JPH07232341A - 積層板の製造方法 - Google Patents

積層板の製造方法

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JPH07232341A
JPH07232341A JP2788594A JP2788594A JPH07232341A JP H07232341 A JPH07232341 A JP H07232341A JP 2788594 A JP2788594 A JP 2788594A JP 2788594 A JP2788594 A JP 2788594A JP H07232341 A JPH07232341 A JP H07232341A
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JP
Japan
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laminated
plate
pressure
length
pressed
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Withdrawn
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JP2788594A
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English (en)
Inventor
Shigekazu Fujii
重和 藤井
Eisaku Saito
英作 斎藤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フッ素系樹脂を使用している積層板の膨れ又
は剥離を防止し、成形性が改善される積層板の製造方法
を提供する。 【構成】 対をなす金属プレート2と金属プレート2と
の間にフッ素系樹脂ワニスを基材に含浸したプリプレグ
3又はこのプリプレグ3とフッ素系樹脂のフィルム4と
を所定の枚数積層し、その片面又は両面に、金属箔6を
配した積層体からなる被圧体7を一対の熱盤1と熱盤1
との間で加熱加圧成形する積層板の製造方法において、
熱盤1と熱盤1に最も近い金属プレート2との間に、平
面の各辺の長さが上記被圧体7の各辺の長さより短く、
かつ被圧体7の各辺の長さの70%以上であるクッショ
ン材5を挿入して成形する。また、上記プリプレグ3及
び/又はフィルム4がポリテトラフルオロエチレンを含
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、電子機器、電
気機器、コンピュータ及び通信機器等に用いられるプリ
ント配線板として使用される積層板の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図3は積層板を成形する時の熱盤間の構
成図である。
【0003】図3及び図1(a)に示す如く、積層板の
製造方法として、1対の熱盤1と熱盤1との間に複数の
金属プレート2を挟み、この金属プレート2と金属プレ
ート2との間にフッ素系樹脂ワニスを基材に含浸したプ
リプレグ3又はこのプリプレグ3とフッ素系樹脂のフィ
ルム4とを所定の枚数積層し、必要に応じてその片面又
は両面に、金属箔6を配した積層体からなる被圧体7を
挟み、熱盤1と熱盤1の最も近い金属プレート2の間に
クッション材5を挿入して、この被圧体7を加圧下で加
熱成形後冷却して積層板を得る方法が知られている。ク
ッション材5としては、一般にクラフト紙又は積層板と
略同じ構成のものを使用し、加圧時に生じる金属プレー
ト2の面内における圧力のバラツキを均一にするために
用いられる。上記クッション材5は、一般に被圧体7と
同一以上の寸法であるため、加圧成形時に被圧体7にか
かる圧力は、金属プレート2に挟まれた被圧体7の端部
に過度にかかる。そのため、上記被圧体7から製造され
た積層板は、端部の厚みが中央の厚みより薄くなる。
【0004】また、特にフィルム4を含む構成の場合、
プリプレグ3とフィルム4との間または、フィルム4と
フィルム4との間に残留した空気が、被圧体7の端部に
過度にかかる圧力のために閉じ込められ、成形中に排出
されず、特に、上記プリプレグ3及び/又はフィルム4
がポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂を含有
する場合には,溶融粘度が高く、端部に圧力が過度にか
かると、端部が粘度の高い溶融物に覆われ、積層板の内
部に残留した空気が遮断されやすい。すなわち、積層板
に膨れ又は、剥離が発生するという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の欠点を
除去するためになされたもので、その目的とするところ
は、フッ素系樹脂を使用している積層板の膨れ又は剥離
を防止し、成形性が改善される積層板の製造方法を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
積層板の製造方法は、対をなす金属プレート2と金属プ
レート2との間にフッ素系樹脂ワニスを基材に含浸した
プリプレグ3又はこのプリプレグ3とフッ素系樹脂のフ
ィルム4とを所定の枚数積層し、その片面又は両面に、
金属箔6を配した積層体からなる被圧体7を一対の熱盤
1と熱盤1との間で加熱加圧成形する積層板の製造方法
において、熱盤1と熱盤1に最も近い金属プレート2と
の間に、平面の各辺の長さが上記被圧体7の各辺の長さ
より短く、かつ被圧体7の各辺の長さの70%以上であ
るクッション材5を挿入して成形することを特徴とす
る。
【0007】本発明の請求項2に係る積層板の製造方法
は、上記プリプレグ3及び/又はフィルム4がポリテト
ラフルオロエチレンを含有することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明に係る積層板の製造方法によると、複数
の対をなす金属プレート2を上下の熱盤1の間に挟み、
この対をなす金属プレート2の間にフッ素系樹脂ワニス
を含浸して得たプリプレグ3又はこのプリプレグ3とフ
ッ素系樹脂のフィルム4とからなる被圧体7を挟み、熱
盤1と熱盤1の最も近い金属プレート2との間にクッシ
ョン材5を挿入するもので、このクッション材5の平面
の各辺の長さが上記被圧体7の各辺の長さより短く、か
つ被圧体7の各辺の長さの70%以上であるため、加圧
成形時に被圧体7にかかる圧力は、金属プレート2に挟
まれた被圧体7の端部に過度にかかることがなく、より
均一になる。そのため、上記被圧体7から製造された積
層板は、厚みが均一になる。
【0009】また、溶融粘度の高いポリテトラフルオロ
エチレンを含有するプリプレグ3及びフィルム4を含む
構成の場合であっても、プリプレグ3とフィルム4との
間または、フィルム4とフィルム4との間にあった空気
が、成形中に被圧体7の端部から絞り出されるように排
出される。すなわち、積層板の膨れ又は、剥離の発生が
防止される。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。図1
(a)及び図1(b)に示すように、1対の熱盤1と熱
盤1との間に複数の金属プレート2を挟み、この金属プ
レート2と金属プレート2との間にフッ素系樹脂ワニス
を基材に含浸したプリプレグ3又はこのプリプレグ3と
フッ素系樹脂のフィルム4とを所定の枚数積層し、必要
に応じてその片面又は両面に、金属箔6を配した積層体
からなる被圧体7を挟み、熱盤1と熱盤1の最も近い金
属プレート2の間にクッション材5を挿入して、この被
圧体7を1対の熱盤1と熱盤1との間で加熱加圧成形す
る方法において、上記金属プレート2は板厚が1〜3m
mのステンレス綱板や鉄板の表面にクロムメッキを施し
た鏡面板を用い、被圧体7を構成するプリプレグ3の基
材はガラス、アスベスト等の無機繊維の織布、不織布又
はマットその他ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポ
リエステル、ポリアクリル等の有機合成繊維やパルプ紙
や木綿等の天然繊維であり、含浸する樹脂ワニスはフッ
素系樹脂、例えばポリテトラフルオロエチレンを主成分
とし、必要に応じてエポキシ樹脂、フェノール樹脂、メ
ラミン樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂を含み、
シランカップリング剤、三酸化アンチモン等の難燃剤を
添加したフッ素系樹脂ワニスでもよい。また必要に応じ
てこの被圧体7の上下または一方の外側に金属箔6たと
えば12μm〜70μmの銅箔を配置してもよい。
【0011】図1(b)及び図2に示すように、上記被
圧体7を加熱加圧成形する際、熱盤1と熱盤1に最も近
い金属プレート2との間にクッション材5を挿入して成
形する。このクッション材5は、クラフト紙又は積層板
と略同じ構成のもの等であって、加圧時に生じる金属プ
レート2の面内における圧力のバラツキを均一にするた
めに用いられる。このクッション材5は、平面の各辺の
長さが上記被圧体7の各辺の長さより短く、かつ被圧体
7の各辺の長さの70%以上に制限される。
【0012】すなわち、このクッション材5の平面の各
辺の長さが上記被圧体7の各辺の長さより長いときに
は、加圧成形時に被圧体7にかかる圧力が、金属プレー
ト2に挟まれた被圧体7の端部に過度にかかる。そのた
め、上記被圧体7から製造された積層板は、端部の厚み
が中央の厚みより薄くなる傾向にある。また、特にフィ
ルム4を含む構成の場合、プリプレグ3とフィルム4と
の間または、フィルム4とフィルム4との間に残留した
空気が、被圧体7の端部に過度にかかる圧力のために閉
じ込められ、成形中に排出せず積層板の内部に残留し、
積層板に膨れ又は、剥離が発生する。特に、上記プリプ
レグ3及び/又はフィルム4がポリテトラフルオロエチ
レンを含有する場合には,溶融粘度が高く、端部に圧力
が過度にかかると、端部が粘度の高い溶融物に覆われ、
積層板の内部に残留した空気が遮断されやすい。
【0013】また、このクッション材5の平面の各辺の
長さが上記被圧体7の各辺の長さの70%未満のときに
は、積層板の中央部に圧力が集中し、積層板の端部にか
かる圧力が弱くなり、積層板の端部の成形不良により、
剥離が発生する。
【0014】上記クッション材5の平面の各辺の長さが
上記被圧体7の各辺の長さより短く、かつ被圧体7の各
辺の長さの70%以上であるときに、加圧成形時に被圧
体7にかかる圧力が、金属プレート2に挟まれた被圧体
7の端部に過度にかかることがなく、より均一になる。
そのため、フッ素系樹脂のフィルム4を含む構成の場合
であっても、プリプレグ3とフッ素系樹脂のフィルム4
との間または、フッ素系樹脂のフィルム4とフッ素系樹
脂のフィルム4との間にあった空気が、成形中に被圧体
7の端部から絞り出されるように排出される。すなわ
ち、積層板の膨れ又は剥離の発生が防止され、成形性が
改善される。
【0015】
【実施例】以下本発明を実施例によって具体的に説明す
る。 (実施例1)厚さ2mmの表面にクロムメッキを施した
ステンレス鋼板からなる金属プレート2との間に、フッ
素系樹脂ワニスとしてポリテトラフルオロエチレンを使
用し、ガラスクロスに含浸して得たプリプレグ3と、5
0μmのポリテトラフルオロエチレンからなるフィルム
4を積層し、金属箔6として厚さ35μmの銅箔をプリ
プレグ3の上下の外側に配して縦横とも1020mmの
被圧体7とした。クッション材5としては、縦横とも9
00mmで厚み2mmの上記被圧体7と同じ構成の積層
板を用いて、温度380℃、圧力40kg/cm2 で1
20分間の条件で被圧体7を成形して積層板を得た。
【0016】この積層板を目視により調べた。その結
果、積層板は、厚みが均一で、かつ積層板には膨れ又
は、剥離の発生がなかった。 (比較例1)縦横とも1020mmのクッション材5を
用いて、その他は、実施例1と同様にして積層板を得
た。
【0017】この積層板を目視により調べた。その結
果、積層板には膨れ及び剥離が発生していた。 (比較例2)縦横とも600mmのクッション材5を用
いて、その他は、実施例1と同様にして積層板を得た。
【0018】この積層板を目視により調べた。その結
果、積層板が端部で剥離が発生していた。
【0019】
【発明の効果】本発明に係る積層板の製造方法による
と、クッション材の平面の各辺の長さが被圧体の各辺の
長さより短く、かつ被圧体の各辺の長さの70%以上で
あるため、加圧成形時に被圧体にかかる圧力は、金属プ
レートに挟まれた被圧体の端部に過度にかかることがな
く、より均一になる。そのため、上記被圧体から製造さ
れた積層板は、フッ素系樹脂のフィルムを含む構成の場
合であっても、フッ素系樹脂を含有するプリプレグとフ
ッ素系樹脂のフィルムとの間または、フッ素系樹脂のフ
ィルムとフッ素系樹脂のフィルムとの間にあった空気
が、成形中に被圧体7の端部から絞り出されるように排
出される。すなわち、積層板の膨れ又は、剥離の発生が
防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る積層板の製造方法の断面
図であり、(a)は、被圧体の要部断面図であり、
(b)は、熱盤間の層構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例に係る被圧体とクッション材と
の関係を示す平面図である。
【図3】従来例に係る熱盤間の層構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 熱盤 2 金属プレート 3 プリプレグ 4 フィルム 5 クッション材 6 金属箔 7 被圧体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 1/03 H 7011−4E // B32B 27/04 Z 8413−4F B29K 27:12 105:08 B29L 9:00 31:34

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対をなす金属プレート(2)と金属プレ
    ート(2)との間にフッ素系樹脂ワニスを基材に含浸し
    たプリプレグ(3)又はこのプリプレグ(3)とフッ素
    系樹脂のフィルム(4)とを所定の枚数積層し、その片
    面又は両面に、金属箔(6)を配した積層体からなる被
    圧体(7)を一対の熱盤(1)と熱盤(1)との間で加
    熱加圧成形する積層板の製造方法において、熱盤(1)
    と熱盤(1)に最も近い金属プレート(2)との間に、
    平面の各辺の長さが上記被圧体(7)の各辺の長さより
    短く、かつ被圧体(7)の各辺の長さの70%以上であ
    るクッション材(5)を挿入して成形することを特徴と
    する積層板の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記プリプレグ(3)及び/又はフィル
    ム(4)がポリテトラフルオロエチレンを含有すること
    を特徴とする請求項1記載の積層板の製造方法。
JP2788594A 1994-02-25 1994-02-25 積層板の製造方法 Withdrawn JPH07232341A (ja)

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