JPH07233789A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
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- JPH07233789A JPH07233789A JP4801894A JP4801894A JPH07233789A JP H07233789 A JPH07233789 A JP H07233789A JP 4801894 A JP4801894 A JP 4801894A JP 4801894 A JP4801894 A JP 4801894A JP H07233789 A JPH07233789 A JP H07233789A
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- scroll
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転式スクロール圧縮機又は旋回式スクロー
ル圧縮機において、低圧縮比時のスクロールの押し付け
を確実に保証することができるようにする。 【構成】 回転式スクロール圧縮機においては、押し付
ける側の従動スクロールに背圧を作用させるようにバル
ブを取り付けるか、又は、押し付けられる側の駆動スク
ロールにバルブを取り付け、旋回式スクロール圧縮機に
おいては、押し付ける側の旋回スクロールに背圧を作用
させるようにバルブを取り付けるか、又は、押し付けら
れる側の固定スクロールにバルブを取り付け、その場合
のバルブは、従動スクロール又は旋回スクロールを押し
付ける背圧室に、通常運転時（中間圧縮室でオーバーシ
ュートが発生しない時）には高圧を作用させ、又、低圧
縮比となりオーバーシュートが発生した時には中間圧
（過圧縮圧力）を作用させることを自動的に変換できる
ものとした。
ル圧縮機において、低圧縮比時のスクロールの押し付け
を確実に保証することができるようにする。 【構成】 回転式スクロール圧縮機においては、押し付
ける側の従動スクロールに背圧を作用させるようにバル
ブを取り付けるか、又は、押し付けられる側の駆動スク
ロールにバルブを取り付け、旋回式スクロール圧縮機に
おいては、押し付ける側の旋回スクロールに背圧を作用
させるようにバルブを取り付けるか、又は、押し付けら
れる側の固定スクロールにバルブを取り付け、その場合
のバルブは、従動スクロール又は旋回スクロールを押し
付ける背圧室に、通常運転時（中間圧縮室でオーバーシ
ュートが発生しない時）には高圧を作用させ、又、低圧
縮比となりオーバーシュートが発生した時には中間圧
（過圧縮圧力）を作用させることを自動的に変換できる
ものとした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、スクロール圧縮機、詳
しくは回転式スクロール圧縮機及び旋回式スクロール圧
縮機を含むスクロール圧縮機に関する。
しくは回転式スクロール圧縮機及び旋回式スクロール圧
縮機を含むスクロール圧縮機に関する。
【０００２】
【従来の技術】スクロール圧縮機には駆動スクロール及
び従動スクロールを含む回転式スクロール圧縮機並びに
固定スクロール及び旋回スクロールを含む旋回式スクロ
ール圧縮機が含まれ、いずれのスクロール圧縮機も背圧
により従動スクロール又は旋回スクロールを駆動スクロ
ール又は固定スクロールに押し付ける構造となってい
る。背圧によりスクロールを押し付ける構造において
は、低速運転等で圧縮比が小さくなると中間圧縮部で過
圧縮となり、押付力が不足しスクロールの歯が離れてし
まうという問題があり、これを解決するために、例えば
特開昭５３−１１９４１２号公報及び特開昭５８−１２
８４８５号公報の「スクロール圧縮機」が開示されてい
る。
び従動スクロールを含む回転式スクロール圧縮機並びに
固定スクロール及び旋回スクロールを含む旋回式スクロ
ール圧縮機が含まれ、いずれのスクロール圧縮機も背圧
により従動スクロール又は旋回スクロールを駆動スクロ
ール又は固定スクロールに押し付ける構造となってい
る。背圧によりスクロールを押し付ける構造において
は、低速運転等で圧縮比が小さくなると中間圧縮部で過
圧縮となり、押付力が不足しスクロールの歯が離れてし
まうという問題があり、これを解決するために、例えば
特開昭５３−１１９４１２号公報及び特開昭５８−１２
８４８５号公報の「スクロール圧縮機」が開示されてい
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】特開昭５３−１１９４
１２号公報のスクロール圧縮機のように旋回スクロール
の背面全体を中間圧とすると、過圧縮圧力が背面全面積
に作用してしまい、押付力が過大となり入力の増大を招
いてしまうという問題があり、又、特開昭５８−１２８
４８５号公報のスクロール圧縮機のように中間圧縮室に
リリーフバルブを付けるのは、入力の増大なしに歯の押
付けは保証できるが、折角の圧縮仕事を一部無駄にする
こととなり、性能の低下を招いてしまうという問題があ
った。
１２号公報のスクロール圧縮機のように旋回スクロール
の背面全体を中間圧とすると、過圧縮圧力が背面全面積
に作用してしまい、押付力が過大となり入力の増大を招
いてしまうという問題があり、又、特開昭５８−１２８
４８５号公報のスクロール圧縮機のように中間圧縮室に
リリーフバルブを付けるのは、入力の増大なしに歯の押
付けは保証できるが、折角の圧縮仕事を一部無駄にする
こととなり、性能の低下を招いてしまうという問題があ
った。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題を
解決するためになされたもので、従動スクロール又は旋
回スクロールを押付ける背圧室に、通常運転時（中間圧
縮室でオーバーシュートが発生しない時）には高圧を作
用させ、又、低圧縮比となりオーバーシュートが発生し
た時には中間圧（過圧縮圧力）を作用させることを自動
的に変換できるバルブ構造を取り付けることで前記２つ
の問題点を解決しようとするものであって、第１の発明
として、回転式スクロール圧縮機において、従動スクロ
ールの鏡板の背面にドーナツ状の従動スクロール溝をつ
け、その開放部を可動プレートで覆い、前記従動スクロ
ール溝と前記可動プレートとでできるバルブ可動空間を
シールリング等のシール部材でシールすると共に、前記
可動プレートはスラスト方向に可動な構造とし、前記バ
ルブ可動空間と圧縮途中の圧縮室とを連通する微***を
前記従動スクロールに開け、又、前記バルブ可動空間と
前記従動スクロールの背部の高圧部とを連通する微***
を前記可動プレートに開けると共に、前記両微***の前
記バルブ可動空間に開放される面を両方共に弁座構造と
し、且つ前記バルブ可動空間内に両方の前記弁座を共用
とするような表と裏の両方を活用するバルブを有する回
転式スクロール圧縮機を提供し、第２の発明として、回
転式スクロール圧縮機において、駆動スクロールのスク
ロール部と軸部を分割するか又は鏡板の裏面に固定プレ
ートを取付けるかのいずれの場合も結合される２部材の
間にバルブが可動なバルブ可動空間をつくり、そのバル
ブ可動空間にバルブを有し且つそのバルブの表裏の両方
に弁座があり、前記バルブ可動空間と圧縮途中の圧縮室
とを連通する微***と、前記バルブ可動空間と前記駆動
スクロールの軸部の外部の高圧空間とを連通する微***
との両方があり、更に前記バルブ可動空間が前記従動ス
クロールの背面の背圧室に連通している回転式スクロー
ル圧縮機を提供し、第３の発明として、旋回式スクロー
ル圧縮機において、旋回スクロールの鏡板の背面にドー
ナツ状の旋回スクロール溝をつけ、その開放部を可動プ
レートで覆い、前記旋回スクロール溝と前記可動プレー
トとでできるバルブ可動空間をシールリング等のシール
部材でシールすると共に、前記可動プレートはスラスト
方向に可動な構造とし、前記バルブ可動空間と圧縮途中
の圧縮室とを連通する微***を前記旋回スクロールに開
け、又、前記バルブ可動空間と前記旋回スクロールの背
部の高圧部とを連通する微***を前記可動プレートに開
けると共に、前記両微***の前記バルブ可動空間に開放
される面を両方共に弁座構造とし、且つ前記バルブ可動
空間内に両方の前記弁座を共用とするような表と裏の両
方を活用するバルブを有する旋回式スクロール圧縮機を
提供し、第４の発明として、旋回式スクロール圧縮機に
おいて、固定スクロール上部に固定プレートを取り付
け、その間にバルブが可動なバルブ可動空間をつくり、
そのバルブ可動空間は中間圧縮室と外部高圧室と旋回ス
クロール背面の背圧室との３室に連通しており、且つ、
前記バルブ可動空間内にバルブが存在し、そのバルブの
上下にそれぞれ弁座があって、そのバルブによって前記
中間圧縮室と前記外部高圧室とのどちらか一方の微***
を塞閉させる構造を有する旋回式スクロール圧縮機を提
供しようとするものである。
解決するためになされたもので、従動スクロール又は旋
回スクロールを押付ける背圧室に、通常運転時（中間圧
縮室でオーバーシュートが発生しない時）には高圧を作
用させ、又、低圧縮比となりオーバーシュートが発生し
た時には中間圧（過圧縮圧力）を作用させることを自動
的に変換できるバルブ構造を取り付けることで前記２つ
の問題点を解決しようとするものであって、第１の発明
として、回転式スクロール圧縮機において、従動スクロ
ールの鏡板の背面にドーナツ状の従動スクロール溝をつ
け、その開放部を可動プレートで覆い、前記従動スクロ
ール溝と前記可動プレートとでできるバルブ可動空間を
シールリング等のシール部材でシールすると共に、前記
可動プレートはスラスト方向に可動な構造とし、前記バ
ルブ可動空間と圧縮途中の圧縮室とを連通する微***を
前記従動スクロールに開け、又、前記バルブ可動空間と
前記従動スクロールの背部の高圧部とを連通する微***
を前記可動プレートに開けると共に、前記両微***の前
記バルブ可動空間に開放される面を両方共に弁座構造と
し、且つ前記バルブ可動空間内に両方の前記弁座を共用
とするような表と裏の両方を活用するバルブを有する回
転式スクロール圧縮機を提供し、第２の発明として、回
転式スクロール圧縮機において、駆動スクロールのスク
ロール部と軸部を分割するか又は鏡板の裏面に固定プレ
ートを取付けるかのいずれの場合も結合される２部材の
間にバルブが可動なバルブ可動空間をつくり、そのバル
ブ可動空間にバルブを有し且つそのバルブの表裏の両方
に弁座があり、前記バルブ可動空間と圧縮途中の圧縮室
とを連通する微***と、前記バルブ可動空間と前記駆動
スクロールの軸部の外部の高圧空間とを連通する微***
との両方があり、更に前記バルブ可動空間が前記従動ス
クロールの背面の背圧室に連通している回転式スクロー
ル圧縮機を提供し、第３の発明として、旋回式スクロー
ル圧縮機において、旋回スクロールの鏡板の背面にドー
ナツ状の旋回スクロール溝をつけ、その開放部を可動プ
レートで覆い、前記旋回スクロール溝と前記可動プレー
トとでできるバルブ可動空間をシールリング等のシール
部材でシールすると共に、前記可動プレートはスラスト
方向に可動な構造とし、前記バルブ可動空間と圧縮途中
の圧縮室とを連通する微***を前記旋回スクロールに開
け、又、前記バルブ可動空間と前記旋回スクロールの背
部の高圧部とを連通する微***を前記可動プレートに開
けると共に、前記両微***の前記バルブ可動空間に開放
される面を両方共に弁座構造とし、且つ前記バルブ可動
空間内に両方の前記弁座を共用とするような表と裏の両
方を活用するバルブを有する旋回式スクロール圧縮機を
提供し、第４の発明として、旋回式スクロール圧縮機に
おいて、固定スクロール上部に固定プレートを取り付
け、その間にバルブが可動なバルブ可動空間をつくり、
そのバルブ可動空間は中間圧縮室と外部高圧室と旋回ス
クロール背面の背圧室との３室に連通しており、且つ、
前記バルブ可動空間内にバルブが存在し、そのバルブの
上下にそれぞれ弁座があって、そのバルブによって前記
中間圧縮室と前記外部高圧室とのどちらか一方の微***
を塞閉させる構造を有する旋回式スクロール圧縮機を提
供しようとするものである。
【０００５】
【作用】従来は、従動スクロール又は旋回スクロールの
背面の高低圧シールは１重のシールリングであったが、
これを２重のシールリングとし、外リングの外側は低
圧、内リングの内側は高圧となっている。つまり、背圧
室は高圧部＋（高圧部又は中間圧部）の両方の合計とな
る。即ち、通常運転では、高圧＞中間圧であるので、バ
ルブは中間圧縮室と連通する穴の方を塞ぎ、同時に高圧
部と２重シール空間とが連通され、押付力は内側の高圧
部と２重シール部の高圧部の合計となる。次に、低圧縮
比運転では、高圧＜中間圧であるので、バルブは高圧部
と連通する穴の方を塞ぎ、同時に中間圧縮室と２重シー
ル空間とが連通され、押付力は、内側の高圧部と２重シ
ール空間の中圧部（過圧縮圧力部）の合計である。ここ
で、２重シールの内径及び外径を適切に設計すること
で、押付力の過大や不足を防止することが容易となる。
さらに、過圧縮が発生した時、過圧縮ガスをリリーフバ
ルブにより高圧空間に放出してしまうこともなく完全に
利用できるので能力の低下もない。
背面の高低圧シールは１重のシールリングであったが、
これを２重のシールリングとし、外リングの外側は低
圧、内リングの内側は高圧となっている。つまり、背圧
室は高圧部＋（高圧部又は中間圧部）の両方の合計とな
る。即ち、通常運転では、高圧＞中間圧であるので、バ
ルブは中間圧縮室と連通する穴の方を塞ぎ、同時に高圧
部と２重シール空間とが連通され、押付力は内側の高圧
部と２重シール部の高圧部の合計となる。次に、低圧縮
比運転では、高圧＜中間圧であるので、バルブは高圧部
と連通する穴の方を塞ぎ、同時に中間圧縮室と２重シー
ル空間とが連通され、押付力は、内側の高圧部と２重シ
ール空間の中圧部（過圧縮圧力部）の合計である。ここ
で、２重シールの内径及び外径を適切に設計すること
で、押付力の過大や不足を防止することが容易となる。
さらに、過圧縮が発生した時、過圧縮ガスをリリーフバ
ルブにより高圧空間に放出してしまうこともなく完全に
利用できるので能力の低下もない。
【０００６】
【実施例】以下、第１乃至第４の発明によるスクロール
圧縮機の実施例について図１乃至図４を参照して説明す
る。図１は第１の発明に対応する回転式スクロール圧縮
機を示すもので、（Ａ）は圧縮部の断面正面図、（Ｂ）
は（Ａ）のバルブ機構部の拡大断面正面図であり、図２
は第２の発明に対応する回転式スクロール圧縮機を示す
もので、（Ａ）は圧縮部の断面正面図、（Ｂ）は（Ａ）
のバルブ機構部の拡大断面正面図であり、図３は第３の
発明に対応する旋回式スクロール圧縮機を示すもので、
（Ａ）は圧縮部の断面正面図、（Ｂ）は（Ａ）のバルブ
機構部の拡大断面正面図であり、図４は第４の発明に対
応する旋回式スクロール圧縮機を示すもので、（Ａ）は
圧縮部の断面正面図、（Ｂ）は（Ａ）のバルブ機構部の
拡大断面正面図である。図１に示された第１の発明は、
駆動スクロール１のスクロール部と従動スクロール２の
スクロール部とが互いに噛み合うように対向して配設さ
れている回転式スクロール圧縮機におけるものであっ
て、従動スクロール２の鏡板の背面にドーナツ状の従動
スクロール溝３をつけ、その開放部を可動プレート４で
覆い、従動スクロール溝３と可動プレート４とでできる
バルブ可動空間５をシールリング等のシール部材６でシ
ールすると共に、可動プレート４はスラスト方向に可動
な構造とし、バルブ可動空間５と圧縮途中の圧縮室７と
を連通する微***８を従動スクロール２に開け、又、バ
ルブ可動空間５と従動スクロール２の背部の高圧部とを
連通する微***９を可動プレート４に開けると共に、前
記両微***８、９のバルブ可動空間５に開放される面を
それぞれ従動スクロール側弁座１０及び可動プレート側
弁座１１とするように両方共に弁座構造とし、且つバル
ブ可動空間５内に両方の前記弁座１０、１１を共用とす
るような表と裏の両方を活用するバルブ１２を有してい
る。１３は円筒リング、１４は規制部材、１５は軸シー
ルである。
圧縮機の実施例について図１乃至図４を参照して説明す
る。図１は第１の発明に対応する回転式スクロール圧縮
機を示すもので、（Ａ）は圧縮部の断面正面図、（Ｂ）
は（Ａ）のバルブ機構部の拡大断面正面図であり、図２
は第２の発明に対応する回転式スクロール圧縮機を示す
もので、（Ａ）は圧縮部の断面正面図、（Ｂ）は（Ａ）
のバルブ機構部の拡大断面正面図であり、図３は第３の
発明に対応する旋回式スクロール圧縮機を示すもので、
（Ａ）は圧縮部の断面正面図、（Ｂ）は（Ａ）のバルブ
機構部の拡大断面正面図であり、図４は第４の発明に対
応する旋回式スクロール圧縮機を示すもので、（Ａ）は
圧縮部の断面正面図、（Ｂ）は（Ａ）のバルブ機構部の
拡大断面正面図である。図１に示された第１の発明は、
駆動スクロール１のスクロール部と従動スクロール２の
スクロール部とが互いに噛み合うように対向して配設さ
れている回転式スクロール圧縮機におけるものであっ
て、従動スクロール２の鏡板の背面にドーナツ状の従動
スクロール溝３をつけ、その開放部を可動プレート４で
覆い、従動スクロール溝３と可動プレート４とでできる
バルブ可動空間５をシールリング等のシール部材６でシ
ールすると共に、可動プレート４はスラスト方向に可動
な構造とし、バルブ可動空間５と圧縮途中の圧縮室７と
を連通する微***８を従動スクロール２に開け、又、バ
ルブ可動空間５と従動スクロール２の背部の高圧部とを
連通する微***９を可動プレート４に開けると共に、前
記両微***８、９のバルブ可動空間５に開放される面を
それぞれ従動スクロール側弁座１０及び可動プレート側
弁座１１とするように両方共に弁座構造とし、且つバル
ブ可動空間５内に両方の前記弁座１０、１１を共用とす
るような表と裏の両方を活用するバルブ１２を有してい
る。１３は円筒リング、１４は規制部材、１５は軸シー
ルである。
【０００７】図２に示された第２の発明は、駆動スクロ
ール２１のスクロール部と従動スクロール２２のスクロ
ール部とが互いに噛み合うように対向して配設されてい
る回転式スクロール圧縮機におけるものであって、駆動
スクロール２１のスクロール部２１ａと軸部２１ｂを分
割して結合されるそのスクロール部２１ａと軸部２１ｂ
との間にバルブ２４が可動なバルブ可動空間２３をつく
り、バルブ可動空間２３にバルブ２４を有し且つバルブ
２４の表裏の両方に対応するスクロール部側弁座２５及
び軸部側弁座２６の二つの弁座があり、バルブ可動空間
２３と圧縮途中の圧縮室２７とを連通する微***２８
と、バルブ可動空間２３と駆動スクロールの軸部２１ｂ
の外部の高圧空間とを連通する微***２９との両方があ
り、更にバルブ可動空間２３が従動スクロール２２の背
面の背圧室に連通路３０を介して連通している。３１は
円筒リング、３２は規制部材、３３は背圧室用シールリ
ング、３４は軸シールである。図２の実施例においては
駆動スクロール２１がスクロール部２１ａと軸部２１ｂ
とからなるものを例示したが、スクロール部の鏡板の裏
面に固定プレート（図示せず）を介装させたものにする
こともできる。
ール２１のスクロール部と従動スクロール２２のスクロ
ール部とが互いに噛み合うように対向して配設されてい
る回転式スクロール圧縮機におけるものであって、駆動
スクロール２１のスクロール部２１ａと軸部２１ｂを分
割して結合されるそのスクロール部２１ａと軸部２１ｂ
との間にバルブ２４が可動なバルブ可動空間２３をつく
り、バルブ可動空間２３にバルブ２４を有し且つバルブ
２４の表裏の両方に対応するスクロール部側弁座２５及
び軸部側弁座２６の二つの弁座があり、バルブ可動空間
２３と圧縮途中の圧縮室２７とを連通する微***２８
と、バルブ可動空間２３と駆動スクロールの軸部２１ｂ
の外部の高圧空間とを連通する微***２９との両方があ
り、更にバルブ可動空間２３が従動スクロール２２の背
面の背圧室に連通路３０を介して連通している。３１は
円筒リング、３２は規制部材、３３は背圧室用シールリ
ング、３４は軸シールである。図２の実施例においては
駆動スクロール２１がスクロール部２１ａと軸部２１ｂ
とからなるものを例示したが、スクロール部の鏡板の裏
面に固定プレート（図示せず）を介装させたものにする
こともできる。
【０００８】図３に示された第３の発明は、固定スクロ
ール４１のスクロール部と旋回スクロール４２のスクロ
ール部とが互いに噛み合うように対向して配設されてい
る旋回式スクロールにおけるものであって、旋回スクロ
ール４２の鏡板の背面にドーナツ状の旋回スクロール溝
４３をつけ、その開放部を可動プレート４４で覆い、旋
回スクロール溝４３と可動プレート４４とでできるバル
ブ可動空間４５をシールリング等のシール部材４６でシ
ールすると共に、可動プレート４４はスラスト方向に可
動な構造とし、バルブ可動空間４５と圧縮途中の圧縮室
４７とを連通する微***４８を旋回スクロール４２に開
け、又、バルブ可動空間４５と旋回スクロール４２の背
部の高圧部とを連通する微***４９を可動プレート４４
に開けると共に、前記両微***４８、４９のバルブ可動
空間４５に開放される面をそれぞれ旋回スクロール側弁
座５０及び可動プレート側弁座５１となる両方共に弁座
構造とし、且つバルブ可動空間４５内に両方の前記弁座
５０、５１を共用とするような表と裏の両方を活用する
バルブ５２を有する。
ール４１のスクロール部と旋回スクロール４２のスクロ
ール部とが互いに噛み合うように対向して配設されてい
る旋回式スクロールにおけるものであって、旋回スクロ
ール４２の鏡板の背面にドーナツ状の旋回スクロール溝
４３をつけ、その開放部を可動プレート４４で覆い、旋
回スクロール溝４３と可動プレート４４とでできるバル
ブ可動空間４５をシールリング等のシール部材４６でシ
ールすると共に、可動プレート４４はスラスト方向に可
動な構造とし、バルブ可動空間４５と圧縮途中の圧縮室
４７とを連通する微***４８を旋回スクロール４２に開
け、又、バルブ可動空間４５と旋回スクロール４２の背
部の高圧部とを連通する微***４９を可動プレート４４
に開けると共に、前記両微***４８、４９のバルブ可動
空間４５に開放される面をそれぞれ旋回スクロール側弁
座５０及び可動プレート側弁座５１となる両方共に弁座
構造とし、且つバルブ可動空間４５内に両方の前記弁座
５０、５１を共用とするような表と裏の両方を活用する
バルブ５２を有する。
【０００９】図４に示された第４の発明は、固定スクロ
ール６１のスクロール部と旋回スクロール６２のスクロ
ール部とが互いに噛み合うように対向して配設されてい
る旋回式スクロール圧縮機におけるものであって、固定
スクロール６１の上部に固定プレート６３を取り付け、
その間にバルブ６５が可動なバルブ可動空間６４をつく
り、そのバルブ可動空間６４は中間圧縮室と外部高圧室
と旋回スクロールの背面の背圧室との３室に連通してお
り、且つ、バルブ可動空間６４内にバルブ６５が存在
し、そのバルブ６５の上下に対応するようにそれぞれ固
定スクロール側弁座６６及び固定プレート側弁座６７の
二つの弁座があって、バルブ６５によって前記中間圧縮
室と前記外部高圧室とのどちらか一方の微***６８、６
９を塞閉させる構造を有する。
ール６１のスクロール部と旋回スクロール６２のスクロ
ール部とが互いに噛み合うように対向して配設されてい
る旋回式スクロール圧縮機におけるものであって、固定
スクロール６１の上部に固定プレート６３を取り付け、
その間にバルブ６５が可動なバルブ可動空間６４をつく
り、そのバルブ可動空間６４は中間圧縮室と外部高圧室
と旋回スクロールの背面の背圧室との３室に連通してお
り、且つ、バルブ可動空間６４内にバルブ６５が存在
し、そのバルブ６５の上下に対応するようにそれぞれ固
定スクロール側弁座６６及び固定プレート側弁座６７の
二つの弁座があって、バルブ６５によって前記中間圧縮
室と前記外部高圧室とのどちらか一方の微***６８、６
９を塞閉させる構造を有する。
【００１０】上述のように本発明は、回転式スクロール
圧縮機においても、又、旋回式スクロール圧縮機におい
ても実施可能である。即ち、第１及び第３の発明のよう
に背圧を作用させるスクロール（従動と旋回）にバルブ
を取り付けた例が図１及び図３に示されており、第２及
び第４の発明のように押し付けられる側のスクロール
（駆動と固定）にバルブを取り付けた例が図２及び図４
に示されているのである。第１及び第３の発明は構造上
すっきりしているが、鏡板が厚くなり、転覆モーメント
が増大することと可動プレートの摺動ロスが生じる等の
デメリットもあり、他方、第２及び第４の発明は複雑な
構造ではあるが、前記のデメリットは全くない。尚、第
１及び第２の発明においては規制部材（ベアリングプレ
ート）側に、第３及び第４の発明においてはメインフレ
ーム側に可動プレート及びバルブ機構があってもほぼ同
様の作用が得られるのはいうまでもない。
圧縮機においても、又、旋回式スクロール圧縮機におい
ても実施可能である。即ち、第１及び第３の発明のよう
に背圧を作用させるスクロール（従動と旋回）にバルブ
を取り付けた例が図１及び図３に示されており、第２及
び第４の発明のように押し付けられる側のスクロール
（駆動と固定）にバルブを取り付けた例が図２及び図４
に示されているのである。第１及び第３の発明は構造上
すっきりしているが、鏡板が厚くなり、転覆モーメント
が増大することと可動プレートの摺動ロスが生じる等の
デメリットもあり、他方、第２及び第４の発明は複雑な
構造ではあるが、前記のデメリットは全くない。尚、第
１及び第２の発明においては規制部材（ベアリングプレ
ート）側に、第３及び第４の発明においてはメインフレ
ーム側に可動プレート及びバルブ機構があってもほぼ同
様の作用が得られるのはいうまでもない。
【００１１】
【発明の効果】本発明によるスクロール圧縮機は、上述
のように構成されているので、下記の効果がある。 背圧室の一部が高圧と中間圧のいずれかに自動的に切
り替わるバルブ機構を付けることで、低圧縮比時の歯の
押付けを確実に保証することができる。 押付力過大による入力の増大とリリーフ機構での圧縮
ロスによる性能の低下を防ぐことができる。
のように構成されているので、下記の効果がある。 背圧室の一部が高圧と中間圧のいずれかに自動的に切
り替わるバルブ機構を付けることで、低圧縮比時の歯の
押付けを確実に保証することができる。 押付力過大による入力の増大とリリーフ機構での圧縮
ロスによる性能の低下を防ぐことができる。
【図１】第１の発明に対応する回転式スクロール圧縮機
の実施例を示すもので、（Ａ）は圧縮部の断面正面図、
（Ｂ）は（Ａ）のバルブ機構部の拡大断面正面図であ
る。
の実施例を示すもので、（Ａ）は圧縮部の断面正面図、
（Ｂ）は（Ａ）のバルブ機構部の拡大断面正面図であ
る。
【図２】第２の発明に対応する回転式スクロール圧縮機
の実施例を示すもので、（Ａ）は圧縮部の断面正面図、
（Ｂ）は（Ａ）のバルブ機構部の拡大断面正面図であ
る。
の実施例を示すもので、（Ａ）は圧縮部の断面正面図、
（Ｂ）は（Ａ）のバルブ機構部の拡大断面正面図であ
る。
【図３】第３の発明に対応する旋回式スクロール圧縮機
の実施例を示すもので、（Ａ）は圧縮部の断面正面図、
（Ｂ）は（Ａ）のバルブ機構部の拡大断面正面図であ
る。
の実施例を示すもので、（Ａ）は圧縮部の断面正面図、
（Ｂ）は（Ａ）のバルブ機構部の拡大断面正面図であ
る。
【図４】第４の発明に対応する旋回式スクロール圧縮機
の実施例を示すもので、（Ａ）は圧縮部の断面正面図、
（Ｂ）は（Ａ）のバルブ機構部の拡大断面正面図であ
る。
の実施例を示すもので、（Ａ）は圧縮部の断面正面図、
（Ｂ）は（Ａ）のバルブ機構部の拡大断面正面図であ
る。
１：駆動スクロール ２：従動スクロール ３：従動スクロール溝 ４：可動プレート ５：バルブ可動空間 ６：シール部材 ７：圧縮室 ８、９：微*** １０：従動スクロール側弁座 １１：可動スクロール側弁座 １２：バルブ ２１：駆動スクロール ２２：従動スクロール ４１：固定スクロール ４２：旋回スクロール ６１：固定スクロール ６２：旋回スクロール
Claims (4)
- 【請求項１】 回転式スクロール圧縮機において、従動
スクロールの鏡板の背面にドーナツ状の従動スクロール
溝をつけ、その開放部を可動プレートで覆い、前記従動
スクロール溝と前記可動プレートとでできるバルブ可動
空間をシールリング等のシール部材でシールすると共
に、前記可動プレートはスラスト方向に可動な構造と
し、前記バルブ可動空間と圧縮途中の圧縮室とを連通す
る微***を前記従動スクロールに開け、又、前記バルブ
可動空間と前記従動スクロールの背部の高圧部とを連通
する微***を前記可動プレートに開けると共に、前記両
微***の前記バルブ可動空間に開放される面を両方共に
弁座構造とし、且つ前記バルブ可動空間内に両方の前記
弁座を共用とするような表と裏の両方を活用するバルブ
を有することを特徴とする回転式スクロール圧縮機。 - 【請求項２】 回転式スクロール圧縮機において、駆動
スクロールのスクロール部と軸部を分割するか又は鏡板
の裏面に固定プレートを取付けるかのいずれの場合も結
合される２部材の間にバルブが可動なバルブ可動空間を
つくり、そのバルブ可動空間にバルブを有し且つそのバ
ルブの表裏の両方に弁座があり、前記バルブ可動空間と
圧縮途中の圧縮室とを連通する微***と、前記バルブ可
動空間と前記駆動スクロールの軸部の外部の高圧空間と
を連通する微***との両方があり、更に前記バルブ可動
空間が前記従動スクロールの背面の背圧室に連通してい
ることを特徴とする回転式スクロール圧縮機。 - 【請求項３】 旋回式スクロール圧縮機において、旋回
スクロールの鏡板の背面にドーナツ状の旋回スクロール
溝をつけ、その開放部を可動プレートで覆い、前記旋回
スクロール溝と前記可動プレートとでできるバルブ可動
空間をシールリング等のシール部材でシールすると共
に、前記可動プレートはスラスト方向に可動な構造と
し、前記バルブ可動空間と圧縮途中の圧縮室とを連通す
る微***を前記旋回スクロールに開け、又、前記バルブ
可動空間と前記旋回スクロールの背部の高圧部とを連通
する微***を前記可動プレートに開けると共に、前記両
微***の前記バルブ可動空間に開放される面を両方共に
弁座構造とし、且つ前記バルブ可動空間内に両方の前記
弁座を共用とするような表と裏の両方を活用するバルブ
を有することを特徴とする旋回式スクロール圧縮機。 - 【請求項４】 旋回式スクロール圧縮機において、固定
スクロールの上部に固定プレートを取り付け、その間に
バルブが可動なバルブ可動空間をつくり、そのバルブ可
動空間は中間圧縮室と外部高圧室と旋回スクロールの背
面の背圧室との３室に連通しており、且つ、前記バルブ
可動空間内にバルブが存在し、そのバルブの上下にそれ
ぞれ弁座があって、そのバルブによって前記中間圧縮室
と前記外部高圧室とのどちらか一方の微***を塞閉させ
る構造を有することを特徴とする旋回式スクロール圧縮
機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04801894A JP3540353B2 (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04801894A JP3540353B2 (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | スクロール圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07233789A true JPH07233789A (ja) | 1995-09-05 |
| JP3540353B2 JP3540353B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=12791577
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04801894A Expired - Fee Related JP3540353B2 (ja) | 1994-02-23 | 1994-02-23 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3540353B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106122010A (zh) * | 2016-08-22 | 2016-11-16 | 广东美的暖通设备有限公司 | 涡旋压缩机和制冷设备 |
-
1994
- 1994-02-23 JP JP04801894A patent/JP3540353B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106122010A (zh) * | 2016-08-22 | 2016-11-16 | 广东美的暖通设备有限公司 | 涡旋压缩机和制冷设备 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3540353B2 (ja) | 2004-07-07 |
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