィルムを形成させるのに適合
    する架橋剤。
  9. 【請求項9】 前記架橋剤がアミノプラスト硬化剤であ
    る、請求項8に記載の塗料組成物。
  10. 【請求項10】 前記架橋剤がブロックポリイソシアネ
    ートである、請求項8に記載の塗料組成物。
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