JPH07230915A - ノイズ吸収具 - Google Patents

ノイズ吸収具

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JPH07230915A
JPH07230915A JP6045098A JP4509894A JPH07230915A JP H07230915 A JPH07230915 A JP H07230915A JP 6045098 A JP6045098 A JP 6045098A JP 4509894 A JP4509894 A JP 4509894A JP H07230915 A JPH07230915 A JP H07230915A
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JP6045098A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Sakano
育宏 坂野
Yoshitaka Miyagawa
善貴 宮川
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HOTSUKOO KK
Original Assignee
HOTSUKOO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性体を個別に収納した保持ケースを必要個
数だけ整列的に連結可能に構成したノイズ吸収具を提供
する。 【構成】 収納部13に磁性体10を収納したインナー
ケース2Aの円筒部をアウターケース2Bの前部空間に
圧入することによって、インナーケース2Aの溝状凹部
2cとアウターケース2Bの前端凸部が嵌合し、該磁性
体10は保持ケース2に固定されて1組のノイズ吸収具
11が形成される。更にアウターケース2Bにおける円
筒部の後部端面の内周面には、半径方向内方に僅かに延
出する後端凸部2gが周設され、従って円筒部の後部内
面、円板部および後端凸部2gにより形成される係合部
Dに、他方のインナーケース2Aの円板部および円周部
により形成される係合部Cを挿入することにより、一方
の保持ケース2のアウターケース2B後部に、他方の保
持ケース2のインナーケース2A前部が接続可能になっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子機器の内部で発
生した磁界・電磁波や、外部で発生し電線を介して電子
機器へ流入する磁界・電磁波を、該電子機器の電線に介
挿した磁性体により吸収するようにしたノイズ吸収具に
関するものである。
【0002】
【従来技術】近年ICやマイコン等を組込んだOA機器
その他各種電子機器が広く普及しているが、これらの電
子機器から発生する電磁波が近隣の電子機器に障害(E
MI)を与える点が大きな問題となってきている。従来
より電子機器内の基板間の接続ケーブルや、コンピュー
タと周辺機器等を結ぶインターフェイスケーブル等に流
れる電流量・電流の開閉に伴う周波数で生じる磁界,雑音
磁界より放出される電磁波に関しては、これらケーブル
の外周部をフェライト等の磁性体で包囲し、該磁性体に
よって磁界・電磁波を吸収するノイズ吸収具が使用され
ている。この種のノイズ吸収具としては、電線挿通用の
貫通孔を中心に形成したドーナツ状磁性体や、2分割し
た円弧状セグメントを相互に突き合わせてドーナツ状と
した磁性体を、合成樹脂製の保護ケースに収納する構成
としたものが一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記磁性体の代表であ
るフェライトは、その材質によって透磁率が相違し、そ
の減衰をもたらす周波数帯域も異なる。従ってノイズ吸
収能力は、同じ材質であるならば、その長さおよび断面
積÷磁路長に比例することになる。そこで大きなノイズ
吸収効果を得るには、貫通孔の内径に対し磁性体の外径
が大きいものか、全長が長いものを使用すればよいこと
になる。その為現状では、同じ材質でかつ同じ内径を有
する磁性体でも、様々な外径および様々な全長を有する
多種の磁性体を用意し、減衰させたい周波数帯域,希望
減衰量に応じて使用磁性体のサイズを決定し、減衰効果
を得る手法が取られている。しかしこの手法では、同じ
材質でも様々なサイズの磁性体を用意しなければならな
い課題を有していた。
【0004】また前述した如くフェライトは、材質によ
って吸収できる周波数帯域が制限されるため、広い帯域
に亘って効果を得たいときは、異なる材質のフェライト
コアを直列に装着することが推奨される。しかし従来の
フェライトコアの収納ケースは、該コアを内部に収納し
て保護する目的だけに使用され、これらケースを相互に
連結し得る構造にはなっていない。従って複数のコアを
軸方向へ連続的に装着する場合は、各ケースを接着材で
接着するのが一般的であったが、これは極めて繁雑で手
間の掛かる作業を伴なうものである。
【0005】
【発明の目的】本発明は、従来技術に内在している前記
課題を解決するべく提案されたものであって、磁性体の
保持ケースを任意の個数だけ簡単に連結し得る手段を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決し、
所期の目的を好適に達成するために、本発明に係るノイ
ズ吸収具は、中央軸方向に挿通孔を有する円筒状磁性体
の収納部を設けた保持ケースからなり、前記磁性体の挿
通孔に挿通した電線より発生する電磁波を該磁性体によ
り吸収するようにしたノイズ吸収具において、前記保持
ケースにおける軸方向の前部および後部に係合部および
係合部を対応的に設け、一方の保持ケースの後部に設け
た係合部と他方の保持ケースの前部に設けた係合部とを
係合させることによって、前記磁性体を個別に収納した
保持ケースを必要個数だけ整列的に連結可能に構成した
ことを特徴とする。
【0007】同じく前記課題を解決し、所期の目的を好
適に達成するために、本発明に係るノイズ吸収具は、中
央軸方向に挿通孔を有する円筒状磁性体の収納部を設け
た保持ケースからなり、前記磁性体の挿通孔に挿通した
電線より発生する電磁波を該磁性体により吸収するよう
にしたノイズ吸収具において、前記保持ケースにおける
軸方向の前端面および後端面に夫々接合部材を配設し、
一方の保持ケースの後部に設けた接合部材と他方の保持
ケースの前部に設けた接合部材とを接合させることによ
って、前記磁性体を個別に収納した保持ケースを必要個
数だけ整列的に連結可能に構成したことを特徴とする。
【0008】同じく前記課題を解決し、所期の目的を好
適に達成するために、本発明に係るノイズ吸収具は、中
央軸方向に挿通孔を有する円筒状磁性体の収納部を設け
た保持ケースからなり、前記磁性体の挿通孔に挿通した
電線より発生する電磁波を該磁性体により吸収するよう
にしたノイズ吸収具において、前記保持ケース外周面に
拡大先端部を有する突起片を立設すると共に、これら保
持ケースを軸方向に整列させた際に生ずる前記突起片相
互の間隔寸法に対応した通孔を順次設けた帯状板部材を
別体として設け、該保持ケースを軸方向に整列させた状
態で前記帯状板部材の通孔に前記突起片を嵌入させるこ
とによって、前記磁性体を個別に収納した保持ケースを
必要個数だけ整列的に連結可能に構成したことを特徴と
する。
【0009】同じく前記課題を解決し、所期の目的を好
適に達成するために、本発明に係るノイズ吸収具は、円
筒状磁性体の中央挿通孔に挿入し得る外部直径を有する
所要長の中空ボルトと、この中空ボルトの雄ねじに螺合
可能な雌ねじを形成したナットと、該中空ボルトの他端
部に設けられ、前記磁性体の脱落を部止するフランジ
と、前記中空ボルトに軸方向に形成され、電磁波を吸収
すべき電線の挿通を許容する中空部とからなり、前記中
空ボルトを所要数の磁性体に挿通した状態で、前記ナッ
トを該中空ボルトに螺合させることにより、前記所要数
の磁性体を整列的に連結可能としたことを特徴とする。
【0010】
【実施例】次に本発明に係るノイズ吸収具につき、好適
な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明す
る。図1は、本発明の第1実施例に係る4組のノイズ吸
収具11を軸方向に接続して電線12に装着する状態を
示す一部断面斜視図、第2図は、その内の2組のノイズ
吸収具11を分解した状態で示す斜視図、第3図は、2
組のノイズ吸収具11の断面図である。この第1実施例
のノイズ吸収具11は、電線12の挿通を許容する挿通
孔10aを開設した筒状フェライト等の磁性体10と、
該磁性体10を内部に収納する保持ケース2とから構成
され、個々の保持ケース2は、図3に示す如くインナー
ケース2Aとアウターケース2Bとから構成されてい
る。また保持ケース2の材質は、弾性変形可能な合成樹
脂(例えばナイロン,ポリエチレン等)が好適に用いられ
る。
【0011】インナーケース2Aは、図2および図3に
示すように、円筒部2aとその一方の軸方向端部に形成
した円板部2bとからなり、この円板部2bの中央には
電線12が挿通される円形貫通孔2hが開設されてい
る。また該円筒部2aの軸方向他端部は全面的に開放さ
れ、円筒内周面と前記円板部2bとにより画成される内
部空間が、磁性体10の収納部13として機能する。ま
た円筒部2aの前記円板部2bを形成した側の外周面に
は、後述するアウターケース2Bの前端凸部2fおよび
後端凸部2gが着脱自在に嵌合される溝状凹部2cが周
設されている。
【0012】アウターケース2Bは、図2および図3に
示すように、円筒部2dとその内部に所要距離奥まった
位置で半径方向内方に設けた円板部2eとからなり、こ
の円板部2eの中央に電線12の挿通を許容する貫通孔
2iが開設されている。なお説明の便宜上、図3におい
て前記円板部2eより左側の部分を前部、右側の部分を
後部と称する。この円筒部2dにおける前部の内周面に
は、半径方向内方に僅かに延出する前端凸部2fが周設
され、該円筒部2dの前部および円板部2eにより画成
された内部空間に、前記インナーケース2Aの円筒部2
aを挿入することで1個の保持ケース2が形成される。
このとき、アウターケース2Bの前端凸部2fはインナ
ーケース2Aの外周凹部2cに密着的に嵌合され、該イ
ンナーケース2Aにおける円筒部2aの内周面と円板部
2b並びにアウターケース2Bの円板部2eにより画成
される収納部13に前記磁性体10が収納される。
【0013】更にアウターケース2Bにおける円筒部2
dの後部端面の内周面には、半径方向内方に僅かに延出
する後端凸部2gが周設され、従って円筒部2dの後部
内面、円板部2eおよび後端凸部2gにより形成される
係合部Dに、他方のインナーケース2Aの円板部2bお
よび円周部2aにより形成される係合部Cを挿入するこ
とにより、一方の保持ケース2のアウターケース2B後
部に、他方の保持ケース2のインナーケース2Aを接続
可能になっている。
【0014】
【実施例の作用】前述した第1実施例に係るノイズ吸収
具11の作用について以下説明する。図3に示すよう
に、収納部13に磁性体10を収納させたインナーケー
ス2Aの円筒部2aをアウターケース2Bの前部空間に
圧入すると、インナーケース2Aの溝状凹部2cとアウ
ターケース2Bの前端凸部2fが嵌合される。また、イ
ンナーケース2Aの円筒部2a外周面とアウターケース
2Bの円筒部2d内周面が完全に密着するように成形さ
れているので、インナーケース2Aとアウターケース2
Bは、半径方向および軸方向にガタがなく接合される。
収納部13に収納された磁性体10は、その外周面がイ
ンナーケース2Aの円筒部2a内周部と接し、両端面が
インナーケース2Aの円板部2bおよびアウターケース
2Bの円板部2eに当接しているため、磁性体10は保
持ケース2に固定され1組のノイズ吸収具11を形成し
ている。
【0015】また、前記の如く構成されたノイズ吸収具
11を2組以上使用する場合は、これらのノイズ吸収具
11の保持ケース2を軸方向に直列的に連結して電線1
2に装着する。すなわち、図1および図3に示すよう
に、ノイズ吸収具11の保持ケース2の係合部Cを他の
ノイズ吸収具11の保持ケース2の係合部Dと係合する
ことにより、保持ケース2の外周凹部2cと他の保持ケ
ース2の後端凸部2gが密着的に嵌合されるので、ノイ
ズ吸収具11,11は完全に連結される。そして必要個
数のノイズ吸収具11を連結した後、電線12に装着さ
せればよい。このようにノイズ吸収具11はその接続数
が制限されず、軸方向へ整列した状態で連結可能とな
る。
【0016】
【変更例】本発明に係るノイズ吸収具においては、その
接続する形式を前記した第1実施例に限らず、図4〜図
9に示すような形式としても目的を達成することができ
る。それぞれの別実施例について、添付図面を参照しな
がら、以下説明する。
【0017】図4は、本発明の第2実施例に係るノイズ
吸収具11を、一部破断して示す斜視図である。保持ケ
ース3は、円筒部3aおよび該円筒部3aに連続的に形
成される若干小径の円筒部3b、そしてこれら円筒内部
の所要距離奥まった位置で半径方向内方に設けた円板部
3cとからなり、該円板部3cの中央に電線12の挿通
を許容する貫通孔3fが開設されている。この円筒部3
bは係合部Cとして、その前端部外周には半径方向外方
に僅かに延出する前端凸部3dが周設され、円筒部3a
の後部内周面は係合部Dとして、係合部Cの前端凸部3
dが着脱自在に嵌合する溝状凹部3eが周設されてい
る。また円筒部3bの内周面と前記円板部3cとにより
画成される収納部13に磁性体10が収納される。従っ
て、収納部13に磁性体10を収納した保持ケース3の
前部係合部Cの前端凸部3dと、同じく収納部13に磁
性体10を収納した別の保持ケース3の後部係合部Dの
溝状凹部3eとを嵌合させることによって、前記磁性体
10を個別に収納した保持ケース3を必要個数だけ整列
的に連結可能となる。
【0018】図5は、本発明の第3実施例に係るノイズ
吸収具11を、一部破断して示す斜視図である。保持ケ
ース4は、円筒部4aおよび該円筒部4aに連続的に形
成される若干小径の円筒部4b、そしてこれら円筒内部
の所要距離奥まった位置で半径方向内方に設けた円板部
4cとからなり、該円板部4cの中央に電線12の挿通
を許容する貫通孔4fが開設されている。この円筒部4
bは係合部Cとして、その外周に雄ねじ4dが形成さ
れ、円筒部4aの後部内周面は係合部Dとして、係合部
Cの雄ねじ4dが螺合可能な雌ねじ4eが形成されてい
る。また円筒部4bの内周面と前記円板部4cとにより
画成される収納部13に磁性体10が収納される。従っ
て、収納部13に磁性体10を収納した保持ケース4の
前部係合部Cの雄ねじ4dと、同じく収納部13に磁性
体10を収納した別の保持ケース4の後部係合部Dの雌
ねじ4eとを螺合させることによって、前記磁性体10
を個別に収納した保持ケース4を必要個数だけ整列的に
連結可能となる。
【0019】図6は、本発明の第4実施例に係るノイズ
吸収具11を、一部破断して示す斜視図である。保持ケ
ース5は、円筒部5aおよび該円筒部5aに連続的に形
成される若干小径の円筒部5b、そしてこれら円筒内部
の所要距離奥まった位置で半径方向内方に設けた円板部
5cとからなり、該円板部5cの中央に電線12の挿通
を許容する貫通孔5fが開設されている。この円筒部5
bは係合部Cとして、その外周面の所定位置に係止片5
dが立設され、円筒部5aの後部端面は係合部Dとし
て、係合部Cの係止片5dが係止可能なL字状溝5eが
形成されている。また円筒部5bの内周面と前記円板部
5cとにより画成される収納部13に磁性体10が収納
される。従って、収納部13に磁性体10を収納した保
持ケース5の前部係合部Cの係止片5dを、同じく収納
部13に磁性体10を収納した別の保持ケース4の後部
係合部DのL字状溝5eに挿入し、両保持ケース5,5
の何れかを他方に対し所要方向へ回動させることによ
り、前記磁性体10を個別に収納した保持ケース5を必
要個数だけ整列的に連結可能となる。
【0020】図7は、本発明の第5実施例に係るノイズ
吸収具11を一部破断して示す斜視図であり、個々の保
持ケース7は、ケース7Aと蓋7Bとから構成されてい
る。ケース7Aは、円筒部7aと一方端部に半径方向内
方に設けた円板部7bとからなり、この円板部7bの中
央には電線12が挿通される貫通孔7dが開設されてい
る。また円筒部7aの軸方向の他端部は全面的に開放さ
れ、その外周端面には半径方向外方に僅かに延出した凸
部7cを周設し、この円筒部7aの内周面と円板部7b
とにより収納部13を画成する。一方、蓋7Bは円筒部
7eと一方端部に半径方向内方に設けた円板部7fとか
らなり、この円板部7fの中央には電線12が挿通され
る貫通孔7hが開設されている。また円筒部7eの軸方
向の他端部は全面的に開放され、その内周面には前述し
た凸部7cが着脱自在に嵌合される溝状凹部7gが周設
されている。収納部13に磁性体10を収納したケース
7Aの凸部7cと、蓋7Bの溝状凹部7gを嵌合するこ
とによってノイズ吸収具11を形成する。但しケース7
Aと蓋7Bの係合手段は、前述したねじによる螺合や係
止片とL字状溝による係止等としてもよい。
【0021】また、ケース7の前端面(円板部7f外面)
と後端面(円板部7b外面)には、接合部材16として面
ファスナ(例えば登録商標「ベルクロ」のマジックテープ)
が貼着されている。従って、一方の保持ケース7の後部
に貼着した面ファスナ16と他方の保持ケース7の前部
に貼着した面ファスナ16を接合することによって、前
記磁性体10を個別に収納した保持ケース7を必要個数
だけ整列的に連結可能となる。なお接合手段16は、前
記面ファスナに限らずシール,両面テープ等も好適に対
応できる。
【0022】図8は、本発明の第6実施例に係るノイズ
吸収具11の接続方法を一部破断して示す斜視図であ
る。保持ケース8は、円筒部8aとその一方の軸方向端
部に形成した円板部8bとからなり、この円板部8bの
中央には電線12が挿通される貫通孔8dが開設されて
いる。また円筒部8aの軸方向他端部は全面的に開放さ
れ、円筒部8aの内周面と円板部8bとにより収納部1
3が画成されると共に、該円筒部8aの端部には半径方
向内方に僅かに延出する凸部8eが周設され、収納部1
3に収納された磁性体10を安定的に固定させる。一
方、円筒部8aの外周面には、球形状の拡大先端部を有
する突起片8cが立設されると共に、保持ケース8を軸
方向に整列させた際に生ずる前記突起片8c相互の間隔
寸法に対応した通孔17aを順次設けた帯状板部材17
を別体として設ける。そして、磁性体10を収納した前
記保持ケース8を軸方向に整列させた状態で前記帯状板
部材17の通孔17aに前記突起片8cを嵌入させるこ
とによって、必要個数だけ整列的に連結可能となる。な
お実施例においては、突起片8cを2箇所に立設した例
を示しているが、保持ケース8を好適に連結し得る限り
その数は限定されない。
【0023】図9は、本発明の第7実施例に係るノイズ
吸収具11の断面図である。所要長の中空ボルト20
は、円筒状磁性体10の挿通孔10aに挿入し得る外部
直径を有し、軸方向に形成された中空部20bは電磁波
を収吸すべき電線12が挿通するようになっている。ま
た該中空ボルト20の一方端部には、半径方向外方に延
出したフランジ20aが形成され、挿通された磁性体1
0の脱落を防止する。前記中空ボルト20に所定数の磁
性体10を挿通した状態で、該中空ボルト20の雄ねじ
21に螺合可能な雌ねじ23を形成したナット22を該
中空ボルト20に螺合させることにより、前記所要数の
磁性体10を整列的に連結可能となる。本実施例に係る
ノイズ吸収具11は、磁性体10を保持ケースにより完
全に覆蓋し得るものではないが、前記実施例同様に磁性
体10を整列的に連結し得ると共に、磁性体10の挿通
孔10aが同一であるならば該磁性体10の外径が異な
る場合であっても整列的に連結可能である。
【0024】
【発明の効果】先に説明した如く、本発明に係るノイズ
吸収具によれば、複数の磁性体を装着する場合は、保持
ケースを連結できる形状としたことで各ケースを接着材
により接着させる必要がなくなり、任意の個数だけ簡単
に連結し得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るノイズ吸収具を軸方
向へ整列的に連結させ、電線に装着する状態を示す一部
破断斜視図である。
【図2】第1実施例に係る2組のノイズ吸収具を電線に
装着したまま分解した状態を示す斜視図である。
【図3】第1実施例に係る2組のノイズ吸収具の断面図
である。
【図4】第2実施例に係るノイズ吸収具を一部破断して
示す斜視図である。
【図5】第3実施例に係るノイズ吸収具を一部破断して
示す斜視図である。
【図6】第4実施例に係るノイズ吸収具を一部破断して
示す斜視図である。
【図7】第5実施例に係るノイズ吸収具を一部破断して
示す斜視図である。
【図8】第6実施例に係るノイズ吸収具の接続方法を一
部破断して示す斜視図である。
【図9】第7実施例に係るノイズ吸収具の断面図であ
る。
【符号の説明】
C,D 係合部 2,3,4,5,7,8 保持ケース 2A インナーケース 2B アウターケース 2c,3e 凹部 2g,3f 凸部 4d 雄ねじ 4e 雌ねじ 5d 係止片 5e L字状溝 8c 突起片 10 磁性体 10a 挿通孔 12 電線 13 収納部 16 接合部材 17 帯状板部材 17a 通孔 20 中空ボルト 20a フランジ 20b 中空部 22 ナット

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央軸方向に挿通孔(10a)を有する円筒
    状磁性体(10)の収納部(13)を設けた保持ケース(2)から
    なり、前記磁性体(10)の挿通孔(10a)に挿通した電線(1
    2)より発生する電磁波を該磁性体(10)により吸収するよ
    うにしたノイズ吸収具(11)において、 前記保持ケース(2)における軸方向の前部および後部に
    係合部(C)および係合部(D)を対応的に設け、一方の保持
    ケース(2)の後部に設けた係合部(D)と他方の保持ケース
    (2)の前部に設けた係合部(C)とを係合させることによっ
    て、前記磁性体(10)を個別に収納した保持ケース(2)を
    必要個数だけ整列的に連結可能に構成したことを特徴と
    するノイズ吸収具。
  2. 【請求項2】 保持ケース(2)は、インナーケース(2A)
    とアウターケース(2B)の嵌合によって形成され、この保
    持ケース(2)の前部外周面に凹部(2c)を周設した係合部
    (C)と、該保持ケース(2)の後部内周面に凸部(2g)を周設
    した係合部(D)とを設け、一方の保持ケース(2)の後部に
    設けた係合部(D)の凸部(2g)と、他方の保持ケース(2)の
    前部に設けた係合部(C)の凹部(2c)とを嵌合可能に構成
    した請求項1記載のノイズ吸収具。
  3. 【請求項3】 前記保持ケース(3)の前部係合部(C)に
    は、その外周面に凸部(3d)を周設し、該保持ケース(3)
    の後部係合部(D)には、その内周面に凹部(3e)を周設
    し、前記収納部(13)に磁性体(10)を収納した保持ケース
    (3)の前部係合部(C)の凸部(3d)と、同じく収納部(13)に
    磁性体(10)を収納した別の保持ケース(3)の後部係合部
    (D)の凹部(3e)とを嵌合させるようにした請求項1記載
    のノイズ吸収具。
  4. 【請求項4】 前記保持ケース(4)の前部係合部(C)に
    は、その外周面に雄ねじ(4d)を形成し、該保持ケース
    (4)の後部係合部には、その内周面に雌ねじ(4e)を形成
    し、収納部(13)に磁性体(10)を収納した保持ケース(4)
    の前部係合部(C)の雄ねじ(4d)と、同じく収納部(13)に
    磁性体(10)を収納した別の保持ケース(4)の後部係合部
    (D)の雌ねじ(4e)とを螺合させるようにした請求項1記
    載のノイズ吸収具。
  5. 【請求項5】 前記保持ケース(5)の前部係合部(C)に
    は、その外周面に係止片(5d)を立設すると共に、該保持
    ケース(5)の後部係合部(D)には、その円筒面にL字状溝
    (5e)を形成し、収納部(13)に磁性体(10)を収納した保持
    ケース(5)の前部係合部(C)の係止片(5d)を、同じく収納
    部(13)に磁性体(10)を収納した別の保持ケース(5)の後
    部係合部(D)のL字状溝(5e)に挿入し、両保持ケース(5,
    5)の何れかを他方に対し所要方向へ回動させることによ
    り、2つの保持ケース(5,5)の連結を行なうようにした
    請求項1記載のノイズ吸収具。
  6. 【請求項6】 中央軸方向に挿通孔(10a)を有する円筒
    状磁性体(10)の収納部(13)を設けた保持ケース(7)から
    なり、前記磁性体(10)の挿通孔(10a)に挿通した電線(1
    2)より発生する電磁波を該磁性体(10)により吸収するよ
    うにしたノイズ吸収具(11)において、 前記保持ケース(7)における軸方向の前端面および後端
    面に夫々接合部材(16)を配設し、一方の保持ケース(7)
    の後部に設けた接合部材(16)と他方の保持ケース(7)の
    前部に設けた接合部材(16)とを接合させることによっ
    て、前記磁性体(10)を個別に収納した保持ケース(7)を
    必要個数だけ整列的に連結可能に構成したことを特徴と
    するノイズ吸収具。
  7. 【請求項7】 中央軸方向に挿通孔(10a)を有する円筒
    状磁性体(10)の収納部(13)を設けた保持ケース(8)から
    なり、前記磁性体(10)の挿通孔(10a)に挿通した電線(1
    2)より発生する電磁波を該磁性体(10)により吸収するよ
    うにしたノイズ吸収具(11)において、 前記保持ケース(8)外周面に拡大先端部を有する突起片
    (8c)を立設すると共に、これら保持ケース(8)を軸方向
    に整列させた際に生ずる前記突起片(8c)相互の間隔寸法
    に対応した通孔(17a)を順次設けた帯状板部材(17)を別
    体として設け、該保持ケース(8)を軸方向に整列させた
    状態で前記帯状板部材(17)の通孔(17a)に前記突起片(8
    c)を嵌入させることによって、前記磁性体(10)を個別に
    収納した保持ケース(8)を必要個数だけ整列的に連結可
    能に構成したことを特徴とするノイズ吸収具。
  8. 【請求項8】 円筒状磁性体(10)の中央挿通孔(10a)に
    挿入し得る外部直径を有する所要長の中空ボルト(20)
    と、この中空ボルト(20)の雄ねじに螺合可能な雌ねじを
    形成したナット(22)と、該中空ボルト(20)の他端部に設
    けられ、前記磁性体(10)の脱落を部止するフランジ(20
    a)と、前記中空ボルト(20)に軸方向に形成され、電磁波
    を吸収すべき電線(12)の挿通を許容する中空部(20b)と
    からなり、 前記中空ボルト(20)を所要数の磁性体(10)に挿通した状
    態で、前記ナット(22)を該中空ボルト(20)に螺合させる
    ことにより、前記所要数の磁性体(10)を整列的に連結可
    能としたことを特徴とするノイズ吸収具。
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